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フリオは身をよじりながら喘いでいた。フリオの未使用だったアナルにはエドガーの太い指が3本も入っている。
ベッドに仰向けに寝転がって、エドガーの向かって膝を立てて大きく脚を開いていた。エドガーがフリオの太腿を片手で撫でながら、フリオのアナルを拡げるようにローションで濡れた指を抜き差ししている。
「すごい……本当に3本も入っちゃった」
「あっ、んっ……あっ……」
「痛くない?」
「……う、うん」
「ここ気持ちいい?」
「あぁっ!」
エドガーの指先がフリオの前立腺に触れる。指を1本入れてた時に見つけたフリオが1番感じる場所をエドガーがグリグリ擦ってくる。強すぎる刺激に思わず喘いで、身体をくねらせた。エドガーが指を抜き差しする度にぐちゅぐちゅといやらしい音がする。フリオのぺニスは当然のように勃起している。
「フリオさんの中、熱い。こんなに狭いのに、俺の指3本も入っちゃった」
「あっ、あっ、はっ、んっ……」
「はぁ……フリオさん。俺ここに挿れたい」
「んっ、んっ……いれて……」
「うん」
フリオの中で好き勝手に動き回っていたエドガーの指がゆっくり引き抜かれた。その感覚にすらゾクゾクして腰が震える。エドガーを見ると、自分のぺニスにローションを垂らして馴染ませるようにぺニスを擦っていた。エドガーのぺニスはフリオのアナルを慣らしている間は一切触れていなかったのに完全に勃起していた。はっと、クラウディオの言葉を唐突に思い出した。『童貞だったら騎乗位でリードした方がいい』フリオはエドガーを促して、ベッドに仰向けに横にならせた。すぐにエドガーに跨がって、ローションでぬるぬるに濡れているぺニスに触れ、自分のアナルに先っぽを押しつけた。意識して力を抜いて、ゆっくりと腰を下ろしていく。エドガーの熱くて固いぺニスがフリオの狭いアナルを押し拡げながら入ってくる。正直痛い。でもそれ以上に興奮する。エドガーのぺニスがフリオの中に入ってくる。エドガーが耐えるように眉間に皺を寄せた。ゆっくりと根元まで飲み込んでいき、全部フリオの中におさまると、2人揃って大きく息を吐いた。
「はっ、すごい。本当に入っちゃった」
「……あぁ」
「フリオさんの中、すごい気持ちいい」
エドガーが腰を少しずつ動かして突き上げ始めた。内壁を擦るエドガーのぺニスの感触が堪らなく気持ちいい。フリオがリードをしなければと思うが、すぐに激しく動き出したエドガーにされるがまま揺さぶられる。奥へ奥へと突き進むようにして、ガンガン突き上げられ、その度に衝撃と興奮と僅かに感じる快感で声をあげる。
「はっ、はっ、フリオさん」
「あっ、あっ、あっ、あっ……」
「気持ちいい……ヤバい、腰とまんない」
「んっ、んっ、あっ」
「あぁっ!ヤバい!も、もう……出ちゃいそう……」
尻を強く掴まれて、激しく下から突き上げられる。フリオは結い上げた髪を振り乱しながら、耐えるようにぎゅっとシーツを掴んだ。
「あぁ……ダメだ……イクッ!あぁっ!」
エドガーがガンッと一際強く腰を突き上げた。エドガーのフリオの尻を掴んでいる手に力が入った。フリオの中でエドガーのぺニスがビクビク震えている感じがする。射精しているのだろう。エドガーがフリオの中に射精した。そのことが泣きたいくらい嬉しい。
「あ、はぁ……ご、ごめん。先に出しちゃった……」
「んっ……いい」
「……フリオさんもイッて」
そう言ってエドガーがフリオのぺニスに手で触れた。繋がったまま、焦らしもせずに激しくぺニスを擦られる。思わずきゅっと入ったままのエドガーのぺニスを締めつけた。
「うあっ……フ、フリオさん。そんなに締められたら、俺また勃っちゃう」
「あっ、あっ……だって……」
「んっ、気持ちいい?」
