14 / 29
14:できたー!
しおりを挟む
ヴィーターと性行為をするようになって6日目の朝。ヤニクは、下腹部の違和感で目覚めた。目を開ければ、目の前にヴィーターの穏やかな寝顔があった。いつもヴィーターの方が先に起きるので、寝ているところは初めて見る。伏せられている黒い睫毛が存外長い。
下腹部がなんだかぽかぽか温かくて、直感的に『いる』と思った。多分、卵ができている。なんとなくだが、それが分かる。
ヤニクは身体を起こし、ヴィーターの肩を掴んで、ゆさゆさと揺さぶった。ヴィーターが微かに不明瞭な声を上げながら、目を開けた。ヤニクはヴィーターの瞳を見つめながら、口を開いた。
「できた」
「……なにが」
「卵。多分だけど、できてる」
半眼だったヴィーターが目を見開いて、バッと起き上がった。じっとヤニクの下腹部を見て、ヴィーターが優しくヤニクの下腹部に触れた。少しひんやりとした手で撫でられると、ちょっと心地いい。
「朝食の後に医務室に行く。本当に卵ができているのかを確認する」
「分かった。デリークが来たら、朝稽古してくる」
「朝稽古は卵が産まれるまで禁止だ。卵を孕んだ状態だと、体調に影響があると聞いている。卵が無事に産まれるまでは、剣の稽古も基礎鍛錬も禁止だ」
「えーー!! することねぇじゃん!!」
「大人しくしていろ。体調に変化は?」
「下っ腹がなんか温かいくらい?」
「そうか。僅かでも異変があれば必ず言え」
「分かった。腹減った」
「卵を孕んでいる間は、普段よりも食事の量を増やすか。卵を育てるのに必要だろう」
「ふぅん。そんなもんか」
ヤニクは、なんとなく下腹部を撫でた。デリークが盥を持って寝室に入ってきたので、身支度を整えながら、ヴィーターが卵ができたかもしれないことをデリークに伝えた。デリークが、いつもより怖い笑顔を浮かべた。
「おめでとうございます。予想より早かったですな」
「まだ確定ではない。朝食後に医者に診せる。卵ができていたら、デリークは暫くの間、ヤニクの見張りだ。動き回らないように見張っていろ」
「かしこまりました」
「え? そんなに動いちゃダメなのか?」
「私もそこまで詳しくはない。医者の話を聞くぞ」
「分かった。ちょっと走るくらいはしてぇなぁ」
「おそらく、それも禁止されるかと」
「うげぇ。5日も何もしなかったら、身体が鈍りそう」
「無事に卵を産むのが最優先だ」
「まぁ、そうだけど」
ヤニクは、ヴィーターの私室で朝食を食べた後、ヴィーターと共に、砦の医務室に向かった。
砦の医務室にいた中年の医者がヤニクの身体を診察して、にっこりと優しく笑って口を開いた。
「おめでとうございます。卵ができておりますよ」
「よっしゃ! 一個目!!」
「それでは、卵が産まれるまでの注意点をご説明いたしますね。基本的には絶対安静です。卵を孕んだ状態は、身体が不安定になります。個人差はあるのですが、吐き気がしたり、やたら眠くなったりします。また、食欲も増します。眠くなったら大人しく寝て、食べたくなったら、食べてください。それを身体が求めているのです。吐き気が起きた場合は、必ず私をお呼びください。吐き気止めを処方いたします。卵を育てるために、普段よりも沢山食べてください。それから、性行為は禁止です。卵が危険な状態になります。産む時は、ヴィーター様がヤニク様のアナルを解してあげてください。私の拳より一回り小さいくらいの卵が産まれるので、できるだけ身体に負担がかからないようにしてあげましょう。気持ちが不安になったりすることもございます。その時も、必ず私を呼んでくださいね。産まれるまで不自由かと思いますが、無事に卵を産めるよう、頑張りましょう」
「分かった。ありがとう」
「分からないことがありましたら、いつでもお呼びください。何度でもご説明いたします」
「うん。よろしく」
「ヤニク。部屋に戻るぞ。吐き気はあるか」
「全然ねぇ。なんか腹減ってきた」
「食べたいものはあるか」
「肉。あとアシマナの実も食いてぇ」
