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恋のエンジェル☆ふーたんがイクッ!!
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中央軍部の建物の一室に、4人の屈強な軍人達がいた。
グレッグ、バーグレイ、プルーフ、ニコの4人は、ある人物に呼び出されていた。呼び出した人物は集合時間を20分を過ぎても来ない。プルーフは暇だからと、一番若いニコを巻き添えにして、腕立て伏せを始めた。
腕立て伏せをしている2人を横目に、グレッグはイライラと自分の腕時計を見た。本来の勤務時間はもう終わっている。今は隣国との小競り合いが比較的落ち着いているので、グレッグ達が所属している部隊の出撃予定は暫くない。平和な内勤の時くらい、定時で帰りたいのに、グレッグが上層部に押しつけられた問題児に呼び出されたせいで帰れない。自分達を呼び出しておいて時間通りに来ないとは。グレッグは、問題児が来たら、また説教をしなければと、鈍く痛む米神を指先で揉んだ。
バァンと激しい音を立てて、部屋のドアがノックもなしに開いた。
「やっほー!皆揃ってますー?」
ふざけた態度で部屋に入ってきたのは、美しい癖のない金髪をポニーテールにしている見た目だけは天使のような男だ。長い睫に縁取られたぱっちりとした目元、キラキラと輝くアイスブルーの瞳、形のいい鼻に、薔薇色の頬、淡く色づいた唇は、完璧といっていい程、美しく調和がとれたバランスをしている。見た目だけは天使である。見た目だけは。
グレッグは額に青筋を浮かべて、問題児ゴルドロフを一喝した。
「遅い!時間は守れといつも言っているだろう!それからノックをしろ!」
「はいはーい」
「『はい』は1回!」
「はーい。ごめんあそばせ~」
ゴルドロフのふざけた態度に腹が立つ。グレッグはギリギリと歯軋りをした。
「で?用件はなんだ。ゴルドロフ」
「いっつも言ってますけどー。ふーたんって呼んでもらえますぅー?」
「誰が呼ぶかド阿呆」
「ふーたんって呼んでくれないと、いやんですよー。たーいちょーう」
「帰る」
プチッと自分の米神辺りから小さな音がした気がして、グレッグは部屋から出ようとした。
そんなグレッグの前に、ずさっとゴルドロフが立ち塞がり、にっこりと天使のような慈愛に満ちた笑みを浮かべた。
「帰しませーんよー。用件が終わるまではね」
「用件とはなんだ。さっさと言え。そして俺を帰らせろ」
「はっはっは!短気は損気ですよ~ん。たいちょー。用件はずばり!!『皆で連結!乱交しようぜ☆』です!」
「帰る」
「帰しませーん!もうこの部屋には結界張りましたもーん。たいちょーにふーたんの結界が破れるかにゃー?」
ニヤニヤと笑うゴルドロフを心の底から殴りたい。ゴルドロフは相手が男なら誰にでも股を開くド淫乱クソビッチで有名なのだが、同時に、軍でも一位二位を争う魔術の使い手である。特に結界魔術と大規模障壁魔術に秀でている。
グレッグは額に青筋を浮かべて、ゴルドロフをキツく睨んだ。
「阿呆なことは吐いて捨てる程いるセフレとやりやがれ馬鹿野郎」
「やーだー。だって、セフレちゃん達、そろそろ飽きてきたしぃ。初物試したいなぁって。それにほら!連結することで隊内の結束も強まるかもよ?やっほい!いいこと尽くめだね!気持ちよくなれてー、隊内の結束が強まってー、気持ちよくなれるよ!」
「殴っていいか?」
「駄目に決まってんでしょ。ニコなんて童貞じゃん?たまには童貞食いたいじゃん?あとー、ここにいる人、ふーたん以外は皆処女!!いいよね!!初物だよ!は・つ・も・の!」
「よし。殴る」
「暴力反対。そぉーれっと!」
「うぉっ!?」
ゴルドロフが懐から取り出した何かを床に叩きつけた。途端に、怪しげな紫色の煙がぶわぁっと室内に広がっていく。
