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23:冬だけど春到来?
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季節はすっかり冬になった。あと数日で、年越しの日が来る。
領軍勤めのガイナは本来は忙しい時期だが、フィガロがいるからと、年越し前後3日間の休みがもらえたらしい。中央の街にいる時は、ガイナは仕事で不在の時も多かった。今年はガイナも一緒に年越しを過ごせると思うと、すごく嬉しくて、今からワクワクしてしまう。
フィガロは、今日も機嫌よくガイナと一緒に朝食を作って食べ、後片付けも一緒にやった。
今日で今年の学校はお終いである。新年を迎えて7日経ったら、また学校が始まる。
フィガロはアンジェリーナと一緒に帰りながら、ご機嫌に鼻歌を歌った。
「ここ数日、ずっとご機嫌ね」
「まぁ。今年は父さんと年越しの日を過ごせるし。先生ん家で、皆で年越しの日を過ごすことになった」
「あら。素敵じゃない。よかったわね。ガイナおじさんと先生の交際も順調ねー」
「ん。予定が合う日は、いつも2人で飲みに行ってる。中央の街にいた時は、全然酒を飲みに行ってなかったし、家でも飲んでなかったから、なんか楽しそうで嬉しい」
「ふふっ。いい変化ね。あ、ねぇ。フィガロ」
「ん?」
「ちょっとこっち向いて」
「なに」
フィガロが立ち止まってアンジェリーナの方を向くと、アンジェリーナも立ち止まった。アンジェリーナが近寄ってきたかと思えば、顔がものすごく近づいてきて、唇にふにっと柔らかいものが触れた。
驚いて目を見開いているフィガロに、アンジェリーナが楽しそうに『ふふっ』と笑った。
「つーばつーけーたー!」
「は?」
「私の初めてのキスをあげたんだから、責任取ってね!」
「な、なんで、そうなる」
「うふふ。冬休み中もアルバイト頑張ってね! 未来のマスターさん」
「はぁ!?」
「返品は不可だから! あと、浮気もダメだから! そこんとこ、よろしく!」
「な、なんで……」
「え? だって、私フィガロが好きだもん」
「……はぁぁぁぁ!?」
「うっふふー。他の誰かに盗られる前に唾つけたしー。これでうちの喫茶店も安泰! いいこと尽くめね!」
「ちょっ、俺は『いい』って言ってねぇ!」
「あら? 私じゃ不満?」
「……不満、とか、ねぇけど……」
「フィガロ、フレディおじいちゃんから珈琲の淹れ方とか習うの好きでしょ?」
「……まぁ」
「夏休みのアルバイト、楽しかったでしょ?」
「……ん」
「私のお婿さんになったら、もれなく! 楽しい喫茶店経営が待ってます! どうよ。どやぁ」
「……なにその、ドヤ顔。アンジー。言ってること、無茶苦茶だぞ。アンタなら、男なんて選り取りみどりだろ。なんで、俺なわけ?」
「え? フィガロが好きだからだけど? 私、1人だけと愛し愛される夫婦になりたいの。おじいちゃん達とかパパ達見てたら、なんか1人だけの大事な人とずっと一緒っていいなぁって思って。だから、フィガロがいいのよ。フィガロは優しいし、私のこと、絶対に大切にしてくれるもの!」
「……どっからその自信がきてんだよ」
「ふふん。女の勘よ」
「……あっそ」
フィガロは、急速に熱くなる頬をごしごしと擦った。喫茶店のアルバイトは確かにすごく楽しい。アンジェリーナのことも、今はまだ友達としてだけど、一応好きだと言ってもいい。ものすごく唐突だが、どうやらフィガロの将来の進路は早々と決まってしまったようである。
アンジェリーナが、するりとフィガロの腕に腕を絡めて、悪戯っぽく笑った。
「逃してあげないから、諦めてね?」
「あー……うん」
「ふふーっ! お婿さん、つーかまーえた! シュルツおじいちゃんに報告しなきゃ!」
「シュルツじいさんの入れ知恵かよ」
「まぁね。『いっそのこと、ちゅーして既成事実を作っちゃえば?』って」
