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1:『神様からの贈り物』
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その日。王宮は神殿からの知らせで、喜びに沸き上がった。神官長が神のお告げを聞き、『神様からの贈り物』が地上に舞い降りたことを知ったからだ。『神様からの贈り物』は、男女関係なく、卵の形でその身に宿る。『神様からの贈り物』が無事に産まれ、その人生が幸福であれば、国中に多くの幸福がもたらされる。先の『神様からの贈り物』が現れたのは、もう100年以上前のことだ。
神からのお告げを受け、急遽、『神様からの贈り物』を身に宿した人間と、その人間と最も相性がいい伴侶となる人間が探された。
バルトロ・ベネデットは、死んだ魚のような目で目の前のきらびやかな格好をした神官長を見つめた。叩き上げの軍人には似つかわしくない豪奢な部屋で、ふかふかの上等なソファーに座っている。目の前のふくよかな体格をした神官長が、人の良さそうな顔でにこやかにバルトロに話しかけた。
「ベネデット殿。おめでとうございます。貴方が『神様からの贈り物』の宿主です。おぉ。本当にめでたい。これで我が国は安泰ですぞ」
ほっほっほ、と嬉しそうに笑う神官長の長い髭を全力でむしり取ってやりたい。
何が悲しくて齢35にして卵を産むなんて非常識極まりないことをせねばならないのか。16で成人してから、ずっと軍に在籍して、結婚もせず、国の為、王の為、民の為に身を尽くしてきた結果がこれか。
ほくほく顔の神官長が口を開いた。
「ベネデット殿。そろそろ伴侶の方が来られますぞ。仲良くしてくだされ。全ては『神様からの贈り物』の幸せの為、ひいては我が国の為ですぞ」
「……本当に俺……いや、私の腹に『神様からの贈り物』があるのですか?」
「確かにございます。具体的に言うと直腸の奥の辺りですな。強い魔力と神の祝福の気配を感じます。いやぁ、私の世代で『神様からの贈り物』に出会えるとは。なんと幸運なことでしょう」
神官長が本当に嬉しそうに祈りの体勢になった。他人事だと思って気楽なものである。バルトロは『神様からの贈り物』の宿主だと判明した瞬間、20年近く勤めていた軍を強制的に辞めさせられた。仕事と休日の酒場巡り、たまの娼館通いだけが楽しみだったのに、あんまりである。国から多額の金銭と屋敷が贈られたが、仕事をすることは許されなかった。『神様からの贈り物』を無事に産卵し、子育てをして、『神様からの贈り物』を幸せに育て上げるのがバルトロの仕事になった。バルトロは下に兄弟がいない為、赤子と接したことがない。育児の知識も何もない。おそらく乳母は派遣してもらえるだろうが、何も知らないバルトロが育児をして、子供を幸せにするなんて、無謀以外の何物でもない。
嬉しそうな神官長を見ていると腹が立ってくるので、バルトロは香り高い紅茶が注がれた高級そうなカップに視線を落とした。この高そうなカップと紅茶の茶葉は、バルトロの給料何ヵ月分だろうか。特に意味のないことに思考を馳せていると、部屋のドアがノックされた。
神官長が入室を促すと、ドアが静かに開けられる音がした。チラッとドアの方を見れば、背が高い金髪の若い美丈夫が立っていた。一目で上質だと分かる服に身を包んだ青年は、部屋に入るなり、ガチッと固まった。身なりからして、十中八九、貴族の子息である。それも上位の貴族に違いない。棒立ちに突っ立っているだけなのに、妙に品がある。まさかの伴侶は男だった。バルトロは度重なる非常識の連続に、小さく舌打ちをした。
美丈夫の青年が引きつった表情でバルトロを指差し、1人だけ朗らかな顔をしている神官長を見た。
「……神官長様」
「おぉ。お待ちしておりましたぞ、ドォルーガ卿。こちらが貴方の生涯の伴侶となる『神様からの贈り物』の宿主、バルトロ・ベネデット殿ですぞ。ベネデット殿。この方はシュタイン・ドォルーガ卿です」
「……神官長様。何の冗談でしょうか?」
「冗談ではありませんぞ。ドォルーガ卿」
「……ガチガチの筋肉だるまのオッサンじゃないですかっ!!」
ドォルーガ卿とやらが、裏返った悲鳴じみた大声を上げた。
「百万歩譲って仮に宿主が男だとしても、普通こういう時は可憐な美少年なのが筋でしょう!?」
「ほっほっほ。ドォルーガ卿は夢見がちですな」
