キツい蒸留酒と甘い果実酒で乾杯

丸井まー(旧:まー)

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25:朝の悪戯

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セオドールは鋭い腰の痛みで目が覚めた。どうやら自分は寝返りをうとうとしたらしい。中途半端な体勢で痛みをやり過ごし、ゆっくり元の体勢に戻った。セオドールを抱き締めているウーゴはまだ気持ち良さそうに眠っている。昨夜は興奮し過ぎて、ついウーゴを煽りすぎた。結果、かなり激しくガンガン突かれまくって、今はかなり腰が痛い。身体もかなり重怠い。動けない程ではないだろうが、それなりに痩せ我慢をしなければならないだろう。
すぅすぅと穏やかな寝息を立てているウーゴの顔をじっと見る。髭が伸びてきていると、なんとも男臭く、セオドールの下腹部がきゅんと疼いた。今すぐウーゴを襲って可愛がってやりたい。自分はこんなに性欲が強かったのかと不思議になる程ウーゴを欲している。正直、昨日のデートがかなり楽しくて嬉しかった。ずっと2人きりだった訳じゃないが、ウーゴと手を繋いで歩いて、一緒に美味しい食事や酒を楽しんで、笑いあって。酷く満たされた時間だった。テンションが上がりすぎたが故にウーゴを煽りまくって、結果の腰痛である。我ながら自業自得な気がするが後悔はない。セオドールに可愛がられて喘ぐウーゴも可愛くて堪らないが、獣のような目をしてガツガツセオドールを貪るウーゴも堪らなく素敵だ。昨夜のウーゴを思い出しただけで、じんわり身体が熱をもっていく。あぁもう、本当に今すぐ襲ってしまいたい。
セオドールはうっとりと微笑みながら、眠るウーゴの頬を優しく撫でた。

セオドールはセオドールの方を向いて横向きに眠るウーゴの背中に腕を回した。少し布団に潜り込んでウーゴの裸の胸にピタリと耳をつけると、規則正しいウーゴの心音が聞こえる。ウーゴの細身なのに意外と背筋がしっかりついている背中をつぅーっと指先でなぞり、ウーゴの腰をやんわり撫で回した。薄くて固い尻を撫で、手を全面に回して腰骨の辺りを撫で回す。ウーゴの下腹部を撫で、割れた腹筋をなぞり、また下腹部へと手を伸ばして、そっと萎えているウーゴのぺニスに触れた。撫でて、舐め回して、咥えて、口中に熱いウーゴのぺニスを感じて、むせ返るようなウーゴの雄の匂いを感じたい。
セオドールは我慢できずに、ウーゴのぺニスをやんわり揉んで、手で優しくゆっくり擦った。昨夜もセオドールが覚えている限り、ウーゴは6回は射精している。それなのに、セオドールが手でやんわり可愛がっただけで、ウーゴのぺニスはまた固くなった。元気で快感に素直なウーゴのぺニスに、セオドールはふふっと笑った。ぺニスは勃起したが、ウーゴはまだすやすや眠っている。眠るウーゴの唇に優しく軽くキスをして、セオドールはもぞもぞとウーゴの股間を目指して布団に潜り込んだ。視界が真っ暗な中で手に持ったウーゴの熱いぺニスに頬擦りする。腰はかなり痛い。身体も重怠い。でもウーゴの熱をもっと感じたい。昨夜散々自分の中に入って、その後風呂にも入っていない為洗っていないウーゴのぺニスに唇をつけた。鼻先を擦りつけて匂いを嗅ぐと濃い精液の匂いがして、なんともいやらしい。セオドールは舌を伸ばして、ねろーっとウーゴのぺニスを根元から舐め上げた。舌に感じる肉の感触が堪らない。セオドールはウーゴのぺニスを欲望のままに舐め回し、大きく口を開いてぱくんと咥えた。ウーゴの先走りの味が口の中に広がり、堪らなく興奮する。もっと味わいたくて、舌先で鈴口をぐりぐりすると先走りの量が増えた。鼻に抜けるウーゴの濃い雄の匂いに頭がクラクラする。深くウーゴのぺニスを飲み込んで、歯を立てないよう気をつけて、喉で締めつけるようなイメージで吸い上げる。ピクッとウーゴの太腿が震えた。感じているのだろう。セオドールは目を細めて頭をゆっくり前後に動かしてウーゴのぺニスを味わった。

夢中でウーゴのぺニスを味わっていると、パッと視界が明るくなった。どうやら布団を剥ぎ取られたらしい。


「セオッ!?」


驚いたウーゴの声が聞こえる。セオドールはぷはぁ、とウーゴのぺニスから口を離した。見上げると、ウーゴが真っ赤な顔で口をパクパクしている。
セオドールはウーゴのぺニスを片手に握ったまま、にっこり笑った。


「おはよ。ウーゴ」

「おおおおおはよ……な、な、な、なにして」

「フェラ?」

「な、な、な、なんで?」

「舐めたかったから?」


ボンッと音がするかのように、更にウーゴの顔が赤くなった。普段は白い首筋まで赤く染まっている。なんとも可愛らしい。
セオドールはにんまり笑って、先走りとセオドールの唾液でぬるぬるなウーゴのぺニスの先っぽをペロリと舐めた。ウーゴの腹筋が波打って、太腿や腰が震える。


「ウーゴ」

「……な、な、なんでしょう……?」

「飲ませてね」


真っ赤な顔で絶句しているウーゴに構わず、セオドールはウーゴが喘いでセオドールの口内に射精するまで、散々ウーゴのぺニスを可愛がった。







ーーーーーー
どうも。
起きたらセオにぺニスを咥えられてて、起き抜けから恥ずかしい声を出してセオの口内に射精して、出した精液をごっくんされちゃったウーゴです。『ごちそうさま』とペロッと舌を出したセオがいっそ暴力的なまでに可愛くて、寝起きから心にダメージを負いました。

