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俺の親友はカントボーイ☆

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魔物の討伐を主とする黒狼騎士団に所属しているアーディルには、『神様のうっかりミス』な親友がいる。

『神様のうっかりミス』とは、正確には『神様の取り替え子』と呼ばれる。男なのに男性器がなく、女性器がついていたり、女なのに女性器がなく、男性器がついていたりする身体の持ち主のことを言う。一万人に一人の割合で生まれてくる。正式には『神様の取り替え子』と呼ばれるが、神様がうっかり性別と性器の組み合わせをミスったからだということで、『神様のうっかりミス』と呼ばれることが多い。性別を性器で判断するのなら、男性器があれば男だし、女性器があれば女だ。しかし、『神様のうっかりミス』の場合、男だと、女性器以外は完全に男の身体なのである。骨格は男のそれだし、乳房はない。喉仏があり、変声期もある。髭も生える。男の場合は、女として育てられることも多いらしい。女の場合は、男性器以外は骨格も顔立ちも身体つきも完全に女だ。乳房があり、くびれもあり、柔らかい女の顔と身体をしている。

親友イマームは『神様のうっかりミス』だ。イマームとは実家が隣同士で赤ん坊の頃からの付き合いである。当然、アーディルは小さな頃から、イマームが『神様のうっかりミス』だということを知っていた。イマームは小さな頃は身体が小さく、近所の悪ガキ達によく苛められていた。アーディルもそんなに体格がいい方じゃなかったので、イマームと一緒に悪ガキ達にボコボコに殴られたりしていた。
8歳の頃。このままでは、いつまで経っても2人揃っていじめられっ子のままだと、2人の両親が話し合い、アーディル達に剣を習わせるようにした。アーディルもイマームも才能があったのか、剣を習い始めてからは、すくすくと大きく逞しく育った。10歳の頃には、故郷の小さな町では、2人は負け知らずになり、苛められることは無くなった。アーディルとイマームは騎士になりたいと思うようになり、お互いに切磋琢磨するようになった。2人で競い合うようにして身体を鍛え、剣の腕を磨き、無事に16歳で黒狼騎士団に入団できたのが8年前の事である。黒狼騎士団の仕事は命懸けだが、その分仲間の結束が強く、厳しい訓練も危険な魔物討伐遠征も皆で乗り越え、充実した日々を送っている。

『神様のうっかりミス』なイマームが、男所帯の黒狼騎士団に入団する時は流石に少々心配したが、イマームは極一部を除けば、完全に男の見た目である。それもかなりムッキムキな男臭い男前な男である。イマームが『神様のうっかりミス』だと周囲にバレてしまうのではないかというアーディルの心配は杞憂に終わった。入団して8年も経っても未だに誰にもバレていないのだ。勿論、アーディルもイマーム自身も、周囲にバレないように気を使っている。そのお陰か、2人は黒狼騎士団で伸び伸びと働けている。

長期遠征から戻った3日後。
アーディルが娼館から黒狼騎士団の寮の自室に帰ると、アーディルのベッドでイマームが寝ていた。いつもの事なので、アーディルはイマームを叩き起こした。


「んーー。ふわぁぁ……おかえり。アーディル」

「ただいま。自分の部屋で寝ろよ」

「お前の部屋の方が日当たりいいから温いんだよ」

「あっそ」

「帰ってきたんなら打ち合いしようぜ」

「少し寝かせろ。寝てないんだよ」

「あ?朝までズッコンバッコンか?」

「まぁな」

「ちんこもげろー。羨ましい」

「品のないことを言うんじゃありません」

「はいはい。ん。さっさと寝ろよ」

「お前も寝る気か」

「おう。二度寝なんて贅沢、休暇中しかできねぇだろ」

「まぁな」


イマームと一緒に寝るのは子供の頃から慣れきっているので、アーディルはズボンだけ脱いでベッドに上がり、イマームがいる布団の中に潜り込んだ。季節は冬の半ばで、イマームの体温で温められた布団の中は心地よい。すぐに眠気が訪れて、アーディルはストンと寝落ちた。





