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6:充実した夏休み
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ディルムッドは夏休みに入ってから、中々に忙しい毎日を過ごしていた。朝から父ブリアードと2人で家のことを終わらせると、すぐに経営している定食屋へと行き、店内の掃除をしてから、ブリアード指導の元、仕込みを行い、開店中はずっと動き回って、任されているサラダの盛り付けや配膳、皿洗い、会計などをしている。店を閉めたら、片付けや掃除、翌日の準備などをしてから家に帰る。家に帰る前に少し遠回りをして食料品などの買い物をし、帰宅したら洗濯物を取り込んでから夕食の支度だ。普段はブリアードメインで作っているが、現在調理師免許取得の為に修行中なので、ブリアードにビシバシ指導されながらディルムッドが作っている。夕食を終えて片付け、1時間程休憩する頃には、もう外が薄暗くなっている。サンガレアの夏は兎に角暑い。夏休みに入ると、日が落ちて少し涼しくなってから、ブリアードと2人で近所を1時間くらい走るようになった。走ってから、普段の筋トレをしている。かなりくたくたに疲れるが、それでも充実した毎日を過ごしている。
ーーーーーー
「ディル!3番テーブルのが仕上がった!」
「はーい。運びまーす」
「ディル君!サラダあと2つ追加で!」
「りょーかいでーす」
「ディル坊。お会計頼むよ」
「ありがとうございます!」
ディルムッドの家の定食屋は昼しか営業していないので、従業員はブリアード以外は2人しかいない。調理担当のバスト(22歳)と接客担当のフリーク(18歳)の2人だ。今日はフリークが休みだから、いつもよりも忙しい。土日や学校が長期休み中はディルムッドが店を手伝えるので、普段は店の定休日以外は中々とらせてやれない休みを彼らにとってもらっている。マクラーレンももう11歳なので、去年から戦力に加わった。マクラーレンは主に注文を聞きに行ったり、サービスの水や軽いものを運んだりしている。あと客が帰った後に台拭きでテーブルを拭いたりとか。
先に3番テーブルに料理を運んで、少し待ってもらっていた昔からの常連客の会計を済ませ、厨房に移動して手早くサラダを作り、再び出来上がった料理を各々のテーブルに運ぶ。
目まぐるしく動き回っていると、気づけば2時が近くなり、客の数も注文も落ち着いてきた。今日はまだ賄いを食べていない。いつも隙を見て、ガッと短時間で食べているのだが、今日はそんな余裕がなかった。そろそろ交代で賄いを食べても大丈夫かな?と思いながらディルムッドが空になった皿を運んでいると、店のドアにつけている大きな鈴がカランカランと鳴った。
「いらっしゃいませー!って、あっ!師匠!」
「よっ」
ケリーとカーラ、アイールとコリンが店に入ってきた。ディルムッドは大急ぎで空になった皿を厨房の入り口辺りにある空いた皿を置くスペースに置きに行き、直ぐ様ケリー達の元に行って、4人用のテーブルに案内した。全速力で厨房へ行き、人数分のサービスの水を用意して、ケリー達のテーブルに運んだ。
「今の時間帯なら混んでないだろうと思ってよ。お前さん家、定食屋って聞いてたから、1度来てみたくてな」
「ありがとうございます!あ!父さーん!父さーん!あと、マー!」
ディルムッドは大声で、ブリアードと厨房で台拭きやグラスを洗っているであろうマクラーレンをその場から呼んだ。
ブリアードがすぐに厨房からやって来た。ディルムッドは満面の笑顔でケリーをブリアードに紹介した。
「父さん!こちらがいつもお世話になってる師匠です!あと、娘さんのカーラさんとアイール君とコリン君!」
「えっ!?あ、これは……いつも息子がお世話になっています。お世話になっているのにご挨拶もせず、申し訳ないです。あ、俺はディルムッドの父親のブリアード・ファレロです」
「あ、いやいや。ご丁寧にありがとう。ケリー・ブリードだ。ディルから貴方の作る料理が旨いって聞いててな。是非とも食べてみたくてお邪魔させてもらったんだ。まだ赤ん坊な1番下の孫は今日はカーラの旦那の母親が面倒みてくれてるし。まぁ息抜きがてらって感じなんだが」