「こんなむさ苦しいオッサンを抱けとっ!?」
「頑張ってくだされー」
「棒読みっ!!」
「いやはや。冗談抜きでドォルーガ卿には頑張っていただかないと。これからは3日に1度は必ず閨を共にしていただかねば、『神様からの贈り物』もベネデット殿も死んでしまいますからのぉ」
「「は?」」
初めて聞く事実に、バルトロは目を見張った。のほほんとした表情で、神官長が話を続ける。
「『神様からの贈り物』は魔力を糧に成長するのです。ベネデット殿の魔力量は並やや下くらいですから、『神様からの贈り物』を育てるには全然足りません。そこで、ベネデット殿の魔力と最も相性がいい魔力の持ち主であるドォルーガ卿が頻繁に魔力供給することで、『神様からの贈り物』の成長を促すのです。なに、最低でも3日に1度性交して中出しすれば、1年もあれば産卵できますぞ。しなければ魔力が足りなくなって、『神様からの贈り物』もベネデット殿も死にます。ドォルーガ卿。全ては貴方の頑張りにかかっておりますぞ。なんなら毎日性交してくだされ。とっておきの媚薬も精力剤も用意しております。全ては国の幸福の為ですぞ」
「「…………」」
あまりにもあんまりな話に、バルトロは気が遠くなりかけた。チラッとドォルーガ卿とやらを見れば、まるで魂が抜けたような真っ白な顔をしている。ギギギッと壊れかけのブリキの人形の様なぎこちない動きで、ドォルーガ卿がバルトロの方を見た。
「……無理だっ!!嫌だっ!!これは何かの悪夢だっ!!」
「ほっほっほ。素敵な現実ですぞ」
「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ドォルーガ卿とやらの悲痛な叫び声が、豪奢な部屋に虚しく響き渡った。
ーーーーーー
バルトロはドォルーガ卿と共に馬車に詰め込まれ、新居となる豪奢な屋敷に連行された。当然の如く、馬車の中では会話はなく、重苦しい沈黙に息が詰まりそうだった。
屋敷には既に使用人達が揃っていて、沢山の人に仰々しく出迎えられた。使用人を代表して、中年の執事が挨拶をすると、落ち着いた雰囲気の、でも調度品が全て高級そうな居間へと通された。
ふかふかのソファーに座り、バルトロはじっと紅茶が注がれたカップを睨みつけていた。これも絶対に高級品だ。しがない軍人には縁がなかったものだ。今すぐ苦いだけの安物の珈琲が飲みたい。あまりにも突然の変化に、頭も気持ちも全然ついてこない。自分の中に卵があるなんて、馬鹿馬鹿しくて信じる気にもなれない。『神様からの贈り物』なんて、単なるお伽噺じゃないのか。
チラッとカップから視線を上げると、淡い水色の瞳と目が合った。羨ましい程美しく整っている顔立ちなのに、眉間に渓谷のような深い皺を寄せていたら台無しである。
向かい側のソファーに座っているドォルーガ卿とやらが、不機嫌丸出しな様子で口を開いた。
「……おい」
「…………」
「名を名乗れ」
「…………先程、神官長様から聞かれたでしょう」
「お前自身が名乗れ」
「…………バルトロ・ベネデットであります」
「シュタイン・ドォルーガだ。歳は?」
「35であります」
「私は21だ。魔法省に勤めている。……もっとも、『神様からの贈り物』が無事に産まれるまでは特別休暇扱いになったが」
「左様ですか。自分は軍人でありました。……今朝までは」
不機嫌そうな雰囲気のまま、シュタインがじっとバルトロを見つめてきた。こちらを観察しているような視線が割と不快である。
シュタインが小さな溜め息を吐いた。
「…………無理だ…………」
「奇遇ですな。自分もです」
「本当にお前に『神様からの贈り物』が宿っているのか?」
「そうらしいのですが、とても信じられません」
「……いや、確かにお前に宿っているのだろう。じゃなかったら国も神殿も動かない。一生豪遊して暮らせるだけの金と王族が管理する屋敷を下賜されたんだ。嘘や冗談でそんなことする筈がない」
バルトロは思わず小さく舌打ちをした。シュタインの発言により、何かの間違いだと思っていたことが現実味を帯びていく。
シュタインが大きな溜め息を吐いた。
「……なんでこんな枕が臭そうなオッサンなんだ……」
「臭くありませんけど」
「絶対臭い」
「臭くねぇです」
微妙に気にし始めている年頃の男になんてことを言うんだ。