------
アーディルは全力で地を蹴り、鋭く鍛錬用の剣をイマームの腹目掛けて打ち込んだ。入ると思った一撃はイマームに防がれ、イマームの右足が鋭くアーディルの左脇腹に叩き込まれた。素直に痛いが、この程度じゃ止まらない。アーディルは剣の柄でイマームの頬を殴りつけ、後ろに下がって少し距離をとり、鍛錬用の剣を構え直した。今度はイマームが先に動いた。下から切り上げてくる斬撃を剣で受け止め、力比べのように、お互いに剣で相手を制そうとしながら、近距離で睨み合う。バッと同じタイミングで後ろに素早く下がり、そこからは激しい剣の打ち合いになった。
イマームの剣撃でアーディルの剣が飛ばされたので、アーディルはすぐに頭を切り替えて、素早くイマームの懐に入り、イマームの剣を持つ腕と襟首を掴み、思いっきりイマームを投げ飛ばした。イマームは猫のようにくるりと回り、危なげ無く着地すると、剣を捨て、素早い動きで殴りかかってきた。お互いに既に何発か入っているが、先に倒れた方が負けというルールでやっているので、意地でも倒れようとはしない。アーディルもイマームも負けず嫌いだ。白熱した殴り合いは、たまたま通りかかった隊長に止められるまで続いた。

アーディルとイマームは、『休暇中はちゃんと休め!』と隊長に叱られ、そのまま医務室に連行された。お互い、それなりに怪我をしているが、日常茶飯事なので特に気にならない。すっかり顔馴染みになっている医者に呆れた顔で治療してもらった後、2人は隊長からそこそこな額の金を貰った。曰く、『体力持て余してんなら娼館にでも行ってこい』と。
ご丁寧に黒狼騎士団の敷地内から出るところまで隊長に見送られてしまったので、アーディルとイマームは仕方がなく花街方面へと向けて歩き始めた。


「どうするよ。隊長のあの様子じゃ、すぐに帰ったのがバレたら、また大目玉だぜ」

「だよなぁ。かといって、お前が娼館ってマズいよなぁ」

「俺達、自主鍛錬してただけなのに」

「やり過ぎってことだろ。確かに身体を休めるのは大事だ。来週には次の遠征があるし」

「そうですけどー。マジでどうするよ」

「娼館に行って、部屋だけ借りよう。ゴロゴロ寝て過ごせばいいだろ」

「それで。酒も飲みたい」

「隊長がお小遣いくれたからな。女を買わなければ、そこそこ飲めるぞ」

「やりぃ。……娼館で鍛錬したら怒られるかな」

「確実に怒られるし、娼館の迷惑になるからやめなさい」

「はぁい」


アーディルはイマームを連れて、いつも行く馴染みの娼館へと向かった。娼館の者に簡単に事情を話して、部屋だけを一晩貸してもらい、ついでに酒を運んでもらった。酌の女も断り、珍しそうに部屋の中を見回しているイマームを呼んで、ローテーブルの上に酒の瓶などがのったお盆を置いた。赤を基調とした娼館の部屋が余程気になるのか、イマームがなにやらソワソワしている。
アーディルは二つのグラスに酒を注ぎ、イマームを呼んだ。


「イマーム。飲むぞ」

「おう。いつも此処に来てんのか?」

「まぁ。馴染みの女がいるしな」

「ふーん。美人?」

「美人というか、愛嬌がある感じ」

「へぇ。その女を買わなくていいのかよ」

「昨日買ったばっかだし。お前を此処に一人にしておく訳にもいかないだろ」

「ふーん。……あ、この酒美味い」

「このツマミも美味いぞ」

「へぇ。あ、ほんとだ。娼館って酒や飯も美味いんだな」

「娼館もピンキリだ。此処はそこそこ高めの所だから、こういうものもしっかりしてるし、娼婦の質もいい」

「ふーん」


イマームがツマミをもぐもぐ食べながら、酒を舐めるように飲んだ。イマームは酒が好きだが、そんなに強くない。本人もそれを分かっているので、自分の好きなペースで飲むのは、アーディルの部屋で飲む時だけだ。今はアーディルと2人きりだが、一応此処は外だ。イマームは外では酔うほど酒を飲まない。
チビチビと酒を飲んでいると、隣の部屋から微かに女の喘ぎ声が聞こえてきた。此処は防音がいい方だが、それでも時折隣室の声が聞こえてきたりする。
イマームが悲鳴じみた女の喘ぎ声を聞いて、首を傾げた。


