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帰路に着く
152話 なにそれええええええええええええええ⁉
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「――1995年生まれ。満二十七歳。出身は神奈川県小田原町。2008年、十二歳のときに福岡県の祖父母の元へ引き取られ、2014年の高校卒業の後、群馬県へ移住するまでそこで過ごす。2022年9月、突如アウスリゼへ。あってる?」
「はい、あってます」
「では、署名を」
差し出された書類に、わたしは名前を記しました。
『三田園子』
そして、書き終えたときに。書類と筆記具は風に融けるように消えました。
しん、と空気が変わったような、肌触りが澄んだような、そんな感覚がありました。そして、水音。待合室で聴いていた、水車の水音。
「いろいろ言ってくれたね。ボケたとか漂白とか」
右手から響いた声に、え? と思いながら受け付けカウンターを見ました。ちょうどわたしの胸あたりの高さの台の向こう、だれかが座っています。
「そもそも僕は硫化が起こるような三流品じゃない。それに適切な管理を受けているから、そんなのいらない」
「美ショタ様⁉ なんで髪染めしちゃったんですか⁉」
真っ白です! 真っ白な髪! えー、せっかくオリヴィエ様が赤髪にして、すんごくそっくりになったのに! もしかして、オリヴィエ様みたいになりたくて、銀髪目指して脱色したのかな? そしたら白くなっちゃった? え、なにそれかわいい。ツンデレ美ショタの特大デレかわいい。推せる。オリヴィエ様の次くらいに推せる。
「……あー、そう来る? 普通なんでここにいるの、とか、そういう疑問来ないか?」
「あ、そうですね。なんでいるんですかここに」
「『ご両親に怒られるの怖くてひとりで帰れないからお兄ちゃん頼ってここで待ってたんだー、かーわーいーいー』じゃない。もうちょっと疑問を持て」
「その髪色も似合ってますけど、五十年くらい早いと思います」
「頭皮の心配もいらない。とりあえず話を進めるが、僕は君が考える『美ショタ様』じゃない」
そう言われた瞬間に。目の前のもやがいっぺんに晴れたような感覚がありました。それまで特別視界がわるいと感じていたわけではないんですけれど。
――受け付けカウンターが。ありませんでした。水音が大きくなり、わたしは驚いて周囲を見渡します。なにも。なにもなくて。霞がかった白い空間。けれど振り返ったときに、走り寄ればすぐのところに水車がありました。待合室で見た大きく立派なオブジェとしてのものではなくて、何年も何十年も、もしかしたらそれ以上も使われてきたのかもしれない古く小さな……水車。
わたしはそのどこに続いているのかわからない水の流れと、軋みながら回る水車をなにか信じられないような気持ちで眺め、そして先ほどカウンターがあったように思う方向へ向き直りました。
美ショタ様が立っていました。いえ。そっくりで、でもぜんぜん違う、だれか。真っ白な髪。それに、ルミエラ行きの汽車に乗った美ショタ様と同じ作りだけれど真っ白な服。そして……金色の瞳。
「はじめまして、『三田園子』。直接会うことはできないから、こうして君の記憶の中から構成した姿で失礼するよ」
「だれですか」
「君たちは『王杯』って呼んでる」
ぞわり、と背筋に冷たいものが走りました。わたしは今、相対してはいけない存在と話しているのだ、と自分の全身の反応が理性へと教えてきました。『王杯』と名乗った美ショタ様似のだれかは、薄くほほえんで左手の指を鳴らします。途端に、四肢の緊張が解けました。
「君の行動はじつにおもしろかったよ。予想外のことをいろいろしてくれたけれど、おおむね想定通りだ。さて、僕がここで君の前に現れた理由はなんだと思う?」
「漂白したらメッキがはがれるって言いたかったんですよねごめんなさい」
「違う。そもそもメッキじゃない、神器をなんだと思ってるんだ。『三田園子』。君の結論を出すときが来たよ」
「え……」
どきり、としました。『王杯』は笑いました。
