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モテない歴38年の俺に春がきた!!(かもしれない)

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 ガストーネは荒い息を吐きながら、ずるぅっとアナルからバイブを引き抜いた。これは、魔石内蔵で強弱五段階三パターンの動きをしてくれるアナニーの相棒である。このシリーズを気に入って、同じシリーズの大きさが違うものを五本持っている。

 ガストーネは、もう一段階太くて長いバイブにローションを塗ると、熱く疼くアナルにバイブを押し当て、ゆっくりと挿れ始めた。熱のないバイブがどんどん腹の奥深くに入ってきて、とんっと腹の奥深くに当たった。瞬間、脳天へと強烈な快感が突き抜ける。ガストーネは結腸も開発済みである。ガストーネは遠隔操作のスイッチを押して、バイブのピストン運動に吠えるような喘ぎ声を上げた。気持ちがよくて堪らない。

 ガストーネは身体をくねらせながら、自分の乳首に魔石内蔵で動くローターを押しつけた。乳首も自分で弄りまくっているので、ぷるんと肥大して、女の乳首のようになっている。ローターの振動が、絶妙に気持ちがいい。
 ガストーネは満足するまで、大人の玩具を使って、快感を貪った。


 ガストーネは大工をしている。筋トレが趣味なので、身体には自信があるのだが、生まれてこの方38年、モテた試しがない。多分、顔のせいだと思う。
 ガストーネは、自分でも顔が怖いと思う。薄い灰色の髪に淡い水色の瞳をしているのだが、眉毛が薄く、彫りが深すぎる上に三白眼で目つきがものすごく悪い。鷲鼻気味で、唇も薄いから、どこか酷薄な悪人にしか見えない。子供の頃から体格がよく、筋トレにハマってからは筋骨隆々という言葉が見事に当てはまる体格になり、ただ立っているだけで周囲の人は威圧感を覚えるらしい。

 愛想よく笑えば人に好かれるかと思い、一時期、愛想よく笑う練習をしていたこともあるのだが、どう頑張っても『今から殺ります』みたいな笑顔にしかならなかったので、そのうち諦めた。

 ガストーネはモテないだけでなく、友達もいない。雇ってくれている親方は肝っ玉が据わっているので、ガストーネに怯えないが、先輩や後輩からは完全にビビられている。
 ガストーネは、自分は中身は陽気な男だと思っているのだが、声がものすごく低い上に地声がデカいせいか、怒鳴っているように聞こえるらしく、陽気な面を見せようにも、相手が怯えてまともな会話にならない。
 ガストーネは子供の頃から、ぼっちであった。

 アナニーに手を出したのは、まだ20代の頃だ。古本屋で買ったエロ本にたまたま混ざっていた『男色指南書』なる男同士のセックスの仕方の本に、アナルの弄り方が載っていた。花街に行っても娼婦に怯えられるだけなので、花街には行かない。エロ本片手にしこしこする日々を送っていたのだが、『男色指南書』を読んでみて、前立腺や結腸なるやっばいくらい気持ちがいいらしいところに興味を持った。
 ガストーネは、花街の店で大人の玩具など必要なものを買い、アナニーに挑戦してみて、見事にハマった。それが25歳の時である。それ以来、アナニーをしまくっている。乳首も自分で開発したし、潮も吹けるようになった。調子がいい時は、射精せずに中の刺激だけでイケるようにもなった。

 ガストーネは、歳も38になってしまったし、自分には一生春がこないのだと諦めている。こんな怖い顔をしたガチムチのド淫乱おっさんなんか、誰も相手にしてくれないだろう。ガストーネは、アナニーを日々の楽しみに、老後のための金を稼ぐのを頑張っている。

 一日の仕事を終えると、ガストーネは馴染みの酒場に向かった。今日は、月に一度の自分ご褒美の日だ。いつもは自炊をして、酒も飲まないようにしているが、月に一度だけ、一か月頑張った自分にご褒美をあげることにしている。