グレッグは咄嗟に口を手で覆ったが、それでも少し吸ってしまった。視線だけでゴルドロフに問いかければ、ゴルドロフがにやーっと笑った。
「セフレの薬師局長が作った最新の媚薬香でぇーす!」
「おっまえ!!軍内だけじゃ飽き足らず、薬師局長にまで手を出してたのか!」
「ふーたん、美し過ぎるから」
「お前のご自慢の顔面を摩り下ろしたい」
「だぁめ!中毒性はないから安心してよーん。でも即効性だから、もうムラムラしてきたんじゃないのー?ちなみに、ふーたんは最初からムラムラしてまっす!」
「「「「このドあほーー!!」」」」
ゴルドロフを除く4人の声がハモった。
一番若いニコが股間を押さえながら、半泣きで叫んだ。
「やだー!クソビッチで童貞卒業とかやだーー!!」
「はっはっは!安心しろよ。ニコ。処女も食ってやるから」
「ひぃぃぃぃ!!俺のケツは出口専門ですぅぅぅぅ!!」
ニコの悲痛な叫びが室内に響き渡る。20代後半のバーグレイとプルーフも股間を隠すように手で押さえている。どうやら、勃起してしまったらしい。露骨に嫌そうな顔で、ゴルドロフを見ている。
30代後半のグレッグも、じわじわ勃起し始めてしまった。このままだと、クソビッチ野郎に食われてしまう。しかし、ゴルドロフが張った結界を破れる術はない。詰んでいる感が半端ない。
ゴルドロフがじりじりと後退している全員を見回して、にっこりと笑った。
「それじゃあ、『皆で連結!乱交しようぜ☆』のはじまりはじまり~!!」
------
グレッグは屈辱に顔を歪めながら、ゴルドロフにアナルを舐められていた。手足は拘束魔術で拘束されている。アナルの皺の隙間を伸ばすように、丁寧に舐められると、どうしても腰のあたりがぞわぞわしてしまう。ぶっちゃけ、かなり気持ちがいい。
グレッグの周りでは、諦めたのか、部下の3人が、野太い喘ぎ声を上げながら、ニコを真ん中に連結している。バーグレイとプルーフは男もイケるというのは知っていたが、そんな2人のサンドイッチの具にされたニコが哀れでならない。
たが、他人を哀れんでいる場合ではない。グレッグのケツ穴処女のピンチである。グレッグは男は無理だ。グレッグも軍隊生活がそれなりに長い上に、割と男前な顔立ちをしているので、男に告白されることも多い。だが、いつも全力で断っている。グレッグは普通に女が好きだ。むさ苦しい男なんてお呼びじゃない。
ご丁寧に用意していやがったローションを使って、ゴルドロフがグレッグのアナルの中に指を突っ込んできた。異物感が少し気持ち悪いが、優しく腸壁を指の腹で探るように撫でられると、不思議と背筋がゾクゾクする快感に襲われる。意地でも声は出すまいと堪えているが、ゴンドロフの指がある一点に触れた瞬間、グレッグは裏返った声を上げた。
「あ゛ぁっ!?」
「あっはー!たいちょーの前立腺みーっけ!」
「ぐぅっ!や、やめろっ!ひ、ぎぃっ!あ゛あっ!」
「ここ、すりすりされると気持ちいいでしょー?ちんこでゴリゴリされたら、もぉーっと気持ちいいよぉー?」
「や、やめろぉ!ふぐぅっ!お゛、お゛ぉっ!」
「バーグレイせんぱーい。ほら見てー。たいちょーのケツマンコ、とろとろになってきたよー」
ニコにペニスを突っ込んでいたバーグレイが、こちらを見た。
拘束魔術で四つん這いにされた状態で、ゴルドロフに鍛え上げた尻肉をむにぃっと広げられる。ローションで濡れたアナルに直接外気が触れる。
「バーグレイ先輩。お先にどうぞ。俺はちんこをいただくんでー」
「……はっ、はっ、隊長……」
「バ、バーグレイ!やめろっ!落ち着けっ!」
「……すいません。隊長。挿れます」
「わっ、や、やめっ、ひ、ぃぃっ!」
バーグレイが自分のペニスを扱きながら、にじり寄ってきた。バーグレイのペニスはかなりデカく、絶対にケツが切れそうな気がする。
