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11:2度目の夜

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ロバートは自分のベッドに寝転がり、のんびりと酒を飲みながら、最新の魔術書を楽しんでいた。
アイディーを雇い、仕事に行き始めてから、なんだか少しずつ心の余裕ができてきて、こうして夜の一時を楽しめるようになった。仕事は本当に楽しい。何故何年も魔術の研究から離れられていたのか不思議になる程、ロバートにとっては魔術の研究がなくてはならない大事なものだったのだと自覚した。
ハルファのことは今でも愛している。ミケーネのことだって心から大事だ。でも、ロバートは大事なものをいくつも同時に抱え込める程、器用ではなかったらしい。我ながらどうかと思うが、ミケーネの普段の世話はアイディーに任せ、毎日少しの時間遊んでやるくらいが、ロバートとしてはちょうどいい距離感なのかもしれない。
衣食住が満たされ、大好きな魔術の研究もできて、今はロバートはそれなりに満たされている。これでハルファが隣にいてセックスもできたら完璧なのだが、 ハルファを追い詰め、最終的に手放したのはロバートだ。そこまで求めるのは、正直人としてどうかと思う。今の生活で満足するべきだ。セックスはしたいけど。

ロバートがペラリと魔術書の頁を捲ると、部屋のドアが小さくノックされた。チラッと時計を見れば、もうそろそろ日付が変わる時間帯である。まさか、アイディーがまた視覚の暴力な姿で夜の相手をしに来たのだろうか。ロバートは断る気満々で、そのままの体勢で入室を促す声をかけた。

アイディーは単に話があるだけだった。服も普通に着ていたし。女物の寝間着だったけど。
ロバートはアイディーを部屋に入れる時は、本当に何もする気はなかった。アイディーから何を言われても断る気満々だった。しかし、気が変わった。
アイディーが『先輩』とやらの話をする時の表情を見て、なにやらもやっとした。『先輩』とやらは、アイディーの信頼が篤いらしい。アイディーが『先輩』のことを言う時、少し自慢気にしていた。アイディーにとっては頼れる人物なのだろう。話の流れから、ロバートよりも先に『先輩』とやらに相談していたことは明白である。雇い主はロバートだし、その『先輩』とやらよりも絶対にロバートの方が歳上で頼りになる筈なのに、アイディーはロバートではなく『先輩』とやらを頼った。もやっとする。確かにロバートはダメな男だが、まだ10代の男(多分)よりも人生経験が豊富だし、アイディーは雇い主のロバートに先に相談するべきである。
ロバートはもやっとするついでに、イラッとして、更には何故かムラッとした。何だか『お前じゃ何の役にも立たない』とアイディーから言外に言われたような気がして、ムカムカする。オナニーすらできなくて、本当にめちゃくちゃ溜まっている。それも相まって、ムカムカムラムラする。

ロバートは部屋から出ていこうとするアイディーを呼び止めた。聞けば準備をしていると言うのだから、アイディーもそのつもりだったのだろう。好都合である。この時、ロバートの頭からはアイディーとできるだけセックスをしないと決めたことが完全に抜け落ちていた。どれだけ好みじゃなくても、溜まりまくった今ならアイディーでも抱ける。酒で濁った頭でそんな最低なことを考えたロバートは、アイディーを呼び寄せ、アイディーのワンピースの中に手を入れて、頭を突っ込んだ。

視界が暗い中、薄い下着越しにアイディーのペニスに舌を這わせる。そういえば、娼館でも性癖がバレるのが嫌で、娼夫にスカートを穿かせて、そこに頭を突っ込んで悪戯するなんてしたことがない。今まさに、ロバートの憧れのシチュエーションである。相手は厳ついてムキムキゴツい犯罪者面だけど。しかし、アイディーの尻はなんだか少し柔らかくなっている気がする。前はガチガチな固さだったのに、今はふにふに揉める。下着の隙間から手を差し込めば、つるつるすべすべの若い張りのある肌の感触が楽しい。アイディーは見た目は完全に好みではないが、肌はキレイだ。肌だけは。そういえば、顔もニキビも何もない。つるりとした肌をしている。髭が夕方には少し伸びているので、触りたいとは思わないけど。太腿も毛が生えていたし、固くて触っても大して楽しくないが、尻はいい気がする。尻には毛が生えていないし、1度だけ見たアイディーのアナルは無駄な程にキレイだった。あのアナルを舐めたい。ロバートはワンピースの中でアイディーの熱をもって固くなるペニスに舌を這わせながら、自分の欲求に素直に従うことにした。

ロバートはワンピースの中から頭を出し、アイディーに声をかけてベッドの上に四つん這いにさせた。ワンピースを腰の辺りまで捲り上げ、薄い下着を着けた尻を露にする。下着が濡れているのは、アナルの中に仕込んだローションが漏れているからだろう。したくてしたのではないだろうが、自分でアナルを弄ってローションを中に仕込んで部屋に来るなんて、酷くいやらしくて、相手はアイディーなのに興奮する。
薄い下着に手をかけて下にずらしてアイディーの意外と白い尻を露にし、ロバートは以前より微妙に柔らかくなっている弾力のあるむっちりとした尻を両手で揉み、ぐいっと両手で尻たぶを広げて、アイディーのアナルをじっと見た。ローションで濡れているアイディーのアナルは、本当に外見と似合わなすぎる程キレイな色をしている。自分で慣らした様子のアイディーのアナルに、ロバートは口を近づけ、舌を伸ばした。ぬるぅとアイディーのアナルを舐めると、ビクッと小さくアイディーの身体が小さく震えた。ぬるぬるとロバートの好きなようにアイディーのアナルを舐め回していると、本当にものすごく興奮してきた。アイディーのアナルは慣れていないのが丸分かりな感じの固さがある。その固く閉じたアナルを、ロバートが今から柔らかく綻ばせるわけである。若い男の初々しさに酷く興奮する。ロバートは鼻息荒く、ペニスをガチガチに勃起させながら、思う存分アイディーのアナルを舐め回した。

