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45:賑やかな『我が家』
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カールは船から降りて地面に立つと、ふぅと小さく息を吐いた。船の修理が終わり、約二週間の試し航海から無事に帰還した。船は問題なく、仲間を亡くして落ち込んでいた部隊の者達も、問題なく動いてくれた。これで次の任務航海に出られる。予定では、次は4ヶ月程の航海になる。カールの誕生日は、今年も海の上だ。
カールは、初夏から本格的な夏へと移り変わっていく強めの日差しに照らされながら、一緒に航海をした仲間達と共に、海軍の建物へと向かった。
上官への報告を終えたら、今日はもう帰りである。セガールがいるかと思って、会計課の部屋を覗けば、セガールの姿は無かった。近くにいた者に聞けば、セガールは今日は休みらしい。
家に帰ったら、セガールとシェリーがいる。二週間ぶりの再会になる。カールは軽やかな足取りで、海軍の建物を出た。
街中を歩きながら、カールはぼんやりと考え事をしていた。新しい官舎は既に出来上がっていて、入居している者もいるらしい。思いがけず怪我をしてしまい、セガールの家の居候期間が延びたが、そろそろセガールの家を出て、新しい官舎に引っ越した方がいいのだろうか。
カールは素直に、嫌だなと思った。セガールのことも、シェリーのことも、本当に大事で、2人の側から離れたくない。2人と暮らすのは楽しくて、温かくて、なんでもない日常が、どうしようもなく愛おしい。
2人とも、カールのことを家族のように思ってくれている。それが嬉しくて堪らない。2人と離れたくない。ずっと一緒に暮らしていたい。
しかし、それは難しい気もする。カールだって結婚をして家庭を持つべきだし、セガールも、もしかしたら再婚するかもしれない。
そろそろ、先送りにしてきた事と、ちゃんと向き合わなくてはいけないタイミングなのかもしれない。
カールは丘を上がりながら、小さく溜め息を吐いた。2人と『家族』でいたい。セガールのことを、自分はどう思っているのだろうか。単純に、好きだと思う。だがそれは、どんな種類の『好き』なのだろうか。セガールのことを敬愛している。格好いいセガールに憧れてもいる。いつか、セガールの背中に追いついて、隣に並んでみたい。それから……セガールと抱きしめあって、キスがしたい。
自然とそう思う自分は、セガールに恋をしているのだろうか。それを認めたくない自分と、認めてやりたい自分がいる。
カールは家の玄関の前に立つと、ぴしゃりと両手で頬を叩いた。何はともあれ、帰ってきた。2人の顔が早く見たい。
カールは一応玄関の呼び鈴を押してから、家の中へと入った。
『ただいまでーす』と言いながら、居間に入れば、何故かセガールとシェリーが睨み合っていた。カールが何事かと驚いていると、カールの存在に気づいた2人が、バッとカールに駆け寄ってきた。
「おかえり!お前は俺の味方だよな!?」
「おかえり!違うわよ!私の味方よね!?」
「え?え?ちょっ、何事?」
2人の剣幕にカールが目を白黒させていると、2人が勢いよく話し始めた。
「パパがリールとデートしちゃ駄目って言うのよ!」
「デートだなんて、お前にはまだ早いっ!」
「博物館と図書館に行くだけだし!」
「それでも2人っきりは駄目だ!行くなら俺達も一緒だ!」
「はぁぁ!?保護者同伴のデートだなんてありえない!!」
「そもそもデートをするだなんてありえない!!」
「「カール!!どう思う!?」」
「えーと……ど、どうどう。とりあえず2人とも落ち着きましょう」
カールは勢いよく詰め寄ってきた2人の肩にそれぞれ手を置いて、宥めるように肩を撫でた。2人とも大変興奮していらっしゃる。バチバチと2人の間に火花が散っている気がする。
