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恋人になったはいいけど、お互いにバリネコだった件

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 ディアルドはベッドの上で、無言で恋人であるダグラスと見つめ合っていた。

 ディアルドとダグラスは、軍の同期だ。先週、ダグラスから告白されて、元々ダグラスをいいなぁと思っていたディアルドは、即答で恋人になった。

 ダグラスは、金髪碧眼の中性的な顔立ちをしている。身体は軍人らしくしっかり鍛えられているので、どこか不思議な色気がある。対して、ディアルドは、赤毛緑眼の涼やかな女性的な顔立ちをしている。街で美人だと評判だった母親によく似た自分の女顔がちょっとコンプレックスだったのだが、男には受けがいいので、今ではそこまで気にしていない。ディアルドもダグラスも男しか愛せない質である。

 ダグラスと恋人になって一週間。明日から二連休なので、ダグラスの家に泊まることになった。いよいよ初セックスである。ディアルドは気持ちいいことが大好きで、男に抱かれるのが大好きだ。ダグラスに抱かれる気満々だったのだが、いざセックスを始める段階になって、問題が浮上した。

 ダグラスもバリネコだった。ダグラスもディアルドに抱かれる気満々だったらしい。ディアルドもバリネコである。アナルにペニスを咥えこまないとイケないレベルのバリネコだ。

 お互いにそうだと発覚してから、暫し無言で見つめ合っていた後。ダグラスが真顔で口を開いた。


「玩具を買いに行こう」

「玩具」

「双頭バイブというものがあるらしいと聞いたことがある。なんかこう……すげぇ長い、ちんこ二本くっつけましたみたいなやつ」

「それだ! でも、俺、生のちんこが一番好きなんだが」

「それは俺もだ。ベルトで固定できるバイブも買うか。双頭バイブで先にイッた方が負けで、負けた方はケツにバイブを突っ込んだまま、勝った方のアナルにちんこを挿れるってのはどうだ」

「よしきた。それでいこう。確か、花街に玩具専門店があったよな」

「あぁ。行くか」

「行こう」


 ディアルドは、ダグラスと共にベッドから下りて、花街の大人の玩具専門店へと向かった。

 双頭バイブとベルトで固定できるタイプのバイブを二本、それから業務用の馬鹿でかいローションのボトルも買って、ダグラスの家に戻った。

 いそいそと2人揃って服を脱ぎ、抱きしめ合って、ベッドに飛び込む。ぴったりと密着したまま、何度も何度もキスをした。お互いに舌を伸ばし合って、ぬるぬると舌を擦り合わせるように舌を絡めると、それだけで尻の奥がきゅんきゅんしてくる。

 キスをしながら起き上がって膝立ちになり、お互いのぷるんと肥大した乳首を擦りつけ合う。くにくにと擦りつけ合うだけで、じんわりと気持ちがいいし、興奮する。


「はぁ……ダグラス。乳首舐めて」

「ん」

「あ、はぁっ……いいっ……」


 ダグラスがディアルドの尻を揉みしだきながら、ディアルドの乳首をちゅくちゅくと緩急をつけて吸い始めた。腰のあたりがぞわぞわする快感が最高に楽しい。ディアルドは口角を上げて喘ぎ、乳首を交互に吸ってくれるダグラスの頭をやんわりと撫でた。


「んはっ。ディアルド。交代」

「うん」

「っ、はぁっ……ははっ、ディアルド、上手」


 ダグラスのぷるんとした乳首を咥えて、ちゅっちゅくちゅくちゅくと吸いながら、反対側の乳首を指で優しく摘まんでくりくり弄ると、ダグラスが喘ぎながら、褒めるように頭を優しく撫でてくれた。嬉しくて、腹の奥がきゅんきゅんする。