「きもちいい……あ、は、イク……イクッ、あ、あ、あぁっ!」
フリオは身体を震わせて、2回目だというのに勢いよく射精した。ぺニスから飛び出した精液がエドガーの逞しい胸にまでかかる。きゅっとキツく自然とアナルが締まった。中に入ったままのエドガーのぺニスの形が分かる感じがして、すごくゾクゾクする。萎えていた筈のエドガーのぺニスがまた大きく固くなった。
「はっ……フリオさん」
「あ、は、うん」
「もっかい、したい」
「うん」
そのまま突き上げようとするエドガーを止め、1度エドガーのぺニスをゆっくり引き抜いた。エドガーのペニスが抜けると同時に自分のアナルからエドガーの精液が溢れて垂れる感触がする。フリオはエドガーに背を向けて四つん這いになった。フリオがリードできる気がもうまるでしないので、少しでも負担の少ない体位の方がいい気がする。エドガーはすぐに起き上がって、フリオの白い尻に触れた。薄い尻たぶを開いて、ピタリと自分のぺニスの先っぽをフリオのアナルに押しつけてくる。そのままゆっくりとエドガーのペニスが再びフリオのアナルに入ってきた。
「あぁっ……」
「うぁ……フリオさん、すごい。中、気持ちいい……」
「あっ!」
エドガーがグッと強く、自分の下腹部をフリオの尻に押しつけるようにして腰を擦りつけた。始めはゆっくり抜き差ししていたが、すぐに激しく動き出した。パンパンとフリオの尻とエドガーの下腹部がぶつかる音がする程、激しく抜き差しされる。痛い。でも気持ちがいい。強く腰を掴んでいるエドガーの熱い手の感触にすら感じてしまう。フリオは気づけばシーツに頬をつけ、手はしがみつくように強くシーツを掴んでいた。尻をエドガーに突き出すように、尻だけ高く上げた体勢に興奮しているのか、エドガーが荒い息を吐きながらさっきよりも激しくぺニスを抜き差ししている。激しく揺さぶられながら、フリオはずっと喘いでいる。開きっぱなしの口から涎が垂れるが、そんなこと気にしていられない。気持ちがいい。イキたい。フリオは自分のペニスに手を伸ばして、激しくぺニスを擦り始めた。途端にきゅっとフリオの中に入って好き勝手に動き回るエドガーのペニスを締めつける。
「あぁっ!フリオさん!絞めすぎっ!」
「あっ!あっ!あっ!あっ!」
「あぁぁぁ……出ちゃうっ!また!イクッ!ああっ!」
「あぁぁっ!!」
ガンガン激しく突き上げられて、殆んど同時に2人は射精した。シーツに精液を飛ばしながら、フリオは中でビクビク震えながら射精しているエドガーのペニスの感触を、目を閉じて意識を集中して感じていた。また、フリオの中でエドガーが射精した。嬉しさが溢れて止まらない。フリオはそのまま1つ、ポロッと涙を溢した。
その後もエドガーに求められるがままにエドガーのペニスを何度も受け入れた。エドガーが合わせて6回も射精して、大きく荒い呼吸をしながらベッドに寝転ぶ頃には、もう窓から夕陽が射し込む時間帯になっていた。フリオもはぁはぁと荒い息を吐いて、ベッドにぐったり寝転がっている。エドガーが寝転がったまま、フリオの汗で濡れている身体を抱き締めた。腰やアナルが地味にかなり痛い。アナルが切れている感じはしないが、ジンジン痛む。髪を結っていた髪紐も髪飾りもいつの間にかどこかへいき、フリオは乱れた髪が完全に下りていた。汗まみれの身体にまとわりつく自分の長い髪が少し鬱陶しい。しかしそれでも満足感が半端ない。エドガーがフリオの唇に優しく触れるだけのキスをしてくれる。なんかもうそれだけで幸せ過ぎて、堪らない。
2人でピッタリ裸のままくっついて、荒い呼吸を整えていると、玄関が開く音とジャンとトリッシュの話す声が聞こえてきた。フリオはガバッと起き上がった。
「フリオさん?」
「ヤバい。父様達が帰って来た」
「えっ!?」
