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第四章 謎解き
16.朝食
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翌朝、私は寝不足の少しむくんだような顔を冷たい顔で洗って、すっきりしたフォルムのタイトなドレスを着た。
金色の髪はサイドに編み込みを入れてハーフアップにし、臙脂色の幅広のリボンを結んだ。
薄化粧をし、鏡に映る自分は『都でもめったに見ないほどの美人』などでは決してないと思う。
だけど、シエーラにいたころよりも程よくふっくらして、鍛えているために引き締まるところは引き締まって、肌や髪の艶が良くなって血色も良い自分は、以前より綺麗になったと思う。
昨夜のにぃ兄様の、称賛するような眼差しが思い出されて赤面する。
確かにあれは…妹に対する感情ではないかもしれない、女性に対するそれだった。
今までもそういうことがあったのだろうか。
まったく、そんなこと考えたこともなかったから、気づかなかったけど。
朝食を一緒に摂ろうというエルヴィーノ様からの言伝が来て、ヴァネッサを呼びに行く。
普通、貴族は昼近くに起きてベッドの上で朝食を済ませるものだけど、私は貧乏貴族で鶏と共に起きて働く生活だったし、エルヴィーノ様も軍人でいらっしゃるから朝は早い。
ヴァネッサに、きちんとお礼を言わせなきゃ。
昨日はまだ疲れているだろうからと思って、あまり強くは言わなかったけど。
私はヴァネッサの使っている部屋の扉をノックした。
「ふぁい…」
寝ぼけているような声がして、私は内心ため息をついた。
もともと宵っ張りな上に、夜のお仕事をしていたことで、寝坊は加速しているのかもしれない。
「ヴァネッサ、起きてちょうだい。
鍵を開けて」
「あ、クレメンティナ?
はい、今開けます」
ヴァネッサは答えてドアを開けてくれた。
「おはよう、エルヴィーノ様が朝食を一緒にと仰っておられるから、支度をしてちょうだい」
私がせっかちに言うと、ヴァネッサは泣き笑いのような顔をする。
「…クレメンティナのそういう言い方、懐かしい…
本当に、クレメンティナに会えたんだ」
そう言って、私に抱きついてきた。
私もヴァネッサの痩せて細い背に手を回す。
少し会わないうちに背が伸びて、もう私とそれほど変わらないくらいになっていた。
私も切なくなって涙をこぼす。
抱き合ったまま少し泣いて、私は身体を離し「さあ、急ぎましょう」と言い、ヴァネッサの支度を手伝う。
従者のブリーツィオが持ってきてくれたという、簡素なドレス(でもお仕着せのメイド服ではない)を着せて髪を結う。
「クレメンティナ、すごく綺麗になったわね。
肌も髪もつやつやだし、それにそのシンプルだけどすごくいい生地の値の張りそうなドレス…
あたしと同時にシエーラを出たのに…
どうしてこんなに違っちゃったのかな」
鏡を見ながら話すヴァネッサに、私は何と答えていいか判らずに黙って豊かな黒髪を梳く。
私はシエーラを出たくて出たわけではない。
ヴァネッサの代わりに、ご愛妾候補として名前を偽れと言われて無理やり都へ送られただけだ。
誰にも何も言わず突然駆け落ちしたヴァネッサとは違う。
だから待遇に格差があって当然、というわけではないけれど。
私だって、助けが来なければ、そしてそれが山賊討伐隊でなければ、今ここにこうしていられなかっただろう。
エルヴィーノ様には本当に感謝しかない。
「…ごめんね、こんな言い方して。
あたしは自業自得なのよね。
僻むなんておかしいよね、クレメンティナに助けてもらったのに」
ヴァネッサは鏡越しの私の顔を見て、呟くように言った。
私は首を横に振り、何も言わないまま髪を結い上げた。