「すぐに用意させる。卵を孕んでいる間は、私の寝室で寝ていろ。ベッドがお前のものよりマシだ」
「分かった」
ヴィーターに手を握られたので、ヤニクは座っていた椅子から立ち上がった。ヴィーターと手を繋いだまま、ヴィーターの寝室に移動する。ヴィーターの寝室に入れば、昨夜の性行為でぐちゃぐちゃだったベッドの上がキレイに整えられていた。
ヤニクは大人しくベッドに横になり、ベッドに腰かけてヤニクの頭を撫でてきたヴィーターの優しい手の感触に目を細めた。
「デリークが常に側にいるから、何かあればすぐにデリークに言え」
「分かった」
「食事の準備ができるまで寝ていろ」
「うん」
ヴィーターが、やんわりとヤニクの目を大きな手で覆った。ヤニクは小さく欠伸をしてから目を閉じた。腹が減っているのだが、ヴィーターに触れられていると妙に安心して、じわぁっと眠くなってくる。
ヤニクは、デリークに優しく起こされるまで、うとうとと微睡んだ。
――――――
卵ができて3日目の朝。ヤニクは、唇を優しく吸われる感覚で目覚めた。重い瞼を開ければ、ヴィーターがヤニクに何度もキスをしていた。ぽかぽか温かい下腹部を優しい手つきで撫でられている。ヴィーターの優しい手が心地よくて、また眠くなってくるが、ものすごく腹が減っている。
ヤニクは大きな欠伸をしながら、のろのと起き上がり、寝間着を着た。
暑いので夜は下着一枚の姿で寝ているのだが、昼間は一応寝間着を着ている。剣の稽古がしたくて堪らないのだが、日中もどうにも眠くて仕方がないので諦めている。やたら腹が減るので、1日に何回も食事をしている。基本の三食はヴィーターと食べているが、それ以外の時は、デリークがお茶を飲んで付き合ってくれる。1人で食べるのはちょっと寂しいので、本当にありがたい。
朝食の後、ヴィーターが仕事をしに私室から出ていくと、ヤニクは欠伸を連発しながら、寝室に戻った。ヴィーターのベッドに寝転がり、夏物の薄い毛布に包まっていると、デリークが声をかけてきた。
「数日後の行商の者が来る時は、ヤニク様は部屋から出られませぬ。その頃には卵が産まれております故、ヴィーター様もヤニク様の側から離れられません。欲しいものはございますか? 代わりに買っておきます」
「んー。いつもヴィーターと飲んでる酒と本。冒険小説があれば、それがいい」
「食べたいものはございますか?」
「食べたいもの……ちょっと甘いもんが食いたい。あんまり甘過ぎないやつ」
「かしこまりました。行商の者が日保ちする菓子の類も持ってまいります。よさそうなものを買っておきましょう。干し肉はお好きですかな」
「食ったことがない」
「では、干し肉も買っておきましょう。ヴィーター様と酒を飲む時にでも、ご一緒に召しあがってみてください」
「うん」
「起きた時に食べたいものはございますか?」
「んー。雑穀粥。卵が入ったやつ。あとアシマナの実」
「かしこまりました。ご用意しておきます。それでは、おやすみなさいませ」
「おやすみー」
ヤニクは眠気に抗うことなく、すやぁっと寝落ちた。
空腹で目覚めると、デリークがベッドの側に椅子を置き、本を読んでいた。デリークが、ヤニクが起きたことにすぐに気づき、椅子から立ち上がった。
「腹減った」
「すぐにお食事をお持ちいたします」
「ヴィーターは?」
「昼時まで、まだ時間がございます。お食事をして、またひと眠りしたら、今度はヴィーター様とお食事できますよ」
「うん」
デリークが、ちょっと怖い笑みを浮かべた。デリークは、ヤニクが卵を孕んでから、ずっと機嫌がいい。ヴィーターの子供ができるのが、すごく嬉しいみたいだ。デリークはヴィーターの剣の師匠でもあるらしいから、孫でもできたような感覚なのだろう。
ヤニクは、デリークが運んできてくれた食事をもりもり食べてから、ヴィーターに優しく起こされるまで、またぐっすりと寝た。
下腹部がなんだかぽかぽか温かくて、直感的に『いる』と思った。多分、卵ができている。なんとなくだが、それが分かる。
