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52:子犬じゃなくて完全に狼
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マイキーは口一杯にフィンの大きなぺニスを頬張っていた。正直顎がキツい。歯を当ててしまわないように気をつけながら、ぺニスに舌を這わせながら飲み込めるだけ飲み込み、吸いつきながら頭を前後に動かして、唇でフィンのぺニスをしごく。鼻に濃い精の匂いが抜ける。舌には苦く青臭いような独特の味を感じている。さっきから自分の顎を勝手に溢れた涎が垂れている。フィンの熱いぺニスを可愛がりながら視線だけでフィンの顔を見上げると、フィンが顔を赤らめ、気持ち良さそうな表情で、でも目だけは捕食者のようにギラギラ光らせながらマイキーを見下ろしていた。普段とは全然違うフィンの目の色になんだか背筋がゾクゾクする。フィンのことはずっと子犬みたいだと思っていたが、訂正する。フィンは完全に大人の狼だ。マイキーを全身まるっと喰らいつくそうと狙っている餓えた狼のようだ。
マイキー達はフィンが3回目の射精をしてから、少しだけ落ち着いたので、とりあえずシャワーを浴びようということで2人でシャワー室に移動して、シャワーを浴び始めた。お互いの身体を石鹸の泡をつけたぬるぬるの手でクスクス笑いながら洗いあって、自然とまた興奮して、先に我慢ができなくなったのはマイキーだった。マイキーもフィンがイった少し後に、フィンのぺニスをアナルに咥え込んだまま、フィンに激しくぺニスを擦られて射精している。だというのに、フィンに身体を優しく洗われただけで、またぺニスが勃起してしまった。フィンも勃起していたので、マイキーは熱めのシャワーのお湯でフィンの身体の泡を流して、フィンが止める間もなくその場に膝まずいてフィンのぺニスを口に含んだ。我ながらどうかと思うくらい興奮してしまっている。フィンのぺニスを咥えて舐めているだけで射精してしまいそうだ。マイキーは自分自身を完全に変態認定した。
夢中でフェラをしているマイキーの頭をフィンが優しく撫でた。頭の形をなぞるように優しく撫でられ、耳を指先で擽られると、堪らなくゾクゾクする。初なフィンをマイキーがリードして可愛がるつもりだったのに、なんだか完全に計算外な気がする。快感を覚えたてのアナルが疼いて、勝手にひくひくしてしまう。フィンのぺニスは大きすぎて正直痛いが、同時に酷く気持ちよくて、なんだかすごく満たされる。捕食者のようなフィンの荒々しい興奮しきった目も堪らない。フィンの瞳にはマイキーしか映っていない。本当に堪らなく充足感がある。
「あぁ……マイキーさん、すごい……」
品のない音を立てながらぺニスをしゃぶっているマイキーを、うっとりとしたような熱に浮かされた瞳でフィンが見つめている。フィンの先走りだろう。どんどん口の中の上手く形容できない味が濃くなっている。このままフィンの精液を口で受け止めて、飲み干してしまいたい。マイキーはフィンのぺニスを支えているだけだった手を動かし始めた。ぺニスの根本から真ん中辺りまで手でしごき、えずかないように気をつけながら、先っぽから飲み込めるぺニスの3分の1くらいまで少し強めに吸いつきながら唇でしごく。フィンの身体が小さくビクビク震えて、フィンが気持ち良さそうな声をあげた。然程時間もかからず、フィンはマイキーの口内に射精した。4回目だというのに、勢いよく入ってきたフィンの精液に驚いたが、マイキーは溢さないように飲みにくい精液を飲み下しながら、フィンのぺニスの先っぽを吸って、全部精液を出してしまうように促した。素直に不味い。でも、何故だか酷く興奮する。やっぱり自分は変態だった。
