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25:内緒話
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クラウディオとフェリが結婚して30年程経った。その間、小さな騒動はいくつもあったが、大きな騒動は起こらず、結構平和に過ごせていた。わりと最近、孫のアマーリエが結婚して2人にとって初めての曾孫もできた。クラウディオとフェリの間には残念ながら、まだ子供はできていない。それでも年に1度は必ずロヴィーノ達が遊びに来てくれるので、寂しくはない。
ロヴィーノ達が夏休みで今年もクラウディオの家に遊びに来てくれた。クラウディオは兄弟3人と家でお茶を飲んでいた。フェリとフェルナンドはお使いを頼んだので今は出掛けている。ロヴィーノ達にフェリにはまだ内緒にしたい話があるのだ。
「で、父上。話とはなんだ?」
「浮気したとかそういう類いの話なら命の覚悟をしておけ」
「物騒だぜ。フリオ兄上」
「いや、浮気はしてないんだが……。その、な。実は結婚前から考えていたんだが、フェリにもう1人か2人伴侶を持ってもらおうかと考えているんだ」
「は?」
「何故?」
「フェリは風の神子だろ?1年の殆どはたった1人で飛び回っている」
「あぁ」
「だから、フェリと共に飛び回って一緒に旅ができる飛竜乗りの伴侶がいたらいいなぁ、と思ってたんだ」
「あー」
「それはまぁ……」
「フェリは結構寂しがりだからな」
「それなら父上がいっそ母上についていけばいいんじゃないか?」
「残念ながらそれはできない」
「何故?」
「……俺が重度の高所恐怖症なのと、誓いがあるからな」
「高所恐怖症は兎も角、誓いって何?」
「呪いに侵された本来の土の宗主国を取り戻すっていうのは実は俺達や俺達より上の世代の土の民の悲願だったんだよ。マーサ様が召喚されて、呪いを封印した時、俺は当時将軍だったリチャード様の直属部隊にいたんだが、封印が本当にされているのかの確認と旧土の宗主国に1人でいるであろうマーサ様の保護のために、長年呪いに侵されていたせいで真っ黒く変色した何もない大地を駆けて、唯一残っていた聖地神殿にリチャード様と直属部隊だけで行ったんだ」
「あぁ」
「まぁ、その時初めてマーサ様にお会いしてな。話し出したら、ひたすら長くなるから割愛するが、リチャード様直属部隊が国軍からサンガレア領軍になるって決まった時に自分自身の魂に誓ったんだよ。これから土の宗主国を守り、サンガレアを元の豊かな姿に復興すると決められたマーサ様に一生お仕えして、あの方の為だけに死ぬと」
「…………」
「俺はその誓いを破るつもりはない。フェリのことは心から愛しているよ。でも俺はフェリと共に生きてはいられるが、フェリの為には死ねないんだよ。だが、フェリにはフェリの為だけに生きて、フェリの為だけに死んでくれるような相手が必要だと思うんだ」
「……まぁ、話はなんとなく分かった」
「そこまで深く考えなくても、母上は父上がいればいいのでは?」
「そりゃ、風の神子の務めの時もずっと一緒な奴がいればいいかもしれないけどなぁ」
「今回この話をしたのは、フェリの相手にいいような男がいないか聞こうと思ってな。俺は飛竜乗りの知り合いなんてアルジャーノしかいないし」
ロヴィーノが少し眉間に皺を寄せながら、お茶を口に含んだ。
「まぁ、心当たりというか……母上の伴侶でもいいかと思えるような男はいる」
「兄上?」
「え、誰?」
「ジャンだ。アイツは将軍になった今でも国1番の飛竜乗りだし、かなりタフだから母上の旅にもついていけるだろう。それに……」
「それに?」
「……まぁ、今だから言うが、子供の頃はジャンが父親なら良かったのに、といつも思っていた」
「……まぁ、それは俺も思っていましたが」
「あ、俺も」
「ふむ。ジャン将軍か……結婚はしてないのか?」
「俺が知る限り、今まで1度もしたことがないな。飛竜が兎に角好きでな。結婚したら伴侶との時間を持たなくてはいけなくなるだろう?そうしたら、唯でさえ仕事が忙しくて思うように自分の飛竜と過ごす時間が確保できていないのに、更にそれが難しくなるから絶対に結婚はしたくないと言っていた」
「めちゃくちゃいい奴なんだけど、相変わらずぶっ飛んでるな」