 ガストーネが酒場に入り、ビビっているのが嫌でも分かる店員に酒と料理を注文すると、店員が実に素早い動きで頼んだ酒を持ってきた。別にゆっくりでも怒ったりしないのだが。
 ガストーネがちょっとしょんぼりしていると、今度は料理が運ばれてきた。今日はがっつりと水牛のステーキを頼んだ。ちょっとお高いが、今日は自分ご褒美の日だからいいのである。

 ガストーネが水牛のステーキと酒を楽しんでいると、『あぎゃーー!』と変な叫び声が近くから聞こえた。声がした方を向けば、ひょろりと痩せた若い男が驚いた顔で固まっていた。腰近くまである長い髪はキレイな金髪で、女性的な顔立ちをしている。優しい色合いの緑色の瞳がキレイだ。


「し、師匠!? なんでここに!?」

「お前さんの師匠になった覚えはないが」

「え? あ、よく見たら違うや。すいません。人違いでした」

「別に構わん」

「あのー、すいません。混んでるので、相席させてもらってもいいですか?」

「いいぞ」


 ガストーネが座っているのは、二人掛けのテーブルだ。酒場は客が多くて、殆ど満席なのだろう。ガストーネに怯える様子がない若者に、ガストーネはちょっと興味を持った。

 店員に酒と料理を注文した若者が、まじまじとガストーネを見て、ほっとしたような息を吐いた。


「あー。本当に師匠じゃないですね。似てるから、一瞬本気で師匠に見つかったのかと思いました」

「師匠とやらに見つかるとまずいのか?」

「えへっ。……実は、僕、師匠のところから逃げ出しまして……だって、僕、魔法使い見習いなのに筋トレばっかさせるんですもん!! 自分が筋トレ好きだからって! 顔も怖いし! めちゃくちゃごついし! 僕は魔法使いになりたいんであって、筋肉ごりごりになりたいわけじゃないのにーー!!」

「お、おう。それは難儀だったな。筋トレは楽しめる者が楽しんだらいい。楽しくないのに筋トレをするのは苦痛なだけだろう」

「分かっていただけますっ!? そうなんです!! 唯々しんどいだけなんですよぉ! なのに師匠は『魔法の神髄は筋肉だ!』とか意味分からないことしか言わないしぃ!! 魔法の神髄が筋肉なら、魔法使い全員がガチムチマッチョだわーー!!」

「愉快過ぎる師匠だな。お前さんには合わないんじゃねぇか?」

「ですよね!! だから、今、魔法使い協会に新しい師匠を紹介してもらうのを待ってるんです」

「ふぅん。お前さん、歳はいくつだ?」

「23です。ど田舎に住んでたんで、魔法使いの才能があるって分かったのが遅くて……村に出る魔獣討伐に来た師匠から、魔法使いの才能があるってことで連れ出されて、3年耐えたんですけど、本当にもう無理っ!! ってなったんで、逃げだしました。筋トレなんて心底無理っ!! 僕はそもそも1人で静かに機織りとかしていたい方なんです!」

「ん? お前さん、機織りができるのか?」

「今は人並みに丈夫になりましたけど、子供の頃は身体が弱くて、村の男衆がする仕事はできないだろうからって、婆ちゃんにくっついて女衆の仕事をしてました。あ、申し遅れました。僕の名前はジーノです」