バーグレイがグレッグの背後にきて、熱くて硬いものをピタリと解されたグレッグのアナルに押しあてた。狭いグレッグのアナルをメリメリと押し拡げながら、バーグレイのペニスがどんどんグレッグのアナルの中に入ってくる。前立腺とやらをゴリッと強く擦られ、更に奥にまで入ってくる。酷く痛むところを抜け、これ入ったら絶対にヤバいってところにまで深くバーグレイのペニスが入った。奥深くをトンッと突き上げられた瞬間、脳みそが痺れるような強烈な快感が身体の中を駆け抜けた。
「あ゛ぁぁぁぁぁっ!!」
「あっは!!たいちょー、バーグレイ先輩のちんこ挿れられただけでイッちゃったー!すっげー」
自分がイッているのか、そうでないのか、分からない。バーグレイがグレッグの尻肉を両手で強く掴み、激しく下腹部をグレッグの尻に打ちつけながら、奥深くのヤバいところをガンガン突き上げ始めた。強烈過ぎる快感で、目の裏がチカチカする。こんな快感、知らない。
堪えきれない喘ぎ声をもらすグレッグの拘束魔術を解いたゴルドロフが、バーグレイに声をかけ、繋がったまま、四つん這いになっていた身体を上げさせた。
背後のバーグレイに抱きしめられる形になり、耳元に荒いバーグレイの息遣いが響く。
下を見下ろせば、ゆるく勃起しているグレッグのペニスをゴルドロフが舐め始めた。敏感な亀頭を舐めまわされて、きゅっとアナルに力を入れてしまう。耳元でバーグレイが低く喘ぎ、更に激しく腹の奥深くを突き上げ始めた。
「お゛ぉっ!あ゛ぁぁっ!くそっ!ひぐぅっ!あ゛あ゛あ゛ぁぁぁっ!!」
「っ、あーーっ、俺も、イクッ、出るっ!」
バーグレイに腹の奥深くをゴンゴン突き上げられながら、ゴルドロフに敏感な亀頭を咥えられて、じゅるるるっと音を立てて吸われたら、グレッグは呆気なくゴルドロフの口内に精液をぶち撒けた。
密着している背後のバーグレイの身体がぶるっと震え、グレッグの中でピクピクッと微かにペニスが震えている。バーグレイに中出しされた。中々にショックである。
グレッグが呆然としているうちに、グレッグのペニスを舐めて復活させたゴルドロフが、グレッグの勃起したペニスを自分のアナルの中に挿れていった。
「う、お……って、おいっ!なんで復活してやがるんだ!?」
「あー……すいませーん。俺もまだ若いんで」
「あっはぁ!たいちょーのちんこも太くて長くていい感じー」
「うっ、あ、し、締めんなっ!」
グレッグは四つん這いになったゴルドロフにペニスを挿れたまま、再びバーグレイに奥深くを熱く硬いペニスで突き上げられ始めた。前のゴルドロフも自分から前後に動き、遊びまくっている割にきつい締めつけのアナルで、グレッグのペニスを扱いてくる。いっそ発狂してしまいそうなくらい気持ちがいい。
だらしなく口を開けて、涎を垂らしながら喘ぐグレッグの顎を掴み、バーグレイがべろーっとグレッグの下唇を舐めた。誘われるがままに舌を伸ばせば、そのままバーグレイに舌をめちゃくちゃに舐め回される。
「お゛ぉっ!んぐぅっ!あ゛ぁっ!くそっ!いいっ!」
「隊長、隊長、すげぇ、俺も、いいっ」
「あっ、あっ、あんっ、たいちょーの、ちんこ、きもちいいーー!」
グレッグはバーグレイのデカちんにガンガン奥深くを突き上げられ、ゴルドロフの蕩けたキツい締めつけのアナルでペニスを扱かれ、また呆気なくイッた。
ぜぇ、ぜぇ、と掠れた息を吐いているグレッグを放置して、今度はゴルドロフはプルーフとニコの方へと向かった。
「バーグレイ。抜け」
「嫌です。隊長、俺、隊長のことが好きです」
「……は?」
「こんなハプニングでも、隊長と繋がれて、すげぇ嬉しい」
「お、おい?」
「隊長……もう一回」
「…………好きにしろ」
グレッグは突然のバーグレイの言葉に驚いたが、バーグレイのペニスがグレッグの中で早くも復活しているのに気がついて、ほぼ諦めの境地で好きにさせることにした。
