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94:賑やかでも寂しい年末年始
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アデルちゃんが大きな鞄を持って、バードと共にジャン達の家にやって来た。気のせいでもなく、暗い顔をしている。
中央の街にいる軍人達の1年で1番忙しい時期がやってきたのだ。短くても年明け半月くらいまではジャン達がアデルちゃんを預かることになっている。いくら何度も遊びに来ている家とはいえ、父親と長く離れるのが不安なのだろう。ジャン達に頭を下げて、アデルちゃんの頬にキスをしてから足早に街に戻っていくバードの背中をじっと見るアデルちゃんの瞳には涙が溜まっていた。
ジェラルドがアデルちゃんの鞄を取り、手を握った。
「アデル。寒いから中に入ろう」
「……うん」
ジェラルドに手を引かれてアデルちゃんは家に入った。アデルちゃんには客室ではなく、トリッシュの部屋を使ってもらうことにした。味気ない客室よりも女の子仕様の部屋の方が落ち着くのではないかと考えてだ。ジェラルドがアデルちゃんを部屋に案内するのを見送ってから、ロヴィーノと顔を合わせた。
「バードと2ヶ月近く離れるのがキツいんだろうな」
「だろうね。子供にとって2ヶ月は長すぎるからね」
「なんとかうまくフォローしてやらないとな」
「そうだね」
アンジェラもロヴィーノの腰にくっついたまま、なんだか心配そうな顔をしている。ロヴィーノがそんなアンジェラの頭を優しく撫でた。
「とりあえず、お昼は美味しいもの作ろうか」
「あぁ、そうだな」
「パンケーキがいい。目玉焼きとカリカリベーコンのったやつ」
「いいよ。それにサラダとスープにしよう」
「デザートに林檎を焼くか」
「バニラアイスもつけて」
「了解。お嬢さん」
ジャン達は玄関から台所へと移動した。荷物を置いて階段を降りてきたアデルちゃんに温かいミルクセーキを手早く作ってやり、子供達に飲ませている間に昼食を作る。
その夜はアデルちゃんとアンジェラの2人で風呂に入ってもらい、ジェラルドと3人で一緒にトリッシュの部屋で寝た。ジェラルドとアンジェラも幼いなりに思うところがあるのだろう。元気のないアデルちゃんにずっとくっついていた。
アデルちゃんを真ん中にピッタリくっついて眠る子供達の姿を見て、早くバードが迎えに来れたらいいと思った。
ーーーーーー
小学校の冬休みが始まり、もう後数日で年越しである。
アデルちゃんが慣れない環境に熱でも出すのではないかと心配していたが、今のところは大丈夫である。アンジェラからたまにアデルちゃんが夜泣いていると聞いている。やはり唯一の家族である父親と離れているのがツラいのだろう。おまけにまだたったの7歳だ。アデルちゃんが泣くと、いつもジェラルドが慰めているらしい。毎日3人で同じベッドでくっついて寝ている。
クラウディオも滅多に帰ってこないので、昨年までずっと一緒だったジェラルドとアンジェラも寂しそうである。なんとなく元気がない子供達3人に、ロヴィーノはどうフォローしたものかと頭を悩ませる毎日を送っている。
アデルちゃんは家でもしているからと、よくお手伝いをしてくれる。今も洗濯物を干すロヴィーノをジェラルドと2人で手伝ってくれている。今日は少し寒いがよく晴れている。多分夕方にはしっかり乾いてくれるだろう。
ジェラルドとアデルちゃんが居間で冬休みの宿題をやっている間に昼食を作る。アンジェラは黙々と宿題をやる2人の側で絵本を読んでいる。ジャンはどうしても急ぎの書類があるとマーサに頼まれて、飛竜に乗って飛んでいる。サンガレア領内でも少し遠い所なので、戻りは多分早くて明後日だ。
出来上がったオムライスを子供達と一緒に食べて片付けをした後に、フリオが子供達を連れてやってきた。エドガーが暫く帰ってこないので、このまま実家で過ごすとのこと。ジェラルドとアデルちゃんとウーゴは同じ教室で普通に仲がいいので、庭で遊ぼうと外に出ていった。アンジェラとまだ4歳のアイーダは居間で人形遊びを始めた。
ロヴィーノは女の子達を眺めつつ、フリオと共に紅茶を飲んでいる。
「兄上。預かると一応聞いてはいましたが、どうですか?アデルちゃんは」
「ん?よくお手伝いもしてくれるし、いい子だぞ。ただやっぱり父親がいなくて寂しいみたいだ。ジェラルドとアンジェラも父上がほぼ帰ってこないからな。なんか寂しそうにしてる時があるな」
