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12:不思議な魔法使い
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ヤニクは夕方になると、大剣を片手に自室に戻った。汗だくになった身体を拭いて着替えると、部屋の中のドアを通り、ヴィーターの私室に入る。
昨夜もヴィーターと性行為をした。今夜で三回目である。昨夜も、ヴィーターに触れられるまでは怖くて仕方がなかったが、いざヴィーターに触れられると、『気持ちいい』の方に意識が集中してしまって、怖くなかった。ヴィーターは、絵本に出てくる魔法使いみたいだ。
魔法使いは現実にもいるが、なんでもできるわけじゃないらしい。絵本に出てくる魔法使いは、不思議な魔法でなんだってできる。ヴィーターはきっと絵本に出てくる魔法使いだ。不思議な魔法で、ヤニクの恐怖を取り去ってくれた。
ヤニクはソファーに座って、なんとなく自分の下腹部を撫でた。早く卵ができないだろうか。卵ができるということは、ヤニクとヴィーターとの子供ができるということである。何故だか、それがかなり楽しみだ。ヴィーターに似たら、間違いなく男前になるが、ヴィーターの無表情や悪役みたいな笑い方まで似るのは、ちょっと微妙である。
ヤニクは、初めての性行為の時に見たヴィーターの笑った顔を思い出して、なんとなく胸の奥が擽ったくなった。
ヴィーターとデリークが一緒に部屋に入ってきたので、夕食の時間である。今日も1日朝からずっと基礎鍛錬と剣の稽古をしていたので、かなり空腹である。
いつもと変わらない食事かと思えば、今日はアシマナの実もあった。ヤニク好みの、うっすら緑色が残っているものだ。何気なくヴィーターの食事を見れば、ヴィーターのアシマナの実は、しっかり熟しているものである。ヴィーターがぼそっと呟いた。
「アシマナの実は他の者達には出ていない。口外するなよ」
「分かった。……その、ありがと」
どうやら、特別に用意してくれたもののようだ。なんだか嬉しくて、だらしなく頬がゆるんでしまう。がつがつと夕食を食べると、ヤニクはちびちびと味わってアシマナの実を食べた。甘酸っぱいアシマナの実を食べていると、じわぁっと胸の奥が温かくなってくる。不思議な感覚に内心首を傾げながら、ヤニクはアシマナの実を食べきった。
食事を終えた後。ヴィーターから剣の扱い方のコツを聞いていると、デリークが部屋に入ってきた。騎士達の風呂の時間が終わったようだ。
ヤニクは、ヴィーターと一緒に風呂へ向かった。
ほかほかに温まってヴィーターの寝室に入ると、ヤニクはベッドに腰かけた。少し暑いので、ベッド横の窓を開けようとすると、ヴィーターからとめられた。
「窓を開けるな」
「暑いじゃねぇか」
「声が駄々漏れになってもいいのか」
「……それはいや」
「酒を取ってくる」
「うん」
ヴィーターが自室の方に向かっていったので、ヤニクは寝間着を脱いで、下着一枚の姿になった。窓を開けられないので、少しでも涼しい恰好でいたい。夏物の薄い毛布をベッドの足元に丸めていると、ヴィーターが戻ってきた。
ヴィーターがベッドに腰かけ、酒をグラスに注いでヤニクに手渡した。ヤニクは、ちびりと酒を口に含んだ。いつもと同じ酒が美味しいのだが、他にも酒って種類があるのだろうか。ヤニクはヴィーターに聞いてみた。
「なぁ。酒って、これ以外にも種類があるのか?」
「沢山ある。だが、お前は酒に弱い。一番軽いこの酒で酔うくらいだ。他の酒を飲んだら、間違いなく二日酔いになるぞ」
「ふぅん」
「飲んでみたいのなら試してみるか? 二日酔いになる覚悟はしておけ」