エドガーも驚いて起き上がった。2人揃って慌てながら、部屋に置いていたタオルで適当に汚れた身体を拭き、脱ぎ散らかしていた服を着た。フリオが机の引きだしに入れてある予備の髪紐で髪を結い上げようとすると、エドガーがぎょっとしてそれを止めた。
「フリオさん!ごめん!……その、うなじのとこ、噛んじゃってる」
「え?」
「あの……歯形ついてる……」
「え、あっ……」
「ごめん。痛くない?」
「へ、平気だ」
フリオは慌ててうなじを隠すように、髪を下ろしてボサボサになっている髪を撫でつけた。精液の匂いがする気がする部屋の空気を入れ換えようと、窓を開けた。ぐっちゃぐちゃに乱れて色んな液体で濡れているシーツを剥がして、適当に丸めて部屋の隅に置いた。
「……どうしよう」
「なにが?」
「……父様達の前に出ていくのがめちゃめちゃ気まずい」
「大丈夫。多分俺の方が気まずいから」
「……そうか」
2人で顔を見合わせて、小さく笑った。エドガーがフリオの手を握った。下ろしたフリオの髪に触れ、そっと唇にキスをしてくる。フリオは目を閉じて、エドガーの唇を素直に受け入れた。
「フリオさん」
「ん?」
「またしたい」
「うん。……エドガー」
「うん」
「また楽器を弾いて歌を聴かせてくれないか?」
「勿論!」
「その……夏休みに家族にエドガーのこと、紹介してもいいか?……恋人だって」
「うん。その、フリオさんの夏休み中まるッとは難しいけど、取れるだけ休みを取るよ。もっと一緒に出掛けたりしたい。歌ったり、キスしたり、その、セックスもしたい……です」
「うん」
エドガーの言葉が嬉しくて堪らず、フリオは微笑んだ。今度はフリオからエドガーに触れるだけのキスをして、2人でフリオの部屋から出た。
ジャン達にエドガーが愛想よく挨拶をするのを見守り、帰っていくエドガーの背中を玄関からじっと見た。エドガーと本当に恋人になれた気がする。嬉しすぎて腹の底がムズムズする。
エドガーと入れ違いにクラウディオが帰って来た。フリオは痛む身体を無視してクラウディオに勢いよく飛びつき、嬉しすぎる結果報告をするのであった。
ベッドに仰向けに寝転がって、エドガーの向かって膝を立てて大きく脚を開いていた。エドガーがフリオの太腿を片手で撫でながら、フリオのアナルを拡げるようにローションで濡れた指を抜き差ししている。
「すごい……本当に3本も入っちゃった」
「あっ、んっ……あっ……」
「痛くない?」
「……う、うん」
「ここ気持ちいい?」
「あぁっ!」
エドガーの指先がフリオの前立腺に触れる。指を1本入れてた時に見つけたフリオが1番感じる場所をエドガーがグリグリ擦ってくる。強すぎる刺激に思わず喘いで、身体をくねらせた。エドガーが指を抜き差しする度にぐちゅぐちゅといやらしい音がする。フリオのぺニスは当然のように勃起している。
「フリオさんの中、熱い。こんなに狭いのに、俺の指3本も入っちゃった」
「あっ、あっ、はっ、んっ……」
「はぁ……フリオさん。俺ここに挿れたい」
「んっ、んっ……いれて……」
「うん」
フリオの中で好き勝手に動き回っていたエドガーの指がゆっくり引き抜かれた。その感覚にすらゾクゾクして腰が震える。エドガーを見ると、自分のぺニスにローションを垂らして馴染ませるようにぺニスを擦っていた。エドガーのぺニスはフリオのアナルを慣らしている間は一切触れていなかったのに完全に勃起していた。はっと、クラウディオの言葉を唐突に思い出した。『童貞だったら騎乗位でリードした方がいい』フリオはエドガーを促して、ベッドに仰向けに横にならせた。すぐにエドガーに跨がって、ローションでぬるぬるに濡れているぺニスに触れ、自分のアナルに先っぽを押しつけた。意識して力を抜いて、ゆっくりと腰を下ろしていく。エドガーの熱くて固いぺニスがフリオの狭いアナルを押し拡げながら入ってくる。正直痛い。でもそれ以上に興奮する。エドガーのぺニスがフリオの中に入ってくる。エドガーが耐えるように眉間に皺を寄せた。ゆっくりと根元まで飲み込んでいき、全部フリオの中におさまると、2人揃って大きく息を吐いた。
