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『三田園子』という人
175話 なんかむずかしい
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やあ、おはよう。園子だよ。みんな元気かい。ちょっとキャラ変してみたかったんだ。特に意味はないよ。だからすぐに元に戻るよ。意味はないからね。話も進めづらいったら。じゃなんで変えた。
あのですね。朝起きて、ごはんを炊いて。炊きあがって。ふりかけとインスタントみそ汁でちゃっちゃといただいたんです。はい。ちょうどみそ汁を飲み終わったときに、インターホンがですね。連打。ドアもどんどんどんと殴打。もうピンと来ましたよね。大家さんの奥さんでした。
わたしだって伊達に家庭板まとめサイトをチェックしてはいませんよ。なのでスマホのレコーダーを起動して玄関の見えないところに設置して応対しました。
「ちょっとあんた、うちの娘になに言ったのさ!」
「お電話でお話ししたことを聞かれたので、そのままお答えしただけです」
そんな内容を延々と。お隣りさんが関わりたくなさそうな空気を漂わせた背中でそそくさと出勤していかれました。
「あんた、出て行く気ないんでしょう⁉」
「まさか! できることなら今すぐにでも出たいですよ」
「あら、そうなの」
わたしの一言にころっと態度が変わりました。にっこーとされて「じゃあ、いつ?」と聞いてこられます。なんて現金な。うんざりとしてしまって「明言はできませんが、そこまでじゃまにされるなら、今月中にどうにかします」と言ってしまいました。
「そう、よかった! もう次の人決まってるのよ!」
「はあ?」
なんかとんでもないこと言いやがられました。なにこの人。入居者いるところ、しかも来年分も家賃納入済みのところになにやってんの。「二重契約してるってことですか?」とわたしが聞くと、「あなたいなくなるんだから、違うわよ!」と異次元なこと言い始めました。あ、これ話通じない系星人だ。
「では、来年末まで納入してある家賃は、返還してくださるんですね?」
「それはもうもらったわよ!」
「それは道理が通らないです」
「なんなのよ、出ていかないって言うの⁉」
あー。あー。ちょっとこれはもう。「次の物件探しますので今日はとりあえずお引きとりください、決まったらすぐ連絡します」と言って追い返しました。大家さんのお家は二つ隣の町内なので、到着される前にとすぐに電話しました。娘さんが出られました。
「今お母様がこちらにみえました。どんなやり取りがあったか音声ファイル送りたいんですけど、不動産屋さんのアドレスに送った方がいいですか」
『まじっすか⁉ えっ、すみません! えっとこっちに! こっちに直で!』
あわてて個人アドレス教えてくださいました。即送りました。ファイル便で。はい。
食器を洗って、ぐでーとして。もうなにもかもやる気を失ったので、とりあえずうつ伏せになるように寝返りして、床にスマホを置いたままスワイプしました。スピーカーにして、コール。一回。二回。
『――はい! はい、おはようございます! 勇二です!』
「……おはようございます。園子です。あの、とりあえず、前橋の家賃を納入した記録みたいの、もらえます?」
『え? あ、はい、承知しました!』
取引先の重役になった気分です。要件のみで切りました。二十分くらいでメッセをくれました。さすがに滝沢さんの名前で作っちゃったヤフメじゃなかったです。カフェオレって文言が入った個人メール。この兄弟なんかアドレスの傾向がかわいいな。勇二さん名義のネットバンクの明細書がPDFで来ました。これで証明になるかな。ならなかったら、まあ、そのとき考えよう。愛ちゃんが朝活配信をしていたので、ぐでーとしたまま聴いていました。で、終わったころに大家さん、本当の大家さんから電話がありました。
『――なんかうちのが、すごくご迷惑おかけして、申し訳ないです』
本当に申し訳なさそうでした。わたしは思わず「あーはい」と言ってしまってから「いえ、こちらもご迷惑おかけしていますので」と言い換えました。社会性発揮。大家さんのご主人は『あの、録音聴きました。あのー、ちょっとわからないことがあるんで、こっちのことで、申し訳ないんですけど。教えてくださいませんか』とめちゃくちゃ低姿勢で尋ねて来られます。
「はい、なんでしょう」