「とりあえず、シュルツじいさんに膝カックンしてやる」
「あはっ! それはやめてあげてね。肘のぶつけたら痺れるところを連打するくらいにしてあげて」
「そっちの方が地味にエグい」
アンジェリーナが離れる様子がないので、フィガロがアンジェリーナをくっつけたまま、家に帰った。
家に帰り着くと、ガイナが既に帰っていた。家のすぐ側でニーズと剣を振っていたガイナが、くっついているフィガロ達を見て、きょとんと目を丸くした。
「おかえり。どうしたぁ。仲良しだな」
「ただいま。父さん。なんか、婿入りが決定した」
「は?」
「うっふふー! ガイナおじさん! フィガロをお婿さんにもらうわね! もう唾つけちゃったもーん!」
「……はぁぁぁぁ!? ど、どういうこった!?」
「結婚するなら、フィガロがいいなーって思って!」
「おいおい。アンジー。まだ結婚相手を決めるには早過ぎるだろ」
「あら。そんなことはないわ。実際、縁談の話がごってり来てるもの。パパ達が断るのにげんなりしてるくらい」
「マジか」
「私は結婚するなら1人だけがいいもの。私のことを可愛いお人形さん扱いする男の子は嫌いなの。それに、フィガロが好きだもの」
「あー……フィガロはどうなんだ?」
「友達としては、まぁ好き。喫茶店の仕事は楽しいからやってみてぇ気がする」
「ふふっ。成人するまで、あと6年もあるもの。気長に口説き落とすから安心して! ガイナおじさん!」
「お、おう。……フィガロ。なんだ。あれだ。美人の嫁さんでよかったな?」
「あー……うん? まぁ。結婚しても退屈はしなさそう」
「それは確かに。アンジー。親御さん達はなんて言ってんだ?」
「『フィガロならいいよ』って。フィガロは、私の見た目が好きなわけじゃないもの。でしょ? フィガロ」
「まぁ」
「んー。フィガロがいいなら、俺は構わねぇよ。フィガロ。それじゃあ、高等学校には行かずに、中学校卒業したら働く感じか?」
「うん。そうなる。実際に働いて修行した方がいいと思う」
「それはそうだな。うん。なんか急過ぎて現実味がねぇが、まぁ、めでたいな。アンジーもアンジーの家族のこともよく知ってっし、俺としても安心だわ。変な女に捕まるより、よっぽどいい」
「ありがとう! ガイナおじさん! フィガロのことは世界で一番幸せにするから、まっかせておいて!」
「おう! 心強いな!」
ガイナが嬉しそうに、ニッと笑った。フィガロは、ふと、あることを思い立った。
「父さん。父さんと先生はいつ結婚すんの?」
「ん? フィガロとニーズ坊が成人した後の予定だぞ」
「それなら、俺達の結婚式と合同でやればいいんじゃね? アンジー。4年くらい待てるだろ?」
「いいわよー。ガイナおじさん達との合同結婚式なんて素敵じゃない!」
「けっ、結婚式はしないぞ? おっさん2人の結婚式なんぞ、笑い話にしかならねぇじゃねぇか」
「なんで? いいじゃん。父さん、先生が格好よく着飾ってるところ、見たくないわけ?」
「……それは、見たい。すごく」
「先生も父さんの格好いいとこ、見たいと思うよ」
「そ、そうか?」
「絶対にそうだと思うわ! じゃあ、結婚式は20歳でやるってことで! あ、でも、結婚自体は成人と同時がいいわ。その頃には、今よりも縁談がごってり来るだろうし」
「あー……じゃあ、結婚は成人と同時で、結婚式はその4年後ってことで。父さん達と一緒がいいし」
「いいわよー。じゃあ、そういうことで、パパ達にも話しておくわわ」
「なんか、トントン拍子に進むなぁ。まぁ、めでたい話なんて、そんなもんか。あ、2人とも。おやつに林檎パイ買ってきてあるぞ」
「「食べる!」」
「僕もー!」
「おー。じゃあ、3人とも手を洗ってこいよー。その間に切り分けとくから」
「「はぁい!」」
「ん! 行くぞ!」
フィガロは、アンジェリーナをくっつけたまま、ニーズと手を握って、家の中に急いで入った。
ものすごーく突然の話だが、フィガロはアンジェリーナと結婚して、喫茶店を継ぐことになった。