「そうですか。ウーゴ達もエドガーが帰ってきませんから寂しそうで。あと俺が作る食事は不満っぽいです」
「あー……うん。フリオは結構味付けが大味だもんな」
「そうですか?」
「うん。わりと」
「……まぁ、普段はエドガーに料理は任せてますけど。あと掃除も」
「掃除も苦手だもんな」
「何故か掃除をしだすと逆に散らかるんですよね。今もエドガーが帰ってきたら溜め息吐かれるレベルで散らかってますよ」
「……エドガーも大変だなぁ」
フリオは手先が器用で子供達の服まで作ることができるのに、何故か基本の家事が上達しない。エドガーが何でもうまいし、まめな方なので、フリオは新婚当初にエドガーに戦力外通告されて以来、殆んど家事はエドガーに任せていた。その弊害が今になって出てきている。魔導洗濯機の改造はできるのに、洗濯して干した洗濯物を畳むことはできない。何故かしわくちゃになってしまうそうな。不思議である。フリオは子育て経験があるので、子育て方面では未経験なエドガーに頼りにされているようで、普段は互いに補いながら協力しあっている。しかしフリオ1人で苦手な家事をしながら子供達2人の世話をするのは大変だったらしく、フリオは疲れた顔をしている。どんなに子供が可愛くて堪らなくても、疲れるものは疲れるのだ。下の子のアイーダは4歳だから、まだ目を離せない。紅茶を飲みつつ、少しうとうとし始めたフリオに仮眠をとるように言って、ロヴィーノは夕食の準備を始める時間まで女の子達とおままごとをして遊んだ。
ーーーーーー
フリオが来た翌日にトリッシュが子供達を連れてやってきた。アルフが帰ってこないし、7歳と4歳のパワフルな男の子2人を官舎の家で相手するのが微妙にキツくなってきたらしい。実家なら庭もあるし、なんなら飛竜に乗せて飛んだらいいし、ということで、トリッシュ達も小学校の冬休みが終わるまで実家に滞在することになった。
好奇心旺盛で人懐っこい弟ベニートはアデルちゃんに会ってすぐに懐いた。アイーダも昨日1日ですっかり懐いているので、今はアデルちゃんは2人にせがまれて物語を語って聞かせている。アンジェラも一緒に楽しそうに聞いている。元気が有り余っている男の子達は庭でサッカーを始めた。アデルちゃんが好きだからと本を読むようにもなったが、そもそもジェラルドは身体を動かす方が好きなのである。
ロヴィーノはトリッシュと一緒に子供達のおやつに林檎のケーキを作ってやった。フリオに手伝わせると色々と二度手間になるので、フリオには外で男の子達の監督をさせた。
子供達におやつを食べさせた後は洗濯物を取り込み、畳んで片付けた後は夕食の支度を始める。我ながら主婦業が板についてきたと思う。夕方の1番忙しい時間帯をトリッシュと共になんとかこなし、元気な男の子達はまとめてフリオと共に1度に風呂に入れ、その後のんびりトリッシュ含めた女の子達だけで風呂に入ってもらった。
今日もジェラルドはアデルちゃんと一緒に寝た。17歳なら問題だが、まだ7歳だし別にいいだろう。娘を溺愛して手を繋ぐことも許さんとか言ってるバードに知られたら面倒なことになりそうだが、仕事で帰ってこない方が悪いと思う。いやまぁ、仕事をしなければ子供を養えないのだし、仕方がないのだろうが。
普段は静かな生活をしているアデルちゃんは賑やかすぎる状態に目を白黒させていたが、寝る頃には慣れたようで、一緒に遊んで楽しそうに笑っていた。
賑やかなまま新年を迎え、子供達の冬休みも終わり、冬休みが終わって20日程経ってからバードがようやくアデルちゃんを迎えに来た。相当忙しかったらしく、バードは少し窶れた顔をしていた。バードと一緒に帰ってきたクラウディオもげっそりしている。
バードの顔を見るなり、アデルちゃんは大声で泣き始めた。ロヴィーノ達の前では泣くことがなかったアデルちゃんは、慌ててアデルちゃんを抱き締めたバードにしがみついて、泣きつかれて眠るまでずっとバードの背中を手で叩きながらも離れなかった。
バードは寝てしまったアデルちゃんを抱っこして、何度も頭を下げて帰っていった。
殆んど帰ってこなかったクラウディオには、ジェラルドとアンジェラが泣きはしないがべったりくっついて、寝るギリギリまで離れなかった。何事もなければ暫くは仕事は落ち着いているはず、とクラウディオが2人をくっつけたまま眠そうな顔で言っていた。3人で寝に行くのを見送り、ロヴィーノはジャンと顔を見合わせた。
アデルちゃんがバードとまた一緒に生活できるようになってよかった。約2ヶ月のことだったが、まだ7歳の子供にはツラかっただろう。今夜は皆ゆっくり休めるといい。
