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37【エドワルド視点】
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【エドワルド視点】
陛下から婚約破棄をしていいと無事に許可をいただけて、安堵しているとレイス・ゼニーノがなにやら言い訳がましいことを言ってきた。
「陛下! 恐れながら、発言をお許しいただけますか」
「そなたは……」
「ゼニーノ伯爵家のレイスと申します」
「ほお。許す」
「ありがとうございます。今回のこの婚約破棄騒動は、私にはなにも関係ございません」
「は? レイス様、何をおっしゃっているの?」
「うるさい、バカ女。エイガ公爵家に目をつけられたくないのが分からないのか」
「な、な、バカ女ですって? あんなに綺麗だって、あなたみたいな方を妻に迎えられる男性が羨ましいって言って、沢山贈り物をしてくれたじゃない」
「お前が次期公爵夫人になるっていうから、便宜をはかってもらえるかもしれないと思って、よいしょしていただけだ。陛下、公爵様、確かに私は便宜をはかってもらえるかもという下心がございましたが、誓って、誓ってこの女との間にやましいことはありません」
「ひどい! 私を騙したのね!」
まぁ、そうだろうな。うちに歯向かって、魔法石を卸してもらえなくなったら大打撃だろうし。騙したって言うが、ただの客へのリップサービスしか言っていないんじゃないかその男。そもそも、このバカ女と結婚したいと思う男がいるんだろうか。
「接客には多少のリップサービスはつきものだ。そんな事も分からないのか」
「なによ、公爵家の人達はあまり贅沢させてくれないから、あんたの方が沢山贈り物をくれるから貢いでくれると思ったのに、とんだ誤算だわ。陛下、申し訳ありません。私はこの男に騙されていたのです。エドワルド様との婚約継続を望みます」
いやいやいや。せっかく、陛下の許しを得て婚約破棄出来たのに、誰が婚約継続を望むか。この女、思っていた以上にやばい女だ。
「はて、そなたは先程、こんな卑劣な事をする男とは結婚するなんて耐えられないというから、私は婚約破棄を認めると言ったのだが」
「申し訳ありません。私が騙されていたばかりに……ですが、公爵様もエドワルド様も私がいないとお困りになるでしょうから」
ずいぶんと舐められたものだ。そりゃぁ、結婚できて血の繋がった後継者が生まれたら嬉しいが、そんなバカにされてまでなんて両親も望まないだろう。
「いいや、婚約は破棄だ。しかし、先程そなたが言った理由からの婚約破棄ではない。エドワルドがそなたに暴力をはたらいたり、暴言を言ったことはない。よって、名誉毀損と侮辱罪、それに一方的な婚約破棄を宣言したことに対する慰謝料をエドワルドへ払うことを命じる」
ほっ。良かった。ここでやはり、陛下にも先程の破棄はやはり無しと言われたらどうしようかと一瞬不安になったが、こちらの味方でいてくれたようだ。
しかも、むしろこちらへ慰謝料を払うようにまで言ってくださった。
「そんな……暴力や暴言がなかったなんてどうして言えるんですか?」
「そなたは先程、エイガ公爵家の事を王家の信頼厚い家だと言っていたな」
「え? は、はい」
「その通りでな、私も私の家族もエイガ公爵家の者たちを信頼している。だからな、そんなエイガ公爵家の嫁となる者も、信頼できる者なのか調べる必要があると思わぬか?」
「あの……その」
「そなたには秘密裏に王家の影をつけておったのよ」
「っ! ひ、ひどいです!」
なるほど。数回しかリンダ嬢には会っていなかったが、時折護衛のようなものがいるとは思っていた。まさか王家の影だったとは。
そこまで我が家が王家の方々に気にかけていただいていたとはありがたいことこの上ない。
「どうした、なにを焦っている」
「プ、プライバシーの侵害だわっ」
「高位貴族ともなれば、常に護衛がつく。それと大差ない。実際にそなたの身に何かあれば助けるようにいってあった」
「う、嘘だわ。これは誰かの陰謀よ。それに……それに、公爵様たちもエドワルド様に結婚相手がいないと困るでしょ。誰もが結婚したくないと言われているエドワルド様と私が結婚してあげるって言ってるの!」
ああ、分かっているさ。誰も俺とは結婚したがらないことなんて。それを今更、こんな大勢の人の前で言うほど俺は彼女に嫌われていたってわけだな。
なんて冷静に考えていたら、ミリアリア様が信じられないことを言い出した。
