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16:友人の家へ
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ケリーはライナーを抱っこ紐を使って抱っこしたカーラを自分の前に乗せ、愛馬トニーをぽっくりぽっくりとゆっくり歩かせながら、街の郊外を目指していた。友人の家に行くのだ。
ここ数日、新年になって1ヶ月も経っていないとは思えない程、天気がよくて暖かい日が続いている。つい3日前にライナーが1歳の誕生日を迎えたことだし、写真は見せていたが、まだ直接は顔を見せていないライナーを友人に見せに行く。
ケリーとカーラにとって年の離れた友人であるキャシーとは、カーラと一緒にカーラが10歳の頃に通っていた料理教室で知り合った。キャシーは料理人で、料理教室の講師をしていた。中々に面白い人物で、講師としても優れていた。
ケリーはカーラが9歳の時に200年近く勤めていた領軍を辞め、中央の街からカサンドラへとやって来て、当時バツ1でカーラと2人暮らしをしていたパーシー達の家に下宿することになった。それから色々あり、カーラが10歳の夏の終わりにパーシーと結婚した。
この世には神から遣わされる異世界からやってくる神子が存在する。神子は風の神子、水の神子、土の神子、火の神子と4人おり、各々、各宗主国に属して神と人とを繋ぐ役割を担っている。神の恩恵が色濃い宗主国の王族は500年の時を生き、神子はそれよりも長い1000年もの寿命がある。故に、王や神子に仕える者達は通称・長生き手続きというものをすることができる。長生き手続きをすると、神殿で神より祝福を受け、その時点から老化することなく生き続けることができるようになる。長生き手続きを放棄すると、また普通に肉体が歳をとっていく。
ケリーはサンガレア領軍に勤めていて、長生き手続きをしていた。カサンドラに来たときは肉体年齢は25歳だったが、サンガレア領軍を辞めた時に長生き手続きを放棄したので、順調に老け、今年で肉体年齢は46歳になる。パーシーとは肉体年齢が3つしか違わないので、パーシーは今年の春で49歳だ。カーラは現在28歳、春の誕生日がくれば29歳になる。友人のキャシーはパーシーよりも2つ年上なので、今年で51歳になる筈だ。キャシーの伴侶ハボックもキャシーと同じ歳である。皆順調に歳をとっていっている。
キャシーの家が見えてきた。キャシーの家は郊外にある為、ケリー達の家からは結構離れている。カーラが最後にキャシーと会ったのは、まだライナーがお腹にいて、お腹の膨らみが目立たない頃だった。キャシーと1年以上ぶりに会うカーラは昨日の夜からずっとはしゃいでいた。
キャシーの家の前に着いたので、ケリーが先にトニーから降り、ライナーを抱っこしたカーラの腰を抱えてトニーから静かに降ろした。
何気なくキャシーの家の窓を見れば、小さなベンチに座った古びた犬のぬいぐるみが2匹、寄り添ってこちらを見ている。相変わらず飾ってくれているみたいだ。昔、キャシーと伴侶のハボックの結婚祝いにカーラ達と一緒に作って贈ったものだ。キャシーの伴侶であるハボックはカーラの小学校の頃の担任の先生で、今はアイールの担任でもある。今日は月曜日だからハボックは不在だ。キャシーが働いている飲食店の定休日が月曜日なので、キャシーの休みに合わせて家を訪ねることにした。アイールとコリンも一緒に来たがったが、2人とも学校がある。昨夜は拗ねた2人のご機嫌とりで大変だった。
キャシーの家の呼び鈴を押すと、すぐに中から声が聞こえてきて、玄関のドアが開いた。
