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14:二度目の夜
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ラウトは比較的マシな服を引っ張り出し、シャワーを浴びて、丁寧に髭を剃ってから服を着た。髪を乾かすと、いつものボサボサ頭になる。ラウトは微妙な癖っ毛で、どんなに頑張ってもボサッとした感じにしかならない。もう随分と前に色々と諦めている。居間の方からニーズのはしゃぐ声が聞こえる。フィガロと一緒に寝るのが余程楽しみらしい。仲がいい子供達になんとも和む。
そわそわしているニーズと一緒に居間で待っていると、玄関の呼び鈴が鳴った。ガイナ達が来た。
ラウトは玄関に向けて走り出したニーズと共に、急いで玄関に向かった。
玄関のドアを開けると、ガイナとフィガロがいた。ニーズが勢いよくフィガロに抱きついた。フィガロが小さく口角を上げて、抱きとめたニーズの頭をわしゃわしゃ撫でた。
「よぉ。先生。わりぃな。忙しい時に」
「いえ。ちょうど気分転換がしたかったので」
「焼き菓子持ってきたから、じいさん達と食ってくれよ」
「ありがとうございます。遠慮なく頂きます」
「じいさんは?」
「台所にいますよ。子供達にと、スイカを切ってます」
「お。そいつはありがてぇ。夏はスイカだよなぁ」
「えぇ」
「じいさんに挨拶したら行こうぜ」
「はい」
ガイナがニッと笑った。今日のガイナは、黒いタイトな綿のシャツに、紺色のズボンを穿いている。鍛えられた胸筋で盛り上がった胸元が眩しい。二の腕も逞しく、痩せているラウトくらいなら、軽々と持ち上げられそうだ。太い首から肩にかけての張りのある筋肉の感触を既に知っている。うっすら汗が滲んでいるガイナの首筋を見ているだけで、むずむずムラムラする。ラウトはそっとガイナの逞しい身体から視線を逸した。いけない。不埒なことを考えていい時ではない。子供達も側にいるのだから。
ラウトはガイナ達を家の中に招き入れ、バスクに挨拶をするガイナ達を見守った。
バスクと子供達に見送られて、ガイナと2人で家を出る。隣を歩くガイナの横顔をチラッと見上げれば、ガイナもこちらを見た。バチッと目が合う。ラウトは高鳴る心臓を誤魔化すように、へらっと笑った。ガイナもニッと笑ってくれる。ガイナのちょっと愛嬌がある笑顔が眩しい。
「今日も酒の図鑑持ってきたぜ」
「ありがとうございます。前回飲まなかったお酒を試したいですね」
「だなぁ。あそこのバー、マジで取り扱ってる酒の種類多いよな」
「独身の頃、結構長く通ってましたけど、未だに飲んだことがないお酒の方が多分多いですねぇ」
「通う楽しみが多くていいな」
「えぇ。本当に。ガイナさん、夏休みはどうですか?」
「めちゃくちゃ楽しいぜ。一昨日はフィガロと買い物とか図書館に行って、昨日は2人で自由研究の宿題やったんだわ。図書館行って調べて、材料集めて、水の濾過装置作った」
「へぇ! それは面白そうですね」
「それなりに上手くできたぜ。泥水が結構キレイに濾過できてよぉ。まぁ、流石に飲むのは止めといたけどな」
「あー……元が泥水なら、せめて煮沸しないと怖いですね」
「だよな」
「ニーズも来年には小学生になりますし、僕も一緒に夏休みを楽しめるようになりたいですねぇ」
「ニーズ坊の6歳の誕生日って来月だろ?」
「えぇ。誕生日プレゼントを何にするか悩んでます。今のところ、毎年本なんですよね……そろそろ違うものにした方がいいのかなぁと思ってはいるんですけど、中々思いつかなくて」
「ニーズ坊って、割と身体動かすのが好きだよな」