マイキーは精液を出し終えて萎えたフィンのぺニスに頬擦りした。フィンは仮性包茎だ。完全に勃起すると自然と皮が剥けるが、萎えていると亀頭が半分以上皮を被っている。なんだか可愛い。悪戯するようにフィンのぺニスの皮を軽く唇で挟んで少しだけ引っ張ると、フィンがマイキーの頬を優しくむにっと摘まんだ。
「マイキーさん。ベッドに戻りましょう」
「うん」
勃起したままのマイキーもだが、フィンもまだ物足りないらしい。目がまだギラギラしている。もう4回も出しているというのに元気だ。マイキーは目を細めて立ち上がり、フィンと抱き締めあって、唇を重ねて、舌を絡め合った。マイキーが勃起しているぺニスをフィンの股間や下腹部に擦りつけると、フィンがマイキーの尻を両手で揉んで、尻たぶを広げた。アナルにダイレクトに外気を感じる。フィンの指先がマイキーのひくひくしているアナルをつついた。
「まだ濡れてるけど、ローション足さなきゃ」
「うん。早く」
「はい。行きましょう」
フィンに手を引かれて、身体をまともに拭きもせずに再びぐちゃぐちゃのベッドに2人で絡み合いながら倒れ込んだ。全身で絡み合いながら、フィンがマイキーの肩を舐めた。肩に軽く歯を立てられ、かじかじと甘噛みされる。なんだか擽ったいし、歯が痒い子犬みたいな仕草が可愛い。マイキーはクスクス笑いながら、フィンの濡れた頭を撫でた。
フィンが肩を甘噛みするのを止め、今度はマイキーの首筋に舌を這わせた。ぬるぬると舐め回されるとゾクゾクして、思わず熱い息を吐いてしまう。背中を筋肉や骨の形を確かめるように優しくフィンに撫でられ、マイキーも同じようにフィンのしなやかな筋肉がついた背中やまだほっそりとしている腰を撫でた。薄い筋肉が少ないフィンの尻もやんわり撫でる。10歳も歳が違うと、やはり肌の張りやきめ細やかさが全然違う。まだ10代のフィンの肌は本当に滑らかでキレイで、吸いつくようなすべすべもちもち感は、いつまでも触っていたいくらいだ。マイキーにはない若さが少し羨ましい。マイキーはまだまだ自分は若造だと思っているが、来年には三十路になる。友達は本当にごく一部を除いて皆子持ちだし、異父兄弟達も含めて身内で結婚をしていないのはマイキーとイザークだけだ。そろそろオッサンと呼ばれてもおかしくない年なので、若いフィンに熱心にマイキーの肌を舐めたり撫でたりされると、少しだけ複雑である。マイキーはフィンのようにキレイな肌をしているわけでもないのにな、と。自分の肌なんて正直全然気にしていなかったが、保湿成分のある入浴剤とかクリームとかを使ってみた方がいいのではないだろうか。フィンに飽きられるのが今から正直怖い。自分がここまで臆病者とは思っていなかった。
フィンが勃起したぺニスをマイキーの身体に擦りつけてきた。10代ってすごい。もう元気になっている。フィンがマイキーの唇に優しく触れるだけのキスをしてから身体を離した。ベッドの上に転がしていたローションのボトルは、ほぼ使いきっているので、ベッドの下に置いてあるボトルをずりずりベッド上を移動してから取っている。ケチらずガンガン使えと言われたから、本当にガンガン使いまくったのだが、使い過ぎだろうか。ベッドのシーツがローションでぐちょぐちょぬるぬるしている。