「俺はガストーネだ。大工をやってる」

「へぇ。だから、見事な筋肉なんですね。大変なお仕事ですもんねぇ。重いものを運ぶことも多いですし」

「まぁ、好きでやってる仕事だから、苦ではねぇな」

「立派なお仕事ですね。それに比べて、僕は無職……魔法の修行もものすごーく中途半端だし……うへへ……泣きそう」

「泣くな泣くな。おら。酒でも飲めよ。そのうち、いい縁に巡り合えるだろうよ」

「うぅ……ガストーネさん優しい……顔は怖いけど」

「怖いという割にビビってねぇじゃねぇか」

「師匠も顔が怖かったんで慣れですかね」

「ふぅん。俺ぁ、この面と体格だろ? 怯えられるのが普通だからよぉ。こうして誰かと喋りながら酒を飲むって、なんか新鮮だわ。ははっ! 楽しいもんだな!」

「ガストーネさんも不憫な……いい人っぽいのに。顔怖いけど。ガストーネさんはおいくつなんです?」

「38。結婚どころか恋人すらできたことがねぇな! もう諦めてるわ」

「えー。なんとなくですけど、ガストーネさんって子供好きそうだし、いいパパさんになりそうなのに」

「この面に怯えない肝っ玉が据わった女が見つからねぇのよ」

「んー。よくよく見れば、目が優しいのに」

「そうか? 睨んでるようにしか見えねぇだろ」

「目つきは確かに悪いんですけど、瞳自体は優しい色合いだと思いますよ?」

「……そんなこと、初めて言われた。ははっ! 照れくせぇな! 魔法使い見習いなら金がねぇだろ? 気分がいいから奢ってやるよ! 飲め飲め! 俺も楽しい!」

「わぁ! いいんですか!? ありがたくご馳走になります! お腹空いたから適当に入った店なんですけど、おススメの酒ってあります?」

「酒には強い方か?」

「それなりに?」

「なら、この火酒を試してみろよ。美味いぜ。酒に弱い奴だと、一口でぶっ倒れるけどな」

「へぇー。試してみます!」


 ガストーネは上機嫌で火酒を2人分注文した。すぐに運ばれてきた小さめのグラスの火酒をくっと一息で飲み干す。きつい酒精が喉を焼き、胃がかっと熱くなる感覚が堪らなくいい。
 同じように火酒を飲み干したジーノが、飲み干したグラスを眺めて、ふにゃっと笑った。


「すごい! 美味しいです! 都会にはこんなに美味しいものがあるんだなぁ」

「おっ。いける口だな。メニュー表に載ってる飲んだことがない酒を頼んでみろよ。ここは酒の種類が豊富だし、どれも美味いぜ。値段も手頃だしよ」

「はいですー。じゃあ、これとこれを試してみます」

「俺も同じのにする」


 ガストーネは、初めて誰かと一緒に酒と会話を楽しめることが嬉しくて堪らなかった。親方は下戸なので、一緒に酒を飲むことはない。ジーノはガストーネに怯える様子が欠片もなく、普通に喋ってくれる。ガストーネは、こんなに楽しくて美味い酒はないと思いながら、ジーノと喋りつつ、酒をしこたま飲んだ。

 閉店時間まで酒を飲み、店を出ると、外はすっかり暗くなっていた。ガストーネは酒精で火照った頬を撫でる夜風に目を細めながら、しっかりした足取りで歩いているジーノに話しかけた。


「ちっと飲み足りねぇ。家にとっておきの火酒がある。一緒に飲むか」

「飲みたいですー。色々試したけど、火酒が一番美味しかったです!」

「ははっ! だろ? 今はどうやって暮らしてんだ?」

「魔法使い協会の仮眠室を間借りしてる状態ですねー。ちょっとした雑用をして、細々と稼いでる感じです」

「早くまともな師匠が見つかるといいな」

「そうなんですよー。一人前の魔法使いになるには、最低でも10年はかかるらしいから、魔法使いになろうと思えば、本当に早く師匠を見つけないとなんですー」

「ジーノは魔法使いになりたいのか?」

「そうですねー。子供の頃から魔法使いって憧れだったし、自分に魔法使いの才能があるって分かった時は素直に嬉しかったですー。まさか、山籠もり筋トレ修業が始まるとは思ってませんでしたけど」

「相性が悪かったな。その師匠との」

「ですよねーー」

「あ、俺ん家ここ。散らかってっけど気にすんな」

「お邪魔しまーす」


 ガストーネの自宅は、亡くなった母方の祖父母から継いだ古い二階建ての家だ。散らかった居間にジーノを招き入れ、台所にグラスと火酒を取りに行く。誰かを家に招くなんて初めてで、なんだかうきうきしてしまう。ガストーネは、ご機嫌に鼻歌を歌いながら、居間に向かった。