ロヴィーノも小さく欠伸をして、自室へと引き上げた。
中央の街にいる軍人達の1年で1番忙しい時期がやってきたのだ。短くても年明け半月くらいまではジャン達がアデルちゃんを預かることになっている。いくら何度も遊びに来ている家とはいえ、父親と長く離れるのが不安なのだろう。ジャン達に頭を下げて、アデルちゃんの頬にキスをしてから足早に街に戻っていくバードの背中をじっと見るアデルちゃんの瞳には涙が溜まっていた。
ジェラルドがアデルちゃんの鞄を取り、手を握った。
「アデル。寒いから中に入ろう」
「……うん」
ジェラルドに手を引かれてアデルちゃんは家に入った。アデルちゃんには客室ではなく、トリッシュの部屋を使ってもらうことにした。味気ない客室よりも女の子仕様の部屋の方が落ち着くのではないかと考えてだ。ジェラルドがアデルちゃんを部屋に案内するのを見送ってから、ロヴィーノと顔を合わせた。
「バードと2ヶ月近く離れるのがキツいんだろうな」
「だろうね。子供にとって2ヶ月は長すぎるからね」
「なんとかうまくフォローしてやらないとな」
「そうだね」
アンジェラもロヴィーノの腰にくっついたまま、なんだか心配そうな顔をしている。ロヴィーノがそんなアンジェラの頭を優しく撫でた。
「とりあえず、お昼は美味しいもの作ろうか」
「あぁ、そうだな」
「パンケーキがいい。目玉焼きとカリカリベーコンのったやつ」
「いいよ。それにサラダとスープにしよう」
「デザートに林檎を焼くか」
「バニラアイスもつけて」
「了解。お嬢さん」
ジャン達は玄関から台所へと移動した。荷物を置いて階段を降りてきたアデルちゃんに温かいミルクセーキを手早く作ってやり、子供達に飲ませている間に昼食を作る。
その夜はアデルちゃんとアンジェラの2人で風呂に入ってもらい、ジェラルドと3人で一緒にトリッシュの部屋で寝た。ジェラルドとアンジェラも幼いなりに思うところがあるのだろう。元気のないアデルちゃんにずっとくっついていた。
アデルちゃんを真ん中にピッタリくっついて眠る子供達の姿を見て、早くバードが迎えに来れたらいいと思った。
ーーーーーー
小学校の冬休みが始まり、もう後数日で年越しである。
アデルちゃんが慣れない環境に熱でも出すのではないかと心配していたが、今のところは大丈夫である。アンジェラからたまにアデルちゃんが夜泣いていると聞いている。やはり唯一の家族である父親と離れているのがツラいのだろう。おまけにまだたったの7歳だ。アデルちゃんが泣くと、いつもジェラルドが慰めているらしい。毎日3人で同じベッドでくっついて寝ている。
クラウディオも滅多に帰ってこないので、昨年までずっと一緒だったジェラルドとアンジェラも寂しそうである。なんとなく元気がない子供達3人に、ロヴィーノはどうフォローしたものかと頭を悩ませる毎日を送っている。
アデルちゃんは家でもしているからと、よくお手伝いをしてくれる。今も洗濯物を干すロヴィーノをジェラルドと2人で手伝ってくれている。今日は少し寒いがよく晴れている。多分夕方にはしっかり乾いてくれるだろう。
ジェラルドとアデルちゃんが居間で冬休みの宿題をやっている間に昼食を作る。アンジェラは黙々と宿題をやる2人の側で絵本を読んでいる。ジャンはどうしても急ぎの書類があるとマーサに頼まれて、飛竜に乗って飛んでいる。サンガレア領内でも少し遠い所なので、戻りは多分早くて明後日だ。
出来上がったオムライスを子供達と一緒に食べて片付けをした後に、フリオが子供達を連れてやってきた。エドガーが暫く帰ってこないので、このまま実家で過ごすとのこと。ジェラルドとアデルちゃんとウーゴは同じ教室で普通に仲がいいので、庭で遊ぼうと外に出ていった。アンジェラとまだ4歳のアイーダは居間で人形遊びを始めた。
ロヴィーノは女の子達を眺めつつ、フリオと共に紅茶を飲んでいる。
「兄上。預かると一応聞いてはいましたが、どうですか?アデルちゃんは」
「ん?よくお手伝いもしてくれるし、いい子だぞ。ただやっぱり父親がいなくて寂しいみたいだ。ジェラルドとアンジェラも父上がほぼ帰ってこないからな。なんか寂しそうにしてる時があるな」
「そうですか。ウーゴ達もエドガーが帰ってきませんから寂しそうで。あと俺が作る食事は不満っぽいです」
「あー……うん。フリオは結構味付けが大味だもんな」
「そうですか?」
「うん。わりと」
「……まぁ、普段はエドガーに料理は任せてますけど。あと掃除も」
「掃除も苦手だもんな」