「大丈夫なのか?これ」

「大丈夫だろ。よがってるだけだ。此処はヤバい客はすぐに出禁にするし」

「ふーん。……なぁ」

「んー?」

「セックスってそんなに気持ちいいのか?」

「まぁ。それなりに」

「ふーん」


イマームがなんだか考えるような顔をした。アーディルは気にせず美味い酒を飲み干した。


「なぁ。アーディル」

「んー?」

「セックスしてみてぇ」

「はぁ?」

「どうせ嫁の貰い手なんてねぇし、1回くらいヤッてみたい」

「いやいやいやいや。流石に駄目だろ」

「いいだろー。別に。考えてみろよ。俺はこの見てくれだぞ?嫁に欲しいとかいう男がいると思うか?」

「まぁいねぇだろ」

「だろ?」


イマームは顔立ちは整っている方だが、完全に男臭い方向に整っている。本人が気に入って、顎髭も生やしているくらいだ。男が好きな男に好かれる可能性はあるが、残念ながらイマームには男好きが求める男の象徴ペニスはない。ふと、アーディルはイマームに同情のような感情を抱いた。
男でもない、女でもない、イマーム。本人の意思だったとはいえ、アーディルと一緒に身体を鍛えまくったので、屈強な騎士団の中でもガタイがいい方だ。これでは『神様のうっかりミス』だと知られても、相手は見つからないだろう。普通の男のアーディルは、いづれ嫁をもらえるかもしれないが、イマームはずっと独り身の可能性が高い。今はまだ20代だから気にならないが、歳を重ねれば重ねる程、イマームは周囲から置いていかれ、どんどん孤独になってしまう。
アーディルは腹を括ることにした。


「イマーム」

「なに」

「やるか?セックス」

「やる!」


イマームがパァッと顔を輝かせた。一番の問題はアーディルがイマームで勃起するかどうかだが、そこはなんとか頑張るしかない。いそいそと服を脱ぎ始めたイマームを見て、アーディルは謎の使命感に燃え始めた。イマームの初体験を絶対にいい思い出にしてみせる。イマームはアーディルにとっては親友であり、兄弟のようなものだ。アーディルにとっては、一番大事な片割れだと言ってもいい。
アーディルは自分に気合を入れる為に、ピシャッと両手で自分の頬を叩いてから、服を脱ぎ始めた。

娼館のベッドは、ゴツい男がくんずほぐれつしても大丈夫な位の大きさである。
アーディルは、胡座をかいてワクワクした様子の全裸のイマームを真正面から見つめた。盛り上がった無駄のない筋肉。今日できたばかりの擦過傷や打撲に、古傷となっている魔物から受けた傷痕が残る肌。顔など服から露出している部分は健康的に日焼けしているが、普段服に包まれている部分の肌は、少し驚く程白かった。イマームの股間を見れば、もじゃっとした陰毛に隠れるようにして、まんすじが見えている。
アーディルはイマームの股間を指差して、口を開いた。


「自分で弄ったことはあるか?」

「ねぇな。触るのは便所や風呂ん時くらい?」

「ふーん。よし。とりあえずキスするぞ」

「ん」


アーディルはイマームを抱きしめるようにしてベッドに横になり、好奇心で目を輝かせているイマームの唇を優しく吸った。アーディルも別に経験豊富な訳じゃない。娼婦受けは悪くないが、普通の女には見向きもされない程度の厳つい見てくれである。イマームの方が余程女にはモテているくらいだ。
イマームの唇を何度も優しく吸い、べろーっと下唇に舌を這わせると、イマームがぷはっと息を吐いた。どうやら息を止めていたようである。アーディルはイマームの鼻に自分の鼻を擦りつけ、唇を触れ合わせたまま囁いた。


