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20:楽しい年越しの日
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毎日のようにシモンの家に行って、シモンとカジョと3人で走り込みをしてから、筋トレに励む日々を送っている。カジョは、冬季休暇中は週に一回デートをするので、その日はベルタとシモンも筋トレデートだ。まんこを見せたり舐められたのは、ご褒美の時だけである。一人遊びしている時にあの快感を思い出して、またシモンに舐められたいなぁと思うが、改めて考えると、恥ずかしいし、はしたない気がして、中々言えずにいた。
今日は、いよいよ年越しの日である。数日前から、中央広場では楽団が音楽を奏でて、街の人がわいわい騒ぎながら、歌ったり踊ったり、屋台の食べ物を楽しんだりしている。
アブリルは人混みが苦手なので、ベルタは、父親のマルティンと弟のルーカスと一緒に、昼前に家を出た。ルーカスも今夜は学校の友達と一緒に遊ぶらしい。日付を越え、新年を迎えたら、マルティンと一緒に帰るという約束で、ベルタはシモン達と一緒に年越しを遊んで過ごしてもいいと許可をもらった。
シモンと恋人になったのは、割と早い段階で両親に言っている。アブリルは素直に喜んでくれて、マルティンはちょっと複雑そうな顔をしていた。シモンと一緒に高等学校に進学し、将来は警邏隊に入隊したいと言うと、2人とも渋い顔をしたが、溜め息を吐きながら、マルティンが『ベルタの人生なんだから、ベルタの好きにしなさい』と言ってくれた。ベルタは嬉しくて、2人に抱きついて、何度もお礼を言った。
来年も、勉強も筋トレも護身術も頑張りたい。高等学校への進学の許可ももらえたし、新年を迎えて二年生になったら、益々頑張らねば。
ベルタは軽やかな足取りで待ち合わせ場所の中央広場に向かった。
待ち合わせ場所の中央広場に行けば、シモンとセベリノ、ミレーラ、カジョとカジョの家族がいた。親同士で挨拶をしているのを横目に、ベルタはシモンとカジョと意味もなくハイタッチした。
うきうきとした様子のカジョが、ベルタとシモンと腕を組んだ。
「よっしゃ! 早速屋台巡りだー! その前にルシア先輩と合流ーー!!」
「カジョ。ルシア先輩のご両親から許可はもらえたの?」
「んー。夕方までは一緒でいいってさ。あとは家族で過ごすって。まぁ、女の子だしなー。しょうがない」
「どんまい。カジョ。ま、これから先、何回も何十回も年越しの日はくるしさ。夕方からは俺達と遊ぼうぜー」
「おーう。ありがと。シモン。あっ! 先輩!」
ベルタは、カジョに引っ張られるようにして、家族と一緒に歩いてくるルシアの元に走った。
ルシアの家族に挨拶をして、ベルタ達の親がいる所をルシアの両親に教えると、ルシアの両親はベルタ達の親に挨拶をしてくると言って、離れていった。
今日のルシアは、いつもは一つの三つ編みにしている髪を下ろしており、可愛らしい髪飾りを着けていた。服も、いつもよりずっと華やかなスカートで、素直に可愛らしい。カジョが目を輝かせてルシアを褒めると、ルシアが照れくさそうに、でもすごく嬉しそうに笑った。
カジョがルシアと手を繋いだので、ベルタはシモンと顔を見合わせた。
「俺達も一応手を繫いどく? 人多いし、ベルタが絡まれたら面倒だし」
「うん。はい」
シモンの言葉に、ベルタは手を差し出した。シモンと手を繋いで、カジョ達と一緒に屋台巡りを始める。シモンの手は、ベルタの手よりも大きくて、少し硬くてゴツゴツしていた。剣胼胝というものが掌にできているらしい。
屋台を何ヶ所も見て回って、気になったものを買った。空いているベンチに4人で座ると、早速食べ始める。ベルタは、揚げた魚が野菜と一緒に挟んであるパンに齧りついた。香味野菜のソースがかかっていて、ふわっと鼻にいい匂いが抜け、淡白だけどふわふわの魚とシャキシャキの野菜と絶妙に合っていて、素直に美味しい。
「おーいしーい! これ、すっごい美味しい!」
「マジで? ベルタ。一口ちょうだい」
「いいよ。はい。シモンのも一口ちょうだい」
「いいよー」
シモンが買っていた、潰して丸めた芋を薄い肉で包んで串に刺して焼いてあるやつと交換する。肉には甘辛いタレがかけてあって、香ばしい香りがして、これもすごく美味しい。ほくほくの芋と甘辛い肉の相性がバッチリである。
「これもおーいしーい」
「うんまー。これ、家で作れないかな。父さんに話してみよ」
「僕もお母さんに頼んでみようかなぁ。揚げ物はまだしたことがないんだよねー」
「俺もー。うちの父さん、揚げ物はあんま得意じゃないって、滅多にしないんだよね」
「えー? セーべおじさんのご飯、何でも美味しいじゃない。前にご馳走になった揚げ物も美味しかったよ?」
「だよなー。なんか苦手意識が抜けねぇんじゃないの? 揚げ物するようになったのって、俺が初等学校に上がる頃くらいからだったらしいし」
「へぇー」
喋りながら、屋台で買ったものを美味しく楽しむ。他に買ったものも目新しくて、すごく美味しかった。シモンと違うものを買って正解だった。2人で交換っこして、二倍美味しいものを食べられた。カジョとルシアも、交換っこして、美味しそうに楽しそうに食べていた。
お腹が膨れたら、ゴミをゴミ箱に捨てて、街の人が音楽に合わせて踊っているスペースに移動した。ベルタは踊ったことなんてないが、シモンと両手を繋いで、軽やかな音楽に合わせて、シモンに簡単なステップを習いながら踊り始める。なんだか、すごく楽しい。隣で踊っているカジョ達も、すごく楽しそうだ。
楽しくて笑いながらシモンと踊っていると、遠目にジェシカとその仲間達が見えた。ものすごい目で睨まれている。ジェシカ達は、最近は絡んでくることが減っているが、ジェシカはまだシモンのことを諦めていないようである。ベルタは、睨みつけてくるジェシカ達に気づかないフリをした。
夕方になると、ルシアをルシアの両親の所へ送り届けて、今度は3人で、再び屋台巡りを始めた。昼に買ったものとは違うものを買って、3人でわいわい騒ぎながら、美味しいものを楽しむ。酒も売っているので、まだ明るいのに、完全に酔っ払っている大人がいっぱいいる。大人も子供も皆、すごく楽しそうだ。
暗くなってきたら、沢山の篝火が灯された。夜なのに、すごく明るい。ベルタは屋台の食べ物を食べたり、シモン達と踊ったりしながら、初めてのガランドラの年越しを満喫していた。本当にすっごく楽しい。
あっという間に日付が変わる時間帯になってしまった。マルティン達と待ち合わせている場所に向かって、親達と合流してから、新年へのカウントダウンをする。新年を迎えた瞬間、ベルタはシモンとカジョとハイタッチをした。
「新年おめでとー! シモン! ベルタ! 今年もよろしくー! 」
「おめでとー! 今年もよろしくっ!」
「おめでとう! 今年もよろしくね! 2人とも!」
「ベルタ。今年は勉強は程々で」
「え? 冬季休暇終わりの3日前から、休み明け試験対策で勉強漬けだけど?」
「「マジか」」
「マジでーす! 教室分け試験も兼ねてるんだから、3人で頑張るよ! また一緒の教室がいいでしょ!」
「うぇーい……俺、がんばる……ルシア先輩にまたご褒美作ってもらう……」
「俺も頑張るぅ……1人だけ違う教室とかなったら嫌過ぎるし。ベルター。頑張ったら、またご褒美ちょーだい」
「いいよー。全教科八割とれたらご褒美あげる」
「ご褒美ハードルが高くなった!?」
「シモーン。頑張れー」
「あ、カジョもだから」
「マジかっ!?」
「カジョ! なんとしてでもご褒美貰うぞ!!」
「よしきた!! 先輩の手作りケーキの為だ!!」
「2人とも頑張れー」
日付が変わったので、残念だけど解散である。ベルタは、マルティン達と一緒に家に帰った。帰り際、マルティンが小さく溜め息を吐いた。
「ベルタ。シモンもカジョもいい子だね」
「そうだよー。2人とも、すっごい頑張り屋さんなの」
「そうみたいだね。はぁー。こんなに早くお嫁にいく相手が見つかるとは思っていなかったよ」
「まだ分かんないよ。まぁ、今のところはシモン以外と付き合う気はないけど」
「うん。シモン君もシモン君のお父さんも優しい人達みたいだから、お父さんとしては、他の変なのと付き合うより、シモン君と結婚して欲しいかな」
「まだまだ先の話だよ」
「まぁね」
本当にまだまだ先の話なのだが、マルティンがどこか寂しそうに笑った。シモンとは、お互いに別に好きな人ができるまでは恋人だ。ベルタもシモンも、他に好きな女の子ができるかもしれない。先のことは分からない。でも、今はシモンやカジョと一緒に過ごすのが一番楽しいから、この先もずっと一緒がいいなぁと思う。
帰り着いたら、アブリルがご馳走を作ってくれていた。早速、新年パーティーを始めながら、ベルタは新しい年の訪れを家族で祝った。
今日は、いよいよ年越しの日である。数日前から、中央広場では楽団が音楽を奏でて、街の人がわいわい騒ぎながら、歌ったり踊ったり、屋台の食べ物を楽しんだりしている。
アブリルは人混みが苦手なので、ベルタは、父親のマルティンと弟のルーカスと一緒に、昼前に家を出た。ルーカスも今夜は学校の友達と一緒に遊ぶらしい。日付を越え、新年を迎えたら、マルティンと一緒に帰るという約束で、ベルタはシモン達と一緒に年越しを遊んで過ごしてもいいと許可をもらった。
シモンと恋人になったのは、割と早い段階で両親に言っている。アブリルは素直に喜んでくれて、マルティンはちょっと複雑そうな顔をしていた。シモンと一緒に高等学校に進学し、将来は警邏隊に入隊したいと言うと、2人とも渋い顔をしたが、溜め息を吐きながら、マルティンが『ベルタの人生なんだから、ベルタの好きにしなさい』と言ってくれた。ベルタは嬉しくて、2人に抱きついて、何度もお礼を言った。
来年も、勉強も筋トレも護身術も頑張りたい。高等学校への進学の許可ももらえたし、新年を迎えて二年生になったら、益々頑張らねば。
ベルタは軽やかな足取りで待ち合わせ場所の中央広場に向かった。
待ち合わせ場所の中央広場に行けば、シモンとセベリノ、ミレーラ、カジョとカジョの家族がいた。親同士で挨拶をしているのを横目に、ベルタはシモンとカジョと意味もなくハイタッチした。
うきうきとした様子のカジョが、ベルタとシモンと腕を組んだ。
「よっしゃ! 早速屋台巡りだー! その前にルシア先輩と合流ーー!!」
「カジョ。ルシア先輩のご両親から許可はもらえたの?」
「んー。夕方までは一緒でいいってさ。あとは家族で過ごすって。まぁ、女の子だしなー。しょうがない」
「どんまい。カジョ。ま、これから先、何回も何十回も年越しの日はくるしさ。夕方からは俺達と遊ぼうぜー」
「おーう。ありがと。シモン。あっ! 先輩!」
ベルタは、カジョに引っ張られるようにして、家族と一緒に歩いてくるルシアの元に走った。
ルシアの家族に挨拶をして、ベルタ達の親がいる所をルシアの両親に教えると、ルシアの両親はベルタ達の親に挨拶をしてくると言って、離れていった。
今日のルシアは、いつもは一つの三つ編みにしている髪を下ろしており、可愛らしい髪飾りを着けていた。服も、いつもよりずっと華やかなスカートで、素直に可愛らしい。カジョが目を輝かせてルシアを褒めると、ルシアが照れくさそうに、でもすごく嬉しそうに笑った。
カジョがルシアと手を繋いだので、ベルタはシモンと顔を見合わせた。
「俺達も一応手を繫いどく? 人多いし、ベルタが絡まれたら面倒だし」
「うん。はい」
シモンの言葉に、ベルタは手を差し出した。シモンと手を繋いで、カジョ達と一緒に屋台巡りを始める。シモンの手は、ベルタの手よりも大きくて、少し硬くてゴツゴツしていた。剣胼胝というものが掌にできているらしい。
屋台を何ヶ所も見て回って、気になったものを買った。空いているベンチに4人で座ると、早速食べ始める。ベルタは、揚げた魚が野菜と一緒に挟んであるパンに齧りついた。香味野菜のソースがかかっていて、ふわっと鼻にいい匂いが抜け、淡白だけどふわふわの魚とシャキシャキの野菜と絶妙に合っていて、素直に美味しい。
「おーいしーい! これ、すっごい美味しい!」
「マジで? ベルタ。一口ちょうだい」
「いいよ。はい。シモンのも一口ちょうだい」
「いいよー」
シモンが買っていた、潰して丸めた芋を薄い肉で包んで串に刺して焼いてあるやつと交換する。肉には甘辛いタレがかけてあって、香ばしい香りがして、これもすごく美味しい。ほくほくの芋と甘辛い肉の相性がバッチリである。
「これもおーいしーい」
「うんまー。これ、家で作れないかな。父さんに話してみよ」
「僕もお母さんに頼んでみようかなぁ。揚げ物はまだしたことがないんだよねー」
「俺もー。うちの父さん、揚げ物はあんま得意じゃないって、滅多にしないんだよね」