「何故か掃除をしだすと逆に散らかるんですよね。今もエドガーが帰ってきたら溜め息吐かれるレベルで散らかってますよ」
「……エドガーも大変だなぁ」
フリオは手先が器用で子供達の服まで作ることができるのに、何故か基本の家事が上達しない。エドガーが何でもうまいし、まめな方なので、フリオは新婚当初にエドガーに戦力外通告されて以来、殆んど家事はエドガーに任せていた。その弊害が今になって出てきている。魔導洗濯機の改造はできるのに、洗濯して干した洗濯物を畳むことはできない。何故かしわくちゃになってしまうそうな。不思議である。フリオは子育て経験があるので、子育て方面では未経験なエドガーに頼りにされているようで、普段は互いに補いながら協力しあっている。しかしフリオ1人で苦手な家事をしながら子供達2人の世話をするのは大変だったらしく、フリオは疲れた顔をしている。どんなに子供が可愛くて堪らなくても、疲れるものは疲れるのだ。下の子のアイーダは4歳だから、まだ目を離せない。紅茶を飲みつつ、少しうとうとし始めたフリオに仮眠をとるように言って、ロヴィーノは夕食の準備を始める時間まで女の子達とおままごとをして遊んだ。
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フリオが来た翌日にトリッシュが子供達を連れてやってきた。アルフが帰ってこないし、7歳と4歳のパワフルな男の子2人を官舎の家で相手するのが微妙にキツくなってきたらしい。実家なら庭もあるし、なんなら飛竜に乗せて飛んだらいいし、ということで、トリッシュ達も小学校の冬休みが終わるまで実家に滞在することになった。
好奇心旺盛で人懐っこい弟ベニートはアデルちゃんに会ってすぐに懐いた。アイーダも昨日1日ですっかり懐いているので、今はアデルちゃんは2人にせがまれて物語を語って聞かせている。アンジェラも一緒に楽しそうに聞いている。元気が有り余っている男の子達は庭でサッカーを始めた。アデルちゃんが好きだからと本を読むようにもなったが、そもそもジェラルドは身体を動かす方が好きなのである。
ロヴィーノはトリッシュと一緒に子供達のおやつに林檎のケーキを作ってやった。フリオに手伝わせると色々と二度手間になるので、フリオには外で男の子達の監督をさせた。
子供達におやつを食べさせた後は洗濯物を取り込み、畳んで片付けた後は夕食の支度を始める。我ながら主婦業が板についてきたと思う。夕方の1番忙しい時間帯をトリッシュと共になんとかこなし、元気な男の子達はまとめてフリオと共に1度に風呂に入れ、その後のんびりトリッシュ含めた女の子達だけで風呂に入ってもらった。
今日もジェラルドはアデルちゃんと一緒に寝た。17歳なら問題だが、まだ7歳だし別にいいだろう。娘を溺愛して手を繋ぐことも許さんとか言ってるバードに知られたら面倒なことになりそうだが、仕事で帰ってこない方が悪いと思う。いやまぁ、仕事をしなければ子供を養えないのだし、仕方がないのだろうが。
普段は静かな生活をしているアデルちゃんは賑やかすぎる状態に目を白黒させていたが、寝る頃には慣れたようで、一緒に遊んで楽しそうに笑っていた。
賑やかなまま新年を迎え、子供達の冬休みも終わり、冬休みが終わって20日程経ってからバードがようやくアデルちゃんを迎えに来た。相当忙しかったらしく、バードは少し窶れた顔をしていた。バードと一緒に帰ってきたクラウディオもげっそりしている。
バードの顔を見るなり、アデルちゃんは大声で泣き始めた。ロヴィーノ達の前では泣くことがなかったアデルちゃんは、慌ててアデルちゃんを抱き締めたバードにしがみついて、泣きつかれて眠るまでずっとバードの背中を手で叩きながらも離れなかった。
バードは寝てしまったアデルちゃんを抱っこして、何度も頭を下げて帰っていった。
殆んど帰ってこなかったクラウディオには、ジェラルドとアンジェラが泣きはしないがべったりくっついて、寝るギリギリまで離れなかった。何事もなければ暫くは仕事は落ち着いているはず、とクラウディオが2人をくっつけたまま眠そうな顔で言っていた。3人で寝に行くのを見送り、ロヴィーノはジャンと顔を見合わせた。
アデルちゃんがバードとまた一緒に生活できるようになってよかった。約2ヶ月のことだったが、まだ7歳の子供にはツラかっただろう。今夜は皆ゆっくり休めるといい。
ロヴィーノも小さく欠伸をして、自室へと引き上げた。
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