「いらっしゃぁい!まぁぁ!カーラちゃん!久しぶりぃ!元気そうねぇ!」
「久しぶり。キャシーちゃん」
「あらぁ!まぁまぁ!可愛いわぁ!パーシーさんにそっくりじゃなぁい。はじめましてぇ。ライナーちゃん。あたしはキャシーよぉ」
キャシーが弾けるような笑顔でカーラをやんわり抱きしめ、カーラに抱かれたライナーの小さな手を優しく握ってライナーへ微笑んだ。
淡い茶褐色の落ち着いた色合いの毛糸のワンピースに包まれた身体は相変わらずいい筋肉をしている。キレイに施された年相応の落ち着いた化粧も似合っている。キャシーは男である。中々にいい筋肉をした男である。
キャシーが優しい魅力的な笑顔で、ケリー達を家の中に招き入れた。
「今日はねぇ、林檎のタルトを作ったのぉ。カーラちゃん、好きでしょう?」
「やった!僕、キャシーちゃんのタルト大好き!」
「あーう!」
「うふふぅ。ライナーちゃんにはぁ、まだちょっと早いわねぇ」
「だっ!」
「はははっ。ライナー。お前さんはもうちょい大きくなってからな」
「ケリーちゃんも元気そうねぇ。アイールちゃんとコリンちゃんは元気ぃ?」
「おー。元気だぞ。特にコリンは元気過ぎてな。こないだなんか、友達と遊んでて近所の家の石壁に顔面から突っ込んでよ。歯抜けの状態で帰ってきたぜ」
「えぇっ!?」
「元々ぐらぐらしてた前歯が抜けたんだよ。まぁ、それでも結構血が出てたし、ほんとビックリした。本人はケロッとしてたけど」
「あらまぁ。大変だったのねぇ」
「写真見るか?今かなり間抜け顔だぞ」
「あらやだぁ。ふふふっ。可哀想だけどぉ、なんか可愛いわぁ」
「面白いでしょ。なんかもう笑うしかないって感じ」
「コリンちゃんは本当に元気ねぇ」
「本当に元気過ぎ。でも親父が剣を教え始めてマシになったんだよ。少なくとも家の中で悪戯はしなくなった」
「ちょっと油断すると壁が落書きだらけになってたり、トイレットペーパーが廊下中に散らばってたりとかはしなくなったな」
「ちょっと前までテンションが上がると、すぐにズボンとパンツを脱いでフリチンで走り回ってたけど、流石にそれもしなくなったしね」
「だな」
「ふふふっ。コリンちゃんはぁ、本当にやんちゃさんねぇ」
「アイールは大人しいからさぁ、コリンのやんちゃっぷりが大変。ライナーはどうなるかなぁ」
「ライナーも食欲旺盛で元気がいいしなぁ。歩けるようになったばっかだから、まだあんま歩けないけど、ハイハイで床を爆走したりしてるしな。きっとすぐに走り回るようになるぞ」
「あらまぁ。ふふっ。男の子はぁ、元気が有り余るくらいがちょうどいいわよぉ」
「まぁね。でも、すぐに熱出したりするんだよね。同級生の女の子産んだ子に話聞いたらさ、男の子程熱出したりとかしないんだって。言葉とかオムツとれるのも早いらしいよ」
「そうなのぉ?」
「パーシーも同じこと言ってたよな。パーシーは一応子育て経験あるけど、男の子は初めてだからな。結局俺達と一緒に孫達に何かある度にわたわたしてる」
「あらまぁ。パーシーさんはお元気ぃ?」
「おう。最近また皺が増えた気がするけどな。目尻のとことか」
「しょうがないわよぉ。あたし達なんてぇ、もう50代だものぉ」
「親父はあんま変わんないよね」
「そうかぁ?結構老けたぜ?」
「んー……ケリーちゃんはぁ、初めて会った頃は正直実年齢より上に見えてたけどぉ。最近は逆に若く見えるわよねぇ。顔のお肌にシミとか全然ないしぃ。何かお手入れしてるのぉ?」
「いや、何もしてねぇ。普通に身体洗う石鹸で洗ってるだけだ」
「……ケリーちゃん。悪いことは言わないからぁ、その事を同年代の女の人にぃ、ぜぇっっったいにぃ、言っちゃダメよぉ?」
「ん?何でだ?」
「……あたし達の年代になるとぉ、シミと皺との闘いになるのよぉ……」
