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2:往診
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ブライアンはディビットが作ってくれた卵粥を少しずつ食べていた。薄い味付けの卵粥が弱っている胃を優しく温めてくれる。
「折角の休みだってのに悪いな。看病させちゃって」
「いいですよ。こういうのはお互い様です。というか、先輩は少し頑張りすぎだったんですよ。体調が悪い時はちゃんと休んでください」
「いやだって。仕事山積みだったし」
「僕だって先輩のフォローくらい、ちゃんとできますよ」
「ディビットのことは信頼してるさ」
「じゃあ次はちゃんと休んでくださいよ。倒れる前に。本当に心配したんですからね」
「うん。悪かった。ありがとな」
「いーえ。今日、助けてくれた薬師の方々が来られるそうです」
「あー……俺さ、めちゃくちゃ吐いただろ?助けてくれた人の服とかどうしたんだ?」
「僕の服を着てもらいました。カーティスさんの服は洗濯済みです」
「重ね重ね申し訳ない」
「たまたま薬師の方でよかったです。診察して、その場で薬を作ってくれましたし」
「うぅ……土下座して謝らないと……お詫びの品って何がいいと思う?」
「土下座はしなくていいと思いますけど、お詫びは何かした方がいいかもです。今日、甘いものが大丈夫か聞いて、大丈夫ならチョコレートとかどうですか?専門店の高いけど美味しいやつ」
「あ、それいいな。甘いのがダメなら酒にしよう」
昨日まる1日ディビットに世話をしてもらいながら寝たお陰で、今日は多少は調子がいい。頭痛も喉の痛みも吐き気も少しはマシになり、熱も微熱程度にまで下がった。
ディビットとはかれこれ20年くらいの付き合いになる。ディビットが新人の時の教育係がブライアンだった。真面目で努力家のディビットは教えた事をすぐに飲み込み、ぐんぐん成長して、今では頼もしい同僚の1人である。新人の頃はいつも自信なさげな顔をしていたが、今はそうでもない。新たな後輩を指導できる程になっている。
ディビットとは恋仲にはならない。可愛がっている自慢の後輩だし、ディビットには公にはできないが、ちゃんと伴侶がいる。たまたま官舎の部屋が隣同士だからお互いの家を行き来しているが、普通に仲がいい先輩後輩の間柄である。
卵粥を食べ終えて薬を飲むと、ブライアンは後片付けをディビットに任せて、風呂場の脱衣場にある洗面台で歯磨きをした。片付けくらいはすると言ったのだが、ディビットが『寝ててください』と言って聞かず、ブライアンは渋々寝る前に歯磨きをし始めた。鏡に、顔色が悪く、少し髭が伸びた自分の顔が映っている。普段は整髪剤で整えている髪は寝癖でぼさぼさだし、汗や皮脂でべとっとしている。今すぐシャワーを浴びたいが、多分ディビットにダメだと言われるだろう。シャワーは平熱に戻るまで我慢だ。
うがいをしていると、ディビットが脱衣場に入ってきた。
「先輩、身体拭きます?」
「うん」
「着替えと温かいタオル持ってきますね」
「悪いな。何から何まで」
「年末年始の休みが明けたら、美味しいケーキでも奢ってくださいね」
「ホールでプレゼントするよ」
「1ホールなんて食べきれませんよ。こないだミヒャエル先輩が話してた喫茶店に行ってみたいです。タルトが絶品なんですって」
「いいぞー。そん時に焼き肉にでも行くか?勿論、俺の奢り」
「いいですねー。楽しみにしときます」
「うん」
ふふっと笑って、ディビットが脱衣場から出ていった。すぐに着替えと温かいタオルを持ってきてくれたので、ブライアンは身体を拭いて服を着替えた。
寝室に行くと、ディビットがシーツを替えてくれていた。シーツが汗でしっとりしていたので、素直にありがたい。ディビットが枕に巻いていた大判のタオルも交換してくれたので、ブライアンはベッドに上がって布団に潜り込み、微かに洗剤のいい香りがする枕に顔を埋めた。
「シーツとか洗濯しとくんで、寝ててくださいね。カーティスさん達が来たら声をかけますから」
「うん。頼んだ。この礼は肉とケーキで返すよ」
「ふふっ。お酒もつけて下さい」
「いいぞー。焼き肉には冷たいエールだもんな」
「ですよね。それじゃあ、おやすみなさい」
「おやすみ」
ディビットが寝室から出ていくと、ブライアンは目を閉じた。意識が朦朧としていたから、助けてくれた薬師の男の顔がいまいち思い出せない。ふわっと香った薬の匂いだけが頭に残っている。
ブライアンはディビットに起こされるまで、ぐっすりと眠った。
ーーーーー
薬師の男を見た瞬間、ブライアンは泣きたくなった。