「キスをする時は鼻で息をしろ」

「そういうことは先に言えよ」

「舌を出してみろ」

「ん」


イマームが素直に口を開けて舌を伸ばしたので、アーディルはイマームの熱い舌を舐めながら、ぬるりとイマームの口内に舌を差し込んだ。形のいい歯列をなぞり、歯の裏側をねっとりと舐め、上顎を舐め回す。気持ちいいのか、すぐ間近にあるイマームの淡いアンバー色の瞳がとろんとしてきた。イマームの髭の感触が少し擽ったい。アーディルはイマームの舌と自分の舌をぬるぬると絡め合わせてから、濡れたイマームの唇を音を立てて吸い、唇を離した。

イマームの太い首筋に顔を埋め、肌の下の太い血管をなぞるように舌を這わせる。筋肉質な肩や二の腕を触れるか触れないかのタッチで撫で回しながら、イマームの首を舐め回す。イマームのくっきりと浮き出た喉仏に優しく噛みつけば、イマームが気持ちよさそうな熱い吐息をもらした。時折、痕がつかない程度の力加減でイマームの肌を吸いながら、イマームの張りのある肌を舐め回していく。

筋肉で盛り上がった胸の谷間を舐め、存在感が薄い赤褐色の乳首に舌を這わせる。乳頭を擽るようにチロチロと舌先で舐め、パクンと咥えて、舌でしごくようにしてイマームの乳首を吸えば、イマームが掠れた息を吐きながら、アーディルの短く刈っている頭を撫で回した。反対側の乳首も同じように唇と舌で弄りながら、アーディルの唾液で濡れた乳首を優しく摘み、クリクリと弄る。イマームがビクッと腰を震わせ、震える息を吐いた。

気が済むまでイマームの乳首を弄ると、アーディルは熱いイマームの肌に舌を這わせながら、下へと向かっていった。バキバキに割れている腹筋を舐め、周りに少し毛が生えている臍の穴に舌先を突っ込んで擽り、しっかりと筋肉がついた脇腹を舐める。くっきりと浮き出た腰骨に優しく噛みつけば、イマームが自然と膝を立て、足を大きく広げた。
もじゃっとした陰毛が生えている下腹部へと舌を這わせていき、アーディルはイマームの股間を間近で見下ろした。

イマームのまんこは明らかに濡れており、肉厚な肉襞の周りの陰毛が濡れて肌に張り付いていた。
アーディルは両手の親指で、くぱぁっと肉厚の肉襞を開いた。むわぁっと発情した女の匂いがする。イマームのまんこは、しっかりと濡れていた。イマームのまんこは淡いピンク色をしていて、娼婦のまんこよりもはるかにキレイだった。

アーディルはイマームのまんこの穴から陰毛に埋もれたクリトリスまで、べろーっと舐め上げた。ビクッとイマームの筋肉質な太腿が震える。ぬるぬるとイマームのまんこ全体を舐めながらイマームの顔を目だけで見れば、イマームは真っ赤な顔で、口を手で押さえていた。


「イマーム」

「……なんだよ」

「声が出るなら普通に出せ。気持ちよければ勝手に出るもんだ」

「そんなもんか」

「そんなもんだ」

「……はっ♡っあぁっ♡そこっ♡やべぇ♡」


アーディルがイマームのクリトリスをチロチロと舐めると、イマームが身体をくねらせて低く喘いだ。舌先でイマームのクリトリスをピコピコと弾くようにしてやれば、イマームが腰を浮かせて大きく喘いだ。


「あぁっ♡やべぇ♡やべぇ♡なんか、なんか、くるっ♡」

「ん。イケ」

「あ、あ、あ、あーーーーっ♡」


アーディルがイマームのクリトリスをじゅうっと強めに吸うと、ぷしゃぁぁぁっと勢いよく顎に熱い液体がかかった。どうやら潮を吹いたようである。イマームのまんこから顔を上げて、イマームを見下ろせば、イマームは腰をビクビクと震わせて、はぁー、はぁーと荒い息を吐きながら、だらしなく蕩けた顔をしていた。