「お、おう……そうか……」
「キャシーちゃん、めっちゃ遠くを見てる」
「……まぁ、ハボックはぁ、あたしに皺ができてもぉ、シミができてもぉ、全然気にしないんだけどねぇ」
「お、惚気か」
「うふふぅ!」
「はははっ。相変わらず仲いいね」
「まぁねぇ」
「ハボック先生は元気?」
「元気よぉ。あ、でもねぇ、最近たまぁに肩が痛くてぇ、腕が上げにくい時があるのよぉ。五十肩ってやつぅ」
「そりゃいかんな。病院は行ったのか?」
「一応ねぇ。湿布貰ってぇ、あたしが張ってるんだけどぉ。あたしの亡くなった父も五十肩になってたしぃ。なんかねぇ、こういうので年取ったなぁ、ってぇ、感じるのよねぇ」
「まぁ、いつまでも若くはいられねぇわな」
「そぉなのよぉ」
「僕はコリンを産んだ後くらいから、なんか腰が痛くなりやすくなったんだよね」
「あらぁ。大丈夫なのぉ?腰はツラいでしょう?」
「病院で貰った湿布を家に常備してるよ。ケビンに張ってもらってる」
「俺もたまに腰が痛い時があんだよなぁ。あとよー、やっぱどうしても体力が落ちるわ。毎日筋トレと剣の素振りやってっけど、20代の頃とは全然違うな」
「まぁねぇ。確かにぃ、あたしも立ち仕事だしぃ、腰が痛い時とかあるわぁ。あたしも筋トレやってるけどぉ、それでも鍋がちょこっと重く感じる時もあるのよねぇ。なんかぁ、疲れやすくなってきてるっていうかぁ」
「年はとりたくねぇなぁ」
「そうねぇ」
それから少し筋トレの話をしたり、評判のいい病院の話をしたり、孫達の話をしたりと、キャシー作の美味しい林檎のタルトを楽しみつつ、昼食の時間までだらだら3人で話をしていた。途中で退屈になったのか、気づいたらライナーはキャシーに抱っこされたまま寝ていた。キャシーに興味津々なライナーが自分からキャシーに抱っこをせがんだのだ。キャシーは大喜びでライナーを抱っこした。キャシーとハボックには子供がいないが、2人とも子供が好きなのでケリーの孫達をとても可愛がってくれている。
ここ数日、新年になって1ヶ月も経っていないとは思えない程、天気がよくて暖かい日が続いている。つい3日前にライナーが1歳の誕生日を迎えたことだし、写真は見せていたが、まだ直接は顔を見せていないライナーを友人に見せに行く。
ケリーとカーラにとって年の離れた友人であるキャシーとは、カーラと一緒にカーラが10歳の頃に通っていた料理教室で知り合った。キャシーは料理人で、料理教室の講師をしていた。中々に面白い人物で、講師としても優れていた。
ケリーはカーラが9歳の時に200年近く勤めていた領軍を辞め、中央の街からカサンドラへとやって来て、当時バツ1でカーラと2人暮らしをしていたパーシー達の家に下宿することになった。それから色々あり、カーラが10歳の夏の終わりにパーシーと結婚した。
この世には神から遣わされる異世界からやってくる神子が存在する。神子は風の神子、水の神子、土の神子、火の神子と4人おり、各々、各宗主国に属して神と人とを繋ぐ役割を担っている。神の恩恵が色濃い宗主国の王族は500年の時を生き、神子はそれよりも長い1000年もの寿命がある。故に、王や神子に仕える者達は通称・長生き手続きというものをすることができる。長生き手続きをすると、神殿で神より祝福を受け、その時点から老化することなく生き続けることができるようになる。長生き手続きを放棄すると、また普通に肉体が歳をとっていく。
