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3:泣きたいほど優しい快感

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「はい。じゃあ、そろそろアナルを解していこうかね」

「あ、はい」

「とりあえず僕がやるとこ見ててよ。なんなら君が試しにやってみてくれてもいいけど」

「とりあえず見学させてください。自信がないです」

「いいよー。あ、その前に。ちょっと爪見せてよ。あ、よしよし。ちゃんと短いね。あれ、君小指深爪してるじゃない」

「あー……爪が伸びるの嫌いなんですよ。頻繁に爪を切るから、つい深爪しちゃって」

「痛くないの?」

「そんなには」

「ふーん。まぁ、いいや。じゃあ、やるよー」


ムートがローションのボトルを手に取った。自分の手にたっぷりローションを垂らすと、ミゲルに向けて膝を立てて脚を大きく開いた。勃起しているムートのぺニスがよく見える。ムートが自分のアナルに指をゆっくり入れたようだ。正面からでは、いまいちよくアナルに指が入っている様子は見えないが、熱い息を吐きながら自分のアナルを弄っているムートの姿に酷く興奮する。ムートの手の動きをじっと見ていると、ムートがアナルから指を抜いた。2本指を入れていたらしく、ムートの指はローションとおそらく腸液で濡れている。


「じゃ、これ使うよ」

「あ、はい」


ローションまみれの手で、ムートがバイブを手に取った。ムートがローションを手に足して、バイブに塗りつける。ムートが体勢を変えて、ミゲルに尻を向けて四つん這いになり、片手で自分の尻たぶを開いた。ひくひくしているローションで濡れたムートのアナルがよく見える。ミゲルは思わず、ゴクッと生唾を飲んだ。見ているだけで興奮して、そのまま射精してしまいそうだ。今すぐ自分のぺニスをしごきたい。
ミゲルがじっと見つめている中、ムートが淡いピンク色のバイブをゆっくり自分のアナルに挿れていく。スイッチを入れ、腰をくねらせながらムートが喘いで動いているバイブをゆっくり抜き差ししている。ミゲルは興奮し過ぎて、喉の渇きを覚えた。いっそムートのアナルのローションを全て舐めとってしまいたい。たっぷりローションを使っているので、ムートのアナルからバイブを抜き差しする度にぐちゅぐちゅと小さないやらしい音がしている。


「……気持ちいいですか?」

「あ、ははっ……んっ、いいよ……」

「いつも1人でこうしてるんですか?」

「あぁ……最近は、んんっ、1人で、することが、あっ、多い、ね……」


ムートがバイブをゆっくり引き抜いた。荒い息を吐きながら、身体を起こしてミゲルの方へ振り返った。ムートが仰向けに寝転がって、膝裏を自分で持って、脚を大きく広げた。


「そろそろ挿れていいよ。あ、ぺニスにも一応ローション塗ってね」

「あ、はい」


ミゲルは乾いた唇を舐めながら、ローションのボトルを手に取り、自分の手にローションを垂らした。興奮してガチガチに固くなっている自分のぺニスにローションを塗りつける。


「ねぇ、キスしながら挿れてよ。その方が僕好きなんだよね」

「はい」


ミゲルはムートの身体に覆い被さった。ムートにキスをしながら、元気よく反り返っている自分のぺニスの先っぽを手でムートのアナルに導くように動かし、ムートのアナルに押しつけた。片手で支えながら、ゆっくりと腰を動かして狭いムートのアナルの中に自分のぺニスを押し込んでいく。キツい括約筋を通りすぎると、途端に熱くて柔らかいぬるつく内壁にぺニスが包まれる。快感で腰が震える。


「あぁ……」

「んぅ……僕の中、気持ちいい?」

「……はい……はぁ、も、でちゃいそう……」

「ははっ……好きに動いて出していいよ。でもあんまり激しくはしないでくれよ?腰にくるから」

「はいっ……う、あぁ……きもちいい……」


ゆっくりぺニスを根元まで押し込んで、また先っぽギリギリまで引き抜いて、また押し込んで。いっそ泣きたくなる程気持ちがいい。キツい括約筋の締まりも、優しくぺニスを包み込んでくれている熱いムートの内壁も、互いに口から伸ばして絡め合う舌も、堪らなく気持ちがいい。ミゲルは夢中でムートと舌を絡ませあいながら、徐々に速く激しく腰を動かした。ムートが膝裏から手を離して、ミゲルの首に腕を絡めてぎゅっと抱きついてきた。ミゲルはムートの身体をしがみつくように抱き締めて、夢中で腰を振る。腰を強く突き入れる度に、ムートが喘ぎ声をもらす。耳元で響くその声に酷く興奮する。もう、もちそうにない。


「あっ、あっ、あっ、あっ……」

「あ、はっ、あっ……きもちいい……イッて、いい、ですか……?」

「んっ、んっ、いいよっ、中でっ、イッてっ!」

「うっ、あ、ああっ!」


ミゲルはぎゅっと強くムートの身体を抱き締めて、腰を強く押しつけて、ムートの中で射精した。初めてだ。こんなに気持ちがいいのは。目の裏がチカチカして、なんだか気持ちよすぎて涙まで出てきた。あ、あ、と呻きながら、精液を全部出しきるように腰をゆるゆると動かす。全部出しきって、荒い息を吐きながらミゲルがムートを抱き締めていると、ムートが優しくミゲルの頭を撫でた。


「……すいません。僕だけ」

「いいよ。僕の中は気持ちよかった?」

「はい。すごく」

「ふふっ。素直だねぇ」

「あの、口でしましょうか?」

「んー……ねぇ、折角だからさ。僕も君に挿れていい?」

「えっ」

「痛くなんてしないよ。気持ちよくしてあげる」

「で、でも……」

「大丈夫。優しくするからさ」

「うっ……うぅ……わかりました」

「ふふふっ……やったね!」


ミゲルはゆっくりムートのアナルから自分のぺニスを引き抜いた。
荒い息が整わないまま、ムートに促されて、仰向けに寝転がり膝を立てて脚を大きく開いた。ムートがローションのボトルを手に取って、自分の手にたっぷりとローションを垂らす。ムートがミゲルに覆い被さってきて、ミゲルの唇に優しくキスをした。


「指挿れるよ。とりあえず1本ね」

「は、はい……」


正直、大昔の元旦那の痛みしかないセックスを思い出してしまい、少し怖い。でもムートの指は信じられない程優しくゆっくりとミゲルのアナルの中に入ってきた。内壁を擦られながら、ゆっくりと指を抜き差しされる。


「痛い?」

「へ、平気です」

「じゃあ、君の気持ちいいところを探すね」

「あ、はい」


ムートの指が抜き差ししながら、中を探るように動く。ある一点にムートの指が触れた途端、突然の強い刺激にミゲルは身体をビクッと震わせた。


「あっ!な、なに……」

「あ、ここ?ここね、君の前立腺。気持ちいいでしょ?」

「あっ!あっ!やっ!つ、つよすぎっ!」

「大丈夫。初めはちょっと刺激が強すぎるように感じるけど、すぐに慣れて夢中になるよ」

「あっ!あ、あ、あっ!んぅっ!あぁ!」


ムートが楽しそうに笑いながら、ミゲルの前立腺を指で優しく擦る。ミゲルは初めての強い快感に身体をくねらせ、悶えて、喘ぐことしかできなくなった。


「ほら。気づいてる?もう指が2本はいってるよ」

「うぁっ!ん!ん!あっ、はっ、あぁっ!」

「そろそろいいかな?バイブ挿れてみようか」


ムートの指がゆっくりとミゲルのアナルから出ていった。指が抜けていく感覚にすら、悶えてしまう。指をいつの間に増やされたのか気づかなかった程、ミゲルはアナルの、前立腺への刺激に夢中になっていた。
ムートが鼻歌まじりにご機嫌にバイブにローションを塗り、ゆっくりとミゲルのアナルにバイブを押し込んでくる。熱のないモノにじわじわアナルを押し拡げられる。痛みはない。ただ、久しぶりに感じる圧迫感が少し苦しく、でもなんだかゾクゾクして、興奮してしまう。


「痛い?」

「だ、大丈夫、です」

「じゃあ、スイッチ入れるね」

「……っあぁっ!」


ミゲルのアナルの中でバイブが動き出した。ウィンウィンと小さな音を立てながら、ミゲルのアナルの中をバイブがかき回す。内壁を擦られ、前立腺も刺激されて、バイブを咥えこんでいるアナルの入り口あたりも刺激されて、驚く程気持ちがいい。ムートがゆっくり動くバイブを抜き差しし始めた。ただひたすら気持ちがよくて、ミゲルはシーツを強く掴んで身体をくねらせながら、喘いだ。


「あっ、あっ、あっ、あぁっ!き、きもち、いいっ!あぁっ……」

「中々いいでしょ?これ」

「んっ、あっ、あ、はぁ、あぁ……」

「このままイッてみる?」

「あぁっ!や、やだ、あっ、あっ、あっ」


ムートが楽しそうにバイブを抜き差ししながら、いつの間にか勃起していたミゲルのぺニスを手で弄る。ぺニスとアナルの両方の刺激が堪らなく気持ちがいい。イキたい。でもこのままイキたくない。矛盾した思いを抱きながら、ミゲルはすがりつきたくて、ムートに手を伸ばした。
ムートがミゲルの手をとって、指を絡めて、ぎゅっと握りしめてくれる。そのことになんだかほっとして、ミゲルは素直に快感に身を任せて喘いだ。喘ぎながらムートを見ると、ムートの勃起しているぺニスが見える。ムートのぺニスの熱さと固さは、手で触れて、舌で舐め回したのでもう知っている。熱のないバイブでこれだけ気持ちがいいのだ。ムートのぺニスを受け入れたら一体どうなるのだろうか。怖い反面更なる快感への期待がつのる。


「あっ、か、かちょう……」

「んー?」

「も、もう、いいから、い、いれて、いれてください……」

「そう?じゃあ、挿れさせてもらおうかな」


ムートが穏やかに笑いながら、ミゲルのアナルからバイブをゆっくり引き抜いた。途中、動き回るバイブに前立腺を強く刺激されて、思わずビクッと身体が震える。
ムートはスイッチを切ったバイブを適当に放り投げると、ミゲルに覆い被さった。ミゲルの頬にキスをして、唇にも何度も優しくキスをしてから、ミゲルの脚を抱えて、自分のぺニスをミゲルのアナルに押しつけた。ミゲルのアナルに熱くて固いものが触れる。期待に震える息を吐きながら、ミゲルは熱いムートのぺニスが自分の中に入ってくる瞬間を待った。
ゆっくりと、ミゲルのアナルの中にムートのぺニスが入ってくる。1番太いところが入ると、ムートがミゲルの身体を抱き締めて、キスをしてきた。自分の中を熱いぺニスで押し拡げられる感覚に悶えながら、ミゲルは夢中でムートと舌を絡め合った。根元まで入ったのだろう。ムートの動きが止まった。圧迫感はある。でも痛みはない。ムートのぺニスの感触を中に感じて、なんだか言いようがない興奮を感じてしまう。


「痛い?」

「……平気です」

「もうちょっと馴染むまで動かないから」

「はい」


繋がったまま、キスをして、舌を絡めて、ミゲルはムートの首に腕を絡めてぎゅっと抱きついた。そのまま暫く気持ちのいいキスを楽しみ、ムートがゆっくりと腰を動かし始めた。ゆっくり抜いて、またゆっくり押し込んでくる。ミゲルは荒い息を吐きながら、内壁を擦る熱くて固いムートのぺニスの感触に夢中になった。中をぺニスで擦られる度にゾクゾクするような快感が背筋を這い上がる。


「あ、あ、あ、あぁ……」

「はぁ……気持ちいい?」

「ん、きもちいい……」

「ふふっ……僕も気持ちいいよ。もうちょっと激しくしても大丈夫?」

「はい……あっ!」


ムートが上体を起こして、ミゲルの膝裏をぐっと押して支え、じわじわ速く強く腰を動かし始めた。ムートの腕をすがりつくように握りながら、ミゲルは脳天を突き抜けるような快感に喘いだ。
ムートがぺニスでぐりぐりとミゲルの前立腺を刺激してくる。きゅっと自然とミゲルはアナルでムートのぺニスを締めつけた。


「あぁ!あっ!あっ!あっ!」

「ははっ!気持ちいいね、ミゲル君っ!君の中すごいよ。締めつけて、絡みついて、すごく気持ちいい」

「んっ!あ、あ、あ、あ、あっ!あぁっ!」

「あー……やばい……あんま、もたないかも」


ムートの動きが速くなった。ミゲルは仰け反るように身体をくねらせ、突き上げられる度に大きく喘いだ。気持ちがいい。イキたい。それしか頭にない。
ムートが腰を振りながら、片手でミゲルのぺニスに触れた。そのまま激しくしごかれる。強すぎる快感に頭が真っ白になり、目の前がチカチカする。


「あぁぁぁ!!イくっ!イくっ!あぁぁ!」

「イッて!あ、はっ、はっ、ぼくもっ!イクッ!」

「あ、あ、あぁぁぁっ!!」

「うあっ……」


ミゲルはぎゅっとキツくムートのぺニスをアナルで締めつけながら、勢いよく射精した。初めて経験する信じられない程の快感に、全身がガクガク震える。ムートが腰を強く押しつけて、ミゲルの中で射精している。中でビクビク震えて射精しているムートのぺニスの感触にすら感じてしまう。ムートが精液を出しきったミゲルのぺニスから手を離して、痙攣するように震えるミゲルの身体を強く抱き締めた。
互いに荒い息を吐きながら、それでも夢中でキスをして舌を絡め合う。ミゲルも汗に濡れたムートの背中に手を回して、未だに繋がったままのムートの腰に脚を絡めた。
2人は互いの呼吸が落ち着くまで、ずっとそのまま、キスをして抱き締めあっていた。

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