「はっ、すごい。本当に入っちゃった」
「……あぁ」
「フリオさんの中、すごい気持ちいい」
エドガーが腰を少しずつ動かして突き上げ始めた。内壁を擦るエドガーのぺニスの感触が堪らなく気持ちいい。フリオがリードをしなければと思うが、すぐに激しく動き出したエドガーにされるがまま揺さぶられる。奥へ奥へと突き進むようにして、ガンガン突き上げられ、その度に衝撃と興奮と僅かに感じる快感で声をあげる。
「はっ、はっ、フリオさん」
「あっ、あっ、あっ、あっ……」
「気持ちいい……ヤバい、腰とまんない」
「んっ、んっ、あっ」
「あぁっ!ヤバい!も、もう……出ちゃいそう……」
尻を強く掴まれて、激しく下から突き上げられる。フリオは結い上げた髪を振り乱しながら、耐えるようにぎゅっとシーツを掴んだ。
「あぁ……ダメだ……イクッ!あぁっ!」
エドガーがガンッと一際強く腰を突き上げた。エドガーのフリオの尻を掴んでいる手に力が入った。フリオの中でエドガーのぺニスがビクビク震えている感じがする。射精しているのだろう。エドガーがフリオの中に射精した。そのことが泣きたいくらい嬉しい。
「あ、はぁ……ご、ごめん。先に出しちゃった……」
「んっ……いい」
「……フリオさんもイッて」
そう言ってエドガーがフリオのぺニスに手で触れた。繋がったまま、焦らしもせずに激しくぺニスを擦られる。思わずきゅっと入ったままのエドガーのぺニスを締めつけた。
「うあっ……フ、フリオさん。そんなに締められたら、俺また勃っちゃう」
「あっ、あっ……だって……」
「んっ、気持ちいい?」
「きもちいい……あ、は、イク……イクッ、あ、あ、あぁっ!」
フリオは身体を震わせて、2回目だというのに勢いよく射精した。ぺニスから飛び出した精液がエドガーの逞しい胸にまでかかる。きゅっとキツく自然とアナルが締まった。中に入ったままのエドガーのぺニスの形が分かる感じがして、すごくゾクゾクする。萎えていた筈のエドガーのぺニスがまた大きく固くなった。
「はっ……フリオさん」
「あ、は、うん」
「もっかい、したい」
「うん」
そのまま突き上げようとするエドガーを止め、1度エドガーのぺニスをゆっくり引き抜いた。エドガーのペニスが抜けると同時に自分のアナルからエドガーの精液が溢れて垂れる感触がする。フリオはエドガーに背を向けて四つん這いになった。フリオがリードできる気がもうまるでしないので、少しでも負担の少ない体位の方がいい気がする。エドガーはすぐに起き上がって、フリオの白い尻に触れた。薄い尻たぶを開いて、ピタリと自分のぺニスの先っぽをフリオのアナルに押しつけてくる。そのままゆっくりとエドガーのペニスが再びフリオのアナルに入ってきた。
「あぁっ……」
「うぁ……フリオさん、すごい。中、気持ちいい……」
「あっ!」
エドガーがグッと強く、自分の下腹部をフリオの尻に押しつけるようにして腰を擦りつけた。始めはゆっくり抜き差ししていたが、すぐに激しく動き出した。パンパンとフリオの尻とエドガーの下腹部がぶつかる音がする程、激しく抜き差しされる。痛い。でも気持ちがいい。強く腰を掴んでいるエドガーの熱い手の感触にすら感じてしまう。フリオは気づけばシーツに頬をつけ、手はしがみつくように強くシーツを掴んでいた。尻をエドガーに突き出すように、尻だけ高く上げた体勢に興奮しているのか、エドガーが荒い息を吐きながらさっきよりも激しくぺニスを抜き差ししている。激しく揺さぶられながら、フリオはずっと喘いでいる。開きっぱなしの口から涎が垂れるが、そんなこと気にしていられない。気持ちがいい。イキたい。フリオは自分のペニスに手を伸ばして、激しくぺニスを擦り始めた。途端にきゅっとフリオの中に入って好き勝手に動き回るエドガーのペニスを締めつける。