「ライナー産んでからはずっと外食をしてなかったしね」
「な。外で飯食うのって半年以上ぶりだよな」
「ねー」
「そうなんですか。では気合いを入れて作らせていただきます!お好きなものを言ってください!あ、お代は結構ですよ。本当にいつもディルムッドがお世話になっていますし」
「いやいや。普通に払うから。気持ちだけありがたく受け取っておくわ」
「いえ!引きこもり1歩手前な感じだったディルが、今では俺と一緒に毎日筋トレをしたり走ったりしてくれるのは、ケリーさんのお陰なんです!正直心配なくらい細かったのに、最近は前より頼もしくなってくれて……本当に感謝しています」
「やー。弟子にしてくれって頭を下げてきたのはディルだぜ?俺はそれを受け入れただけだ。ディルが自分から自分を変えようって動いたんだよ。それって結構すげぇことだよな。俺のお陰じゃなくて、ディル自身のお陰なんだ。ま、褒めてやってくれよ」
「はっ、はいっ!!」
「というわけで、お代は普通に払わせてくれよ?じゃないと次から来にくくなるしな。ディル。お勧めあるか?」
「はい!『ピリ辛鶏定食』がうちの店の1番人気です!鶏もも肉の唐揚げに、ケチャップベースの香味野菜たっぷり甘辛いソースをかけてます!少し酸味もあるから、めちゃくちゃ暑い今の時期でも食べやすいです!小さなお子様用に辛みなしのも作れますよ!」
「お。じゃあ、俺それで」
「僕もそれー」
「僕も」
「俺も!俺も!」
「アイールとコリンは辛みなしだよな」
「え、僕は普通ので大丈夫だよ」
「俺もちっちゃな子供じゃないもーん」
「ディル。こいつら、普通ので食べられるか?」
「んー……アイール君は辛いのが苦手じゃないなら多分大丈夫だと思います。マクラーレンも普通に食べてるし。コリン君には……んー、ちょっと早いかなぁ……」
「だとよ。コリンは辛みなしな」
「ぶーー」
「はいはい。ぶーぶー言わない。じゃあ、それで頼むわ」
「「はいっ!」」
ブリアードがケリー達に勢いよく頭を下げてから、厨房にすっ飛んで行った。入れ替わるように、遅れてエプロンで手を拭きながらマクラーレンがやって来た。
「あ!アイールじゃん!やっほー!おばちゃん達もこんにちはー!」
「やっほー。マクラーレン」
「こんにちは。お店のお手伝い?偉いね」
「えっへへー。おじちゃんとライナーは?」
「ケビンは今日は仕事。ライナーはアイール達のお祖母ちゃんがお世話してくれてるんだよ。僕はライナーを産んでから外食なんてしてなかったから。今日は久々の息抜きなんだ」
「赤ちゃんだと一緒にお外で食べられないの?」
「んー。食べられないことはないけど、まぁ、もう少し大きくなってからの方がいいかなぁ」
「ふーん」
「マクラーレン。宿題進んでる?」
「全然!」
「だよね!僕も!」
「だよね!じゃないよ。2人とも宿題は計画的にやりなよ。もう夏休みが半分近く経ってるじゃん」
「だって、おばちゃん。算数とか訳分かんないし。分数とか本当に意味不明。あれ分ける意味あんの?」
「それ、カーラも昔全く同じことを言ってたな」
「あー……まぁ……気持ちは分からんでもない……」
「とはいえ、宿題はきっちりやらなきゃいかん。1人じゃ進まないなら、店の手伝いがない時にうちに来いよ。アイールと一緒にやったらいい。アイールもマクラーレン君と一緒なら少しはやる気出るだろ」
「うん」
「父さんに話してみる!」
「ディルは宿題やってんのか?」
「…………てへっ」
「……やってないんだな」
「俺、本を読むのは好きなんですけど、勉強は嫌いなんですよね……」
「筋トレばっかじゃなくて、宿題も勉強もちゃんとやれよ?働きだしてから後悔するぞ」
「……はぁーい」
「1人じゃ進まんのなら、誰か友達を巻き込めよ。それこそ、こないだフィンと一緒に来たフィルとか」
「あ、それです!フィルは進学組だし、少なくとも俺より勉強できます!」
「お、そうなのか」
「はい!」
「話は変わるが。お前さん、なんかちょっと焼けたな」