マイキーはローションを手に取った胡座をかいて座るフィンの膝に股がるようにして、膝立ちでフィンにくっついた。マイキーがフィンの頬を両手で包んで額にキスをすると、フィンが嬉しそうに笑った。フィンが両手でマイキーの尻を揉み、マイキーの乳首を舐めながらマイキーの尻の側でローションのボトルを開けてローションを自分の手に垂らしている。マイキーの身体で手元が見えない筈なのに器用だ。ちゃんとボトルの栓までしている。乳首を舐められながら、なんとなく後ろを見ていたマイキーはフィンの器用さと几帳面さに感心した。ローションの減りが早く、シーツがぐちょぐちょなのは、マイキーがいちいちボトルの栓をしないでいて、最中にボトルを倒してローションが溢れたことが多いからだったりする。割と無駄なことをしてしまった。
フィンにちゅーちゅー吸われている乳首がなんだかむずむずする。乳首でも気持ちよくなれるというのは知っていた。気持ちいいといえば気持ちいいのだけど、どちらかと言えば擽ったい感じの方が強い。あと、マイキーの乳首に夢中で吸いついているフィンがひたすら可愛い。そんなに吸っても何も出やしないのに。マイキーはフィンを見下ろして、なんだかほのぼのしてしまった。可愛い。フィンは本当に可愛い。
マイキーのアナルにローションで濡れたフィンの指が入ってきた。ほのぼのな気分が遠くへ過ぎ去り、再び熱が戻ってくる。フィンは本当にとても器用で、装飾品作りでも、教えれば結構すぐに何でもできちゃうのだ。セックスでもその器用さを発揮している。マイキーの前立腺をすぐに見つけ、優しくぐりぐりしてくる。マイキーは急速に高まる快感に身体をくねらせ、すがりつくようにフィンの頭を抱き抱えた。
「はぁ……あ、は、あぁ……」
「ちゃんと気持ちいいですか?」
「……うん……」
本当に気持ちがいい。正直才能ありすぎなんじゃないかと自分自身に引くくらい気持ちがいい。フィンの細くて白い指が余裕で3本マイキーのアナルに入って動き回っている。たった1日で拡張したとは思えないレベルの自分のアナルの柔軟性には心底驚く。喜ぶべきなのかは悩ましいところだ。
「はぁ……マイキーさん。挿れたいです」
「んっ、んっ、いいよ」
マイキーの乳首に舌を這わせながら素直にねだってくるフィンが可愛い。マイキーの中で気持ちよくなって精液を思う存分吐き出してしまえ。マイキーはフィンの指が出ていったアナルを、勃起しているフィンのぺニスに擦りつけた。フィンが上手くぺニスの位置を調節してくれたので、マイキーは自分から腰を下ろしてフィンのぺニスをアナルで飲み込んでいった。やっぱりフィンのぺニスは大きすぎて痛くて地味にキツい。でも同時に酷く気持ちがいいし、満たされる。もう別に変態でもいいか。マイキーは背筋を駆け抜けていく快感に身体を小さく震わせて、フィンの頭を抱き抱えたまま腰を振り始めた。
ーーーーー
マイキーはベッドに俯せに寝転がり、完全に枕に顔を埋めていた。今すぐ穴を掘って埋もれてしまいたい。フィンが交換してくれた乾いたさらさらのシーツの上に全裸のままで寝転がっている。腰とアナルがめちゃくちゃ痛い。完全に冷静になってしまった今、テンパって暴走した結果の自分の行動が、馬鹿過ぎて変態丸出し過ぎてもういっそ消えてなくなりたい程恥ずかしい。セックス前も最中も、フィンの方が余程冷静だった気がする。全然子犬じゃなくて狼だったけど、それでもマイキーを気遣ってくれるだけの余裕は一応あった。マイキーの方が完全に頭がぶっ飛んでいた。あぁぁぁぁ……と意味のない声が枕に消えていく。
マイキーは、床に散らばっている使用済みのローションのボトルを片付けたり、脱ぎ散らかした服を拾ってくれているフィンをチラッと見た。パンツ1枚の姿のフィンの白い背中には、赤い蚯蚓腫れが何本もある。興奮し過ぎたマイキーが引っ掻いたものだ。フィンの肩にも思いっきり噛みついてしまった。くっきり歯形がついていたので、多分数日は消えない。地味に痛い筈である。結局何回セックスしたのか分からない。後半は本当に頭がとち狂ってしまっていて、初めての強烈な快感に完全に溺れていた。いい歳して何をやっているんだ自分は。