バーグレイは厳つい顔立ちでゴリゴリのマッチョだが、細かい気配りができて、グレッグの指示を的確に理解して、想定以上の成果を出してくれる可愛い部下である。
グレッグはバーグレイに顎を掴まれて、顔だけで振り返り、バーグレイの熱い唇を素直に受け入れた。
なるようになれ。もうヤッちまったんだから。
グレッグはイキ過ぎておしっこを漏らすまで、ひたすらバーグレイに貪られた。
------
グレッグは勤務時間終了前にゴルドロフを呼び出した。
ゴルドロフはニヤニヤ笑いながら、グレッグの前に現れた。
「たいちょー。バーグレイ先輩と付き合いだしたんでしょー?やー!恋のエンジェル☆ふーたんのお陰ですね!!ズッコンバッコン末永く仲良くしてくださいね!あっ、プルーフとニコも付き合い始めたそうですよー」
「お前、まさかそれが目的だったのか」
「んふっ。だってー、バーグレイ先輩ってば明らかにたいちょーが好きなのに全然行動起こさないしー。プルーフもニコが好きなのに、なんもしないしー。見てて、やきもちしちゃったんですもーん。ついでに、ふーたんも楽しめたし、大団円ですね!!」
「あっそ。あ、これ反省文の原稿用紙な」
「はぁ!?なんで!?」
「私的な目的で魔術を使用した事と、認可の降りていない薬物を使用した事と、とんでもねぇことに巻き込みやがった事の反省文。明日までに書いてこいよ」
「えぇーーーー!!」
「…………まぁ、一応恋人ができたことには、礼を言っておく」
「セックスのお悩みの時はいつでも相談にのりますからね!」
「誰が相談するかっ!!」
グレッグは、用件は終わりだと、しっしっとゴルドロフを追い払った。
就業時間が終わると、バーグレイが照れくさそうに笑いながら、グレッグの元にやってきた。
「帰りましょうか。隊長」
「あぁ」
明日は休暇だ。今夜からバーグレイの家で過ごす。バーグレイのことは元から可愛がっていたし、恋人になっても、更に可愛くなっただけだった。バーグレイは料理上手でもあり、早くも胃袋を掴まれた感がある。
プルーフとニコも仲良さげに帰っていった。
ゴルドロフのやらかしやがった事は、結果的に、うだうだと二の足を踏んでいた者達の後押しになったらしい。いいのか、悪いのか、ちょっと判断に困る。
グレッグは、恋人になったバーグレイと並んで歩き出した。
------
ゴルドロフは、部屋から出ていくグレッグ達を見送ると、くふっと嬉しそうに笑った。
バーグレイがグレッグのことが好きなのは、随分と前から明らかだったのに、全然行動しようとしないから、焦れていたのだ。バーグレイならば、グレッグの恋人になってもいいな、と思っていたゴルドロフは、ついでにもう一組のカップルもくっつけようと、ちょっとした企みを行った。結果、大成功に終わったのだから、流石は恋のエンジェル☆ふーたんである。
グレッグのことは、隊長として尊敬しているし、問題児と言われる自分を色々と庇ってくれているのを知っているので、絶対に幸せになってほしいと思っていた。
バーグレイは優しくて、きっとグレッグのことを影に日向に支えてくれると思ったから、バーグレイのことを応援してみた。
ゴルドロフは山のような紙の束を前に、ご機嫌に鼻歌を歌い始めた。ペンを手に取り、適当に反省文を書きながら、さて、次はどのカップル未満の奴らをくっつけようかと、ニヤニヤ笑いながら考えた。
(おしまい)
グレッグ、バーグレイ、プルーフ、ニコの4人は、ある人物に呼び出されていた。呼び出した人物は集合時間を20分を過ぎても来ない。プルーフは暇だからと、一番若いニコを巻き添えにして、腕立て伏せを始めた。