「あぁっ!フリオさん!絞めすぎっ!」
「あっ!あっ!あっ!あっ!」
「あぁぁぁ……出ちゃうっ!また!イクッ!ああっ!」
「あぁぁっ!!」
ガンガン激しく突き上げられて、殆んど同時に2人は射精した。シーツに精液を飛ばしながら、フリオは中でビクビク震えながら射精しているエドガーのペニスの感触を、目を閉じて意識を集中して感じていた。また、フリオの中でエドガーが射精した。嬉しさが溢れて止まらない。フリオはそのまま1つ、ポロッと涙を溢した。
その後もエドガーに求められるがままにエドガーのペニスを何度も受け入れた。エドガーが合わせて6回も射精して、大きく荒い呼吸をしながらベッドに寝転ぶ頃には、もう窓から夕陽が射し込む時間帯になっていた。フリオもはぁはぁと荒い息を吐いて、ベッドにぐったり寝転がっている。エドガーが寝転がったまま、フリオの汗で濡れている身体を抱き締めた。腰やアナルが地味にかなり痛い。アナルが切れている感じはしないが、ジンジン痛む。髪を結っていた髪紐も髪飾りもいつの間にかどこかへいき、フリオは乱れた髪が完全に下りていた。汗まみれの身体にまとわりつく自分の長い髪が少し鬱陶しい。しかしそれでも満足感が半端ない。エドガーがフリオの唇に優しく触れるだけのキスをしてくれる。なんかもうそれだけで幸せ過ぎて、堪らない。
2人でピッタリ裸のままくっついて、荒い呼吸を整えていると、玄関が開く音とジャンとトリッシュの話す声が聞こえてきた。フリオはガバッと起き上がった。
「フリオさん?」
「ヤバい。父様達が帰って来た」
「えっ!?」
エドガーも驚いて起き上がった。2人揃って慌てながら、部屋に置いていたタオルで適当に汚れた身体を拭き、脱ぎ散らかしていた服を着た。フリオが机の引きだしに入れてある予備の髪紐で髪を結い上げようとすると、エドガーがぎょっとしてそれを止めた。
「フリオさん!ごめん!……その、うなじのとこ、噛んじゃってる」
「え?」
「あの……歯形ついてる……」
「え、あっ……」
「ごめん。痛くない?」
「へ、平気だ」
フリオは慌ててうなじを隠すように、髪を下ろしてボサボサになっている髪を撫でつけた。精液の匂いがする気がする部屋の空気を入れ換えようと、窓を開けた。ぐっちゃぐちゃに乱れて色んな液体で濡れているシーツを剥がして、適当に丸めて部屋の隅に置いた。
「……どうしよう」
「なにが?」
「……父様達の前に出ていくのがめちゃめちゃ気まずい」
「大丈夫。多分俺の方が気まずいから」
「……そうか」
2人で顔を見合わせて、小さく笑った。エドガーがフリオの手を握った。下ろしたフリオの髪に触れ、そっと唇にキスをしてくる。フリオは目を閉じて、エドガーの唇を素直に受け入れた。
「フリオさん」
「ん?」
「またしたい」
「うん。……エドガー」
「うん」
「また楽器を弾いて歌を聴かせてくれないか?」
「勿論!」
「その……夏休みに家族にエドガーのこと、紹介してもいいか?……恋人だって」
「うん。その、フリオさんの夏休み中まるッとは難しいけど、取れるだけ休みを取るよ。もっと一緒に出掛けたりしたい。歌ったり、キスしたり、その、セックスもしたい……です」
「うん」
エドガーの言葉が嬉しくて堪らず、フリオは微笑んだ。今度はフリオからエドガーに触れるだけのキスをして、2人でフリオの部屋から出た。
ジャン達にエドガーが愛想よく挨拶をするのを見守り、帰っていくエドガーの背中を玄関からじっと見た。エドガーと本当に恋人になれた気がする。嬉しすぎて腹の底がムズムズする。
エドガーと入れ違いにクラウディオが帰って来た。フリオは痛む身体を無視してクラウディオに勢いよく飛びつき、嬉しすぎる結果報告をするのであった。
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