バルトロはじとっとした目で正面に座るシュタインを見た。バルトロだって、いくら美形とはいえ男なんて願い下げである。おまけにバルトロが抱かれる方だ。悪夢以外の何物でもない。尻を掘られるのも、娼婦のように自分があんあん喘ぐのも、気持ち悪くて想像すらしたくない。
バルトロとシュタインは同じタイミングで大きな溜め息を吐いた。
神からのお告げを受け、急遽、『神様からの贈り物』を身に宿した人間と、その人間と最も相性がいい伴侶となる人間が探された。
バルトロ・ベネデットは、死んだ魚のような目で目の前のきらびやかな格好をした神官長を見つめた。叩き上げの軍人には似つかわしくない豪奢な部屋で、ふかふかの上等なソファーに座っている。目の前のふくよかな体格をした神官長が、人の良さそうな顔でにこやかにバルトロに話しかけた。
「ベネデット殿。おめでとうございます。貴方が『神様からの贈り物』の宿主です。おぉ。本当にめでたい。これで我が国は安泰ですぞ」
ほっほっほ、と嬉しそうに笑う神官長の長い髭を全力でむしり取ってやりたい。
何が悲しくて齢35にして卵を産むなんて非常識極まりないことをせねばならないのか。16で成人してから、ずっと軍に在籍して、結婚もせず、国の為、王の為、民の為に身を尽くしてきた結果がこれか。
ほくほく顔の神官長が口を開いた。
「ベネデット殿。そろそろ伴侶の方が来られますぞ。仲良くしてくだされ。全ては『神様からの贈り物』の幸せの為、ひいては我が国の為ですぞ」
「……本当に俺……いや、私の腹に『神様からの贈り物』があるのですか?」
「確かにございます。具体的に言うと直腸の奥の辺りですな。強い魔力と神の祝福の気配を感じます。いやぁ、私の世代で『神様からの贈り物』に出会えるとは。なんと幸運なことでしょう」
神官長が本当に嬉しそうに祈りの体勢になった。他人事だと思って気楽なものである。バルトロは『神様からの贈り物』の宿主だと判明した瞬間、20年近く勤めていた軍を強制的に辞めさせられた。仕事と休日の酒場巡り、たまの娼館通いだけが楽しみだったのに、あんまりである。国から多額の金銭と屋敷が贈られたが、仕事をすることは許されなかった。『神様からの贈り物』を無事に産卵し、子育てをして、『神様からの贈り物』を幸せに育て上げるのがバルトロの仕事になった。バルトロは下に兄弟がいない為、赤子と接したことがない。育児の知識も何もない。おそらく乳母は派遣してもらえるだろうが、何も知らないバルトロが育児をして、子供を幸せにするなんて、無謀以外の何物でもない。
嬉しそうな神官長を見ていると腹が立ってくるので、バルトロは香り高い紅茶が注がれた高級そうなカップに視線を落とした。この高そうなカップと紅茶の茶葉は、バルトロの給料何ヵ月分だろうか。特に意味のないことに思考を馳せていると、部屋のドアがノックされた。
神官長が入室を促すと、ドアが静かに開けられる音がした。チラッとドアの方を見れば、背が高い金髪の若い美丈夫が立っていた。一目で上質だと分かる服に身を包んだ青年は、部屋に入るなり、ガチッと固まった。身なりからして、十中八九、貴族の子息である。それも上位の貴族に違いない。棒立ちに突っ立っているだけなのに、妙に品がある。まさかの伴侶は男だった。バルトロは度重なる非常識の連続に、小さく舌打ちをした。
美丈夫の青年が引きつった表情でバルトロを指差し、1人だけ朗らかな顔をしている神官長を見た。
「……神官長様」
「おぉ。お待ちしておりましたぞ、ドォルーガ卿。こちらが貴方の生涯の伴侶となる『神様からの贈り物』の宿主、バルトロ・ベネデット殿ですぞ。ベネデット殿。この方はシュタイン・ドォルーガ卿です」
「……神官長様。何の冗談でしょうか?」
「冗談ではありませんぞ。ドォルーガ卿」
「……ガチガチの筋肉だるまのオッサンじゃないですかっ!!」
ドォルーガ卿とやらが、裏返った悲鳴じみた大声を上げた。
「百万歩譲って仮に宿主が男だとしても、普通こういう時は可憐な美少年なのが筋でしょう!?」
「ほっほっほ。ドォルーガ卿は夢見がちですな」
「こんなむさ苦しいオッサンを抱けとっ!?」
「頑張ってくだされー」
「棒読みっ!!」
「いやはや。冗談抜きでドォルーガ卿には頑張っていただかないと。これからは3日に1度は必ず閨を共にしていただかねば、『神様からの贈り物』もベネデット殿も死んでしまいますからのぉ」
「「は?」」
初めて聞く事実に、バルトロは目を見張った。のほほんとした表情で、神官長が話を続ける。
