女装家政夫の愉快なお仕事(三食昼寝おやつセックスつき)

丸井まー(旧:まー)

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ロバートがふ、と気がつくと、珍しいミケーネの笑い声と、低いドスのきいた若い男の声が耳に入ってきた。
目を開けると天井が視界に映る。どうやらロバートは居間のソファーに横になっているらしい。なんだか楽しそうな声が聞こえる方へ顔ごと目を向けると、ピンク色のフリフリワンピースを着た犯罪者としか思えないような人相の悪い若い厳つい男がミケーネを膝にのせて絵本を読んでいた。ただ音読するのではなく、声色を変えたり、明らかに滑稽に絵本の内容を変えたりしながら読んでおり、ミケーネが随分と久しぶりに上機嫌に笑っていた。
絵本を読み終えたのか、若い男が絵本を閉じて、今度はミケーネを自分と向かい合うようにして抱き上げて、ミケーネの腹に変な声を上げながら自分の顔をすりすり擦りつけた。ミケーネがまた楽しそうな笑い声を上げた。
ぼーっと楽しそうな2人の様子を眺めていると、若い男がロバートの方を見た。
短く刈り込んだ髪に、太めで濃い眉毛、キツい三白眼に、少し鷲鼻っぽい鼻、薄い唇。鼻の半ばから右頬にかけて、細長い傷痕がある。かなり厳つく、人相が悪い。どう好意的に見ても犯罪者丸出しである。
若い男が口を開いた。薄い唇が不自然に真っ赤である。


「おう。起きたか。旦那様」

「……誰だ」

「自己紹介しただろ。アイディー・クラバット。アンタの家政夫。あ、これ契約書と俺の履歴書」


若い男改めアイディーがミケーネを抱っこしたまま、ずりずりと座った状態で居間のカーペットの上を移動し、何枚かの書類をソファーに寝転がったままのロバートに渡してきた。
書類を見れば、職業斡旋所が発行している雇用契約書である。それからアイディーの履歴書らしき紙と給与の振り込み用紙があった。
あり得ない。こんな似合わなすぎる女装をするような犯罪者ちっくな男が家政夫だなんて。絶対に何かの間違いである。記入されている雇用契約書は確かに職業斡旋所のものだ。何がどうして、こんなとち狂ったような男を家政夫として寄越してきたのか。


「……この契約は無効だ。お前みたいな頭がおかしな男、雇うつもりはない」

「頭おかしいのはアンタだろ。ほれ。アンタが出した求人表」


ペラっとアイディーが1枚の紙を見せてきた。ロバートはそれを読むなり、呆然とした。


【求人】
家事並びに子守りをしてくれる方
(条件)
・完全住み込み。通い不可。
・雇い主の夜の相手も職務内容に含む。
・三食昼寝おやつ付き。
・年齢16歳~20歳まで。
・女装で勤務。
・給与〈月400万〉


なんだこの求人表は。筆跡は確かにロバートのものだ。だが内容が明らかにおかしい。訳が分からない。確かに寝不足と心労でかなり朦朧とした状態だった。誰かに助けてもらいたくて、すがる思いで職業斡旋所へ行った。だが、こんな阿呆みたいな内容の求人をした覚えはない。なんだ女装で勤務って。あと給与が月に400万って流石におかしくないだろうか。いや、それくらい普通に払えるのだが、相場を知らないとはいえ絶対に馬鹿高すぎることは分かる。
ロバートは呆然としながら、ゆるゆると頭を振った。


「やっぱり無効だ。求人表も雇用契約書も確かに俺の字だ。でも絶対におかしい。間違いなく頭が一時的におかしくなっていたんだ。わざわざ来てくれて申し訳ないが、帰ってくれ」

