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19:ヴィーターの弟
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2人目の子供が無事に生まれて10日程経った。ヴィーターと同じ黒髪に淡い水色の瞳をした男の子で、今度はヤニクが名前をつけた。
ヴィルと名付けた子供も、毎日元気いっぱいに泣いている。ヴィーターは、ヴィルもヤニクに似ていると言うが、ヤニクはヴィーターに似ていると思っている。
赤ん坊が増えて、砦の中が賑やかになった。新たに雇った子守は、優しそうな柔和な感じの中年の男で、ビガンドと一緒に子供達の世話をしてくれている。
ヤニクとしては、ちゃんと自分で子育てをしたいという思いもあるのだが、魔獣を狩る砦の責任者であるヴィーターの伴侶なのだから、ただ守られるだけでなく、自分もヴィーターと共に戦いたいと強く思うようになった。
もうあと数日で七の月になる。この調子なら、八の月までに三個目の卵を産めるだろう。三個目の卵を産んだら、基礎鍛錬と剣の稽古に集中する予定だ。足手まといにならないように、ヤニクは強くならなければいけない。子供達を守るためにも、死ぬ気で頑張るつもりである。
三個目の卵ができたら、それ以降は、魔獣の繁殖期が終わるまで、性行為はしないとヴィーターから言われた。少し寂しい気もするが、卵を孕むと暫く剣の稽古に集中できなくなるので仕方がない。
『気持ちいい』にも少しずつ慣れてきたし、ヴィーターに触れられると、なんだか嬉しくなってきた。
もしかしたら、ヤニクはヴィーターのことを好きになっているのかもしれない。
ヴィーターは優しいし、絵本に出てくる魔法使いみたいだ。ずっとヤニクの心に影を落とし続けていた貴族のガキに襲われた恐怖を、不思議な魔法で取り去ってくれた。
ヴィーター以外に触れられるのを想像しただけで鳥肌が立って吐き気がするので、ヴィーターだけが特別になっている。
今日はヴィーターの弟が来る日だ。ヤニクは、朝からちょっと緊張していた。ヴィーターの弟だから、ヤニクを襲った貴族のガキのような人物ではないと思うが、貴族というだけで少し身構えてしまう。
少しでも落ち着くために、今はヤイートを抱っこしている。温かい小さな身体はまだふにゃふにゃで、抱っこするのも緊張するのだが、ちょっとずつ慣れてきている。
砦の応接室で、ヴィルを抱っこしたヴィーターと他愛のない話をしていると、ヴィーターの従者の1人が、まだ幼さが残る顔立ちのなんとなくヴィーターに似た青年を連れて入ってきた。
なんとなくヴィーターに似た青年が、ぱぁっと嬉しそうな笑みを浮かべた。
青年の満面の笑顔に、なんだか脳みそが混乱する。ヴィーターは悪役っぽいニヒルな笑い方をするから、すごい違和感を覚える。
「ヴィーター兄上! お久しゅうございます!」
「ヴィクトー。久しいな。息災そうで何より」
「はい! この度は、ご子息のお誕生おめでとうございます! 2人もできたのですね!」
「あぁ。ヤニクが抱っこしているのが長男のヤイートで、こちらが次男のヴィルだ」
ヴィクトーと呼ばれた青年が、チラッとヤニクを見て、なんか変なものでも食べたような顔をした。
「……ヴィーター兄上は、こういうのがお好みなのですか?」
「いきなり失礼だな。おい」
「口が悪い! まさか、ヴィーター兄上にまでそんな口の聞き方をしているのか!? 兄上は王弟にして誇り高き騎士団長なんだぞ!」
「おうてい」
「王の弟のことだ。私の一番上の兄が国王陛下だ」
「え、そうだったのか? そういや、アンタ、何人兄弟?」
「五人だ。私は四男だ。こちらは末っ子のヴィクトーだ。ヴィクトー。伴侶のヤニクだ」
「えーと、どーも? はじめまして。ヤニクだ」
「ヴィーター兄上。この者が無礼過ぎて一周回って笑いそうです。……ヴィクトーだ。よろしくする気はない。無礼者」
「へいへーい。アンタの弟、生意気だな」
「そうでもないのだが。ヴィクトー。折角来たのだ。ヤイートとヴィルを抱っこしてやってくれ」
「はい! ヴィーター兄上!」
ヴィクトーがいそいそとヴィーターに近寄り、恐る恐るといった様子で、ヴィルを抱っこし、嬉しそうな笑みを浮かべた。