「『神様からの贈り物』は魔力を糧に成長するのです。ベネデット殿の魔力量は並やや下くらいですから、『神様からの贈り物』を育てるには全然足りません。そこで、ベネデット殿の魔力と最も相性がいい魔力の持ち主であるドォルーガ卿が頻繁に魔力供給することで、『神様からの贈り物』の成長を促すのです。なに、最低でも3日に1度性交して中出しすれば、1年もあれば産卵できますぞ。しなければ魔力が足りなくなって、『神様からの贈り物』もベネデット殿も死にます。ドォルーガ卿。全ては貴方の頑張りにかかっておりますぞ。なんなら毎日性交してくだされ。とっておきの媚薬も精力剤も用意しております。全ては国の幸福の為ですぞ」
「「…………」」
あまりにもあんまりな話に、バルトロは気が遠くなりかけた。チラッとドォルーガ卿とやらを見れば、まるで魂が抜けたような真っ白な顔をしている。ギギギッと壊れかけのブリキの人形の様なぎこちない動きで、ドォルーガ卿がバルトロの方を見た。
「……無理だっ!!嫌だっ!!これは何かの悪夢だっ!!」
「ほっほっほ。素敵な現実ですぞ」
「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ドォルーガ卿とやらの悲痛な叫び声が、豪奢な部屋に虚しく響き渡った。
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バルトロはドォルーガ卿と共に馬車に詰め込まれ、新居となる豪奢な屋敷に連行された。当然の如く、馬車の中では会話はなく、重苦しい沈黙に息が詰まりそうだった。
屋敷には既に使用人達が揃っていて、沢山の人に仰々しく出迎えられた。使用人を代表して、中年の執事が挨拶をすると、落ち着いた雰囲気の、でも調度品が全て高級そうな居間へと通された。
ふかふかのソファーに座り、バルトロはじっと紅茶が注がれたカップを睨みつけていた。これも絶対に高級品だ。しがない軍人には縁がなかったものだ。今すぐ苦いだけの安物の珈琲が飲みたい。あまりにも突然の変化に、頭も気持ちも全然ついてこない。自分の中に卵があるなんて、馬鹿馬鹿しくて信じる気にもなれない。『神様からの贈り物』なんて、単なるお伽噺じゃないのか。
チラッとカップから視線を上げると、淡い水色の瞳と目が合った。羨ましい程美しく整っている顔立ちなのに、眉間に渓谷のような深い皺を寄せていたら台無しである。
向かい側のソファーに座っているドォルーガ卿とやらが、不機嫌丸出しな様子で口を開いた。
「……おい」
「…………」
「名を名乗れ」
「…………先程、神官長様から聞かれたでしょう」
「お前自身が名乗れ」
「…………バルトロ・ベネデットであります」
「シュタイン・ドォルーガだ。歳は?」
「35であります」
「私は21だ。魔法省に勤めている。……もっとも、『神様からの贈り物』が無事に産まれるまでは特別休暇扱いになったが」
「左様ですか。自分は軍人でありました。……今朝までは」
不機嫌そうな雰囲気のまま、シュタインがじっとバルトロを見つめてきた。こちらを観察しているような視線が割と不快である。
シュタインが小さな溜め息を吐いた。
「…………無理だ…………」
「奇遇ですな。自分もです」
「本当にお前に『神様からの贈り物』が宿っているのか?」
「そうらしいのですが、とても信じられません」
「……いや、確かにお前に宿っているのだろう。じゃなかったら国も神殿も動かない。一生豪遊して暮らせるだけの金と王族が管理する屋敷を下賜されたんだ。嘘や冗談でそんなことする筈がない」
バルトロは思わず小さく舌打ちをした。シュタインの発言により、何かの間違いだと思っていたことが現実味を帯びていく。
シュタインが大きな溜め息を吐いた。
「……なんでこんな枕が臭そうなオッサンなんだ……」
「臭くありませんけど」
「絶対臭い」
「臭くねぇです」
微妙に気にし始めている年頃の男になんてことを言うんだ。
バルトロはじとっとした目で正面に座るシュタインを見た。バルトロだって、いくら美形とはいえ男なんて願い下げである。おまけにバルトロが抱かれる方だ。悪夢以外の何物でもない。尻を掘られるのも、娼婦のように自分があんあん喘ぐのも、気持ち悪くて想像すらしたくない。
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