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22:いい加減うんざり
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授業と授業の間の小休憩の時。ベルタが次の授業の準備していると、バァンと強く机を叩かれた。顔を上げれば、ジェシカとその仲間達である。ベルタは露骨に顔を顰めた。
「ベルタ! アンタ、いい加減シモンと別れなさいよ!!」
「君こそ、いい加減諦めてくれる? 正直、鬱陶しいんだけど」
「はぁ!? アンタ、本っ当に性格悪い。シモンはアンタなんかのどこがいいわけ!?」
「さぁ? シモンに聞いてみれば?」
「うっざ。シモンだって、アンタが『幸福の導き手』だから付き合ってやってるだけだし。じゃなかったら、アンタなんかと付き合わないわよ!」
「実際、恋人だけどね」
「~~~~っ、こんのっ、尻軽っ!」
ジェシカが手を振り上げて、ベルタの頬を叩こうとしたので、ベルタはジェシカの手をパシッと手で受け止めた。
「すぐに手をあげるの、やめてくれる? そんなんだから、シモンに見向きもされないんだよ」
「はぁ!? 生意気なのよ! アンタ!! 後から出てきたくせに!! 私の方がシモンのこと好きだもの!!」
「はいはい。それはシモンに直接言って。そんでさっさとフラレてきて。もう本当にさ、いい加減諦めてよ。心底面倒くさい」
「調子に乗るなぁ!!」
「うるっさ」
ヒステリックに叫ぶジェシカが、心底面倒くさい。周囲から視線を感じる。トイレに行っていたシモンが戻ってきて、ベルタ達の方へ近づいてきた。
「なにー? またベルタに絡んでんの? いい加減やめろよ。ジェシカとその愉快な仲間達。俺がジェシカと付き合うとか、天地がひっくり返ってもありえねぇから」
「~~~~っ、ひどいっ! こいつなんかより、私の方がシモンのこと好きだもの!!」
「俺はお前が好きじゃない。ベルタに絡むの本気でやめろよ。マジで鬱陶しいし、迷惑なんだけど」
「~~~~っ! さいってい!!」
ジェシカが泣きながらバタバタと教室から出ていった。ジェシカの愉快な仲間達が、口々にベルタを罵ってから、同じく教室から出ていった。
「もう授業始まるのに」
「俺は知ーらね。あいつら、マジでしつこ過ぎ。先生に怒られたらいいと思うよ」
「まぁ、確かに。シモン、授業中は寝ないでよ」
「がんばる?」
「がんばれー。ちょーがんばれー」
ベルタは、しつこくて鬱陶しいジェシカ達にイラッとしながらも、頭を切り替えて、次の授業に集中した。
昼休みになり、いつもの校庭の花壇のベンチで4人でお弁当を食べていると、上からべちゃっと何かが頭の上に落ちてきた。頭の上のものを手にとって見れば、臭くて汚い雑巾である。
「うわっ!? 大丈夫か!? ベルタ」
「あ、うん。痛くはなかったけど、これくっさ」
「二階からか? ……ジェシカ達かな」
「あーー。多分? いや、決めつけるのはよくないかな?」
「ジェシカ達くらいだろ。こんな幼稚なことすんの」
「ベルタ君。はい。ハンカチ、使って。頭を水道でちょっと洗った方がいいかも」
「ありがとうございます。ルシア先輩。ちょっと頭を洗ってくるよ。お弁当に落ちなくてよかったー」
「俺も一緒に行くから、カジョとルシア先輩は俺達の弁当みててよ」
「いいぞー」
「2人とも、一応気をつけてね」
「ありがとうございます」
ベルタは、近くの水道までシモンと並んで歩き、水道の水を出して、頭から水をかぶった。ちょっとひんやりした水が気持ちがいい。髪を短くしていてよかった。これで髪が長かったら、もっと面倒だった。
自分のハンカチとルシアから借りたハンカチで髪を拭くと、シモンがベルタの頭に顔を寄せ、すんすんと匂いを嗅いだ。
「んー。大体、匂いは落ちたかな? まだ微妙ーに臭うけど」
「うげー」
「いい加減、あいつら面倒くさいし、先生に相談してみようぜ。今回はマジでやり過ぎ。ベルタに手をあげたことだってあるし」
「今日も叩かれるところだったよ。止めたけど。……あ、先生に相談するなら、大人しく叩かれておけばよかったかな? 証拠になるし」