「飛竜が関わるとな。それ以外は普通に優しい男なんだが」
「ジャン将軍って確かマーサ様とも仲が良かったよな?」
「あぁ。四大国巡りの旅の時に酒と飛竜の話で意気投合して、未だに手紙のやり取りしてるらしいぞ」
「よし。フェリにジャン将軍をとりあえず口説かせよう」
「本気か?」
「あぁ」
「……本当にいいのか?母上が今みたいに父上だけ見てるわけじゃなくなるんだぞ」
「俺のことは構わない。……いやまぁ、そこら辺の踏ん切りが中々つかなかったから、今こうして話すまでに時間がかかったんだが……俺のことよりフェリが寂しくないことの方が余程重要だと思ってな」
「なるほど……」
「兄上。ジャン将軍が父親2号になるのは俺は構いませんよ」
「んー。俺もー」
「まぁ、俺もジャンならいいが……だが、母上にジャンを口説き落とせるのか?こう言ってはなんだが、母上は容姿は普通だぞ。普通どころか淡い金髪が1番美しいっていう価値観の風の民相手じゃ、母上の髪色は金髪じゃない時点で論外だし。それに相手は筋金入りの飛竜馬鹿だし」
「そこはフェリに頑張ってもらうしかないな。まぁ、フェリは可愛いから確実にいけると思うぞ」
「父上にとっては可愛いかもしれないけど、母上は見た目は普通だぞ?可愛くはないぞ?」
「ふっ。アルジャーノ。どこに目をつけている。フェリは超絶可愛いんだよ」
「あー……うん。父上の中ではな」
「恋は盲目ってやつですかね、兄上」
「かもな」
「まぁ、そういうことだから協力してくれないか?俺はサンガレアを動けないからな」
「まぁ、いいけど」
「あまり期待はするなよ」
「具体的に口説くってどうやんの?俺やったことがないんだわ」
「……俺もない。その、積極的に自分からいくってのは」
「あれ?ロヴィ兄上ってマーサを口説いたわけじゃねぇの?」
「いや、その……その場の流れというかなんというか……まぁ、そんな感じだ」
「どんな感じだよ。フリオ兄上は?」
「俺は童貞だ」
「お、おう……マジか。童貞でも好きな相手にアプローチしたこともないの?」
「ないな」
「即答かー」
「童貞を捨てたければ、男相手でいいなら花街に連れていくが」
「フリオ。お前そっち方面の興味はないのか?」
「……別にないわけではないですけど」
「なら、いっそ父上に花街に連れていってもらえば?」
「んんっ。俺の話よりも!我々は母上の話をしていたのでは? 」
「あ、そうだった」
「フェリにはこの話は俺から伝えておこう。ロヴィーノ達は風の宗主国でうまーくジャン将軍をフェリが口説けるように協力してくれ」
「わかった」
「まぁ、仕方あるまい」
「いいぞー」
「じゃあ、よろしく頼むな!」
クラウディオが拳を作ると、ロヴィーノ達も拳を作って軽くぶつけ合った。
話が終わった直後にフェリとフェルナンドが帰って来たので、クラウディオは2人にハグとキスをして出迎え、夕食を作るためにフェリと台所へと移動した。子供達の同意は得られた。あとはフェリ本人と話をするだけである。早速今夜話をすることに決め、クラウディオは魔導冷蔵庫から食材を取り出した。
ーーーーーー
「と、いうわけで、フェリ。ジャン将軍を口説き落としてきてくれ」
「やだ」
フェリは即答で断った。
子供達が領館へと引き上げた後、クラウディオから改まって話があると言われたのだ。クラウディオの話を聞き終えた感想はふざけるな、の一言である。
フェリはクラウディオだけ愛している。他の男なんかいらない。
「フェリ。頼むよ。ずっと一緒にいられる相手がいた方がいいんだ」
「俺は今のままで十分満足してるし」
「1人でいることの方がずっと多いだろう?心配なんだ」
「別に平気だ」
「フェリ……」
フェリはクラウディオに腹が立ってきた。同時に悲しくなる。フェリはクラウディオがいてくれればいいのだ。確かにたまにしか会えないが、それでも十分なくらい愛している。
フェリは涙がじんわり滲んだ瞳でキッとクラウディオを睨みつけた。
「クラウディオの……馬鹿ぁぁぁぁぁ!!!」
「あっ!フェリ!」
フェリは窓から外に飛び出した。そのまま飛んでマーサの元へ向かう。クラウディオに対して腹が立って仕方がない。荒れた感情のまま、土竜の森の中のマーサの隠れ家に飛び込んだ。
「マーサッ!!」
「あ、やっぱり来た」