「ふっふっふ!夏休みに入ってから、毎日父さんと走ってます!比較的涼しい時間帯に!」
「お。偉いぞ。あ、でも時期的に熱中症には気をつけるんだぞ」
「はいっ!」
厨房の方からブリアードがディルムッドを呼ぶ声が聞こえた。どうやら料理ができたようである。ディルムッドはマクラーレンと共にいそいそと厨房に行き、自慢の父親が作る料理をケリー達の元へと運んだ。
ケリー達はブリアードの料理を気に入ってくれたようで、美味しそうに食べてくれた。笑顔でまた来ると言ってくれたのが本当に嬉しい。
自分も誰かが食べて笑顔になってくれる料理が作れたらいいな、とディルムッドは思った。
ーーーーーー
「ディル!3番テーブルのが仕上がった!」
「はーい。運びまーす」
「ディル君!サラダあと2つ追加で!」
「りょーかいでーす」
「ディル坊。お会計頼むよ」
「ありがとうございます!」
ディルムッドの家の定食屋は昼しか営業していないので、従業員はブリアード以外は2人しかいない。調理担当のバスト(22歳)と接客担当のフリーク(18歳)の2人だ。今日はフリークが休みだから、いつもよりも忙しい。土日や学校が長期休み中はディルムッドが店を手伝えるので、普段は店の定休日以外は中々とらせてやれない休みを彼らにとってもらっている。マクラーレンももう11歳なので、去年から戦力に加わった。マクラーレンは主に注文を聞きに行ったり、サービスの水や軽いものを運んだりしている。あと客が帰った後に台拭きでテーブルを拭いたりとか。
先に3番テーブルに料理を運んで、少し待ってもらっていた昔からの常連客の会計を済ませ、厨房に移動して手早くサラダを作り、再び出来上がった料理を各々のテーブルに運ぶ。
目まぐるしく動き回っていると、気づけば2時が近くなり、客の数も注文も落ち着いてきた。今日はまだ賄いを食べていない。いつも隙を見て、ガッと短時間で食べているのだが、今日はそんな余裕がなかった。そろそろ交代で賄いを食べても大丈夫かな?と思いながらディルムッドが空になった皿を運んでいると、店のドアにつけている大きな鈴がカランカランと鳴った。
「いらっしゃいませー!って、あっ!師匠!」
「よっ」
ケリーとカーラ、アイールとコリンが店に入ってきた。ディルムッドは大急ぎで空になった皿を厨房の入り口辺りにある空いた皿を置くスペースに置きに行き、直ぐ様ケリー達の元に行って、4人用のテーブルに案内した。全速力で厨房へ行き、人数分のサービスの水を用意して、ケリー達のテーブルに運んだ。
「今の時間帯なら混んでないだろうと思ってよ。お前さん家、定食屋って聞いてたから、1度来てみたくてな」
「ありがとうございます!あ!父さーん!父さーん!あと、マー!」
ディルムッドは大声で、ブリアードと厨房で台拭きやグラスを洗っているであろうマクラーレンをその場から呼んだ。
ブリアードがすぐに厨房からやって来た。ディルムッドは満面の笑顔でケリーをブリアードに紹介した。
「父さん!こちらがいつもお世話になってる師匠です!あと、娘さんのカーラさんとアイール君とコリン君!」
「えっ!?あ、これは……いつも息子がお世話になっています。お世話になっているのにご挨拶もせず、申し訳ないです。あ、俺はディルムッドの父親のブリアード・ファレロです」
「あ、いやいや。ご丁寧にありがとう。ケリー・ブリードだ。ディルから貴方の作る料理が旨いって聞いててな。是非とも食べてみたくてお邪魔させてもらったんだ。まだ赤ん坊な1番下の孫は今日はカーラの旦那の母親が面倒みてくれてるし。まぁ息抜きがてらって感じなんだが」
「ライナー産んでからはずっと外食をしてなかったしね」
「な。外で飯食うのって半年以上ぶりだよな」
「ねー」
「そうなんですか。では気合いを入れて作らせていただきます!お好きなものを言ってください!あ、お代は結構ですよ。本当にいつもディルムッドがお世話になっていますし」
「いやいや。普通に払うから。気持ちだけありがたく受け取っておくわ」
「いえ!引きこもり1歩手前な感じだったディルが、今では俺と一緒に毎日筋トレをしたり走ったりしてくれるのは、ケリーさんのお陰なんです!正直心配なくらい細かったのに、最近は前より頼もしくなってくれて……本当に感謝しています」