「あ?無理だぞ」

「は?」

「アンタ雇用契約書の規約読んでねぇの?試用期間が設けられていない場合は、雇用主は最低でも半年は雇わなきゃならねぇ」

「はぁ!?」

「アンタ雇用契約書にサインまでした状態で職業斡旋所に渡してただろ。そこに俺がサインした時点で契約は完全に成立してっぞ」

「なっ、なっ……」

「ちなみに、この契約を無理矢理反故にすると、職業斡旋所の信用を失う形になるから2度と職業斡旋所で求人ができなくなるらしいぜ。まぁ職業斡旋所なんて信用関係で成り立ってるようなもんだしな」

「ば、馬鹿な……そんなの聞いてないっ!」

「説明はされてる筈だぜ。聞いてなかっただけじゃね?」


悔しいが否定ができない。泣き叫ぶミケーネを抱っこしたまま、ロバートは本当にかなり朦朧とした状態だった。馬鹿だ。自分は本当に救いようがない馬鹿だ。


「更に付け加えると、こんなうめぇ仕事逃す気ねぇから。俺」

「……何でだ。金が目的か」

「当然。金の為に働く以外何があんだよ」

「……お前みたいな犯罪者丸出しの奴に息子を任せる気はない」

「あん?失敬な。人を見た目で判断してんじゃねぇよ。俺はこれでも1週間前までサンガレア中央高等学校の騎士科に所属してたんだぞ」

「……は?」

「履歴書見ろよ。ちゃんと書いてるだろ。騎士科中退って。なんなら証明書貰ってきてやろうか」

「……なんか犯罪でもやらかして辞めさせられたんだろ」

「アンタ滅茶苦茶失礼だな。全然ちげぇわ」

「なら何故辞めた」

「犬の糞以下の糞親父が馬鹿みてぇな額の借金残して消えやがったんだよ。借金の担保は家と俺と弟。金を借りてたのはかなりヤベェ所で、おまけに花街の高級娼館の娼夫まで勝手に連れていきやがった。親父が俺達兄弟を担保に借りた金以外に、娼館からも賠償請求されてんだよ。馬鹿みてぇな額。花街で兄弟揃って身体売るしかなかったところにダメ元で行った職業斡旋所でこんな破格の仕事を見つけたんだ。ははっ。俺は滅茶苦茶運がいい。これで弟に身体を売らせなくて済む。花街で身体売ったって、俺みてぇのじゃ大して稼げねぇ。この求人表見せたら借金取りも娼館も一応納得してくれたぜ。これなら10年もありゃ、それなりに回収できるってよ」

「10年でそれなり……?借金はいくらだ。そのまま騎士科を卒業して軍人になった方が余程安定して借金を返せるだろう。領軍に入れば長生き手続きだってできる」

「4億」

「……は?」

「全部まとめてざっくり4億ちょい。領軍のぺーぺーの平軍人が稼げる額じゃねぇだろ。何十年かかんだよ。金貸しも娼館も商売でやってんだよ。そんなに待ってくれる訳ねぇだろ。やー。マジで助かったぜ。弟はまだ12だしよぉ。俺共々嗜虐趣味のド変態向けのヤベェ店に売られるとこだったんだわ。本っ当、俺って運がいいぜ」

「…………」

「つー訳だから。よろしく頼むぜ。旦那様」


にやぁっとアイディーが人の悪い顔で笑った。ロバートはまた意識を飛ばしたくなった。そんな事情を聞いてしまえば無理矢理追い出せないではないか。アイディーの履歴書を見れば、確かにサンガレア中央高等学校騎士科中退と記入してある。誕生日がきていないので、まだ16歳だ。全然16歳に見えないけど。いっそ30代と言われても納得してしまう程の老け顔で悪人面だけど。


「……せめて、その女装はやめてくれ」

「あ?無理だぜ。契約書にきっちり条件として記載されてっもん。契約内容は遵守しなきゃいけねぇよ。それに俺、売れる私服は全部売っ払ったから、そもそも女物の服しかねぇ。あ、やべ。忘れるとこだった。ほい。これ請求書。女装にかかる費用は経費扱いだろ。俺がピチピチに若くてよかったな。ニキビもソバカスもできたことねぇから色々塗ったくって誤魔化す必要ねぇからよぉ。化粧品は口紅だけだぜ」