「今日はいい。……卵ができたら、祝いでアンタが好きな酒を飲んでみたい」
「そうか。この一杯を飲んだら、するぞ」
「おう」
ヤニクは美味しい酒を味わいながら飲んだ。グラスの酒が空になる頃には、身体がぽかぽかして、頭がふわふわするようになった。これが酔うということなのだろう。ヤニクは特に理由がないのに楽しくなって、へらへら笑いながら、空になったグラスをヴィーターに手渡した。
「あつい」
「下着も脱げ」
「うん」
「今日も私だけを見ていろ」
「うん。アンタを見てると、なんか安心する」
「……そうか」
ヤニクは下着を脱ぐと、ころんとシーツの上に仰向けに寝転がった。膝を立てて足を大きく広げれば、服を脱いだヴィーターが足の間を陣取った。ヴィーターが手を伸ばしてヤニクの頭を優しく撫でた。不思議と今日は全然怖くない。ヴィーターはやっぱり絵本に出てくる魔法使いだ。ヴィーターに触れられると、なんだかすごく安心する。ヴィーターは、ヤニクが嫌なことや怖いことを全くしない。
ヤニクはへらっと笑って、ヴィーターに両手を伸ばした。
ヴィーターがヤニクに覆いかぶさり、唇を優しく吸ってくれる。ヤニクはヴィーターの首に腕を絡めて、口を開けて舌を伸ばした。すぐにヴィーターの舌がヤニクの舌に絡まる。さっきまで飲んでいた甘い酒の味がする。ぬるぬると舌を絡め合っていると、下腹部がじんわりと熱くなってくる。この後、『気持ちいい』が待っていると思うと、益々、下腹部が熱くなる。
下腹部に硬いものが当たっている。ヴィーターが勃起しているのだろう。怖くはない。むしろ、なんだか胸がドキドキしてくる。これはいったい何なのだろうか。ヤニクは、口内を舐め回しているヴィーターの舌の感触にうっとりしながら、内心首を傾げた。
息が上がるまで長いキスをしたら、ヴィーターがヤニクの熱い頬を舐めてから、ヤニクの首筋を舐め回し始めた。首の太い血管のところをねっとり舐められると、腰のあたりがぞわぞわして『気持ちいい』。ヤニクは、はぁっと熱い息を吐いた。
ヴィーターの熱い舌がヤニクの乳首に触れた。ちろちろと乳首の先っぽを舐められると、なんだかじんわり『気持ちいい』。昨日までは、擽ったいの方が大きかったが、今日は『気持ちいい』。ヤニクは、身体をくねらせながら、こちらを目だけでじっと見ているヴィーターの淡い水色の瞳を見つめた。
「なんか、それきもちいい」
「ん。慣れてきたか。これはどうだ」
「んっ。きもちいい。もっと」
ヴィーターにちゅうっと乳首を吸われると、もっと『気持ちいい』。ヤニクは、乳首を舐めて吸っているヴィーターの頭をやんわりと撫でた。ヴィーターの目が少しだけ細くなり、今度は反対側の乳首を舐められた。ヴィーターの唾液で濡れている乳首も、指で優しく摘ままれて、くにくにと弄られる。下腹部がどんどん熱くなってきて、出したい欲求がじわじわと高まっていく。
自分の勃起したペニスを見るのは、正直まだ怖い。自分のペニスなのだが、性的なことをしていると強く自覚してしまいそうで、まだ躊躇いがある。ヴィーターの勃起したペニスも、見るのはちょっと怖い。風呂で見るのは平気なのだが、勃起した状態だと、まだ少しだけ怖くなる気がする。ヴィーターだから触れているのは平気なのだが、見るのにはまだ勇気がいる。
ヤニクの乳首を弄っていたヴィーターが、ヤニクの胸元から顔を上げ、上体を起こした。ヤニクは、じっとヴィーターの顔を見上げた。
アナルにひんやりとするものが触れ、すぐにアナルの中に小さな球体のものを押し込められる。浄化球とやらだろう。ヴィーターの指が触れているアナルが、ここ2日で教え込まれた『気持ちいい』と求めて、勝手にひくひくしてしまう。
