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『三田園子』という人
162話 ぎぶぎぶぎぶぎぶ
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――だれかの深い息遣いが聞こえる。切迫して、とても苦しそうで。わたしはそれに気持ちを引っ張られて、同じリズムで呼吸をしてしまう。ざわ、ざわ、わたしがわたしではない感触。
周りを見回しました。レンガブロックの舗装道路。ざわ、ざわ。ふ、と足元に視線を落とすと、見慣れた自動車がありました。
『えっ⁉』
ざわ。声を出したつもりでしたが、出ませんでした。ざわ。わたしの目線が、とても高いことに気づきます。自動車のてっぺんを斜め上から見下ろしているんですから。手前の運転席のドアが開いて、だれかが降りました。
『――ミュラさん⁉』
ざわ。ざわ。やっぱり声は出なくて、びっくりしてそう叫んだつもりでしたが伝わりません。ミュラさんは「意外と軟弱ですね、閣下。もう少しで着くというのに」と自動車の向こう側へ話しかけました。
「――これで、軟弱と、言われたら、レギ大陸に住む、人間の、九割が、軟弱、だろう」
これまで聞いた中で一番弱々しい声が聞こえました。――オリヴィエ様! オリヴィエ様のみ声! しゃがんでる? お姿、お姿見えない! 自動車じゃま! 「うっ」という声が聞こえました。「閣下、吐くならせめて街路樹のところへ。道路清掃員が気の毒だ」とミュラさんが言います。
しばらくの間のあと、よろっとした赤髪オリヴィエ様がゆっくりと立ち上がって、自動車を迂回してわたしの元へ。そう。わたしの元へ。わたしのお腹のあたりに左手をついて、オリヴィエ様はうなだれました。ぎゃあああああああああああああああああ! やめて、お腹はやめて! ぷに肉あるのやめてはずかしい! そして貴重なオリヴィエ様の頭頂部! ありがとうございます! 惜しむらくは銀髪で拝見したかった! 頭頂もすてき! そして、吐く? 吐く? わたしの足元に? ……ありがとうございます!!!!!
えづく声が何度か聞こえましたが、それだけでリバースはされませんでした。心づもりはばっちりなんですが。どんとこい。いえ、そんなことより、オリヴィエ様、具合わるい? なんだろう、車酔いかな。なんか、なんかしなきゃ。お水とか、なんかない?
体を動かそうとしましたが、動きませんでした。でも手をわさぁっとできました。わさぁって。……わさぁってなんだ。しばらくもぞもぞしていたら、オリヴィエ様が「……ああ、気持ちいいな。きれいな風が来る」とおっしゃいました。
身を起こされて、わたしの顔を見上げるように目を閉じて深呼吸されました。何度も何度も。いやあああああああああはずかしいいいいいいいいいいいい! なんか匂いかがれてるみたいではずかしいいいいいいいいいいいいい! たぁすけてえええええええええええ!
身悶えていたら、オリヴィエ様がちょっとだけ笑って、わたしの胸あたりにおでこをコツンてされたうえ軽くハグして「ああ、気分がいい。ずっとここに居たい」とおっしゃいました。ひぃいやあああああああああああああああむねはやめてえええええええええええええないのおおおおおおおおおおおおおおあってもだめえええええええええええ!!!!!
「あ、よかったですね。じゃあ行きましょうか」
「待て、待て。待ってくれ。しばらく自動車はこりごりだ。歩く」
「なに言ってるんですか、ルミエラの入り口だっていうのに」
ミュラさんのその言葉に、オリヴィエ様が目を閉じて眉根を寄せました。そしてミュラさんへ振り向いて、わたしに背中でもたれかかります。――ありがとうございます!!!!