ヤニクは身体を起こし、ヴィーターの肩を掴んで、ゆさゆさと揺さぶった。ヴィーターが微かに不明瞭な声を上げながら、目を開けた。ヤニクはヴィーターの瞳を見つめながら、口を開いた。
「できた」
「……なにが」
「卵。多分だけど、できてる」
半眼だったヴィーターが目を見開いて、バッと起き上がった。じっとヤニクの下腹部を見て、ヴィーターが優しくヤニクの下腹部に触れた。少しひんやりとした手で撫でられると、ちょっと心地いい。
「朝食の後に医務室に行く。本当に卵ができているのかを確認する」
「分かった。デリークが来たら、朝稽古してくる」
「朝稽古は卵が産まれるまで禁止だ。卵を孕んだ状態だと、体調に影響があると聞いている。卵が無事に産まれるまでは、剣の稽古も基礎鍛錬も禁止だ」
「えーー!! することねぇじゃん!!」
「大人しくしていろ。体調に変化は?」
「下っ腹がなんか温かいくらい?」
「そうか。僅かでも異変があれば必ず言え」
「分かった。腹減った」
「卵を孕んでいる間は、普段よりも食事の量を増やすか。卵を育てるのに必要だろう」
「ふぅん。そんなもんか」
ヤニクは、なんとなく下腹部を撫でた。デリークが盥を持って寝室に入ってきたので、身支度を整えながら、ヴィーターが卵ができたかもしれないことをデリークに伝えた。デリークが、いつもより怖い笑顔を浮かべた。
「おめでとうございます。予想より早かったですな」
「まだ確定ではない。朝食後に医者に診せる。卵ができていたら、デリークは暫くの間、ヤニクの見張りだ。動き回らないように見張っていろ」
「かしこまりました」
「え? そんなに動いちゃダメなのか?」
「私もそこまで詳しくはない。医者の話を聞くぞ」
「分かった。ちょっと走るくらいはしてぇなぁ」
「おそらく、それも禁止されるかと」
「うげぇ。5日も何もしなかったら、身体が鈍りそう」
「無事に卵を産むのが最優先だ」
「まぁ、そうだけど」
ヤニクは、ヴィーターの私室で朝食を食べた後、ヴィーターと共に、砦の医務室に向かった。
砦の医務室にいた中年の医者がヤニクの身体を診察して、にっこりと優しく笑って口を開いた。
「おめでとうございます。卵ができておりますよ」
「よっしゃ! 一個目!!」
「それでは、卵が産まれるまでの注意点をご説明いたしますね。基本的には絶対安静です。卵を孕んだ状態は、身体が不安定になります。個人差はあるのですが、吐き気がしたり、やたら眠くなったりします。また、食欲も増します。眠くなったら大人しく寝て、食べたくなったら、食べてください。それを身体が求めているのです。吐き気が起きた場合は、必ず私をお呼びください。吐き気止めを処方いたします。卵を育てるために、普段よりも沢山食べてください。それから、性行為は禁止です。卵が危険な状態になります。産む時は、ヴィーター様がヤニク様のアナルを解してあげてください。私の拳より一回り小さいくらいの卵が産まれるので、できるだけ身体に負担がかからないようにしてあげましょう。気持ちが不安になったりすることもございます。その時も、必ず私を呼んでくださいね。産まれるまで不自由かと思いますが、無事に卵を産めるよう、頑張りましょう」
「分かった。ありがとう」
「分からないことがありましたら、いつでもお呼びください。何度でもご説明いたします」
「うん。よろしく」
「ヤニク。部屋に戻るぞ。吐き気はあるか」
「全然ねぇ。なんか腹減ってきた」
「食べたいものはあるか」
「肉。あとアシマナの実も食いてぇ」
「すぐに用意させる。卵を孕んでいる間は、私の寝室で寝ていろ。ベッドがお前のものよりマシだ」
「分かった」
ヴィーターに手を握られたので、ヤニクは座っていた椅子から立ち上がった。ヴィーターと手を繋いだまま、ヴィーターの寝室に移動する。ヴィーターの寝室に入れば、昨夜の性行為でぐちゃぐちゃだったベッドの上がキレイに整えられていた。
ヤニクは大人しくベッドに横になり、ベッドに腰かけてヤニクの頭を撫でてきたヴィーターの優しい手の感触に目を細めた。