「違うよ。あいつと結婚するかどうかは、正直僕にはどうでもいい。僕は君を選んだ。君は僕が考えていたことを成した。――なので、選ばせてあげる。どうする?」
「え、その姿で結論とか、オリヴィエ様のこと以外になにが」
「君は、『ソノコ・ミタ』ではなく『三田園子』と書いたね」
そう言われてわたしは……喉元にナイフを突きつけられたような緊迫感を、いえ、もっと他のなにか。焦りという言葉に収まらない、切実な感覚を覚えました。
わたしは――ソノコ・ミタで、三田園子で。
「そうだよ。それを、君に選ばせてあげるってことだ」
謎かけめいていて。それでもその意図することははっきりとわたしへ向けられていました。でもそれをどうやって成すのでしょうか。わたしは今、ここに。アウスリゼに『ソノコ・ミタ』として生きている。『三田園子』ではない。どうやって選ぶことが……選ぶ余地があるというのだろう。
「僕が君を選んだ理由は、いくつかあるよ。その中の一番大きい理由だけ伝えるよ。『三田園子』は、生きるつもりがなかった」
それは、問いかけですらありませんでした。なのでわたしは少し笑いながらうなずきました。……他人には、うそではない気持ちで、長生きしてとかずっと生きてとか、平気で言えるのに。心の底から願えるのに。けれど、自分の未来は想像できなくて。何度も何度も周回した、グレⅡシナリオのオリヴィエ様のように。時が来たら、終わらされる以外の選択肢がないとぼんやり感じていました。だからその先になにがあるか想像できないし、ずっとわからなかった。でも、それがなんだというのだろう。それがわたしだ。
「僕にとっては都合がよかった。自分の生活にも、人生にも、命にも興味がない人間。けれど『この世界』を理解し、その発展を真に願う者。適任だったんだよ、君は」
たしかに、わたしほどグレⅡ世界のことを考え続けたオタは少ないかもしれません。十三歳のときから、ずっと。たくさんプレイしただけではなく、たくさんの二次創作作品を読みました。わたしも手習いのように書いたこともあった。オリヴィエ様がもし、生き延びたなら。そしたら、きっといつかステキな女性と恋に落ちて、そして結婚して、幸せになって。もちろん独身を貫くように描かれた作品だってあった。一番多かったのはたぶんリシャールとのBL主従モノ。次世代どうするのとかのつっこみは置いておいて、みんな、オリヴィエ様に生きていてほしかった。あんな終わり方をしてほしくなかった。
ゲーム上で一度も描かれなかった……笑顔で生きてほしかった。
「そうやって君は必死になってくれた。『この世界』の成り行きを変えるために。思っていた以上に君はいろいろなことを動かしてくれたし、それは僕の介入によらないものだった。だから、ご褒美をあげようと思って」
にっこりと、美ショタ様の顔で『王杯』はほほえみます。美ショタ様の姿になったのってきっとこのナチュラル上位者ムーブが似合うからだと思います。わたしが疑問を口にするよりも早く、『王杯』は言葉を続けました。
「君が、『あちら』でどう生きるかも、『こちら』でどうするかも、僕にはどうでもいいんだ。君の役目は終わったから。だから自分で決めなよ。あとは――好きにしたまえ」
水音が。水車が回っています。「君の設定がおもしろかったから、ここにしたんだ」と言って、『王杯』はすっと右手を伸ばして先を指差しました。
「出口はあそこ。これから君が選ぶものは、君が選んだものだ。どちらにせよそれを尊重するよ。――まあ、せいぜい悩むといいよ」
ふしぎと疑問を抱かずに、わたしは差された方向を目指しました。そこには光が。戸口から差し込むような、光が。そこをくぐったとき、まぶしくて目をおもいっきりつぶりました。
しん、と耳の底ですべての音が消えたような感覚があって。
先に戻ってきた感覚は、首元をなでる風。日差しの暑さ。まぶたを通しても見える、光。
そして、とても聞き慣れた、けれど遠い記憶のはずの、『とおりゃんせ』の電子音。それに、喧騒、自動車の走行音。
――――電子音⁉
わたしは、目を開けました。視界に飛び込んできた情報を、頭が処理するのに時間がかかりました。たくさんの色、形、人。わたしは、自分の立っている場所がどこかを確認するためにあたりを見回します。信じられない気持ちで、それでも確定的な外からの刺激に、わたしは太陽を仰ぐように『青い標識』を見上げました。
