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7:ちょっとずつの触れ合い
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ヤニクは緊張しながら、ヴィーターの寝室に入った。手は握ったままだ。不快ではないが、じわじわと緊張が高まってきて、手汗が気になってくる。
ヴィーターが手を離したので、ヤニクがベッドに腰かけると、ヴィーターがヤニクの部屋とは反対側にあったドアの向こうに消えていった。すぐに戻ってきたヴィーターの手には、昨日飲んだ酒の瓶とグラスがあった。
ヴィーターにグラスを手渡されたので受け取ると、酒の瓶を開けたヴィーターがヤニクのグラスに淡い桃色の酒を注いだ。ふわっと香る甘い匂いに、緊張していた肩から力が抜ける。ヴィーターが自分の分のグラスに酒を注いだので、ヤニクは酒を口に含んだ。素直に美味しいと思う。どうしてこんなに美味しいものが集落では与えられなかったのだろうか。酒と煙草は嗜好品だと聞いたことがある。もしかしたら、高価なものなのかもしれない。
ヤニクは、ちびちび美味しい酒を飲みながら、思い切ってヴィーターに話しかけた。
「なぁ。アンタはいくつなんだ?」
「27」
「生まれ月は?」
「三の月だ」
「ふぅん。年下だったんだな。落ち着いてるから、ちょっと年上かと思ってた」
「明日の夜は満月だ。アシマナの実を採りに行くか?」
「いいのか? その、早めにしなきゃいけないんだろ」
「1日や2日くらいで変わるか。お前が私に慣れるまで、本番はしない」
「……それで間に合うのか?」
「さぁ? それはお前次第だ。私は無体な真似はする気がない。萎える」
「そ、そうか……アンタは意外と優しいのか?」
「別に。優しくなどないが」
「そうか? 無理矢理犯さないだけ優しい気がする」
「単なる趣味の問題だ」
「ふぅん」
「今日は、この瓶を半分飲んだら、お前に触る」
「お、おう……どこまで?」
「お前が嫌がらないところまで」
「……うん」
やっぱりヴィーターは優しい気がするのだが、ヤニクがそう思いたいだけなのだろうか。
ヤニクは内心首を傾げながら、ちみちみと酒を飲んだ。
グラス二杯の酒を飲むと、頭がふわふわして、身体がぽかぽかしてきた。ヤニクはへらへら笑いながら、意味もなく、ゆらゆら揺れていた。ヴィーターがどこか呆れたように見てきた。
「酒に弱いようだな。この程度で酔うなら、蒸留酒はやめておいた方がいいな」
「ふわふわするー」
「そうか。絵に描いたような酔っ払いだな。そろそろ触るぞ。服を脱げ」
「んー」
ヤニクはふわふわしたまま、もぞもぞと寝間着を脱ぎ始めた。下着も脱いでしまうと、ぽかぽかする身体に外気が直接触れて心地いい。
ヴィーターも服を脱ぎ始めた。なんとなくヴィーターが服を脱いでいる様子を眺める。筋肉質な身体は、無駄のない実用的な筋肉で、なんだかキレイだ。
椅子に座っていたヴィーターがベッドに上がってきた。胡坐をかいてこちらを向いたので、ヤニクもシーツの上に胡坐をかき、ヴィーターと向き合った。ヴィーターが無言で両手を伸ばしてきたので、ヤニクも両手を伸ばして、ヴィーターの少しひんやりした手を握る。手を握るのは、そこまで嫌じゃない。他の人間なら、デリークを除けば、触れるのは心底嫌だ。だが、ヴィーターの手は戦う者の手だけれど、同時に優しい気がする。
ヴィーターの手を握って、特に理由もなくへらへら笑っていると、ヴィーターが繋いだ指を絡めてきた。すりっと指で指を優しく撫でられても、特に嫌じゃない。
昨夜、ヴィーターに頭を撫でられて心地よかったことを思い出したヤニクは、ヴィーターに向けて、頭を少し下げた。
「なんだ」
「なでろー」
「分かった」
「ふへへ」
「……酒の力は偉大だな。もっと触るぞ。嫌なら嫌と言え」