「デリークが常に側にいるから、何かあればすぐにデリークに言え」
「分かった」
「食事の準備ができるまで寝ていろ」
「うん」
ヴィーターが、やんわりとヤニクの目を大きな手で覆った。ヤニクは小さく欠伸をしてから目を閉じた。腹が減っているのだが、ヴィーターに触れられていると妙に安心して、じわぁっと眠くなってくる。
ヤニクは、デリークに優しく起こされるまで、うとうとと微睡んだ。
――――――
卵ができて3日目の朝。ヤニクは、唇を優しく吸われる感覚で目覚めた。重い瞼を開ければ、ヴィーターがヤニクに何度もキスをしていた。ぽかぽか温かい下腹部を優しい手つきで撫でられている。ヴィーターの優しい手が心地よくて、また眠くなってくるが、ものすごく腹が減っている。
ヤニクは大きな欠伸をしながら、のろのと起き上がり、寝間着を着た。
暑いので夜は下着一枚の姿で寝ているのだが、昼間は一応寝間着を着ている。剣の稽古がしたくて堪らないのだが、日中もどうにも眠くて仕方がないので諦めている。やたら腹が減るので、1日に何回も食事をしている。基本の三食はヴィーターと食べているが、それ以外の時は、デリークがお茶を飲んで付き合ってくれる。1人で食べるのはちょっと寂しいので、本当にありがたい。
朝食の後、ヴィーターが仕事をしに私室から出ていくと、ヤニクは欠伸を連発しながら、寝室に戻った。ヴィーターのベッドに寝転がり、夏物の薄い毛布に包まっていると、デリークが声をかけてきた。
「数日後の行商の者が来る時は、ヤニク様は部屋から出られませぬ。その頃には卵が産まれております故、ヴィーター様もヤニク様の側から離れられません。欲しいものはございますか? 代わりに買っておきます」
「んー。いつもヴィーターと飲んでる酒と本。冒険小説があれば、それがいい」
「食べたいものはございますか?」
「食べたいもの……ちょっと甘いもんが食いたい。あんまり甘過ぎないやつ」
「かしこまりました。行商の者が日保ちする菓子の類も持ってまいります。よさそうなものを買っておきましょう。干し肉はお好きですかな」
「食ったことがない」
「では、干し肉も買っておきましょう。ヴィーター様と酒を飲む時にでも、ご一緒に召しあがってみてください」
「うん」
「起きた時に食べたいものはございますか?」
「んー。雑穀粥。卵が入ったやつ。あとアシマナの実」
「かしこまりました。ご用意しておきます。それでは、おやすみなさいませ」
「おやすみー」
ヤニクは眠気に抗うことなく、すやぁっと寝落ちた。
空腹で目覚めると、デリークがベッドの側に椅子を置き、本を読んでいた。デリークが、ヤニクが起きたことにすぐに気づき、椅子から立ち上がった。
「腹減った」
「すぐにお食事をお持ちいたします」
「ヴィーターは?」
「昼時まで、まだ時間がございます。お食事をして、またひと眠りしたら、今度はヴィーター様とお食事できますよ」
「うん」
デリークが、ちょっと怖い笑みを浮かべた。デリークは、ヤニクが卵を孕んでから、ずっと機嫌がいい。ヴィーターの子供ができるのが、すごく嬉しいみたいだ。デリークはヴィーターの剣の師匠でもあるらしいから、孫でもできたような感覚なのだろう。
ヤニクは、デリークが運んできてくれた食事をもりもり食べてから、ヴィーターに優しく起こされるまで、またぐっすりと寝た。
255
お気に入りに追加
238
あなたにおすすめの小説

青少年病棟
暖
BL
性に関する診察・治療を行う病院。
小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。
※性的描写あり。
※患者・医師ともに全員男性です。
※主人公の患者は中学一年生設定。
※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。


王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる