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16:3人で遊ぼう(サリオ・アンムート)
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プルートが風呂上がりに端末を弄っていると、サリオから連絡がきた。『3人で遊んでみない?』とのお誘いである。3人で遊ぶだなんて初めてである。なんだかこう……いけないことをしちゃう感が強くて、変にテンションが上がってしまう。プルートは即座に『是非とも!』と返信した。
自分がどんどんド淫乱化していっている気はするが、男なんて皆気持ちいいことが大好きなのだから、別に問題ない。プルートはご機嫌に鼻歌を歌い、ワクワクしながら、ミーミと戯れ始めた。
------
待ち合わせ場所に行くと、サリオと一緒に痩せぎすの背が高い火の民がいた。プルートは足早に彼らに近づいた。
サリオがするっとプルートの腕に自分の腕を絡めて、プルートの頬にキスをして、ニッと笑った。
「おじさん。久しぶりー」
「久しぶり。サリー。繁忙期は終わったのかい?」
「なんとかね。こっちはアンムート。俺の幼馴染」
「どうも。アンムートっす。『アン』でいいっすよ」
「はじめまして。プルートだよ。僕は『おじさん』でいいよ。2人は同い年?」
「アンは俺の1こ下。鍛冶職人見習いやってんの。包丁研がせたら凄いよ」
「へぇー。それはすごいな。うちの包丁もやってもらいたいなぁ」
「ははっ。研ぐのだけは得意なんすよ。打つのはまだまだ半人前で。でも、本当にいいんすか?俺も一緒で」
「いいよ。3人で遊んだことがないから、ちょっと興味があってね。ていうか、そっちこそいいのかい?幼馴染なんだろう?」
「あ、俺達、普通にセックスしてるから。お互い恋人がいない時だけだけど」
「なるほど」
サリオとアンムートが顔を見合わせて無邪気に笑った。アンムートは少し神経質な印象を受ける狐っぽい雰囲気の顔立ちだが、十分男前だと言える。サリオはプルートと同じく抱かれる専門だから、アンムート1人で2人を抱くのだろう。
サリオがニヤニヤと笑いながら、プルートの耳元に口を寄せ、こそっと囁いた。
「アンは絶倫だから楽しみにしててよ」
「わお。それは素晴らしい」
プルートはクックッと笑って、アンムートを見上げた。
「よろしく。アン」
「こっちこそ、よろしく。おじさん」
「ねぇ。デートもいいけど、今日はもう花街に行かない?だらだらヤるのも楽しいじゃん?」
「僕はいいよ」
「俺も」
プルートはサリオを腕にくっつけて、アンムートも一緒に花街のいつもの連れ込み宿へと向かった。
今回はいつもの2人用の部屋ではなく、複数人用の広い部屋を借りた。複数人用の部屋があることにビックリである。
ベッドがいつもの部屋のものの倍近くあり、なんとシャワー室ではなく、広い風呂までついていた。3人で入っても余裕なくらい湯船が広い。サンガレアは温泉地である。此処の風呂も温泉のようで、それだけでなんだかテンションが上がる。プルートは、普段は公衆浴場には行かない。乳首が女みたいなので、あからさまに抱かれる男だと分かるのが嫌なのだ。実際、抱かれる専門ではあるが、プルートにも一応男としてのプライドのようなものがある。見ず知らずの男から、興味本位な目で見られるのは好きじゃない。セックスもだが、まずはものすごーく久しぶりの温泉を楽しみたい。プルートは年甲斐もなくはしゃいで、いそいそと服を脱いだ。
3人で大きな湯船に浸かり、まったりとしている。いやらしい空気は欠片もない。久しぶりの温泉は本当に気持ちよくて、プルートは、ほぁーと意味のない声を上げた。
「温泉に入るのなんて、いつぶりだろう。きーもちいーー」