「そのことなら心配には及びません」
ミリアリア様が俺の目の前まで進んでくると、その小さな可愛らしい手で俺のゴツゴツとした剣ダコだらけの手を取る。
「ずっと、ずーっと前から貴方のことが好きです。エドワルド様に婚約者が決まり、一度は諦めましたが……その婚約が破棄されたのならどうか私と結婚してください」
辺りがシンと静まりかえる。
なにを、何を言っているんだこの方は。こんな、大勢の人の前でそんな事を言ったら、もう取り返しがつかないじゃないか。
あまりの驚きに、口がポッカリと空いてしまった。ここでミリアリア様の求婚を断ったら、彼女に恥をかかせてしまう。そんな事、できるわけがない。しかし、話しを受けてしまったら本当に結婚するしかないんだぞ。前のときとは違うんだ。
悩んだのは一瞬。やはり、王族に恥をかかせるほうがこの場は良くないと判断して、言葉を発する。
「こ、光栄です。どうか、私に貴方の夫になる栄誉をいただけますか」
「もちろんです!!!」
その時のミリアリア様は、本当に本当に嬉しそうに微笑んだ。その顔がまた可愛かった。
陛下は一瞬、虚をつかれたような表情をされたがすぐにいつもの威厳のある顔で咳払いを一つし「エイガ公爵家のエドワルドと、私の娘ミリアリアとの婚約を認めよう」と、宣言なさった。
まさか、宣言をなさるとは思わなかった。引っ込みがつかないんじゃないかこれは。
「こ、こんな事あって良いはずがないわ! 私が公爵夫人になるはずだったのよ! わかったわ、ミリアリア様が私を陥れようとしたんですね。私が小柄で綺麗で優秀だから!」
は? 俺のことはどんなにバカにされても構わないが、ミリアリア様を悪く言うことは許さないぞこの女。ギロリと睨みつける。そもそも、お前のどこがミリアリア様より優っているんだ? 容姿も明らかにミリアリア様のほうが可憐で美しいし、成績だって学園では中の下あたりだっただろうが。こんなんで、本当に公爵夫人になるつもりなのかと心配したほどだ。
「君は王家を嘘つき呼ばわりしたにもかかわらず、ミリアリアの事も侮辱するのかね。ふむ、イヤーナ子爵家は王家になにか含むところがあるのかな」
リンダ嬢はようやく王族に対して言ってはいけないことを言ってしまったと理解したのだろう。今まで以上に焦り始めた。
人波をかき分けてイヤーナ子爵夫妻が躍り出る。
「陛下、お、お待ち下さい。娘が大変、失礼なことをいたしました。しかし、我が家は決して王家の皆様方に含むところなどございません」
「そうかそうか。そなたらは王家に忠誠を誓っていると、心からそう言えるか?」
「もちろんでございます」
「だが、リンダ嬢がこれだけの騒ぎを起こしたのは事実。沙汰は後ほど伝えよう」
「む、娘を修道院へ入れ、二度と王都へ来れないようにします。エイガ公爵家にも慰謝料を払います。ですから、どうか」
「分かった。それで今回のところは許そう」
「ありがとうございます」
リンダ様は修道院と聞いて、小さく悲鳴を上げた。
お前、むしろあれだけ王家と公爵家へ無礼をはたらいておいて、修道院行きだけで済んだことを幸運に思う所を悲鳴を上げるとは。
「待ってよ、お父様! 勝手に話を決めないで。私は悪くないもの」
「お前は黙りなさい。これ以上どうなっても知らんぞ。申し訳ありません、すぐにでも荷造りをし西の修道院へ向かわせますので、今日はこれで失礼させていただきます」
「ああ行って良い。さて、レイスよ、そなたは商売からの下心があったとしても行き過ぎた接客をしたのは間違いがなく、このような騒動をを起こした原因の一端ではあったと思う。しかし、リンダ嬢の真の姿が分かり、エイガ家にあのような嫁を迎えずにすんだことも事実。そなたや家には特に沙汰は出さぬ。しかし、くれぐれも接客の態度には気をつけるように徹底しろ」
「はっ、かしこまりました」
レイスは首が千切れてしまうのではというくらい、ブンブンと首を振ってさっさとその場から退場していった。
確かに、今回こんな騒動に巻き込まれて迷惑だったが、あの女を嫁にしなくてよくなったことには感謝しかない。今後、あの店に魔法石を卸すかどうかはあちらの出方によってだな。
「さあ、色々あったが今日はアガルトの二十歳の祝いだ。みな、存分に楽しんでいってくれ」
会場に華やかな曲が流れ始めた。先程から、ミリアリア様にずっと手を取られていて自分の手汗が気になる。いつ手を離そうかとアルとアリサ嬢のダンスを見ながら考えていると、ミリアリア様に踊りに誘われてしまった。
俺の手を引っ張り、ステップを踏み始める。まさか、俺がミリアリア様と踊っているなんて夢のようだ。