腕立て伏せをしている2人を横目に、グレッグはイライラと自分の腕時計を見た。本来の勤務時間はもう終わっている。今は隣国との小競り合いが比較的落ち着いているので、グレッグ達が所属している部隊の出撃予定は暫くない。平和な内勤の時くらい、定時で帰りたいのに、グレッグが上層部に押しつけられた問題児に呼び出されたせいで帰れない。自分達を呼び出しておいて時間通りに来ないとは。グレッグは、問題児が来たら、また説教をしなければと、鈍く痛む米神を指先で揉んだ。
バァンと激しい音を立てて、部屋のドアがノックもなしに開いた。
「やっほー!皆揃ってますー?」
ふざけた態度で部屋に入ってきたのは、美しい癖のない金髪をポニーテールにしている見た目だけは天使のような男だ。長い睫に縁取られたぱっちりとした目元、キラキラと輝くアイスブルーの瞳、形のいい鼻に、薔薇色の頬、淡く色づいた唇は、完璧といっていい程、美しく調和がとれたバランスをしている。見た目だけは天使である。見た目だけは。
グレッグは額に青筋を浮かべて、問題児ゴルドロフを一喝した。
「遅い!時間は守れといつも言っているだろう!それからノックをしろ!」
「はいはーい」
「『はい』は1回!」
「はーい。ごめんあそばせ~」
ゴルドロフのふざけた態度に腹が立つ。グレッグはギリギリと歯軋りをした。
「で?用件はなんだ。ゴルドロフ」
「いっつも言ってますけどー。ふーたんって呼んでもらえますぅー?」
「誰が呼ぶかド阿呆」
「ふーたんって呼んでくれないと、いやんですよー。たーいちょーう」
「帰る」
プチッと自分の米神辺りから小さな音がした気がして、グレッグは部屋から出ようとした。
そんなグレッグの前に、ずさっとゴルドロフが立ち塞がり、にっこりと天使のような慈愛に満ちた笑みを浮かべた。
「帰しませーんよー。用件が終わるまではね」
「用件とはなんだ。さっさと言え。そして俺を帰らせろ」
「はっはっは!短気は損気ですよ~ん。たいちょー。用件はずばり!!『皆で連結!乱交しようぜ☆』です!」
「帰る」
「帰しませーん!もうこの部屋には結界張りましたもーん。たいちょーにふーたんの結界が破れるかにゃー?」
ニヤニヤと笑うゴルドロフを心の底から殴りたい。ゴルドロフは相手が男なら誰にでも股を開くド淫乱クソビッチで有名なのだが、同時に、軍でも一位二位を争う魔術の使い手である。特に結界魔術と大規模障壁魔術に秀でている。
グレッグは額に青筋を浮かべて、ゴルドロフをキツく睨んだ。
「阿呆なことは吐いて捨てる程いるセフレとやりやがれ馬鹿野郎」
「やーだー。だって、セフレちゃん達、そろそろ飽きてきたしぃ。初物試したいなぁって。それにほら!連結することで隊内の結束も強まるかもよ?やっほい!いいこと尽くめだね!気持ちよくなれてー、隊内の結束が強まってー、気持ちよくなれるよ!」
「殴っていいか?」
「駄目に決まってんでしょ。ニコなんて童貞じゃん?たまには童貞食いたいじゃん?あとー、ここにいる人、ふーたん以外は皆処女!!いいよね!!初物だよ!は・つ・も・の!」
「よし。殴る」
「暴力反対。そぉーれっと!」
「うぉっ!?」
ゴルドロフが懐から取り出した何かを床に叩きつけた。途端に、怪しげな紫色の煙がぶわぁっと室内に広がっていく。
グレッグは咄嗟に口を手で覆ったが、それでも少し吸ってしまった。視線だけでゴルドロフに問いかければ、ゴルドロフがにやーっと笑った。
「セフレの薬師局長が作った最新の媚薬香でぇーす!」
「おっまえ!!軍内だけじゃ飽き足らず、薬師局長にまで手を出してたのか!」
「ふーたん、美し過ぎるから」
「お前のご自慢の顔面を摩り下ろしたい」
「だぁめ!中毒性はないから安心してよーん。でも即効性だから、もうムラムラしてきたんじゃないのー?ちなみに、ふーたんは最初からムラムラしてまっす!」
「「「「このドあほーー!!」」」」
ゴルドロフを除く4人の声がハモった。
一番若いニコが股間を押さえながら、半泣きで叫んだ。
「やだー!クソビッチで童貞卒業とかやだーー!!」
「はっはっは!安心しろよ。ニコ。処女も食ってやるから」