「おじさん、公衆浴場行かないの?」
「行かないなぁ。ほら。僕、乳首が女みたいだろう?なんかね、やっぱ見られたりするんだよねぇ」
「「あーー」」
「これでも若い頃は儚げ美人とか言われてたし。乳首がこうなる前も、あんまり行ったことがないなぁ」
「ちょっと分かるかもー。俺も結構可愛いじゃん?エロい目で見る奴いるんだよねぇ」
「だよねぇ。こっちがその気がない奴からエロい目で見られるのって端的に不快なんだよね」
「わーかーるー」
「美人は大変っすねー」
「温泉がある部屋があるなら早めに知りたかったよ。毎回この部屋がいい」
「この部屋、一番高い部屋だよ」
「あ、そうなの?」
「うん。たまの贅沢にしといたら?」
「そうしとくかな」
「俺、先に上がるわ。長風呂苦手」
「「はーい」」
アンムートが湯船から出るのを見送ると、プルートはサリオと一緒に心ゆくまでまったりと温泉を楽しんだ。
ほかほかした状態の素っ裸で風呂から出ると、アンムートがベッドの上で胡座をかいて座り、何やら針金の様なものを弄っていた。
プルートは不思議に思い、アンムートに近づいて、アンムートの手元を見た。太い針金のような物をぐるぐると巻いている。まるで指輪みたいだ。
「それ、なんだい?」
「ん?指輪っす。趣味なんすよ。針金で装飾品作んの」
「へぇー。凄いなぁ」
「本職には見せられない程度のものしか作れねぇんすけどね」
「そうかい?十分格好いいのができてると思うけど」
「あざっす。良かったらいります?おじさんの指に調節しますよ」
「いいのかい?」
「安い針金使ってるから、逆に申し訳ない感じっすけどね。その腕輪、サリーが作ったやつでしょ?おじさんに似合ってる」
「ありがとう。サリーから貰って、すごく気に入ってるんだ。君の作品も貰えるかな。すごく格好いいから」
「へへっ。あざっす。中指でいいっすか?」
「うん」
アンムートがプルートの左手の中指に指輪を嵌め、指輪がちょっと温かくなったかと思えば、少し大きかった指輪がプルートの中指にピッタリのサイズになった。プルートが驚いてキョトンとしていると、アンムートがニッと笑った。
「俺の魔力で針金を温めて加工しやすくしてんすよ。ほら。俺、火の民だから」
「あぁ!なるほど。すごいな。僕の指にピッタリになった」
「おじさん。それもいい感じに似合ってるよ」
「本当に?サリー」
「嘘言ってどうすんのさ。あ、新作のピアス持ってきたから、先にあげとくよ」
「……サリー。もしかして、また『パパ活』以上のお値段のものじゃないよね?」
「あははっ」
「サリー……僕に貢いでどうするのさ」
「どうせ売り物にはならないものばっかだし。捨てるより似合う人に着けてもらった方がいいでしょ。ちなみに、アンがつけてるピアスも俺が作ったやつね」
「おじさん。これに関しては諦めた方がいいっすよ。サリーは気に入ってる人に自分が作ったやつを渡すの大好きだから。俺のピアスなんか問答無用で穴開けられて着けられたし」
「アンもいっぱいピアス着けてるよね。ちなみに、最初にピアス穴を開けられたのは?」
「8歳。痛くて泣いた」
「あらぁ……」
「あっはっは!似合ってるからいいじゃん!」
楽しそうに笑うサリオに、なんだか2人揃って呆れた目を向けてしまった。サリオが着けてくれた新作だというピアスは、金色の小さめのリング状のもので、細かい彫り物が施してあった。間違いなく、本物の金で出来ている。値段は怖くて聞けない。
「これ、結構いい感じにできたと思ったんだけどさぁ。親父からダメ出しの嵐だったんだよねぇ。うん。おじさんに似合ってるから、まぁいいけど。あ、アンにも新作持ってきてるよ」
「またか……俺の部屋の装飾品箱が益々高値に……」