「そうですね。絵本も好きではあるんですけど、家の中にいるより、外で遊ぶ方が楽しいみたいです」
「……子供用の木でできた練習用の剣とかどうだ? なんなら俺が教えるぞ。ニーズ坊がやりたがったらって前提付きだけどよ」
「え? いいんですか?」
「いいぞ。フィガロが大きくなって前より丈夫になってきたからよぉ、ちょっと運動させてみようかと考えてんだわ。まぁ、軽く走ったり、練習用の剣を振って遊ぶ程度のもんだけどよ。本人が嫌がらなけりゃの話だが。ニーズ坊も一緒なら、ちょっとはやってくれるかもしれねぇなぁ」
「ニーズ次第ですけど、お願いしてもいいですか? 身体を動かして体力をつけるに越したことはないですし」
「おう。任せとけ。まぁ殆ど遊びみてぇな感じにしとくからよ。怪我も大してしねぇと思うぜ。本人が本格的に剣をやりたくなったら、そん時も俺が教えるわ。これでもそれなりな腕なんだぜ」
「ははっ。只者じゃないのは見れば分かりますよ。並の鍛え方じゃガイナさんのように逞しくはならないでしょう? 庭先で筋トレや剣の素振りをしてるの、何度か見かけたことがありますよ」
「見られてたか」
「見ちゃいました」
ガイナが悪戯っぽく笑ったので、ラウトもつられて笑みを浮かべた。ニーズは活発な子だ。運動音痴なラウトでは相手ができなかったり、教えられないことをガイナが教えてくれるのなら、本当にありがたい。
子供達の話をしていると、目的のバーに着いた。ラウトはバーの入口のドアを開け、ガイナを先に通した。ガイナが少しだけ照れたように笑った。前回と同じカウンター席に並んで座り、バーテンダーに挨拶をしてから、ガイナが鞄から取り出した酒の図鑑を2人で覗きこむ。
すぐ近くのガイナから、微かに汗の匂いと、ガイナによく似合う爽やかな練り香の匂いがした。上機嫌な笑みを浮かべるガイナの目元に、少しだけ笑い皺ができている。よく日焼けした小麦色の肌が、そこはかとなく色っぽい気がする。笑うと白い歯が爽やかに光る。日焼けしているから、歯の白さが際立つ。笑みの形をしているガイナの少し厚めの唇を見て、思わずガイナとのキスを思い出してしまった。ラウトは顔が熱くなるのを誤魔化すように、注文した酒を口に含んだ。
ーーーーーー
バーの閉店の時間まで、酒を楽しみながら、ずっとガイナと話をしていた。話題は尽きることなく、酔いもあって、ラウトはご機嫌にへらへら笑っていた。
まだまだ2人で話していたいし、酒も飲みたい。それはガイナも同じようで、ガイナの自宅で引き続き酒を飲むことになった。すぐ隣を歩くガイナの手の甲に、時折ラウトの手の甲がぶつかる。手を繋ぎたい。ラウトは思ったまま行動に移し、楽しそうに笑うガイナの手をするりと握った。
ガイナがきょとんと目を丸くした後、嬉しそうにふわっと笑った。ガイナの手はゴツくて硬くて温かい。ラウトはへらへら笑いながら、ガイナと繋いだ手を振って歩いた。
ガイナの自宅に着いて、玄関から中に入るなり、ラウトは繋いだガイナの手を引いた。酔っている自覚はある。どうしてもガイナとキスをしたくて堪らない。ラウトがガイナを見上げながら手を引けば、ガイナが素直に屈んでくれた。顔が近づき、鼻先が触れ合う。ガイナの少し厚めの唇に唇が触れた。ちゅっと小さな音を立てて唇を吸うと、ガイナもラウトの唇を吸ってくれる。ガイナの柔らかい唇が気持ちがいい。ラウトは何度もガイナの唇を吸いながら、繋いだ片手にきゅっと少し力を入れ、空いている手でガイナの腰を抱いて、隙間なくピッタリとガイナの身体にくっついた。服越しに伝わる逞しい筋肉の感触と熱い体温が酷く胸を高鳴らせ、興奮を煽る。