カールは少しだけ考えてから、口を開いた。
「間を取って、一緒にデートはどうです?シェリーはリールとデートして、セガールさんは俺とデート。一緒の場所に行くけど、展示とか見るのはそれぞれ別れてって感じで」
カールの提案に、2人が眉間に皺を寄せて考え込み始めた。2人とも目元がよく似ているから、悩むように眉間に皺を寄せた顔がそっくりである。
カールはちょっとほっこりしつつ、2人の反応を大人しく待った。
セガールが先に口を開いた。
「……百万歩譲って、それで妥協しよう」
「……しょうがないわね。妥協してあげる」
2人とも渋い顔をしつつ、同時に頷いた。
唐突な父娘喧嘩は、なんとかおさまったっぽい。
カールはのほほんと笑って、ぽふんと抱きついてきたシェリーをやんわりと抱きしめた。
「改めて、おかえり。カール。くっさいわ」
「ただいま。シェリー。風呂に入ってないからなー」
「おかえり。カール。まずは風呂に入ってこい。その間に洗濯しておく」
「ただいまです。ありがとうございます。セガールさん」
『くさーい』とか言いながら抱きついて離れないシェリーを、『むぎゅー』と言いながら抱きしめて、カールはシェリーから身体を離した。
2人とも落ち着いてくれて何よりである。どこか嬉しそうな雰囲気の2人に、胸の奥が温かくなっていく。
カールは少しだけ照れくさくなって、誤魔化すように笑みを浮かべた。
------
潮風でパサパサパリパリになった髪や垢が溜まった身体を2回石鹸で洗い、カールは温かいシャワーを浴びて、ふぅと息を吐いた。漸く身体がサッパリした。陸にいた期間が長かったせいか、航海中も風呂に入りたくて堪らなかったのだ。夜にまたセガールと一緒に風呂に入る気満々だが、ひとまずサッパリしたカールは服を着て、居間に戻った。
ちょうど午後のお茶の時間である。居間に行けば、ふわっと珈琲のいい香りがした。セガールが珈琲を淹れてくれたようである。今日のおやつは、カールが好きなお菓子屋のマドレーヌだ。
カールはいそいそとシェリーの隣の椅子に座り、マドレーヌを手に取って、一口頬張った。バターのいい香りがふわっと鼻に抜け、柔らかい甘さが口の中に広がる。飲み込んで甘さが口の中にあるうちに珈琲を口に含めば、香ばしい珈琲の香りと甘いバターの香りが混ざり合い、珈琲の心地よい苦味が実に美味しい。
カールはほぅと息を吐くと、ホットミルクを片手にマドレーヌを食べているシェリーに話しかけた。
「それで?何がどうなってリールとデートすることになったのかな?お兄さんに教えてちょうだいよ」
「うふふ……聞く?聞いちゃう?おじさん」
「ギリギリお兄さんね。リールに誘われた感じ?」
「そう!今、博物館で海洋生物展をやってるの。先週の休みに図書館に行ったら、リールがいて、面白そうねって話してたら、『一緒に行ってみる?』って!」
「ほほーう」
シェリーがうっすら白い頬を赤く染めて、嬉しそうにはにかんで笑った。カールが不在だった二週間の間に、なにやら若い2人の関係が急展開した模様である。
セガールが珈琲を飲みながら、渋い顔をした。
「大人しそうな子だと思って油断した」
「まぁまぁ。博物館と図書館に行くだけじゃないですか。これも勉強の一環だと思えば、微笑ましいですよー」
「手を繋ぐのはまだ許さんぞ」
「はぁぁ!?デートなんだから手くらい繋ぎますぅ!」
「まだ早いっ!」
「どうどう。2人とも落ち着いて」
父娘喧嘩第二弾が勃発しそうな気配を感じて、カールは2人を宥めた。とりあえず、この話題はセガールがいない所で詳しくシェリーに聞こうと思い、カールは話を夕食の話題へと変えた。
のんびり珈琲を飲み終えたら、3人でわいわいお喋りしながら洗濯物を取り込んで畳み、夕食を作った。大人は軽めの酒を飲みながら、賑やかな夕食を楽しみ、3人で後片付けをした。
シェリーが風呂から出ると、カールはセガールと一緒に風呂に入った。洗いっこをして、一緒にお湯に浸かって、セガールの複雑なパパ心を聞いてやる。
