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第十二章 終わらない物語
16.NEVER ENDING STORY
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内侍さんは、忙しい女房業務と結婚生活の傍ら「月子姫物語」をちゃんと書き進めている。
相変わらず中宮様や女御様更衣様、それから世の中の識字できる女人には人気爆発の物語のようで、あたしはたまに宮殿に行くと、話を聞かせろとなかなか放してもらえない。
主上は「まあ、香織の人気があるのは良いことでしょう」とか言って、相変わらず飄々とあたしにラブコールを続けてくる。
もう半分、レクリエーションみたいなもんかな。
楓間の更衣様に無事に男の子が生まれ、宮中の勢力図は一気に変わるのかと思いきや、あまり皆気にしてないみたいで(何しろ、肝心の後ろ盾の伊都子姫の父親が、摂政関白になりたいとか思ってない)、のほほんと日々は過ぎて行っている。
そ・し・て。
あたしにも遂に、赤ちゃんがお腹に宿った。
内侍さんや二の姫、縫姫もほぼ同じ時期に懐妊して、来年はすごく賑やかになりそう。
一足先に妊娠した、少輔さんにいろいろと訊いて勉強している。
縫姫は、生まれてくる赤ちゃんみんなのベビー服を作るとか言って頑張ってるけど、あまり根を詰めないでほしいなあ。
西の対屋は、来年ベビーベッドが並び、そのうち保育園のようになり、それから学校のようになって、子供たちの成長を見守っていくのだろう。
きっとこうやって、あたしたちは皆で子を育て、政治の話をし、新しい遊びや料理を考え、時には意見を衝突させながら楽しく年を取っていくのだろう。
内侍さんの書く物語も、ずっとずっと続いていくだろう。
あたしたちのNEVER ENDING STORY(終わりのない物語)。
あたしたちのこのネバーランドに、末永く幸あらんことを。
相変わらず中宮様や女御様更衣様、それから世の中の識字できる女人には人気爆発の物語のようで、あたしはたまに宮殿に行くと、話を聞かせろとなかなか放してもらえない。
主上は「まあ、香織の人気があるのは良いことでしょう」とか言って、相変わらず飄々とあたしにラブコールを続けてくる。
もう半分、レクリエーションみたいなもんかな。
楓間の更衣様に無事に男の子が生まれ、宮中の勢力図は一気に変わるのかと思いきや、あまり皆気にしてないみたいで(何しろ、肝心の後ろ盾の伊都子姫の父親が、摂政関白になりたいとか思ってない)、のほほんと日々は過ぎて行っている。
そ・し・て。
あたしにも遂に、赤ちゃんがお腹に宿った。
内侍さんや二の姫、縫姫もほぼ同じ時期に懐妊して、来年はすごく賑やかになりそう。
一足先に妊娠した、少輔さんにいろいろと訊いて勉強している。
縫姫は、生まれてくる赤ちゃんみんなのベビー服を作るとか言って頑張ってるけど、あまり根を詰めないでほしいなあ。
西の対屋は、来年ベビーベッドが並び、そのうち保育園のようになり、それから学校のようになって、子供たちの成長を見守っていくのだろう。
きっとこうやって、あたしたちは皆で子を育て、政治の話をし、新しい遊びや料理を考え、時には意見を衝突させながら楽しく年を取っていくのだろう。
内侍さんの書く物語も、ずっとずっと続いていくだろう。
あたしたちのNEVER ENDING STORY(終わりのない物語)。
あたしたちのこのネバーランドに、末永く幸あらんことを。
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感想ありがとうございます!
大変嬉しくまた有り難く存じます。
面白いと仰っていただけることは、作者にとりましては最高の褒め言葉でございます~泣
ありがとうございます!
今後またご縁がありますことを切に願っております。
毎日の更新有難うございます☺️
元信様も素敵だし、東宮様も素敵だし…
皆が皆、月子姫が大好きな訳で。
皆が報われて欲しくなるくらい面白いです。
毎日楽しみに読ませて頂いてます、有難うございます.。◦♡
感想ありがとうございます!
とても嬉しく、有難く拝読いたしました。
お返事が遅れまして大変申し訳ありません。
面白いと仰ってくださり、書き手としてこれ以上の至福はございません。
本当にありがとうございます!
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