ヤニクは、ぬるついたヴィーターの指がアナルの中に入ってくる感覚に熱い息を吐きながら、ヴィーターの肩を掴んで、じっとヴィーターの無表情な顔を見つめた。
昨夜もヴィーターと性行為をした。今夜で三回目である。昨夜も、ヴィーターに触れられるまでは怖くて仕方がなかったが、いざヴィーターに触れられると、『気持ちいい』の方に意識が集中してしまって、怖くなかった。ヴィーターは、絵本に出てくる魔法使いみたいだ。
魔法使いは現実にもいるが、なんでもできるわけじゃないらしい。絵本に出てくる魔法使いは、不思議な魔法でなんだってできる。ヴィーターはきっと絵本に出てくる魔法使いだ。不思議な魔法で、ヤニクの恐怖を取り去ってくれた。
ヤニクはソファーに座って、なんとなく自分の下腹部を撫でた。早く卵ができないだろうか。卵ができるということは、ヤニクとヴィーターとの子供ができるということである。何故だか、それがかなり楽しみだ。ヴィーターに似たら、間違いなく男前になるが、ヴィーターの無表情や悪役みたいな笑い方まで似るのは、ちょっと微妙である。
ヤニクは、初めての性行為の時に見たヴィーターの笑った顔を思い出して、なんとなく胸の奥が擽ったくなった。
ヴィーターとデリークが一緒に部屋に入ってきたので、夕食の時間である。今日も1日朝からずっと基礎鍛錬と剣の稽古をしていたので、かなり空腹である。
いつもと変わらない食事かと思えば、今日はアシマナの実もあった。ヤニク好みの、うっすら緑色が残っているものだ。何気なくヴィーターの食事を見れば、ヴィーターのアシマナの実は、しっかり熟しているものである。ヴィーターがぼそっと呟いた。
「アシマナの実は他の者達には出ていない。口外するなよ」
「分かった。……その、ありがと」
どうやら、特別に用意してくれたもののようだ。なんだか嬉しくて、だらしなく頬がゆるんでしまう。がつがつと夕食を食べると、ヤニクはちびちびと味わってアシマナの実を食べた。甘酸っぱいアシマナの実を食べていると、じわぁっと胸の奥が温かくなってくる。不思議な感覚に内心首を傾げながら、ヤニクはアシマナの実を食べきった。
食事を終えた後。ヴィーターから剣の扱い方のコツを聞いていると、デリークが部屋に入ってきた。騎士達の風呂の時間が終わったようだ。
ヤニクは、ヴィーターと一緒に風呂へ向かった。
ほかほかに温まってヴィーターの寝室に入ると、ヤニクはベッドに腰かけた。少し暑いので、ベッド横の窓を開けようとすると、ヴィーターからとめられた。
「窓を開けるな」
「暑いじゃねぇか」
「声が駄々漏れになってもいいのか」
「……それはいや」
「酒を取ってくる」
「うん」
ヴィーターが自室の方に向かっていったので、ヤニクは寝間着を脱いで、下着一枚の姿になった。窓を開けられないので、少しでも涼しい恰好でいたい。夏物の薄い毛布をベッドの足元に丸めていると、ヴィーターが戻ってきた。
ヴィーターがベッドに腰かけ、酒をグラスに注いでヤニクに手渡した。ヤニクは、ちびりと酒を口に含んだ。いつもと同じ酒が美味しいのだが、他にも酒って種類があるのだろうか。ヤニクはヴィーターに聞いてみた。
「なぁ。酒って、これ以外にも種類があるのか?」
「沢山ある。だが、お前は酒に弱い。一番軽いこの酒で酔うくらいだ。他の酒を飲んだら、間違いなく二日酔いになるぞ」
「ふぅん」
「飲んでみたいのなら試してみるか? 二日酔いになる覚悟はしておけ」
「今日はいい。……卵ができたら、祝いでアンタが好きな酒を飲んでみたい」
「そうか。この一杯を飲んだら、するぞ」
「おう」
