大人の玩具を作る人

丸井まー(旧:まー)

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大人の玩具を作る人

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花街の片隅にある小さな店。そこでは所謂大人の玩具が販売されている。販売されているものは、全て店主であるオースティンが作ったものだ。オースティンが作る大人の玩具は中々に評判がよく、小さな店だが、売上はいい。オースティンは元々は魔導具師見習いだった。とある師匠の元で修行をしながら腕を磨いていたが、師匠の息子と寝たことがバレて破門になった。

オースティンは幼い頃から顔がよかった。淡い金髪も水色の瞳も白い肌も顔のつくりも全てが美しかった。師匠の息子から誘ってきたというか、殆ど強姦されたようなものだったのに、何故かオースティンが全て悪いと言われた。師匠からも師匠の息子からも、『誘ったお前が悪い』と言われた。オースティンは、師匠の息子を誘った覚えはない。勝手に向こうがオースティンに欲情して、押し倒してきたのだ。師匠の息子は10も年上で体格がよく、力では敵わないし、師匠の息子を魔術でぶっ飛ばすのも躊躇われた。オースティンは仕方がなく師匠の息子に抱かれた。ただ痛いだけの初体験だった。オースティンが14歳の時のことである。

オースティンの実家は貧しく、魔力がそこそこ多いからと、殆ど身売りのようにして師匠に弟子入りさせられた。破門されたからといって、実家には帰れない。頼れる人が誰もいなかったオースティンは、仕方がなく花街へ行き、娼館に自分で自分を売った。娼夫としてではなく、セックスを盛り上げる為の魔導具を作る者として。娼館の店主は面白いことが大好きな男で、『自分の魔導具師としての腕を買ってくれ』と頼んだオースティンを笑いながら雇ってくれた。
オースティンはそれから、娼婦達の意見を取り入れつつ、様々な大人の玩具を作るようになった。オースティンが作る大人の玩具は、安全で十分な快感と刺激を得られると評判がよく、数年もすれば、娼館に大人の玩具だけを買いに来る者まで現れるようになった。
オースティンは娼館の店主に勧められて、自分の店を開くことにした。優先的に商品を卸すことを条件に、娼館の店主が出資してくれた。娼館の店主は、気持ちいいことは何でも好きで、オースティンが新しい玩具を作る度に、まずは自分で試して楽しむような筋金入りの快楽主義者である。
オースティンは小さな店で、エロいものを作って、売って、生きている。

オースティンが、カウンターで新型バイブの内部機構を弄っていると、カランカランと店のドアに着けている鈴が鳴った。
誰が来たのかと顔を上げれば、40前後の美丈夫が、よっと軽く手を上げた。
オースティンが世話になっている娼館の店主アグネードである。


「よぉ。オースティン。儲かってるか?」

「それなりに」

「こないだの新作、すげぇよかったぜ。うちの店での売上もいい」

「そりゃどうも」

「新作はできたか?」

「今弄ってる。もう少しで完成する」

「よしよし。楽しみだな。今日はお前の用心棒を連れてきた」

「用心棒?いらん」

「いるんだよ。この店が繁盛してるのは花街じゃそこそこ知られてるからな。念の為だ」

「面倒な……」

「おーい。入ってこいよ」


アグネードが声をかけると、店内にひょろりと背が高い男が入ってきた。ぼさぼさの黒髪に眼鏡をかけていて、なんだか野暮ったい。身体つきはひょろくて、全く用心棒には見えない。
アグネードが隣に立った男の肩を叩きながら、にこやかに笑った。


「用心棒のオブセントだ。こんな形だが、腕っぷしは保証する。俺の従兄弟の知り合いでな。身元も確かだ」

「どうも。オブセント・ガナンドです。よろしくお願いします」


オブセントがペコリと頭を下げた。薄暗い店内では、眼鏡の奥の瞳はいまいちハッキリ見えない。顔立ちそのものは、地味ながらに整っている気がする。
オースティンは小さく溜め息を吐いて、自己紹介をした。


「オースティンだ。ここの店主」

「『旦那さん』と呼んでも?」

「好きにしろ」

「あ、オブは此処に住ませるから」

「はぁ!?」

「オブ。2階が住居になってるから」

「あ、はい」

「ちょっと待て。アグネード。こいつを此処に住ませるのか!?」

「いつ何時、襲われるか分からんだろう。お前、30が近いのに、未だに美少女顔だし」

「童顔で悪かったな」

「ちんこついてなかったら、うちの店で働いてもらったんだけどなぁ。娼婦として。まぁ、魔導具師として働いてもらった方が面白いけど。じゃあ、2人で仲良くやりな。オースティン。新作が完成したら、すぐに教えてくれよな」