『県道 602 福岡』
文字が目に入ったときに思ったのは、「あ、日本語」でした。すっごくアジア。理解が追いつかず、しばらくのちにフリーズから立ち上がったわたしは声を張り上げて言いました。
「……うそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお⁉」
「はい、あってます」
「では、署名を」
差し出された書類に、わたしは名前を記しました。
『三田園子』
そして、書き終えたときに。書類と筆記具は風に融けるように消えました。
しん、と空気が変わったような、肌触りが澄んだような、そんな感覚がありました。そして、水音。待合室で聴いていた、水車の水音。
「いろいろ言ってくれたね。ボケたとか漂白とか」
右手から響いた声に、え? と思いながら受け付けカウンターを見ました。ちょうどわたしの胸あたりの高さの台の向こう、だれかが座っています。
「そもそも僕は硫化が起こるような三流品じゃない。それに適切な管理を受けているから、そんなのいらない」
「美ショタ様⁉ なんで髪染めしちゃったんですか⁉」
真っ白です! 真っ白な髪! えー、せっかくオリヴィエ様が赤髪にして、すんごくそっくりになったのに! もしかして、オリヴィエ様みたいになりたくて、銀髪目指して脱色したのかな? そしたら白くなっちゃった? え、なにそれかわいい。ツンデレ美ショタの特大デレかわいい。推せる。オリヴィエ様の次くらいに推せる。
「……あー、そう来る? 普通なんでここにいるの、とか、そういう疑問来ないか?」
「あ、そうですね。なんでいるんですかここに」
「『ご両親に怒られるの怖くてひとりで帰れないからお兄ちゃん頼ってここで待ってたんだー、かーわーいーいー』じゃない。もうちょっと疑問を持て」
「その髪色も似合ってますけど、五十年くらい早いと思います」
「頭皮の心配もいらない。とりあえず話を進めるが、僕は君が考える『美ショタ様』じゃない」
そう言われた瞬間に。目の前のもやがいっぺんに晴れたような感覚がありました。それまで特別視界がわるいと感じていたわけではないんですけれど。
――受け付けカウンターが。ありませんでした。水音が大きくなり、わたしは驚いて周囲を見渡します。なにも。なにもなくて。霞がかった白い空間。けれど振り返ったときに、走り寄ればすぐのところに水車がありました。待合室で見た大きく立派なオブジェとしてのものではなくて、何年も何十年も、もしかしたらそれ以上も使われてきたのかもしれない古く小さな……水車。
わたしはそのどこに続いているのかわからない水の流れと、軋みながら回る水車をなにか信じられないような気持ちで眺め、そして先ほどカウンターがあったように思う方向へ向き直りました。
美ショタ様が立っていました。いえ。そっくりで、でもぜんぜん違う、だれか。真っ白な髪。それに、ルミエラ行きの汽車に乗った美ショタ様と同じ作りだけれど真っ白な服。そして……金色の瞳。
「はじめまして、『三田園子』。直接会うことはできないから、こうして君の記憶の中から構成した姿で失礼するよ」
「だれですか」
「君たちは『王杯』って呼んでる」
ぞわり、と背筋に冷たいものが走りました。わたしは今、相対してはいけない存在と話しているのだ、と自分の全身の反応が理性へと教えてきました。『王杯』と名乗った美ショタ様似のだれかは、薄くほほえんで左手の指を鳴らします。途端に、四肢の緊張が解けました。
「君の行動はじつにおもしろかったよ。予想外のことをいろいろしてくれたけれど、おおむね想定通りだ。さて、僕がここで君の前に現れた理由はなんだと思う?」
「漂白したらメッキがはがれるって言いたかったんですよねごめんなさい」
「違う。そもそもメッキじゃない、神器をなんだと思ってるんだ。『三田園子』。君の結論を出すときが来たよ」
「え……」
どきり、としました。『王杯』は笑いました。
「違うよ。あいつと結婚するかどうかは、正直僕にはどうでもいい。僕は君を選んだ。君は僕が考えていたことを成した。――なので、選ばせてあげる。どうする?」
「え、その姿で結論とか、オリヴィエ様のこと以外になにが」