「――それがもうおかしい、あのな、どうしてダルブを出て一晩と半日でここまで来るんだ。直線距離で考えても蒸気機関車で少なくとも二日かかるところだぞ、おかしいだろ」
「あなたは半分気絶してたじゃないですか。なので、なぜなのかわからないだけですよ。そのままでいてくれたら一気に王宮まで行けたのに」
「やめろ、私を殺す気か。ソノコが心配していた刺客はおまえだったのか」
ちょっと笑って、そしてオリヴィエ様は黙りこくりました。ミュラさんもちょっと深刻な表情になって黙り、言葉を選ぶように慎重な声色で「……閣下。行きましょう。……王宮に、ソノコの続報が届いているかもしれない」と言いました。
オリヴィエ様はわたしによしかかったまま、わたしを見上げました。目を閉じて、そして深呼吸。どうしよう口臭だいじょうぶかな、息止めとこう。
「……そうだな。行こう」
少しかすれた声でした。心配になってわたしが顔を覗き込むと、目を開けられて、きれいな紫の瞳がまっすぐにわたしを見ました。どきっとしました。目が合ったままじっと見られて、わたしも視線を外せなくて。オリヴィエ様は「……この樹、なんていう樹だ?」と小声でミュラさんに尋ねました。
「ロプフェルンですよ。戦後に東方から苗を持ち込まれた種です。病虫害に強くて、樹齢が長い。自動車による公害も抑える効果が見込めるので、街路樹として用いられるようになった落葉樹です」
「おまえは本当になんでも知っているな、ミュラ」
「たまたまです。趣味の関係で」
「趣味?」
「ときどき写生を」
「そうなのか。知らなかったな」
オリヴィエ様はもう一度わたしを見上げました。そして「……家を買ったら、この樹を植えようかな」とおっしゃいました。
「引っ越しをされるんですか?」
「できることならね」
すっとわたしから背を離されて、オリヴィエ様は歩き始められました。ミュラさんが「ちょっと、閣下、どこ行くんですか」とおっしゃいます。
「せめてこの道くらいしばらく歩かせてくれ。腰も限界だ。おまえみたいな走り屋とは違って私は繊細なんだ」
「言ってくれますね。わかりましたよ。そのかわり市街地に入ったら、急ぎますよ」
「そうしてくれ」
ミュラさんは自動車に乗り込んで、のろのろ運転でオリヴィエ様に続きました。わたしは二人の背中を、じっと見つめて見送りました。
『――まもなく、品川です。山手線、京浜東北線、東北、高崎、常磐線、東海道線、横須賀線、総武線と、京浜急行線は、お乗り換えです――』
「――ぅえぇえッ⁉」
自分の声で目が覚めました。びっくりしました。さっきまでオリヴィエ様のちょっとよろっとした後ろ姿をガン見していた目で周囲を確認すると、めっちゃ新幹線の中でした。なんだよ夢か。よかった起きられて。
『今日は、新幹線をご利用くださいまして、ありがとうございました。品川を出ますと、次は、東京、終点です』
車窓の外は日がとぷっと暮れています。車内の光で反射し自分の顔がはっきりと映ったので、よだれ痕を発見しました。ないわー。バッグからハンカチ……と思いましたが、これはオリヴィエ様ハンカチ。だめ。よだれは拭けない。もうひとつタオルハンカチが。あった。よかった。モアイもいる。よかった? それにしてもリアルな夢だった。
品川で数分停車し、新幹線は可及的速やかに東京駅へと滑り込んで行きます。他の席の乗客さんたちが、降りる支度を始めます。わたしは身ひとつ、バッグひとつなのでこのままで問題ありません。保冷してもらった明太子がちょっと気になるくらい。
軽快なメロディが車内に流れて、『まもなく、終点、東京です。中央線、山手線、京浜東北線、東北、高崎、常磐線、総武線、京葉線、東北、上越、北陸新幹線と、地下鉄線は、お乗り換えです。お降りのときは、足元にご注意ください。今日も、新幹線をご利用くださいまして、ありがとうございました』とアナウンスされます。
煌々としたまばゆいビル光が車窓から射し込んで目を灼きました。人工的なその灯りに、どうしたってアウスリゼとの違いをひしひしと感じます。電気がないアウスリゼでは、ガス燈の穏やかな光が、足下を照らし出してくれます。
