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65:最高の新年の幕開け
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セガールは側臥位で背後のカールにズコズコずんずん奥深くのヤバいくらい気持ちがいいところを突き上げられながら、口角をあげて喘いでいた。ぴったりと背中にくっついたカールの汗に濡れた肌の感触も、アナルの中で暴れまわっているカールのペニスの感触も、気持ちよくて本当に堪らない。
カールに見られながらディルドを使ってオナニーするのも興奮して気持ちよかった。新たな扉を開いちゃった感があるが、今は気持ちよ過ぎて細かいことは気にならない。
カールが義足を外したセガールの右足の太腿の裏を掴み、足を広げさせた状態で、腹の奥深くを熱く硬いペニスでぐりぐりと強く刺激してくる。左手をセガールの身体の下に回し、器用に乳首もクリクリと指で弄っている。
既に一度、カールの精液をアナルで受け止めた後だ。興奮しきったカールのペニスはいつもよりも硬くて、四つん這いで激しくアナルを突き上げられながら、セガールは楽しくて思わず口角を上げて喘ぎまくった。
一度射精した後は、カールに義足を外され、全身を舐めまわされた。散々舐めて吸われた乳首を指で弄られると、ジンジンと微かに痛むが、それが逆に気持ちがいい。
うなじに熱いカールの舌が這い、セガールは喘ぎながら、ゾクゾクする快感に、きゅっとアナルでカールのペニスを締めつけた。カールの荒い息遣いにも酷く興奮する。首を捻って舌を伸ばせば、興奮しきった顔をしたカールにめちゃくちゃに舌を舐め回される。気持ちよくて本当に堪らない。
熱と快感が高まり続け、弾け飛ぶ瞬間がもうすぐそこまできている。セガールは後ろ手にカールの頭を撫でながら、素直に強烈な快感に流された。身体が勝手にビクビクッと震える。頭の中が真っ白になり、過ぎた快感で目の裏がチカチカする。間延びした声を上げながら、セガールは堪らない快感に口角を上げた。
背後のカールが、セガールのペニスに触れた。
「出してないですよね」
「あっ、え?」
カールの言葉に自分のペニスをぼんやりと見下ろせば、確かに射精はしていなかった。セガールのペニスは勃起したままで、先走りだけが溢れている状態だった。
「中だけでもイケるんですね。最高」
「はぁ、はぁ、マジか」
「セガールさん」
「あっ!?ちょっ、まっ、あぁっ!!」
カールがぎゅっとセガールの身体を抱きしめて、更に激しく腰を振り始めた。脳みそが痺れるような快感がずっと続いていて、いっそキツいくらいだが、それが本当に堪らない。
カールに繋がったまま、ころんと俯せにされて、更に強く激しく、腹の奥深く、結腸を突き上げられる。長いストロークで前立腺をゴリッと強く擦られながら、腹の奥深くの結腸をずんっと突き上げられる。シーツに勃起したままのペニスや弄られまくってピンと勃った乳首が擦れて、セガールはあまりの快感に啜り泣き始めた。気持ちよくて気持ちよくて、本当に堪らない。
カールの舌がセガールの肩や肩甲骨のあたりを這い、思いっきり肩に噛みつかれた。鋭い痛みと共に、快感と興奮が背を走り抜ける。快感で白く濁った頭の片隅で、これは痕がついたな、と思いながら、セガールはシーツを強く握りしめて、嵐のような強烈な快感に大きく喘いだ。
カールに一際強く奥深くを突き上げられて、ぎゅっとキツく抱きしめられた。ぴったりとくっついたカールの低い喘ぎ声が耳元に響き、腹の中のカールのペニスがピクピクと微かに震えている。中で射精された。その事に酷く興奮して、セガールも腰を揺すってシーツに自分のペニスを擦りつけ、すぐにそのまま精液を吐き出した。
はぁ、はぁ、と2人分の荒い呼吸音が部屋に響いている。ゆっくりとペニスを引き抜いたカールが、過ぎた快感の余韻でぐったりと動けないセガールの身体をころんとひっくり返し、セガールの身体に覆い被さって、汗や涙や鼻水、涎で濡れたセガールの顔をペロペロと舐め始めた。擽ったいし、まるで犬みたいで、セガールはクックッと低く笑って、顔を舐めまくってくるカールの頭を、力が入らない手でやんわりと撫でた。