マーサは1人でベッドに腰掛け、酒を飲んでいた。のほほんと座っているマーサに勢いよく抱きつき、涙が溢れてくる目元をぎゅっとマーサの肩に押しつけた。マーサがフェリの身体を抱きしめ、頭を優しく撫でてくれる。フェリが泣き止んで落ち着くまで、ずっとそうしてくれていた。
ロヴィーノ達が夏休みで今年もクラウディオの家に遊びに来てくれた。クラウディオは兄弟3人と家でお茶を飲んでいた。フェリとフェルナンドはお使いを頼んだので今は出掛けている。ロヴィーノ達にフェリにはまだ内緒にしたい話があるのだ。
「で、父上。話とはなんだ?」
「浮気したとかそういう類いの話なら命の覚悟をしておけ」
「物騒だぜ。フリオ兄上」
「いや、浮気はしてないんだが……。その、な。実は結婚前から考えていたんだが、フェリにもう1人か2人伴侶を持ってもらおうかと考えているんだ」
「は?」
「何故?」
「フェリは風の神子だろ?1年の殆どはたった1人で飛び回っている」
「あぁ」
「だから、フェリと共に飛び回って一緒に旅ができる飛竜乗りの伴侶がいたらいいなぁ、と思ってたんだ」
「あー」
「それはまぁ……」
「フェリは結構寂しがりだからな」
「それなら父上がいっそ母上についていけばいいんじゃないか?」
「残念ながらそれはできない」
「何故?」
「……俺が重度の高所恐怖症なのと、誓いがあるからな」
「高所恐怖症は兎も角、誓いって何?」
「呪いに侵された本来の土の宗主国を取り戻すっていうのは実は俺達や俺達より上の世代の土の民の悲願だったんだよ。マーサ様が召喚されて、呪いを封印した時、俺は当時将軍だったリチャード様の直属部隊にいたんだが、封印が本当にされているのかの確認と旧土の宗主国に1人でいるであろうマーサ様の保護のために、長年呪いに侵されていたせいで真っ黒く変色した何もない大地を駆けて、唯一残っていた聖地神殿にリチャード様と直属部隊だけで行ったんだ」
「あぁ」
「まぁ、その時初めてマーサ様にお会いしてな。話し出したら、ひたすら長くなるから割愛するが、リチャード様直属部隊が国軍からサンガレア領軍になるって決まった時に自分自身の魂に誓ったんだよ。これから土の宗主国を守り、サンガレアを元の豊かな姿に復興すると決められたマーサ様に一生お仕えして、あの方の為だけに死ぬと」
「…………」
「俺はその誓いを破るつもりはない。フェリのことは心から愛しているよ。でも俺はフェリと共に生きてはいられるが、フェリの為には死ねないんだよ。だが、フェリにはフェリの為だけに生きて、フェリの為だけに死んでくれるような相手が必要だと思うんだ」
「……まぁ、話はなんとなく分かった」
「そこまで深く考えなくても、母上は父上がいればいいのでは?」
「そりゃ、風の神子の務めの時もずっと一緒な奴がいればいいかもしれないけどなぁ」
「今回この話をしたのは、フェリの相手にいいような男がいないか聞こうと思ってな。俺は飛竜乗りの知り合いなんてアルジャーノしかいないし」
ロヴィーノが少し眉間に皺を寄せながら、お茶を口に含んだ。
「まぁ、心当たりというか……母上の伴侶でもいいかと思えるような男はいる」
「兄上?」
「え、誰?」
「ジャンだ。アイツは将軍になった今でも国1番の飛竜乗りだし、かなりタフだから母上の旅にもついていけるだろう。それに……」
「それに?」
「……まぁ、今だから言うが、子供の頃はジャンが父親なら良かったのに、といつも思っていた」
「……まぁ、それは俺も思っていましたが」
「あ、俺も」
「ふむ。ジャン将軍か……結婚はしてないのか?」
「俺が知る限り、今まで1度もしたことがないな。飛竜が兎に角好きでな。結婚したら伴侶との時間を持たなくてはいけなくなるだろう?そうしたら、唯でさえ仕事が忙しくて思うように自分の飛竜と過ごす時間が確保できていないのに、更にそれが難しくなるから絶対に結婚はしたくないと言っていた」
「めちゃくちゃいい奴なんだけど、相変わらずぶっ飛んでるな」
「飛竜が関わるとな。それ以外は普通に優しい男なんだが」
「ジャン将軍って確かマーサ様とも仲が良かったよな?」
「あぁ。四大国巡りの旅の時に酒と飛竜の話で意気投合して、未だに手紙のやり取りしてるらしいぞ」
「よし。フェリにジャン将軍をとりあえず口説かせよう」
「本気か?」
「あぁ」
「……本当にいいのか?母上が今みたいに父上だけ見てるわけじゃなくなるんだぞ」