 ジーノの故郷の話やガストーネ達が暮らす王都の話など、火酒を飲みながら、大いに盛り上がった。火酒が殆ど無くなる頃には、酒に強いガストーネでもそれなりに酔っていた。暑いのでシャツを脱ぎ捨てると、酔った様子のジーノが拍手をした。


「見事な胸筋! ぴくぴくできます?」

「できるぞ。おら」

「わぁ! すごい! 暑苦しい!! でも格好いい!! ……乳首大きいですね?」

「ははっ! 自分で弄ってっから」

「わぉ。乳首って気持ちいいんです?」

「開発すればな」

「へぇーー」

「ジーノは童貞か?」

「童貞ですよー。だって、モテないし、お金もないですもん」

「ジーノはモテないのか? 顔は整ってるじゃないか」

「ど田舎じゃ女顔はモテないんですよ。『女みたいになよなよしててキモイ』ってよく言われてました。母ちゃん似の自分の顔なんか嫌いだーー!!」

「顔が整っててもモテないことってあるんだなー」

「うわーん! 童貞卒業してぇですよー!!」

「……卒業、するか?」

「え? どうやって?」

「俺のケツ。俺はケツも開発済みだ」

「マジっすか」

「いつもは玩具で一人遊びしてんだけどよー。一回でいいからセックスしてみてぇ」

「ガストーネさんも童貞なんですか?」

「童貞で処女。娼婦にも怯えられるんだよ。この面のせいで」

「なるほどー。んーー。試してみてもいいですかー? 勃起するか分かんないですけど」

「おーう。いいぜ。おっさんのアナニーショーを見せてやんよ」

「おっさんのアナニーショー! 何それ面白い!」


 ジーノがけらけらと笑った。ガストーネも酔っている自覚があるが、ジーノも中々に酔っているようだ。
 ガストーネは、ジーノを寝室に連れて行き、ベッドの下からアナニーのお供を取り出した。もろにペニスの形をしている数本のバイブを見て、ジーノが興味津々な様子でバイブを指先でつんつんした。


「こんな太くて長いのが入るんですか?」

「入るぞ。よーし! おっさんのアナニーショーの始まりだー!」

「うぇーーい!!」


 ジーノがぱちぱちと拍手をした。ガストーネは、ばっと服を脱ぎ、全裸になると、ベッドの上で胡坐をかいているジーノに背を向けて、四つん這いになった。上体を伏せて、自分の肉厚の尻肉を両手で掴み、むにぃっと広げる。ジーノには、縦割れになって久しいアナルが丸見えになっている筈である。ガストーネは、尻肉を開いたり閉じたりしてから、浄化剤を手に取った。

 浄化剤は、アナルの中に入れると中をキレイにしてくれるという便利アイテムである。アナニーの必需品だ。浄化剤をアナルの中に押し込んで、頭の中で30数えると、ガストーネは二番目に太いバイブにローションを塗りたくった。
 昨夜もしこたまアナニーをしたから、指で解さなくても多分大丈夫だ。尻に感じるジーノの視線に、なにやら興奮してきて、ちょっとでも早く欲しい。

 ガストーネは、ローションでぬるぬるのバイブを期待でひくつくアナルに押しつけ、ゆっくりとアナルの中に押し込み始めた。ちょっとアナルが引き攣れるような感覚がするが、痛いという程ではないし、切れている感じはしない。アナニー歴10年越えを舐めるでない。このくらいなら余裕である。

 ガストーネは、バイブを根元近くまで入れると、遠隔操作スイッチを押した。途端に、腹の中がぐるんぐるんかき回される。ガストーネが愛用しているバイブは、全体にいぼいぼがついているので、このいぼいぼがいい感じに腸壁と前立腺を刺激してくれる。


