好きだからセックスはしたくない

丸井まー(旧:まー)

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20:可愛くて堪らない

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 ラウトはガイナを見下ろし、また鼻血が出るかと思った。真っ赤に染まった顔で、恥ずかしそうに短い睫毛を伏せているガイナが可愛くて堪らない。ガイナは確かに陰毛が生えていなかったし、意外な程体毛が薄い。

 ラウトは、ガイナの熱い頬にキスをしてから、ガイナの脇に鼻先を埋めた。すーっと深く鼻で息を吸えば、ガイナの濃い体臭と汗の匂いが鼻に抜ける。ものすごく興奮する匂いだ。そういえば、シャワーをまだ浴びていなかった。シャワーを浴びずにいて逆に良かった。生々しいガイナの匂いを嗅ぐことができる。

 ラウトは、薄い脇毛を舌で掻き混ぜるようにして、ガイナの汗が滲む脇を舐め回した。ほんのりしょっぱい汗の味がして、酷く興奮する。ガイナが掠れた息を吐いた。ガイナの両脇をねっとりと気が済むまで舐め回すと、ラウトはむっきりと盛り上がった逞しい胸筋に触れた。意外な程柔らかい。女の乳房とは違う、弾力性の強い柔らかさだ。胸毛が生えていない胸筋をふにふにと揉んでから、ぷっくりと肥大しているガイナの乳首に舌を這わせる。

 チラッと聞いた話では、ガイナの元伴侶は男だったらしい。ガイナの乳首を開発して、こんなにぷっくりとしたいやらしい乳首に変えた元伴侶の男に嫉妬の念が湧くが、ラウトは、今はガイナは自分だけのものだと思い直した。元嫁にも見せたことがないラウトの陥没乳首を見ても、ガイナは馬鹿にしなかった。それだけで嬉しいし、多分ガイナのコンプレックスだったパイパンな短小包茎も見せてくれたのが、信頼の証であり、ラウトともっと深く愛し合いたいというガイナの意思表示だ。ラウトは、それが何よりも嬉しい。

 ガイナのぷっくりした乳首を舌で転がすように舐め回し、乳首を咥えてちゅっちゅく緩急をつけて吸うと、ガイナが低く喘いで、腰をくねらせた。下腹部にガイナの小ぶりな勃起したペニスが擦りつけられる。あまり可愛いことをされると、興奮し過ぎてうっかり射精しちゃいそうなので、できたら今は勘弁してほしい。が、乳首を弄られて感じているガイナが半端なく可愛いので、もっと乳首を弄りたい。ラウトは、うっかり射精しないようにぐっと下腹部に力を込めた。

 反対側の乳首も舐めて、吸って、転がして、いっぱい可愛がる。自分の唾液で濡れた乳首も優しく指で摘まんで、くりくり弄ったり、優しーく引っ張ってみたりする。口と手で乳首を弄りながら、目だけでガイナを見上げると、両手を頭の後ろに組んだ状態で、とろんとした顔をしていた。オナニーの時に想像していたガイナの表情よりも、はるかに可愛くて、いやらしい。ラウトは、ちゅぽっとぷっくりした乳首から口を離すと、両方の乳首を両手の指で弄りながら、バキバキに割れている腹筋に舌を這わせた。

 臍の穴を舐め、腰骨にやんわりと齧りつき、無毛の下腹部に何度も強く吸いついて痕を残す。ラウトは、勃起して先走りが皮の中に溜まっているガイナのペニスをパクンと咥えた。ラウトの口にすっぽり根元までおさまるサイズのペニスをじゅるっと吸えば、微かにおしっこの匂いと汗の匂い、それから生々しい精の匂いがした。ペニスの竿全体を舐め回していると、ガイナが切羽詰まった声でラウトを呼んだ。


「ラウト! 出ちまうっ!」

「んっ。出していいよ」

「……ラウトの中で出してぇから、今はいやだ」


 ガイナが恥ずかしそうな小さな声で呟いた。あんまり可愛いことを言わないで欲しい。ちょっぴり精液が漏れちゃったではないか。
 ラウトは、ガイナを促して、四つん這いになってもらった。ガイナの尻は筋肉質だが、適度に脂肪もあるのか、むっきりむっちりしていた。ガイナの大きな尻に触れてみれば、ガイナの尻はしっとり汗ばんでいた。ガイナの尻を太腿の付け根からねろーっと舐め上げると、ガイナの腰がくねった。