「ディアルド。舐め合いっこしよう」

「ん」


 ディアルドは、ダグラスに触れるだけのキスをすると、頭が上下逆になるようにベッドに寝転がった。目の前には、ダグラスの美味しそうなペニスがある。ダグラスのペニスは、使うことが少なかったからか、無垢なピンク色をしている。だが、大きさは中々のもので、ディアルドの歴代彼氏の中では一番デカいかもしれない。これは結腸にまで届きそうだ。ディアルドは、大人の玩具で結腸も自分で開発済みである。

 ダグラスの勃起したペニスを見ているだけで、口内に涎が溜まってくる。ディアルドは、ダグラスの亀頭の下の方に溜っている皮を優しく指で完全に剥いた。皮と赤い亀頭の境に、ほんの僅かに白い恥垢が溜まっている。ディアルドは舌なめずりをして、ダグラスの恥垢を舐めとるように、熱い亀頭と皮の境目に舌を這わせ始めた。

 ディアルドがダグラスのペニスを舐め始めると同時に、ディアルドのペニスに熱くぬるついたものが這い始めた。ダグラスの舌だ。直接的な快感が堪らない。だが、腹の奥が疼いて仕方がない。ディアルドは、ダグラスのペニスを頬張りながら、今すぐにこの硬い大きなペニスをアナルに咥えこみたくて仕方がなかった。
 ぷはぁとダグラスのペニスから口を離し、ぬこぬこと手で長いペニスの竿を扱きながら、ディアルドはダグラスに声をかけた。


「ダグラス。早く欲しい」

「ん。俺も欲しい」

「玩具使う?」

「あぁ」


 ディアルドはダグラスのペニスから手を離し、起き上がった。期待でアナルがひくひくしちゃっているのが嫌でも分かる。ダグラスが双頭バイブを手に取って、なにやら考えるように小首を傾げた。


「俺、舐められるのが好きなんだよな」

「それは俺も好きー」

「舐め合いっこしてから、一緒にアナルを解して、こいつを使うか」

「いいよ。どっちから舐める?」

「んー。公平にコインで決めよう」

「表」

「じゃあ、俺は裏だ」


 ダグラスが、枕元に置いていた買ったものが入っている紙袋の中から硬貨入れを取り出し、一枚の硬貨を手に取って、ぴんっと親指で硬貨を上へと弾き飛ばした。ダグラスが手の甲でぱしっと受け止めた硬貨は、表だった。ディアルドが先にダグラスのアナルを舐める。
 アナルを舐められたことはいっぱいあるが、アナルを舐めるのは初めてである。なんだか、ちょっとだけワクワクしてくる。

 ダグラスが、ディアルドに尻を向けて四つん這いになり、上体を伏せて、両手でむっちりとした肉厚の筋肉質な尻肉を掴み、ぐにぃっと大きく広げた。赤黒い縦割れアナルが丸見えになる。すこぶるいやらしくて最高である。ディアルドはニヤニヤしながら、ダグラスのアナルの表面を、つんつんと指先で突いた。


