アナとも!

丸井まー(旧:まー)

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恋人編

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1週間、アレックスは悩み続けた。
食事もろくに喉を通らず、夜も眠れない。鏡で見る自分の顔は少し頬が痩けて、目の下にはハッキリと隈ができていた。……ひどい顔だ。

はっきりとした結論は出なかった。しかし、一先ずキュリオに自分の事を話す決意をした。それから先はその後に考える。アレックスは気合いを入れるように、冷たい水で顔を洗った。

携帯通信具でキュリオに連絡をした。近いうちに来てほしいと。返信はすぐにきた。

『今夜いく』

アレックスは震える手で服の上から胸元の指輪をぎゅっと握りしめた。……うまく話せるだろうか。





ーーーーーー
その日の夜。
キュリオを待つ間、不安で堪らず、ずっと指輪を握りしめていた。待っている時間が長引く程、恐怖にも似た感情がじわじわアレックスの中に満ちていく。

玄関の呼び鈴が鳴った。
アレックスは俯いていた顔を上げて、玄関に向かった。鍵を開け、ドアを開けると、少し顔色の悪いキュリオがいた。玄関から家の中に通して、鍵を閉め、防音の結界を張る。
向かい合ったキュリオがアレックスの頬に優しく触れた。


「……ひどい顔」

「…………」


キュリオの手の温かさがアレックスに少しだけ勇気をくれる。アレックスは自分の頬に触れるキュリオの手をとって、手を繋いで部屋の奥に移動した。2人並んでベッドに腰かける。
微かに震える手をぎゅっと握りしめた。


「……俺のこと、話す。全部」

「……うん」


それからアレックスは自分の事をキュリオに全て話した。生まれた村のこと。子供の頃見たもの。アレックスが抱いている恐怖感のこと。
キュリオは黙って最後までアレックスの話を聞くと、無言で強くアレックスを抱き締めた。


「……ひどい所だね」

「…………」

「……ねぇ。アレックス」

「…………」

「ここはもう住んでた村じゃない。アレックスも1人じゃない。オレがいる。アレックスが怖いものから、俺は全力でアレックスを守るよ。だからさ……1人で泣かないでよ」


キュリオがぎゅっと更に抱き締める腕に力を入れた。アレックスはいつの間にか流れていた涙をキュリオの肩に擦りつけた。次から次へと涙が出てくる。そのうち、我慢しきれない嗚咽がもれだした。
キュリオは優しくアレックスの頭を撫でながら、震えて泣くアレックスが泣きつかれて眠ってしまうまで、ずっと抱き締めていた。





ーーーーーー
鈍い頭痛でアレックスは目覚めた。
開けにくい目を開ければ、目の前にはキュリオの白いシャツがあった。泣きすぎて瞼が腫れているのだろう。瞼に熱を感じる。顔も浮腫んでいる気がする。
……今更恥ずかしくなってきた。いい年した大の大人が人前で泣くなんて。
羞恥に悶えていると、キュリオも起きたようで頭を優しく撫でられた。


「おはよう」

「……あぁ」


キュリオが顔を覗きこもうとしたので、布団に潜って顔を隠した。絶対酷い顔をしている。こんな顔キュリオに見せられない。
キュリオまで布団に潜ってきた。暗いなか、手探りで頬を両手で包まれ、キスされる。


「今日仕事行けそう?」

「……休む。こんな顔じゃいけない」

「あー……結構浮腫んでるねぇ。瞼が熱いから、とりあえず冷やそうか」

「……あぁ」


キュリオがもう一度キスをして、布団を捲ってベッドから下りていった。水の音がして、すぐにキュリオは戻ってきた。布団を頭から被ったまま、濡れたタオルを受け取り、顔に押しつける。冷たくて気持ちがいい。


