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14:カジョの彼女さん
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昼休みになると、ベルタはお弁当を持って、カジョとシモンと一緒に教室の外に出た。
「先輩と校庭の花壇のとこで待ち合わせしてるんだわー」
「あー。ベンチがあるとこ?」
「そうそう」
足早に校庭の花壇の所へ向かうと、濃い赤毛のちょっとぽっちゃりした女の子がベンチに座っていた。
「せーんぱーい。おまたせー」
「あ、カジョ君」
女の子が、ふわっと笑った。おっとりと優しい印象を受ける笑顔である。
カジョが、女の子をベルタ達に紹介した。
「はい。こちらルシア先輩でっす」
「はじめまして。ルシアです」
「はじめまして。シモンです」
「はじめまして。ベルタです」
「ベルタ君……でいいのかな? ベルタ君もカジョ君達と一緒に身体を鍛えてるんでしょ? すごいねー。私、運動苦手だから、なんだか羨ましいな」
「え、あ、ありがとうございます?」
ぽわぽわした雰囲気のルシアは、なんだか今まで告白してきた強気な女の子とは全然違っていて、なんだか、ドキマギしてしまう。美人ではないが、おっとり笑ってる顔が、確かに愛嬌があって可愛らしい。長い髪を一本の三つ編みにしていて、ぶっちゃけ地味な容姿だが、雰囲気とかおっとりした話し方とか、なんだか可愛らしい印象を受ける。
「今朝ね、カジョ君が家に迎えに来てくれて、一緒にお弁当を食べようって誘ってくれたのが、本当にすごく嬉しくて……えっと、3人のお邪魔しちゃってごめんね? あ、あの、迷惑だったら、ちゃんと言ってね? とても仲良しだって聞いてるし、カジョ君達が剣の稽古とか、すっごく頑張ってるのは知ってるから、邪魔はしたくないの」
「ベルタ。ちょっと俺を引っ叩いて」
「なんで? シモン」
「ルシア先輩がすごくまともな人で、どう反応したらいいのか分かんない」
「とりあえず、お尻叩くね。てーい」
「地味に痛いっ!?」
ベルタは、隣に立っていたシモンの尻をパシーンッと叩いた。なんにせよ、カジョの恋人がなんだか優しそうないい人っぽい感じで、ちょっと安心する。
4人でベンチに並んで座り、早速お弁当を食べ始める。ベルタは、アブリル手作りのサンドイッチを食べながら、ルシアに話しかけてみた。
「ルシア先輩。カジョのどこが好きなんです?」
「えっ!? あ、えっと、えっと……や、優しくて、すごく親切なところ……」
ほんのり顔を赤く染めたルシアが、照れくさそうに笑った。カジョも、ちょっと照れたように笑った。すごく初々しい感じがして、なんだかこっちまで照れくさくなってくる。
「シモン君とベルタ君もお付き合いしているんでしょう? 一緒に何かを頑張れるって、本当に素敵で羨ましいなぁ」
「そ、そうですか?」
「うん。私は応援くらいしかできないから」
「先輩、先輩。冬季休暇中に合同試合があるから、見に来てよ。絶対、出場枠に入ってやるし」
「うん。すっごい応援するよ」
「へへっ。ありがと」
「……ベルタ」
「なに? シモン」
「ルシア先輩、ガチでいい人じゃん」
「そうだね。カジョのこと、本当に大切にしてくれそう」
「くっ……悔しいけど、カジョの恋人って認めちゃう」
「あはは。ルシア先輩。ルシア先輩は倶楽部活動は何をやってるんですか?」
「私? えっと、絵を描いてるの。美術倶楽部に入ってて。景色を描くのが一番好きかな」
「「へぇー」」
「先輩の絵、まだ俺見たことないから、見たいなー」
「そんなに上手ではないよ?」
「みーたーいー!」
「うーん。じゃあ、明日にでも、スケッチブックを持ってくるね」
「よっしゃ!」
照れたように笑うルシアは、本当に可愛らしい。ベルタは、人の視線に割と敏感な方なのだが、ルシアは、本当にカジョしか見てない。実は、ベルタやシモン目当てでカジョに近づいたのかもとか思っていたのだが、そんなことはなかった。ベルタは、色々反省した。ルシアは、本当にカジョが好きで、カジョしか見てないっぽい。多分、それにシモンも気づいているのだろう。若干複雑そうだが、同時にちょっと嬉しそうな顔をしている。
4人でわいわいお喋りをしながらお弁当を食べていると、あっという間に昼休みの時間が終わった。
カジョは、ルシアを教室まで送ってくると言って、ルシアと一緒に歩いていった。
2人を見送って、自分達の教室に向かいながら、シモンが小さく溜め息を吐いた。
「マジでいい人だったし」
「そうだねー。なんか可愛らしい人だったね」
「うん。カジョのこと、マジで好きっぽいなぁ」
「そうだね。カジョも、なんか先輩のこと好きっぽいね」
「相手次第ではしれっと縁を切れさせようと思ってたけど、あれは無理だー」
「無理だねー。だって、本当にカジョしか見てないんだもん」
「そーなんだよー。しかも、絶対にすげぇ優しくていい人」
「カジョにいい縁があって、よかったね。……ちょっと寂しいけど。でもでも! これから先輩も一緒に仲良くできたらいいね」
「……そうだな。とりあえず、弁当仲間からってことで」
「うん。ちょっとずつ仲良くなればいいよね」
「……そのうち、うちに呼んでもいいかも。母さんにビビらなければの話だけど」
「あー。でも、ニーおばさんには割とすぐに慣れるよ?」
「すぐに慣れちゃうベルタは、人一倍肝っ玉座ってるからね?」
「え? そう?」
「そうだよー。初等学校から一緒の連中だって、うちの母さんが平気なのってカジョだけだし。そのカジョだって、一年かけて慣れたからね?」
「へぇー。まぁ、確かに最初はビビったけど、ニーおばさんって、すごく格好いいし、ものすごーく優しいよね?」
「それが分かっちゃうベルタはすごいなぁ」
「そうかな?」
「うん。今の言葉を母さんと父さんが聞いたら、めちゃくちゃ喜ぶよ」
シモンが、なんだかすごく嬉しそうに笑った。ただ単に、思ったことを言っただけなのだが。
なんにせよ、カジョの恋人ルシアはすごくいい人っぽくて、可愛らしい感じだったし、カジョとお似合いな気がする。ベルタ達のことも気遣ってくれるし、ベルタが『幸福の導き手』だからって、変な目で見てこない。むしろ、『頑張っててすごい』と言ってもらえた。素直に嬉しい。
ルシアとも仲良くなりたいなぁと思いながら、ベルタは教室に入り、次の授業の準備をした。
1日の授業が終わると、ベルタはシモン達と一緒に教室を飛び出した。廊下を走って、全速力で倶楽部活動の場所へ向かう。
更衣室に行けば、まだ誰も来ていなかった。ベルタが、他の人がいるところで着替えるのが嫌いなのを知っているので、カジョもシモンも、いつもベルタに合わせて、一緒に移動してくれる。他に人がいる時は、然りげ無くベルタの壁になってくれたりもする。ベルタの友達は、本当に優しいのである。
3人で走り込みをしたら、カジョとシモンは剣の素振り、ベルタは筋トレをやる。それが終わったら、模擬試合だ。倶楽部活動終了の鐘がなるまで、真面目に倶楽部活動に勤しんだ。
倶楽部活動が終わったら、全速力で走ってシモンの家に行く。今日は、ニルダが早めに帰ってくるそうだから、カジョとシモンがうきうきしている。ベルタも、最近になって、少しだけニルダの指導を受けるようになった。
二週に一度のアロンソの護身術教室では、受け身の練習から卒業して、今は捕まえられた時の逃げ方などを中心に練習している。ニルダからも指導を受けており、より効果的な身体の動かし方を主に習っている。
ニルダは、口数がものすごく少ないが、とても根気よく指導してくれるので、ベルタは今ではニルダのことを心底尊敬している。
この日も宿題を大急ぎで終わらせてから、日が落ちる頃まで、ニルダ指導の元、3人其々頑張った。
自宅に帰るベルタを送ってくれるシモンが、走りながら声をかけてきた。
「ベルター。カジョがデートの日、俺達もデートする?」
「するー。筋トレデート」
「いいよー。その日は俺も1日筋トレするわー」
「付き合ってくれて、ありがとう」
「いえいえ。俺も楽しいからね」
「ふぅ。到着! また明日ね。シモン。気をつけて帰ってね」
「うん。じゃあ、また明日」
シモンが笑って、走って帰っていった。いつも、基本的に1人で筋トレをしているから、シモンと一緒に筋トレができるのが、なんだか楽しみだ。カジョのように、一緒に剣を振るって切磋琢磨はできないが、筋トレなら、ベルタも一緒にできる。
大事な友達と一緒に何かを頑張れるって、本当に素敵だなぁと思いながら、ベルタはうきうきと家の中に入った。
「先輩と校庭の花壇のとこで待ち合わせしてるんだわー」
「あー。ベンチがあるとこ?」
「そうそう」
足早に校庭の花壇の所へ向かうと、濃い赤毛のちょっとぽっちゃりした女の子がベンチに座っていた。
「せーんぱーい。おまたせー」
「あ、カジョ君」
女の子が、ふわっと笑った。おっとりと優しい印象を受ける笑顔である。
カジョが、女の子をベルタ達に紹介した。
「はい。こちらルシア先輩でっす」
「はじめまして。ルシアです」
「はじめまして。シモンです」
「はじめまして。ベルタです」
「ベルタ君……でいいのかな? ベルタ君もカジョ君達と一緒に身体を鍛えてるんでしょ? すごいねー。私、運動苦手だから、なんだか羨ましいな」
「え、あ、ありがとうございます?」
ぽわぽわした雰囲気のルシアは、なんだか今まで告白してきた強気な女の子とは全然違っていて、なんだか、ドキマギしてしまう。美人ではないが、おっとり笑ってる顔が、確かに愛嬌があって可愛らしい。長い髪を一本の三つ編みにしていて、ぶっちゃけ地味な容姿だが、雰囲気とかおっとりした話し方とか、なんだか可愛らしい印象を受ける。
「今朝ね、カジョ君が家に迎えに来てくれて、一緒にお弁当を食べようって誘ってくれたのが、本当にすごく嬉しくて……えっと、3人のお邪魔しちゃってごめんね? あ、あの、迷惑だったら、ちゃんと言ってね? とても仲良しだって聞いてるし、カジョ君達が剣の稽古とか、すっごく頑張ってるのは知ってるから、邪魔はしたくないの」
「ベルタ。ちょっと俺を引っ叩いて」
「なんで? シモン」
「ルシア先輩がすごくまともな人で、どう反応したらいいのか分かんない」
「とりあえず、お尻叩くね。てーい」
「地味に痛いっ!?」
ベルタは、隣に立っていたシモンの尻をパシーンッと叩いた。なんにせよ、カジョの恋人がなんだか優しそうないい人っぽい感じで、ちょっと安心する。
4人でベンチに並んで座り、早速お弁当を食べ始める。ベルタは、アブリル手作りのサンドイッチを食べながら、ルシアに話しかけてみた。
「ルシア先輩。カジョのどこが好きなんです?」
「えっ!? あ、えっと、えっと……や、優しくて、すごく親切なところ……」
ほんのり顔を赤く染めたルシアが、照れくさそうに笑った。カジョも、ちょっと照れたように笑った。すごく初々しい感じがして、なんだかこっちまで照れくさくなってくる。
「シモン君とベルタ君もお付き合いしているんでしょう? 一緒に何かを頑張れるって、本当に素敵で羨ましいなぁ」
「そ、そうですか?」
「うん。私は応援くらいしかできないから」
「先輩、先輩。冬季休暇中に合同試合があるから、見に来てよ。絶対、出場枠に入ってやるし」
「うん。すっごい応援するよ」
「へへっ。ありがと」
「……ベルタ」
「なに? シモン」
「ルシア先輩、ガチでいい人じゃん」
「そうだね。カジョのこと、本当に大切にしてくれそう」
「くっ……悔しいけど、カジョの恋人って認めちゃう」
「あはは。ルシア先輩。ルシア先輩は倶楽部活動は何をやってるんですか?」
「私? えっと、絵を描いてるの。美術倶楽部に入ってて。景色を描くのが一番好きかな」
「「へぇー」」
「先輩の絵、まだ俺見たことないから、見たいなー」
「そんなに上手ではないよ?」
「みーたーいー!」
「うーん。じゃあ、明日にでも、スケッチブックを持ってくるね」
「よっしゃ!」
照れたように笑うルシアは、本当に可愛らしい。ベルタは、人の視線に割と敏感な方なのだが、ルシアは、本当にカジョしか見てない。実は、ベルタやシモン目当てでカジョに近づいたのかもとか思っていたのだが、そんなことはなかった。ベルタは、色々反省した。ルシアは、本当にカジョが好きで、カジョしか見てないっぽい。多分、それにシモンも気づいているのだろう。若干複雑そうだが、同時にちょっと嬉しそうな顔をしている。
4人でわいわいお喋りをしながらお弁当を食べていると、あっという間に昼休みの時間が終わった。
カジョは、ルシアを教室まで送ってくると言って、ルシアと一緒に歩いていった。
2人を見送って、自分達の教室に向かいながら、シモンが小さく溜め息を吐いた。
「マジでいい人だったし」
「そうだねー。なんか可愛らしい人だったね」
「うん。カジョのこと、マジで好きっぽいなぁ」
「そうだね。カジョも、なんか先輩のこと好きっぽいね」
「相手次第ではしれっと縁を切れさせようと思ってたけど、あれは無理だー」
「無理だねー。だって、本当にカジョしか見てないんだもん」
「そーなんだよー。しかも、絶対にすげぇ優しくていい人」
「カジョにいい縁があって、よかったね。……ちょっと寂しいけど。でもでも! これから先輩も一緒に仲良くできたらいいね」
「……そうだな。とりあえず、弁当仲間からってことで」
「うん。ちょっとずつ仲良くなればいいよね」
「……そのうち、うちに呼んでもいいかも。母さんにビビらなければの話だけど」
「あー。でも、ニーおばさんには割とすぐに慣れるよ?」
「すぐに慣れちゃうベルタは、人一倍肝っ玉座ってるからね?」
「え? そう?」
「そうだよー。初等学校から一緒の連中だって、うちの母さんが平気なのってカジョだけだし。そのカジョだって、一年かけて慣れたからね?」
「へぇー。まぁ、確かに最初はビビったけど、ニーおばさんって、すごく格好いいし、ものすごーく優しいよね?」
「それが分かっちゃうベルタはすごいなぁ」
「そうかな?」
「うん。今の言葉を母さんと父さんが聞いたら、めちゃくちゃ喜ぶよ」
シモンが、なんだかすごく嬉しそうに笑った。ただ単に、思ったことを言っただけなのだが。
なんにせよ、カジョの恋人ルシアはすごくいい人っぽくて、可愛らしい感じだったし、カジョとお似合いな気がする。ベルタ達のことも気遣ってくれるし、ベルタが『幸福の導き手』だからって、変な目で見てこない。むしろ、『頑張っててすごい』と言ってもらえた。素直に嬉しい。
ルシアとも仲良くなりたいなぁと思いながら、ベルタは教室に入り、次の授業の準備をした。
1日の授業が終わると、ベルタはシモン達と一緒に教室を飛び出した。廊下を走って、全速力で倶楽部活動の場所へ向かう。
更衣室に行けば、まだ誰も来ていなかった。ベルタが、他の人がいるところで着替えるのが嫌いなのを知っているので、カジョもシモンも、いつもベルタに合わせて、一緒に移動してくれる。他に人がいる時は、然りげ無くベルタの壁になってくれたりもする。ベルタの友達は、本当に優しいのである。
3人で走り込みをしたら、カジョとシモンは剣の素振り、ベルタは筋トレをやる。それが終わったら、模擬試合だ。倶楽部活動終了の鐘がなるまで、真面目に倶楽部活動に勤しんだ。
倶楽部活動が終わったら、全速力で走ってシモンの家に行く。今日は、ニルダが早めに帰ってくるそうだから、カジョとシモンがうきうきしている。ベルタも、最近になって、少しだけニルダの指導を受けるようになった。
二週に一度のアロンソの護身術教室では、受け身の練習から卒業して、今は捕まえられた時の逃げ方などを中心に練習している。ニルダからも指導を受けており、より効果的な身体の動かし方を主に習っている。
ニルダは、口数がものすごく少ないが、とても根気よく指導してくれるので、ベルタは今ではニルダのことを心底尊敬している。
この日も宿題を大急ぎで終わらせてから、日が落ちる頃まで、ニルダ指導の元、3人其々頑張った。
自宅に帰るベルタを送ってくれるシモンが、走りながら声をかけてきた。
「ベルター。カジョがデートの日、俺達もデートする?」
「するー。筋トレデート」
「いいよー。その日は俺も1日筋トレするわー」
「付き合ってくれて、ありがとう」
「いえいえ。俺も楽しいからね」
「ふぅ。到着! また明日ね。シモン。気をつけて帰ってね」
「うん。じゃあ、また明日」
シモンが笑って、走って帰っていった。いつも、基本的に1人で筋トレをしているから、シモンと一緒に筋トレができるのが、なんだか楽しみだ。カジョのように、一緒に剣を振るって切磋琢磨はできないが、筋トレなら、ベルタも一緒にできる。
大事な友達と一緒に何かを頑張れるって、本当に素敵だなぁと思いながら、ベルタはうきうきと家の中に入った。
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