「……了解」

「じゃ!オブも頑張ってくれよな」

「はい」


アグネードがにこやかに笑って去っていった。
オースティンは小さく溜め息を吐いて、弄っていた新型バイブをテーブルの上に置いた。オブセントに声をかけ、カウンターの内側に入ってもらい、カウンターの奥にある狭くて急な階段を登っていく。
2階の住居へ入ると、ごちゃごちゃと散らかり放題な居間に向かった。オースティンの家は狭く、狭い台所と風呂トイレ、狭い居間と工房にしてる部屋とオースティンの寝室しかない。
後ろをついてきていたオブセントの方へ振り返り、オースティンは口を開いた。


「ここで寝泊まりしてくれ。あとは工房と俺の部屋しかない」

「あ、はい……その、掃除をしても?」

「お好きにどうぞ。給料はどうなってる?」

「アグネードさんから支払われます。……これ言っていいのかな……まぁいいか。アグネードさんの店のライバル店というか、昔から因縁つけてくる娼館がありまして。どうも、そこがこの店を狙ってるらしいんです」

「はぁ!?なんだそれ。面倒くせぇ」

「それで急遽、用心棒として俺が派遣されました」

「……なるほど」

「出かける時は必ず俺に言ってください。一緒に行くので」

「……分かった」



オースティンは小さく舌打ちをして、ガシガシと自分の後頭部を掻いた。どうも面倒なことに巻き込まれた感じである。端的に不快だが、用心棒を派遣してもらったし、多分なんとかなるだろう。アグネードはヤリ手だ。そう時間もかけずに、その娼館の対処をするだろう。元から狭い家が更に狭くなるが、暫くの我慢だ。
オースティンは掃除をするというオブセントに声をかけて、1階の店に下り、八つ当たり気味に新型バイブの内部機構を弄った。





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オブセントは狭いソファーの上で目覚めた。見知らぬ天井を見上げて、ぼーっと眺め、此処が何処かを考える。暫くして、新たに用心棒として雇われたオースティンの家だと思い至った。昨日簡単に掃除をしたので、散らかり放題だった居間は少しはマシになっている。耳をすませば、物音一つしない。オースティンはまだ寝ているようだ。
オブセントは起き上がり、台所へと向かった。魔導冷蔵庫の中を見れば、酒とチーズとカチカチに固くなっているパンしかない。あと謎のピンク色の物体。間違いなく食べ物ではない。買い物に行きたいが、狙われているオースティンを1人残して行く訳にもいかない。オブセントは少し悩んだ後、オースティンの寝室へと移動した。

オースティンの寝室のドアをノックしても、中からはまるで物音が聞こえない。オブセントは悪いと思いながらも、静かにオースティンの寝室のドアを開けた。
オースティンの寝室も散らかり放題で、特別キレイ好きという訳ではないオブセントですら、掃除したくなるような有り様だった。オブセントは内心呆れながら、床に落ちているものを踏まないようにして、そろそろと静かにベッドに近寄った。
布団に鼻先まで突っ込んで寝ているオースティンは確かに美しいと思う。昨日、初めてオースティンを見た時は少し驚いた。こんなに美しい人間がいるのかと。女だったら、きっと最上位の高級娼婦になれただろう。微笑み一つで大金を稼げそうなくらい、オースティンは美しい。まるで物語に登場する妖精のようで、いっそ人間味が感じられないくらい、整った容姿をしている。
寝ているオースティンの顔をじっと見下ろせば、微かにギシギシと歯軋りの音がした。一瞬、オースティンの美しい寝顔に見惚れたオブセントは、その音で現実に戻った。どれだけ美しくても、オースティンは普通の人間である。そりゃあ寝ている時に、歯軋りくらいするだろう。口を開けば、ぶっきらぼうで、存外口汚く、散らかり放題の家の中を見れば、少なくともキレイ好きでないことは分かる。見た目が本当に美しいだけあって、なんとも残念な生き物に思えてきた。

オブセントは無造作に布団に埋もれたオースティンの肩を掴み、揺すりながらオースティンに声をかけた。オースティンが低い唸り声を上げ、半眼でオブセントを見上げた。顔の下半分が見えると、髭が少し伸びているのが分かった。美少女顔に髭が生えていると、一気に残念なものになる。
オブセントは、不機嫌そうに眉間に深い皺を寄せているオースティンに声をかけた。