「やだなぁ。今回はそこまで高いもんじゃないよ。石も小さいし」
サリオはケラケラと笑っているが、サリオが取り出したピアスには、落ち着いた品のある色合いの赤い宝石っぽいのがついていた。絶対に高いやつだとプルートは確信した。遠い目をしながら大人しくピアスを付け替えられているアンムートに、なんだか若干同情してしまった。本来なら間違いなく上流階級が着けるような代物を、単なる一般庶民が着けるだなんて、なんとも胃が痛くなりそうだ。サリオが喜ぶので毎回のようにサリオから装飾品を貰っているが、なんだか本当に申し訳なくなってくる。
せめて思いっきりサリオを楽しませようと、プルートは密かに拳をぐっと握った。
アンムートのピアスを付け替えたサリオが、楽しそうに笑って、プルートに抱きついてきた。
「それじゃあ、そろそろ始めますか」
「うん。どうする?いつもみたいに慣らしっこ?」
「その方が俺が楽しいかな。アンはとりあえず見てなよ。おじさん、エロいよぉー」
「ははっ。じゃあ、見とく」
プルートはアンムートが見ている前で、サリオと膝立ちで抱き合ってキスをし始めた。間近に見えるサリオの目が悪戯っぽく笑っている。プルートも口角を上げて、わざとアンムートに見せつけるように、舌を伸ばして、サリオの舌に絡めた。ぬるぬると2人で舌を絡める様を見せつけながら、お互いの肌をわざとアンムートを煽るようないやらしい手つきで撫で回し合う。チラッと横目でアンムートの方を見れば、元々細めの目を更に細め、楽しそうに口角を上げていた。
サリオとは何度も遊んでいるので、お互いが好きな触り方や舐め方は知り尽くしている。プルートがサリオの耳の穴に舌先を突っ込み、くちくちとわざと音を立てて舐めれば、サリオがプルートの腰の辺りをさわさわと絶妙な力加減で撫で回した。
「んっ。おじさん。乳首なーめて」
「いいよ」
「は、あはっ。んっ。きもちいい」
プルートはサリオの首筋からぬるーっと肌に舌を這わせて、サリオの乳首をチロチロと舐め始めた。サリオが好きな力加減で乳首をちゅくちゅく吸うと、サリオが小さく喘ぎながら、プルートの髪をかき混ぜるように撫で回した。サリオの両方の乳首を可愛がると、今度は交代である。サリオがプルートの女みたいに肥大した乳首をパクンと咥え、コロコロと舌先で転がしてくる。腰の辺りがぞわぞわする感覚に、プルートは口角を上げて喘いだ。
「サリー。アナルも舐めて」
「んっ。いいよー」
プルートはその場にコロンと後ろ向きに倒れ、自分からちんぐり返しの体勢になった。少し苦しい体勢だが、この体勢が一番興奮する。すぐにサリオの舌がプルートの期待でひくつくアナルに触れた。皺を伸ばすように丁寧に舐められ、すぐに綻んだアナルに舌先を突っ込まれる。ぬこぬことアナルに舌を抜き差しされながら、勃起したペニスを手で扱かれると、堪らなく気持ちがいい。
遠慮なくプルートが喘いでいると、アンムートが声をかけてきた。
「俺もまーぜーてー」
「「いーいーよー」」
まるで子供の遊びのような言い方に、3人でゲラゲラと笑った。
プルートが体勢を変えて四つん這いになり、サリオがプルートのアナルを舐めながら、アンムートにアナルを舐められるという愉快なことになった。
アンムートの舌使いが気持ちがいいのだろう。サリオが喘ぎだし、舌の動きが鈍くなってきた。
プルートは四つん這いだった身体を起こし、身体ごと振り返って、背後のサリオに向き合った。四つん這いになって喘ぐサリオにキスをして、サリオが好きな力加減でくりくりと指でサリオの乳首を弄る。
プルートは、ちゅくっとサリオの下唇を吸ってから、ベッドの上に転がしておいたローションのボトルを手に取った。