「無駄に痛い思いをするのは駄目駄目ですよ。ベルタさん」
「あ、はい」
ぶすっとした顔のシモンが、みょーんとベルタの頬を優しく摘んで引っ張った。
放課後に担任の先生の所に行くことにして、カジョ達が待つベンチに戻る。昼休みの時間がそろそろ終わりそうだったので、大急ぎでお弁当を食べてから、教室に戻った。
放課後。いつもなら、授業が終わるとすぐに鞄に教科書類を詰め込んで、だっと教室から飛び出すのだが、今日は、これから担任の先生の所に行くので、シモンと付き添いのカジョと一緒に、職員室へと向かった。
職員室で担任の先生に事情を話せば、担任の先生が困った顔をした。
「うーん。そのね、学生間の色恋沙汰に関しては、できたら自分達で何とかしてもらいたいんだけど……」
「先生。ジェシカ達がしつこい上に幼稚過ぎて、いい加減我慢の限界です。僕が何を言ってもキレるだけだし」
「俺から言っても無駄です。あの馬鹿達、マジでなんとかしてください」
「あーー。まぁ、人を叩いたり、汚れた雑巾を落とすのはやり過ぎかなぁ。一応、注意してみるよ」
「しっかり! 注意してくださいね」
「あ、うん。シモン君。顔怖いよ」
「そりゃ、恋人が被害にあってるんで、腹も立ちますよ」
「ごもっとも。君達が恋人なのは、大体の子達は知ってるのにねぇ」
「『俺を好きだから』って理由で、ベルタに何かされるのは心底嫌なんで、本気でなんとかしてくださいね」
「あ、うん。頑張ってみるよ」
「な・ん・と・か・し・て・く・だ・さ・い!」
「あ、はい」
ベルタ達の担任の先生は優しいのだが、ちょっと気弱っぽいところがある。気の強いジェシカ達には負けるかもなぁと思いながら、ベルタはシモン達と一緒に職員室から出た。
シモンがとてもぷりぷりしている。ベルタは、隣を歩くシモンに手を伸ばして、わしゃわしゃと頭を撫で回した。
「どうどう。シモン。顔が怖いよー」
「だってー。すげぇ腹立つじゃん」
「まぁなー。ジェシカ達、マジでしつこ過ぎるぜ。しかも今日のは明らかにやり過ぎ。幼稚な子供じゃあるまいしさー」
「まぁ、まだ僕達子供ですけどね」
「ベルタは腹立たないの?」
「え? 心底イラッとしてるよ?」
「あ、はい」
「お、おう」
「いい加減うんざりだし、先生に注意されて少しは大人しくならないかなー」
「どうだろ? ジェシカだし」
「あいつ、初等学校の頃からシモンのこと好きだしなー」
「はっはっは。俺は嫌い」
「知ってる」
「シモンも面倒くさいのに好かれてるね」
「本当にね。うっざぁ」
シモンが疲れたような溜め息を吐いたので、ベルタはよしよしとシモンの頭を撫で回した。
「シモン。ベルタ。今日は倶楽部活動休んで、シモンの家で思いっきり身体動かそうぜー!」
「さーんせーい! ベルタ絡みで先輩からぐちぐち言われたら、今日は流石にキレる自信があるし」
「ごめんねー。無駄にモテて」
「ベルタが謝ることじゃないでしょ。そうと決まれば、走って帰るぞー」
「「おー」」
ベルタは、シモンとカジョと一緒に校舎から出ると、全速力で走り始めた。足が速い2人とも、今ではすっかり普通に一緒に走れるようになっている。
シモンの家に着くと、今日は3人で筋トレをした。日が暮れる頃まで身体を動かすと、なんだかスッキリした。ジェシカが先生に注意されたくらいでシモンのことを諦めるとは思えないが、少しは大人しくなってくれるといい。
ベルタは、シモンと一緒に自宅に帰りながら、この微妙ーに残るイラッと感を発散させる方法を思いついた。
「ねぇ。シモン」
「んー?」
「次の休みって、カジョの月一デートじゃない」
「うん。その日は、うちの父さん達も久しぶりにデートするんだって」
「あ、それは好都合かも」
「え? なんで?」
「シモンさん。シモンさん」
「なんだい。ベルタさん」
「次の休み、こっそりいやらしいことしませんか」
「……マジのマジのマジで?」
「マジのマジのマジで。嫌ならしないけど」
「喜んでやりますけど?」
「あ、はい。じゃあ、そういうことで! 気持ちいいことして、このイラッと感をスッキリさせよう!」
「よしきた! 気合入れて、ちょー舐める」
「あ、うん。よろしく?」
「うん」