「おはようございます。朝飯の買い物に行きたいので、ついてきて下さい」

「……めんどくせぇ。パンとチーズがあんだろ」

「あれだけでは足りません。あと栄養のバランスが悪いです」

「細かいことは気にすんな」

「とにかく、昼飯や晩飯の材料も調達したいので、起きてください」

「……ちっ」


オースティンが不機嫌丸出しの顔で舌打ちをして、のろのろと起き上がった。オースティンが着ている寝間着はよれよれで、首周りなんかべろんべろんに広がっていた。部屋が汚いだけじゃなく、着るものにも頓着しないらしい。オブセントはオースティンに気づかれないように小さく溜め息を吐いた。
魔導具師としての腕はいいらしいが、オースティンは確実に生活能力に欠けている。とても痩せているし、普段まともな食生活をしていないのだろう。
ちょっと面倒な護衛対象に充てがったアグネードを少しだけ恨みたくなる。

いつ洗濯したのかも分からないようなくしゃくしゃのシャツに着替えたオースティンを眺めて、オブセントはまた小さく溜め息を吐いた。今日は買い物をしたら、ひたすら掃除と洗濯をしなければ。いくらなんでもこれは酷い。こんな小汚い男と暫く一緒に暮らすなんて、素直に嫌だ。
オブセントはオースティンに一声かけてから、とりあえずシーツを引っぺがし、床に落ちている服を拾い集め始めた。

魔導洗濯機に入るだけ汚れものを突っこみ、辛うじて残っていた洗剤を入れて、魔導洗濯機を起動させると、オブセントは欠伸たらたらで怠そうにしているオースティンを連れて、市場へと向かった。
道中にオースティンに聞き取りをすれば、普段の食生活はパンとチーズと酒で済ませているらしい。それも食べるのは夜だけ。不健康極まりない。オブセントはじんわり痛みだした顳顬を親指の腹でぐりぐりしながら、必要な野菜と肉類をがっつり買い込んだ。石鹸や残り少なかった洗髪剤、洗剤類を買い、露骨に嫌そうな顔をしているオースティンを服屋に連行した。何枚かまともなシャツやズボン、パンツと靴下を買い、大荷物を抱えて、オースティンの店舗兼家へと戻る。

まずは朝食をとろうと、オブセントは汚れた台所を最低限だけ掃除して、手早く野菜たっぷりのサンドイッチと野菜とベーコンのスープを作った。
居間で卑猥物を弄っていたオースティンに声をかけ、ローテーブルに朝食を運ぶ。居間には、ギリギリ2人座れるくらいのソファーとローテーブル、壁一面の本棚と、後はオースティンが作ったのであろう卑猥物しかない。
オブセントはオースティンと並んで座り、朝食を食べ始めた。我ながら、よく出来ている。
すぐ隣では、仏頂面したオースティンがもそもそとサンドイッチを食べている。少食なのか、オースティンは半分朝食を残した。捨てるのは勿体無いので、オブセントはオースティンが残した分も食べきった。

オースティンの店は基本的に夕方から深夜にしか開けない。昼間は卑猥物を作っているそうだ。朝食を食べてすぐに工房へ引き篭もったオースティンを見送り、オブセントは腕まくりをして、本格的な掃除と洗濯を始めた。暫く住むのに、汚い不衛生な家は心底嫌だ。一応オースティンにも許可はとってある。
オブセントの用心棒初日は、買い物と掃除と洗濯で終わった。




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オブセントが護衛としてやって来て、早くも2ヶ月が過ぎた。
オースティンは毎朝決まった時間にオブセントに起こされ、朝食を食べさせられる。長く朝食と昼食を食べていない生活をしていたので、最初の頃は胃がしんどかったが、最近は慣れてきた。

オブセントは用心棒として来ているのに、完全に家政婦のような状態である。服もシーツも毎日洗濯するし、掃除もこまめにしている。店を開いている時間帯は、狭い店内の掃除をしたりしている。
オースティンは無駄に顔がいいので、絡んでくる客もそれなりにいる。そいつらを口や腕力で追い払ってくれるのだけは素直に有り難い。オースティン1人の時は、護身用の魔導具を使っていたのだが、オブセントが来てからは出番が無くなった。
アグネードから、事態が解決したという知らせはない。『年内には片をつけるわ』と言っていたが、今年が終わるまで、あとほんの数ヶ月だ。アグネードなら大丈夫だろうが、それまでオブセントがオースティンの家に居座るのは、正直微妙である。
確かに、キレイになった部屋や洗濯したばかりの清潔な服、意外と美味しい食事は、それなりに有り難い。だが、別にオースティンは部屋が汚くても、服がよれていても、パンとチーズだけの粗末な食事も、特に苦ではない。それよりも、自分だけの住処に、他人がいる方が嫌だ。
オブセントはオースティンに欲情する気配はないが、それもいつ変わるか分からない。師匠の息子のように襲ってきたら、魔術でぶっ飛ばすしかない。オースティンはエロいものをしこたま量産しているが、本当はセックスなんて心底嫌いだし、エロいことにも興味がない。ただ仕事だから作っているだけだ。作るからには、完璧なものを作る。その為に研究はするが、自分自身を実験体にしたことはない。
オースティンは基本的に人間が嫌いだ。幼い自分を売った親も、強姦した師匠の息子も、オースティンの言葉を信じず破門にした師匠も、オースティンの見た目だけでフラフラ寄ってくる連中も、皆大嫌いだ。アグネードのことは一応信頼しているが、信用はしていない。
オースティンは店の床を箒で掃いているオブセントをチラッと見て、小さく溜め息を吐いた。