「やーらしーい。使い込んでるねぇ」

「まぁな。14から使ってるから。10年くらいか?」

「あ、ちょっと負けた。俺は16からだった」

「ふぅん? 浄化剤を入れてくれよ」

「んー。えいっ」

「んひぃ!? おいっ! 無造作に指まで突っ込むな!!」

「すんなり入りましたけどぉ? 昨日も弄ってた?」

「そうだが何か?」

「あははっ! おんなじことしてる! 俺達って気が合うねぇ。あれでしょ。今日のセックスでスムーズにちんこを咥えこむためでしょ?」

「まぁな。まさかの2人ともバリネコだったけど。美人系の鬼畜タチだと思ったんだけどなぁ」

「おや。痛いことされたい人?」

「いや? ひたすら快感責めされたい人」

「あっは! 本当に気が合うな。俺も俺もー。イキ過ぎておしっこ漏らすくらいイカせまくって欲しい人」

「あー。分かるわ。出さずにイクのも最高だよな」

「なー。っと、そろそろいいかな。じゃあ、舐めるよー。舐めるのは初めてだから、下手くそでも笑うなよ?」

「程度による」


 クックッと楽しそうに低く笑うダグラスのいやらしい縦割れアナルを近くでガン見する。ぷっくりとしているアナルは、期待なのか、興奮なのか、大きく収縮しており、皺が広がったり、狭くなったりしている。ふぅっとダグラスのアナルに息を吹きかけると、ダグラスの尻がびくっと震えた。ディアルドは、なんとなくワクワクしながら、べろーっと熱いダグラスのアナルの表面を舐めた。
 自分がしてもらって気持ちがいい舐め方を思い出しながら、実際にそれをやっていく。ダグラスが低く喘ぎながら、腰をくねらせているので、ちゃんと気持ちよくできているようだ。ディアルドは、自然と綻んだアナルに舌先を突っ込み、舌を上下左右に動かしまくって、ダグラスのアナルの外も中も舐めまくった。

 はぁー、はぁー、と肩で息をしているダグラスが、真っ赤に染まった顔で振り返った。


「そろそろ交代」

「んー。どうだった? 俺の舌使いは」

「ははっ! 最高。イクかと思った」

「イッてもよかったのに」

「どうせなら、双頭バイブで勝負をつけたいだろ」

「それは確かに。じゃあ、今度は俺のアナル舐めてよ」

「よしきた。任せろ。イクギリギリを攻めてやる」

「わぉ。なにそれ楽し過ぎじゃない」


 ディアルドは笑いながら、ダグラスに尻を向けて四つん這いになった。上体を伏せて、自分の肉付きが薄めな尻肉を両手で掴んで広げれば、すぐに浄化剤を入れられて、ぬるぅっとダグラスの舌がアナルに這い始める。ダグラスも舐められ慣れているからか、実にディアルドのツボにはまるような絶妙な舌使いで、素直に気持ちがいい。ディアルドは遠慮なく喘ぎ、腰をくねらせた。これは歴代彼氏の中で、ぶっちぎりでテクニシャンである。舐め方が本当に最高過ぎて、ガチでイッちゃいそうである。ディアルドはうっかりイカないように下腹部にぐっと力を入れると、喘ぎ混じりにダグラスの名前を呼んだ。

 ディアルドのひくひくしているアナルから口を離したダグラスを顔だけで振り返れば、ダグラスがニヤニヤしながら、会陰をつーっと指でなぞった。ぞわっとする快感が背を駆け抜ける。今にもイキそうなタイミングでやるんじゃない。


「ダグラス。慣らしっこしよう」

「俺の舌使いはどうだった?」

「最高過ぎてイクかと思ったわ。こんにゃろー」

「イッてもよかったのに」

「ふっ。双頭バイブでの勝負まで、意地でもイカない。そして勝つのは俺だ。先にお前のでかちんをアナルで美味しくいただいてやろう」

「お前のちんこは小ぶりだよな。可愛い」

「『可愛い』って言うな―! ふふん! 確かに俺のちんこは控えめサイズだが、その分前立腺をガン責めできる長さだ! 多分ね!」

「何それ最高。潮吹くまでガン責めしてくれよ」

「任せとけ。じゃあ、先に解すぞー」

「おー」


 ディアルドは膝立ちになり、同じく膝立ちになったダグラスにずりずりと近寄った。両手をローションでぬるっぬるにしてから、ぴったりと正面から密着して、お互いに尻に手を伸ばす。戯れるようにキスをして舌を絡めながら、ほぼ同じタイミングでアナルの中に指を突っ込んだ。先にダグラスの前立腺を見つけてやろうと腸壁を優しく擦って探っていると、ぷくっとした痼が指に触れた。瞬間、ダグラスが喘いで、きゅっとアナルでディアルドの指を締めつけた。ディアルドは唇を触れ合わせたまま、にやーっと笑った。