「可愛いです。ヴィーター兄上にそっくりです」
「そうか? ヤニクに似ていると思うのだが」
「ヤイートもヴィルもヴィーター兄上に似ています。きっとヴィーター兄上のように、強く逞しく賢く優しい男に育ちましょう」
「ありがとう。ヴィクトー」
「こういうのなんて言うんだっけ……あっ! お兄ちゃんっ子ってやつか!!」
「誰がお兄ちゃんっ子だ!? 私はただ素晴らしいヴィーター兄上を敬愛しているだけだ!」
「あっそ。そういうことにしといてやるよ」
「ぐぅっ……無礼な……ヴィーター兄上。この者のどこがよいのですか!」
「面白くて意外と可愛い。そして何より努力家だ。剣を習い始めて三か月も経たないのに、我が騎士団の新人程度の腕前にはなっている」
「むむ……それは……確かに才能と努力がないと無理ではありますが……ヤニクとやら!」
「なんだよ」
「ヴィーター兄上にしっかり仕えて、ヴィーター兄上の助けになるのだぞ! 足手まといになったら許さないからな!」
「分かってらぁ」
「ふんっ! ヴィーター兄上とそのおまけと可愛い甥っ子達に土産を沢山持ってきました。美味しい酒や菓子、あとは赤ん坊用の玩具です。おまけ。お前もヴィーター兄上が望むのなら、一緒に食べてもいいからな」
「そりゃどーも。ありがと」
ヴィクトーは、砦に3日泊まるらしい。ヴィクトーが持ってきてくれた土産は、本当に沢山あった。
早速、柔らかい小さなぬいぐるみをヤイート達に見せてみると、ちょっと興味を持ったようで、小さな手をぬいぐるみに伸ばした。まだ持てないだろうから、ぬいぐるみをふりふりして見せてやると、ふにゃあと機嫌よさそうな顔をした。
それを見て、ヴィクトーがでれっと笑った。
「2人とも可愛らしいです。すぐに会える距離じゃないのが、口惜しいです」
「私は基本的に砦から離れられない。たまに会いに来てやってくれ。兄上達は息災か?」
「はい。ヴィリーヒー兄上は、ちょっと前に魔法の実験で研究室を爆破させて、国王陛下に怒られてました」
「ヴィリーヒー兄上は相変わらずの魔法馬鹿だな。ヤニク。ヴィリーヒー兄上は、二番目の兄だ」
「ふぅん。魔法使いなんだな。三番目は?」
「ヴィリット兄上は騎士をしている。近衛騎士団の団長だ。国王陛下の護衛が主な仕事だな」
「へぇー。すげー」
「ヴィーター兄上だって、それはもうすごいのだぞ! 兄弟で一番剣が強い! そうでなければ、重要な砦を任されたりしない! この砦を守るということは、民を魔獣から守るということだ。ものすごーく責任重大なのだぞ! それを見事になされているヴィーター兄上はすごいのだ!」
「ほへぇー。アンタってすごかったんだな」
「己に課せられた任を全うしているだけだ」
ヴィーターが、どこか照れたような空気を発した。ヴィーターは基本的に無表情だが、なんとなーくその時の気分が分かるようになってきた。
ヴィクターも交えて、紅茶を飲みながら話していると、赤ん坊2人のチチクルの時間になった。
ヴィクターがやってみたいと言うので、ほんの少しだけ身体がしっかりしてきたヤイートにチチクルを飲ませてもらう。ヴィルはヤニクが飲ませた。
ヤイートのげっぷをさせたヴィーターに、今度はヴィルのげっぷをしてもらう。横抱きなら平気なのだが、縦抱きはまだ怖い。首がすわってないし、ふにゃふにゃな小さな身体を縦に抱っこするのが怖くて、げっぷはいつもヴィーターにやってもらっている。
その日の食事はいつもよりも少し豪華で、夜は寝る前に少しだけヴィーターと土産の酒を2人で飲んだ。ヴィーターが好きだという酒は、酒精が強くて、ヤニクは見事に二日酔いになった。
ヴィクトーは、3日間、子供達と触れ合ったり、ヴィーターにくっついたりしながら、楽しそうに過ごしていた。ヤニクにはちょっと突っかかってくるが、お兄ちゃんっ子のちょっとして嫉妬だと思うと、なんだか微笑ましい気がした。
ヴィーターは、きっと愛されて育ったのだろう。だから、誰よりも優しい。
王都へ帰るヴィクトーを見送りながら、ヤニクは、少しだけ背が高い隣のヴィーターをチラッと見た。
ヤニクの伴侶は優しくて、弟からものすごく慕われている。なんだか、ヴィーターが誇らしく思えてくる。