「えー? セーべおじさんのご飯、何でも美味しいじゃない。前にご馳走になった揚げ物も美味しかったよ?」
「だよなー。なんか苦手意識が抜けねぇんじゃないの? 揚げ物するようになったのって、俺が初等学校に上がる頃くらいからだったらしいし」
「へぇー」
喋りながら、屋台で買ったものを美味しく楽しむ。他に買ったものも目新しくて、すごく美味しかった。シモンと違うものを買って正解だった。2人で交換っこして、二倍美味しいものを食べられた。カジョとルシアも、交換っこして、美味しそうに楽しそうに食べていた。
お腹が膨れたら、ゴミをゴミ箱に捨てて、街の人が音楽に合わせて踊っているスペースに移動した。ベルタは踊ったことなんてないが、シモンと両手を繋いで、軽やかな音楽に合わせて、シモンに簡単なステップを習いながら踊り始める。なんだか、すごく楽しい。隣で踊っているカジョ達も、すごく楽しそうだ。
楽しくて笑いながらシモンと踊っていると、遠目にジェシカとその仲間達が見えた。ものすごい目で睨まれている。ジェシカ達は、最近は絡んでくることが減っているが、ジェシカはまだシモンのことを諦めていないようである。ベルタは、睨みつけてくるジェシカ達に気づかないフリをした。
夕方になると、ルシアをルシアの両親の所へ送り届けて、今度は3人で、再び屋台巡りを始めた。昼に買ったものとは違うものを買って、3人でわいわい騒ぎながら、美味しいものを楽しむ。酒も売っているので、まだ明るいのに、完全に酔っ払っている大人がいっぱいいる。大人も子供も皆、すごく楽しそうだ。
暗くなってきたら、沢山の篝火が灯された。夜なのに、すごく明るい。ベルタは屋台の食べ物を食べたり、シモン達と踊ったりしながら、初めてのガランドラの年越しを満喫していた。本当にすっごく楽しい。
あっという間に日付が変わる時間帯になってしまった。マルティン達と待ち合わせている場所に向かって、親達と合流してから、新年へのカウントダウンをする。新年を迎えた瞬間、ベルタはシモンとカジョとハイタッチをした。
「新年おめでとー! シモン! ベルタ! 今年もよろしくー! 」
「おめでとー! 今年もよろしくっ!」
「おめでとう! 今年もよろしくね! 2人とも!」
「ベルタ。今年は勉強は程々で」
「え? 冬季休暇終わりの3日前から、休み明け試験対策で勉強漬けだけど?」
「「マジか」」
「マジでーす! 教室分け試験も兼ねてるんだから、3人で頑張るよ! また一緒の教室がいいでしょ!」
「うぇーい……俺、がんばる……ルシア先輩にまたご褒美作ってもらう……」
「俺も頑張るぅ……1人だけ違う教室とかなったら嫌過ぎるし。ベルター。頑張ったら、またご褒美ちょーだい」
「いいよー。全教科八割とれたらご褒美あげる」
「ご褒美ハードルが高くなった!?」
「シモーン。頑張れー」
「あ、カジョもだから」
「マジかっ!?」
「カジョ! なんとしてでもご褒美貰うぞ!!」
「よしきた!! 先輩の手作りケーキの為だ!!」
「2人とも頑張れー」
日付が変わったので、残念だけど解散である。ベルタは、マルティン達と一緒に家に帰った。帰り際、マルティンが小さく溜め息を吐いた。
「ベルタ。シモンもカジョもいい子だね」
「そうだよー。2人とも、すっごい頑張り屋さんなの」
「そうみたいだね。はぁー。こんなに早くお嫁にいく相手が見つかるとは思っていなかったよ」
「まだ分かんないよ。まぁ、今のところはシモン以外と付き合う気はないけど」
「うん。シモン君もシモン君のお父さんも優しい人達みたいだから、お父さんとしては、他の変なのと付き合うより、シモン君と結婚して欲しいかな」
「まだまだ先の話だよ」
「まぁね」
本当にまだまだ先の話なのだが、マルティンがどこか寂しそうに笑った。シモンとは、お互いに別に好きな人ができるまでは恋人だ。ベルタもシモンも、他に好きな女の子ができるかもしれない。先のことは分からない。でも、今はシモンやカジョと一緒に過ごすのが一番楽しいから、この先もずっと一緒がいいなぁと思う。
帰り着いたら、アブリルがご馳走を作ってくれていた。早速、新年パーティーを始めながら、ベルタは新しい年の訪れを家族で祝った。
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