カールの深い青色の瞳はまだまだ火傷しそうなくらいの熱を孕んでいる。これ以上ヤッたら、確実に腰が死にそうだが、カールに求められて、酷く気分がいい。
セガールは、腰が死んだら明日はカールにおんぶしてもらうと勝手に決めて、カールを誘うように、口を開けて舌を伸ばし、カールの下唇にねっとりと舌を這わせた。
カールが眉間に皺を寄せ、うー、と唸った。
「これ以上は流石にセガールさんの腰が死にますよね」
「お前がおんぶしてくれたらいいだけだろう?」
「朝日を見に行くって子供達と約束したじゃないですか」
「あ、それがあったな。低い山だが、リディーには少しキツいか」
「そうなんです。セガールさんをおんぶしてリディーを抱っこは若干キツいです。できないことはないですけど、セガールさんを支えてやれないので、自力で背中にしがみついてもらうことになります」
「それはぶっちゃけキツいな」
「ですよね。ということで、我慢します」
「……しょうがないな」
本当はもう一発くらいヤリたいところだが、子供達と家族皆で近くの山に朝日を見に行く約束をしている。確かにリディオにはまだ少しキツい道行きかもしれない。多分カールが抱っこか肩車で連れて行くことになるだろう。セガールまでおんぶは少しキツい気がする。あと、子供達の手前、カールにおんぶしてもらうのは若干気まずい。
セガールは少し唇を尖らせて、渋々、カールの逞しい太い首に絡めていた両腕を解いた。
ベッドのヘッドボードにある時計を見れば、もうあと一刻くらいで子供達を起こす時間になる。風呂に入って、諸々の痕跡を消して、温かい飲み物や軽食を用意しなくてはいけない。
セガールは名残惜しく、カールの唇に何度も吸いついて、カールの汗でしっとりしている頭をわしゃわしゃと撫で回してから、カールの手を借りて、身体を起こした。
腰とペニスで擦られまくったアナルが痛いが、動けない程じゃない。カールに中出しされまくったアナルの中に浄化剤を入れてもらい、中をキレイにすると、セガールは、カールにおんぶしてもらって、階下の風呂場に移動した。アナルの中にまだ何か入っているような感覚がするし、自分のアナルがまだ閉じ切らないような感じもする。物欲しそうにひくついているのが嫌でも分かる。今すぐにでもカールのペニスが欲しいが、我慢である。子供達との約束を破る訳にはいかない。
明日まで休みなので、今夜も絶対にセックスをすると勝手に決めて、セガールはカールの逞しい肩に少し強めに吸いつき、小さな痕を残した。
風呂場に着くと、カールに小さな椅子に下ろしてもらい、浴槽に湯を溜めている間に、カールに全身を洗ってもらった。ピンと勃ったままの乳首を優しく泡だらけのタオルで擦られると、思わず変な声が出そうになった。セガールも四発くらい射精しているので、さすがにもうペニスは勃起しないが、その代わり、腹の奥深くがきゅんきゅん甘く疼く。
射精しなくてもイケるのなら、もっとカールが満足するまでヤリまくれるのだろうが、そうすると確実にセガールの腰が死ぬ。自分がもっと若ければよかったのに、とギリギリ歯軋りしたくなる。
自分の身体も手早く洗ったカールが2人の身体の泡をお湯で流して、温かいお湯で満ちた浴槽に、セガールを抱っこする形で入った。背中にぴったりとカールの逞しい身体がくっついている。いつもの向かい合わせもいいが、これはこれでありである。ゆるく抱きしめられて、濡れた肩をくちゅっと優しく吸われた。
「風呂から出たら、サンドイッチでも作りますか」
「あぁ。俺達用の珈琲と、子供達にはハーブティーを用意しよう。アンナ先生から貰ったハーブティーなら2人とも飲めただろう?」
「はい。2人とも好きですよ。あとクッキー持っていきますか。ナッツのタルトも買ってありますし、それも持っていきましょう」
「帰ったら新年パーティーだな。軽めの酒を出すか」
「いいですねー。今年は去年みたいにはっちゃけてないから、シェリーも怒らないでしょ」