数分だけ遅れて東京に着きました。ほんのちょっとズレただけで、車掌さんのとてもていねいな謝罪がスピーカーから降って来ました。十五分後発車の、高崎駅を通過する新幹線に乗り換えます。時間はちょうど帰宅ラッシュのときで、移動にちょっと手こずりましたが間に合いました。自由席にしちゃったけど座れるかな。……ムリでした。通路に押し込まれて座席の背につかまります。でも大宮でたくさん人が降りたので、すぐに座れました。高崎には定刻の二十時四十六分に着いて、わたしはひさしぶりにホームの地を踏みしめます。
「――ただいまっ、群馬!」
帰宅を急ぐ人々の流れにわたしも混ざって、エスカレーターに乗りました。改札を出て、西口へ。顔を上げてまっすぐに進行方向を見たら。……ツーブロックの金髪に、ランダムに入る赤のメッシュカラー。黒マスク。それに黒のフード付きパーカーを腕まくりして。黒のジャージを履いて、黒のダブルストラップのメンズ用サンダル。
――愛ちゃんがいました。
「……愛ちゃん!」
愛ちゃんもすぐにわたしだってわかったみたいで、競歩みたいに急いでこちらにやってきます。……うれしくって。でもちょっと泣きそうな気持ちもあって。わたしも小走りで近づきます。真剣な表情で両手を広げて迎え入れようとしてくれた愛ちゃんに、ハグを返そうと腕を広げ抱きついたら――背後に回られてガチ目のヘッドロックをかけられました。はい。
周りを見回しました。レンガブロックの舗装道路。ざわ、ざわ。ふ、と足元に視線を落とすと、見慣れた自動車がありました。
『えっ⁉』
ざわ。声を出したつもりでしたが、出ませんでした。ざわ。わたしの目線が、とても高いことに気づきます。自動車のてっぺんを斜め上から見下ろしているんですから。手前の運転席のドアが開いて、だれかが降りました。
『――ミュラさん⁉』
ざわ。ざわ。やっぱり声は出なくて、びっくりしてそう叫んだつもりでしたが伝わりません。ミュラさんは「意外と軟弱ですね、閣下。もう少しで着くというのに」と自動車の向こう側へ話しかけました。
「――これで、軟弱と、言われたら、レギ大陸に住む、人間の、九割が、軟弱、だろう」
これまで聞いた中で一番弱々しい声が聞こえました。――オリヴィエ様! オリヴィエ様のみ声! しゃがんでる? お姿、お姿見えない! 自動車じゃま! 「うっ」という声が聞こえました。「閣下、吐くならせめて街路樹のところへ。道路清掃員が気の毒だ」とミュラさんが言います。
しばらくの間のあと、よろっとした赤髪オリヴィエ様がゆっくりと立ち上がって、自動車を迂回してわたしの元へ。そう。わたしの元へ。わたしのお腹のあたりに左手をついて、オリヴィエ様はうなだれました。ぎゃあああああああああああああああああ! やめて、お腹はやめて! ぷに肉あるのやめてはずかしい! そして貴重なオリヴィエ様の頭頂部! ありがとうございます! 惜しむらくは銀髪で拝見したかった! 頭頂もすてき! そして、吐く? 吐く? わたしの足元に? ……ありがとうございます!!!!!
えづく声が何度か聞こえましたが、それだけでリバースはされませんでした。心づもりはばっちりなんですが。どんとこい。いえ、そんなことより、オリヴィエ様、具合わるい? なんだろう、車酔いかな。なんか、なんかしなきゃ。お水とか、なんかない?
体を動かそうとしましたが、動きませんでした。でも手をわさぁっとできました。わさぁって。……わさぁってなんだ。しばらくもぞもぞしていたら、オリヴィエ様が「……ああ、気持ちいいな。きれいな風が来る」とおっしゃいました。
身を起こされて、わたしの顔を見上げるように目を閉じて深呼吸されました。何度も何度も。いやあああああああああはずかしいいいいいいいいいいいい! なんか匂いかがれてるみたいではずかしいいいいいいいいいいいいい! たぁすけてえええええええええええ!
身悶えていたら、オリヴィエ様がちょっとだけ笑って、わたしの胸あたりにおでこをコツンてされたうえ軽くハグして「ああ、気分がいい。ずっとここに居たい」とおっしゃいました。ひぃいやあああああああああああああああむねはやめてえええええええええええええないのおおおおおおおおおおおおおおあってもだめえええええええええええ!!!!!
「あ、よかったですね。じゃあ行きましょうか」
「待て、待て。待ってくれ。しばらく自動車はこりごりだ。歩く」
「なに言ってるんですか、ルミエラの入り口だっていうのに」
ミュラさんのその言葉に、オリヴィエ様が目を閉じて眉根を寄せました。そしてミュラさんへ振り向いて、わたしに背中でもたれかかります。――ありがとうございます!!!!
「――それがもうおかしい、あのな、どうしてダルブを出て一晩と半日でここまで来るんだ。直線距離で考えても蒸気機関車で少なくとも二日かかるところだぞ、おかしいだろ」
「あなたは半分気絶してたじゃないですか。なので、なぜなのかわからないだけですよ。そのままでいてくれたら一気に王宮まで行けたのに」
「やめろ、私を殺す気か。ソノコが心配していた刺客はおまえだったのか」
ちょっと笑って、そしてオリヴィエ様は黙りこくりました。ミュラさんもちょっと深刻な表情になって黙り、言葉を選ぶように慎重な声色で「……閣下。行きましょう。……王宮に、ソノコの続報が届いているかもしれない」と言いました。
オリヴィエ様はわたしによしかかったまま、わたしを見上げました。目を閉じて、そして深呼吸。どうしよう口臭だいじょうぶかな、息止めとこう。
「……そうだな。行こう」
少しかすれた声でした。心配になってわたしが顔を覗き込むと、目を開けられて、きれいな紫の瞳がまっすぐにわたしを見ました。どきっとしました。目が合ったままじっと見られて、わたしも視線を外せなくて。オリヴィエ様は「……この樹、なんていう樹だ?」と小声でミュラさんに尋ねました。
「ロプフェルンですよ。戦後に東方から苗を持ち込まれた種です。病虫害に強くて、樹齢が長い。自動車による公害も抑える効果が見込めるので、街路樹として用いられるようになった落葉樹です」
「おまえは本当になんでも知っているな、ミュラ」
「たまたまです。趣味の関係で」
「趣味?」
「ときどき写生を」
「そうなのか。知らなかったな」
オリヴィエ様はもう一度わたしを見上げました。そして「……家を買ったら、この樹を植えようかな」とおっしゃいました。
「引っ越しをされるんですか?」
「できることならね」
すっとわたしから背を離されて、オリヴィエ様は歩き始められました。ミュラさんが「ちょっと、閣下、どこ行くんですか」とおっしゃいます。
「せめてこの道くらいしばらく歩かせてくれ。腰も限界だ。おまえみたいな走り屋とは違って私は繊細なんだ」
「言ってくれますね。わかりましたよ。そのかわり市街地に入ったら、急ぎますよ」
「そうしてくれ」
ミュラさんは自動車に乗り込んで、のろのろ運転でオリヴィエ様に続きました。わたしは二人の背中を、じっと見つめて見送りました。
『――まもなく、品川です。山手線、京浜東北線、東北、高崎、常磐線、東海道線、横須賀線、総武線と、京浜急行線は、お乗り換えです――』
「――ぅえぇえッ⁉」
自分の声で目が覚めました。びっくりしました。さっきまでオリヴィエ様のちょっとよろっとした後ろ姿をガン見していた目で周囲を確認すると、めっちゃ新幹線の中でした。なんだよ夢か。よかった起きられて。
『今日は、新幹線をご利用くださいまして、ありがとうございました。品川を出ますと、次は、東京、終点です』
車窓の外は日がとぷっと暮れています。車内の光で反射し自分の顔がはっきりと映ったので、よだれ痕を発見しました。ないわー。バッグからハンカチ……と思いましたが、これはオリヴィエ様ハンカチ。だめ。よだれは拭けない。もうひとつタオルハンカチが。あった。よかった。モアイもいる。よかった? それにしてもリアルな夢だった。
品川で数分停車し、新幹線は可及的速やかに東京駅へと滑り込んで行きます。他の席の乗客さんたちが、降りる支度を始めます。わたしは身ひとつ、バッグひとつなのでこのままで問題ありません。保冷してもらった明太子がちょっと気になるくらい。
軽快なメロディが車内に流れて、『まもなく、終点、東京です。中央線、山手線、京浜東北線、東北、高崎、常磐線、総武線、京葉線、東北、上越、北陸新幹線と、地下鉄線は、お乗り換えです。お降りのときは、足元にご注意ください。今日も、新幹線をご利用くださいまして、ありがとうございました』とアナウンスされます。
煌々としたまばゆいビル光が車窓から射し込んで目を灼きました。人工的なその灯りに、どうしたってアウスリゼとの違いをひしひしと感じます。電気がないアウスリゼでは、ガス燈の穏やかな光が、足下を照らし出してくれます。
数分だけ遅れて東京に着きました。ほんのちょっとズレただけで、車掌さんのとてもていねいな謝罪がスピーカーから降って来ました。十五分後発車の、高崎駅を通過する新幹線に乗り換えます。時間はちょうど帰宅ラッシュのときで、移動にちょっと手こずりましたが間に合いました。自由席にしちゃったけど座れるかな。……ムリでした。通路に押し込まれて座席の背につかまります。でも大宮でたくさん人が降りたので、すぐに座れました。高崎には定刻の二十時四十六分に着いて、わたしはひさしぶりにホームの地を踏みしめます。
「――ただいまっ、群馬!」
帰宅を急ぐ人々の流れにわたしも混ざって、エスカレーターに乗りました。改札を出て、西口へ。顔を上げてまっすぐに進行方向を見たら。……ツーブロックの金髪に、ランダムに入る赤のメッシュカラー。黒マスク。それに黒のフード付きパーカーを腕まくりして。黒のジャージを履いて、黒のダブルストラップのメンズ用サンダル。
――愛ちゃんがいました。
「……愛ちゃん!」
愛ちゃんもすぐにわたしだってわかったみたいで、競歩みたいに急いでこちらにやってきます。……うれしくって。でもちょっと泣きそうな気持ちもあって。わたしも小走りで近づきます。真剣な表情で両手を広げて迎え入れようとしてくれた愛ちゃんに、ハグを返そうと腕を広げ抱きついたら――背後に回られてガチ目のヘッドロックをかけられました。はい。
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