自分の掌にたっぷりとローションを垂らし、両手を擦り合わせてローション塗れにすると、右手は自分のアナルに、左手はサリオの乳首に触れさせた。ぬるぬるの指でサリオの乳首を扱くようにくりくり弄りながら、自分のアナルに指を突っ込んで、性急にアナルを解していく。
「あっ、あっ、おじさん、アン、きもちいいっ」
「おじさん。ローション取って」
「うん。はい」
「ありがと。おじさん。自分でしてるとこ見せてよ」
「ははっ。いいよ」
「サリーの隣にきてくれる?」
「うん」
プルートは移動してサリオと並んで四つん這いになり、上体を伏せて、自分のアナルにぬこぬことローション塗れの指を抜き差しした。
アンムートがサリオのアナルから顔を離し、自分の掌にローションを垂らし、先程のプルートと同じように手を擦り合わせて、両手をローション塗れにした。
プルートはアンムートに促されるがままに、自分の指をアナルから引き抜いた。すぐに節くれだったアンムートの長い指がアナルの中に入ってくる。器用なことに、アンムートはプルートとサリオ、2人のアナルを同時に弄っている。アンムートはすぐにプルートの前立腺を見つけ、すりすりと優しく指の腹で刺激してくる。プルートはだらしなく開けた口から涎を垂らして喘いだ。
喘ぎながら隣を見れば、サリオも気持ちよさそうに喘いでいる。サリオの名前を呼んで舌を伸ばせば、サリオがプルートに顔を近づけて、プルートの舌に自分の舌を絡めた。アンムートの指使いが半端なく気持ちがいい。
プルートは喘ぎながら、ふふっと笑った。
「はぁっ、サリー仕込み?」
「んふっ。俺仕込み。はぁっ、上手い、でしょ?」
「んっ、あぁっ、すごく、いいっ」
「そいつはどうも?」
「「ははっ!」」
プルートはサリオと一緒に顔だけで背後のアンムートの方へ振り向き、にまっと笑いながら、わざとアンムートの指を咥えこんでいるアナルに、きゅっと力を入れた。
「ふふっ。アン」
「どっちに先に挿れたい?」
「あー……じゃあ、おじさんで」
「あはっ。じゃあ、俺はおじさんのちんこ舐めるー」
「ははっ!よろしく」
プルートは笑って膝立ちになり、背後からアンムートに抱きしめられる形で、アンムートのペニスをアナルで受け入れた。
自分がどんどんド淫乱化していっている気はするが、男なんて皆気持ちいいことが大好きなのだから、別に問題ない。プルートはご機嫌に鼻歌を歌い、ワクワクしながら、ミーミと戯れ始めた。
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待ち合わせ場所に行くと、サリオと一緒に痩せぎすの背が高い火の民がいた。プルートは足早に彼らに近づいた。
サリオがするっとプルートの腕に自分の腕を絡めて、プルートの頬にキスをして、ニッと笑った。
「おじさん。久しぶりー」
「久しぶり。サリー。繁忙期は終わったのかい?」
「なんとかね。こっちはアンムート。俺の幼馴染」
「どうも。アンムートっす。『アン』でいいっすよ」
「はじめまして。プルートだよ。僕は『おじさん』でいいよ。2人は同い年?」
「アンは俺の1こ下。鍛冶職人見習いやってんの。包丁研がせたら凄いよ」
「へぇー。それはすごいな。うちの包丁もやってもらいたいなぁ」
「ははっ。研ぐのだけは得意なんすよ。打つのはまだまだ半人前で。でも、本当にいいんすか?俺も一緒で」
「いいよ。3人で遊んだことがないから、ちょっと興味があってね。ていうか、そっちこそいいのかい?幼馴染なんだろう?」
「あ、俺達、普通にセックスしてるから。お互い恋人がいない時だけだけど」
「なるほど」
サリオとアンムートが顔を見合わせて無邪気に笑った。アンムートは少し神経質な印象を受ける狐っぽい雰囲気の顔立ちだが、十分男前だと言える。サリオはプルートと同じく抱かれる専門だから、アンムート1人で2人を抱くのだろう。