「だな。そろそろ出るか」
「はい。よいしょっと」
カールに抱き抱えられて浴槽から出ると、カールが器用にセガールを横抱きにした。若干の気恥ずかしいさはあるが、悪い気はしない。カールの首に両腕を絡めて、頬にキスをすると、カールが照れたようにヘラッと笑った。
「俺の相棒が元気になるんで、あんまり可愛いことしないでもらえると助かります」
「夜に可愛がってやるから耐えろ」
「頑張ります」
セガールはカールと目を合わせて、クックッと笑った。
カールに身体を拭いてもらい、2階の自室に戻って、義足を嵌め、服を着る。自力で立つと腰が引けるくらい腰が痛いが、動けない程ではない。念の為カールに腰に湿布を貼ってもらい、汚れたシーツを交換して服を着たカールと手を繋いで階下へと向かう。脱衣場の洗濯籠にシーツを丸めて放り込んだら、2人で台所に移動した。お喋りをしながら軽食等を用意したら、シェリー達を起こす時間になった。
カールに2人を起こしに行ってもらっている間に、バスケットに水筒や軽食を入れた容器を入れる。
すぐに眠そうなシェリーと半分寝ているリディオを抱っこしたカールが下りてきた。
「新年おめでとう。シェリー。リディー」
「おめでと。パパ」
「おめでとー。パパ」
2人の頬にキスをして、バスケットを片手に早速家を出た。シェリーと手を繋ぎ、リディオを抱っこしたカールと並んで丘を下りて、山へと向かう。
緩やかな山を登り、頂上に着くと、そう待たずに朝日が昇り始めた。
暗かった空がじわじわと明るくなっていき、太陽が顔を出すと、子供達が歓声を上げた。
「すっごいキレイだわ!」
「きれーい!」
はしゃぐ子供達が大変可愛い。セガールはシェリーを後ろから抱きしめて、すぐ隣に立つカールの肩にこてんと頭を預けた。
「キレイだな。今年もいい年になりそうだ」
「そうですねー」
カールがゆるく笑って、セガールの頭に自分の頭をこつんと軽くぶつけた。横を向いてカールと触れるだけのキスをする。『僕もちゅー!』とリディオがはしゃいで言うので、リディオの頬にキスをして、上を向いたシェリーのおでこにもキスをした。
今年は本当にいい年になりそうだ。
セガールは胸の奥が温かくて、穏やかな笑みを浮かべた。
カールに見られながらディルドを使ってオナニーするのも興奮して気持ちよかった。新たな扉を開いちゃった感があるが、今は気持ちよ過ぎて細かいことは気にならない。
カールが義足を外したセガールの右足の太腿の裏を掴み、足を広げさせた状態で、腹の奥深くを熱く硬いペニスでぐりぐりと強く刺激してくる。左手をセガールの身体の下に回し、器用に乳首もクリクリと指で弄っている。
既に一度、カールの精液をアナルで受け止めた後だ。興奮しきったカールのペニスはいつもよりも硬くて、四つん這いで激しくアナルを突き上げられながら、セガールは楽しくて思わず口角を上げて喘ぎまくった。
一度射精した後は、カールに義足を外され、全身を舐めまわされた。散々舐めて吸われた乳首を指で弄られると、ジンジンと微かに痛むが、それが逆に気持ちがいい。
うなじに熱いカールの舌が這い、セガールは喘ぎながら、ゾクゾクする快感に、きゅっとアナルでカールのペニスを締めつけた。カールの荒い息遣いにも酷く興奮する。首を捻って舌を伸ばせば、興奮しきった顔をしたカールにめちゃくちゃに舌を舐め回される。気持ちよくて本当に堪らない。
熱と快感が高まり続け、弾け飛ぶ瞬間がもうすぐそこまできている。セガールは後ろ手にカールの頭を撫でながら、素直に強烈な快感に流された。身体が勝手にビクビクッと震える。頭の中が真っ白になり、過ぎた快感で目の裏がチカチカする。間延びした声を上げながら、セガールは堪らない快感に口角を上げた。
背後のカールが、セガールのペニスに触れた。
「出してないですよね」
「あっ、え?」
カールの言葉に自分のペニスをぼんやりと見下ろせば、確かに射精はしていなかった。セガールのペニスは勃起したままで、先走りだけが溢れている状態だった。
「中だけでもイケるんですね。最高」
「はぁ、はぁ、マジか」
「セガールさん」
「あっ!?ちょっ、まっ、あぁっ!!」
カールがぎゅっとセガールの身体を抱きしめて、更に激しく腰を振り始めた。脳みそが痺れるような快感がずっと続いていて、いっそキツいくらいだが、それが本当に堪らない。
カールに繋がったまま、ころんと俯せにされて、更に強く激しく、腹の奥深く、結腸を突き上げられる。長いストロークで前立腺をゴリッと強く擦られながら、腹の奥深くの結腸をずんっと突き上げられる。シーツに勃起したままのペニスや弄られまくってピンと勃った乳首が擦れて、セガールはあまりの快感に啜り泣き始めた。気持ちよくて気持ちよくて、本当に堪らない。
カールの舌がセガールの肩や肩甲骨のあたりを這い、思いっきり肩に噛みつかれた。鋭い痛みと共に、快感と興奮が背を走り抜ける。快感で白く濁った頭の片隅で、これは痕がついたな、と思いながら、セガールはシーツを強く握りしめて、嵐のような強烈な快感に大きく喘いだ。
カールに一際強く奥深くを突き上げられて、ぎゅっとキツく抱きしめられた。ぴったりとくっついたカールの低い喘ぎ声が耳元に響き、腹の中のカールのペニスがピクピクと微かに震えている。中で射精された。その事に酷く興奮して、セガールも腰を揺すってシーツに自分のペニスを擦りつけ、すぐにそのまま精液を吐き出した。
はぁ、はぁ、と2人分の荒い呼吸音が部屋に響いている。ゆっくりとペニスを引き抜いたカールが、過ぎた快感の余韻でぐったりと動けないセガールの身体をころんとひっくり返し、セガールの身体に覆い被さって、汗や涙や鼻水、涎で濡れたセガールの顔をペロペロと舐め始めた。擽ったいし、まるで犬みたいで、セガールはクックッと低く笑って、顔を舐めまくってくるカールの頭を、力が入らない手でやんわりと撫でた。
カールの深い青色の瞳はまだまだ火傷しそうなくらいの熱を孕んでいる。これ以上ヤッたら、確実に腰が死にそうだが、カールに求められて、酷く気分がいい。
セガールは、腰が死んだら明日はカールにおんぶしてもらうと勝手に決めて、カールを誘うように、口を開けて舌を伸ばし、カールの下唇にねっとりと舌を這わせた。
カールが眉間に皺を寄せ、うー、と唸った。
「これ以上は流石にセガールさんの腰が死にますよね」
「お前がおんぶしてくれたらいいだけだろう?」
「朝日を見に行くって子供達と約束したじゃないですか」
「あ、それがあったな。低い山だが、リディーには少しキツいか」
「そうなんです。セガールさんをおんぶしてリディーを抱っこは若干キツいです。できないことはないですけど、セガールさんを支えてやれないので、自力で背中にしがみついてもらうことになります」
「それはぶっちゃけキツいな」
「ですよね。ということで、我慢します」
「……しょうがないな」
本当はもう一発くらいヤリたいところだが、子供達と家族皆で近くの山に朝日を見に行く約束をしている。確かにリディオにはまだ少しキツい道行きかもしれない。多分カールが抱っこか肩車で連れて行くことになるだろう。セガールまでおんぶは少しキツい気がする。あと、子供達の手前、カールにおんぶしてもらうのは若干気まずい。
セガールは少し唇を尖らせて、渋々、カールの逞しい太い首に絡めていた両腕を解いた。
ベッドのヘッドボードにある時計を見れば、もうあと一刻くらいで子供達を起こす時間になる。風呂に入って、諸々の痕跡を消して、温かい飲み物や軽食を用意しなくてはいけない。
セガールは名残惜しく、カールの唇に何度も吸いついて、カールの汗でしっとりしている頭をわしゃわしゃと撫で回してから、カールの手を借りて、身体を起こした。
腰とペニスで擦られまくったアナルが痛いが、動けない程じゃない。カールに中出しされまくったアナルの中に浄化剤を入れてもらい、中をキレイにすると、セガールは、カールにおんぶしてもらって、階下の風呂場に移動した。アナルの中にまだ何か入っているような感覚がするし、自分のアナルがまだ閉じ切らないような感じもする。物欲しそうにひくついているのが嫌でも分かる。今すぐにでもカールのペニスが欲しいが、我慢である。子供達との約束を破る訳にはいかない。