最後の客を見送ると、オースティンは店仕舞いをして、2階の自宅へと上がった。明日は定休日だ。今夜はとことん酒を飲むつもりで、オブセントと買い物に行った時に、多めに酒を買っておいた。どうにもストレスが溜まっている。酒でも飲まなければやってられない。
オースティンは何本もの酒瓶を台所から居間に運び、酒瓶に直接口をつけて飲み始めた。

酒瓶を3本空にした頃には、オースティンは程よく酔っていた。素面の時より機嫌がよくなったオースティンは、隣で自腹で買っていた酒をちびちび飲んでいるオブセントに話しかけた。


「お前、なんで用心棒なんかやってんだ」

「俺は学がないし、腕っ節しか自信がないんで」

「そんなひょろひょろなのに?」

「これでも結構強いんですよ。大体の得物は使いこなせますし。剣は目立つので今は持ってませんが、代わりにナイフは何本か服の中に仕込んでます。あと体術も得意でして」

「ふーん」

「身体を動かすのが性に合ってるんですよ」

「あっそ。お前は娼婦を買いに行かないのか」

「護衛対象を放置して行く訳ないじゃないですか」

「ふーん。真面目だな」

「ありがとうございます。旦那さんこそ、娼婦は買わないんですか?」

「興味がない。いや、興味はあるな。作る魔導具をより良くする為の研究対象として」

「はぁ。左様で」

「最近は男が使う魔導具の依頼が増えてきた。お前、男はイケる口か?」

「……まぁ、一応経験はありますけど。あ、でも尻は使ったことはないですよ」

「ふーん。ちょうどいい。今開発中のやつを試してくれ。今ひとつ改善点を見つけられない」

「え、えぇ……それは俺の仕事の範疇外ですよ」

「別に構わんだろう。娼婦を買わずに、好きに遊びに行かないなら、溜まってるだろ」

「ご自身で試されたらいいじゃないですか」

「死んでも嫌」

「あ、はい。……あんまりエグいのは嫌なんですけど」

「安心しろ。初心者向けのやつだ。主に前立腺を開発するやつ」

「……それくらいなら、まぁいいかな……」

「ちょっと待ってろ。持ってくる」


オースティンは微妙な顔をしているオブセントを置いて、ソファーから立ち上がった。手頃な実験体が手に入った。オースティンは機嫌よく工房へと向かった。

オースティンが今作っているのは、前立腺をメインに開発したりするのに使用するバイブだ。細めの樹脂製で、柔らかめに仕上げてある。アナルは膣よりも繊細だと聞く。娼婦でもアナルを使う者がいるが、女には前立腺がない。今まで参考意見を聞けるのは、快楽主義者でド淫乱のアグネードだけだった。初心者向けのものをアグネードに試させても、大して実になる情報は得られないのは明白だ。
その点、オブセントはまさに実験体として最適である。

オースティンはローションのボトルも一緒に、初心者向けの細いバイブを握って、居間に戻った。

居間では、微妙な顔をしたオブセントが待っていた。オースティンはオブセントに声をかけ、ズボンとパンツを脱いでもらい、ソファーの上に四つん這いになってもらった。
オブセントの腰に手を当てて直腸に浄化魔術をかける。オブセントの尻は筋肉質で硬く、肉付きが薄い。四つん這いになれば、わざわざ尻肉を開かずともアナルが丸見えになった。周りにほんの少し短い毛が生えたオブセントのアナルは、うっすら黒みがかった濃い赤い色をしている。他人のアナルなんて初めて見る。別に見たいものでも無かったが、これもより良い仕事をする為である。
多分指で解した方がいいのだろうが、浄化魔術をかけているとはいえ、極力他人の尻の穴になんか触りたくないので、オースティンは初心者向けバイブにローションをしっかり塗り、きゅっと閉じてるオブセントのアナルにもローションを垂らした。

今開発している初心者向けのバイブは、細長く、オースティンの細い人差し指よりほんの少し太いくらいのものだ。柔らかい特殊な樹脂で作っており、ぽこ、ぽこ、といくつも膨らみを作ってある。ぽこぽこの膨らみで前立腺を刺激できる筈である。持ち手のところにあるスイッチで、ブルブル振動したり、ぐるんぐるんと中を掻き回したり、二つの動きをするようにしている。柔らかい樹脂なのでしなりもよく、繊細なアナルを傷つける可能性は低い。