「俺のことは構わない。……いやまぁ、そこら辺の踏ん切りが中々つかなかったから、今こうして話すまでに時間がかかったんだが……俺のことよりフェリが寂しくないことの方が余程重要だと思ってな」
「なるほど……」
「兄上。ジャン将軍が父親2号になるのは俺は構いませんよ」
「んー。俺もー」
「まぁ、俺もジャンならいいが……だが、母上にジャンを口説き落とせるのか?こう言ってはなんだが、母上は容姿は普通だぞ。普通どころか淡い金髪が1番美しいっていう価値観の風の民相手じゃ、母上の髪色は金髪じゃない時点で論外だし。それに相手は筋金入りの飛竜馬鹿だし」
「そこはフェリに頑張ってもらうしかないな。まぁ、フェリは可愛いから確実にいけると思うぞ」
「父上にとっては可愛いかもしれないけど、母上は見た目は普通だぞ?可愛くはないぞ?」
「ふっ。アルジャーノ。どこに目をつけている。フェリは超絶可愛いんだよ」
「あー……うん。父上の中ではな」
「恋は盲目ってやつですかね、兄上」
「かもな」
「まぁ、そういうことだから協力してくれないか?俺はサンガレアを動けないからな」
「まぁ、いいけど」
「あまり期待はするなよ」
「具体的に口説くってどうやんの?俺やったことがないんだわ」
「……俺もない。その、積極的に自分からいくってのは」
「あれ?ロヴィ兄上ってマーサを口説いたわけじゃねぇの?」
「いや、その……その場の流れというかなんというか……まぁ、そんな感じだ」
「どんな感じだよ。フリオ兄上は?」
「俺は童貞だ」
「お、おう……マジか。童貞でも好きな相手にアプローチしたこともないの?」
「ないな」
「即答かー」
「童貞を捨てたければ、男相手でいいなら花街に連れていくが」
「フリオ。お前そっち方面の興味はないのか?」
「……別にないわけではないですけど」
「なら、いっそ父上に花街に連れていってもらえば?」
「んんっ。俺の話よりも!我々は母上の話をしていたのでは? 」
「あ、そうだった」
「フェリにはこの話は俺から伝えておこう。ロヴィーノ達は風の宗主国でうまーくジャン将軍をフェリが口説けるように協力してくれ」
「わかった」
「まぁ、仕方あるまい」
「いいぞー」
「じゃあ、よろしく頼むな!」
クラウディオが拳を作ると、ロヴィーノ達も拳を作って軽くぶつけ合った。
話が終わった直後にフェリとフェルナンドが帰って来たので、クラウディオは2人にハグとキスをして出迎え、夕食を作るためにフェリと台所へと移動した。子供達の同意は得られた。あとはフェリ本人と話をするだけである。早速今夜話をすることに決め、クラウディオは魔導冷蔵庫から食材を取り出した。
ーーーーーー
「と、いうわけで、フェリ。ジャン将軍を口説き落としてきてくれ」
「やだ」
フェリは即答で断った。
子供達が領館へと引き上げた後、クラウディオから改まって話があると言われたのだ。クラウディオの話を聞き終えた感想はふざけるな、の一言である。
フェリはクラウディオだけ愛している。他の男なんかいらない。
「フェリ。頼むよ。ずっと一緒にいられる相手がいた方がいいんだ」
「俺は今のままで十分満足してるし」
「1人でいることの方がずっと多いだろう?心配なんだ」
「別に平気だ」
「フェリ……」
フェリはクラウディオに腹が立ってきた。同時に悲しくなる。フェリはクラウディオがいてくれればいいのだ。確かにたまにしか会えないが、それでも十分なくらい愛している。
フェリは涙がじんわり滲んだ瞳でキッとクラウディオを睨みつけた。
「クラウディオの……馬鹿ぁぁぁぁぁ!!!」
「あっ!フェリ!」
フェリは窓から外に飛び出した。そのまま飛んでマーサの元へ向かう。クラウディオに対して腹が立って仕方がない。荒れた感情のまま、土竜の森の中のマーサの隠れ家に飛び込んだ。
「マーサッ!!」
「あ、やっぱり来た」
マーサは1人でベッドに腰掛け、酒を飲んでいた。のほほんと座っているマーサに勢いよく抱きつき、涙が溢れてくる目元をぎゅっとマーサの肩に押しつけた。マーサがフェリの身体を抱きしめ、頭を優しく撫でてくれる。フェリが泣き止んで落ち着くまで、ずっとそうしてくれていた。
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