ガイナが唇を触れ合わせたまま、ラウトの下唇におずおずとした様子で舌を這わせた。ラウトも舌を出してガイナの舌に触れさせると、そのままぬるりと2人の舌が絡み合う。互いの口内を夢中で舐め合い、舌を絡ませ、酒臭い息が混ざり合う。
ラウトのペニスは勃起してしまった。痛いくらいにガチガチに硬くなって、パンツの中で窮屈な思いをしている。
ラウトはガイナの上顎をねっとり舐めながら、腰に触れていた手でガイナのむっちりとしたデカい尻をやんわり撫でた。ガイナがピクッと小さく身体を震わせ、本当に小さな声を上げた。嫌がってはいない。むしろ、尻を撫でたら貪るような激しいキスをされた。だらしなく口から垂れた涎を舐められながら、むにむにとガイナの尻を揉みしだく。尻の谷間を指先でなぞり、アナルがあると思われるあたりを強めに指先でぐりぐり押すと、ガイナが熱い息を吐いた。
お互いの唇や舌を味わうように、ねっとりとしたキスをしながら、ガイナもラウトの腰を片手で抱き、腰から背中へと優しく撫で上げた。繋いでいた手を離し、服の上から互いの身体を撫で合う。ガイナの太い首を撫でれば、汗でしっとりとしていた。
もっとガイナに触れたい。しかし、酔いと興奮で蕩けきった脳みその片隅で、もう1人のラウトが声高に叫ぶ。
『セックスは無理!!』
間近にあるガイナの瞳はとろんとしていて、なんとも美味しそうだ。このままセックスがしたい。でもセックスだけはしたくない。矛盾した思いが頭の中をぐるぐる回る。
ラウトはガイナから唇を離し、ガイナの肩に顔を埋めるようにして抱きついた。ガイナの両手がラウトの背に回り、ぎゅっと強く抱きしめられる。あぁ。どうしようもなくガイナが好きだ。
ラウトは荒い息を吐きながら、ガイナの耳元で囁いた。
「ガイナさん」
「……ん」
「貴方が好きです」
「……俺も」
頼りない程小さな声で、ガイナが応えてくれた。
ラウトはガイナの頬にキスをして、唇にも触れるだけのキスをした。
お互いの息と激しい鼓動が落ち着くまで、2人でずっと抱きしめあっていた。
そわそわしているニーズと一緒に居間で待っていると、玄関の呼び鈴が鳴った。ガイナ達が来た。
ラウトは玄関に向けて走り出したニーズと共に、急いで玄関に向かった。
玄関のドアを開けると、ガイナとフィガロがいた。ニーズが勢いよくフィガロに抱きついた。フィガロが小さく口角を上げて、抱きとめたニーズの頭をわしゃわしゃ撫でた。
「よぉ。先生。わりぃな。忙しい時に」
「いえ。ちょうど気分転換がしたかったので」
「焼き菓子持ってきたから、じいさん達と食ってくれよ」
「ありがとうございます。遠慮なく頂きます」
「じいさんは?」
「台所にいますよ。子供達にと、スイカを切ってます」
「お。そいつはありがてぇ。夏はスイカだよなぁ」
「えぇ」
「じいさんに挨拶したら行こうぜ」
「はい」
ガイナがニッと笑った。今日のガイナは、黒いタイトな綿のシャツに、紺色のズボンを穿いている。鍛えられた胸筋で盛り上がった胸元が眩しい。二の腕も逞しく、痩せているラウトくらいなら、軽々と持ち上げられそうだ。太い首から肩にかけての張りのある筋肉の感触を既に知っている。うっすら汗が滲んでいるガイナの首筋を見ているだけで、むずむずムラムラする。ラウトはそっとガイナの逞しい身体から視線を逸した。いけない。不埒なことを考えていい時ではない。子供達も側にいるのだから。
ラウトはガイナ達を家の中に招き入れ、バスクに挨拶をするガイナ達を見守った。
バスクと子供達に見送られて、ガイナと2人で家を出る。隣を歩くガイナの横顔をチラッと見上げれば、ガイナもこちらを見た。バチッと目が合う。ラウトは高鳴る心臓を誤魔化すように、へらっと笑った。ガイナもニッと笑ってくれる。ガイナのちょっと愛嬌がある笑顔が眩しい。