「挿れるぞ」

「う……はい……」


オースティンはオブセントのアナルの中にゆっくりと初心者向けバイブを押し込み始めた。


「痛みはあるか」

「……っないです。けど、なんか、ものが入ってる感が気持ち悪いです」

「そうか。慣れる。多分」

「多分かぁ……」


オースティンはオブセントのアナルに持ち手近くまで初心者向けバイブを押し込むと、ローションとバイブをアナルに馴染ませるように、ゆっくりと抜き差しし始めた。


「う、あ……」

「どんな感じだ」

「な、なんか、ちょっと気持ちいいかも?」

「具体的に」

「……引き抜かれる時が、ちょっと気持ちいいです」

「そうか」


ゆっくりと何度も初心者向けバイブを抜き差ししていると、そのうちオブセントの様子が変わってきた。


「はっ、はっ、う゛、あ……」

「どうだ」

「……なんか、当たると、気持ちいいところがあります」

「ふーん。前立腺ってやつか。そろそろ馴染んだだろ。とりあえず振動させてみる。強さを変えられるようにしてある。まずは一番弱い振動からだ」

「は、はい……ん゛おっ、はっ、あ゛ぁっ……」

「どうだ」

「ぜ、前立腺がっ、ぶるぶるでっ、あ゛ぁっ!」

「ふーん。よさそうだな。動かすぞ」

「あぁっ!?ひっ、あ゛あ゛ぁっ!ちょっ、まっ、あ、あ、あ゛ーーーーっ!」

「振動を一段階強くする」

「い゛っ!?あぁぁっ!ちょっ、やば、やばいっ!」

「痛いか」

「ぎ、ぎもちいいっ!!」

「ふーん」

「イ、イキた、イキたいっ!」

「まだ駄目だ。別の動きを試してからだ」

「そ、んな……ひぃあぁ!?」


オブセントは持ち手のスイッチで、初心者向けバイブの動きを変えた。
オブセントは気持ちがいいのか、腰をくねらせ、時折ビクビクッと身体を震わせている。


「どうだ」

「あ゛、あ゛、あ゛、なか、なかが、かき回されて、あ、あたるっ、あたってるっ!」

「痛みは」

「あ゛ーーーーっ、な、ないっ、きもちいいっ、きもちいいぃぃっ」

「ふーん。お前、アナルの才能があるのかもな。動かすぞ」

「ひぃあっ!?あ゛ーーーーっ!いぎたいっ!いぎだいぃぃっ!」

「もういいぞ。自分でちんこ擦れよ」

「は、あ、あ゛、あ゛ーーーーっ!!いぐっ!でるっ!でるぅっ!!あ゛ぁぁぁっ!!」


オブセントが背をしならせて、ビクビクッと身体を震わせた。オースティンはオブセントが射精する様子を確認すると、初心者向けバイブのスイッチを切り、ゆっくりとオブセントのアナルから引き抜いた。

完全に手探りで作ったものだが、予想以上にいい出来のようである。オースティンは機嫌よくローションと腸液まみれの初心者向けバイブをそこら辺にあった布で拭き、浄化魔術をかけた。
尻丸出しでぐったりとソファーに突っ伏しているオブセントに声をかける。


「おい。改善点や要望はないか」

「……振動の強い方は、もう少し弱めの方がいいかと」

「ふーん。少し弄るか」


オースティンはソファーに突っ伏しているオブセントを放置して、早速工房に移動した。工房で初心者向けバイブの内部機構を弄り、微調整する。
作業はすぐに終わり、オースティンは居間に戻った。
居間には、未だに下半身丸出しのオブセントが、ソファーの上を拭いていた。


「オブセント」

「はい?」

「もう一度だ。調整してきた」

「はいっ!?」


オブセントの顔が引き攣ったが、オースティンは構わずオブセントを再びソファーの上に四つん這いにさせた。
中々いい実験体である。オースティンは心の中でオブセントを派遣してくれたアグネードに感謝をして、再びオブセントのアナルに初心者向けバイブを突っ込んだ。

その日、初心者向けバイブは完璧といってもいい仕上がりになった。





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オブセントはひぃひぃ喘ぎながら、身体を震わせた。アナルの中には、オースティンが開発途中の新作バイブが入っており、容赦なく前立腺や腸壁、敏感なアナルの入り口辺りを刺激してくる。

少し酔っていた時に、オースティンに流されて実験体にされてから、素面の時でも新作を作る度に実験体にされている。オブセントの未開拓だったアナルは、今や完全に開発されて、単なる排泄孔から性器に変化してしまった。
アナルに使うバイブだけでなく、乳首に使う魔導具まで実験されて、オブセントは乳首でも気持ちよくなれるようになってしまった。尿道用のバイブだけは、怖いから絶対に嫌だと拒否している。