走りながら話していると、家に到着した。ベルタは、走って帰るシモンを玄関先で見送り、ちょっと大胆過ぎたかなぁ、でも気持ちいいことがしたいしなぁ、まぁいっかー、と思いながら、家の中に入った。
「ベルタ! アンタ、いい加減シモンと別れなさいよ!!」
「君こそ、いい加減諦めてくれる? 正直、鬱陶しいんだけど」
「はぁ!? アンタ、本っ当に性格悪い。シモンはアンタなんかのどこがいいわけ!?」
「さぁ? シモンに聞いてみれば?」
「うっざ。シモンだって、アンタが『幸福の導き手』だから付き合ってやってるだけだし。じゃなかったら、アンタなんかと付き合わないわよ!」
「実際、恋人だけどね」
「~~~~っ、こんのっ、尻軽っ!」
ジェシカが手を振り上げて、ベルタの頬を叩こうとしたので、ベルタはジェシカの手をパシッと手で受け止めた。
「すぐに手をあげるの、やめてくれる? そんなんだから、シモンに見向きもされないんだよ」
「はぁ!? 生意気なのよ! アンタ!! 後から出てきたくせに!! 私の方がシモンのこと好きだもの!!」
「はいはい。それはシモンに直接言って。そんでさっさとフラレてきて。もう本当にさ、いい加減諦めてよ。心底面倒くさい」
「調子に乗るなぁ!!」
「うるっさ」
ヒステリックに叫ぶジェシカが、心底面倒くさい。周囲から視線を感じる。トイレに行っていたシモンが戻ってきて、ベルタ達の方へ近づいてきた。
「なにー? またベルタに絡んでんの? いい加減やめろよ。ジェシカとその愉快な仲間達。俺がジェシカと付き合うとか、天地がひっくり返ってもありえねぇから」
「~~~~っ、ひどいっ! こいつなんかより、私の方がシモンのこと好きだもの!!」
「俺はお前が好きじゃない。ベルタに絡むの本気でやめろよ。マジで鬱陶しいし、迷惑なんだけど」
「~~~~っ! さいってい!!」
ジェシカが泣きながらバタバタと教室から出ていった。ジェシカの愉快な仲間達が、口々にベルタを罵ってから、同じく教室から出ていった。
「もう授業始まるのに」
「俺は知ーらね。あいつら、マジでしつこ過ぎ。先生に怒られたらいいと思うよ」
「まぁ、確かに。シモン、授業中は寝ないでよ」
「がんばる?」
「がんばれー。ちょーがんばれー」
ベルタは、しつこくて鬱陶しいジェシカ達にイラッとしながらも、頭を切り替えて、次の授業に集中した。
昼休みになり、いつもの校庭の花壇のベンチで4人でお弁当を食べていると、上からべちゃっと何かが頭の上に落ちてきた。頭の上のものを手にとって見れば、臭くて汚い雑巾である。
「うわっ!? 大丈夫か!? ベルタ」
「あ、うん。痛くはなかったけど、これくっさ」
「二階からか? ……ジェシカ達かな」
「あーー。多分? いや、決めつけるのはよくないかな?」
「ジェシカ達くらいだろ。こんな幼稚なことすんの」
「ベルタ君。はい。ハンカチ、使って。頭を水道でちょっと洗った方がいいかも」
「ありがとうございます。ルシア先輩。ちょっと頭を洗ってくるよ。お弁当に落ちなくてよかったー」
「俺も一緒に行くから、カジョとルシア先輩は俺達の弁当みててよ」
「いいぞー」
「2人とも、一応気をつけてね」
「ありがとうございます」
ベルタは、近くの水道までシモンと並んで歩き、水道の水を出して、頭から水をかぶった。ちょっとひんやりした水が気持ちがいい。髪を短くしていてよかった。これで髪が長かったら、もっと面倒だった。
自分のハンカチとルシアから借りたハンカチで髪を拭くと、シモンがベルタの頭に顔を寄せ、すんすんと匂いを嗅いだ。
「んー。大体、匂いは落ちたかな? まだ微妙ーに臭うけど」
「うげー」
「いい加減、あいつら面倒くさいし、先生に相談してみようぜ。今回はマジでやり過ぎ。ベルタに手をあげたことだってあるし」
「今日も叩かれるところだったよ。止めたけど。……あ、先生に相談するなら、大人しく叩かれておけばよかったかな? 証拠になるし」
「無駄に痛い思いをするのは駄目駄目ですよ。ベルタさん」
「あ、はい」
ぶすっとした顔のシモンが、みょーんとベルタの頬を優しく摘んで引っ張った。
放課後に担任の先生の所に行くことにして、カジョ達が待つベンチに戻る。昼休みの時間がそろそろ終わりそうだったので、大急ぎでお弁当を食べてから、教室に戻った。