「……なに、今の」

「イッただけだ」

「マジか。やべぇな」

「指を入れるぞ」

「……おう。……っん♡はぁっ♡」


アーディルはイマームの濡れまくったまんこの穴に中指をゆっくり入れながら、再びイマームのまんこに顔を埋めた。イマームのピンと勃ったクリトリスをチロチロと舐めながら、膣内のいい所を探っていく。腹側の僅かにざらついた所を指の腹で撫でると、イマームの内腿がビクビクッと震えた。多分ここだ。アーディルはイマームの中のそこだけを集中的に刺激し始めた。
指を動かしながら、クリトリスから口を離し、イマームの内腿に噛みつけば、イマームが腰をくねらせて、低く喘いだ。


「アーディル♡くるっ♡またくるっ♡」

「イクって言えよ」

「あ♡あ♡イクッ♡イクッ♡やべぇやべぇやべぇ♡~~~~っあぁぁぁっ♡」


ぷしゅぅぅぅぅっとイマームの尿道口から透明な潮が吹き出した。ガクガク身体を震わせているイマームを見ていると、アーディルも身体が熱くなってきた。処女で本当に初めてなのに潮を吹いてイクなんて、どんだけいやらしい身体をしているのか。
アーディルは自分の唇にまで飛んできたイマームの潮を舐めとりながら、中指を引き抜き、今度はゆっくりと揃えた2本の指をイマームのまんこの穴に突っ込んだ。

自慢じゃないが、アーディルのペニスは巨根の部類に入る。太さは割と普通だが、そこそこ長い。娼婦受けのいい大きさをしている。慣れきった娼婦なら別に問題ないが、処女のイマームはしっかりと解してやらないとキツいだろう。アーディルはイマームのまんこの穴に自分の太い指が3本入り、イマームが慣れて、また潮を吹いてイクまで、丁寧に時間をかけてイマームのまんこの穴を解した。

ずるぅっとぬるぬるの熱いまんこの穴から指を引き抜けば、イマームが小さく喘いだ。イマームはだらしなく涙や鼻水、涎を垂らして、半ば呆けた顔をしている。
アーディルはぐったりとしているイマームの右足の膝を掴み、左手で自分のペニスを握り、イマームの濡れまくったまんこにペニスの裏筋を擦りつけた。


「あっ♡はぁっ♡」

「挿れるぞ。痛かったら、ちゃんと言え」

「お、おう」


アーディルはペニスの先っぽをイマームのまんこの穴に押しつけ、ゆっくりと腰を動かし始めた。ペニスが熱くてキツい締めつけの膣肉に包まれていく。慣れた娼婦とは違う締めつけのキツさとぎこちない処女の硬さに酷く興奮する。
アーディルが下腹部に力を入れてこみ上げる射精感に堪えながらペニスをイマームのまんこの穴に押し込んでいくと、イマームが痛そうに顔を歪めた。


「痛いか」

「いてぇ。もっと小さくしろ」

「無理言うな。イマーム」

「なに」

「奥まで一気に挿れる」

「は?……ひぎっ!?」


アーディルはイマームの腰を掴み、本当に勢いよく一気に奥までペニスをイマームのまんこの穴に押し込んだ。ペニスの先っぽが肉の壁にぶつかる。子宮口にまで届いたようだ。
イマームがビクッと全身を震わせた後、涙声で叫びながら、枕をアーディルに投げつけてきた。


「いっったいわ!この阿呆!」

「処女膜は一気に破った方が痛くないらしいぞ。これからちゃんとよくする」

「めちゃくちゃ痛いんだが」

「ここをこうすれば?」

「んぁっ♡ちょっ♡そこはっ♡ずるいぃぃ♡」


アーディルは深くペニスを突っ込んだまま腰を動かさずに、親指の腹でクリクリと濡れたイマームのクリトリスを擦り始めた。イマームの膣内が蠢き、更にキツくアーディルのペニスに絡みついてくる。イマームが喘ぎながら、腰をくねらせると、ペニスが熱い膣肉で揉まれるようになってアーディルも堪らなく気持ちがいい。
アーディルはクリトリスをクリクリ擦りながら、ゆっくり腰を動かし始めた。子宮口をできるだけ優しくトントンとペニスの先っぽでノックしながら、熱い膣肉をペニスで擦る。