しかし、俺は今後のことを考えるとどうすればいいのかと現実逃避し始めたのだった。
陛下から婚約破棄をしていいと無事に許可をいただけて、安堵しているとレイス・ゼニーノがなにやら言い訳がましいことを言ってきた。
「陛下! 恐れながら、発言をお許しいただけますか」
「そなたは……」
「ゼニーノ伯爵家のレイスと申します」
「ほお。許す」
「ありがとうございます。今回のこの婚約破棄騒動は、私にはなにも関係ございません」
「は? レイス様、何をおっしゃっているの?」
「うるさい、バカ女。エイガ公爵家に目をつけられたくないのが分からないのか」
「な、な、バカ女ですって? あんなに綺麗だって、あなたみたいな方を妻に迎えられる男性が羨ましいって言って、沢山贈り物をしてくれたじゃない」
「お前が次期公爵夫人になるっていうから、便宜をはかってもらえるかもしれないと思って、よいしょしていただけだ。陛下、公爵様、確かに私は便宜をはかってもらえるかもという下心がございましたが、誓って、誓ってこの女との間にやましいことはありません」
「ひどい! 私を騙したのね!」
まぁ、そうだろうな。うちに歯向かって、魔法石を卸してもらえなくなったら大打撃だろうし。騙したって言うが、ただの客へのリップサービスしか言っていないんじゃないかその男。そもそも、このバカ女と結婚したいと思う男がいるんだろうか。
「接客には多少のリップサービスはつきものだ。そんな事も分からないのか」
「なによ、公爵家の人達はあまり贅沢させてくれないから、あんたの方が沢山贈り物をくれるから貢いでくれると思ったのに、とんだ誤算だわ。陛下、申し訳ありません。私はこの男に騙されていたのです。エドワルド様との婚約継続を望みます」
いやいやいや。せっかく、陛下の許しを得て婚約破棄出来たのに、誰が婚約継続を望むか。この女、思っていた以上にやばい女だ。
「はて、そなたは先程、こんな卑劣な事をする男とは結婚するなんて耐えられないというから、私は婚約破棄を認めると言ったのだが」
「申し訳ありません。私が騙されていたばかりに……ですが、公爵様もエドワルド様も私がいないとお困りになるでしょうから」
ずいぶんと舐められたものだ。そりゃぁ、結婚できて血の繋がった後継者が生まれたら嬉しいが、そんなバカにされてまでなんて両親も望まないだろう。
「いいや、婚約は破棄だ。しかし、先程そなたが言った理由からの婚約破棄ではない。エドワルドがそなたに暴力をはたらいたり、暴言を言ったことはない。よって、名誉毀損と侮辱罪、それに一方的な婚約破棄を宣言したことに対する慰謝料をエドワルドへ払うことを命じる」
ほっ。良かった。ここでやはり、陛下にも先程の破棄はやはり無しと言われたらどうしようかと一瞬不安になったが、こちらの味方でいてくれたようだ。
しかも、むしろこちらへ慰謝料を払うようにまで言ってくださった。
「そんな……暴力や暴言がなかったなんてどうして言えるんですか?」
「そなたは先程、エイガ公爵家の事を王家の信頼厚い家だと言っていたな」
「え? は、はい」
「その通りでな、私も私の家族もエイガ公爵家の者たちを信頼している。だからな、そんなエイガ公爵家の嫁となる者も、信頼できる者なのか調べる必要があると思わぬか?」
「あの……その」
「そなたには秘密裏に王家の影をつけておったのよ」
「っ! ひ、ひどいです!」
なるほど。数回しかリンダ嬢には会っていなかったが、時折護衛のようなものがいるとは思っていた。まさか王家の影だったとは。
そこまで我が家が王家の方々に気にかけていただいていたとはありがたいことこの上ない。
「どうした、なにを焦っている」
「プ、プライバシーの侵害だわっ」
「高位貴族ともなれば、常に護衛がつく。それと大差ない。実際にそなたの身に何かあれば助けるようにいってあった」
「う、嘘だわ。これは誰かの陰謀よ。それに……それに、公爵様たちもエドワルド様に結婚相手がいないと困るでしょ。誰もが結婚したくないと言われているエドワルド様と私が結婚してあげるって言ってるの!」
ああ、分かっているさ。誰も俺とは結婚したがらないことなんて。それを今更、こんな大勢の人の前で言うほど俺は彼女に嫌われていたってわけだな。
なんて冷静に考えていたら、ミリアリア様が信じられないことを言い出した。
「そのことなら心配には及びません」
ミリアリア様が俺の目の前まで進んでくると、その小さな可愛らしい手で俺のゴツゴツとした剣ダコだらけの手を取る。