カールは、時折、相槌をうってセガールの話を聞いてやりながら、家に帰ってきたんだなぁと、染み染み思った。
カールは、初夏から本格的な夏へと移り変わっていく強めの日差しに照らされながら、一緒に航海をした仲間達と共に、海軍の建物へと向かった。
上官への報告を終えたら、今日はもう帰りである。セガールがいるかと思って、会計課の部屋を覗けば、セガールの姿は無かった。近くにいた者に聞けば、セガールは今日は休みらしい。
家に帰ったら、セガールとシェリーがいる。二週間ぶりの再会になる。カールは軽やかな足取りで、海軍の建物を出た。
街中を歩きながら、カールはぼんやりと考え事をしていた。新しい官舎は既に出来上がっていて、入居している者もいるらしい。思いがけず怪我をしてしまい、セガールの家の居候期間が延びたが、そろそろセガールの家を出て、新しい官舎に引っ越した方がいいのだろうか。
カールは素直に、嫌だなと思った。セガールのことも、シェリーのことも、本当に大事で、2人の側から離れたくない。2人と暮らすのは楽しくて、温かくて、なんでもない日常が、どうしようもなく愛おしい。
2人とも、カールのことを家族のように思ってくれている。それが嬉しくて堪らない。2人と離れたくない。ずっと一緒に暮らしていたい。
しかし、それは難しい気もする。カールだって結婚をして家庭を持つべきだし、セガールも、もしかしたら再婚するかもしれない。
そろそろ、先送りにしてきた事と、ちゃんと向き合わなくてはいけないタイミングなのかもしれない。
カールは丘を上がりながら、小さく溜め息を吐いた。2人と『家族』でいたい。セガールのことを、自分はどう思っているのだろうか。単純に、好きだと思う。だがそれは、どんな種類の『好き』なのだろうか。セガールのことを敬愛している。格好いいセガールに憧れてもいる。いつか、セガールの背中に追いついて、隣に並んでみたい。それから……セガールと抱きしめあって、キスがしたい。
自然とそう思う自分は、セガールに恋をしているのだろうか。それを認めたくない自分と、認めてやりたい自分がいる。
カールは家の玄関の前に立つと、ぴしゃりと両手で頬を叩いた。何はともあれ、帰ってきた。2人の顔が早く見たい。
カールは一応玄関の呼び鈴を押してから、家の中へと入った。
『ただいまでーす』と言いながら、居間に入れば、何故かセガールとシェリーが睨み合っていた。カールが何事かと驚いていると、カールの存在に気づいた2人が、バッとカールに駆け寄ってきた。
「おかえり!お前は俺の味方だよな!?」
「おかえり!違うわよ!私の味方よね!?」
「え?え?ちょっ、何事?」
2人の剣幕にカールが目を白黒させていると、2人が勢いよく話し始めた。
「パパがリールとデートしちゃ駄目って言うのよ!」
「デートだなんて、お前にはまだ早いっ!」
「博物館と図書館に行くだけだし!」
「それでも2人っきりは駄目だ!行くなら俺達も一緒だ!」
「はぁぁ!?保護者同伴のデートだなんてありえない!!」
「そもそもデートをするだなんてありえない!!」
「「カール!!どう思う!?」」
「えーと……ど、どうどう。とりあえず2人とも落ち着きましょう」
カールは勢いよく詰め寄ってきた2人の肩にそれぞれ手を置いて、宥めるように肩を撫でた。2人とも大変興奮していらっしゃる。バチバチと2人の間に火花が散っている気がする。
カールは少しだけ考えてから、口を開いた。
「間を取って、一緒にデートはどうです?シェリーはリールとデートして、セガールさんは俺とデート。一緒の場所に行くけど、展示とか見るのはそれぞれ別れてって感じで」
カールの提案に、2人が眉間に皺を寄せて考え込み始めた。2人とも目元がよく似ているから、悩むように眉間に皺を寄せた顔がそっくりである。
カールはちょっとほっこりしつつ、2人の反応を大人しく待った。
