28 / 74
28:若いっていいなぁ
しおりを挟む
カールは病院の帰りに馴染みの床屋へ向かった。髭が伸びっぱなしなので、髭も剃ってもらった。長めだった前髪も含めて全体をバッサリ短くしてもらった。こんなに髪を短くしたのは、入隊の時以来だ。後ろもサイドも刈り上げており、手で触れるとじょりじょりする。
顔の傷は無事に塞がり、抜糸もできた。よっぽどの事がない限り、傷口が開くことはないだろう。床屋の店主に、『男ぶりが上がった』と褒められた。結婚はまた更に遠のきそうだが、そう言われると悪い気はしない。カールは笑顔でお礼を言って、床屋を出た。
髪を短くして、髭も剃ってもらい、久しぶりにサッパリした気分になった。
今日はシェリーが家庭教師が休みの日なので、シェリーも一緒に街に来ている。
カールが病院と床屋に行っている間は図書館にいるので、今から合流しに行く。ついでにカールも本を借りる予定である。利き手が使えないと、本当にすることがない。
仕事も腕が完治するまでは休暇になってしまった。事後処理などは、ほぼ無傷だった副隊長のアーバインに任せることになっている。アーバインには、『暫くは大人しく骨休めしとけ』と言われてしまった。
図書館に着くと、児童書コーナーの近くにあるソファーで、シェリーがリールと並んで座り、小さな声で話しながら、2人で本を眺めていた。これはお邪魔かな?と思ったのだが、カールが声をかける前に、リールがカールに気がついた。
「あ、こんにちは」
「こんにちは。邪魔しちゃったかな?」
「わー。カール。すっごいスッキリしてる」
「バッサリいったのよー」
「シェリーから聞いてたんですけど、お怪我は大丈夫なんですか?」
「うん。腕の骨折もキレイに折れてるから、割と早く治る予定だよ」
「早く治るといいですね」
「ありがとう。2人は何を読んでるのかな?」
「リールに辞書の使い方を習ってたの。難しい表現とか言葉とか調べられるように」
「あー。なるほど。辞書があった方が確かに便利だよな」
「カールは持ってる?」
「持ってないなぁ。1冊買う?」
「うん。でも、結構高いみたいなんだけど」
「それだけの価値があるってことだろ?シェリーには治るまでお世話してもらうし、先にお礼として俺が買うよ」
「じゃあ、誕生日プレゼントも兼ねて買ってよ」
「いいよー」
「リール。買うなら、この辞書がいいかしら」
「うん。これなら、シェリーでも分かりやすいよね」
「うん。普通に眺めてるだけでも面白い」
「分かるなぁ。僕も辞書とか図鑑とか眺めるのも好きだよ」
カールは静かに楽しそうにしている若い2人を眺めて、ほっこりした気分になった。若いっていいなぁ、可愛いなぁ、と、ほのぼのした気分になる。
カールは2人に声をかけてから、自分が読む本を探しに向かった。若い2人の邪魔はあまりしたくないし、カールも読む本が欲しい。
のんびりと時間をかけて本を選び、カールはシェリーと一緒に本を借りて、図書館を出た。ちょうど昼時なので、リールも昼食に誘ってみたら、控えめな笑顔で頷いてくれたので、3人で中央広場へと向かった。
道すがら、カールはリールから質問攻めにあった。実際の船や航海の話を聞きたいようで、カールは話せる範囲で、軍船や航海について話してやった。シェリーも興味津々な様子で聞いてくれる。
3人でお喋りをしながら、いつものクレープ屋に行き、ハムとチーズとレタスたっぷりのクレープを買った。
「リール君。それだけで足りる?」
「はい。あんまり量は食べられない方なんです」
「あ、そうなんだ。シェリーと一緒だなぁ」
「シェリーもなの?」
「うん。少しは食べれる量が増えたけど、あんまり量は食べられないわ」
「そうなんだ。僕は胃が弱い方だから、味が濃いのとか脂っこいのも苦手」
「私も薄味の方が好き」
「2人とも食の好みが似てるのかもなぁ。ちなみに、ふわふわで美味しいケーキが食べられる喫茶店があるんだけど、食後のデザートに一緒にどう?クリームも軽めだし、甘さ控えめだよ。2人で半分こするのはどうかな」
「食べたいわ!」
「ご馳走になってもいいんですか?」
「もっちろん!美味しいものは皆で食べた方が楽しいからね」