「俺仕事行くけど、今夜も来るから」

「あぁ」

「ご飯はちゃんと食べるんだよ」

「……分かった」


キュリオは布団ごとアレックスを強く抱き締めて、帰り支度をして帰っていった。
とりあえずシャワーを浴びようと、着替えを出して風呂場に向かう。
風呂場の鏡で自分の顔を見ると、ひっどい顔をしていた。瞼は腫れているし、顔は浮腫んでいるし、隈はあるし。溜め息ひとつ吐いて、服を脱いでシャワーを浴びる。
顔は酷いが、気分はだいぶ晴れていた。長年自分の中に溜め込んでいたものを全部吐き出して、思いっきり泣いたからだろうか。なんだか腹も減ってきた。
アレックスはシャワーを止めて、身体を拭いて服を着ると、台所に向かった。






ーーーーーー
キュリオは朝に言っていた通り、晩飯を食べ終えて片付けをしている頃に家に来た。玄関で出迎えて、鍵を閉めて防音の結界を張ったら、そのまま強く抱き締められてキスをされた。何度も啄むように優しくキスをされる。温かいキュリオの手がアレックスの頬を包み込んだ。


「良かった。だいぶマシな顔に戻ってる」

「……どうも」


アレックスがぶっきらぼうにそう言うと、キュリオが笑って、またキスをした。アレックスがキュリオの首に腕を絡めると、また何度もキスしてくれる。唇を吸いあい、舌を絡める。お互いを労るような優しいキスだ。激しいキスも好きだが、こういうのもいい。それでも興奮するものは興奮する。アレックスのぺニスは下着の中で固く勃起していた。腰をキュリオに押しつけると、キュリオも勃起している。


「……ベッドいく?」

「……いく」


二人で手を繋いでベッドに向かう。ベッドに腰かけ、またキスをする。キスをしながら、二人でベッドに背中から倒れこんで、互いに服の上から身体を手で撫であう。


「脱ぐ?」

「あぁ」


一度身体を起こしてから、合間にキスをしつつ、互いの服を脱がせあう。キュリオの乳首を指で弄りつつ、舌を絡めている時に、いいことを思いついた。アレックスは唇を触れあわせながら、キュリオに話しかけた。


「……キュリオ」

「なに?」

「約束破ったお仕置きするから、四つん這いになれ」

「……マジですか」

「あぁ」


顔を離してニッコリ笑ってやると、キュリオの顔がひきつった。キュリオに長年アレックスの心に巣くっていたことを聞いてもらって、ちょっとスッキリしたし、それについてはすごく感謝している。けれど、それと約束を破ったことは別問題だ。


「はやく」

「……はい」


キュリオがシュンとした顔で四つん這いになった。アレックスはまだ出していなかったローションと相棒達をベッドの下から取り出すと、ベッドに置き、キュリオの後ろを陣取った。
さて。今から背中舐めの刑だ。


「自分でちんこ触るなよ?」

「え!?」

「さ・わ・る・な・よ」

「……はい」


ビクついているキュリオの背中を舐め始める。キュリオに覆い被さるようにして、肩甲骨に沿って舐め回し、痕をつけない程度の力で吸いつく。キュリオがビクッとして背中と腰を震わせた。構わずドンドン背中を舐める。反対側の肩甲骨の辺りも舐め、背骨に沿うように腰に向かって舐め下ろす。キュリオが腰をビクビク奮わせながら、荒い息を吐いている。
本当に背中が弱いんだな。背中から舌を離さずに、キュリオのぺニスに触れると、先っぽが先走りでかなりぬるついていた。ぺニスを弄ってやるつもりはないので、それを確かめたらすぐにぺニスから手を離す。
キュリオの背中を舐めながら、ローションを手にとって、自分のアナルに指を入れて慣らしていく。ある程度解れたら、早々と指を抜いて、相棒2号にローションを塗り、ゆっくりとアナルに入れた。まだ激しくは動かさない。それよりもキュリオを鳴かせる(泣かせる)のが先だ。背中から舌を離さずに、キュリオのアナルにローションを塗り、中指をゆっくり入れていく。前立腺はあまり擦らず、キュリオのアナルを拡げることに集中する。時折、悪戯に前立腺を擦ってやると、キュリオが大きく震えて声を上げる。指を引き抜いて、相棒1号をキュリオのアナルに入れてスイッチを入れてやると、喘ぎ声が大きくなった。