「今日も酒の図鑑持ってきたぜ」
「ありがとうございます。前回飲まなかったお酒を試したいですね」
「だなぁ。あそこのバー、マジで取り扱ってる酒の種類多いよな」
「独身の頃、結構長く通ってましたけど、未だに飲んだことがないお酒の方が多分多いですねぇ」
「通う楽しみが多くていいな」
「えぇ。本当に。ガイナさん、夏休みはどうですか?」
「めちゃくちゃ楽しいぜ。一昨日はフィガロと買い物とか図書館に行って、昨日は2人で自由研究の宿題やったんだわ。図書館行って調べて、材料集めて、水の濾過装置作った」
「へぇ! それは面白そうですね」
「それなりに上手くできたぜ。泥水が結構キレイに濾過できてよぉ。まぁ、流石に飲むのは止めといたけどな」
「あー……元が泥水なら、せめて煮沸しないと怖いですね」
「だよな」
「ニーズも来年には小学生になりますし、僕も一緒に夏休みを楽しめるようになりたいですねぇ」
「ニーズ坊の6歳の誕生日って来月だろ?」
「えぇ。誕生日プレゼントを何にするか悩んでます。今のところ、毎年本なんですよね……そろそろ違うものにした方がいいのかなぁと思ってはいるんですけど、中々思いつかなくて」
「ニーズ坊って、割と身体動かすのが好きだよな」
「そうですね。絵本も好きではあるんですけど、家の中にいるより、外で遊ぶ方が楽しいみたいです」
「……子供用の木でできた練習用の剣とかどうだ? なんなら俺が教えるぞ。ニーズ坊がやりたがったらって前提付きだけどよ」
「え? いいんですか?」
「いいぞ。フィガロが大きくなって前より丈夫になってきたからよぉ、ちょっと運動させてみようかと考えてんだわ。まぁ、軽く走ったり、練習用の剣を振って遊ぶ程度のもんだけどよ。本人が嫌がらなけりゃの話だが。ニーズ坊も一緒なら、ちょっとはやってくれるかもしれねぇなぁ」
「ニーズ次第ですけど、お願いしてもいいですか? 身体を動かして体力をつけるに越したことはないですし」
「おう。任せとけ。まぁ殆ど遊びみてぇな感じにしとくからよ。怪我も大してしねぇと思うぜ。本人が本格的に剣をやりたくなったら、そん時も俺が教えるわ。これでもそれなりな腕なんだぜ」
「ははっ。只者じゃないのは見れば分かりますよ。並の鍛え方じゃガイナさんのように逞しくはならないでしょう? 庭先で筋トレや剣の素振りをしてるの、何度か見かけたことがありますよ」
「見られてたか」
「見ちゃいました」
ガイナが悪戯っぽく笑ったので、ラウトもつられて笑みを浮かべた。ニーズは活発な子だ。運動音痴なラウトでは相手ができなかったり、教えられないことをガイナが教えてくれるのなら、本当にありがたい。
子供達の話をしていると、目的のバーに着いた。ラウトはバーの入口のドアを開け、ガイナを先に通した。ガイナが少しだけ照れたように笑った。前回と同じカウンター席に並んで座り、バーテンダーに挨拶をしてから、ガイナが鞄から取り出した酒の図鑑を2人で覗きこむ。
すぐ近くのガイナから、微かに汗の匂いと、ガイナによく似合う爽やかな練り香の匂いがした。上機嫌な笑みを浮かべるガイナの目元に、少しだけ笑い皺ができている。よく日焼けした小麦色の肌が、そこはかとなく色っぽい気がする。笑うと白い歯が爽やかに光る。日焼けしているから、歯の白さが際立つ。笑みの形をしているガイナの少し厚めの唇を見て、思わずガイナとのキスを思い出してしまった。ラウトは顔が熱くなるのを誤魔化すように、注文した酒を口に含んだ。