ケリーはサンガレア領軍に勤めていて、長生き手続きをしていた。カサンドラに来たときは肉体年齢は25歳だったが、サンガレア領軍を辞めた時に長生き手続きを放棄したので、順調に老け、今年で肉体年齢は46歳になる。パーシーとは肉体年齢が3つしか違わないので、パーシーは今年の春で49歳だ。カーラは現在28歳、春の誕生日がくれば29歳になる。友人のキャシーはパーシーよりも2つ年上なので、今年で51歳になる筈だ。キャシーの伴侶ハボックもキャシーと同じ歳である。皆順調に歳をとっていっている。
キャシーの家が見えてきた。キャシーの家は郊外にある為、ケリー達の家からは結構離れている。カーラが最後にキャシーと会ったのは、まだライナーがお腹にいて、お腹の膨らみが目立たない頃だった。キャシーと1年以上ぶりに会うカーラは昨日の夜からずっとはしゃいでいた。
キャシーの家の前に着いたので、ケリーが先にトニーから降り、ライナーを抱っこしたカーラの腰を抱えてトニーから静かに降ろした。
何気なくキャシーの家の窓を見れば、小さなベンチに座った古びた犬のぬいぐるみが2匹、寄り添ってこちらを見ている。相変わらず飾ってくれているみたいだ。昔、キャシーと伴侶のハボックの結婚祝いにカーラ達と一緒に作って贈ったものだ。キャシーの伴侶であるハボックはカーラの小学校の頃の担任の先生で、今はアイールの担任でもある。今日は月曜日だからハボックは不在だ。キャシーが働いている飲食店の定休日が月曜日なので、キャシーの休みに合わせて家を訪ねることにした。アイールとコリンも一緒に来たがったが、2人とも学校がある。昨夜は拗ねた2人のご機嫌とりで大変だった。
キャシーの家の呼び鈴を押すと、すぐに中から声が聞こえてきて、玄関のドアが開いた。
「いらっしゃぁい!まぁぁ!カーラちゃん!久しぶりぃ!元気そうねぇ!」
「久しぶり。キャシーちゃん」
「あらぁ!まぁまぁ!可愛いわぁ!パーシーさんにそっくりじゃなぁい。はじめましてぇ。ライナーちゃん。あたしはキャシーよぉ」
キャシーが弾けるような笑顔でカーラをやんわり抱きしめ、カーラに抱かれたライナーの小さな手を優しく握ってライナーへ微笑んだ。
淡い茶褐色の落ち着いた色合いの毛糸のワンピースに包まれた身体は相変わらずいい筋肉をしている。キレイに施された年相応の落ち着いた化粧も似合っている。キャシーは男である。中々にいい筋肉をした男である。
キャシーが優しい魅力的な笑顔で、ケリー達を家の中に招き入れた。
「今日はねぇ、林檎のタルトを作ったのぉ。カーラちゃん、好きでしょう?」
「やった!僕、キャシーちゃんのタルト大好き!」
「あーう!」
「うふふぅ。ライナーちゃんにはぁ、まだちょっと早いわねぇ」
「だっ!」
「はははっ。ライナー。お前さんはもうちょい大きくなってからな」
「ケリーちゃんも元気そうねぇ。アイールちゃんとコリンちゃんは元気ぃ?」
「おー。元気だぞ。特にコリンは元気過ぎてな。こないだなんか、友達と遊んでて近所の家の石壁に顔面から突っ込んでよ。歯抜けの状態で帰ってきたぜ」
「えぇっ!?」
「元々ぐらぐらしてた前歯が抜けたんだよ。まぁ、それでも結構血が出てたし、ほんとビックリした。本人はケロッとしてたけど」
「あらまぁ。大変だったのねぇ」
「写真見るか?今かなり間抜け顔だぞ」
「あらやだぁ。ふふふっ。可哀想だけどぉ、なんか可愛いわぁ」
「面白いでしょ。なんかもう笑うしかないって感じ」
「コリンちゃんは本当に元気ねぇ」
「本当に元気過ぎ。でも親父が剣を教え始めてマシになったんだよ。少なくとも家の中で悪戯はしなくなった」
「ちょっと油断すると壁が落書きだらけになってたり、トイレットペーパーが廊下中に散らばってたりとかはしなくなったな」
「ちょっと前までテンションが上がると、すぐにズボンとパンツを脱いでフリチンで走り回ってたけど、流石にそれもしなくなったしね」
「だな」
「ふふふっ。コリンちゃんはぁ、本当にやんちゃさんねぇ」