「前立腺みっけ」

「あっ、あぅっ、あぁぁ、くそっ、力加減がっ、絶妙過ぎんだろっ、ん――っ!! くっそ、うりゃ!」

「あひんっ!?」

「ははっ! お前の前立腺みっけ。おらおらおらおらぁ」

「あぁぁぁぁぁ……ちょっ、ぐりぐりはっ、ぐりぐりはだめぇ! くっそいいっ!! こんのぉぉぉぉ!」

「あぁっ!? あぁぁぁぁぁ!! やめ、はげしっ、まったまったまったぁぁ!!」

「待ちませーん! このままイケッ! って、あぁっ!? ちょっ、挟んでぐりぐりはずりぃ! あーーっ! やばいやばいやばいぃぃぃぃ!!」


 結局、2人揃ってほぼ同時に射精してしまった。お互いに抱かれまくっているので、どこをどうされたら気持ちがいいのか熟知している。お互いに無駄にテクニシャンなのが悪い。

 はぁー、はぁー、と荒い息を吐きながら、ディアルドは双頭バイブを手に取った。これは中に魔石が内蔵されていて、遠隔操作ができるという代物だ。ぶるぶる振動、ぐるんぐるん円運動、ピストンの三パターンの動きと、強弱が五段階あるという素敵な玩具である。結構高かったが、その分満足度は高いと、玩具専門店の店員が太鼓判を押していた。

 双頭バイブをローションでぬるぬるにすると、いよいよ、生ちんこを賭けた戦いが始まる。バイブやディルドで遊ぶのも好きだが、生のちんここそが至高なのだ。ダグラスのでかちんを咥えこみたくて、アナルがうずうずしている。

 先にディアルドが双頭バイブの片方をゆっくりとアナルの中に押し込んでみた。そこそこの太さで長いが、ローションの滑りも借りて、すんなりと入った。膝を立てて足を広げているディアルドに、ダグラスが近づいてきて、足を交差させる程近くに来た。ディアルドのアナルから飛び出している双頭バイブのもう片方を掴み、自分のアナルに押しつけて、ダグラスが器用にアナルで双頭バイブを飲みこんでいった。

 はぁっと熱い溜め息を吐いたダグラスが、ニヤニヤしながら、遠隔スイッチを見せてきた。


「どれから試す?」

「手っ取り早く勝負を決めたいんならピストン。じっくり味わいたいなら振動だな」

「じゃあ、今回はピストンで。最初からクライマックスでいくぞー」

「どんどこーい。ふっ。俺が勝つ予感しかしない」

「言ってろ。よし。ぽちっとな」

「あぁ!? あぅっ! ちょっ! あぁぁぁぁぁぁ!! やばいやばいやばいぃぃぃぃ!!」

「あぁぁぁぁっ!! くっそ! 舐めてたっ! あぁぁぁぁ!! も、も、むりむりむりむりぃぃぃぃ!! いっくぅぅぅぅぅぅ!!」


 ピストンの最強レベルを完全に舐めていた。結腸を容赦なくごすごすごすごすと強く突き上げられまくって、強烈過ぎる快感で頭の中が真っ白になる。悲鳴じみた喘ぎ声しか出てこない。なにこれヤバい。『ヤバい』しか頭の中に思い浮かばないレベルでヤバい。
 ダグラスが悲鳴じみた声を上げ、びゅるるるるっと勢いよくペニスから精液を派手に飛ばした。ダグラスが息も絶え絶えな様子で、手に持っていた遠隔スイッチを切った。途端に、腹の中をめちゃくちゃに暴れ回っていたバイブの動きが止まる。

 ディアルドは、ぜぇ、ぜぇ、と荒い息を吐きながら、にやっと笑った。


「俺の勝ち。生ちんこは俺がいただく」

「くっそ! 無難に振動とかから始めりゃよかった!」

「はっはっはー! おらー。ちんこ勃たせろー。そして、俺の可愛いアナルちゃんに突っ込みやがれー!」

「ちっ。しょうがねぇ。お前がイッたら、次は俺に挿れろよ」

「分かってます―。お前が漏らすまで前立腺ガン突きしてやるよ」



 ディアルドは、ダグラスのアナルに別のバイブを突っ込んで、ベルトで固定した。正常位が一番好きなので、ころんと仰向けに寝転がる。挿れる時とイク時にキスをするのが大好きなのである。ダグラスにそう伝えると、『それは俺も好き』と返事が返ってきた。やっぱりダグラスとは気が合うようだ。
 ディアルドの身体に覆いかぶさってきたダグラスのペニスは、もう完全復活していた。ダグラスの首に両腕を絡め、腰に両足を絡めると、ダグラスがキスをしてきた。お互いの唾液を味わうかのような、ねっとりとしたキスをしていると、ひくつくアナルに熱くて硬いものが触れ、メリメリとディアルドのアナルを押し拡げるようにして、ダグラスのペニスがどんどん奥へと入ってくる。敏感な粘膜同士が擦れ合う快感と興奮に、背筋がゾクゾクして堪らない。思った通り、ダグラスのペニスは先っぽが結腸にまで届いた。ぐりっと結腸を強めに押されると、それだけでイキそうになる。

 ぬるぬると舌を絡めながら、ダグラスが腰を振り始めた。小刻みにトントントントンッと結腸を硬いペニスの先っぽでノックされる。脳みそが痺れて、溶けて耳の穴から出ちゃいそうな気がする程、気持ちよくて堪らない。散々焦らされた身体の中で、高まり続ける熱と快感が開放を求めて暴れ回っている。ディアルドはダグラスに揺さぶられながら、手に持っていたダグラスのアナルに入っているバイブの遠隔スイッチを押した。

 ディアルドは、ぐりっと強めに結腸を押されて、ついに強烈過ぎる快感が弾け飛んだ。ガクガクと全身を震わせてイッているディアルドを、更にダグラスが追い詰めてくる。先ほどまでの小刻みな動きとは違う、長いストロークで、ガンガン強く結腸を突き上げられる。結腸がぶち抜かれるんじゃないかって気がする程の激しさに、ディアルドは悲鳴じみた声を上げ、また全身を震わせてイッた。単に射精しただけとは違う、長引く快感の余韻に浸っていると、ダグラスが低く喘ぎ、ぶるっと身体を震わせた。腹の中で、ダグラスのペニスが微かにぴくぴくと震えている。ダグラスも射精しているようだ。

 ぜぇ、ぜぇ、と掠れた息を吐きながら、ディアルドはバイブの遠隔スイッチを切り、ダグラスに声をかけた。


「俺の中はどうよ」

「ははっ。最高」

「ふっ。まぁな」

「ちょっと休憩しよう。流石にもう一発連続はきつい」

「酒……よりも今は水がいい」

「とってくる」

「うん」


 ディアルドの素敵アナルから萎えたペニスを引き抜いたダグラスが、自分のアナルに入っていたバイブを引き抜き、ベッドから下りて、部屋から出ていった。ベッドに寝転がったまま、まだじんわりと続いている快感の余韻でぼーっとしていると、ダグラスが戻ってきた。のろのろと起き上がれば、水が入ったマグカップを手渡された。ぐいっと一気に飲み干し、ぷはぁっと大きく息を吐けば、なんだか乾いていた身体に一気に水が染み渡っていく気がする。同じように一息でマグカップの水を飲み干したダグラスのマグカップを何気なく見れば、ディアルドが持っているものと色違いのお揃いであった。ディアルドはオレンジで、ダグラスは赤である。もしや、前の彼氏と買ったものではないだろうな。ディアルドが、じとーっとダグラスを見つめていると、視線の意味に気づいたのか、ダグラスが肩を竦めた。