「おっ♡ おっ♡ あーーっ♡ くっそ♡ たまんねぇ♡」

「わーー。わーー。すげー。本当に入っちゃった。気持ちいいですか?」

「きもちいいぃぃぃぃ♡ ふはっ♡ 次っ、ピストンッ。おあっ♡ あーー♡ おっ♡ おっ♡ いいっ♡ いいっ♡」

「……ガストーネさん。ちんちん、勃っちゃった……」

「突っ込め! んうぅぅぅぅ♡」


 ガストーネは下腹部に力を入れて、ごっすんごっすんピストンしているバイブをアナルからひり出した。ゆっくりとバイブが抜けていき、ぶぼっっと小さな音と共にバイブが完全に抜け出た。
 ガストーネが上体を伏せ、自分の尻肉を両手で開くと、ひくひくくぽくぽしているアナルに、熱くて硬いものが触れた。ゆっくりと太くて硬いものがアナルの中に入ってくる。ガストーネが持っている一番太くて長いバイブよりも若干太い。アナルが引き攣れる感じがするが、痛みよりも、敏感な粘膜同士が擦れ合う快感の方が強い。ガストーネは初めての快感に我慢できず、低く吠えながら、たらたらと精液を漏らした。

 射精しているガストーネのアナルの中に、まだゆっくりとジーノのペニスが入ってくる。昔は痛みがあったところを抜け、結腸にまで硬いペニスの先っぽが届いた。そこをとんっと突かれただけで、脳みそが痺れるような強烈な快感に襲われる。


「あぁぁっ♡ すげぇ♡ 生ちんぽすげぇ♡ 突けっ♡ 突きまくれっ♡」

「あぁ……やばいっ! すごいっ、気持ちいいっ! ガストーネさんっ!」

「おっ♡ あっ♡ あっ♡ あーーっ♡ 生ちんぽっ♡ やべぇっ♡ やべぇ♡ いいいいいっくぅぅぅぅ♡」

「あうっ♡ すごいっ、締まるぅ♡」

「あぁぁぁぁぁぁっ♡」


 ジーノの技巧も何もない勢いだけの腰使いが堪らなくいい。勢いよく前立腺を擦りながら、結腸をごすごす強く突き上げられて、ガストーネはあまりの快感にまた全身を震わせてイッた。
 イッているのに、ジーノの動きは止まらない。イッて敏感になっている腹の奥深くを遠慮なしにガンガン突き上げられる。生ちんぽヤバい。気持ちがいいなんてもんじゃない。ガストーネは大きく喘いだ。シーツで擦れる乳首も気持ちがいい。気持ちよ過ぎて、脳みそが蕩けて耳から出てしまいそうな気がする。

 ガストーネの腹の奥深くを一際強く突き上げて、ガストーネの結腸をペニスの先っぽで強くぐりぐりしながら、ジーノが低く喘いだ。腹の中で、ジーノの予想外にデカかったペニスが微かにぴくぴく震えている。射精しているのだろう。ガストーネは、ジーノに中出しされたことに興奮して、びくんびくんと腰を震わせた。

 ジーノのペニスがゆっくりと抜けていった。ガストーネは荒い息を吐きながら身体を起こし、背後のジーノと向き合った。ジーノの優しそうに整った女顔は、今は雄の顔をしていた。ガストーネは舌なめずりをして、ジーノの服を全て脱がせ、やせ細ったジーノの身体を押し倒した。ジーノのデカいペニスは、まだ勃起したままだ。

 ガストーネは、ふと、いいことを思いついた。ジーノの股間を跨ぎ、熱くて硬いペニスを掴んで、自分の欲しくてひくつくアナルにペニスの先っぽを押しつけ、ゆっくりと腰を下ろして、ジーノのペニスをアナルで飲みこんでいく。背筋がぞくぞくする興奮と快感が堪らない。