「……嘘だろぉ……」

「残念。マジだ。ま、そういうことだから」

「あぁぁぁぁぁ……」


ロバートは頭を抱えた。馬鹿過ぎる自分の行動を後悔しても、もはやどうしようもない。せめて、せめて視覚の暴力な女装を止めてくれたらいいのに、それは無理らしい。本当に自分は馬鹿だ。馬鹿過ぎる。もう本当に救いようがない。
意味をなさない声を上げて頭を抱えるロバートを、何故か機嫌がいいミケーネを抱っこしたままアイディーがにやにやと眺めていた。







ーーーーーー
アイディーは自室として与えられた部屋のベッドにパンツ1枚の姿で寝転がった。パンツも今日買ったばかりの女物のフリフリレースがついた、微妙に透けている布面積が小さな白い紐パンである。違和感しかない。私服はパンツ以外は全て古着屋に売った。ほんの僅かでも金をつくる為だ。服以外も売れるものは何でも売った。アイディーにとっては宝物だった練習用の刃を潰した剣さえ売った。
アイディーは中央の街にそこそこ近い小さな町で生まれた。父親はアイディーが小さい頃からろくでなしで、ろくに働きもせずに中央の街に遊びに行くばかりだった。母親はアバズレで、アイディーや弟のガーディナを産んだら、その後は放置で育児なんてしなかった。アイディーとガーディナは祖父に育てられた。祖父は雇われ農夫で、決して豊かな生活ではなかったが、それでも優しい祖父に大切に育ててもらった。生まれつき人相が悪く、ついでに口も悪いので、他人から誤解されて嫌われやすいアイディーが腐らず軍人を目指して頑張れていたのも、全ては祖父の優しさのお陰である。祖父は軍人を目指すアイディーを沢山応援してくれた。アイディーの努力もあって奨学金をもらえることになったので、中央の街の高等学校に進学することができた。高給取りの軍人になって、苦労ばかりをしている祖父を楽させてやりたかった。ガーディナも自分の好きな職につかせてやりたかった。しかし、祖父が1ヶ月前に突然亡くなり、それからは事態が悪い方向へとどんどん転がっていった。突然の訃報に驚いたまま学校を休んで故郷の町に1度帰り、泣き腫らした顔のガーディナと2人で祖父の葬式を行った。結構ギリギリの生活だったので、貯金は祖父の葬式代で殆んど無くなってしまった。家は持ち家だから住むところには困らないが、ガーディナはまだ12歳だ。1人で生活させる訳にもいかない。しかし、アイディーが高等学校を辞めて祖父と同じく雇われ農夫になるよりも、あと約2年をなんとかして卒業し、軍人になった方がガーディナをちゃんと育てられる。アイディーは悩みに悩んで、町の小さな神殿の年老いた神官に相談し、アイディーが高等学校を卒業するまでの間、神殿でガーディナを預かってもらうことにした。ガーディナの生活費は出世払いでいいと言ってくれたので、とりあえず僅かに残った貯金を全て渡してきた。アイディーが必要な金は学業の合間にバイトをして稼げばいい。アイディーは中央の街に戻ると、すぐに早朝の新聞配達のバイトと夜の飲み屋の裏方のバイトを始めた。自分が必要な額以上の金を稼いで、少しでもガーディナに仕送りしてやりたくて、アイディーは勉強も剣の鍛練もバイトも本当に死に物狂いでやっていた。
つい1週間前に、アイディーが住んでいる高等学校の寮に金貸しと娼館のガラが悪い男達が突然やって来た。学生達が多く住む寮はちょっとした騒ぎになった。金貸し達が持ってきた父親の借金の証文は、質が悪いことに公的に認められる正式なもので、更には父親が高級娼館で3番人気の娼夫を連れ去ったということで、アイディーからすると法外な損害賠償を請求された。実際のところは、娼夫が元々背負っていた借金と年季明けまで働いていれば稼げたであろう金額であった。両方合わせて4億ちょい。返済期間は10年。どう考えたって普通に働いていたのでは無理だ。借金の担保はアイディーとガーディナだった。アイディー達は父親に既に売られていたようなものだった。
アイディーはその場で高等学校を辞めざるを得なくなった。
あまりの事に呆然としたアイディーは、男達に働く予定の娼館に連れていかれた。そこは完全に違法な店で、嗜虐趣味の男を対象とした娼館だった。娼夫達は動物のように鎖に繋がれ、手や足が欠損していたり、眼が潰されていたりする者までいた。ガーディナよりも幼い子供までいた。アイディーは見た目が悪い。ただ、体格が良くて丈夫そうだから長く保ちそうだと店の男達が笑っていた。