如何にもシエーラの女性らしい、豊かな黒髪は、少し量が減ってしまったようだ。
心が痛んで、私は「さ、できたわ」と言ってヴァネッサを立ち上がらせた。
部屋の外でブリーツィオが待っていた。
「クレメンティナ様のお越しが遅いと、エルヴィーノ様がもう矢の催促で。
お部屋に伺いましたらいらっしゃらないので、もしかしたら…と」
「あ…すみません」
「ごめんなさい、私のせいです」
急いでエルヴィーノ様の部屋へ向かう。
私は速足のブリーツィオの後について特に何も思うことなく歩いていたが、ヴァネッサはすぐに息が切れて、苦しそうについてきた。
「あ、申し訳ありません。
クレメンティナ様のおみ足のお早さに合わせてしまいました」
ブリーツィオは申し訳なさそうに言って、少し歩を緩めた。
「失礼いたします。
クレメンティナ様のお越しでございます」
ブリーツィオが声をかけて扉を開けると、エルヴィーノ様は食卓の椅子から立ち上がってこちらへ来た。
「おはようございます、遅くなってすみません」
私がお辞儀をして顔を上げると、すぐそばにエルヴィーノ様が来ていて、私を優しくハグする。
「おはよう、今朝もとても綺麗だ。
朝からこうしてクレメンティナに会えて、それがこんなに幸せだなんて思わなかった。
ずっとこういう生活をしたい」
耳元で囁き、耳朶にキスしようとするエルヴィーノ様の身体を、私は慌てて離す。
「あの、ヴァネッサがエルヴィーノ様にご挨拶を…」
と言うと、エルヴィーノ様はちらっと視線を私の背後に移した。
「あ、あの、…助けていただいてありがとうございました。
体調もよくなって、あの」
「判った、下がって良い」
しどろもどろのヴァネッサの言葉を遮り、エルヴィーノ様は冷たく言って、また私に視線を戻した。
「クレメンティナ、お前の好きそうなものを作らせたよ。
冷めてしまうから早く食べよう、温め直すのでは興覚めだから」
楽しげに言って私の手を取り、料理が満載の食卓へ誘う。
「エルヴィーノ様、ヴァネッサも…」
言いかける私の頬を撫でてエルヴィーノ様は微笑む。
「クレメンティナのためだけに作らせたのだよ。
その者は別室で摂るがよい。
ブリーツィオ」
ブリーツィオは「はっ」と短く言って、ヴァネッサを促し、部屋を出て行ってしまった。
私は気まずく思いながら、やたらご機嫌のエルヴィーノ様に手を引かれ、食卓に着いた。
金色の髪はサイドに編み込みを入れてハーフアップにし、臙脂色の幅広のリボンを結んだ。
薄化粧をし、鏡に映る自分は『都でもめったに見ないほどの美人』などでは決してないと思う。
だけど、シエーラにいたころよりも程よくふっくらして、鍛えているために引き締まるところは引き締まって、肌や髪の艶が良くなって血色も良い自分は、以前より綺麗になったと思う。
昨夜のにぃ兄様の、称賛するような眼差しが思い出されて赤面する。
確かにあれは…妹に対する感情ではないかもしれない、女性に対するそれだった。
今までもそういうことがあったのだろうか。
まったく、そんなこと考えたこともなかったから、気づかなかったけど。
朝食を一緒に摂ろうというエルヴィーノ様からの言伝が来て、ヴァネッサを呼びに行く。
普通、貴族は昼近くに起きてベッドの上で朝食を済ませるものだけど、私は貧乏貴族で鶏と共に起きて働く生活だったし、エルヴィーノ様も軍人でいらっしゃるから朝は早い。
ヴァネッサに、きちんとお礼を言わせなきゃ。
昨日はまだ疲れているだろうからと思って、あまり強くは言わなかったけど。
私はヴァネッサの使っている部屋の扉をノックした。
「ふぁい…」
寝ぼけているような声がして、私は内心ため息をついた。
もともと宵っ張りな上に、夜のお仕事をしていたことで、寝坊は加速しているのかもしれない。
「ヴァネッサ、起きてちょうだい。
鍵を開けて」
「あ、クレメンティナ?