『あのー、あの。ほんとすみません。家賃、来年末まで払ってるって言ってたのは……』
「あー、そういう」
なんかめんどい空気を感じるぞ。いの一番に勇二さんから明細もらったわたしの危機管理能力は褒め称えられていいのでは? とりあえずわたしは払ってあることをお伝えして、娘さんのアドレスに明細を送ります、と伝えました。
送ったら、すぐに『ありがとうございます! またご連絡差し上げます!』と返信がありました。ご主人と娘さんは常識的なのになあ……。
結論としては。昨年わたしが行方不明となった直後に連絡の電話を受けたのが奥さんで。勇二さんが誘導されてお金を振り込んだ先は奥さんの個人口座だったと。三万四千円の二十六カ月分プラス迷惑料として、勇二さんはきりよく百万円を支払っていました。ちゃんと領収証も手書きで発行して勇二さんへ送ってあり、先ほどそれも写真で確認しました。もう使っちゃってないそうです。はい。なにに使ったのかまでは伺いませんでしたけど、まあ、使おうと思えばすぐ飛んでいく額かもしれませんね。
で、それはそれとして。わたしが戻って来たのに別の人へ貸し出す話を勝手にしていたらしい件。ノリタケさんが来たっていう話を聞いて、渡りに船と思い犬禁止って言って追い出そうとしたみたいです。なんでそうなるんでしょうね。ちょっとわかりません。
とりあえず、ご家族間の意思の疎通とか、もっと大事なこととか、わたしには関係ないところでこじれていただくようにして。わたしは本当に今月で出ることにしました。
『あの、お金なんですけど……月賦でお返しするわけには行かないですか』
ご主人の声が憔悴しきっていました。こんなことこれまでになかったらしいので、どっとお疲れになるのもしかたがないのかもしれません。なんなんでしょうね、魔が差したってやつなんでしょうか。ところでゲップってなに。おなかいっぱいなの? ぐぐる。あ、分割払いのことですか。はい。
「わたしの親族が払ったものなので、わたしの一存では決めかねます。相談してこちらからまたご連絡差し上げますね」
ちょっとご主人に同情してしまいました。あの奥さんはたいへんそう。がんばってほしい。
わたしはごろごろごろーっとしてから、愛ちゃんに『今話せる?』とメッセしました。『今コンビニ、もうちょっとしてから』と返ってきて、二十分くらいしてから、愛ちゃんがPCチャットアプリのボイスチャットの部屋へ入りました。わたしも入室します。画面オンにしました。愛ちゃんの姿も画面に映ります。
『なに、どしたん』
「んー……ここ、今月いっぱいってことになった」
『おー、急展開。まじか』
「うん」
ノリタケさんがふんふん言っているのが聞こえます。お顔も見せてくれました。かわいい。
『お兄さんの物件、行くんでしょ?』
ずばり愛ちゃんがそう切り込んできました。うむー。うむー。「どうしようか、悩んでる」とわたしが言うと『あんたがどこらへん引っかかるのか、正直あたしにはわかんないっていうか、想像できないっていうか。あんたにしかわからないところだと思うんだけど』と前置きして、愛ちゃんは言いました。
『少なくとも、二番目のお兄さんは、あんたのこと大事に思ってるんじゃないかな、って感じたよ。この前の電話のとき』
「電話?」
『そう。なんでか秘書のナントカって名乗ってたやつ』
「気づいてたんだ、愛ちゃん!」
『そりゃあ、おんなじ声だもん』
いっしょに笑いました。ノリタケさんが画面いっぱいになりました。かわいい。
『あのときさ、お兄さん、負担でもなんでもない、心配してるって言ってたんだよ。覚えてる?』
「んー、なんとなく」
『あれさー、本心だと思うんだよねー。秘書のナントカじゃないと伝えられない系の』
「んんー」
わたしはちょっとやっぱりわからない。大家さんの奥さんに並んで理解不能。だって、わたしたちこれまで、ぜんぜん関係なかった。
『なんかさ、あんたの中にあるモヤモヤをないことにすれって言ってるわけじゃないんだよ。ただ、あっちは、あんたに対して敵意とか害意とかないよってことは言っておきたい。それは、あんたが帰ってくる前に、あたしが個人的にいろいろやり取りしてきて、感じたことでもある』
たぶん、次兄のことはわたしよりも愛ちゃんの方がずっと詳しいと思います。はい。愛ちゃんはすんごくやさしい笑顔で、わたしに言いました。
