お狐さんは嫁になりたい

１１：楽しくて堪らない

　権左は、はぁっと震える息を吐いた。腹の中で、微かに昌吉の魔羅がピクピクと震えている。腹の中に射精された。挿れただけで射精するとは、流石に予想していなかったが、射精している昌吉の魔羅は、ガチガチに硬いままだ。

　昌吉の魔羅は、普段使っている張り型よりも、僅かに太くて長い。少しだけ尻穴が引き攣れるような感覚がするが、痛いという程ではない。熱くて硬い昌吉の魔羅は、驚く程気持ちがいい。熱のない木の張り型とは全然違う。敏感な粘膜同士がぴったりくっついて、ただ挿れられているだけなのに、じわじわと気持ちよくなってくる。

　権左が、はぁっと熱い息を吐いて、腰をくねらせると、ガッと腰を掴まれ、昌吉の魔羅が腹の中で暴れ始めた。勢いよく抜けていったかと思えば、勢いよく腹の奥深くまで入ってくる。張り型では到達したことがない奥深くを突き上げられると、鋭い痛みと共に、今まで感じたことがない強烈な快感が脳天に突き抜ける。最初から遠慮なく、パンパンパンパンッと肌同士がぶつかり合う音が響く程、めちゃくちゃに腹の奥を突かれまくる。


「お゛っ！　あ゛っ！　あ゛っ！　あ゛っ！　あ゛ーーっ！　くっそ！　いいっ！　もっとだ！　もっと突けっ！」

「あ、あ、おっちゃん！　おっちゃん！　きもちいいっ！　きもちいいよぉ！」

「んお゛っ！　あ゛あ゛あ゛あ゛っ！」


　自分の口から勝手にもれ出る裏返った低い喘ぎ声が気持ち悪いが、目の裏がチカチカする程の快感に、どうしても意味のない声が出てしまう。気持ちがいいところを硬いカリで勢いよく擦られ、腹の奥をずこずこと激しく突き上げられると、気持ちよくて、気持ちよくて、本当に堪らない。自慰なんか目じゃない程の快感に、権左はゆるく口角を上げて、吠えるような声を上げた。


「おっちゃん！　おっちゃん！　またでるぅ！！　あ、あーーっ！　腰っ、とまんないっ！　きもちいいよぉ！」

「あ゛っ！　だせっ！　お゛っ！、お゛っ！　んあ゛ぁぁぁっ！」


　パァンと一際強く、尻に下腹部を打ちつけられた。腹の奥深くをぐりっと強く刺激されて、権左はその衝撃に、かはっと掠れた息を吐いた。ぐりぐりと尻に下腹部を強く押しつけながら、昌吉が権左の腹の中で射精している。

　はぁー、はぁー、と荒い息を吐きながら、権左は自分の勃起した魔羅を掴んだ。あとちょっとで射精できそうな気がしたのだが、流石に尻穴の刺激だけでは射精はできないのだろう。
　権左は、ピクピクと腹の中で微かに震える昌吉の魔羅の感触に腰を震わせながら、めちゃくちゃに自分の魔羅を擦った。きゅっと尻穴が勝手に昌吉の魔羅を締めつける。


「あぁっ！　おっちゃん！　きもちいいっ！　おっちゃん！　おっちゃん！」

「お゛っ！？　ぐっ！　あ゛ぁっ！　お゛ぅっ！　あ゛ーーっ！　くっそ！　堪んねぇ！！　お゛ぅっ！　あ゛ぅ！　あ゛、あ゛ーーっ！！」


　射精した筈なのに、昌吉の魔羅がまた激しく暴れ始めた。頭の中が強烈な快感で白く濁り、いっそ馬鹿になってしまいそうだ。権左は吠えるように喘ぎながら、めちゃくちゃに自分の魔羅を激しく擦った。身体の中をめちゃくちゃに暴れ回っている快感が、弾け飛ぶ瞬間が、もうすぐそこまで来ている。
　どんっ、どんっ、と勢いよく腹の奥深くを突き上げられて、鋭い痛みと強烈過ぎる快感に、ボタボタと涙を流しながら、権左は勢いよく布団に向けて精液を吐き出した。ビクンビクンと勝手に腰が震え、ぎゅうっとキツく尻穴で昌吉の魔羅を締めつけてしまう。昌吉が裏返った声を上げた。腹の中で、また昌吉の魔羅が微かにピクピクと震えている。この短時間に、三発も出すとは、若いもんだ。
　権左は何故だか、酷く楽しくて、クックッと低く喉で笑った。