ヴィーターを見ていたヤニクに気づいたのか、ヴィーターがヤニクの唇にキスをした。
ヤニクはなんだか胸の奥が擽ったくて、小さく笑った。
ヴィルと名付けた子供も、毎日元気いっぱいに泣いている。ヴィーターは、ヴィルもヤニクに似ていると言うが、ヤニクはヴィーターに似ていると思っている。
赤ん坊が増えて、砦の中が賑やかになった。新たに雇った子守は、優しそうな柔和な感じの中年の男で、ビガンドと一緒に子供達の世話をしてくれている。
ヤニクとしては、ちゃんと自分で子育てをしたいという思いもあるのだが、魔獣を狩る砦の責任者であるヴィーターの伴侶なのだから、ただ守られるだけでなく、自分もヴィーターと共に戦いたいと強く思うようになった。
もうあと数日で七の月になる。この調子なら、八の月までに三個目の卵を産めるだろう。三個目の卵を産んだら、基礎鍛錬と剣の稽古に集中する予定だ。足手まといにならないように、ヤニクは強くならなければいけない。子供達を守るためにも、死ぬ気で頑張るつもりである。
三個目の卵ができたら、それ以降は、魔獣の繁殖期が終わるまで、性行為はしないとヴィーターから言われた。少し寂しい気もするが、卵を孕むと暫く剣の稽古に集中できなくなるので仕方がない。
『気持ちいい』にも少しずつ慣れてきたし、ヴィーターに触れられると、なんだか嬉しくなってきた。
もしかしたら、ヤニクはヴィーターのことを好きになっているのかもしれない。
ヴィーターは優しいし、絵本に出てくる魔法使いみたいだ。ずっとヤニクの心に影を落とし続けていた貴族のガキに襲われた恐怖を、不思議な魔法で取り去ってくれた。
ヴィーター以外に触れられるのを想像しただけで鳥肌が立って吐き気がするので、ヴィーターだけが特別になっている。
今日はヴィーターの弟が来る日だ。ヤニクは、朝からちょっと緊張していた。ヴィーターの弟だから、ヤニクを襲った貴族のガキのような人物ではないと思うが、貴族というだけで少し身構えてしまう。
少しでも落ち着くために、今はヤイートを抱っこしている。温かい小さな身体はまだふにゃふにゃで、抱っこするのも緊張するのだが、ちょっとずつ慣れてきている。
砦の応接室で、ヴィルを抱っこしたヴィーターと他愛のない話をしていると、ヴィーターの従者の1人が、まだ幼さが残る顔立ちのなんとなくヴィーターに似た青年を連れて入ってきた。
なんとなくヴィーターに似た青年が、ぱぁっと嬉しそうな笑みを浮かべた。
青年の満面の笑顔に、なんだか脳みそが混乱する。ヴィーターは悪役っぽいニヒルな笑い方をするから、すごい違和感を覚える。
「ヴィーター兄上! お久しゅうございます!」
「ヴィクトー。久しいな。息災そうで何より」
「はい! この度は、ご子息のお誕生おめでとうございます! 2人もできたのですね!」
「あぁ。ヤニクが抱っこしているのが長男のヤイートで、こちらが次男のヴィルだ」
ヴィクトーと呼ばれた青年が、チラッとヤニクを見て、なんか変なものでも食べたような顔をした。
「……ヴィーター兄上は、こういうのがお好みなのですか?」
「いきなり失礼だな。おい」
「口が悪い! まさか、ヴィーター兄上にまでそんな口の聞き方をしているのか!? 兄上は王弟にして誇り高き騎士団長なんだぞ!」
「おうてい」
「王の弟のことだ。私の一番上の兄が国王陛下だ」
「え、そうだったのか? そういや、アンタ、何人兄弟?」
「五人だ。私は四男だ。こちらは末っ子のヴィクトーだ。ヴィクトー。伴侶のヤニクだ」
「えーと、どーも? はじめまして。ヤニクだ」
「ヴィーター兄上。この者が無礼過ぎて一周回って笑いそうです。……ヴィクトーだ。よろしくする気はない。無礼者」
「へいへーい。アンタの弟、生意気だな」
「そうでもないのだが。ヴィクトー。折角来たのだ。ヤイートとヴィルを抱っこしてやってくれ」
「はい! ヴィーター兄上!」
ヴィクトーがいそいそとヴィーターに近寄り、恐る恐るといった様子で、ヴィルを抱っこし、嬉しそうな笑みを浮かべた。
「可愛いです。ヴィーター兄上にそっくりです」
「そうか? ヤニクに似ていると思うのだが」
「ヤイートもヴィルもヴィーター兄上に似ています。きっとヴィーター兄上のように、強く逞しく賢く優しい男に育ちましょう」