『べつにさ、関係性がこれまでと変わらなくたっていいじゃん。ムリして変えようとする必要だってない。あんたのこと心配して助けになりたいって言ってて、変なことしてこなさそうな人がいる。それを利用する手はないじゃん? 気楽に考えなよ』
そういうものなんだろうか。うむー。ノリタケさんがマイクにばふっと鼻息を吹き込みました。
あのですね。朝起きて、ごはんを炊いて。炊きあがって。ふりかけとインスタントみそ汁でちゃっちゃといただいたんです。はい。ちょうどみそ汁を飲み終わったときに、インターホンがですね。連打。ドアもどんどんどんと殴打。もうピンと来ましたよね。大家さんの奥さんでした。
わたしだって伊達に家庭板まとめサイトをチェックしてはいませんよ。なのでスマホのレコーダーを起動して玄関の見えないところに設置して応対しました。
「ちょっとあんた、うちの娘になに言ったのさ!」
「お電話でお話ししたことを聞かれたので、そのままお答えしただけです」
そんな内容を延々と。お隣りさんが関わりたくなさそうな空気を漂わせた背中でそそくさと出勤していかれました。
「あんた、出て行く気ないんでしょう⁉」
「まさか! できることなら今すぐにでも出たいですよ」
「あら、そうなの」
わたしの一言にころっと態度が変わりました。にっこーとされて「じゃあ、いつ?」と聞いてこられます。なんて現金な。うんざりとしてしまって「明言はできませんが、そこまでじゃまにされるなら、今月中にどうにかします」と言ってしまいました。
「そう、よかった! もう次の人決まってるのよ!」
「はあ?」
なんかとんでもないこと言いやがられました。なにこの人。入居者いるところ、しかも来年分も家賃納入済みのところになにやってんの。「二重契約してるってことですか?」とわたしが聞くと、「あなたいなくなるんだから、違うわよ!」と異次元なこと言い始めました。あ、これ話通じない系星人だ。
「では、来年末まで納入してある家賃は、返還してくださるんですね?」
「それはもうもらったわよ!」
「それは道理が通らないです」
「なんなのよ、出ていかないって言うの⁉」
あー。あー。ちょっとこれはもう。「次の物件探しますので今日はとりあえずお引きとりください、決まったらすぐ連絡します」と言って追い返しました。大家さんのお家は二つ隣の町内なので、到着される前にとすぐに電話しました。娘さんが出られました。
「今お母様がこちらにみえました。どんなやり取りがあったか音声ファイル送りたいんですけど、不動産屋さんのアドレスに送った方がいいですか」
『まじっすか⁉ えっ、すみません! えっとこっちに! こっちに直で!』
あわてて個人アドレス教えてくださいました。即送りました。ファイル便で。はい。
食器を洗って、ぐでーとして。もうなにもかもやる気を失ったので、とりあえずうつ伏せになるように寝返りして、床にスマホを置いたままスワイプしました。スピーカーにして、コール。一回。二回。
『――はい! はい、おはようございます! 勇二です!』
「……おはようございます。園子です。あの、とりあえず、前橋の家賃を納入した記録みたいの、もらえます?」
『え? あ、はい、承知しました!』
取引先の重役になった気分です。要件のみで切りました。二十分くらいでメッセをくれました。さすがに滝沢さんの名前で作っちゃったヤフメじゃなかったです。カフェオレって文言が入った個人メール。この兄弟なんかアドレスの傾向がかわいいな。勇二さん名義のネットバンクの明細書がPDFで来ました。これで証明になるかな。ならなかったら、まあ、そのとき考えよう。愛ちゃんが朝活配信をしていたので、ぐでーとしたまま聴いていました。で、終わったころに大家さん、本当の大家さんから電話がありました。
『――なんかうちのが、すごくご迷惑おかけして、申し訳ないです』
本当に申し訳なさそうでした。わたしは思わず「あーはい」と言ってしまってから「いえ、こちらもご迷惑おかけしていますので」と言い換えました。社会性発揮。大家さんのご主人は『あの、録音聴きました。あのー、ちょっとわからないことがあるんで、こっちのことで、申し訳ないんですけど。教えてくださいませんか』とめちゃくちゃ低姿勢で尋ねて来られます。
「はい、なんでしょう」
『あのー、あの。ほんとすみません。家賃、来年末まで払ってるって言ってたのは……』
「あー、そういう」
なんかめんどい空気を感じるぞ。いの一番に勇二さんから明細もらったわたしの危機管理能力は褒め称えられていいのでは? とりあえずわたしは払ってあることをお伝えして、娘さんのアドレスに明細を送ります、と伝えました。