「俺は彼氏と別れたら、一緒に買ったやつとか貰ったやつは全部捨てる主義。これはお前と使おうと思って買っておいたやつ」

「む。ならばよし!! 意外と可愛いところがあるな。ダグラス」

「お前のちんこ程じゃないよ」

「よーし! 水分補給も済んだし、次やんぞー! 漏らすまで前立腺ガン責めしてやる!!」

「はっはっは! 望むところだ!」

「……もしかして、おしっこ見られたりするの、好きな人?」

「かなり好きな人。なんなら腹の中におしっこしてもらって、それをひり出すところを見られるのも好きな人」

「おおう……かなりガチじゃねぇか」

「あ、流石にうんこは無理だから。生理的に無理」

「それは分かる。じゃあ、頑張っておしっこ漏らさせるわ」

「ちょー頑張ってくれ!」

「まぁ、爽やかな笑顔。ド淫乱め」

「なんか言ったか? 結腸大好きド淫乱」

「気持ちいいことは何だって好きだろー! だって俺達、男の子!!」

「26歳を『男の子』と呼んでいいのか」

「心は永遠の美少年だから問題ないな」

「あっそ」


 呆れたような顔をしているダグラスを押し倒し、ディアルドはダグラスの頬にキスをした。ダグラスが使ってまだぬるぬるしているバイブをアナルの中に押し込み、ベルトで固定する。遠隔スイッチは、ニヤニヤしているダグラスに渡した。


「もう挿れても大丈夫だろ」

「どんとこーい」

「ははっ! 挿れるぜ、ハニー」

「可愛がってくれよ、ダーリン」


 ディアルドは、ねっとりとしたキスをしながら、手で擦ってガチガチに勃起したペニスの先っぽを、熱くひくつくダグラスのアナルに押しつけた。ゆっくりとアナルの中にペニスを押し込んでいくと、括約筋がきつく締まり、熱くて柔らかいぬるついた腸壁に敏感な亀頭や竿が包まれていく。これは中々に名器かもしれない。

 ディアルドが、前立腺がある腹側を意識して突き上げると、ダグラスが大きく喘いだ。


「あぁ!? あたっ、あたってるっ!」

「おー。すげー。締まるー。それでは、前立腺ガン責めのお時間です。お漏らしするまでに何回イケるかなー?」

「鬼かてめぇ」

「誰が鬼だ。可愛いハニーちゃんに向かって失敬な。てーい!」

「あひんっ! あぁっ! あっあっあっあぁっ! あ! あ! あーーーーっ!!」

「はぁ……やっべ、めちゃくちゃ締まるっ、先に出しといて正解っ、やばーい、きもちいいー」


 ディアルドは、小刻みに強くダグラスの前立腺を突いて突いて突いて突きまくった。ダグラスが半ば白目を剝きながら、悲鳴じみた声を上げて、派手にペニスから精液を飛ばした。おしっこを漏らすまでまだまだである。そもそも、ディアルドはどちらかと言えば遅漏の方だ。ダグラスがどこまで乱れるのか、試してみたい。
 ダグラスが遠隔スイッチを入れたようで、アナルの中のバイブがぶるぶる振動し始めた。これも気持ちよくて、楽しくて堪らない。
 ディアルドは笑いながら、ダグラスがイキまくって、本当に潮を吹いて、おしっこを漏らすまで、ひたすら前立腺のみをガン責めしまくった。


 翌朝。ディアルドは腰の痛みで目が覚めた。昨夜は完全にはっちゃけ過ぎた。隣を見れば、ほんの少しだけ髭が伸びているダグラスが、疲労の濃い顔で眠っていた。メスイキもしまくっていたので、疲れて当然だろう。ダグラスを抱くのが楽し過ぎて、途中からダグラスが何回イッたかを数えるのをやめていた。ダグラスのペニスはそれはもう最高だったが、ダグラスを抱くのも素晴らしく楽しかった。かなり気が合うし、なんだか、ダグラスとは長い付き合いになりそうな予感がする。この予感は、多分外れない。

 ディアルドは、痛む身体でのろのろと寝返りを打ち、こちらを向いて寝ているダグラスの唇に触れるだけのキスをした。唇を触れ合わせたまま、ディアルドは、ふふっと笑った。


「もう一生逃がしてやーんない」


 ディアルドはもう一度眠るダグラスの唇にキスをして、優雅な朝寝へとしゃれこんだ。



(おしまい)

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