「ありがとう。ヴィクトー」
「こういうのなんて言うんだっけ……あっ! お兄ちゃんっ子ってやつか!!」
「誰がお兄ちゃんっ子だ!? 私はただ素晴らしいヴィーター兄上を敬愛しているだけだ!」
「あっそ。そういうことにしといてやるよ」
「ぐぅっ……無礼な……ヴィーター兄上。この者のどこがよいのですか!」
「面白くて意外と可愛い。そして何より努力家だ。剣を習い始めて三か月も経たないのに、我が騎士団の新人程度の腕前にはなっている」
「むむ……それは……確かに才能と努力がないと無理ではありますが……ヤニクとやら!」
「なんだよ」
「ヴィーター兄上にしっかり仕えて、ヴィーター兄上の助けになるのだぞ! 足手まといになったら許さないからな!」
「分かってらぁ」
「ふんっ! ヴィーター兄上とそのおまけと可愛い甥っ子達に土産を沢山持ってきました。美味しい酒や菓子、あとは赤ん坊用の玩具です。おまけ。お前もヴィーター兄上が望むのなら、一緒に食べてもいいからな」
「そりゃどーも。ありがと」
ヴィクトーは、砦に3日泊まるらしい。ヴィクトーが持ってきてくれた土産は、本当に沢山あった。
早速、柔らかい小さなぬいぐるみをヤイート達に見せてみると、ちょっと興味を持ったようで、小さな手をぬいぐるみに伸ばした。まだ持てないだろうから、ぬいぐるみをふりふりして見せてやると、ふにゃあと機嫌よさそうな顔をした。
それを見て、ヴィクトーがでれっと笑った。
「2人とも可愛らしいです。すぐに会える距離じゃないのが、口惜しいです」
「私は基本的に砦から離れられない。たまに会いに来てやってくれ。兄上達は息災か?」
「はい。ヴィリーヒー兄上は、ちょっと前に魔法の実験で研究室を爆破させて、国王陛下に怒られてました」
「ヴィリーヒー兄上は相変わらずの魔法馬鹿だな。ヤニク。ヴィリーヒー兄上は、二番目の兄だ」
「ふぅん。魔法使いなんだな。三番目は?」
「ヴィリット兄上は騎士をしている。近衛騎士団の団長だ。国王陛下の護衛が主な仕事だな」
「へぇー。すげー」
「ヴィーター兄上だって、それはもうすごいのだぞ! 兄弟で一番剣が強い! そうでなければ、重要な砦を任されたりしない! この砦を守るということは、民を魔獣から守るということだ。ものすごーく責任重大なのだぞ! それを見事になされているヴィーター兄上はすごいのだ!」
「ほへぇー。アンタってすごかったんだな」
「己に課せられた任を全うしているだけだ」
ヴィーターが、どこか照れたような空気を発した。ヴィーターは基本的に無表情だが、なんとなーくその時の気分が分かるようになってきた。
ヴィクターも交えて、紅茶を飲みながら話していると、赤ん坊2人のチチクルの時間になった。
ヴィクターがやってみたいと言うので、ほんの少しだけ身体がしっかりしてきたヤイートにチチクルを飲ませてもらう。ヴィルはヤニクが飲ませた。
ヤイートのげっぷをさせたヴィーターに、今度はヴィルのげっぷをしてもらう。横抱きなら平気なのだが、縦抱きはまだ怖い。首がすわってないし、ふにゃふにゃな小さな身体を縦に抱っこするのが怖くて、げっぷはいつもヴィーターにやってもらっている。
その日の食事はいつもよりも少し豪華で、夜は寝る前に少しだけヴィーターと土産の酒を2人で飲んだ。ヴィーターが好きだという酒は、酒精が強くて、ヤニクは見事に二日酔いになった。
ヴィクトーは、3日間、子供達と触れ合ったり、ヴィーターにくっついたりしながら、楽しそうに過ごしていた。ヤニクにはちょっと突っかかってくるが、お兄ちゃんっ子のちょっとして嫉妬だと思うと、なんだか微笑ましい気がした。
ヴィーターは、きっと愛されて育ったのだろう。だから、誰よりも優しい。
王都へ帰るヴィクトーを見送りながら、ヤニクは、少しだけ背が高い隣のヴィーターをチラッと見た。
ヤニクの伴侶は優しくて、弟からものすごく慕われている。なんだか、ヴィーターが誇らしく思えてくる。
ヴィーターを見ていたヤニクに気づいたのか、ヴィーターがヤニクの唇にキスをした。
ヤニクはなんだか胸の奥が擽ったくて、小さく笑った。
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