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27:ガードナー家のパーティー

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ニルダは緊張しながら第五地区の総合病院の前に立っていた。隣のセベリノが、ガチガチに緊張しているニルダを宥めるように、ポンポンと優しくニルダの背中を叩いた。


「ニルダさん。そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ」

「あぁ」

「もし子供達に泣かれたら、帰って俺とイチャイチャしましょ」

「あぁ」

「あ、ルドさんが来た」


通りを歩く人々よりも頭一つ分以上大きいアベラルドはとても目立っていた。ニルダも傍から見たらあんな感じなのだろう。
今日はアベラルドの家にお呼ばれして、アベラルドの家の引っ越しパーティーに参加する。セベリノと一緒に、子供が好きそうな評判のいいお菓子や家族4人お揃いの万年筆を買ってある。気に入ってもらえるかは分からないが、セベリノと2人で悩みながら選んだものだ。
ガチガチに緊張して顔を強張らせているニルダを見て、少し遠くにいる小さな子供が泣き出した。母親にしがみついてギャン泣きし始めた子供の姿を見て、どんどんパーティーに参加する自信がなくなっていく。アベラルドの子供達がニルダに怯えたら可哀想だ。やはり断るべきだったんじゃないだろうか。じわじわと凹んでいくニルダに気づいたのか、セベリノがやんわりと、ニルダの自然と拳を握っていた手に触れた。隣を見下ろせば、セベリノがニッと笑って、ニルダの拳をぎゅっと握った。


「俺も一緒だから大丈夫です」

「……ん」


セベリノの心強い言葉に、ニルダは少しだけ肩の力を抜いた。
私服姿のアベラルドが近寄ってきて、よっと笑って軽く手を上げた。アベラルドは口髭と顎髭を生やしていて、顔立ちは厳つくて怖い方になるのだろうが、よくよく見れば目が丸っこくて優しいので、あんまり怖い印象を受けない。正直、かなり羨ましい。


「よっす。わざわざありがとな。家はこの近くなんだ。めちゃくちゃ頑張ってご馳走作ったぜ。今日は楽しんでくれると嬉しい」

「ルドさんが料理をされてるんですか?」

「おぉ。趣味だ。奥さんも上手いぜ。たまにマジでやべぇブツを誕生させるけど。2番目も料理が好きでな。一緒に作ったんだ。皆すげぇ楽しみにしてっから、早速行こうぜ」

「あぁ」

「はい」


ニルダはセベリノを挟む形でアベラルドと並んで歩き、アベラルドの家に向かった。
アベラルドの家は本当に総合病院から近くて、すぐに到着した。割と新しい小さめな家で、狭い庭には洗濯物が干してある。アベラルドが玄関のドアを開けてくれたので、家の中に入ると、パタパタと軽い足音がして、子供がひょいと現れた。
パッと見た時、男の子か女の子か分からないくらい可愛らしい中性的な子供だ。まだ10歳にもならないくらいなので、アベラルドの次男なのだろう。子供がニルダを見上げて、きょとんとした後、子供らしい高い声で叫んだ。


「でっか!!親父と一緒くらいじゃん!うっわ!熊が増えたっ!!」

「アーロ。パパと呼べ。あと先に挨拶しろー。挨拶」

「パパは嫌。こんにちは。アロンソ。8歳。よろしく。熊のおっさんは?あと隣のちっこいおっさん」

「……ニルダ・アルティオ」

「ちっこくないし、おっさんでもないよ。セベリノ・アルティオ。よろしく。おチビちゃん」

「チビじゃねぇし。おっさん」

「はっはっは。俺まだピチピチの20代だから。おっさんじゃねぇから」

「ピチピチとかウケるー。20代はおっさんだし」

「ルドさん。この生意気なおうんこ坊っちゃんをぐりぐりしてもいいですか?」

「普通にクソガキって言えよ。おっさん」


セベリノが飄々とした笑みを浮かべながら、ジリジリとアロンソににじり寄り始めた。アロンソもセベリノをニヤニヤと見上げながら、じりじりとセベリノに近づいている。バッとアロンソがセベリノの腹に飛びつき、セベリノがアロンソの小柄な身体を両手で抱え上げ、その場でぐるぐる回ってアロンソの身体を振り回し始めた。アロンソがきゃーきゃー楽しそうに笑い声を上げている。なんだこれ。何が何やらよく分からない。一瞬の間に何故か仲良くなったセベリノとアロンソに呆然としていると、アベラルドが豪快に笑った。