はい、今開けます」
ヴァネッサは答えてドアを開けてくれた。
「おはよう、エルヴィーノ様が朝食を一緒にと仰っておられるから、支度をしてちょうだい」
私がせっかちに言うと、ヴァネッサは泣き笑いのような顔をする。
「…クレメンティナのそういう言い方、懐かしい…
本当に、クレメンティナに会えたんだ」
そう言って、私に抱きついてきた。
私もヴァネッサの痩せて細い背に手を回す。
少し会わないうちに背が伸びて、もう私とそれほど変わらないくらいになっていた。
私も切なくなって涙をこぼす。
抱き合ったまま少し泣いて、私は身体を離し「さあ、急ぎましょう」と言い、ヴァネッサの支度を手伝う。
従者のブリーツィオが持ってきてくれたという、簡素なドレス(でもお仕着せのメイド服ではない)を着せて髪を結う。
「クレメンティナ、すごく綺麗になったわね。
肌も髪もつやつやだし、それにそのシンプルだけどすごくいい生地の値の張りそうなドレス…
あたしと同時にシエーラを出たのに…
どうしてこんなに違っちゃったのかな」
鏡を見ながら話すヴァネッサに、私は何と答えていいか判らずに黙って豊かな黒髪を梳く。
私はシエーラを出たくて出たわけではない。
ヴァネッサの代わりに、ご愛妾候補として名前を偽れと言われて無理やり都へ送られただけだ。
誰にも何も言わず突然駆け落ちしたヴァネッサとは違う。
だから待遇に格差があって当然、というわけではないけれど。
私だって、助けが来なければ、そしてそれが山賊討伐隊でなければ、今ここにこうしていられなかっただろう。
エルヴィーノ様には本当に感謝しかない。
「…ごめんね、こんな言い方して。
あたしは自業自得なのよね。
僻むなんておかしいよね、クレメンティナに助けてもらったのに」
ヴァネッサは鏡越しの私の顔を見て、呟くように言った。
私は首を横に振り、何も言わないまま髪を結い上げた。
如何にもシエーラの女性らしい、豊かな黒髪は、少し量が減ってしまったようだ。
心が痛んで、私は「さ、できたわ」と言ってヴァネッサを立ち上がらせた。
部屋の外でブリーツィオが待っていた。
「クレメンティナ様のお越しが遅いと、エルヴィーノ様がもう矢の催促で。
お部屋に伺いましたらいらっしゃらないので、もしかしたら…と」
「あ…すみません」
「ごめんなさい、私のせいです」
急いでエルヴィーノ様の部屋へ向かう。
私は速足のブリーツィオの後について特に何も思うことなく歩いていたが、ヴァネッサはすぐに息が切れて、苦しそうについてきた。
「あ、申し訳ありません。
クレメンティナ様のおみ足のお早さに合わせてしまいました」
ブリーツィオは申し訳なさそうに言って、少し歩を緩めた。
「失礼いたします。
クレメンティナ様のお越しでございます」
ブリーツィオが声をかけて扉を開けると、エルヴィーノ様は食卓の椅子から立ち上がってこちらへ来た。
「おはようございます、遅くなってすみません」
私がお辞儀をして顔を上げると、すぐそばにエルヴィーノ様が来ていて、私を優しくハグする。
「おはよう、今朝もとても綺麗だ。
朝からこうしてクレメンティナに会えて、それがこんなに幸せだなんて思わなかった。
ずっとこういう生活をしたい」
耳元で囁き、耳朶にキスしようとするエルヴィーノ様の身体を、私は慌てて離す。
「あの、ヴァネッサがエルヴィーノ様にご挨拶を…」
と言うと、エルヴィーノ様はちらっと視線を私の背後に移した。
「あ、あの、…助けていただいてありがとうございました。
体調もよくなって、あの」
「判った、下がって良い」
しどろもどろのヴァネッサの言葉を遮り、エルヴィーノ様は冷たく言って、また私に視線を戻した。
「クレメンティナ、お前の好きそうなものを作らせたよ。
冷めてしまうから早く食べよう、温め直すのでは興覚めだから」
楽しげに言って私の手を取り、料理が満載の食卓へ誘う。
「エルヴィーノ様、ヴァネッサも…」
言いかける私の頬を撫でてエルヴィーノ様は微笑む。
「クレメンティナのためだけに作らせたのだよ。
その者は別室で摂るがよい。
ブリーツィオ」
ブリーツィオは「はっ」と短く言って、ヴァネッサを促し、部屋を出て行ってしまった。
私は気まずく思いながら、やたらご機嫌のエルヴィーノ様に手を引かれ、食卓に着いた。
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