「ありがとうございます。では、遠慮なくご馳走になります。航海のお話ももう少し聞きたいんです」
「私も聞きたい。海は港から見たことしかないもの」
「いいよー。話せる範囲だけになるけどね」
好奇心旺盛な若い2人が大変微笑ましい。
カールは目をキラキラと輝かせている2人を見下ろして、思わず笑みを浮かべた。
-------
カールはセガールに頭を洗ってもらいながら、今日の話をしていた。
「ということがありまして。やー。若いっていいですよねぇ。微笑ましくて」
「……カール」
「はい?」
「そのあれか?もしかしてあれか?」
「どれです?」
「シェリーの初恋的なそんな感じなのか!?」
「あだぁっ!?」
「あっ。すまん」
一瞬、セガールに頭を両手でガッツリ握りしめられた。
セガールがカールの頭の泡を流してから、カールの正面にきた。
セガールの顔は真剣そのものである。
「リール君には会ったことがある。本当に初恋とかそんなんじゃないだろうな」
「さぁ。今のところは読書好き仲間みたいですよ」
「本当の本当に?」
「はい。多分」
「……シェリーの初恋だったらどうしよう……」
「微笑ましく見守るのが一番かと」
「シェリーに恋はまだ早くないか!?」
「えー。シェリーももう11歳ですし、そろそろ初恋くらいしてもいいんじゃないですか?」
セガールが、くぅっと眉間に皺を寄せて唸った。
「いや、そりゃあ確かにいつかは嫁にいくかもしれんが、まだまだ今は俺の手元にいて欲しいんだよ」
「あー。複雑なパパ心ですか」
「あぁ。リール君と色々話したんだろう?実際、どんな感じの子だ?見た目は大人しい感じの子だったが」
「知的好奇心が旺盛で、礼儀正しい子ですね。食が細くて、運動は苦手らしいです。あ、でも、食の好みはシェリーと近い感じみたいですね」
「……そうか……」
「シェリーのことは、まだ年下の読書仲間としか思ってない感じに見えましたよ」
「よし。そのまま読書仲間でいてくれ」
「いや、俺に言われても」
「カール」
「はい?」
「2人が会う時は、様子を窺っておいてくれ。進展しそうな場合はちゃんと報告してくれ。心の準備がある」
「そんなものですか」
「そうなんだよ……いきなり『パパ。恋人を紹介するわ』なんて言われたら、心臓が止まる自信がある」
「ヤバ過ぎじゃないですか。男親ってそんな感じなんですか」
「人によるのだろうが、少なくとも俺はシェリーの結婚式で号泣する自信しかない」
「そんなキッパリ言い切られても……シェリーがお嫁にいくのは、まだまだ先ですよ。今は微笑ましい2人の友情を見守っていきましょう」
「……そうだな。友情で終わる可能性もあるしな。あ、右腕を上げろ」
「はい」
「次は左」
「はい」
「背中を洗ってなかった」
「お願いします」
カールは優しく背中を洗ってもらいながら、小さく苦笑した。セガールには、複雑なパパ心があるらしい。
「セガールさん」
「ん?」
「シェリーの結婚式では、俺も男泣きする予定なんで、一緒に泣きましょうか。お嫁にいくのが寂しいので」
「あぁ。まぁ、まだまだ先の話だがな」
「いっそお婿さんにきてもらえばいいんじゃないですか?一緒に暮らせたら、お孫ちゃんができても、助けてやれますし」
「それだ。シェリーには是非ともお婿さんをもらってもらおう」
「まぁ、まだ先の話ですけどねー」
カールはのほほんと笑った。
今日も皮被りペニスを含めた全身をセガールに洗ってもらって、一緒に湯船に浸かった。
未だに羞恥心の限界を試されているが、少しだけ慣れてきた気がする。セガールの手はいつも優しくて、なんだか落ち着く。
真正面にいるセガールが、カールの頭に手を伸ばして、短くなった前髪をちょいちょいと軽く引っ張って、楽しそうに笑った。
「入隊してきた時みたいだな」
「ですよねー。俺も思いました」
「髭は明日からは俺が剃ろう。多分できると思う」
「じゃあ、お願いします」
「あぁ。傷が増えたら、すまん」
「できるだけ増えない方向で頑張ってください」
「まぁ、なんとかなる。多分」
セガールが楽しそうに小さく笑った。
「お前の世話をするのは存外楽しいな」
「マジですか」
「あぁ。風呂から出たら、腕の包帯を替えるぞ。顔の薬もまだ塗らないといけないんだろう?」