「なんだー。早速仲良くなったなぁ」

「ルド」

「あ?」

「いいのか」

「ん?楽しそうだからいいんじゃね?あ、先に奥さん達も紹介しとかねぇと。おーい。ミレーラー。アルー」


家の奥の方から、小柄でほっそりとした美しい中性的な風貌の人物と、その人物によく似た背が低い少年が出てきた。きゃーきゃー騒いでいるセベリノとアロンソを見て、きょとんとしてから、ニルダを見て、またきゃとんとした顔をした。


「おやまぁ。話には聞いていたけど、本当に大きいね。ルドと同じ体格の人なんて初めて見た」

「わぉ。熊が増えた」

「こら。アルセニオ。お客様に失礼だよ」

「はーい。ごめんなさーい」

「やれやれ。もう。はじめまして。貴方が『幸福の導き手』のニルダ班長?僕はミレーラ。ルドの可愛い奥さんやってる。ついでに医者」

「医者がついでかよ」

「医者である前にルドの可愛い奥さんだもん。僕」

「はいはい。アルセニオだよ。よろしく熊さん。デカ過ぎて見上げてると首が痛くなるから、ちょっと屈んでよ」

「あ、あぁ」


ニルダは目を丸くしたまま、膝を曲げて屈み、アルセニオの目線に合わせた。
なんかもう驚き過ぎて何に驚けばいいのか、分からない。何故、揃いも揃ってこうも平然としているのだろうか。


「熊さん。名前は?」

「……ニルダ・アルティオ」

「よろしく」

「あ、あぁ」

「アーロ。そろそろ煩い。あとお腹空いた」

「はーい。おっさん下ろしてー」

「おっさんじゃないけど下ろすよ」


セベリノが抱え上げていたアロンソを静かに下ろした。アロンソがニルダの目の前に来て、ニルダを見上げた。


「ねー。熊のおっさん。もうちょい屈んでよ。首が痛くなるじゃん」

「あ、あぁ」


アロンソの背丈に合わせて、ニルダはもっと膝を曲げ、お山座りのような体勢になった。アロンソが、ニッと笑った。


「ガードナー家のパーティーへようこそ!歓迎するぜ!おっさん達!」


ぴしっと固まって、パチパチと高速で瞬きしているニルダの肩に、ぽんと優しく慣れた手が触れた。手の持ち主を見上げれば、セベリノがとても嬉しそうに笑っていた。


「ニルダさん。お土産渡してください」

「あ、あぁ。……土産」

「おっ!ありがと!熊のおっさん。中見ていい?」

「あぁ」


ニルダが持っていた紙袋を、おずおずとアロンソに手渡すと、アロンソが笑顔で受け取り、紙袋を覗きこんだ。わぁっと歓声を上げ、アロンソがアルセニオの所へ行き、アルセニオにも紙袋を見せた。


「兄ちゃん!お菓子!」

「やった!!あ、なんか底の方にも入ってる。箱が4つ。熊さん。開けてみていい?」

「あぁ」


アルセニオが色違いの包装をしてもらったペンの箱を手に取り、丁寧な手つきでキレイに包装を外し、箱から万年筆を取り出した。アルセニオの顔がパァッと輝いた。


「万年筆だ。すごくいい色。深みがあってキレイな緑だね。貰ってもいいの?」

「あぁ。4人お揃い」

「俺らのもあんの?」

「あぁ」

「やった!!ありがと!おっさん達!!」

「ニルダ班長もセベリノ班長もありがとうございます。アル。アーロ。僕にも見せてよ」

「わりぃな。気を使ってもらって。俺にも見せてくれ。おっ。すげぇいいやつじゃん。ニルダ班長。セベリノ副班長。ありがたくいただくわ。4人お揃いのものなんて初めてだわ!すげぇ嬉しい!」

「お揃いの万年筆を買うって発想が無かったもんねぇ。やー。なんかいいね。嬉しいね」


わちゃわちゃと楽しそうに話しながら、アベラルド一家が嬉しそうにニルダ達が選んだ万年筆を見ている。なんだか擽ったい。すとんと隣にセベリノがしゃがみ、ニルダを見て、ふふっと嬉しそうに笑った。


「喜んでもらえてよかったですね」

「あぁ。セベリノ」

「なんです?」

「お前がいてよかった」

「はい」


セベリノが目元を淡く赤く染めて、嬉しそうに微笑んだ。
興奮していた一家が漸く落ち着いたので、ゾロゾロと居間へと移動した。居間は花や飾り切りした色紙で飾り付けられていて、手作りパーティー感がすごい。ローテーブルの上には、美味しそうな匂いがしている料理が、沢山並んでいる。
昼間なので、大人もジュースである。乾杯をしたら、パーティーの始まりである。