オースティンはあ゛んあ゛ん汚く喘ぐオブセントを、完全に実験体を見る冷静な目で見てくる。オブセントがどれだけ喘いでよがっても、オブセントに欲情する気配はない。別にオースティンに抱かれたい訳ではないが、あぁも冷めた目で観察されると、なんだかやるせない気分になってくる。それでもオースティンが作る卑猥物は、どれもすごく気持ちがいい。これは、女を抱いても、満足できなくなっているのではないだろうか。オブセントはアナルの快感にドハマりしてしまっている。

アナルに挿れるバイブはどんどん太く長くなっていき、今は結腸なる腹の奥深くまで届くエグい長さのバイブすら入るようになった。最初のうちは痛みが強かったが、今では気持ちがいいだけである。結腸をバイブでピストンされると、脳天が痺れるような強烈な快感に襲われる。それがとにかく堪らなくいい。

オブセントを実験体にした商品は、かなり売れていて、オースティンは寝る間も惜しんで卑猥物を量産している。アグネードが大変気に入り、花街で流行らせているらしい。娼婦が客に使ったりするそうだ。アナル狂いの男達が増えるとなると、なんだか色々申し訳無いような気がしてくる。

オブセントは、結腸をズコズコ突かれて、ペニスに触れることなく、ソファーに敷いたタオルの上に向かって、勢いよく射精した。
最近では自慰の時にペニスを擦っても、中々イケないし、イケても不完全燃焼感があるようになってしまった。完全にアナル狂いになってしまったと、オブセントはこっそり凹んでいる。多分、オブセントはアナルの才能があったのだろう。できれば死ぬまで知りたくなかった。しかし、オースティンに実験体にされると、本当に頭がぶっ飛びそうな程の快感を得られる。オブセントは用心棒として雇われている。こうして実験体になるのはよくないと思うのだが、オースティンに実験体にされるのを止めることができない。
オブセントはオースティンの実験体になる日を心待ちするようにまでなってしまった。

快感の余韻でぐったりとソファーに突っ伏しているオブセントに、オースティンが声をかけてきた。


「改善点や要望は」

「……ピストンの動きを、もう少し緩急つけた方がいいかと」

「なるほど」


オブセントがのろのろと起き上がると、オースティンが真剣な顔でオブセントのアナルの中に入っていたバイブを布で拭いて、浄化魔術をかけていた。ぶつぶつと、どこをどう弄るかと呟きながら、オースティンが工房へと足早に歩いていく。
微調整が終われば、またオブセントは快感天国行きだ。
オブセントは小さく溜め息を吐いて、快感の余韻で火照る身体をソファーに横たえた。

オースティンの用心棒として一緒に暮らし始めて、そろそろ半年が近い。アグネードからは、そろそろ片がつきそうだと、少し前に連絡があった。アグネードはあまり相手にしていなかったが、しょっちゅう何かしら仕掛けてくる娼館がいい加減鬱陶しくて、本格的に潰す方向で動いているようだ。この店も2回、雇われた破落戸による襲撃にあった。すぐにオブセントが対処して、オースティンに怪我をさせなかったし、店の商品も傷つけさせなかったが。
そろそろ此処での暮らしもお終いが近い。オースティンと仲良くなったとは思えないが、それでも一緒に暮らすのに気まずさや苛立ち等は感じない。オースティンは相変わらず生活能力に乏しく、ついつい世話を焼いてしまっているが、それも悪い気はしない。
痩せ過ぎていたオースティンは、この半年で少し太り、うっすら青白かった顔色もすっかりよくなって、薔薇色の頬になった。オースティンの美しさに更に磨きがかかり、オースティン目当てで来店する男達を追い払うのが若干面倒になるくらいだ。

オブセントは天井を見上げて、ぼんやりと考えた。オースティンのことは嫌いじゃない。ぶっきらぼうで、口が悪く、オブセントのことを便利な実験体としか思っていないような感じだが、それでも側にいて苦ではない。今の生活をオブセントは割と気に入っている。酒と白粉の匂いがする娼館で用心棒をするよりも、今の穏やかな生活の方が、性に合ってる気がする。オブセントは昔から身体を動かすことが大好きで、学がない。そもそも、オブセントは花街生まれの花街育ちだ。アグネードの従兄弟が経営する娼館で生まれ育った。小さい頃は下働きとして働いていたが、当時の用心棒が気まぐれに体術や武器の扱い方を教えてくれた。オブセントは太りにくく、筋肉もつきにくい体質で、体格には恵まれなかったが、それでも才能があったらしく、自分の身体の上手い使い方を覚えれば、あっという間に強くなれた。それからは用心棒として働いている。
オブセントはもう少しで28歳になる。まだまだ若いが、いつかは身体が衰えてくるし、落ち着いた普通の生活に憧れを持っている。今のオースティンの世話を焼く生活は、なんだかオブセントが憧れていたものに近い気がする。