「やー。弟子にしてくれって頭を下げてきたのはディルだぜ?俺はそれを受け入れただけだ。ディルが自分から自分を変えようって動いたんだよ。それって結構すげぇことだよな。俺のお陰じゃなくて、ディル自身のお陰なんだ。ま、褒めてやってくれよ」
「はっ、はいっ!!」
「というわけで、お代は普通に払わせてくれよ?じゃないと次から来にくくなるしな。ディル。お勧めあるか?」
「はい!『ピリ辛鶏定食』がうちの店の1番人気です!鶏もも肉の唐揚げに、ケチャップベースの香味野菜たっぷり甘辛いソースをかけてます!少し酸味もあるから、めちゃくちゃ暑い今の時期でも食べやすいです!小さなお子様用に辛みなしのも作れますよ!」
「お。じゃあ、俺それで」
「僕もそれー」
「僕も」
「俺も!俺も!」
「アイールとコリンは辛みなしだよな」
「え、僕は普通ので大丈夫だよ」
「俺もちっちゃな子供じゃないもーん」
「ディル。こいつら、普通ので食べられるか?」
「んー……アイール君は辛いのが苦手じゃないなら多分大丈夫だと思います。マクラーレンも普通に食べてるし。コリン君には……んー、ちょっと早いかなぁ……」
「だとよ。コリンは辛みなしな」
「ぶーー」
「はいはい。ぶーぶー言わない。じゃあ、それで頼むわ」
「「はいっ!」」
ブリアードがケリー達に勢いよく頭を下げてから、厨房にすっ飛んで行った。入れ替わるように、遅れてエプロンで手を拭きながらマクラーレンがやって来た。
「あ!アイールじゃん!やっほー!おばちゃん達もこんにちはー!」
「やっほー。マクラーレン」
「こんにちは。お店のお手伝い?偉いね」
「えっへへー。おじちゃんとライナーは?」
「ケビンは今日は仕事。ライナーはアイール達のお祖母ちゃんがお世話してくれてるんだよ。僕はライナーを産んでから外食なんてしてなかったから。今日は久々の息抜きなんだ」
「赤ちゃんだと一緒にお外で食べられないの?」
「んー。食べられないことはないけど、まぁ、もう少し大きくなってからの方がいいかなぁ」
「ふーん」
「マクラーレン。宿題進んでる?」
「全然!」
「だよね!僕も!」
「だよね!じゃないよ。2人とも宿題は計画的にやりなよ。もう夏休みが半分近く経ってるじゃん」
「だって、おばちゃん。算数とか訳分かんないし。分数とか本当に意味不明。あれ分ける意味あんの?」
「それ、カーラも昔全く同じことを言ってたな」
「あー……まぁ……気持ちは分からんでもない……」
「とはいえ、宿題はきっちりやらなきゃいかん。1人じゃ進まないなら、店の手伝いがない時にうちに来いよ。アイールと一緒にやったらいい。アイールもマクラーレン君と一緒なら少しはやる気出るだろ」
「うん」
「父さんに話してみる!」
「ディルは宿題やってんのか?」
「…………てへっ」
「……やってないんだな」
「俺、本を読むのは好きなんですけど、勉強は嫌いなんですよね……」
「筋トレばっかじゃなくて、宿題も勉強もちゃんとやれよ?働きだしてから後悔するぞ」
「……はぁーい」
「1人じゃ進まんのなら、誰か友達を巻き込めよ。それこそ、こないだフィンと一緒に来たフィルとか」
「あ、それです!フィルは進学組だし、少なくとも俺より勉強できます!」
「お、そうなのか」
「はい!」
「話は変わるが。お前さん、なんかちょっと焼けたな」
「ふっふっふ!夏休みに入ってから、毎日父さんと走ってます!比較的涼しい時間帯に!」
「お。偉いぞ。あ、でも時期的に熱中症には気をつけるんだぞ」
「はいっ!」
厨房の方からブリアードがディルムッドを呼ぶ声が聞こえた。どうやら料理ができたようである。ディルムッドはマクラーレンと共にいそいそと厨房に行き、自慢の父親が作る料理をケリー達の元へと運んだ。
ケリー達はブリアードの料理を気に入ってくれたようで、美味しそうに食べてくれた。笑顔でまた来ると言ってくれたのが本当に嬉しい。
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