「ずっと、ずーっと前から貴方のことが好きです。エドワルド様に婚約者が決まり、一度は諦めましたが……その婚約が破棄されたのならどうか私と結婚してください」
辺りがシンと静まりかえる。
なにを、何を言っているんだこの方は。こんな、大勢の人の前でそんな事を言ったら、もう取り返しがつかないじゃないか。
あまりの驚きに、口がポッカリと空いてしまった。ここでミリアリア様の求婚を断ったら、彼女に恥をかかせてしまう。そんな事、できるわけがない。しかし、話しを受けてしまったら本当に結婚するしかないんだぞ。前のときとは違うんだ。
悩んだのは一瞬。やはり、王族に恥をかかせるほうがこの場は良くないと判断して、言葉を発する。
「こ、光栄です。どうか、私に貴方の夫になる栄誉をいただけますか」
「もちろんです!!!」
その時のミリアリア様は、本当に本当に嬉しそうに微笑んだ。その顔がまた可愛かった。
陛下は一瞬、虚をつかれたような表情をされたがすぐにいつもの威厳のある顔で咳払いを一つし「エイガ公爵家のエドワルドと、私の娘ミリアリアとの婚約を認めよう」と、宣言なさった。
まさか、宣言をなさるとは思わなかった。引っ込みがつかないんじゃないかこれは。
「こ、こんな事あって良いはずがないわ! 私が公爵夫人になるはずだったのよ! わかったわ、ミリアリア様が私を陥れようとしたんですね。私が小柄で綺麗で優秀だから!」
は? 俺のことはどんなにバカにされても構わないが、ミリアリア様を悪く言うことは許さないぞこの女。ギロリと睨みつける。そもそも、お前のどこがミリアリア様より優っているんだ? 容姿も明らかにミリアリア様のほうが可憐で美しいし、成績だって学園では中の下あたりだっただろうが。こんなんで、本当に公爵夫人になるつもりなのかと心配したほどだ。
「君は王家を嘘つき呼ばわりしたにもかかわらず、ミリアリアの事も侮辱するのかね。ふむ、イヤーナ子爵家は王家になにか含むところがあるのかな」
リンダ嬢はようやく王族に対して言ってはいけないことを言ってしまったと理解したのだろう。今まで以上に焦り始めた。
人波をかき分けてイヤーナ子爵夫妻が躍り出る。
「陛下、お、お待ち下さい。娘が大変、失礼なことをいたしました。しかし、我が家は決して王家の皆様方に含むところなどございません」
「そうかそうか。そなたらは王家に忠誠を誓っていると、心からそう言えるか?」
「もちろんでございます」
「だが、リンダ嬢がこれだけの騒ぎを起こしたのは事実。沙汰は後ほど伝えよう」
「む、娘を修道院へ入れ、二度と王都へ来れないようにします。エイガ公爵家にも慰謝料を払います。ですから、どうか」
「分かった。それで今回のところは許そう」
「ありがとうございます」
リンダ様は修道院と聞いて、小さく悲鳴を上げた。
お前、むしろあれだけ王家と公爵家へ無礼をはたらいておいて、修道院行きだけで済んだことを幸運に思う所を悲鳴を上げるとは。
「待ってよ、お父様! 勝手に話を決めないで。私は悪くないもの」
「お前は黙りなさい。これ以上どうなっても知らんぞ。申し訳ありません、すぐにでも荷造りをし西の修道院へ向かわせますので、今日はこれで失礼させていただきます」
「ああ行って良い。さて、レイスよ、そなたは商売からの下心があったとしても行き過ぎた接客をしたのは間違いがなく、このような騒動をを起こした原因の一端ではあったと思う。しかし、リンダ嬢の真の姿が分かり、エイガ家にあのような嫁を迎えずにすんだことも事実。そなたや家には特に沙汰は出さぬ。しかし、くれぐれも接客の態度には気をつけるように徹底しろ」
「はっ、かしこまりました」
レイスは首が千切れてしまうのではというくらい、ブンブンと首を振ってさっさとその場から退場していった。
確かに、今回こんな騒動に巻き込まれて迷惑だったが、あの女を嫁にしなくてよくなったことには感謝しかない。今後、あの店に魔法石を卸すかどうかはあちらの出方によってだな。
「さあ、色々あったが今日はアガルトの二十歳の祝いだ。みな、存分に楽しんでいってくれ」
会場に華やかな曲が流れ始めた。先程から、ミリアリア様にずっと手を取られていて自分の手汗が気になる。いつ手を離そうかとアルとアリサ嬢のダンスを見ながら考えていると、ミリアリア様に踊りに誘われてしまった。
俺の手を引っ張り、ステップを踏み始める。まさか、俺がミリアリア様と踊っているなんて夢のようだ。
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