オブセントは、オースティンが戻ってくると、腹筋だけで起き上がり、少し迷ってから口を開いた。


「アグネードさんから、そろそろ片がつきそうだと連絡がありました」

「やっとか」

「はい。……それでですね」

「なんだ」

「あの……俺を専属の用心棒として雇ってくれませんか?給料は安くてもいいので」

「何故」

「……旦那さん、俺がいなくて、まともな生活できます?」

「無理に決まってるだろう」

「即答で言い切らないでくださいよ。……あー、なんというか。俺は今の生活を気に入ってるんです。多少のゴタゴタはありますけど、穏やかで落ち着く生活です。旦那さんの世話をするのも嫌いじゃない。できれば、その、この生活を続けたいなぁ……なんて、思ったり……」

「…………」


オースティンが真顔でオブセントの顔をじっと見つめてきた。オブセントは意味もなく眼鏡を弄りながら、オースティンの返答を待った。
暫しの沈黙の後、オースティンが口を開いた。


「此処にいたいなら好きにしろ」

「あ、ありがとうございます!!」

「貴重な実験体だしな」

「あ、はい」

「……オブセント」

「はい?」

「ちんこを挿れさせろ」

「へ?」

「……オナホの依頼が来ている。俺は童貞だ。挿れた時の感触が知りたい」

「え、えー……まぁいいですけど」


オースティンが珍しく、気まずげに目を泳がせている。じんわり白い目元が淡く赤く染まっているオースティンは、どことなく色っぽい。
オブセントはなんかもう今更かと思ってい、普通に頷いて、オースティンに尻を向けて、ソファーの上で四つん這いになった。





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オースティンは微妙に混乱しながらも、ズボンとパンツをずり下ろして、脱ぎ捨てた。
オブセントがいる生活が、もう随分と前から当たり前になっている。アグネード絡みのゴタゴタが片付けば、オブセントはいなくなる。その事すら、頭の中から消えていた。だから、オブセントの申し出は、自分でも意外に思う程嬉しかった。
オブセントを実験体にするようにして2ヶ月もすると、オブセントの痴態に興奮するようになっていた。オブセントに気づかれないように、必死で隠していたが、終わった後は、いつも寝室でめちゃくちゃにペニスを扱いて精液を吐き出していた。
自分はオブセントが好きなのだろうか。少なくとも嫌いではない。最初の頃は煩わしいと思っていたが、オブセントは自然とオースティンの中に入り込み、溶け込んでいった。もうオブセントがいない生活が想像もできない。

オースティンは興奮して勃起したペニスの先っぽを、先程までバイブで弄っていたオブセントのアナルに押しつけ、ゆっくりと腰を動かして、アナルの中へと押し込んでいった。オブセントのアナルは皺を伸ばしきりながら、従順にオースティンのペニスを飲み込んでいった。キツい括約筋を通り過ぎれば、熱くぬるついた柔らかい腸壁にペニスが包まれていく。自慰なんて目じゃないくらい気持ちがいい。
オースティンはペニスの根元近くまで押し込むと、そのまま動かず、オブセントの引き締まった筋肉質な尻を撫で回した。


「痛いか」

「いえ、大丈夫……いや、大丈夫じゃないかも……は、あ……生の、ちんこ、きもちいい……」

「そうか」


オブセントの気持ちよさそうな声に興奮して、背筋がゾクゾクする。オースティンはゆっくりとオブセントのアナルの感触を味わうように腰を動かし始めた。敏感な粘膜同士が擦れ合う。オブセントのアナルのキツい締めつけが堪らなく気持ちがいい。オースティンはすぐに我慢ができなくなって、本能が赴くままに、激しく腰を振り始めた。オブセントの前立腺の位置は既に把握している。腹側にある前立腺を擦るよう意識して腰を振れば、オブセントが背をしならせて、大きく喘いだ。


「あ゛あ゛っ!!いいっ!いいっ!もっとっ!んお゛っ!あ、あ゛ーーーーっ!」

「はっ、はっ、あぁっ、くそっ」

「ちんこ、やべぇっ!いいっ!あ゛ぁっ!あ゛ーーっ!イクッ!イクイクイクッ!!」

「~~~~っ、あぁっ!」

「あ゛、あ゛、あ゛ーーーーっ!!」


前立腺をぐりっと擦るよう腰を振れば、元からキツかったオブセントのアナルが更にキツく締まり、オースティンは我慢できずに、そのままオブセントの中に思いっきり精液を吐き出した。
ビクンビクンッと身体を震わせているオブセントの尻を両手で掴み、射精しても萎えていないペニスで、更にオブセントの前立腺目掛けて、腰を突き出す。