放課後。いつもなら、授業が終わるとすぐに鞄に教科書類を詰め込んで、だっと教室から飛び出すのだが、今日は、これから担任の先生の所に行くので、シモンと付き添いのカジョと一緒に、職員室へと向かった。
職員室で担任の先生に事情を話せば、担任の先生が困った顔をした。
「うーん。そのね、学生間の色恋沙汰に関しては、できたら自分達で何とかしてもらいたいんだけど……」
「先生。ジェシカ達がしつこい上に幼稚過ぎて、いい加減我慢の限界です。僕が何を言ってもキレるだけだし」
「俺から言っても無駄です。あの馬鹿達、マジでなんとかしてください」
「あーー。まぁ、人を叩いたり、汚れた雑巾を落とすのはやり過ぎかなぁ。一応、注意してみるよ」
「しっかり! 注意してくださいね」
「あ、うん。シモン君。顔怖いよ」
「そりゃ、恋人が被害にあってるんで、腹も立ちますよ」
「ごもっとも。君達が恋人なのは、大体の子達は知ってるのにねぇ」
「『俺を好きだから』って理由で、ベルタに何かされるのは心底嫌なんで、本気でなんとかしてくださいね」
「あ、うん。頑張ってみるよ」
「な・ん・と・か・し・て・く・だ・さ・い!」
「あ、はい」
ベルタ達の担任の先生は優しいのだが、ちょっと気弱っぽいところがある。気の強いジェシカ達には負けるかもなぁと思いながら、ベルタはシモン達と一緒に職員室から出た。
シモンがとてもぷりぷりしている。ベルタは、隣を歩くシモンに手を伸ばして、わしゃわしゃと頭を撫で回した。
「どうどう。シモン。顔が怖いよー」
「だってー。すげぇ腹立つじゃん」
「まぁなー。ジェシカ達、マジでしつこ過ぎるぜ。しかも今日のは明らかにやり過ぎ。幼稚な子供じゃあるまいしさー」
「まぁ、まだ僕達子供ですけどね」
「ベルタは腹立たないの?」
「え? 心底イラッとしてるよ?」
「あ、はい」
「お、おう」
「いい加減うんざりだし、先生に注意されて少しは大人しくならないかなー」
「どうだろ? ジェシカだし」
「あいつ、初等学校の頃からシモンのこと好きだしなー」
「はっはっは。俺は嫌い」
「知ってる」
「シモンも面倒くさいのに好かれてるね」
「本当にね。うっざぁ」
シモンが疲れたような溜め息を吐いたので、ベルタはよしよしとシモンの頭を撫で回した。
「シモン。ベルタ。今日は倶楽部活動休んで、シモンの家で思いっきり身体動かそうぜー!」
「さーんせーい! ベルタ絡みで先輩からぐちぐち言われたら、今日は流石にキレる自信があるし」
「ごめんねー。無駄にモテて」
「ベルタが謝ることじゃないでしょ。そうと決まれば、走って帰るぞー」
「「おー」」
ベルタは、シモンとカジョと一緒に校舎から出ると、全速力で走り始めた。足が速い2人とも、今ではすっかり普通に一緒に走れるようになっている。
シモンの家に着くと、今日は3人で筋トレをした。日が暮れる頃まで身体を動かすと、なんだかスッキリした。ジェシカが先生に注意されたくらいでシモンのことを諦めるとは思えないが、少しは大人しくなってくれるといい。
ベルタは、シモンと一緒に自宅に帰りながら、この微妙ーに残るイラッと感を発散させる方法を思いついた。
「ねぇ。シモン」
「んー?」
「次の休みって、カジョの月一デートじゃない」
「うん。その日は、うちの父さん達も久しぶりにデートするんだって」
「あ、それは好都合かも」
「え? なんで?」
「シモンさん。シモンさん」
「なんだい。ベルタさん」
「次の休み、こっそりいやらしいことしませんか」
「……マジのマジのマジで?」
「マジのマジのマジで。嫌ならしないけど」
「喜んでやりますけど?」
「あ、はい。じゃあ、そういうことで! 気持ちいいことして、このイラッと感をスッキリさせよう!」
「よしきた! 気合入れて、ちょー舐める」
「あ、うん。よろしく?」
「うん」
走りながら話していると、家に到着した。ベルタは、走って帰るシモンを玄関先で見送り、ちょっと大胆過ぎたかなぁ、でも気持ちいいことがしたいしなぁ、まぁいっかー、と思いながら、家の中に入った。
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