「うん」
ヴィーターに頭をやんわりと片手で撫でられた後、ヴィーターの手がヤニクの手から離れ、両手でぽかぽかする頬を優しく包まれた。むにむにと頬を揉まれる。なんだか擽ったくて、ヤニクはクスクスと笑った。
ヴィーターの手が、頬から首筋へと移動していった。触れるか触れないかのタッチで撫でられると、不思議と腰のあたりがぞわぞわする。不快ではないのだが、なんだか下腹部がじんわり熱い。そのことをヴィーターに言うと、ヴィーターの無表情がちょっと崩れ、なんか変なものを食べたみたいな顔をした。
「自慰はしないのか」
「じいってなに」
「……自分で性器を擦って出すことだ」
「出すって、おしっこ?」
「違う。精液」
「したことない。きもちわりぃもん」
「……そうか。精通はしているのだろうな」
「せいつう」
「白い液体、精液が出るようになることだ」
「それなら、たまに朝起きると下着についてる」
「……自慰の仕方を教える。毎回、夢精するのもどうかと思うしな」
「むせい」
「寝ている間に勝手に射精することだ」
「しゃせい……一応知ってる。俺の尻の中にしゃせいしたら、卵ができる」
「そうだ。もう少し触っても大丈夫そうか」
「へーき」
「手を貸せ。大人の男は自慰をして性欲をコントロールするものだ。毎回、下着を汚すものではない」
「ふぅん? そんなもん?」
ヴィーターに手を握られたかと思えば、萎えているペニスを触らされた。ぎょっとしたヤニクは、バッとヴィーターの顔を見た。ヴィーターはいつもの無表情である。
「これを擦って精液を出す。定期的にしていれば、下着を汚さなくて済む」
「さ、さわりたくねぇ」
「嫌か」
「……いやだ」
「そうか。では、今日はしない」
ヴィーターに触らさせられていた自分のペニスから手を離してもらえて、ヤニクはほっと息を吐いた。用を足す時や身体を洗う時には普通に触るが、性的な触り方は自分でも気持ちが悪い。
ヴィーターがヤニクの両手を握り、もにもにと掌を揉んできた。
「これは嫌か」
「これは別に」
「そうか。お前、肩こりはあるか」
「ない」
「そうか。では、お前が私の肩を揉め」
「は?」
「私に触れられるのにも、私に触れるのにも慣れろ。こっちは書類仕事で万年肩こりなんだ」
「……肩もみ……見たことはあるけど、したことがあるのは多分物心つく前だ」
「全力で力を入れるなよ。私の肩が壊れる。子供に触ったことはあるか」
「そりゃまぁ、一応」
「まずは子供に触れるように、優しく揉め。こちらから力加減は指示する」
「わ、分かった。やってみる」
ヤニクは少しだけ緊張しながら、後ろを向いたヴィーターの肩に恐る恐る手を置いた。ふわふわぽかぽかは、すっかりなくなっている。そーっと慎重に、ヴィーターの肩を揉んでみた。ヴィーターの肩はガチガチに硬かった。
「もう少し強めに」
「お、おう」
ヴィーターの肩を少しだけ指に力を入れて揉んでみる。ヴィーターが、ほぅと息を吐いた。
「痛いのか?」
「いや、気持ちがいい。そのくらいの力加減がちょうどいい」
「そうか」
「首も揉めるか?」
「多分?」
ヴィーターのうなじに指を這わせて揉んでみると、首の方もなんだか硬かった。書類仕事とは、よほど身体に負担があるものらしい。ヴィーターに言われるがままに、首と肩を交互に揉んでいると、なんだかヴィーターに触れても緊張しなくなっていた。ガチガチに硬いヴィーターの肩を揉んでいると、『あーー』とヴィーターがどこか気持ちよさそうな声を上げた。ヤニクは肩こりとは無縁だったので、肩もみとは気持ちがいいものらしいと初めて知った。
ヴィーターが『もういい』と言ったので、ヤニクは肩もみをやめた。ヴィーターと並んでベッドに寝転がり、やんわりとヴィーターに抱きしめられる。背中を優しくぽんぽんと叩かれると、ちょっと力が入った肩から力が抜けた。