セガールが先に口を開いた。
「……百万歩譲って、それで妥協しよう」
「……しょうがないわね。妥協してあげる」
2人とも渋い顔をしつつ、同時に頷いた。
唐突な父娘喧嘩は、なんとかおさまったっぽい。
カールはのほほんと笑って、ぽふんと抱きついてきたシェリーをやんわりと抱きしめた。
「改めて、おかえり。カール。くっさいわ」
「ただいま。シェリー。風呂に入ってないからなー」
「おかえり。カール。まずは風呂に入ってこい。その間に洗濯しておく」
「ただいまです。ありがとうございます。セガールさん」
『くさーい』とか言いながら抱きついて離れないシェリーを、『むぎゅー』と言いながら抱きしめて、カールはシェリーから身体を離した。
2人とも落ち着いてくれて何よりである。どこか嬉しそうな雰囲気の2人に、胸の奥が温かくなっていく。
カールは少しだけ照れくさくなって、誤魔化すように笑みを浮かべた。
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潮風でパサパサパリパリになった髪や垢が溜まった身体を2回石鹸で洗い、カールは温かいシャワーを浴びて、ふぅと息を吐いた。漸く身体がサッパリした。陸にいた期間が長かったせいか、航海中も風呂に入りたくて堪らなかったのだ。夜にまたセガールと一緒に風呂に入る気満々だが、ひとまずサッパリしたカールは服を着て、居間に戻った。
ちょうど午後のお茶の時間である。居間に行けば、ふわっと珈琲のいい香りがした。セガールが珈琲を淹れてくれたようである。今日のおやつは、カールが好きなお菓子屋のマドレーヌだ。
カールはいそいそとシェリーの隣の椅子に座り、マドレーヌを手に取って、一口頬張った。バターのいい香りがふわっと鼻に抜け、柔らかい甘さが口の中に広がる。飲み込んで甘さが口の中にあるうちに珈琲を口に含めば、香ばしい珈琲の香りと甘いバターの香りが混ざり合い、珈琲の心地よい苦味が実に美味しい。
カールはほぅと息を吐くと、ホットミルクを片手にマドレーヌを食べているシェリーに話しかけた。
「それで?何がどうなってリールとデートすることになったのかな?お兄さんに教えてちょうだいよ」
「うふふ……聞く?聞いちゃう?おじさん」
「ギリギリお兄さんね。リールに誘われた感じ?」
「そう!今、博物館で海洋生物展をやってるの。先週の休みに図書館に行ったら、リールがいて、面白そうねって話してたら、『一緒に行ってみる?』って!」
「ほほーう」
シェリーがうっすら白い頬を赤く染めて、嬉しそうにはにかんで笑った。カールが不在だった二週間の間に、なにやら若い2人の関係が急展開した模様である。
セガールが珈琲を飲みながら、渋い顔をした。
「大人しそうな子だと思って油断した」
「まぁまぁ。博物館と図書館に行くだけじゃないですか。これも勉強の一環だと思えば、微笑ましいですよー」
「手を繋ぐのはまだ許さんぞ」
「はぁぁ!?デートなんだから手くらい繋ぎますぅ!」
「まだ早いっ!」
「どうどう。2人とも落ち着いて」
父娘喧嘩第二弾が勃発しそうな気配を感じて、カールは2人を宥めた。とりあえず、この話題はセガールがいない所で詳しくシェリーに聞こうと思い、カールは話を夕食の話題へと変えた。
のんびり珈琲を飲み終えたら、3人でわいわいお喋りしながら洗濯物を取り込んで畳み、夕食を作った。大人は軽めの酒を飲みながら、賑やかな夕食を楽しみ、3人で後片付けをした。
シェリーが風呂から出ると、カールはセガールと一緒に風呂に入った。洗いっこをして、一緒にお湯に浸かって、セガールの複雑なパパ心を聞いてやる。
カールは、時折、相槌をうってセガールの話を聞いてやりながら、家に帰ってきたんだなぁと、染み染み思った。
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