明日まで休みなので、今夜も絶対にセックスをすると勝手に決めて、セガールはカールの逞しい肩に少し強めに吸いつき、小さな痕を残した。
風呂場に着くと、カールに小さな椅子に下ろしてもらい、浴槽に湯を溜めている間に、カールに全身を洗ってもらった。ピンと勃ったままの乳首を優しく泡だらけのタオルで擦られると、思わず変な声が出そうになった。セガールも四発くらい射精しているので、さすがにもうペニスは勃起しないが、その代わり、腹の奥深くがきゅんきゅん甘く疼く。
射精しなくてもイケるのなら、もっとカールが満足するまでヤリまくれるのだろうが、そうすると確実にセガールの腰が死ぬ。自分がもっと若ければよかったのに、とギリギリ歯軋りしたくなる。
自分の身体も手早く洗ったカールが2人の身体の泡をお湯で流して、温かいお湯で満ちた浴槽に、セガールを抱っこする形で入った。背中にぴったりとカールの逞しい身体がくっついている。いつもの向かい合わせもいいが、これはこれでありである。ゆるく抱きしめられて、濡れた肩をくちゅっと優しく吸われた。
「風呂から出たら、サンドイッチでも作りますか」
「あぁ。俺達用の珈琲と、子供達にはハーブティーを用意しよう。アンナ先生から貰ったハーブティーなら2人とも飲めただろう?」
「はい。2人とも好きですよ。あとクッキー持っていきますか。ナッツのタルトも買ってありますし、それも持っていきましょう」
「帰ったら新年パーティーだな。軽めの酒を出すか」
「いいですねー。今年は去年みたいにはっちゃけてないから、シェリーも怒らないでしょ」
「だな。そろそろ出るか」
「はい。よいしょっと」
カールに抱き抱えられて浴槽から出ると、カールが器用にセガールを横抱きにした。若干の気恥ずかしいさはあるが、悪い気はしない。カールの首に両腕を絡めて、頬にキスをすると、カールが照れたようにヘラッと笑った。
「俺の相棒が元気になるんで、あんまり可愛いことしないでもらえると助かります」
「夜に可愛がってやるから耐えろ」
「頑張ります」
セガールはカールと目を合わせて、クックッと笑った。
カールに身体を拭いてもらい、2階の自室に戻って、義足を嵌め、服を着る。自力で立つと腰が引けるくらい腰が痛いが、動けない程ではない。念の為カールに腰に湿布を貼ってもらい、汚れたシーツを交換して服を着たカールと手を繋いで階下へと向かう。脱衣場の洗濯籠にシーツを丸めて放り込んだら、2人で台所に移動した。お喋りをしながら軽食等を用意したら、シェリー達を起こす時間になった。
カールに2人を起こしに行ってもらっている間に、バスケットに水筒や軽食を入れた容器を入れる。
すぐに眠そうなシェリーと半分寝ているリディオを抱っこしたカールが下りてきた。
「新年おめでとう。シェリー。リディー」
「おめでと。パパ」
「おめでとー。パパ」
2人の頬にキスをして、バスケットを片手に早速家を出た。シェリーと手を繋ぎ、リディオを抱っこしたカールと並んで丘を下りて、山へと向かう。
緩やかな山を登り、頂上に着くと、そう待たずに朝日が昇り始めた。
暗かった空がじわじわと明るくなっていき、太陽が顔を出すと、子供達が歓声を上げた。
「すっごいキレイだわ!」
「きれーい!」
はしゃぐ子供達が大変可愛い。セガールはシェリーを後ろから抱きしめて、すぐ隣に立つカールの肩にこてんと頭を預けた。
「キレイだな。今年もいい年になりそうだ」
「そうですねー」
カールがゆるく笑って、セガールの頭に自分の頭をこつんと軽くぶつけた。横を向いてカールと触れるだけのキスをする。『僕もちゅー!』とリディオがはしゃいで言うので、リディオの頬にキスをして、上を向いたシェリーのおでこにもキスをした。
今年は本当にいい年になりそうだ。
セガールは胸の奥が温かくて、穏やかな笑みを浮かべた。
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