「ひぃぃぃぃ!!俺のケツは出口専門ですぅぅぅぅ!!」
ニコの悲痛な叫びが室内に響き渡る。20代後半のバーグレイとプルーフも股間を隠すように手で押さえている。どうやら、勃起してしまったらしい。露骨に嫌そうな顔で、ゴルドロフを見ている。
30代後半のグレッグも、じわじわ勃起し始めてしまった。このままだと、クソビッチ野郎に食われてしまう。しかし、ゴルドロフが張った結界を破れる術はない。詰んでいる感が半端ない。
ゴルドロフがじりじりと後退している全員を見回して、にっこりと笑った。
「それじゃあ、『皆で連結!乱交しようぜ☆』のはじまりはじまり~!!」
------
グレッグは屈辱に顔を歪めながら、ゴルドロフにアナルを舐められていた。手足は拘束魔術で拘束されている。アナルの皺の隙間を伸ばすように、丁寧に舐められると、どうしても腰のあたりがぞわぞわしてしまう。ぶっちゃけ、かなり気持ちがいい。
グレッグの周りでは、諦めたのか、部下の3人が、野太い喘ぎ声を上げながら、ニコを真ん中に連結している。バーグレイとプルーフは男もイケるというのは知っていたが、そんな2人のサンドイッチの具にされたニコが哀れでならない。
たが、他人を哀れんでいる場合ではない。グレッグのケツ穴処女のピンチである。グレッグは男は無理だ。グレッグも軍隊生活がそれなりに長い上に、割と男前な顔立ちをしているので、男に告白されることも多い。だが、いつも全力で断っている。グレッグは普通に女が好きだ。むさ苦しい男なんてお呼びじゃない。
ご丁寧に用意していやがったローションを使って、ゴルドロフがグレッグのアナルの中に指を突っ込んできた。異物感が少し気持ち悪いが、優しく腸壁を指の腹で探るように撫でられると、不思議と背筋がゾクゾクする快感に襲われる。意地でも声は出すまいと堪えているが、ゴンドロフの指がある一点に触れた瞬間、グレッグは裏返った声を上げた。
「あ゛ぁっ!?」
「あっはー!たいちょーの前立腺みーっけ!」
「ぐぅっ!や、やめろっ!ひ、ぎぃっ!あ゛あっ!」
「ここ、すりすりされると気持ちいいでしょー?ちんこでゴリゴリされたら、もぉーっと気持ちいいよぉー?」
「や、やめろぉ!ふぐぅっ!お゛、お゛ぉっ!」
「バーグレイせんぱーい。ほら見てー。たいちょーのケツマンコ、とろとろになってきたよー」
ニコにペニスを突っ込んでいたバーグレイが、こちらを見た。
拘束魔術で四つん這いにされた状態で、ゴルドロフに鍛え上げた尻肉をむにぃっと広げられる。ローションで濡れたアナルに直接外気が触れる。
「バーグレイ先輩。お先にどうぞ。俺はちんこをいただくんでー」
「……はっ、はっ、隊長……」
「バ、バーグレイ!やめろっ!落ち着けっ!」
「……すいません。隊長。挿れます」
「わっ、や、やめっ、ひ、ぃぃっ!」
バーグレイが自分のペニスを扱きながら、にじり寄ってきた。バーグレイのペニスはかなりデカく、絶対にケツが切れそうな気がする。
バーグレイがグレッグの背後にきて、熱くて硬いものをピタリと解されたグレッグのアナルに押しあてた。狭いグレッグのアナルをメリメリと押し拡げながら、バーグレイのペニスがどんどんグレッグのアナルの中に入ってくる。前立腺とやらをゴリッと強く擦られ、更に奥にまで入ってくる。酷く痛むところを抜け、これ入ったら絶対にヤバいってところにまで深くバーグレイのペニスが入った。奥深くをトンッと突き上げられた瞬間、脳みそが痺れるような強烈な快感が身体の中を駆け抜けた。
「あ゛ぁぁぁぁぁっ!!」
「あっは!!たいちょー、バーグレイ先輩のちんこ挿れられただけでイッちゃったー!すっげー」
自分がイッているのか、そうでないのか、分からない。バーグレイがグレッグの尻肉を両手で強く掴み、激しく下腹部をグレッグの尻に打ちつけながら、奥深くのヤバいところをガンガン突き上げ始めた。強烈過ぎる快感で、目の裏がチカチカする。こんな快感、知らない。