サリオがニヤニヤと笑いながら、プルートの耳元に口を寄せ、こそっと囁いた。
「アンは絶倫だから楽しみにしててよ」
「わお。それは素晴らしい」
プルートはクックッと笑って、アンムートを見上げた。
「よろしく。アン」
「こっちこそ、よろしく。おじさん」
「ねぇ。デートもいいけど、今日はもう花街に行かない?だらだらヤるのも楽しいじゃん?」
「僕はいいよ」
「俺も」
プルートはサリオを腕にくっつけて、アンムートも一緒に花街のいつもの連れ込み宿へと向かった。
今回はいつもの2人用の部屋ではなく、複数人用の広い部屋を借りた。複数人用の部屋があることにビックリである。
ベッドがいつもの部屋のものの倍近くあり、なんとシャワー室ではなく、広い風呂までついていた。3人で入っても余裕なくらい湯船が広い。サンガレアは温泉地である。此処の風呂も温泉のようで、それだけでなんだかテンションが上がる。プルートは、普段は公衆浴場には行かない。乳首が女みたいなので、あからさまに抱かれる男だと分かるのが嫌なのだ。実際、抱かれる専門ではあるが、プルートにも一応男としてのプライドのようなものがある。見ず知らずの男から、興味本位な目で見られるのは好きじゃない。セックスもだが、まずはものすごーく久しぶりの温泉を楽しみたい。プルートは年甲斐もなくはしゃいで、いそいそと服を脱いだ。
3人で大きな湯船に浸かり、まったりとしている。いやらしい空気は欠片もない。久しぶりの温泉は本当に気持ちよくて、プルートは、ほぁーと意味のない声を上げた。
「温泉に入るのなんて、いつぶりだろう。きーもちいーー」
「おじさん、公衆浴場行かないの?」
「行かないなぁ。ほら。僕、乳首が女みたいだろう?なんかね、やっぱ見られたりするんだよねぇ」
「「あーー」」
「これでも若い頃は儚げ美人とか言われてたし。乳首がこうなる前も、あんまり行ったことがないなぁ」
「ちょっと分かるかもー。俺も結構可愛いじゃん?エロい目で見る奴いるんだよねぇ」
「だよねぇ。こっちがその気がない奴からエロい目で見られるのって端的に不快なんだよね」
「わーかーるー」
「美人は大変っすねー」
「温泉がある部屋があるなら早めに知りたかったよ。毎回この部屋がいい」
「この部屋、一番高い部屋だよ」
「あ、そうなの?」
「うん。たまの贅沢にしといたら?」
「そうしとくかな」
「俺、先に上がるわ。長風呂苦手」
「「はーい」」
アンムートが湯船から出るのを見送ると、プルートはサリオと一緒に心ゆくまでまったりと温泉を楽しんだ。
ほかほかした状態の素っ裸で風呂から出ると、アンムートがベッドの上で胡座をかいて座り、何やら針金の様なものを弄っていた。
プルートは不思議に思い、アンムートに近づいて、アンムートの手元を見た。太い針金のような物をぐるぐると巻いている。まるで指輪みたいだ。
「それ、なんだい?」
「ん?指輪っす。趣味なんすよ。針金で装飾品作んの」
「へぇー。凄いなぁ」
「本職には見せられない程度のものしか作れねぇんすけどね」
「そうかい?十分格好いいのができてると思うけど」
「あざっす。良かったらいります?おじさんの指に調節しますよ」
「いいのかい?」
「安い針金使ってるから、逆に申し訳ない感じっすけどね。その腕輪、サリーが作ったやつでしょ?おじさんに似合ってる」
「ありがとう。サリーから貰って、すごく気に入ってるんだ。君の作品も貰えるかな。すごく格好いいから」
「へへっ。あざっす。中指でいいっすか?」
「うん」
アンムートがプルートの左手の中指に指輪を嵌め、指輪がちょっと温かくなったかと思えば、少し大きかった指輪がプルートの中指にピッタリのサイズになった。プルートが驚いてキョトンとしていると、アンムートがニッと笑った。