アイディーは最後の悪足掻きをすることにした。昨日までは高等学校の退学手続きや寮からの引き上げ作業、担保になっていた家を引き渡す作業に追われていた。明日から違法な娼館でガーディナ共々身体を売らされるところだった。僅かな最後の自由時間に、本当にダメ元で職業斡旋所に行った。そうしたら破格の給与の家政夫の仕事を見つけた。本当にアイディーは運がいい。
求人表を見せたら、金貸しも娼館の者も目の色を変えた。ぶっちゃけた話、違法な娼館でアイディー達を働かせても、金を回収できるまでアイディー達が保つ保証はない。普通の娼館ではろくに稼げない容姿だから、仕方がなくそこに回すしかなかっただけだ。それが金を全て回収できる確率が跳ね上がった。雇い主であるロバートのことを、娼館の者が知っていた。ロバートは娼館の上客で、長く魔術師として働いていたので、金は唸る程持っている。金貸し達はいつまで働かせられるか分からない娼館で身体を売らせるよりも、より確実に金を回収できる方を選んだ。
今日にでもガーディナを連れてくる為に人を派遣するところだった。ギリギリでそれが回避できた。アイディーは本当に運がいい。

正直、ガーディナを連れて逃げることも考えた。しかし、確実に追手が来る。40代の父親を捕まえるよりも、まだ10代のアイディー達を捕まえた方が確実に稼げる。裏社会に生きている男達からすれば、世間知らずの若造と子供を捕まえることは容易だろう。仮に上手く逃げられたとしても、逃亡を続ける日々が続くか、裏街で糞みたいな生き方をするしかなくなるだろう。アイディーは少しでもマシな状況になる方を選んだ。金貸し達にとりあえず素直に従い、最悪、上手く交渉をしてアイディーだけを売らせるようにすればいいと思った。アイディーは子供の頃から身体だけは丈夫だった。なんとしてもガーディナだけは守りたかった。父親が違う兄弟は何人もいるらしいが、アイディーが兄弟だと思っているのはガーディナだけだ。
奇跡的なまでに運がよかったお陰で、なんとかガーディナを守れた。雇用契約にはロバートの夜の相手も含まれているが、そんなもの、ただ我慢をすればいいだけだ。クソデカい座薬を入れられたとでも思えばいい。女装だって全然平気だ。ガーディナを守れるのならば、どんな馬鹿丸出しの格好だってしてやる。

アイディーが天井をぼんやり見つめていると、隣の子供部屋から子供の泣き声が聞こえてきた。ミケーネだ。アイディーは起き上がってベッドから降り、そのままの格好で隣の部屋へと向かった。泣いているミケーネを抱き上げてあやしながら、アイディーはガーディナが1人で泣いていないだろうかと、ふと思った。心配で胸が苦しい。アイディーは温かな小さいミケーネにすがりつくように、ミケーネの身体を抱き締めた。
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