ヤニクは美味しい酒を味わいながら飲んだ。グラスの酒が空になる頃には、身体がぽかぽかして、頭がふわふわするようになった。これが酔うということなのだろう。ヤニクは特に理由がないのに楽しくなって、へらへら笑いながら、空になったグラスをヴィーターに手渡した。
「あつい」
「下着も脱げ」
「うん」
「今日も私だけを見ていろ」
「うん。アンタを見てると、なんか安心する」
「……そうか」
ヤニクは下着を脱ぐと、ころんとシーツの上に仰向けに寝転がった。膝を立てて足を大きく広げれば、服を脱いだヴィーターが足の間を陣取った。ヴィーターが手を伸ばしてヤニクの頭を優しく撫でた。不思議と今日は全然怖くない。ヴィーターはやっぱり絵本に出てくる魔法使いだ。ヴィーターに触れられると、なんだかすごく安心する。ヴィーターは、ヤニクが嫌なことや怖いことを全くしない。
ヤニクはへらっと笑って、ヴィーターに両手を伸ばした。
ヴィーターがヤニクに覆いかぶさり、唇を優しく吸ってくれる。ヤニクはヴィーターの首に腕を絡めて、口を開けて舌を伸ばした。すぐにヴィーターの舌がヤニクの舌に絡まる。さっきまで飲んでいた甘い酒の味がする。ぬるぬると舌を絡め合っていると、下腹部がじんわりと熱くなってくる。この後、『気持ちいい』が待っていると思うと、益々、下腹部が熱くなる。
下腹部に硬いものが当たっている。ヴィーターが勃起しているのだろう。怖くはない。むしろ、なんだか胸がドキドキしてくる。これはいったい何なのだろうか。ヤニクは、口内を舐め回しているヴィーターの舌の感触にうっとりしながら、内心首を傾げた。
息が上がるまで長いキスをしたら、ヴィーターがヤニクの熱い頬を舐めてから、ヤニクの首筋を舐め回し始めた。首の太い血管のところをねっとり舐められると、腰のあたりがぞわぞわして『気持ちいい』。ヤニクは、はぁっと熱い息を吐いた。
ヴィーターの熱い舌がヤニクの乳首に触れた。ちろちろと乳首の先っぽを舐められると、なんだかじんわり『気持ちいい』。昨日までは、擽ったいの方が大きかったが、今日は『気持ちいい』。ヤニクは、身体をくねらせながら、こちらを目だけでじっと見ているヴィーターの淡い水色の瞳を見つめた。
「なんか、それきもちいい」
「ん。慣れてきたか。これはどうだ」
「んっ。きもちいい。もっと」
ヴィーターにちゅうっと乳首を吸われると、もっと『気持ちいい』。ヤニクは、乳首を舐めて吸っているヴィーターの頭をやんわりと撫でた。ヴィーターの目が少しだけ細くなり、今度は反対側の乳首を舐められた。ヴィーターの唾液で濡れている乳首も、指で優しく摘ままれて、くにくにと弄られる。下腹部がどんどん熱くなってきて、出したい欲求がじわじわと高まっていく。
自分の勃起したペニスを見るのは、正直まだ怖い。自分のペニスなのだが、性的なことをしていると強く自覚してしまいそうで、まだ躊躇いがある。ヴィーターの勃起したペニスも、見るのはちょっと怖い。風呂で見るのは平気なのだが、勃起した状態だと、まだ少しだけ怖くなる気がする。ヴィーターだから触れているのは平気なのだが、見るのにはまだ勇気がいる。
ヤニクの乳首を弄っていたヴィーターが、ヤニクの胸元から顔を上げ、上体を起こした。ヤニクは、じっとヴィーターの顔を見上げた。
アナルにひんやりとするものが触れ、すぐにアナルの中に小さな球体のものを押し込められる。浄化球とやらだろう。ヴィーターの指が触れているアナルが、ここ2日で教え込まれた『気持ちいい』と求めて、勝手にひくひくしてしまう。
ヤニクは、ぬるついたヴィーターの指がアナルの中に入ってくる感覚に熱い息を吐きながら、ヴィーターの肩を掴んで、じっとヴィーターの無表情な顔を見つめた。
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