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15:筋トレデート
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ベルタは、いつもよりも早くに起きた。寝間着から着替えて、着替えと宿題を鞄に詰め込む。今日は、カジョが初めての月一デートの日だから、ベルタとシモンも初めての筋トレデートだ。ひたすら、走り込みと筋トレをやる予定である。いつもは1人で筋トレをやっているから、ちょっと楽しみでワクワクしている。
朝食とお弁当を作ってくれるアブリルの手伝いをして、朝からガッツリ食べると、ベルタはいそいそと鞄を片手に家を出た。アブリルが朝から干し葡萄のパンを焼いてくれたので、それも持っていく。おやつにちょうどいい。
ベルタは、アブリルに見送られて、全速力で走ってシモンの家へと向かった。
荒くなった息を整えて、シモンの家の玄関のドアの呼び鈴を押せば、すぐにシモンが顔を出した。
「おっ。おはよー。ベルタ」
「おはよう。シモン。お母さんが、干し葡萄のパンを焼いてくれたんだ。皆様でどうぞって」
「おー! やった! 母さんが干し葡萄のパン、すっげー好きなんだ。喜ぶよ」
「あ、本当? よかったー。僕のお母さん、パンを作るの好きだから、お口に合うといいなー」
「とりあえず、入りなよ」
「うん。お邪魔します」
居間に行くと、セベリノとニルダが珈琲を飲んでいた。
「おはようございます。セーべおじさん。ニーおばさん」
「おはよう。ベルタ」
「おはよう」
「母さん。ベルタのお母さんが干し葡萄のパンを焼いてくれたんだって」
「そうか。ありがとう」
「お口に合うといいです」
ニルダが、三割増しで怖くなる笑みを浮かべた。初対面の時は、本気でチビるかと思ったくらい怖かったが、今はそうでもない。春からずっと頻繁にシモンの家にお邪魔しているから、すっかり慣れた。ニルダは、顔はそれはもう怖いが、とても優しい。
鞄から干し葡萄のパンを入れた紙袋を取り出してニルダに手渡すと、ベルタはシモンを見て、にっこり笑った。
「じゃあ、まずは宿題ね」
「うげぇー」
「一昨日の小テストで赤点とったでしょ。僕お手製の問題も作ってきたから、それも頑張ろうね! 冬季休暇前に一からガンガン詰め込みたくないでしょ?」
「マジかよ……今すぐ此処にカジョを召喚したい」
「ははっ。カジョはデートじゃない」
「俺達も一応デートの日だよ?」
「うん。まぁ、宿題とお手製問題終わらせてから、走り込みと筋トレ祭りだね!」
「デートなのかな……それ……」
「シモンは普通のデートに興味あるの?」
「え? 別に? ベルタと筋トレする方が楽しそう。あ、でも、体験教室施設は行きたいかも。あそこ、結構楽しいし」
「そうなの?」
「うん。事前予約が必要なのとかあるけど、本当に色んな物作りを体験できるんだ。カジョとも何回か行ったことがあって、1日遊べる」
「へぇー。次のデートは、そこに行ってみる? 事前予約が必要なら、今日は無理だし」
「いいよー。確か、学校の図書室のところにパンフレットが置いてあって、申込みも学校の事務室でできた筈」
「へぇー。すごいね」
「物作りに特化した街だからじゃない? 実際、アーロさんも、体験教室でハマって、硝子細工職人になったらしいし」
「なるほど。どんなものがあるのか、見て回るだけでも楽しそう」
「うん。じゃあ、次回は、体験教室施設に行こうか」
「うん。休み明けに図書室でパンフレットを確認しとかなきゃ。じゃあ、今日はとりあえず宿題とかやろうか」
「……やらなきゃ駄目?」
「うん!」
「わぁ。いい笑顔。鬼め」
「何か言った? 問題増やす?」
「なんも言ってません!」
ベルタは、居間に宿題と教科書を持ってきたシモンと一緒に、まずはサクサクと自分の宿題を終わらせた。シモンが分からないところは教えて、シモンが宿題を終えたら、3日かけて作ったお手製の問題集をやらせる。今日の問題集は、歴史と数学がメインである。シモンは頭は悪くないが、とにかくやる気がないので、問題集を解いて解いて解かせまくって、頭と身体に叩き込んだ方が早い。
ベルタは、にこやかな笑顔で、半泣きのシモンに問題集を解かせまくった。