フィガロは、美味しそうに林檎パイを食べるアンジェリーナをチラッと見て、じんわりと顔が熱くなるのを感じた。
領軍勤めのガイナは本来は忙しい時期だが、フィガロがいるからと、年越し前後3日間の休みがもらえたらしい。中央の街にいる時は、ガイナは仕事で不在の時も多かった。今年はガイナも一緒に年越しを過ごせると思うと、すごく嬉しくて、今からワクワクしてしまう。
フィガロは、今日も機嫌よくガイナと一緒に朝食を作って食べ、後片付けも一緒にやった。
今日で今年の学校はお終いである。新年を迎えて7日経ったら、また学校が始まる。
フィガロはアンジェリーナと一緒に帰りながら、ご機嫌に鼻歌を歌った。
「ここ数日、ずっとご機嫌ね」
「まぁ。今年は父さんと年越しの日を過ごせるし。先生ん家で、皆で年越しの日を過ごすことになった」
「あら。素敵じゃない。よかったわね。ガイナおじさんと先生の交際も順調ねー」
「ん。予定が合う日は、いつも2人で飲みに行ってる。中央の街にいた時は、全然酒を飲みに行ってなかったし、家でも飲んでなかったから、なんか楽しそうで嬉しい」
「ふふっ。いい変化ね。あ、ねぇ。フィガロ」
「ん?」
「ちょっとこっち向いて」
「なに」
フィガロが立ち止まってアンジェリーナの方を向くと、アンジェリーナも立ち止まった。アンジェリーナが近寄ってきたかと思えば、顔がものすごく近づいてきて、唇にふにっと柔らかいものが触れた。
驚いて目を見開いているフィガロに、アンジェリーナが楽しそうに『ふふっ』と笑った。
「つーばつーけーたー!」
「は?」
「私の初めてのキスをあげたんだから、責任取ってね!」
「な、なんで、そうなる」
「うふふ。冬休み中もアルバイト頑張ってね! 未来のマスターさん」
「はぁ!?」
「返品は不可だから! あと、浮気もダメだから! そこんとこ、よろしく!」
「な、なんで……」
「え? だって、私フィガロが好きだもん」
「……はぁぁぁぁ!?」
「うっふふー。他の誰かに盗られる前に唾つけたしー。これでうちの喫茶店も安泰! いいこと尽くめね!」
「ちょっ、俺は『いい』って言ってねぇ!」
「あら? 私じゃ不満?」
「……不満、とか、ねぇけど……」
「フィガロ、フレディおじいちゃんから珈琲の淹れ方とか習うの好きでしょ?」
「……まぁ」
「夏休みのアルバイト、楽しかったでしょ?」
「……ん」
「私のお婿さんになったら、もれなく! 楽しい喫茶店経営が待ってます! どうよ。どやぁ」
「……なにその、ドヤ顔。アンジー。言ってること、無茶苦茶だぞ。アンタなら、男なんて選り取りみどりだろ。なんで、俺なわけ?」
「え? フィガロが好きだからだけど? 私、1人だけと愛し愛される夫婦になりたいの。おじいちゃん達とかパパ達見てたら、なんか1人だけの大事な人とずっと一緒っていいなぁって思って。だから、フィガロがいいのよ。フィガロは優しいし、私のこと、絶対に大切にしてくれるもの!」
「……どっからその自信がきてんだよ」
「ふふん。女の勘よ」
「……あっそ」
フィガロは、急速に熱くなる頬をごしごしと擦った。喫茶店のアルバイトは確かにすごく楽しい。アンジェリーナのことも、今はまだ友達としてだけど、一応好きだと言ってもいい。ものすごく唐突だが、どうやらフィガロの将来の進路は早々と決まってしまったようである。
アンジェリーナが、するりとフィガロの腕に腕を絡めて、悪戯っぽく笑った。
「逃してあげないから、諦めてね?」
「あー……うん」
「ふふーっ! お婿さん、つーかまーえた! シュルツおじいちゃんに報告しなきゃ!」
「シュルツじいさんの入れ知恵かよ」
「まぁね。『いっそのこと、ちゅーして既成事実を作っちゃえば?』って」
「とりあえず、シュルツじいさんに膝カックンしてやる」
「あはっ! それはやめてあげてね。肘のぶつけたら痺れるところを連打するくらいにしてあげて」
「そっちの方が地味にエグい」
アンジェリーナが離れる様子がないので、フィガロがアンジェリーナをくっつけたまま、家に帰った。