堪えきれない喘ぎ声をもらすグレッグの拘束魔術を解いたゴルドロフが、バーグレイに声をかけ、繋がったまま、四つん這いになっていた身体を上げさせた。
背後のバーグレイに抱きしめられる形になり、耳元に荒いバーグレイの息遣いが響く。
下を見下ろせば、ゆるく勃起しているグレッグのペニスをゴルドロフが舐め始めた。敏感な亀頭を舐めまわされて、きゅっとアナルに力を入れてしまう。耳元でバーグレイが低く喘ぎ、更に激しく腹の奥深くを突き上げ始めた。
「お゛ぉっ!あ゛ぁぁっ!くそっ!ひぐぅっ!あ゛あ゛あ゛ぁぁぁっ!!」
「っ、あーーっ、俺も、イクッ、出るっ!」
バーグレイに腹の奥深くをゴンゴン突き上げられながら、ゴルドロフに敏感な亀頭を咥えられて、じゅるるるっと音を立てて吸われたら、グレッグは呆気なくゴルドロフの口内に精液をぶち撒けた。
密着している背後のバーグレイの身体がぶるっと震え、グレッグの中でピクピクッと微かにペニスが震えている。バーグレイに中出しされた。中々にショックである。
グレッグが呆然としているうちに、グレッグのペニスを舐めて復活させたゴルドロフが、グレッグの勃起したペニスを自分のアナルの中に挿れていった。
「う、お……って、おいっ!なんで復活してやがるんだ!?」
「あー……すいませーん。俺もまだ若いんで」
「あっはぁ!たいちょーのちんこも太くて長くていい感じー」
「うっ、あ、し、締めんなっ!」
グレッグは四つん這いになったゴルドロフにペニスを挿れたまま、再びバーグレイに奥深くを熱く硬いペニスで突き上げられ始めた。前のゴルドロフも自分から前後に動き、遊びまくっている割にきつい締めつけのアナルで、グレッグのペニスを扱いてくる。いっそ発狂してしまいそうなくらい気持ちがいい。
だらしなく口を開けて、涎を垂らしながら喘ぐグレッグの顎を掴み、バーグレイがべろーっとグレッグの下唇を舐めた。誘われるがままに舌を伸ばせば、そのままバーグレイに舌をめちゃくちゃに舐め回される。
「お゛ぉっ!んぐぅっ!あ゛ぁっ!くそっ!いいっ!」
「隊長、隊長、すげぇ、俺も、いいっ」
「あっ、あっ、あんっ、たいちょーの、ちんこ、きもちいいーー!」
グレッグはバーグレイのデカちんにガンガン奥深くを突き上げられ、ゴルドロフの蕩けたキツい締めつけのアナルでペニスを扱かれ、また呆気なくイッた。
ぜぇ、ぜぇ、と掠れた息を吐いているグレッグを放置して、今度はゴルドロフはプルーフとニコの方へと向かった。
「バーグレイ。抜け」
「嫌です。隊長、俺、隊長のことが好きです」
「……は?」
「こんなハプニングでも、隊長と繋がれて、すげぇ嬉しい」
「お、おい?」
「隊長……もう一回」
「…………好きにしろ」
グレッグは突然のバーグレイの言葉に驚いたが、バーグレイのペニスがグレッグの中で早くも復活しているのに気がついて、ほぼ諦めの境地で好きにさせることにした。
バーグレイは厳つい顔立ちでゴリゴリのマッチョだが、細かい気配りができて、グレッグの指示を的確に理解して、想定以上の成果を出してくれる可愛い部下である。
グレッグはバーグレイに顎を掴まれて、顔だけで振り返り、バーグレイの熱い唇を素直に受け入れた。
なるようになれ。もうヤッちまったんだから。
グレッグはイキ過ぎておしっこを漏らすまで、ひたすらバーグレイに貪られた。
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グレッグは勤務時間終了前にゴルドロフを呼び出した。
ゴルドロフはニヤニヤ笑いながら、グレッグの前に現れた。
「たいちょー。バーグレイ先輩と付き合いだしたんでしょー?やー!恋のエンジェル☆ふーたんのお陰ですね!!ズッコンバッコン末永く仲良くしてくださいね!あっ、プルーフとニコも付き合い始めたそうですよー」