 ガイナのむっちりした尻肉を両手でぐにぃっと広げれば、ちょっとだけ縦に割れている赤黒いアナルが丸見えになった。排泄をする穴なのに、酷くいやらしい。ラウトは口内に溜まった唾をごくっと飲みこみ、むしゃぶりつくような勢いで、ガイナのアナルを舐め回し始めた。熱いアナルの皺を丁寧に一枚一枚舐め、大きく収縮し始めたガイナのアナルに舌先を突っ込んで、アナルの中も外も舐め回す。興奮するがままにガイナのアナルを舐めまくっていると、ガイナが低く喘ぎながら、上体を伏せて、尻だけを高く上げた状態になった。ガイナの尻肉を掴んでいるラウトの手にガイナの手が触れ、ラウトがアナルから口を離して、手も離すと、ガイナが自分の尻肉を掴み、そのまま尻肉を大きく広げた。ひくひくして、もう微かに口を開けているアナルが丸見えになる。


「ラウト。も、欲しい」

「で、でも、もう少し慣らした方が……」

「多分、切れねぇ。指よりラウトのちんこが欲しい。早く俺の中に挿れて、いっぱい出してくれ」

「ガイナ!」


 ラウトは逸る気持ちのまま、ローションのボトルを手に取り、自分の勃起したペニスにローションを垂らした。ラウトの唾液で濡れているガイナのアナルにもローションを垂らし、今にも暴発しそうなペニスの先っぽをガイナのひくつくアナルに押しつける。ラウトはガイナのしっかりした腰を掴み、一気に勢いよくガイナのアナルの中にペニスを押し込んだ。


「あぁっ!!」

「はっ、はっ、ガイナ、ガイナ、あぁ……すごい、締まるっ……」

「あぁっ、あぅっ、あっ、あっ、あっ!」

「ガイナ、ガイナ、やばいっ、出ちゃうっ……」

「だせっ! 俺の、中に、全部っ!」

「あ、あ、あ、あーーっ」


 ガイナのアナルは、最高の一言に尽きた。括約筋のキツい締めつけも、熱くて柔らかいぬるついた腸壁の感触も、何もかもが最高に気持ちがいい。そのうえ、下腹部を強く打ちつける度にぶるんぶるん揺れるガイナの大きな尻肉が堪らなくいやらしい。
 ラウトは早々とガイナの腹の中に精液を吐き出した。ゆるゆると腰を振って、精液を全てガイナの中に吐き出す。

 はぁー、はぁー、と大きく荒い息を吐きながら、ゆっくりとガイナのアナルから射精しても萎えていないペニスを引き抜けば、自分の尻から手を離していたガイナが、再び自分の尻肉を掴んで、ぐにぃっと尻肉を大きく広げた。ちょっと縦に割れている赤黒いアナルから、こぽぉと白い精液が溢れ出て、赤い会陰を伝い、陰嚢へと垂れ落ちていく。
 酷くいやらしい光景に、頭がくらくらする。また鼻血が出そうな予感に、ラウトは自分の鼻を押さえた。


「ガイナ。すごい、いやらしい。最高だ」

「ははっ! ちょっとサービス」


 ガイナのアナルがくぽくぽ大きく収縮して、ぷりゅっと小さな音を立てて、白い精液が飛び出た。ラウトの精液をひり出しているガイナがいやらしくて、本気で鼻血が出そうである。もれなくペニスが完全復活した。

 ガイナが自分の尻肉から手を離し、伏せていた身体を起こして、身体全体でこちらを向いた。ガイナの目がギラギラと獲物を狙う獣のように光っている。ラウトは、ガイナの瞳を見ただけで、興奮のあまり、ぶるっと身体を震わせた。ガイナに貪られたい。ラウトは自然とそう思った。

 ラウトは逞しいガイナの身体に勢いよく飛びつき、噛みつくような勢いでガイナの唇に吸いついた。めちゃくちゃに舌を絡め合って、互いの口内を舐め回し合う。間近に見えるギラギラしたガイナの瞳をうっとりと見つめながら、ラウトは唇を触れ合わせたまま囁いた。


「交代。僕を抱いて。ガイナ」

「おう。一緒に気持ちよくなろうぜ。ラウト」


 ラウトはガイナに押し倒されながら、雄臭いガイナの顔を見上げて、これは間違いなく新しい世界への扉が開くと確信した。


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