「俺の魔力で針金を温めて加工しやすくしてんすよ。ほら。俺、火の民だから」
「あぁ!なるほど。すごいな。僕の指にピッタリになった」
「おじさん。それもいい感じに似合ってるよ」
「本当に?サリー」
「嘘言ってどうすんのさ。あ、新作のピアス持ってきたから、先にあげとくよ」
「……サリー。もしかして、また『パパ活』以上のお値段のものじゃないよね?」
「あははっ」
「サリー……僕に貢いでどうするのさ」
「どうせ売り物にはならないものばっかだし。捨てるより似合う人に着けてもらった方がいいでしょ。ちなみに、アンがつけてるピアスも俺が作ったやつね」
「おじさん。これに関しては諦めた方がいいっすよ。サリーは気に入ってる人に自分が作ったやつを渡すの大好きだから。俺のピアスなんか問答無用で穴開けられて着けられたし」
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「8歳。痛くて泣いた」
「あらぁ……」
「あっはっは!似合ってるからいいじゃん!」
楽しそうに笑うサリオに、なんだか2人揃って呆れた目を向けてしまった。サリオが着けてくれた新作だというピアスは、金色の小さめのリング状のもので、細かい彫り物が施してあった。間違いなく、本物の金で出来ている。値段は怖くて聞けない。
「これ、結構いい感じにできたと思ったんだけどさぁ。親父からダメ出しの嵐だったんだよねぇ。うん。おじさんに似合ってるから、まぁいいけど。あ、アンにも新作持ってきてるよ」
「またか……俺の部屋の装飾品箱が益々高値に……」
「やだなぁ。今回はそこまで高いもんじゃないよ。石も小さいし」
サリオはケラケラと笑っているが、サリオが取り出したピアスには、落ち着いた品のある色合いの赤い宝石っぽいのがついていた。絶対に高いやつだとプルートは確信した。遠い目をしながら大人しくピアスを付け替えられているアンムートに、なんだか若干同情してしまった。本来なら間違いなく上流階級が着けるような代物を、単なる一般庶民が着けるだなんて、なんとも胃が痛くなりそうだ。サリオが喜ぶので毎回のようにサリオから装飾品を貰っているが、なんだか本当に申し訳なくなってくる。
せめて思いっきりサリオを楽しませようと、プルートは密かに拳をぐっと握った。
アンムートのピアスを付け替えたサリオが、楽しそうに笑って、プルートに抱きついてきた。
「それじゃあ、そろそろ始めますか」
「うん。どうする?いつもみたいに慣らしっこ?」
「その方が俺が楽しいかな。アンはとりあえず見てなよ。おじさん、エロいよぉー」
「ははっ。じゃあ、見とく」
プルートはアンムートが見ている前で、サリオと膝立ちで抱き合ってキスをし始めた。間近に見えるサリオの目が悪戯っぽく笑っている。プルートも口角を上げて、わざとアンムートに見せつけるように、舌を伸ばして、サリオの舌に絡めた。ぬるぬると2人で舌を絡める様を見せつけながら、お互いの肌をわざとアンムートを煽るようないやらしい手つきで撫で回し合う。チラッと横目でアンムートの方を見れば、元々細めの目を更に細め、楽しそうに口角を上げていた。
サリオとは何度も遊んでいるので、お互いが好きな触り方や舐め方は知り尽くしている。プルートがサリオの耳の穴に舌先を突っ込み、くちくちとわざと音を立てて舐めれば、サリオがプルートの腰の辺りをさわさわと絶妙な力加減で撫で回した。
「んっ。おじさん。乳首なーめて」
「いいよ」
「は、あはっ。んっ。きもちいい」