　昌吉の魔羅はまだ硬いままだ。昌吉はどれだけ権左の腹の中に射精できるのだろうか。権左は心底楽しくなって、再び腰を振り始めた昌吉に声をかけた。


「昌吉。抜け」

「やだぁ。おっちゃんの中、気持ちよくて堪んねぇ」

「いいから抜け。もっといい事してやんよ」

「う……あいな……」


　昌吉の魔羅が、ゆっくりと尻穴から抜け出ていった。伏せていた身体を起こすと、閉じ切らない尻穴から、ぶりゅっと昌吉の精液が出た。
　昌吉に声をかけて、仰向けに寝転がらせると、三発も出したのに、ビンッと天に向けて元気いっぱいに勃起している昌吉の濡れた魔羅を片手で掴んだ。
　昌吉の股間を跨ぎ、もっと欲しがって勝手にひくつく尻穴に、昌吉の魔羅の先っぽを押しつける。ゆっくりと腰を下ろしていけば、狭い権左の尻穴や腸壁を、メリメリと押し拡げながら、熱くて硬い昌吉の若い魔羅で、腹の中が満たされていく。昌吉の魔羅を根元近くまで尻穴で飲み込んだ権左は、はぁっと熱い息を吐くと、鼻血の痕がある昌吉の顔を見下ろし、にぃっと笑った。
　安い遊女に、自分に跨らせて、腰を振らせた事はある。自分がやった事は無いが、多分、できる筈だ。

　権左は、昌吉の身体に覆いかぶさり、熱い若々しい肌をべろーっと舐め、存在感が薄い乳首に吸いつきながら、尻を上下に振るようにして、腰を動かし始めた。目だけで昌吉の顔を見上げれば、昌吉は、とろんと蕩けた顔をしていた。しかし、目だけは、ギラギラと獲物を狙う獣のように鋭く光っている。昌吉の糸目の瞳を見ていると、なんだか腰のあたりがぞわぞわしてくる。
　権左は、自分から腹の奥深くに昌吉の硬い魔羅を叩きつけるように、徐々に腰の動きを激しく速くしていった。ちゅーっと強めに昌吉の乳首を吸えば、昌吉が喘いで、腹の中の昌吉の魔羅が、ビクンッと震える。楽しくて、楽しくて、堪らない。


「あっ、あっ、おっちゃん、きもちいいっ、きもちいいよぉ、も、も、でちゃう、でちゃうぅ！」

「んーー。ちゅぽっ。おらっ！　おらっ！　出せや！」

「あぁっ！！　ほんとっ、でるぅ！！　あ、あーーーーっ！」

「くはっ！　あ゛ーーっ！　くっそ堪んねぇなぁ、おい」


　権左は射精している昌吉の魔羅を、尻穴に力を入れて、わざとキツく締めつけた。はぅっと、昌吉が真っ赤な顔で喘ぎ、涙目で権左を見上げてきた。

　権左はニヤニヤ笑いながら、精液を搾り取るように、ゆっくりと腰を振って、尻穴で昌吉の魔羅を扱いた。どうにも楽しくていけない。魔羅を突っ込まれているのは確かに自分なのだが、快感に喘ぐ昌吉が可愛くて、本当に抱いている気分になってくる。昌吉をもっと喘いでよがらせて、とことん精液を搾り取ってやりたい。権左は、だらしなく涎を垂らす昌吉の鼻血がついた唇をべろーっと舐めると、伏せていた身体を起こした。

　膝を立てて、両足を大きく広げ、自分の膝に手をついて、今度は身体全体で上下に動いて、尻穴で昌吉の魔羅を締めつけながら扱く。
　昌吉が仰け反るように身体をくねらせ、大きく喘いだ。


「お、おっちゃんっ！　出したっ、出したばっかぁ！　あ、あ、だめっ、だめっ」

「がははっ！　おらっ！　おらっ！　気持ちいいだろう？」

「きもちいいよぉ！　あっ、あっ、んーーーーっ！！」

「お゛っ！　お゛ぅっ！　くはっ！　俺もっ！　いいっ！　あ゛ーーっ！　堪んねぇなぁ！　おい！」


　権左は笑いながら、身体を小刻みに上下に動かした。三日後くらいに筋肉痛がきそうな予感がするが、楽しいから構わない。酷使している腰も死ぬかもしれないが、昌吉に世話してもらえばいい。
　権左は、昌吉がまた権左の腹の中で射精するまで、無我夢中で昌吉を可愛がりまくった。