家に帰り着くと、ガイナが既に帰っていた。家のすぐ側でニーズと剣を振っていたガイナが、くっついているフィガロ達を見て、きょとんと目を丸くした。
「おかえり。どうしたぁ。仲良しだな」
「ただいま。父さん。なんか、婿入りが決定した」
「は?」
「うっふふー! ガイナおじさん! フィガロをお婿さんにもらうわね! もう唾つけちゃったもーん!」
「……はぁぁぁぁ!? ど、どういうこった!?」
「結婚するなら、フィガロがいいなーって思って!」
「おいおい。アンジー。まだ結婚相手を決めるには早過ぎるだろ」
「あら。そんなことはないわ。実際、縁談の話がごってり来てるもの。パパ達が断るのにげんなりしてるくらい」
「マジか」
「私は結婚するなら1人だけがいいもの。私のことを可愛いお人形さん扱いする男の子は嫌いなの。それに、フィガロが好きだもの」
「あー……フィガロはどうなんだ?」
「友達としては、まぁ好き。喫茶店の仕事は楽しいからやってみてぇ気がする」
「ふふっ。成人するまで、あと6年もあるもの。気長に口説き落とすから安心して! ガイナおじさん!」
「お、おう。……フィガロ。なんだ。あれだ。美人の嫁さんでよかったな?」
「あー……うん? まぁ。結婚しても退屈はしなさそう」
「それは確かに。アンジー。親御さん達はなんて言ってんだ?」
「『フィガロならいいよ』って。フィガロは、私の見た目が好きなわけじゃないもの。でしょ? フィガロ」
「まぁ」
「んー。フィガロがいいなら、俺は構わねぇよ。フィガロ。それじゃあ、高等学校には行かずに、中学校卒業したら働く感じか?」
「うん。そうなる。実際に働いて修行した方がいいと思う」
「それはそうだな。うん。なんか急過ぎて現実味がねぇが、まぁ、めでたいな。アンジーもアンジーの家族のこともよく知ってっし、俺としても安心だわ。変な女に捕まるより、よっぽどいい」
「ありがとう! ガイナおじさん! フィガロのことは世界で一番幸せにするから、まっかせておいて!」
「おう! 心強いな!」
ガイナが嬉しそうに、ニッと笑った。フィガロは、ふと、あることを思い立った。
「父さん。父さんと先生はいつ結婚すんの?」
「ん? フィガロとニーズ坊が成人した後の予定だぞ」
「それなら、俺達の結婚式と合同でやればいいんじゃね? アンジー。4年くらい待てるだろ?」
「いいわよー。ガイナおじさん達との合同結婚式なんて素敵じゃない!」
「けっ、結婚式はしないぞ? おっさん2人の結婚式なんぞ、笑い話にしかならねぇじゃねぇか」
「なんで? いいじゃん。父さん、先生が格好よく着飾ってるところ、見たくないわけ?」
「……それは、見たい。すごく」
「先生も父さんの格好いいとこ、見たいと思うよ」
「そ、そうか?」
「絶対にそうだと思うわ! じゃあ、結婚式は20歳でやるってことで! あ、でも、結婚自体は成人と同時がいいわ。その頃には、今よりも縁談がごってり来るだろうし」
「あー……じゃあ、結婚は成人と同時で、結婚式はその4年後ってことで。父さん達と一緒がいいし」
「いいわよー。じゃあ、そういうことで、パパ達にも話しておくわわ」
「なんか、トントン拍子に進むなぁ。まぁ、めでたい話なんて、そんなもんか。あ、2人とも。おやつに林檎パイ買ってきてあるぞ」
「「食べる!」」
「僕もー!」
「おー。じゃあ、3人とも手を洗ってこいよー。その間に切り分けとくから」
「「はぁい!」」
「ん! 行くぞ!」
フィガロは、アンジェリーナをくっつけたまま、ニーズと手を握って、家の中に急いで入った。
ものすごーく突然の話だが、フィガロはアンジェリーナと結婚して、喫茶店を継ぐことになった。
フィガロは、美味しそうに林檎パイを食べるアンジェリーナをチラッと見て、じんわりと顔が熱くなるのを感じた。
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