送ったら、すぐに『ありがとうございます! またご連絡差し上げます!』と返信がありました。ご主人と娘さんは常識的なのになあ……。
結論としては。昨年わたしが行方不明となった直後に連絡の電話を受けたのが奥さんで。勇二さんが誘導されてお金を振り込んだ先は奥さんの個人口座だったと。三万四千円の二十六カ月分プラス迷惑料として、勇二さんはきりよく百万円を支払っていました。ちゃんと領収証も手書きで発行して勇二さんへ送ってあり、先ほどそれも写真で確認しました。もう使っちゃってないそうです。はい。なにに使ったのかまでは伺いませんでしたけど、まあ、使おうと思えばすぐ飛んでいく額かもしれませんね。
で、それはそれとして。わたしが戻って来たのに別の人へ貸し出す話を勝手にしていたらしい件。ノリタケさんが来たっていう話を聞いて、渡りに船と思い犬禁止って言って追い出そうとしたみたいです。なんでそうなるんでしょうね。ちょっとわかりません。
とりあえず、ご家族間の意思の疎通とか、もっと大事なこととか、わたしには関係ないところでこじれていただくようにして。わたしは本当に今月で出ることにしました。
『あの、お金なんですけど……月賦でお返しするわけには行かないですか』
ご主人の声が憔悴しきっていました。こんなことこれまでになかったらしいので、どっとお疲れになるのもしかたがないのかもしれません。なんなんでしょうね、魔が差したってやつなんでしょうか。ところでゲップってなに。おなかいっぱいなの? ぐぐる。あ、分割払いのことですか。はい。
「わたしの親族が払ったものなので、わたしの一存では決めかねます。相談してこちらからまたご連絡差し上げますね」
ちょっとご主人に同情してしまいました。あの奥さんはたいへんそう。がんばってほしい。
わたしはごろごろごろーっとしてから、愛ちゃんに『今話せる?』とメッセしました。『今コンビニ、もうちょっとしてから』と返ってきて、二十分くらいしてから、愛ちゃんがPCチャットアプリのボイスチャットの部屋へ入りました。わたしも入室します。画面オンにしました。愛ちゃんの姿も画面に映ります。
『なに、どしたん』
「んー……ここ、今月いっぱいってことになった」
『おー、急展開。まじか』
「うん」
ノリタケさんがふんふん言っているのが聞こえます。お顔も見せてくれました。かわいい。
『お兄さんの物件、行くんでしょ?』
ずばり愛ちゃんがそう切り込んできました。うむー。うむー。「どうしようか、悩んでる」とわたしが言うと『あんたがどこらへん引っかかるのか、正直あたしにはわかんないっていうか、想像できないっていうか。あんたにしかわからないところだと思うんだけど』と前置きして、愛ちゃんは言いました。
『少なくとも、二番目のお兄さんは、あんたのこと大事に思ってるんじゃないかな、って感じたよ。この前の電話のとき』
「電話?」
『そう。なんでか秘書のナントカって名乗ってたやつ』
「気づいてたんだ、愛ちゃん!」
『そりゃあ、おんなじ声だもん』
いっしょに笑いました。ノリタケさんが画面いっぱいになりました。かわいい。
『あのときさ、お兄さん、負担でもなんでもない、心配してるって言ってたんだよ。覚えてる?』
「んー、なんとなく」
『あれさー、本心だと思うんだよねー。秘書のナントカじゃないと伝えられない系の』
「んんー」
わたしはちょっとやっぱりわからない。大家さんの奥さんに並んで理解不能。だって、わたしたちこれまで、ぜんぜん関係なかった。
『なんかさ、あんたの中にあるモヤモヤをないことにすれって言ってるわけじゃないんだよ。ただ、あっちは、あんたに対して敵意とか害意とかないよってことは言っておきたい。それは、あんたが帰ってくる前に、あたしが個人的にいろいろやり取りしてきて、感じたことでもある』
たぶん、次兄のことはわたしよりも愛ちゃんの方がずっと詳しいと思います。はい。愛ちゃんはすんごくやさしい笑顔で、わたしに言いました。
『べつにさ、関係性がこれまでと変わらなくたっていいじゃん。ムリして変えようとする必要だってない。あんたのこと心配して助けになりたいって言ってて、変なことしてこなさそうな人がいる。それを利用する手はないじゃん? 気楽に考えなよ』
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