ニルダが、手作りだというローストした大きな鶏肉を食べていると、ちょこちょことアロンソが近寄ってきて、じっと観察するようにニルダを見つめた。ニルダはどうしたらいいのか分からず、なんとなくアロンソから視線を逸した。


「熊のおっさん。それ美味い?」

「美味い」

「マジのマジで?」

「マジで」

「よっしゃあ!親父!聞いた!?美味いって!!それ俺が仕込んだやつ!」

「アロンソが」

「アーロでいいよ。親父に習いながら俺が下拵えしたの。塩とか香草をぐりぐり擦り込んだりー。腹に色々詰めたりした」

「すごい。美味い」

「えっへー。もっと褒め称えてくれてもいいよ」


にんまりと自慢気に笑うアロンソが、なんだか可愛い。子供には泣かれたことしかないので、近づいたことがない。どう反応をしたらいいのか分からないが、ニルダはついついアロンソの頭を撫でてしまった。アロンソがきょとんとした顔をした。しまった。やらかしたのだろうか。泣くのだろうか。ニルダが内心身構えていると、アロンソが嬉しそうに、ニッと笑った。
ニルダはアロンソの反応に目を丸くして、驚きながらも、ほっと安心した。


「熊のおっさん。何が好きなんだよ」

「胡桃」

「ふーん。あれ胡桃入ってる。挽肉のパイ。親父が作ったやつ。美味いよ。母さんが好きだから、なんかある度に親父が作るんだ」

「そうか」

「熊のおっさんも料理すんの?」

「苦手」

「ふーん。趣味とかあんの?」

「花。編み物。鍛錬」

「なんか予想外なのきた。鍛錬はともかく、花?飾るの?」

「育てている」

「熊のおっさんの家、庭広いの?何が咲いてんの?」

「それなり。ネモフィラ。チューリップ。その他」

「ふーん。花育てんの楽しい?」

「楽しい」

「編み物って何作んの?」

「セベリノの腹巻き」

「ちっちゃいおっさん、腹巻きしてんのかよ。流石おっさん」

「はっはっは。また回されたいのかなぁ。おうんこ坊っちゃん」

「普通にクソガキって言えよ」


バチバチとセベリノとアロンソが笑いながら睨み合い始めたので、ニルダはオロオロして、とりあえずセベリノの口に美味しい鶏肉を突っ込んだ。セベリノがきょとんとした顔で咀嚼しながら、じわぁっと目元を赤らめた。アロンソが呆れた顔をした。


「うわ。そういうのするのって親父達だけかと思ってた」

「何が」

「『ルド~。あ~ん』とかって食べさせるやつ」

「普通」

「マジかよ。えー。普通にやんのぉ?マジでぇ?」

「普通」

「学校の友達ん家の親はやらねぇって」

「やらないのか」

「やらないらしいぜ」


そういえば、ニルダの両親もやっていなかった気がする。妹アルマにやると、ある程度大きくなった後は、『甘やかし過ぎ』と母に怒られていた。セベリノは夫だし、基本的に甘やかしたいので、別にいいかと思ってたまにやったりしているが、あまり一般的ではないのだろうか。

ニルダが首を傾げていると、アロンソが挽肉のパイを持ってきてくれた。礼を言って食べ始めると、確かに美味い。素直に美味いと言うと、アロンソが嬉しそうに笑った。
隣に座るセベリノはアルセニオと学校の話をしている。科は違うが、セベリノもアルセニオと同じ学校に通っていたらしい。ガランドラにはいくつか学校があり、複数の科がある一番大きな学校(頭がいい子が行くところ)と、一般的な学校(普通の頭の子が行くところ)と職人専門の学校がある。ニルダは一般的な学校の卒業生だ。セベリノとアルセニオは、一番大きな学校らしい。
セベリノが在学していた頃に教鞭をとっていた先生がまだ在籍しているらしく、2人で穏やかに盛り上がっている。
アベラルドは楽しそうにニコニコ笑いながら、隣にぴったりくっついているミレーラに、せっせと食べさせていた。ミレーラは上機嫌な感じで、あれが食べたい、これが食べたいと言いながら、もりもり食べている。
ニルダはちゃっかり隣に座ったアロンソを見下ろして、次のオススメの料理を尋ね、ポツポツ話してくれるアロンソの学校の話を聞きながら、美味しくて賑やかな食事を楽しんだ。