「寝ろ。私は寝る」
「……おう」
ヤニクは、やんわりとヴィーターに抱きしめられたまま、今夜もヴィーターとくっついて寝た。
ヴィーターが手を離したので、ヤニクがベッドに腰かけると、ヴィーターがヤニクの部屋とは反対側にあったドアの向こうに消えていった。すぐに戻ってきたヴィーターの手には、昨日飲んだ酒の瓶とグラスがあった。
ヴィーターにグラスを手渡されたので受け取ると、酒の瓶を開けたヴィーターがヤニクのグラスに淡い桃色の酒を注いだ。ふわっと香る甘い匂いに、緊張していた肩から力が抜ける。ヴィーターが自分の分のグラスに酒を注いだので、ヤニクは酒を口に含んだ。素直に美味しいと思う。どうしてこんなに美味しいものが集落では与えられなかったのだろうか。酒と煙草は嗜好品だと聞いたことがある。もしかしたら、高価なものなのかもしれない。
ヤニクは、ちびちび美味しい酒を飲みながら、思い切ってヴィーターに話しかけた。
「なぁ。アンタはいくつなんだ?」
「27」
「生まれ月は?」
「三の月だ」
「ふぅん。年下だったんだな。落ち着いてるから、ちょっと年上かと思ってた」
「明日の夜は満月だ。アシマナの実を採りに行くか?」
「いいのか? その、早めにしなきゃいけないんだろ」
「1日や2日くらいで変わるか。お前が私に慣れるまで、本番はしない」
「……それで間に合うのか?」
「さぁ? それはお前次第だ。私は無体な真似はする気がない。萎える」
「そ、そうか……アンタは意外と優しいのか?」
「別に。優しくなどないが」
「そうか? 無理矢理犯さないだけ優しい気がする」
「単なる趣味の問題だ」
「ふぅん」
「今日は、この瓶を半分飲んだら、お前に触る」
「お、おう……どこまで?」
「お前が嫌がらないところまで」
「……うん」
やっぱりヴィーターは優しい気がするのだが、ヤニクがそう思いたいだけなのだろうか。
ヤニクは内心首を傾げながら、ちみちみと酒を飲んだ。
グラス二杯の酒を飲むと、頭がふわふわして、身体がぽかぽかしてきた。ヤニクはへらへら笑いながら、意味もなく、ゆらゆら揺れていた。ヴィーターがどこか呆れたように見てきた。
「酒に弱いようだな。この程度で酔うなら、蒸留酒はやめておいた方がいいな」
「ふわふわするー」
「そうか。絵に描いたような酔っ払いだな。そろそろ触るぞ。服を脱げ」
「んー」
ヤニクはふわふわしたまま、もぞもぞと寝間着を脱ぎ始めた。下着も脱いでしまうと、ぽかぽかする身体に外気が直接触れて心地いい。
ヴィーターも服を脱ぎ始めた。なんとなくヴィーターが服を脱いでいる様子を眺める。筋肉質な身体は、無駄のない実用的な筋肉で、なんだかキレイだ。
椅子に座っていたヴィーターがベッドに上がってきた。胡坐をかいてこちらを向いたので、ヤニクもシーツの上に胡坐をかき、ヴィーターと向き合った。ヴィーターが無言で両手を伸ばしてきたので、ヤニクも両手を伸ばして、ヴィーターの少しひんやりした手を握る。手を握るのは、そこまで嫌じゃない。他の人間なら、デリークを除けば、触れるのは心底嫌だ。だが、ヴィーターの手は戦う者の手だけれど、同時に優しい気がする。
ヴィーターの手を握って、特に理由もなくへらへら笑っていると、ヴィーターが繋いだ指を絡めてきた。すりっと指で指を優しく撫でられても、特に嫌じゃない。
昨夜、ヴィーターに頭を撫でられて心地よかったことを思い出したヤニクは、ヴィーターに向けて、頭を少し下げた。
「なんだ」
「なでろー」
「分かった」
「ふへへ」
「……酒の力は偉大だな。もっと触るぞ。嫌なら嫌と言え」
「うん」
ヴィーターに頭をやんわりと片手で撫でられた後、ヴィーターの手がヤニクの手から離れ、両手でぽかぽかする頬を優しく包まれた。むにむにと頬を揉まれる。なんだか擽ったくて、ヤニクはクスクスと笑った。