 ガストーネは、気持ちよさそうに蕩けた顔をしているジーノを見下ろして、低く笑った。


「賭けをしようぜ」

「賭け?」

「このままスクワットして、俺が先にイッたら俺の負け。ジーノが先にイッたらジーノの負け。もし、俺が勝ったら、恋人になってくれよ」

「僕が勝ったら?」

「この家に居候させてやんよ。家賃はなし。生活費も俺が出そう。ジーノが一人前の魔法使いになるまでな」

「絶対に勝ちます!!」

「俺だって負けねぇ!! じゃあ、いくぞ!! いーちっ♡ にーい♡」

「はうっ♡ ちょっ、締めすぎっ♡ あぁっ♡」

「さーんっ♡ よーーんんん♡ はぁっ♡ ごぉぉ♡」


 ガストーネは自分の頭の後ろに両手を組み、アナルにジーノのペニスを咥えこんだまま、スクワットを始めた。ちゃんとジーノのペニスの根元近くまで飲みこむよう、深く腰を下ろしている。腰を下ろす度に、結腸にとんっ、とんっ、と硬いペニスの先っぽが当たって、頭がぶっ飛びそうな気がする程気持ちがいい。
 今にもイキそうだが、恋人が欲しい。かなり年下だが、ジーノはガストーネに怯えない貴重な人物である。それもデカちんの。ガストーネの諦めていた心に火がついた。

 ガストーネは歯を食いしばって、必死でスクワットをしながら、アナルでジーノのペニスを扱いた。


「にじゅうっ♡ にじゅうぅぅいちぃぃ♡ はっ♡ はっ♡ にじゅうぅさんんん♡」

「あ、あ、あ、だめだめだめぇ♡ 出ちゃうっ♡ 出ちゃうぅぅっ♡ あ、あーーっ♡」


 腹の中のジーノのペニスが微かに膨れ、ぴくぴくと震え始めた。ジーノは涎を垂らして喘いでいる。無事に射精させることができたようである。ガストーネの勝ちだ。ガストーネは嬉しくなって、射精しているジーノのペニスから精液を搾り取るように、ジーノの身体の両側に手をついて、尻を上下に振るようにして、腰を動かし始めた。とんっ、とんっ、と結腸にペニスの先っぽが当たる度に、アナルが勝手に締まる。


「あぁっ♡ い、いってりゅっ♡」

「まだまだイケんだろー? おらっ♡ おらっ♡」

「あぁっ♡ きもちいいっ♡ きもちいいっ♡」

「あーーーーっ♡ くっそ♡ おれもっ♡ いくっ♡ いくっ♡ あ、あ、あーーっ♡」


 ガストーネは、わざとガンガン強く結腸にジーノのペニスの先っぽをぶつけて、ぶらんぶらん揺れる触れてもいないペニスから派手に精液を飛ばした。身体の中を暴れ回っていた快感と興奮が弾け飛んだ感覚が本当に堪らない。

 ガストーネがイッた余韻に浸っていると、ジーノがガストーネの尻肉を強く掴み、下から突き上げてきた。ごっすごっす結腸を突かれまくって、頭の中が強烈な快感で真っ白になる。
 ガストーネは吠えるように喘ぎながら、だらしなく開けっぱなしの涎が垂れているジーノの唇に、噛みつくような勢いでキスをした。めちゃくちゃにジーノの口内を舐め回して、舌を絡めると、それだけで気持ちよくて、アナルが勝手に締まる。

 ガストーネは、ジーノが力尽きて寝落ちるまで、ひたすらジーノの身体を貪った。



――――――
 ガストーネが目覚めると、目の前に優しい感じに整ったジーノの穏やかな寝顔があった。ガストーネは、二日酔いでガンガン痛む頭で昨夜のことを思い出し、思わず頭を抱えた。なんか賭けをした気がする。そして、その賭けに勝ってしまった。下手すれば親子ほど歳が離れているのに、ジーノを恋人にするってどうなんだ。倫理的にダメだろう。しかし、ガストーネに怯えないでくれる人物はものすごく貴重だ。だが、酔った上でのセックスの最中の賭け事なんて無効だろう。