「ひぃっ!?イッ、イッて、イッてるっ!!」

「はっ、あーーっ、くそっ、いいっ」

「あ゛ぁっ!あ゛ーーーーっ!やべぇ!あ゛、あ゛、もっと!もっとぉ!」

「は、ははっ!」


オースティンは何故か楽しくなってきて、声を上げて笑った。オブセントのアナルにズコズコとペニスを抜き差ししながら、ふと、オブセントは今どんな顔をしているのか気になった。
オースティンはオブセントのアナルからペニスを引き抜いた。

オブセントに声をかけ、仰向けの体勢にさせ、両足の膝裏を自分で掴ませる。
オブセントの眼鏡が少しずれ、涙が滲む深い蒼色の瞳が見えている。オブセントの顔は、汗と涙と鼻水と涎でぐしゃぐしゃだった。日に焼けた顔を真っ赤に染め、だらしなく開けた口から荒い息を吐いているオブセントの顔は、不思議とオースティンの興奮を更に煽った。
オースティンはすぐにオブセントのアナルにペニスの先っぽを押しつけ、一気に根元近くまでペニスを押し込んだ。
オブセントの顔が快感に歪み、大きく喘いだ。
オースティンは腹側を突き上げるようにして、腰を激しく振り始めた。大きなストロークでオブセントのアナルにペニスを抜き差しすると、オブセントが悲鳴じみた声を上げて、ペニスから勢いよく白い精液を飛ばした。オブセントの着たままのシャツの胸元にまで、オブセントの精液が飛んでいく。オースティンの背筋をゾクゾクゾクッと興奮と快感が走り抜け、オースティンも小さく声を上げて、再びオブセントの中に精液を吐き出した。

はぁ、はぁ、と荒い息遣いが、静かな部屋に響いている。
オブセントがだらしなく蕩けた顔をしたまま、自分の膝裏から手を離し、オースティンに両手を伸ばしてきた。オースティンが繋がったまま上体を少し倒すと、オブセントの手がオースティンの胸ぐらを掴み、勢いよく自分の方に引き寄せ、噛みつくような勢いで、オースティンの唇に吸いついてきた。オースティンが少し驚いて口を開けると、ぬるぅっとオブセントの舌が口内に入ってきて、めちゃくちゃに口の中を舐め回された。オブセントの熱い舌がオースティンの舌に絡みつき、ぬるぬると舌を舐め回される。ぞわぞわとする微かな快感と興奮に、オースティンの下腹部に再び熱が溜まり始める。
師匠の息子にキスをされた時は、吐きそうな程嫌悪感を感じたのに、不思議と今はそれがない。むしろ、気持ちよくて、興奮して堪らない。オースティンのペニスは、オブセントの中で完全に復活した。
オブセントが唇を触れ合わせながら、囁いた。


「もっと」

「……あぁ」


オースティンは疲れ果てて寝落ちるまで、無我夢中で快感とオブセントの熱に溺れた。




-------
オースティンが尿意を感じて目覚めると、すぐ隣でオブセントが穏やかな寝息を立てていた。2人とも全裸である。オースティンは眼鏡を外しているオブセントの寝顔をじっと見つめた後、オブセントを起こさないように静かにベッドから下りた。
裸足のまま、ペタペタと歩いてトイレに向かう。

オブセントと暮らし始めて、もう少しで10年が経つ。オースティンは40が近くなった。オブセントは正式にオースティン個人が雇い、ずっと一緒に暮らしている。
あれだけ他人が自分の空間にいることが苦痛に思えていたのに、オブセントだけはオースティンの空間に空気のように馴染んでいる。

小さく欠伸をしながら用を足し、手を洗って寝室へと戻る。
お互いに、『好き』だの『愛してる』だの、ありふれた陳腐な言葉は口にしない。しかし、お互いに相手が側にいるのが当たり前になっている。きっと死ぬまで2人で暮らしていくのだろう。
先のことは分からないが、オースティンの予想は多分外れない。
オブセントが眠るベッドに上がり、もぞもぞと布団の中に潜り込んで、温かいオブセントの身体にくっつく。
寝ぼけているのか、オブセントがゆるくオースティンの身体を抱きしめた。
オースティンは目を細めて、オブセントの唇に触れるだけのキスをした。


何年経っても、何十年経っても、オースティンの小さな店は繁盛し続けた。
オースティンの傍らには、いつだってオブセントの姿があった。



(おしまい)

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