気が済むまでアイディーのアナルを舐め回したロバートは、1度ベッドから降りて、部屋にある衣装箪笥の1番上の引き出しを開け、未使用のローションのボトルを取り出した。ハルファとのセックス用にまとめ買いしていたローションが、まだまだ沢山残っている。ロバートはベッドにローションのボトルを放り投げ、雑に服を脱ぎながらベッドに戻り、ワンピースを着て、白くてむっちりした尻だけを露にしているアイディーの後ろを再び陣取った。ワンピースは脱がせない。着たままヤるのがいいのだ。ワンピースを脱がせた瞬間、単なるゴツくてむさい男を相手にすることになるので、ワンピースは脱がさない。絶対にだ。
ロバートはむにむにアイディーの尻を揉んでから、ローションのボトルを手に取り、自分の掌にたっぷりとローションを垂らして、ローションを絡めた指を1本、アイディーのアナルへとゆっくり挿れた。アイディーが微かに息を飲むような気配がした。ぬこぬこ指を抜き差ししながら、優しく内壁を指の腹で擦り、アイディーの前立腺を探していく。指に感じるキツい括約筋の締まりと、ぬるぬるで柔らかく熱い直腸内の感触が実に楽しい。ふーっ、ふーっとアイディーの押し殺しているような吐息が聞こえる。アナルを舐めている時も、アイディーは全然声を出さなかった。前立腺を弄れば、流石に声を出すだろうか。別にアイディーの低い可愛くない声を聞きたい訳ではないが、セックスをしているのに声を出されないのも普通に嫌だ。ロバートはアイディーを喘がせようと、アイディーのアナルを弄りながら、反対側の手でアイディーの勃起しているペニスも弄り始めた。時折、ビクビクッと腰や脚を震わせたりするが、発見した前立腺を指でぐりぐりしても、ペニスを激しくしごかれて射精する瞬間でさえも、アイディーは声を出さなかった。こうなると意地でもアイディーを喘がせてやりたくなる。
ロバートはアイディーのアナルから揃えた3本の指を引き抜き、自分のガチガチに勃起しているペニスにたっぷりローションをつけてから、ペニスの先っぽを微妙に弛んでいるアイディーのアナルに押しつけ、ゆっくり腰を動かして、アイディーのきつきつのアナルに自分の赤黒いペニスを押し込んだ。キツい括約筋の締めつけも柔らかく熱い内壁の感触も堪らなく気持ちがいい。ロバートは馴染ませるように、何度かゆっくり大きくペニスを抜き差しして、見つけたアイディーの前立腺がある辺りを集中してペニスの太いところでぐりぐりしまくった。少し痛いくらいキツくペニスが締めつけられる。繋がっているところを見れば、意外な程淡いキレイな色のアイディーのアナルの皺が伸びきり、赤黒いロバートのペニスをみっちり咥え込んでいる。ロバートが腰を動かして前立腺の辺りをペニスで擦る度に、アイディーの腰が小さく震える。声は出さないが、アイディーが感じているのは間違いない筈である。腰を動かしながら、アイディーの身体に覆い被さるようにして密着し、手を伸ばしてアイディーのペニスに触れれば、アイディーもまた勃起していた。ロバートは楽しくなり、クックッと小さく笑いながら、腰をぐいぐい動かし、アイディーの濡れたペニスの先っぽを手で弄りまくった。ロバートの下でビクビク身体を震わせるアイディーは未だに声を出さない。ロバートは目を細めて、アイディーを喘がせようと腰と手を動かした。

ねちっこい程アナルとペニスを責めても、結局アイディーは喘がなかった。なんだかんだで4発出して、それなりにスッキリしたロバートは、荒い息を吐いているアイディーを解放することにした。ミケーネの泣き声が聞こえてきたからなのだが。
アイディーのアナルからペニスを引き抜くと、こぽっとアイディーの若干赤みが増したアナルから、白いロバートの精液が溢れ出た。意外と白いむっちりとした尻も、何度も何度も下腹部を叩きつけたので、うっすら赤くなっている。ワンピースを着たまま、尻だけ露出してそんな有り様なんて、なんともいやらしい。ロバートは名残惜しく、アイディーのむっちりしたすべすべの尻を撫で回した。アイディーのアナルの締まりは極上だし、尻の手触りもいい。本当にこれでもう少しロバート好みの美少年なら最高なのに。

そんな最低なことを考えながら、ロバートはティッシュで適当に自分の濡れた手やペニスを拭き、のろのろとこちらを見ずに下着だけ穿いて無言で部屋を出ていくアイディーを見送ってから、寝間着を着て、ついさっきまでセックスしていた汚れたシーツの上に寝転がった。
久しぶりのセックスで、かなりスッキリした。ロバートは大きく欠伸をしてから、毛布と掛け布団を身体にかけて、心地よい疲労感と共に眠りに落ちた。
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