どうしよう。めちゃくちゃ好みだ。スッキリとした涼やかな男前の顔立ちで、背が高く、少し痩せ型だが、スタイルがいい。そんな好みド真ん中な男に自分はゲロをぶちまけた訳である。男の中でブライアンの好感度は確実にマイナスに振り切れているだろう。別に恋人になりたいとかそんなんじゃないが、とても好みな男からゲロ男だと思われているのは、割と心にくるものがある。
ブライアンは顔がひきつらないように気をつけながら、ベッドに座った状態で、男と少女に頭を下げた。
「ブライアン・ウィリアムズと申します。この度はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
「いやいや。別にいいですよ。俺達、薬師なんで。カーティス・コネリーです」
「フリン・ハサウェイでっす!具合はどうっすか?」
「あ、はい。大分マシになってます」
「んー。ちょっと診ますよー。はい、口開けてー」
カーティスに言われるがままに、ブライアンは口を大きく開けた。カーティスに診察をしてもらい、フリンから滋養にいいという丸薬を貰った。
背が低く童顔で中学生にしか見えないフリンも、カーティスと同じく薬師らしい。癖が強いふわふわの長い髪が、まるで栗鼠の尻尾のようだ。美形という訳ではないが、くりっとした目元が小動物っぽくて可愛らしい。先日も2人一緒だったようなので、もしかしたら2人は恋人なのかもしれない。少しだけ気持ちが凹んでしまう。
「大人しく寝てたら明後日くらいには完治しますよ。あ、ちゃんと薬は飲んでね。できるだけ食べた方がいいけど、吐き気が強い時は無理をしないこと。消化のいいものを食べて、水分はしっかりめにとって下さい」
「はい。ありがとうございます。あの、お薬代と診察していただいた代金をお支払したいんですけど……あと、その、ご迷惑をおかけしたお詫びも……」
「ん?別にいらないよ?こっちが好きでしたことだしね。まぁ、気にしないで養生してくださいな」
「しかし、助けていただいたのに、そういう訳には……」
「んー。本当に気にしなくていいんだけど」
「先輩、先輩」
「ん?何だ?フリン」
「何か奢ってもらったらどうっすか?ケーキとか。喫茶店で」
「えぇー。別に見返りが欲しくてした訳じゃねぇしー」
「でも、お兄さんは先輩にお礼がしたいんすよね?お金受け取らないなら、なんか貰っとかないと、お兄さんの気が済まないんじゃないんすか?」
フリンの言うとおりである。
助けてもらった相手にお礼をしないなんてことは、ブライアンの常識ではあり得ない。薬代も診察代も受け取ってほしいし、服を汚してしまい、手間をかけさせてしまった謝罪もしたい。
フリンの言うことにコクコクと頷くと、カーティスが少し考えるように首を傾げて頷いた。
「んじゃ、喫茶店でケーキ奢ってください。あ、現金は受けとりませんよ」
「え、でも薬代は……それに診察してもらったのに」
「薬はいつも趣味と実益兼ねて作ってるから、診察代も含めて本当にいらないよ」
「ふ、服の弁償とか」
「ディビット君が洗濯してくれたし、そっちもいらない」
スッパリとカーティスに言いきられた。あまり食い下がるのも失礼な気がする。ブライアンはとりあえず諦めることにした。ケーキを奢るのとは別に、しれっと高級チョコレートを渡そう。ケーキが食べられるのなら、多分甘いものは大丈夫だろうから。
ディビットが尻ポケットから手帳を取り出して口を開いた。
「先輩が完治するのは年越しギリギリですし、年明け7日間はどこの店も休みですから、年末年始の休みが開けてから、また会えませんか?喫茶店で先輩に奢ってもらう為に。僕もケーキと焼き肉を奢ってもらう予定なので、よかったら焼き肉もご一緒にどうですか?」
「フリン、めちゃくちゃ食うけど大丈夫?」
「本当にめちゃくちゃ食うっすよ。あたし」
「大丈夫ですよ。ねぇ、先輩」
「あぁ。その、よかったらお2人ともご一緒してくれませんか?助けてくださったお礼をさせていただきたいんです。それに、食事は人数が多い方が楽しいですし。あの、お嫌じゃなかったら、なんですけど……」
「んー……じゃあ、ご馳走になります」
「あざーっす!」
カーティスがポリポリ頭を掻きながら頷いてくれた。フリンはパァッと笑顔になった。
ブライアンはほっとして、小さく口角を上げた。よかった。お詫びとお礼をさせてもらえる。
ディビットの手帳のカレンダーを見ながら次に会う日を決め、『お大事に』と言って、カーティス達は帰っていった。
街で1番人気の焼き肉屋に連れていこう。それなりに高いが、味は抜群にいい。喫茶店はディビットが行きたいと言っていたところでいいだろう。次に会う日までにチョコレートも買っておかなくては。