「はい。あと一週間くらいは塗った方がいいらしいです」
「爪も伸びてるだろ。風呂から出たら、爪も削るか」
「あー。うっかりシェリーを引っ掻いちゃったらまずいですもんね。お願いします」
「あぁ。シェリーもここ数年で自分でやるようになったし、爪を削ってやるのも久しぶりだ」
「楽しそうですねー」
「結構楽しいな」
カールは風呂から出ると、セガールに身体を拭いてもらって、包帯を替え、顔の薬を塗ってもらってから、着替えを手伝ってもらった。
服を着たセガールと共に居間に行き、ヤスリで伸びた左手の爪と足の爪を削ってもらう。
しょり、しょり、と小さな音が響く中、カールはセガールが溢す複雑なパパ心をしっかり聞いてやった。
顔の傷は無事に塞がり、抜糸もできた。よっぽどの事がない限り、傷口が開くことはないだろう。床屋の店主に、『男ぶりが上がった』と褒められた。結婚はまた更に遠のきそうだが、そう言われると悪い気はしない。カールは笑顔でお礼を言って、床屋を出た。
髪を短くして、髭も剃ってもらい、久しぶりにサッパリした気分になった。
今日はシェリーが家庭教師が休みの日なので、シェリーも一緒に街に来ている。
カールが病院と床屋に行っている間は図書館にいるので、今から合流しに行く。ついでにカールも本を借りる予定である。利き手が使えないと、本当にすることがない。
仕事も腕が完治するまでは休暇になってしまった。事後処理などは、ほぼ無傷だった副隊長のアーバインに任せることになっている。アーバインには、『暫くは大人しく骨休めしとけ』と言われてしまった。
図書館に着くと、児童書コーナーの近くにあるソファーで、シェリーがリールと並んで座り、小さな声で話しながら、2人で本を眺めていた。これはお邪魔かな?と思ったのだが、カールが声をかける前に、リールがカールに気がついた。
「あ、こんにちは」
「こんにちは。邪魔しちゃったかな?」
「わー。カール。すっごいスッキリしてる」
「バッサリいったのよー」
「シェリーから聞いてたんですけど、お怪我は大丈夫なんですか?」
「うん。腕の骨折もキレイに折れてるから、割と早く治る予定だよ」
「早く治るといいですね」
「ありがとう。2人は何を読んでるのかな?」
「リールに辞書の使い方を習ってたの。難しい表現とか言葉とか調べられるように」
「あー。なるほど。辞書があった方が確かに便利だよな」
「カールは持ってる?」
「持ってないなぁ。1冊買う?」
「うん。でも、結構高いみたいなんだけど」
「それだけの価値があるってことだろ?シェリーには治るまでお世話してもらうし、先にお礼として俺が買うよ」
「じゃあ、誕生日プレゼントも兼ねて買ってよ」
「いいよー」
「リール。買うなら、この辞書がいいかしら」
「うん。これなら、シェリーでも分かりやすいよね」
「うん。普通に眺めてるだけでも面白い」
「分かるなぁ。僕も辞書とか図鑑とか眺めるのも好きだよ」
カールは静かに楽しそうにしている若い2人を眺めて、ほっこりした気分になった。若いっていいなぁ、可愛いなぁ、と、ほのぼのした気分になる。
カールは2人に声をかけてから、自分が読む本を探しに向かった。若い2人の邪魔はあまりしたくないし、カールも読む本が欲しい。
のんびりと時間をかけて本を選び、カールはシェリーと一緒に本を借りて、図書館を出た。ちょうど昼時なので、リールも昼食に誘ってみたら、控えめな笑顔で頷いてくれたので、3人で中央広場へと向かった。
道すがら、カールはリールから質問攻めにあった。実際の船や航海の話を聞きたいようで、カールは話せる範囲で、軍船や航海について話してやった。シェリーも興味津々な様子で聞いてくれる。
3人でお喋りをしながら、いつものクレープ屋に行き、ハムとチーズとレタスたっぷりのクレープを買った。
「リール君。それだけで足りる?」
「はい。あんまり量は食べられない方なんです」
「あ、そうなんだ。シェリーと一緒だなぁ」
「シェリーもなの?」
「うん。少しは食べれる量が増えたけど、あんまり量は食べられないわ」
「そうなんだ。僕は胃が弱い方だから、味が濃いのとか脂っこいのも苦手」
「私も薄味の方が好き」