「あぁぁぁっ♡うーーっ♡いでぇ♡いいっ♡」

「どっちだ。そら、気持ちいいだろう?」

「ぎもちいいぃぃぃぃっ♡あ、あーーっ♡」


できるだけゆっくり優しく腰を動かしていたが、乱れるイマームの姿にも、まんこのキツい締めつけにも興奮して、アーディルはそろそろ限界である。
アーディルはイマームの右足を片手で抱え、より激しくクリトリスを擦りながら、腰を激しく動かし、小刻みにトントントントンッとイマームの子宮口を突き上げ始めた。


「あぁぁぁっ♡ひぐっ♡またひぐぅぅぅぅっ♡」

「はっ、はっ、イケッ!」

「んおっ♡あぁぁぁぁぁぁっ♡」


ぷしゃぁぁぁっとまたイマームが潮を吹いた。唯でさえキツい膣内が更に締まり、まるでアーディルの精液を搾り取るかのように蠢く。アーディルは一際強く腰を振り、ぐりっとイマームの子宮口にペニスの先っぽを押しつけて、そのまま精液をぶち撒けた。

はぁー、はぁー、と2人分の荒い息遣いが部屋に響いている。イマームが呆然とした顔で、ボソッと呟いた。


「セックスやべぇ」

「気持ちよかったか」

「おう。アーディル」

「ん?」

「おかわり」


そう言いながらイマームがアーディルに向かって両手を伸ばしてきたので、アーディルはクックッと笑いながら、上体を伏せ、イマームの濡れた唇に吸いついた。イマームの腕がアーディルの首に絡まり、両足がアーディルの腰に絡まる。イマームの膣肉も更にアーディルの萎えたペニスを締めつけてくる。
アーディルのペニスはすぐにイマームの膣内で復活した。アーディルはイマームに求められるがままに、夢中で腰を振った。





------
アーディルは妙に気持ちよくて目が覚めた。しぱしぱする目を擦りながら布団を捲り上げれば、イマームがアーディルの勃起したペニスを頬張っていた。


「……何してんだ」

「勃ってたから」

「朝勃ちだ」

「知ってる。今日も雨だ。ヤろうぜ」

「アニーサは?」

「お袋んとこ。刺繍を習うんだと。朝飯食ったらすぐ出かけた。つーわけで、ヤるぞ」

「朝だぞ」

「俺はヤリたい」

「……しょうがないな」


アーディルが小さく溜め息を吐いて頷くと、イマームがニッと笑って移動して、アーディルの顔を跨いだ。イマームはアーディルのペニスを舐めながら自分で弄っていたらしく、まんこがすっかり濡れ濡れになっていた。イマームの筋肉質な尻を両手で掴み、アーディルはイマームのまんこに舌を這わせ始めた。

5年前にアーディルが魔物討伐中に魔物の毒を受け、利き腕に痺れが残ってしまった。アーディルが30歳になる年で、潮時かと思い、黒狼騎士団を辞め、故郷の町に戻った。同時にイマームも黒狼騎士団を辞め、アーディルに着いてきた。
貯めていた貯金で実家の近くに小さめの家を建て、2人で暮らし始めた。黒狼騎士団に所属していた時は、セックスをしたのは一度だけだったが、一緒に暮らすようになって、頻繁にセックスをするようになり、半年程でイマームが妊娠した。
アーディルはイマームと籍を入れ、正式な夫婦となった。アーディルは家業の養豚を手伝い、イマームも自分の実家の養鶏を手伝っている。アーディルとイマームの両親は、2人の結婚を非常に喜び、娘が産まれた今は、孫娘を溺愛している。両家の家族に手伝ってもらいながら、アーディルはイマームと一緒に子育てに奮闘していた。

イマームがアーディルにまんこを舐めさせながら、クックッと笑った。


「アニーサが弟が欲しいってよ」

「……頑張るか」

「おう。頑張れ。は、あぁっ♡」


アーディルにとって、ずっとイマームは特別な存在だった。今では親友から最愛の伴侶になっている。家族が増えるのはアーディルも大歓迎だ。
アーディルはイマームと夢中で絡み合いながら、大事な家族がいる幸せに目を細めた。




(おしまい)


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