痛むアナルは幸い切れてはいなかった。かなり突貫で拡張したが、上手くできていたらしい。じくじく痛む熱も持つアナルには、フィンにイザークから貰った薬を塗ってもらった。
フィンが服を片手にベッドに戻ってきた。フィンが静かにベッドに上がり、マイキーの側に座って、少しだけ顔を横にしているマイキーの頭を優しく撫でた。心配そうな顔で、フィンが口を開いた。
「本当に大丈夫ですか?」
「……大丈夫」
全然大丈夫じゃない。主に精神面が。やらかしてしまった感が半端じゃない。フィンがマイキーのすぐ隣に寝転がり、ぴったりくっついてきた。温かなフィンの体温が素直に心地よい。フィンにやんわり優しく痛む腰を擦られる。
「ご飯、僕が頼んできます。夕方、というか、もう夜ですし、お腹空いてるでしょう?」
「……うん」
「ベッドで食べられるものを頼んできますね。何か食べたいものはないですか?」
「……卵サンド?」
「はい。珈琲……は眠れなくなるかもだから、温かいミルクを貰ってきます」
「……うん」
フィンがマイキーの耳の辺りに唇を寄せた。
「マイキーさん」
「……うん」
「好きです。すごく素敵でした」
マイキーは完全に撃沈した。耳どころか多分首の辺りまで赤くなっている自信がある。なんだこの子。キャラが変わっているぞ。
マイキーが羞恥に悶えている間に、フィンが服を着て、食事を頼みに部屋から出ていった。
多分マイキーのものになった可愛い子犬は、たった半日程度で大人の狼に進化した。マジかよ。最中のフィンの瞳を思い出すだけで、背筋がゾクゾクする。
もう駄目だ。絶対に引き返せない世界に足を踏み入れてしまった。フィンから離れられる気が全然しない。フィンから与えられる熱も快感もだが、何よりもフィンの優しさが心地よくて嬉しくて堪らない。正直チョロすぎるぞ自分。
マイキーは小さく溜め息を吐いた。あぁ。どうしよう。フィンが好きだ。ずっと共にありたい。フィンはきっと本当に死ぬまでマイキーの側にいてくれる。
マイキーはなんだか胸が熱くなって、ついでに目頭も熱くなって、フィンが戻ってくるまでの間、静かに涙を流した。
マイキー達はフィンが3回目の射精をしてから、少しだけ落ち着いたので、とりあえずシャワーを浴びようということで2人でシャワー室に移動して、シャワーを浴び始めた。お互いの身体を石鹸の泡をつけたぬるぬるの手でクスクス笑いながら洗いあって、自然とまた興奮して、先に我慢ができなくなったのはマイキーだった。マイキーもフィンがイった少し後に、フィンのぺニスをアナルに咥え込んだまま、フィンに激しくぺニスを擦られて射精している。だというのに、フィンに身体を優しく洗われただけで、またぺニスが勃起してしまった。フィンも勃起していたので、マイキーは熱めのシャワーのお湯でフィンの身体の泡を流して、フィンが止める間もなくその場に膝まずいてフィンのぺニスを口に含んだ。我ながらどうかと思うくらい興奮してしまっている。フィンのぺニスを咥えて舐めているだけで射精してしまいそうだ。マイキーは自分自身を完全に変態認定した。