プルートはサリオの首筋からぬるーっと肌に舌を這わせて、サリオの乳首をチロチロと舐め始めた。サリオが好きな力加減で乳首をちゅくちゅく吸うと、サリオが小さく喘ぎながら、プルートの髪をかき混ぜるように撫で回した。サリオの両方の乳首を可愛がると、今度は交代である。サリオがプルートの女みたいに肥大した乳首をパクンと咥え、コロコロと舌先で転がしてくる。腰の辺りがぞわぞわする感覚に、プルートは口角を上げて喘いだ。
「サリー。アナルも舐めて」
「んっ。いいよー」
プルートはその場にコロンと後ろ向きに倒れ、自分からちんぐり返しの体勢になった。少し苦しい体勢だが、この体勢が一番興奮する。すぐにサリオの舌がプルートの期待でひくつくアナルに触れた。皺を伸ばすように丁寧に舐められ、すぐに綻んだアナルに舌先を突っ込まれる。ぬこぬことアナルに舌を抜き差しされながら、勃起したペニスを手で扱かれると、堪らなく気持ちがいい。
遠慮なくプルートが喘いでいると、アンムートが声をかけてきた。
「俺もまーぜーてー」
「「いーいーよー」」
まるで子供の遊びのような言い方に、3人でゲラゲラと笑った。
プルートが体勢を変えて四つん這いになり、サリオがプルートのアナルを舐めながら、アンムートにアナルを舐められるという愉快なことになった。
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プルートは、ちゅくっとサリオの下唇を吸ってから、ベッドの上に転がしておいたローションのボトルを手に取った。
自分の掌にたっぷりとローションを垂らし、両手を擦り合わせてローション塗れにすると、右手は自分のアナルに、左手はサリオの乳首に触れさせた。ぬるぬるの指でサリオの乳首を扱くようにくりくり弄りながら、自分のアナルに指を突っ込んで、性急にアナルを解していく。
「あっ、あっ、おじさん、アン、きもちいいっ」
「おじさん。ローション取って」
「うん。はい」
「ありがと。おじさん。自分でしてるとこ見せてよ」
「ははっ。いいよ」
「サリーの隣にきてくれる?」
「うん」
プルートは移動してサリオと並んで四つん這いになり、上体を伏せて、自分のアナルにぬこぬことローション塗れの指を抜き差しした。
アンムートがサリオのアナルから顔を離し、自分の掌にローションを垂らし、先程のプルートと同じように手を擦り合わせて、両手をローション塗れにした。
プルートはアンムートに促されるがままに、自分の指をアナルから引き抜いた。すぐに節くれだったアンムートの長い指がアナルの中に入ってくる。器用なことに、アンムートはプルートとサリオ、2人のアナルを同時に弄っている。アンムートはすぐにプルートの前立腺を見つけ、すりすりと優しく指の腹で刺激してくる。プルートはだらしなく開けた口から涎を垂らして喘いだ。
喘ぎながら隣を見れば、サリオも気持ちよさそうに喘いでいる。サリオの名前を呼んで舌を伸ばせば、サリオがプルートに顔を近づけて、プルートの舌に自分の舌を絡めた。アンムートの指使いが半端なく気持ちがいい。
プルートは喘ぎながら、ふふっと笑った。
「はぁっ、サリー仕込み?」
「んふっ。俺仕込み。はぁっ、上手い、でしょ?」
「んっ、あぁっ、すごく、いいっ」
「そいつはどうも?」
「「ははっ!」」
プルートはサリオと一緒に顔だけで背後のアンムートの方へ振り向き、にまっと笑いながら、わざとアンムートの指を咥えこんでいるアナルに、きゅっと力を入れた。
「ふふっ。アン」
「どっちに先に挿れたい?」
「あー……じゃあ、おじさんで」
「あはっ。じゃあ、俺はおじさんのちんこ舐めるー」
「ははっ!よろしく」
プルートは笑って膝立ちになり、背後からアンムートに抱きしめられる形で、アンムートのペニスをアナルで受け入れた。
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