ウーゴはぼんやりと2人がけの小さなソファーに座り、ぐったりしていた。台所の方からセオが包丁を使っている音が聞こえてくる。今はもうとっくに午前中のお茶の時間を過ぎている。ウーゴの腹は空腹を訴えているが、昨日からこっちのセオが可愛すぎてエロ過ぎて脳ミソがキャパオーバーしてしまっている。過ぎた可愛いは暴力だと初めて知った。セオ怖い。でも好き。

昨夜はかなり激しくしてしまったが、セオは身体は大丈夫なのだろうか。
暫く呆けて漸く起き抜けの衝撃が抜けてきたウーゴは心配になり、のろのろとソファーから立ち上がった。台所へ足を踏み入れると、エプロンを着けたセオが振り返った。


「あぁ。ウーゴ。もうできるよ」

「うん。今更だけど、セオ。身体は大丈夫?」

「うん。ちょっと腰が痛いだけ」

「じゃあ、俺が料理運ぶよ」

「ありがと」


嬉しそうに笑ったセオに手招きされて近づくと、セオにちゅっと唇にキスをされた。嬉しくて、ついつい、にへっとだらしなく頬が緩む。セオが更に頭を優しく撫でてくれた。ウーゴはセオに抱きついて、セオの肩にすりすり額を擦りつけた。セオが更に優しく頭を撫でてくれる。ウーゴはもしも自分に尻尾があったら振りすぎて千切れているな、というくらい嬉しくて堪らなくなった。
ちょこっとだけ、そうやってイチャイチャしている間に、煮込んでいた蕪のコンソメ煮が完成したので他のおかずと共に器に盛って居間へと運んだ。
時計を見れば完全に昼前だ。美味しそうな匂いを嗅いだ途端にぐぅぅぅぅ、と情けない音を立てる素直な腹を撫でて、ウーゴはいそいそと箸を手に取った。
セオと一緒にセオ手製の美味しい食事を楽しんだら、片付けはウーゴが引き受けた。セオ程完璧ではないかもしれないが、食器を洗って拭くくらいウーゴにだってできる。セオにはソファーにゆっくり座っててもらう。
食器を全て拭き終わって、セオがいつもしているように、濡れたシンク周りをちゃんと拭いてから片付け終了である。我ながらきちんとできたと思う。セオに褒めてもらいたい。ウーゴはいそいそと居間に戻った。
居間に行くと、ソファーでセオが眠っていた。やっぱり疲れていたのだろう。腰も痛いと言っていた。そんな状態で大食いのウーゴの食事を用意させてしまったことに酷く凹む。ウーゴが人並みに美味しいものを作れたら、こういう時にセオを寝かせて、セオに美味しいものを食べさせてやれるのに。ウーゴはソファーの前にしゃがんで、セオのたらんと力なく垂れた手に顔を近づけ、少し低めの体温の手にすりすりと鼻先を擦りつけた。床に直に座って、眠るセオの太腿にピタリと頬をつける。ズボン越しにセオの体温を感じる。すぅすぅと穏やかなセオの寝息を聞いていたら、ウーゴまでまた眠くなってきた。ウーゴは少しだけ……と思いながら、そのまま目を閉じた。

ウーゴは優しく頭を撫でられる感触でふっと意識を上昇させた。ぼんやり目を開いて、なんとなく上を見上げると、セオが優しく微笑んでいた。ウーゴがふにゃっと笑い返すと、セオが目を細めた。優しくセオに頭を撫でられている。ウーゴは再びセオの太腿に懐いた。って。ヤバい!寝てた!一気に覚醒して、ウーゴはバッと顔を上げた。


「ごめん!セオ!足痺れてないっ!?」

「ん?大丈夫大丈夫」

「ほんとに?」

「うん。僕もちょっと前に起きたとこ。お腹いっぱいになって寝ちゃったね。もうお茶の時間だよ」

「あ、マジで?」

「うん。珈琲飲む?」

「うん。あ、俺が淹れていい?セオみたいに上手じゃないけど」

「いいの?じゃあお願いしようかな?」

「うん」

「道具の場所とか分かる?」

「大丈夫」


ウーゴは立ち上がって、少し屈んでソファーに座るセオの唇にキスをしてから、台所へと移動した。ヤカンでお湯を沸かしている間に、道具やマグカップを出して、珈琲を淹れる準備をする。お湯が沸いたら、いつもよりも慎重かつ丁寧に珈琲を淹れた。道具を手早く片付けて、珈琲を注いだマグカップを両手に持って居間に戻る。セオにマグカップを渡すと、嬉しそうにセオが微笑んだ。


「ありがと」

「いつもしてもらってるから」

「ふふっ」


セオが嬉しそうにマグカップに口をつけた。ウーゴも熱い珈琲を少し飲む。セオが淹れるものよりも渋みや苦味が強い。同じ珈琲豆を使っている筈なのに何故だ。マグカップを睨んで、むぅ、と唇を尖らせるウーゴの頬をセオが優しく指先でつついた。


「ふふっ。美味しいよ、ウーゴ」

「……セオが淹れたやつの方が美味しい。道具も珈琲豆も同じの使ったのに」

「ふふふっ。僕はウーゴが淹れてくれたやつの方が好きだよ」

「……そう?」

「うん」


セオが本当に嬉しそうにウーゴが淹れた苦い珈琲を飲むから、ウーゴもなんだか嬉しくなってマグカップに口をつけた。やっぱり苦い。
でも隣にぴったりくっついているセオが嬉しそうにしているから、また珈琲をセオの為に淹れようと心に決めた。


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