「アイールは大人しいからさぁ、コリンのやんちゃっぷりが大変。ライナーはどうなるかなぁ」
「ライナーも食欲旺盛で元気がいいしなぁ。歩けるようになったばっかだから、まだあんま歩けないけど、ハイハイで床を爆走したりしてるしな。きっとすぐに走り回るようになるぞ」
「あらまぁ。ふふっ。男の子はぁ、元気が有り余るくらいがちょうどいいわよぉ」
「まぁね。でも、すぐに熱出したりするんだよね。同級生の女の子産んだ子に話聞いたらさ、男の子程熱出したりとかしないんだって。言葉とかオムツとれるのも早いらしいよ」
「そうなのぉ?」
「パーシーも同じこと言ってたよな。パーシーは一応子育て経験あるけど、男の子は初めてだからな。結局俺達と一緒に孫達に何かある度にわたわたしてる」
「あらまぁ。パーシーさんはお元気ぃ?」
「おう。最近また皺が増えた気がするけどな。目尻のとことか」
「しょうがないわよぉ。あたし達なんてぇ、もう50代だものぉ」
「親父はあんま変わんないよね」
「そうかぁ?結構老けたぜ?」
「んー……ケリーちゃんはぁ、初めて会った頃は正直実年齢より上に見えてたけどぉ。最近は逆に若く見えるわよねぇ。顔のお肌にシミとか全然ないしぃ。何かお手入れしてるのぉ?」
「いや、何もしてねぇ。普通に身体洗う石鹸で洗ってるだけだ」
「……ケリーちゃん。悪いことは言わないからぁ、その事を同年代の女の人にぃ、ぜぇっっったいにぃ、言っちゃダメよぉ?」
「ん?何でだ?」
「……あたし達の年代になるとぉ、シミと皺との闘いになるのよぉ……」
「お、おう……そうか……」
「キャシーちゃん、めっちゃ遠くを見てる」
「……まぁ、ハボックはぁ、あたしに皺ができてもぉ、シミができてもぉ、全然気にしないんだけどねぇ」
「お、惚気か」
「うふふぅ!」
「はははっ。相変わらず仲いいね」
「まぁねぇ」
「ハボック先生は元気?」
「元気よぉ。あ、でもねぇ、最近たまぁに肩が痛くてぇ、腕が上げにくい時があるのよぉ。五十肩ってやつぅ」
「そりゃいかんな。病院は行ったのか?」
「一応ねぇ。湿布貰ってぇ、あたしが張ってるんだけどぉ。あたしの亡くなった父も五十肩になってたしぃ。なんかねぇ、こういうので年取ったなぁ、ってぇ、感じるのよねぇ」
「まぁ、いつまでも若くはいられねぇわな」
「そぉなのよぉ」
「僕はコリンを産んだ後くらいから、なんか腰が痛くなりやすくなったんだよね」
「あらぁ。大丈夫なのぉ?腰はツラいでしょう?」
「病院で貰った湿布を家に常備してるよ。ケビンに張ってもらってる」
「俺もたまに腰が痛い時があんだよなぁ。あとよー、やっぱどうしても体力が落ちるわ。毎日筋トレと剣の素振りやってっけど、20代の頃とは全然違うな」
「まぁねぇ。確かにぃ、あたしも立ち仕事だしぃ、腰が痛い時とかあるわぁ。あたしも筋トレやってるけどぉ、それでも鍋がちょこっと重く感じる時もあるのよねぇ。なんかぁ、疲れやすくなってきてるっていうかぁ」
「年はとりたくねぇなぁ」
「そうねぇ」
それから少し筋トレの話をしたり、評判のいい病院の話をしたり、孫達の話をしたりと、キャシー作の美味しい林檎のタルトを楽しみつつ、昼食の時間までだらだら3人で話をしていた。途中で退屈になったのか、気づいたらライナーはキャシーに抱っこされたまま寝ていた。キャシーに興味津々なライナーが自分からキャシーに抱っこをせがんだのだ。キャシーは大喜びでライナーを抱っこした。キャシーとハボックには子供がいないが、2人とも子供が好きなのでケリーの孫達をとても可愛がってくれている。
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