ヴィーターの手が、頬から首筋へと移動していった。触れるか触れないかのタッチで撫でられると、不思議と腰のあたりがぞわぞわする。不快ではないのだが、なんだか下腹部がじんわり熱い。そのことをヴィーターに言うと、ヴィーターの無表情がちょっと崩れ、なんか変なものを食べたみたいな顔をした。
「自慰はしないのか」
「じいってなに」
「……自分で性器を擦って出すことだ」
「出すって、おしっこ?」
「違う。精液」
「したことない。きもちわりぃもん」
「……そうか。精通はしているのだろうな」
「せいつう」
「白い液体、精液が出るようになることだ」
「それなら、たまに朝起きると下着についてる」
「……自慰の仕方を教える。毎回、夢精するのもどうかと思うしな」
「むせい」
「寝ている間に勝手に射精することだ」
「しゃせい……一応知ってる。俺の尻の中にしゃせいしたら、卵ができる」
「そうだ。もう少し触っても大丈夫そうか」
「へーき」
「手を貸せ。大人の男は自慰をして性欲をコントロールするものだ。毎回、下着を汚すものではない」
「ふぅん? そんなもん?」
ヴィーターに手を握られたかと思えば、萎えているペニスを触らされた。ぎょっとしたヤニクは、バッとヴィーターの顔を見た。ヴィーターはいつもの無表情である。
「これを擦って精液を出す。定期的にしていれば、下着を汚さなくて済む」
「さ、さわりたくねぇ」
「嫌か」
「……いやだ」
「そうか。では、今日はしない」
ヴィーターに触らさせられていた自分のペニスから手を離してもらえて、ヤニクはほっと息を吐いた。用を足す時や身体を洗う時には普通に触るが、性的な触り方は自分でも気持ちが悪い。
ヴィーターがヤニクの両手を握り、もにもにと掌を揉んできた。
「これは嫌か」
「これは別に」
「そうか。お前、肩こりはあるか」
「ない」
「そうか。では、お前が私の肩を揉め」
「は?」
「私に触れられるのにも、私に触れるのにも慣れろ。こっちは書類仕事で万年肩こりなんだ」
「……肩もみ……見たことはあるけど、したことがあるのは多分物心つく前だ」
「全力で力を入れるなよ。私の肩が壊れる。子供に触ったことはあるか」
「そりゃまぁ、一応」
「まずは子供に触れるように、優しく揉め。こちらから力加減は指示する」
「わ、分かった。やってみる」
ヤニクは少しだけ緊張しながら、後ろを向いたヴィーターの肩に恐る恐る手を置いた。ふわふわぽかぽかは、すっかりなくなっている。そーっと慎重に、ヴィーターの肩を揉んでみた。ヴィーターの肩はガチガチに硬かった。
「もう少し強めに」
「お、おう」
ヴィーターの肩を少しだけ指に力を入れて揉んでみる。ヴィーターが、ほぅと息を吐いた。
「痛いのか?」
「いや、気持ちがいい。そのくらいの力加減がちょうどいい」
「そうか」
「首も揉めるか?」
「多分?」
ヴィーターのうなじに指を這わせて揉んでみると、首の方もなんだか硬かった。書類仕事とは、よほど身体に負担があるものらしい。ヴィーターに言われるがままに、首と肩を交互に揉んでいると、なんだかヴィーターに触れても緊張しなくなっていた。ガチガチに硬いヴィーターの肩を揉んでいると、『あーー』とヴィーターがどこか気持ちよさそうな声を上げた。ヤニクは肩こりとは無縁だったので、肩もみとは気持ちがいいものらしいと初めて知った。
ヴィーターが『もういい』と言ったので、ヤニクは肩もみをやめた。ヴィーターと並んでベッドに寝転がり、やんわりとヴィーターに抱きしめられる。背中を優しくぽんぽんと叩かれると、ちょっと力が入った肩から力が抜けた。
「寝ろ。私は寝る」
「……おう」
ヤニクは、やんわりとヴィーターに抱きしめられたまま、今夜もヴィーターとくっついて寝た。
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