 ガストーネは、少し寂しいが、ジーノと恋人になることを諦めた。初めてセックスをして、他人と熱を分け合う楽しみを知れただけで満足するべきである。ジーノは若い。こんな顔が怖くて愛想もないおっさんに縛り付けていい存在じゃない。

 ガストーネがすんと鼻を小さく啜ると、ジーノが目を開けた。ジーノが眠そうに何回か瞬きした後で、思わず固まったガストーネの唇に触れるだけのキスをした。ガストーネがぽかんと間抜けに口を開けると、ジーノが何故か楽しそうに笑った。


「賭けに負けたんで、今日から僕はガストーネさんの恋人です! 気持ちいいことを教えた責任をとってくださいね!」

「い、いやいやいや。流石にダメだろう。お前さんは若い。これからきっといい出会いがある。俺みてぇなおっさんと恋人になんかなっちゃダメだろうが」

「ガストーネさんは優しいし、一緒にご飯食べたり、お酒を飲んだりするの楽しかったから、一緒にいたいです。王都にはまともな知り合いもいなくて、毎日寂しかったですし。僕が恋人って嫌ですか?」

「い、嫌ではねぇけど……」

「じゃあ、恋人ってことで! 一日でも早く一人前の魔法使いになって、ガストーネさんを楽させます!」

「お、おう?」

「ガストーネさん。僕のこと『愛してるなー』って思ったら、すぐに言ってくださいね! 僕も言いますから!」

「お、おう……」

「ガストーネさん。ちんちん勃っちゃった」

「なんでだ!?」

「ガストーネさんの身体を見てたらムラムラと? 乳首吸ってもいいですか?」

「……うん。好きにしろ」

「やったー!」


 ガストーネは、遠い目をして、考えることをやめた。どうやら、ガストーネに春が訪れたっぽい。本当に恋人になれるのかはまだ分からないが、乳首をちゅっちゅく吸っているジーノがなにやら可愛く見えるので、少なくとも、自分の方は手遅れな気がする。

 ガストーネは熱い息を吐きながら、ジーノの頭をやんわりと撫でた。



――――――
 ガストーネが庭に干していた洗濯物を取り込んでいると、箒に乗ってジーノが帰ってきた。ジーノは仕事で半月ほど留守にしていた。箒から下りたジーノがいそいそとガストーネの側にやって来て、ガストーネの身体に抱きつき、少し背伸びをしてガストーネの唇に優しいキスをした。


「ただいま! ガストーネさん! 会いたかったー!!」

「おかえり。尻を揉むな」

「うへへ。ガストーネさんのお尻が魅力的だからつい……」

「俺はもう50手前だぞ。物好きな奴め」

「ガストーネさん、まだまだ現役じゃないですか。お土産に美味しいお酒を買ってきてるんです。一緒に飲みましょー」

「おー。ありがとな。しれっと胸筋を揉むな」

「はー。早くスケベしたい。ガストーネさん、ベッドに行きません?」

「飯を食ってからだ。そろそろ帰ってくると思って、鶏の丸焼きの材料を買ってきてる」

「わぉ! ガストーネさんの鶏の丸焼き大好きっ!!」

「すぐに作り始める」

「僕って愛されてるー」

「そりゃもうな」

「えへへ。僕もガストーネさんだけを愛してます。老後のお世話は任せてくださいね!」

「おー」


 ガストーネは、真っ直ぐに愛を伝えてくるジーノが可愛くて、だらしなく笑った。10年経っても、ジーノはガストーネの恋人のままだ。『僕って一途なんで!』と言っていたが、本当にジーノは一途なようである。ガストーネのようなおっさんを全力で愛してくれる。

 ガストーネは、背中にジーノをくっつけたまま、家の中に入った。ジーノのために、飛び切り美味しい鶏の丸焼きを作ってやらねば。
 ガストーネは胸の奥が擽ったくなる幸せに、だらしなく頬をゆるませた。


 (おしまい)

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