ニルダはミレーラの私室で、ミレーラと向かい合って座っていた。少しだけ2人で話がしたいと言われたからだ。ミレーラがじっと真顔でニルダを観察してから、口を開いた。


「君みたいに大きい『幸福の導き手』もいるんだね」

「俺だけ規格外。他のは普通」

「他にもいるの?」

「お茶会がある。半年に一度。中央教会の中庭でいつも行われている」

「ふーん。試しに一度行ってみるかな。ルドも一緒でいいの?」

「駄目。ふたなりしか参加できない」

「なんだ。じゃあ、いいや。僕は人見知りだからね。ルドと一緒じゃなきゃ行きたくない」

「そうか」

「行っても、どうせ診察とかはさせてくれないんだろ?」

「多分」

「ニルダ班長は参加してるの?」

「子供の頃に一度だけ」

「ふーん。まぁ、気が向いたら一度だけ行ってみるかな。ニルダ班長は主治医はいる?ふたなりの出産とかにも対応できるような」

「いない」

「あら。いないんだ。普段の病院はどうしてるんだい」

「子供の頃以来行ってない」

「おや。健康優良児。素晴らしいね。んー。じゃあ、僕が主治医になろう。お茶会があるくらいふたなりが多いなら、ふたなりに対応できる医者も多分それなりにいるんだろうけど、よく知りもしない人間にデリケートな部分は見せたくないだろう?僕は自分がふたなりだし、妊娠出産も経験してるからね。そこら辺の医者よりずっとふたなりの身体については詳しいよ。あと、王都に住んでる知り合いに、ふたなりを専門に研究している医者がいてね。色々研究成果を教えてもらったりしてるからさ。結婚前は王都に住んでいて、ふたなりを診る機会もそれなりにあったし、僕はほぼふたなり専門の医者って名乗れるくらいかな。まぁ、『ほぼ』だけど。普段は、普通の人を診ることの方が圧倒的に多いしね。王都でも、ふたなりは少なかったし。僕も勉強になるから」

「あぁ。頼む」

「今日はパーティーだから、また後日家に来るか、もしくは僕が君の家に行くよ。基礎データを知っておきたいから、健康診断をさせてよ。基礎データがないと、異変が起きた時に具体的にどう普段と違うのか分かりにくい」

「あぁ。俺の家」

「うん。じゃあ、休みを合わせて行くよ。ちなみに、結婚してどれくらい?」

「夏で1年」

「お。新婚さんじゃない。じゃあ、早い方がいいね。ずっこんばっこんヤりまくりだろうし。一番妊娠する可能性が高い時期だよね。新婚の時って。夜の頻度的に」

「そ、そうか」

「まぁ、僕達は今でも仲良しさんだけどね!ほぼ毎日だからね!」

「毎日」

「うふふー。毎日だよ。毎日。ルドって素敵過ぎるから」

「そ、そうか」

「まぁ、僕ともそれなりに仲良くしてよ。あ、そっちの意味じゃない方ね」

「あぁ」

「よろしく。ニルダ班長。あ、ニーって呼んでいい?僕、仲いい子は愛称で呼ぶ派なんだよね。僕のことはミリィでいいよ」

「あぁ。……よろしく」

「うん。今日のところはこのくらいかな?また後日に診察も兼ねてゆっくり話そうか。そろそろ子供達がデザートを求めて騒ぎ出すだろうし。僕もデザートが食べたい」

「あぁ」


ゆるく笑ったミレーラと一緒に、ニルダはミレーラの私室を出て、賑やかな居間に戻った。

パーティーは盛り上がり、夕方になった頃にアベラルド達に見送られて、ニルダとセベリノは帰路についた。
あんなに喋ったのは随分と久しぶりで、なんだか疲れた。隣を歩くセベリノがニルダを見上げて、すごく嬉しそうに笑った。


「すごく素敵なご一家でしたね」

「あぁ」

「ニルダさん。友達ができちゃったっぽいですね」

「……友達、なのか」

「向こうはそう思ってますよ。多分」

「そ、そうか」

「ふふっ。ニルダさん。よかったね」


ニルダよりも嬉しそうにセベリノが笑った。生まれて初めて友達ができたのかもしれない。じわじわと嬉しさが胸の奥から湧き上がってきて、思わず頬がゆるんでしまう。
ニルダはチラッとセベリノを見下ろして、なんとなくセベリノの頭を撫でた。
セベリノがいなければ、多分自分はアベラルドと会おうとも思わなかった。セベリノのお陰で、ニルダに怯えない温かい一家と出会えた。セベリノが側にいてくれて、本当に嬉しい。
ニルダは周囲に人が少ないのを素早く確認すると、セベリノの手を握った。
きょとんとした顔でセベリノがニルダを見上げ、嬉しそうに照れ臭そうに、頬を赤らめて笑った。
ニルダは上機嫌で、セベリノと手を繋いで2人の家へと帰った。

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