「あっ……はぁ……あぁ……ねぇ……」

「ん?」

「もう……イキたい……あぁ……」

「ダメ」

「そんな……んっ、あっ……あぁ……」


キュリオがガチ泣きして完全に根を上げるまで背中を舐め続けた。


「ああ……あっ、あぁぁ……も、もう……イカせて……イカせてっ……」

「んー」


ガチ泣きしているキュリオを促して、仰向けにさせる。相棒1号はキュリオのアナルに入れてスイッチも入れたままだ。キュリオの顔は涙と鼻水と涎でぐちゃぐちゃだ。アレックスは背中を舐めている間、ずっと入れっぱなしにして、時折動かしていた相棒2号を引き抜いた。
キュリオを跨いで、キュリオのぺニスに触れて、ローションを垂らし、自分のアナルに押しつける。ゆっくり腰を下ろした。瞬間、キュリオがビクビク震えながら、アレックスのアナルの中に射精した。


「あぁぁ……あ、はっ、あぁ……」


射精するキュリオに構わず腰を動かした。


「え!あっ!待って!イッてる!イッてるからぁ!」


キュリオが焦った声を出すが、お構い無しに腰を上下に振る。ちなみにキュリオのアナルに突っ込んだままの相棒1号は絶賛稼働中だ。キュリオの涙その他でぐちゃぐちゃの顔が歪んだ。


「はっ……あっ、待って……無理、無理ぃ……」


無理とか言いつつ、キュリオのぺニスはアレックスのアナルの中で、また固くなっている。アレックスは悶えるキュリオの顔を見下ろしながら、激しく腰を振って喘いだ。キュリオも泣いて喘ぎながら、腰を振っている。


「あっ……はっ……あっ、あっ、あっ……」

「あぁ!あ!あ!あ!あ!」


キュリオに突き上げられる度に気持ちよすぎて喘ぎ声がもれる。アレックスは腰を振りながら自分のぺニスを激しくしごいた。きゅっと自然とアナルの中のキュリオのぺニスを締め上げると、ビクビクッとキュリオが大きく震えてまたアレックスのアナルの中に射精した。中でビクビク震えるキュリオのぺニスに興奮して、アレックスも射精する。ちなみにまだキュリオのアナルに突っ込んでいる相棒1号は稼働中である。


「ア、アレックス……抜いて、抜いて……」


泣いて懇願してくるキュリオにニッコリ笑ってやった。キュリオがほっとしたような顔をした。


「やだ」


驚いた顔をしたキュリオを見下ろしながら、再び腰を動かして、キュリオのぺニスをアナルの括約筋でしごく。キュリオが小さく悲鳴のような喘ぎ声をあげた。キュリオの泣きながら喘いでいる顔を見ると、ゾクゾクする。

結局、合わせてキュリオが4回アレックスのアナルの中で射精するまで、アナルに入れた相棒1号も、アレックスのアナルに入れてるキュリオのぺニスも抜いてやらなかった。本当はもっと、それこそキュリオが意識を飛ばすまでしてやりたかったが、先にアレックスの体力の限界がきた。残念である。


「うっ……うっ……ひどい……」


未だにガチ泣きしているキュリオを抱き締めて、頭を優しく撫でてやりながら、キュリオの顔中に何度もキスをする。
昨日キュリオに話を聞いてもらって、思いっきり泣いて、ついでに出すもの出したら、かなりスッキリした。今ならキュリオの親とも普通に会えそうなレベルである。我ながら単純かつ図太いものだ。
中々泣き止まないキュリオをあやしつつ、アレックスは穏やかな笑みを浮かべた。
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