夢中でフェラをしているマイキーの頭をフィンが優しく撫でた。頭の形をなぞるように優しく撫でられ、耳を指先で擽られると、堪らなくゾクゾクする。初なフィンをマイキーがリードして可愛がるつもりだったのに、なんだか完全に計算外な気がする。快感を覚えたてのアナルが疼いて、勝手にひくひくしてしまう。フィンのぺニスは大きすぎて正直痛いが、同時に酷く気持ちよくて、なんだかすごく満たされる。捕食者のようなフィンの荒々しい興奮しきった目も堪らない。フィンの瞳にはマイキーしか映っていない。本当に堪らなく充足感がある。
「あぁ……マイキーさん、すごい……」
品のない音を立てながらぺニスをしゃぶっているマイキーを、うっとりとしたような熱に浮かされた瞳でフィンが見つめている。フィンの先走りだろう。どんどん口の中の上手く形容できない味が濃くなっている。このままフィンの精液を口で受け止めて、飲み干してしまいたい。マイキーはフィンのぺニスを支えているだけだった手を動かし始めた。ぺニスの根本から真ん中辺りまで手でしごき、えずかないように気をつけながら、先っぽから飲み込めるぺニスの3分の1くらいまで少し強めに吸いつきながら唇でしごく。フィンの身体が小さくビクビク震えて、フィンが気持ち良さそうな声をあげた。然程時間もかからず、フィンはマイキーの口内に射精した。4回目だというのに、勢いよく入ってきたフィンの精液に驚いたが、マイキーは溢さないように飲みにくい精液を飲み下しながら、フィンのぺニスの先っぽを吸って、全部精液を出してしまうように促した。素直に不味い。でも、何故だか酷く興奮する。やっぱり自分は変態だった。
マイキーは精液を出し終えて萎えたフィンのぺニスに頬擦りした。フィンは仮性包茎だ。完全に勃起すると自然と皮が剥けるが、萎えていると亀頭が半分以上皮を被っている。なんだか可愛い。悪戯するようにフィンのぺニスの皮を軽く唇で挟んで少しだけ引っ張ると、フィンがマイキーの頬を優しくむにっと摘まんだ。
「マイキーさん。ベッドに戻りましょう」
「うん」
勃起したままのマイキーもだが、フィンもまだ物足りないらしい。目がまだギラギラしている。もう4回も出しているというのに元気だ。マイキーは目を細めて立ち上がり、フィンと抱き締めあって、唇を重ねて、舌を絡め合った。マイキーが勃起しているぺニスをフィンの股間や下腹部に擦りつけると、フィンがマイキーの尻を両手で揉んで、尻たぶを広げた。アナルにダイレクトに外気を感じる。フィンの指先がマイキーのひくひくしているアナルをつついた。
「まだ濡れてるけど、ローション足さなきゃ」
「うん。早く」
「はい。行きましょう」
フィンに手を引かれて、身体をまともに拭きもせずに再びぐちゃぐちゃのベッドに2人で絡み合いながら倒れ込んだ。全身で絡み合いながら、フィンがマイキーの肩を舐めた。肩に軽く歯を立てられ、かじかじと甘噛みされる。なんだか擽ったいし、歯が痒い子犬みたいな仕草が可愛い。マイキーはクスクス笑いながら、フィンの濡れた頭を撫でた。
フィンが肩を甘噛みするのを止め、今度はマイキーの首筋に舌を這わせた。ぬるぬると舐め回されるとゾクゾクして、思わず熱い息を吐いてしまう。背中を筋肉や骨の形を確かめるように優しくフィンに撫でられ、マイキーも同じようにフィンのしなやかな筋肉がついた背中やまだほっそりとしている腰を撫でた。薄い筋肉が少ないフィンの尻もやんわり撫でる。10歳も歳が違うと、やはり肌の張りやきめ細やかさが全然違う。まだ10代のフィンの肌は本当に滑らかでキレイで、吸いつくようなすべすべもちもち感は、いつまでも触っていたいくらいだ。マイキーにはない若さが少し羨ましい。マイキーはまだまだ自分は若造だと思っているが、来年には三十路になる。友達は本当にごく一部を除いて皆子持ちだし、異父兄弟達も含めて身内で結婚をしていないのはマイキーとイザークだけだ。そろそろオッサンと呼ばれてもおかしくない年なので、若いフィンに熱心にマイキーの肌を舐めたり撫でたりされると、少しだけ複雑である。マイキーはフィンのようにキレイな肌をしているわけでもないのにな、と。自分の肌なんて正直全然気にしていなかったが、保湿成分のある入浴剤とかクリームとかを使ってみた方がいいのではないだろうか。フィンに飽きられるのが今から正直怖い。自分がここまで臆病者とは思っていなかった。