「2人とも食の好みが似てるのかもなぁ。ちなみに、ふわふわで美味しいケーキが食べられる喫茶店があるんだけど、食後のデザートに一緒にどう?クリームも軽めだし、甘さ控えめだよ。2人で半分こするのはどうかな」
「食べたいわ!」
「ご馳走になってもいいんですか?」
「もっちろん!美味しいものは皆で食べた方が楽しいからね」
「ありがとうございます。では、遠慮なくご馳走になります。航海のお話ももう少し聞きたいんです」
「私も聞きたい。海は港から見たことしかないもの」
「いいよー。話せる範囲だけになるけどね」
好奇心旺盛な若い2人が大変微笑ましい。
カールは目をキラキラと輝かせている2人を見下ろして、思わず笑みを浮かべた。
-------
カールはセガールに頭を洗ってもらいながら、今日の話をしていた。
「ということがありまして。やー。若いっていいですよねぇ。微笑ましくて」
「……カール」
「はい?」
「そのあれか?もしかしてあれか?」
「どれです?」
「シェリーの初恋的なそんな感じなのか!?」
「あだぁっ!?」
「あっ。すまん」
一瞬、セガールに頭を両手でガッツリ握りしめられた。
セガールがカールの頭の泡を流してから、カールの正面にきた。
セガールの顔は真剣そのものである。
「リール君には会ったことがある。本当に初恋とかそんなんじゃないだろうな」
「さぁ。今のところは読書好き仲間みたいですよ」
「本当の本当に?」
「はい。多分」
「……シェリーの初恋だったらどうしよう……」
「微笑ましく見守るのが一番かと」
「シェリーに恋はまだ早くないか!?」
「えー。シェリーももう11歳ですし、そろそろ初恋くらいしてもいいんじゃないですか?」
セガールが、くぅっと眉間に皺を寄せて唸った。
「いや、そりゃあ確かにいつかは嫁にいくかもしれんが、まだまだ今は俺の手元にいて欲しいんだよ」
「あー。複雑なパパ心ですか」
「あぁ。リール君と色々話したんだろう?実際、どんな感じの子だ?見た目は大人しい感じの子だったが」
「知的好奇心が旺盛で、礼儀正しい子ですね。食が細くて、運動は苦手らしいです。あ、でも、食の好みはシェリーと近い感じみたいですね」
「……そうか……」
「シェリーのことは、まだ年下の読書仲間としか思ってない感じに見えましたよ」
「よし。そのまま読書仲間でいてくれ」
「いや、俺に言われても」
「カール」
「はい?」
「2人が会う時は、様子を窺っておいてくれ。進展しそうな場合はちゃんと報告してくれ。心の準備がある」
「そんなものですか」
「そうなんだよ……いきなり『パパ。恋人を紹介するわ』なんて言われたら、心臓が止まる自信がある」
「ヤバ過ぎじゃないですか。男親ってそんな感じなんですか」
「人によるのだろうが、少なくとも俺はシェリーの結婚式で号泣する自信しかない」
「そんなキッパリ言い切られても……シェリーがお嫁にいくのは、まだまだ先ですよ。今は微笑ましい2人の友情を見守っていきましょう」
「……そうだな。友情で終わる可能性もあるしな。あ、右腕を上げろ」
「はい」
「次は左」
「はい」
「背中を洗ってなかった」
「お願いします」
カールは優しく背中を洗ってもらいながら、小さく苦笑した。セガールには、複雑なパパ心があるらしい。
「セガールさん」
「ん?」
「シェリーの結婚式では、俺も男泣きする予定なんで、一緒に泣きましょうか。お嫁にいくのが寂しいので」
「あぁ。まぁ、まだまだ先の話だがな」
「いっそお婿さんにきてもらえばいいんじゃないですか?一緒に暮らせたら、お孫ちゃんができても、助けてやれますし」
「それだ。シェリーには是非ともお婿さんをもらってもらおう」
「まぁ、まだ先の話ですけどねー」
カールはのほほんと笑った。
今日も皮被りペニスを含めた全身をセガールに洗ってもらって、一緒に湯船に浸かった。
未だに羞恥心の限界を試されているが、少しだけ慣れてきた気がする。セガールの手はいつも優しくて、なんだか落ち着く。
真正面にいるセガールが、カールの頭に手を伸ばして、短くなった前髪をちょいちょいと軽く引っ張って、楽しそうに笑った。
「入隊してきた時みたいだな」
「ですよねー。俺も思いました」
「髭は明日からは俺が剃ろう。多分できると思う」
「じゃあ、お願いします」
「あぁ。傷が増えたら、すまん」
「できるだけ増えない方向で頑張ってください」
「まぁ、なんとかなる。多分」
セガールが楽しそうに小さく笑った。
「お前の世話をするのは存外楽しいな」
「マジですか」
「あぁ。風呂から出たら、腕の包帯を替えるぞ。顔の薬もまだ塗らないといけないんだろう?」
「はい。あと一週間くらいは塗った方がいいらしいです」
「爪も伸びてるだろ。風呂から出たら、爪も削るか」
「あー。うっかりシェリーを引っ掻いちゃったらまずいですもんね。お願いします」
「あぁ。シェリーもここ数年で自分でやるようになったし、爪を削ってやるのも久しぶりだ」
「楽しそうですねー」
「結構楽しいな」
カールは風呂から出ると、セガールに身体を拭いてもらって、包帯を替え、顔の薬を塗ってもらってから、着替えを手伝ってもらった。
服を着たセガールと共に居間に行き、ヤスリで伸びた左手の爪と足の爪を削ってもらう。
しょり、しょり、と小さな音が響く中、カールはセガールが溢す複雑なパパ心をしっかり聞いてやった。
54
あなたにおすすめの小説
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
愛され少年と嫌われ少年
透
BL
美しい容姿と高い魔力を持ち、誰からも愛される公爵令息のアシェル。アシェルは王子の不興を買ったことで、「顔を焼く」という重い刑罰を受けることになってしまった。
顔を焼かれる苦痛と恐怖に絶叫した次の瞬間、アシェルはまったく別の場所で別人になっていた。それは同じクラスの少年、顔に大きな痣がある、醜い嫌われ者のノクスだった。
元に戻る方法はわからない。戻れたとしても焼かれた顔は醜い。さらにアシェルはノクスになったことで、自分が顔しか愛されていなかった現実を知ってしまう…。
【嫌われ少年の幼馴染(騎士団所属)×愛され少年】
※本作はムーンライトノベルズでも公開しています。
悪役令嬢の兄、閨の講義をする。
猫宮乾
BL
ある日前世の記憶がよみがえり、自分が悪役令嬢の兄だと気づいた僕(フェルナ)。断罪してくる王太子にはなるべく近づかないで過ごすと決め、万が一に備えて語学の勉強に励んでいたら、ある日閨の講義を頼まれる。
塔の上のカミーユ~幽囚の王子は亜人の国で愛される~【本編完結】
蕾白
BL
国境近くにあるその白い石の塔には一人の美しい姫君が幽閉されている。
けれど、幽閉されていたのはある事情から王女として育てられたカミーユ王子だった。彼は父王の罪によって十三年間を塔の中で過ごしてきた。
そんな彼の前に一人の男、冒険者のアレクが現れる。
自分の世界を変えてくれるアレクにカミーユは心惹かれていくけれど、彼の不安定な立場を危うくする事態が近づいてきていた……というお話になります。
2024/4/22 完結しました。ありがとうございました。
【完結】相談する相手を、間違えました
ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。
自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・
***
執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。
ただ、それだけです。
***
他サイトにも、掲載しています。
てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。
***
エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。
ありがとうございました。
***
閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。
ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*)
***
2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる