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2:フェリとマーサの夜

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その日の夜更け。
フェリは土竜の森と呼ばれる土の聖域の中の風の力点でマーサを待っていた。柔らかい草に寝転がり、木々の合間から見える星を眺めていると、マーサがやってきた。


「やぁ、兄さん。いい星が出てるね」

「マーサ」


サクサクと草を踏みながら歩いてきた楽な甚平を着たマーサが片手をあげた。


「仕事は終わったのか?」

「うん。今は仕事量少ないからね」

「そうか、おつかれ」

「ありがと」


マーサがフェリの隣に座った。


「それじゃあ、早速する?」

「する」


フェリがそう言うと、マーサがフェリに覆い被さってきて唇にキスをした。啄むように何度も優しく吸いつかれる。少し口を開けてマーサの舌を迎え入れる。上顎を舌でねっとり擦られてピクリと体が震えた。そのまま舌を絡めあう。くちゅり、と小さな音がした。舌で歯列をなぞられ、伸ばしたフェリの舌を甘噛みされる。腰の辺りがぞわぞわして、下腹部が熱くなる感覚がする。1度口を離すと、はぁっ、と甘い溜め息が出た。
マーサに首筋を舐められながら、服の下に手を差し込まれて優しく体を撫で回される。臍の辺りからじわじわ這い上がってくる手に期待がつのる。乳首にやんわりと触れられると、思わず溜め息が出た。そのまま転がすように指先で弄られる。乳首に触れている手とは逆の手で服を脱がされる。服を脱がそうとするマーサに協力して、フェリは自分からシャツを脱いだ。その間もマーサの手はとまらない。
背中を撫でられ、臍を舐められる。ぴちゃぴちゃといやらしい音が静かな森に響く。ツツーっと臍から乳首に向かって舐めあげられる。焦らすように乳輪を円を描くように舐められる。フェリの乳首は既にピンと立っている。焦れてマーサの名前を吐息混じりに呼ぶと、やっと欲しかった刺激が与えられた。マーサがフェリの乳首を口に含んだ。舌で乳首を転がされ、時折優しく噛まれる。その刺激が堪らなかった。反対側の乳首にも吸いつかれ、たまらず小さな喘ぎ声が漏れた。
マーサの手がズボンへとのびた。積極的に腰を上げて、脱がすのを手伝う。下着を着けていないため、フェリは生まれたままの姿になった。フェリのペニスは完全に勃ち上がり、女のソコは濡れそぼっていた。
乳首がうっすら色づくほど弄られた後、漸くマーサはそこから口を離した。
フェリのペニスが期待に震える。マーサは焦らすことなく、フェリのペニスの裏筋を舐めあげ、パクンとペニスを口に含んだ。また微かな喘ぎ声が漏れた。そのまま先っぽを舐め回され、根元を緩くしごかれた。それだけで堪らなくなり、然程間をおかずにフェリはマーサの口の中に射精した。
息を整える間もなく、脚を大きく開かされ、女のソコを舐められる。じゅるじゅると音をたてて吸いつかれ、全身が震える。中に長い舌を差し入れられ、中も舐め回される。早くも緩やかに勃ち上がりだしたペニスも指先で弄ばれる。
2人とも言葉はなく、フェリの荒い吐息と喘ぎ声、いやらしい水音だけが辺りに響いていた。
女のソコにマーサが指を入れ、フェリの中をかき回した。中の良いところを擦るように、円を描くようにゆっくり指を動かされ、脚が震える。最初はゆっくりと、そして徐々に速く動かされる指に、そのまま絶頂へと誘われる。


「あっ、あっ……マーサッ!もう、イクっ」


フェリがそう言うと、マーサは指の動きを速め、より複雑に動かした。ぐちょぐちょとフェリのソコから音がする。マーサの指をきつく締めつけながら、フェリは絶頂した。どっと中から愛液が溢れ、全身が震えた。マーサがフェリのソコから指をゆっくり引き抜く。フェリのソコはもっと欲しいと言うように、ひくついた。マーサが自分の指についたフェリの愛液を舐めた。


「兄さん、挿れていい?」

「……いいぞ」


体格に似合わぬ大きさの熱くて固いマーサのペニスの先っぽがフェリのソコにピタリと押しつけられた。そのままゆっくりとフェリの膣内を押し広げるように入ってくる。その感触に震える息を吐いた。
マーサが焦らすことなく、腰を動かし始めた。ゆっくりフェリの中を味わうように抜き差しする。マーサの熱くて固いペニスにフェリの内壁が喜んで絡みついて締めつける。


「ははっ!兄さん、すごいよ」

「あっ……はっ、あぁ……」


マーサが笑いながら腰を揺すった。マーサのペニスが入っているだけで、なんだか満たされるような気がする。でもまだ足りない。フェリは自分から腰を振って、マーサのペニスを味わう。内壁をペニスに擦られる度に背筋がゾクゾクする快感が広がる。マーサは動きをとめ、面白がるように自分の下でいやらしく身体をくねらせて快感を貪るフェリを見ていた。


「あぁ……マーサ……」

「んー?」

「動いてくれよ……」

「いいよー」


軽い返事をして、マーサがフェリの腰を掴んだ。ゆっくりとペニスを先っぽギリギリまで引き抜いて、またゆっくり奥へと押し込んでいく。焦れったいくらいゆっくりと抜き差しされる。フェリはもどかしくて、腰をくねらせ身悶えた。先っぽギリギリまで引き抜かれたペニスがズンッと突然勢いよく奥まで突き上げられた。


「あぁっ!!」


そのまま奥へ奥へと突き進むように、マーサが強く腰を押しつけてきて奥をグリグリしてくる。強い快感に目の裏がチカチカする。すぐに頭の中が真っ白になり、身体をガクガク震わせて、フェリはイッた。女の方だけではなくペニスからもたらたらと精液が溢れ出ている。


「はははっ。兄さん、すっげぇ締まるー。きーもちいー」


マーサがそれはそれは楽しそうに、イッてビクビク震えるフェリの脚を掴んでガンガン腰を振り始めた。


「あ!あ!あ!あ!あぁぁ!!」

「気持ちいいねぇ、兄さん」


奥を突き上げられる度に、強すぎる刺激に堪えかねて悲鳴のような甲高い喘ぎ声が出る。気持ちいい。それだけしか頭にない。


「1回出すよー」


呼吸は荒くなっているが、余裕の顔をしたマーサが更に速く激しく腰を動かした。ペニスをぐっと奥まで突きいれられる。強く腰を押しつけられて、中のマーサのペニスが震えた感じがする。射精しているのだ。全部出しきるように、マーサが何度もゆるゆるとゆるく腰を動かした。ペニスを引き抜かれる感覚にすら、気持ちよくて腰が震える。フェリのソコからマーサの大量の精液が溢れて垂れる。


「夜はまだまだ長いよ。兄さん」


はぁはぁと荒い息を吐いているフェリの身体をマーサがひっくり返した。フェリは身体に力が入らず、されるがままだ。マーサがフェリの腰を掴んで、腰だけ高く上げさせた。休む間もなくフェリのソコにマーサのペニスが入ってくる。フェリの中をかき回すようにマーサが腰を回した。


「あぁ……」

「激しく突くのがいい?それともずっとこのまま?」


マーサが腰をゆっくり動かしながら、フェリの柔らかい尻を揉みつつ聞いてきた。そんなの決まっている。


「……は、あ……ついて……」

「りょーかーい」


楽しそうなマーサの声と同時に、強く突き上げられた。そのままパンパンとフェリの尻とマーサの下腹部がぶつかる音がする程激しく腰を打ちつけられる。馬鹿みたいに気持ちがいい。フェリは開けっ放しの口から涎を垂らし、すがるものが欲しくて手に当たる短い柔らかい草を掴んだ。


「あっ!あっ!あっ!あっ!」


奥を突かれる度に喘ぎ声が出る。マーサが腰を打ちつけながら、器用に親指をフェリのアナルに入れた。そのまま、ぐにぐに動かされる。


「あぁっ!」

「次イッたら今度はこっちねー」


フェリはアナルも完全に開発済みである。更なる快感への期待で、フェリのソコはマーサのペニスをきゅっと締めつけた。

結局、朝日が昇るまで何度も体位を変え、女のソコからもアナルからもマーサが出した大量の精液が垂れ流れるまでずっとセックスしていた。数える気が起きない程イカされたフェリは、ようやくペニスを抜いて終わりの優しいキスをしてくるマーサにゆるく抱きついて、そのまま目を閉じた。









ーーーーーー
少し寝ていたのだろうか。
マーサが身繕いする音で、フェリは目を開けた。


「マーサ」

「兄さん。私、朝ご飯作りに行くけど、どうする?寝てる?」

「あー、朝飯まで家で寝てるわ」


そう言って、フェリものそのそ起き出した。


「じゃあ、先に行くね」

「おう」


朝食を作りに行くマーサを見送ると、フェリも立ち上がり、裸のまま脱いだ服を掴んで、近くにあるマーサが建ててくれた自分の家へと移動した。ざっとシャワーを浴びると、服も着ずにベットに1人倒れこんだ。

マーサは優しく、フェリのことを家族同然にとても大事にしてくれるが、マーサには沢山の家族がいる。フェリのためだけに存在しているわけではない。一緒に夜を過ごしても、朝になるとフェリを置いて、家族の元へと行ってしまう。
ふと、フェリの胸中に寂しさがよぎった。それを振り払うように頭を振ると、朝食までの短い時間、眠りについた。
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