フィンが勃起したぺニスをマイキーの身体に擦りつけてきた。10代ってすごい。もう元気になっている。フィンがマイキーの唇に優しく触れるだけのキスをしてから身体を離した。ベッドの上に転がしていたローションのボトルは、ほぼ使いきっているので、ベッドの下に置いてあるボトルをずりずりベッド上を移動してから取っている。ケチらずガンガン使えと言われたから、本当にガンガン使いまくったのだが、使い過ぎだろうか。ベッドのシーツがローションでぐちょぐちょぬるぬるしている。
マイキーはローションを手に取った胡座をかいて座るフィンの膝に股がるようにして、膝立ちでフィンにくっついた。マイキーがフィンの頬を両手で包んで額にキスをすると、フィンが嬉しそうに笑った。フィンが両手でマイキーの尻を揉み、マイキーの乳首を舐めながらマイキーの尻の側でローションのボトルを開けてローションを自分の手に垂らしている。マイキーの身体で手元が見えない筈なのに器用だ。ちゃんとボトルの栓までしている。乳首を舐められながら、なんとなく後ろを見ていたマイキーはフィンの器用さと几帳面さに感心した。ローションの減りが早く、シーツがぐちょぐちょなのは、マイキーがいちいちボトルの栓をしないでいて、最中にボトルを倒してローションが溢れたことが多いからだったりする。割と無駄なことをしてしまった。
フィンにちゅーちゅー吸われている乳首がなんだかむずむずする。乳首でも気持ちよくなれるというのは知っていた。気持ちいいといえば気持ちいいのだけど、どちらかと言えば擽ったい感じの方が強い。あと、マイキーの乳首に夢中で吸いついているフィンがひたすら可愛い。そんなに吸っても何も出やしないのに。マイキーはフィンを見下ろして、なんだかほのぼのしてしまった。可愛い。フィンは本当に可愛い。
マイキーのアナルにローションで濡れたフィンの指が入ってきた。ほのぼのな気分が遠くへ過ぎ去り、再び熱が戻ってくる。フィンは本当にとても器用で、装飾品作りでも、教えれば結構すぐに何でもできちゃうのだ。セックスでもその器用さを発揮している。マイキーの前立腺をすぐに見つけ、優しくぐりぐりしてくる。マイキーは急速に高まる快感に身体をくねらせ、すがりつくようにフィンの頭を抱き抱えた。
「はぁ……あ、は、あぁ……」
「ちゃんと気持ちいいですか?」
「……うん……」
本当に気持ちがいい。正直才能ありすぎなんじゃないかと自分自身に引くくらい気持ちがいい。フィンの細くて白い指が余裕で3本マイキーのアナルに入って動き回っている。たった1日で拡張したとは思えないレベルの自分のアナルの柔軟性には心底驚く。喜ぶべきなのかは悩ましいところだ。
「はぁ……マイキーさん。挿れたいです」
「んっ、んっ、いいよ」
マイキーの乳首に舌を這わせながら素直にねだってくるフィンが可愛い。マイキーの中で気持ちよくなって精液を思う存分吐き出してしまえ。マイキーはフィンの指が出ていったアナルを、勃起しているフィンのぺニスに擦りつけた。フィンが上手くぺニスの位置を調節してくれたので、マイキーは自分から腰を下ろしてフィンのぺニスをアナルで飲み込んでいった。やっぱりフィンのぺニスは大きすぎて痛くて地味にキツい。でも同時に酷く気持ちがいいし、満たされる。もう別に変態でもいいか。マイキーは背筋を駆け抜けていく快感に身体を小さく震わせて、フィンの頭を抱き抱えたまま腰を振り始めた。