シモンがベルタお手製の問題集で、八割正解できるようになったので、今日の勉強はおしまいである。冬季休暇前の試験は、とても範囲が広いと聞いているので、シモンは今から試験対策の勉強をしておかないと、多分ギリギリでは間に合わない。月一デートの日以外の休みの日には、カジョにもお手製問題集をやらせる予定である。ベルタも問題集を作る過程や2人に説明する時に改めて頭の中にしっかり内容が入ってくるので、とてもいい勉強になる。
頭からぷすぷすと煙でも出てそうな感じのシモンが、情けない顔で情けない声を出した。
「ベルター。甘いもん食べよう。おーやーつー! おーやーつ!」
「いいよー。ちょうどお茶の時間だもんね」
勉強の邪魔にならないようにと、気を使って別室にいてくれたシモンの両親に声をかけて、のんびりと美味しい紅茶を楽しんだ。アブリルお手製の干し葡萄のパンは、ニルダにとても気に入ってもらえたようで、すごく嬉しい。
おやつを食べ終わったら、昼食の時間まで走り込みをすることになった。庭で柔軟体操をしてから、早速走り始める。
秋が深まってきて、冬の足音が聞こえ始める頃だ。今日は曇りなので、ちょっと空気がひんやりしている。走るのにはちょうどいい気候である。
いつも走るコースを二周して、ベルタはシモンと一緒にシモンの家に帰った。
昼食を食べて、ちょっと食休みをしたら、筋トレの時間である。今日はニルダも一緒に筋トレをしてくれる。
まずは、腕立て伏せから始めた。最初の頃は、腕立て伏せは10回もできなかったが、今では50回もできるようになった。それだけで汗だくになるが、次は腹筋をやる。筋トレは、素直にキツい。でも、すごく楽しい。ニルダの逞しい身体を見ていると、やる気がもりもり湧いてくる。ニルダは、ベルタの憧れである。
3人揃って汗だくになる頃に、午後のお茶の時間になった。セベリノに声をかけられて、筋トレは一時中断して、おやつの時間である。
顔を流れる汗をざっとタオルで拭いてから、手を洗って、居間に向かった。今日のおやつは、セベリノ手作りの林檎のケーキだった。ニルダは甘いものは基本的に食べないらしく、チーズクラッカーを食べていた。
セベリノ手作りの林檎のケーキは、本当にすごく美味しくて、運動してお腹が空いていたから、疲れた身体にじんわりと染みた。
「シモン。ベルタ。お代わりもあるよ」
「んー。母さん。お代わり」
「えっと、僕もいただいていいですか? すっごく美味しいです!」
「いいよー。すぐに持ってくるよ」
セベリノが嬉しそうに笑って、台所の方へ向かった。美味しい紅茶を飲んでいると、ニルダが口を開いた。
「護身術もやるか」
「やります! やりたいです!」
「んー。じゃあ、俺もやるー」
「受け身はできる。避けるのも上手くなった。次は攻撃だ」
「わぁ! はいっ! 頑張りますっ!!」
「シモンは普通に体術」
「はぁーい」
新しいことを教えてもらえるみたいで、すごくワクワクする。
ベルタは、お代わりの林檎のケーキを味わって食べると、夕暮れまで、ニルダ指導の元、護身術の稽古に励んだ。
日が暮れてきたので、シモンと一緒に自宅へと向かって走っている。今日はいっぱい運動したので疲れているが、とてもスッキリしている。身体を思いっきり動かすのって、楽しいし、気分も明るくなる。不思議だなぁと思うが、目に見える少しずつの成長のお陰で、キツくても、日々頑張っていける。
家の玄関先で、荒い息を整えていると、シモンがニッと笑った。
「今日、結構楽しかったな」
「うん。すごく」
「勉強はいらなかったけど」
「ははっ。勉強はしようね」
「うげぇー」
「一緒に筋トレするって楽しいね。いつも1人でやってるから」
「カジョの月一デートの日以外でも、筋トレ祭りの日をつくる? 俺も楽しかったし、基礎体力はあればあるだけいいし」
「うん! 明日、カジョに話してみようか」
「うん。じゃあ、また明日」
「また明日。今日はありがとう。シモン。気をつけて帰ってね」
「ありがとー。じゃあな」
シモンが楽しそうに笑って、暗くなった道を走って帰っていった。ベルタは家の中に入り、台所で夕食の支度をしていたアブリルに一声かけてからシャワーを浴びに風呂場へと向かった。
シャワーを浴びながら、自分の身体を見下ろせば、春頃と比べて、明らかに締まってきている。本当ーにうっすらとだが、腹筋の存在が、なんとなーく分かる。腕を曲げて、ぐっと力を入れれば、力こぶもできる。ニルダは勿論、シモン達に比べたら、まだまだ貧相ではあるが、着実に筋肉がつきつつある。
大人になる頃には、ニルダのようになれているかもしれない。ベルタは、未来を想像して、だらしなく頬をゆるませた。
朝食とお弁当を作ってくれるアブリルの手伝いをして、朝からガッツリ食べると、ベルタはいそいそと鞄を片手に家を出た。アブリルが朝から干し葡萄のパンを焼いてくれたので、それも持っていく。おやつにちょうどいい。
ベルタは、アブリルに見送られて、全速力で走ってシモンの家へと向かった。
荒くなった息を整えて、シモンの家の玄関のドアの呼び鈴を押せば、すぐにシモンが顔を出した。
「おっ。おはよー。ベルタ」
「おはよう。シモン。お母さんが、干し葡萄のパンを焼いてくれたんだ。皆様でどうぞって」
「おー! やった! 母さんが干し葡萄のパン、すっげー好きなんだ。喜ぶよ」
「あ、本当? よかったー。僕のお母さん、パンを作るの好きだから、お口に合うといいなー」
「とりあえず、入りなよ」
「うん。お邪魔します」
居間に行くと、セベリノとニルダが珈琲を飲んでいた。
「おはようございます。セーべおじさん。ニーおばさん」
「おはよう。ベルタ」
「おはよう」
「母さん。ベルタのお母さんが干し葡萄のパンを焼いてくれたんだって」
「そうか。ありがとう」
「お口に合うといいです」
ニルダが、三割増しで怖くなる笑みを浮かべた。初対面の時は、本気でチビるかと思ったくらい怖かったが、今はそうでもない。春からずっと頻繁にシモンの家にお邪魔しているから、すっかり慣れた。ニルダは、顔はそれはもう怖いが、とても優しい。
鞄から干し葡萄のパンを入れた紙袋を取り出してニルダに手渡すと、ベルタはシモンを見て、にっこり笑った。
「じゃあ、まずは宿題ね」
「うげぇー」
「一昨日の小テストで赤点とったでしょ。僕お手製の問題も作ってきたから、それも頑張ろうね! 冬季休暇前に一からガンガン詰め込みたくないでしょ?」
「マジかよ……今すぐ此処にカジョを召喚したい」
「ははっ。カジョはデートじゃない」
「俺達も一応デートの日だよ?」
「うん。まぁ、宿題とお手製問題終わらせてから、走り込みと筋トレ祭りだね!」
「デートなのかな……それ……」
「シモンは普通のデートに興味あるの?」
「え? 別に? ベルタと筋トレする方が楽しそう。あ、でも、体験教室施設は行きたいかも。あそこ、結構楽しいし」
「そうなの?」
「うん。事前予約が必要なのとかあるけど、本当に色んな物作りを体験できるんだ。カジョとも何回か行ったことがあって、1日遊べる」
「へぇー。次のデートは、そこに行ってみる? 事前予約が必要なら、今日は無理だし」
「いいよー。確か、学校の図書室のところにパンフレットが置いてあって、申込みも学校の事務室でできた筈」
「へぇー。すごいね」
「物作りに特化した街だからじゃない? 実際、アーロさんも、体験教室でハマって、硝子細工職人になったらしいし」
「なるほど。どんなものがあるのか、見て回るだけでも楽しそう」
「うん。じゃあ、次回は、体験教室施設に行こうか」
「うん。休み明けに図書室でパンフレットを確認しとかなきゃ。じゃあ、今日はとりあえず宿題とかやろうか」
「……やらなきゃ駄目?」
「うん!」
「わぁ。いい笑顔。鬼め」
「何か言った? 問題増やす?」
「なんも言ってません!」
ベルタは、居間に宿題と教科書を持ってきたシモンと一緒に、まずはサクサクと自分の宿題を終わらせた。シモンが分からないところは教えて、シモンが宿題を終えたら、3日かけて作ったお手製の問題集をやらせる。今日の問題集は、歴史と数学がメインである。シモンは頭は悪くないが、とにかくやる気がないので、問題集を解いて解いて解かせまくって、頭と身体に叩き込んだ方が早い。
ベルタは、にこやかな笑顔で、半泣きのシモンに問題集を解かせまくった。
シモンがベルタお手製の問題集で、八割正解できるようになったので、今日の勉強はおしまいである。冬季休暇前の試験は、とても範囲が広いと聞いているので、シモンは今から試験対策の勉強をしておかないと、多分ギリギリでは間に合わない。月一デートの日以外の休みの日には、カジョにもお手製問題集をやらせる予定である。ベルタも問題集を作る過程や2人に説明する時に改めて頭の中にしっかり内容が入ってくるので、とてもいい勉強になる。
頭からぷすぷすと煙でも出てそうな感じのシモンが、情けない顔で情けない声を出した。
「ベルター。甘いもん食べよう。おーやーつー! おーやーつ!」
「いいよー。ちょうどお茶の時間だもんね」
勉強の邪魔にならないようにと、気を使って別室にいてくれたシモンの両親に声をかけて、のんびりと美味しい紅茶を楽しんだ。アブリルお手製の干し葡萄のパンは、ニルダにとても気に入ってもらえたようで、すごく嬉しい。
おやつを食べ終わったら、昼食の時間まで走り込みをすることになった。庭で柔軟体操をしてから、早速走り始める。
秋が深まってきて、冬の足音が聞こえ始める頃だ。今日は曇りなので、ちょっと空気がひんやりしている。走るのにはちょうどいい気候である。
いつも走るコースを二周して、ベルタはシモンと一緒にシモンの家に帰った。
昼食を食べて、ちょっと食休みをしたら、筋トレの時間である。今日はニルダも一緒に筋トレをしてくれる。
まずは、腕立て伏せから始めた。最初の頃は、腕立て伏せは10回もできなかったが、今では50回もできるようになった。それだけで汗だくになるが、次は腹筋をやる。筋トレは、素直にキツい。でも、すごく楽しい。ニルダの逞しい身体を見ていると、やる気がもりもり湧いてくる。ニルダは、ベルタの憧れである。
3人揃って汗だくになる頃に、午後のお茶の時間になった。セベリノに声をかけられて、筋トレは一時中断して、おやつの時間である。
顔を流れる汗をざっとタオルで拭いてから、手を洗って、居間に向かった。今日のおやつは、セベリノ手作りの林檎のケーキだった。ニルダは甘いものは基本的に食べないらしく、チーズクラッカーを食べていた。
セベリノ手作りの林檎のケーキは、本当にすごく美味しくて、運動してお腹が空いていたから、疲れた身体にじんわりと染みた。
「シモン。ベルタ。お代わりもあるよ」
「んー。母さん。お代わり」
「えっと、僕もいただいていいですか? すっごく美味しいです!」
「いいよー。すぐに持ってくるよ」
セベリノが嬉しそうに笑って、台所の方へ向かった。美味しい紅茶を飲んでいると、ニルダが口を開いた。
「護身術もやるか」
「やります! やりたいです!」
「んー。じゃあ、俺もやるー」
「受け身はできる。避けるのも上手くなった。次は攻撃だ」
「わぁ! はいっ! 頑張りますっ!!」
「シモンは普通に体術」
「はぁーい」
新しいことを教えてもらえるみたいで、すごくワクワクする。
ベルタは、お代わりの林檎のケーキを味わって食べると、夕暮れまで、ニルダ指導の元、護身術の稽古に励んだ。
日が暮れてきたので、シモンと一緒に自宅へと向かって走っている。今日はいっぱい運動したので疲れているが、とてもスッキリしている。身体を思いっきり動かすのって、楽しいし、気分も明るくなる。不思議だなぁと思うが、目に見える少しずつの成長のお陰で、キツくても、日々頑張っていける。
家の玄関先で、荒い息を整えていると、シモンがニッと笑った。
「今日、結構楽しかったな」
「うん。すごく」
「勉強はいらなかったけど」
「ははっ。勉強はしようね」
「うげぇー」
「一緒に筋トレするって楽しいね。いつも1人でやってるから」
「カジョの月一デートの日以外でも、筋トレ祭りの日をつくる? 俺も楽しかったし、基礎体力はあればあるだけいいし」
「うん! 明日、カジョに話してみようか」
「うん。じゃあ、また明日」
「また明日。今日はありがとう。シモン。気をつけて帰ってね」
「ありがとー。じゃあな」
シモンが楽しそうに笑って、暗くなった道を走って帰っていった。ベルタは家の中に入り、台所で夕食の支度をしていたアブリルに一声かけてからシャワーを浴びに風呂場へと向かった。
シャワーを浴びながら、自分の身体を見下ろせば、春頃と比べて、明らかに締まってきている。本当ーにうっすらとだが、腹筋の存在が、なんとなーく分かる。腕を曲げて、ぐっと力を入れれば、力こぶもできる。ニルダは勿論、シモン達に比べたら、まだまだ貧相ではあるが、着実に筋肉がつきつつある。
大人になる頃には、ニルダのようになれているかもしれない。ベルタは、未来を想像して、だらしなく頬をゆるませた。
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