「お前、まさかそれが目的だったのか」
「んふっ。だってー、バーグレイ先輩ってば明らかにたいちょーが好きなのに全然行動起こさないしー。プルーフもニコが好きなのに、なんもしないしー。見てて、やきもちしちゃったんですもーん。ついでに、ふーたんも楽しめたし、大団円ですね!!」
「あっそ。あ、これ反省文の原稿用紙な」
「はぁ!?なんで!?」
「私的な目的で魔術を使用した事と、認可の降りていない薬物を使用した事と、とんでもねぇことに巻き込みやがった事の反省文。明日までに書いてこいよ」
「えぇーーーー!!」
「…………まぁ、一応恋人ができたことには、礼を言っておく」
「セックスのお悩みの時はいつでも相談にのりますからね!」
「誰が相談するかっ!!」
グレッグは、用件は終わりだと、しっしっとゴルドロフを追い払った。
就業時間が終わると、バーグレイが照れくさそうに笑いながら、グレッグの元にやってきた。
「帰りましょうか。隊長」
「あぁ」
明日は休暇だ。今夜からバーグレイの家で過ごす。バーグレイのことは元から可愛がっていたし、恋人になっても、更に可愛くなっただけだった。バーグレイは料理上手でもあり、早くも胃袋を掴まれた感がある。
プルーフとニコも仲良さげに帰っていった。
ゴルドロフのやらかしやがった事は、結果的に、うだうだと二の足を踏んでいた者達の後押しになったらしい。いいのか、悪いのか、ちょっと判断に困る。
グレッグは、恋人になったバーグレイと並んで歩き出した。
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ゴルドロフは、部屋から出ていくグレッグ達を見送ると、くふっと嬉しそうに笑った。
バーグレイがグレッグのことが好きなのは、随分と前から明らかだったのに、全然行動しようとしないから、焦れていたのだ。バーグレイならば、グレッグの恋人になってもいいな、と思っていたゴルドロフは、ついでにもう一組のカップルもくっつけようと、ちょっとした企みを行った。結果、大成功に終わったのだから、流石は恋のエンジェル☆ふーたんである。
グレッグのことは、隊長として尊敬しているし、問題児と言われる自分を色々と庇ってくれているのを知っているので、絶対に幸せになってほしいと思っていた。
バーグレイは優しくて、きっとグレッグのことを影に日向に支えてくれると思ったから、バーグレイのことを応援してみた。
ゴルドロフは山のような紙の束を前に、ご機嫌に鼻歌を歌い始めた。ペンを手に取り、適当に反省文を書きながら、さて、次はどのカップル未満の奴らをくっつけようかと、ニヤニヤ笑いながら考えた。
(おしまい)
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連結モノは少ないのでハァハァひゃっほぉぉう!です。
一読してメンバーの関係を頭に入れつつ再読し、「サンドイッチの具」表現ホント最高だなと思いつつ、ニコどうなった?と3回楽しませていただきました。
自分の読解力が乏しいだけなのかもしれませんが「ニコ✕プルーフなのかな。固定かな。リバかな」と妄想膨らむお土産までありがとうございます!
いい一年のスタートが切れました☆
本年もまーさんの作品を楽しみにしております。
感想をありがとうございますっ!!
本当に嬉しいです!!
嬉し過ぎるお言葉をいただけて、本当に嬉しいです!!
全力で!ありがとうございますっ!!
連結好き仲間ひゃっほーー!!とハイタッチしてハグしたい気持ちでいっぱいです!!
本年もマイペースに楽しく創作活動をしていこうと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
お読み下さり、本当にありがとうございました!!