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バーの閉店の時間まで、酒を楽しみながら、ずっとガイナと話をしていた。話題は尽きることなく、酔いもあって、ラウトはご機嫌にへらへら笑っていた。
まだまだ2人で話していたいし、酒も飲みたい。それはガイナも同じようで、ガイナの自宅で引き続き酒を飲むことになった。すぐ隣を歩くガイナの手の甲に、時折ラウトの手の甲がぶつかる。手を繋ぎたい。ラウトは思ったまま行動に移し、楽しそうに笑うガイナの手をするりと握った。
ガイナがきょとんと目を丸くした後、嬉しそうにふわっと笑った。ガイナの手はゴツくて硬くて温かい。ラウトはへらへら笑いながら、ガイナと繋いだ手を振って歩いた。
ガイナの自宅に着いて、玄関から中に入るなり、ラウトは繋いだガイナの手を引いた。酔っている自覚はある。どうしてもガイナとキスをしたくて堪らない。ラウトがガイナを見上げながら手を引けば、ガイナが素直に屈んでくれた。顔が近づき、鼻先が触れ合う。ガイナの少し厚めの唇に唇が触れた。ちゅっと小さな音を立てて唇を吸うと、ガイナもラウトの唇を吸ってくれる。ガイナの柔らかい唇が気持ちがいい。ラウトは何度もガイナの唇を吸いながら、繋いだ片手にきゅっと少し力を入れ、空いている手でガイナの腰を抱いて、隙間なくピッタリとガイナの身体にくっついた。服越しに伝わる逞しい筋肉の感触と熱い体温が酷く胸を高鳴らせ、興奮を煽る。
ガイナが唇を触れ合わせたまま、ラウトの下唇におずおずとした様子で舌を這わせた。ラウトも舌を出してガイナの舌に触れさせると、そのままぬるりと2人の舌が絡み合う。互いの口内を夢中で舐め合い、舌を絡ませ、酒臭い息が混ざり合う。
ラウトのペニスは勃起してしまった。痛いくらいにガチガチに硬くなって、パンツの中で窮屈な思いをしている。
ラウトはガイナの上顎をねっとり舐めながら、腰に触れていた手でガイナのむっちりとしたデカい尻をやんわり撫でた。ガイナがピクッと小さく身体を震わせ、本当に小さな声を上げた。嫌がってはいない。むしろ、尻を撫でたら貪るような激しいキスをされた。だらしなく口から垂れた涎を舐められながら、むにむにとガイナの尻を揉みしだく。尻の谷間を指先でなぞり、アナルがあると思われるあたりを強めに指先でぐりぐり押すと、ガイナが熱い息を吐いた。
お互いの唇や舌を味わうように、ねっとりとしたキスをしながら、ガイナもラウトの腰を片手で抱き、腰から背中へと優しく撫で上げた。繋いでいた手を離し、服の上から互いの身体を撫で合う。ガイナの太い首を撫でれば、汗でしっとりとしていた。
もっとガイナに触れたい。しかし、酔いと興奮で蕩けきった脳みその片隅で、もう1人のラウトが声高に叫ぶ。
『セックスは無理!!』
間近にあるガイナの瞳はとろんとしていて、なんとも美味しそうだ。このままセックスがしたい。でもセックスだけはしたくない。矛盾した思いが頭の中をぐるぐる回る。
ラウトはガイナから唇を離し、ガイナの肩に顔を埋めるようにして抱きついた。ガイナの両手がラウトの背に回り、ぎゅっと強く抱きしめられる。あぁ。どうしようもなくガイナが好きだ。
ラウトは荒い息を吐きながら、ガイナの耳元で囁いた。
「ガイナさん」
「……ん」
「貴方が好きです」
「……俺も」
頼りない程小さな声で、ガイナが応えてくれた。
ラウトはガイナの頬にキスをして、唇にも触れるだけのキスをした。
お互いの息と激しい鼓動が落ち着くまで、2人でずっと抱きしめあっていた。
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