ブライアンは早く風邪を治すべく、大人しく寝る体勢になった。
「折角の休みだってのに悪いな。看病させちゃって」
「いいですよ。こういうのはお互い様です。というか、先輩は少し頑張りすぎだったんですよ。体調が悪い時はちゃんと休んでください」
「いやだって。仕事山積みだったし」
「僕だって先輩のフォローくらい、ちゃんとできますよ」
「ディビットのことは信頼してるさ」
「じゃあ次はちゃんと休んでくださいよ。倒れる前に。本当に心配したんですからね」
「うん。悪かった。ありがとな」
「いーえ。今日、助けてくれた薬師の方々が来られるそうです」
「あー……俺さ、めちゃくちゃ吐いただろ?助けてくれた人の服とかどうしたんだ?」
「僕の服を着てもらいました。カーティスさんの服は洗濯済みです」
「重ね重ね申し訳ない」
「たまたま薬師の方でよかったです。診察して、その場で薬を作ってくれましたし」
「うぅ……土下座して謝らないと……お詫びの品って何がいいと思う?」
「土下座はしなくていいと思いますけど、お詫びは何かした方がいいかもです。今日、甘いものが大丈夫か聞いて、大丈夫ならチョコレートとかどうですか?専門店の高いけど美味しいやつ」
「あ、それいいな。甘いのがダメなら酒にしよう」
昨日まる1日ディビットに世話をしてもらいながら寝たお陰で、今日は多少は調子がいい。頭痛も喉の痛みも吐き気も少しはマシになり、熱も微熱程度にまで下がった。
ディビットとはかれこれ20年くらいの付き合いになる。ディビットが新人の時の教育係がブライアンだった。真面目で努力家のディビットは教えた事をすぐに飲み込み、ぐんぐん成長して、今では頼もしい同僚の1人である。新人の頃はいつも自信なさげな顔をしていたが、今はそうでもない。新たな後輩を指導できる程になっている。
ディビットとは恋仲にはならない。可愛がっている自慢の後輩だし、ディビットには公にはできないが、ちゃんと伴侶がいる。たまたま官舎の部屋が隣同士だからお互いの家を行き来しているが、普通に仲がいい先輩後輩の間柄である。
卵粥を食べ終えて薬を飲むと、ブライアンは後片付けをディビットに任せて、風呂場の脱衣場にある洗面台で歯磨きをした。片付けくらいはすると言ったのだが、ディビットが『寝ててください』と言って聞かず、ブライアンは渋々寝る前に歯磨きをし始めた。鏡に、顔色が悪く、少し髭が伸びた自分の顔が映っている。普段は整髪剤で整えている髪は寝癖でぼさぼさだし、汗や皮脂でべとっとしている。今すぐシャワーを浴びたいが、多分ディビットにダメだと言われるだろう。シャワーは平熱に戻るまで我慢だ。
うがいをしていると、ディビットが脱衣場に入ってきた。
「先輩、身体拭きます?」
「うん」
「着替えと温かいタオル持ってきますね」
「悪いな。何から何まで」
「年末年始の休みが明けたら、美味しいケーキでも奢ってくださいね」
「ホールでプレゼントするよ」
「1ホールなんて食べきれませんよ。こないだミヒャエル先輩が話してた喫茶店に行ってみたいです。タルトが絶品なんですって」
「いいぞー。そん時に焼き肉にでも行くか?勿論、俺の奢り」
「いいですねー。楽しみにしときます」
「うん」
ふふっと笑って、ディビットが脱衣場から出ていった。すぐに着替えと温かいタオルを持ってきてくれたので、ブライアンは身体を拭いて服を着替えた。
寝室に行くと、ディビットがシーツを替えてくれていた。シーツが汗でしっとりしていたので、素直にありがたい。ディビットが枕に巻いていた大判のタオルも交換してくれたので、ブライアンはベッドに上がって布団に潜り込み、微かに洗剤のいい香りがする枕に顔を埋めた。
「シーツとか洗濯しとくんで、寝ててくださいね。カーティスさん達が来たら声をかけますから」
「うん。頼んだ。この礼は肉とケーキで返すよ」
「ふふっ。お酒もつけて下さい」
「いいぞー。焼き肉には冷たいエールだもんな」
「ですよね。それじゃあ、おやすみなさい」
「おやすみ」
ディビットが寝室から出ていくと、ブライアンは目を閉じた。意識が朦朧としていたから、助けてくれた薬師の男の顔がいまいち思い出せない。ふわっと香った薬の匂いだけが頭に残っている。
ブライアンはディビットに起こされるまで、ぐっすりと眠った。
ーーーーー
薬師の男を見た瞬間、ブライアンは泣きたくなった。
どうしよう。めちゃくちゃ好みだ。スッキリとした涼やかな男前の顔立ちで、背が高く、少し痩せ型だが、スタイルがいい。そんな好みド真ん中な男に自分はゲロをぶちまけた訳である。男の中でブライアンの好感度は確実にマイナスに振り切れているだろう。別に恋人になりたいとかそんなんじゃないが、とても好みな男からゲロ男だと思われているのは、割と心にくるものがある。
ブライアンは顔がひきつらないように気をつけながら、ベッドに座った状態で、男と少女に頭を下げた。
「ブライアン・ウィリアムズと申します。この度はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」
「いやいや。別にいいですよ。俺達、薬師なんで。カーティス・コネリーです」
「フリン・ハサウェイでっす!具合はどうっすか?」
「あ、はい。大分マシになってます」
「んー。ちょっと診ますよー。はい、口開けてー」
カーティスに言われるがままに、ブライアンは口を大きく開けた。カーティスに診察をしてもらい、フリンから滋養にいいという丸薬を貰った。
背が低く童顔で中学生にしか見えないフリンも、カーティスと同じく薬師らしい。癖が強いふわふわの長い髪が、まるで栗鼠の尻尾のようだ。美形という訳ではないが、くりっとした目元が小動物っぽくて可愛らしい。先日も2人一緒だったようなので、もしかしたら2人は恋人なのかもしれない。少しだけ気持ちが凹んでしまう。
「大人しく寝てたら明後日くらいには完治しますよ。あ、ちゃんと薬は飲んでね。できるだけ食べた方がいいけど、吐き気が強い時は無理をしないこと。消化のいいものを食べて、水分はしっかりめにとって下さい」
「はい。ありがとうございます。あの、お薬代と診察していただいた代金をお支払したいんですけど……あと、その、ご迷惑をおかけしたお詫びも……」
「ん?別にいらないよ?こっちが好きでしたことだしね。まぁ、気にしないで養生してくださいな」
「しかし、助けていただいたのに、そういう訳には……」
「んー。本当に気にしなくていいんだけど」
「先輩、先輩」
「ん?何だ?フリン」
「何か奢ってもらったらどうっすか?ケーキとか。喫茶店で」
「えぇー。別に見返りが欲しくてした訳じゃねぇしー」
「でも、お兄さんは先輩にお礼がしたいんすよね?お金受け取らないなら、なんか貰っとかないと、お兄さんの気が済まないんじゃないんすか?」
フリンの言うとおりである。
助けてもらった相手にお礼をしないなんてことは、ブライアンの常識ではあり得ない。薬代も診察代も受け取ってほしいし、服を汚してしまい、手間をかけさせてしまった謝罪もしたい。
フリンの言うことにコクコクと頷くと、カーティスが少し考えるように首を傾げて頷いた。
「んじゃ、喫茶店でケーキ奢ってください。あ、現金は受けとりませんよ」
「え、でも薬代は……それに診察してもらったのに」
「薬はいつも趣味と実益兼ねて作ってるから、診察代も含めて本当にいらないよ」
「ふ、服の弁償とか」
「ディビット君が洗濯してくれたし、そっちもいらない」
スッパリとカーティスに言いきられた。あまり食い下がるのも失礼な気がする。ブライアンはとりあえず諦めることにした。ケーキを奢るのとは別に、しれっと高級チョコレートを渡そう。ケーキが食べられるのなら、多分甘いものは大丈夫だろうから。
ディビットが尻ポケットから手帳を取り出して口を開いた。
「先輩が完治するのは年越しギリギリですし、年明け7日間はどこの店も休みですから、年末年始の休みが開けてから、また会えませんか?喫茶店で先輩に奢ってもらう為に。僕もケーキと焼き肉を奢ってもらう予定なので、よかったら焼き肉もご一緒にどうですか?」
「フリン、めちゃくちゃ食うけど大丈夫?」
「本当にめちゃくちゃ食うっすよ。あたし」
「大丈夫ですよ。ねぇ、先輩」
「あぁ。その、よかったらお2人ともご一緒してくれませんか?助けてくださったお礼をさせていただきたいんです。それに、食事は人数が多い方が楽しいですし。あの、お嫌じゃなかったら、なんですけど……」
「んー……じゃあ、ご馳走になります」
「あざーっす!」
カーティスがポリポリ頭を掻きながら頷いてくれた。フリンはパァッと笑顔になった。
ブライアンはほっとして、小さく口角を上げた。よかった。お詫びとお礼をさせてもらえる。
ディビットの手帳のカレンダーを見ながら次に会う日を決め、『お大事に』と言って、カーティス達は帰っていった。
街で1番人気の焼き肉屋に連れていこう。それなりに高いが、味は抜群にいい。喫茶店はディビットが行きたいと言っていたところでいいだろう。次に会う日までにチョコレートも買っておかなくては。
ブライアンは早く風邪を治すべく、大人しく寝る体勢になった。
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