ーーーーー
マイキーはベッドに俯せに寝転がり、完全に枕に顔を埋めていた。今すぐ穴を掘って埋もれてしまいたい。フィンが交換してくれた乾いたさらさらのシーツの上に全裸のままで寝転がっている。腰とアナルがめちゃくちゃ痛い。完全に冷静になってしまった今、テンパって暴走した結果の自分の行動が、馬鹿過ぎて変態丸出し過ぎてもういっそ消えてなくなりたい程恥ずかしい。セックス前も最中も、フィンの方が余程冷静だった気がする。全然子犬じゃなくて狼だったけど、それでもマイキーを気遣ってくれるだけの余裕は一応あった。マイキーの方が完全に頭がぶっ飛んでいた。あぁぁぁぁ……と意味のない声が枕に消えていく。
マイキーは、床に散らばっている使用済みのローションのボトルを片付けたり、脱ぎ散らかした服を拾ってくれているフィンをチラッと見た。パンツ1枚の姿のフィンの白い背中には、赤い蚯蚓腫れが何本もある。興奮し過ぎたマイキーが引っ掻いたものだ。フィンの肩にも思いっきり噛みついてしまった。くっきり歯形がついていたので、多分数日は消えない。地味に痛い筈である。結局何回セックスしたのか分からない。後半は本当に頭がとち狂ってしまっていて、初めての強烈な快感に完全に溺れていた。いい歳して何をやっているんだ自分は。
痛むアナルは幸い切れてはいなかった。かなり突貫で拡張したが、上手くできていたらしい。じくじく痛む熱も持つアナルには、フィンにイザークから貰った薬を塗ってもらった。
フィンが服を片手にベッドに戻ってきた。フィンが静かにベッドに上がり、マイキーの側に座って、少しだけ顔を横にしているマイキーの頭を優しく撫でた。心配そうな顔で、フィンが口を開いた。
「本当に大丈夫ですか?」
「……大丈夫」
全然大丈夫じゃない。主に精神面が。やらかしてしまった感が半端じゃない。フィンがマイキーのすぐ隣に寝転がり、ぴったりくっついてきた。温かなフィンの体温が素直に心地よい。フィンにやんわり優しく痛む腰を擦られる。
「ご飯、僕が頼んできます。夕方、というか、もう夜ですし、お腹空いてるでしょう?」
「……うん」
「ベッドで食べられるものを頼んできますね。何か食べたいものはないですか?」
「……卵サンド?」
「はい。珈琲……は眠れなくなるかもだから、温かいミルクを貰ってきます」
「……うん」
フィンがマイキーの耳の辺りに唇を寄せた。
「マイキーさん」
「……うん」
「好きです。すごく素敵でした」
マイキーは完全に撃沈した。耳どころか多分首の辺りまで赤くなっている自信がある。なんだこの子。キャラが変わっているぞ。
マイキーが羞恥に悶えている間に、フィンが服を着て、食事を頼みに部屋から出ていった。
多分マイキーのものになった可愛い子犬は、たった半日程度で大人の狼に進化した。マジかよ。最中のフィンの瞳を思い出すだけで、背筋がゾクゾクする。
もう駄目だ。絶対に引き返せない世界に足を踏み入れてしまった。フィンから離れられる気が全然しない。フィンから与えられる熱も快感もだが、何よりもフィンの優しさが心地よくて嬉しくて堪らない。正直チョロすぎるぞ自分。
マイキーは小さく溜め息を吐いた。あぁ。どうしよう。フィンが好きだ。ずっと共にありたい。フィンはきっと本当に死ぬまでマイキーの側にいてくれる。
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