「君は、『ソノコ・ミタ』ではなく『三田園子』と書いたね」
そう言われてわたしは……喉元にナイフを突きつけられたような緊迫感を、いえ、もっと他のなにか。焦りという言葉に収まらない、切実な感覚を覚えました。
わたしは――ソノコ・ミタで、三田園子で。
「そうだよ。それを、君に選ばせてあげるってことだ」
謎かけめいていて。それでもその意図することははっきりとわたしへ向けられていました。でもそれをどうやって成すのでしょうか。わたしは今、ここに。アウスリゼに『ソノコ・ミタ』として生きている。『三田園子』ではない。どうやって選ぶことが……選ぶ余地があるというのだろう。
「僕が君を選んだ理由は、いくつかあるよ。その中の一番大きい理由だけ伝えるよ。『三田園子』は、生きるつもりがなかった」
それは、問いかけですらありませんでした。なのでわたしは少し笑いながらうなずきました。……他人には、うそではない気持ちで、長生きしてとかずっと生きてとか、平気で言えるのに。心の底から願えるのに。けれど、自分の未来は想像できなくて。何度も何度も周回した、グレⅡシナリオのオリヴィエ様のように。時が来たら、終わらされる以外の選択肢がないとぼんやり感じていました。だからその先になにがあるか想像できないし、ずっとわからなかった。でも、それがなんだというのだろう。それがわたしだ。
「僕にとっては都合がよかった。自分の生活にも、人生にも、命にも興味がない人間。けれど『この世界』を理解し、その発展を真に願う者。適任だったんだよ、君は」
たしかに、わたしほどグレⅡ世界のことを考え続けたオタは少ないかもしれません。十三歳のときから、ずっと。たくさんプレイしただけではなく、たくさんの二次創作作品を読みました。わたしも手習いのように書いたこともあった。オリヴィエ様がもし、生き延びたなら。そしたら、きっといつかステキな女性と恋に落ちて、そして結婚して、幸せになって。もちろん独身を貫くように描かれた作品だってあった。一番多かったのはたぶんリシャールとのBL主従モノ。次世代どうするのとかのつっこみは置いておいて、みんな、オリヴィエ様に生きていてほしかった。あんな終わり方をしてほしくなかった。
ゲーム上で一度も描かれなかった……笑顔で生きてほしかった。
「そうやって君は必死になってくれた。『この世界』の成り行きを変えるために。思っていた以上に君はいろいろなことを動かしてくれたし、それは僕の介入によらないものだった。だから、ご褒美をあげようと思って」
にっこりと、美ショタ様の顔で『王杯』はほほえみます。美ショタ様の姿になったのってきっとこのナチュラル上位者ムーブが似合うからだと思います。わたしが疑問を口にするよりも早く、『王杯』は言葉を続けました。
「君が、『あちら』でどう生きるかも、『こちら』でどうするかも、僕にはどうでもいいんだ。君の役目は終わったから。だから自分で決めなよ。あとは――好きにしたまえ」
水音が。水車が回っています。「君の設定がおもしろかったから、ここにしたんだ」と言って、『王杯』はすっと右手を伸ばして先を指差しました。
「出口はあそこ。これから君が選ぶものは、君が選んだものだ。どちらにせよそれを尊重するよ。――まあ、せいぜい悩むといいよ」
ふしぎと疑問を抱かずに、わたしは差された方向を目指しました。そこには光が。戸口から差し込むような、光が。そこをくぐったとき、まぶしくて目をおもいっきりつぶりました。
しん、と耳の底ですべての音が消えたような感覚があって。
先に戻ってきた感覚は、首元をなでる風。日差しの暑さ。まぶたを通しても見える、光。
そして、とても聞き慣れた、けれど遠い記憶のはずの、『とおりゃんせ』の電子音。それに、喧騒、自動車の走行音。
――――電子音⁉
わたしは、目を開けました。視界に飛び込んできた情報を、頭が処理するのに時間がかかりました。たくさんの色、形、人。わたしは、自分の立っている場所がどこかを確認するためにあたりを見回します。信じられない気持ちで、それでも確定的な外からの刺激に、わたしは太陽を仰ぐように『青い標識』を見上げました。
『県道 602 福岡』
文字が目に入ったときに思ったのは、「あ、日本語」でした。すっごくアジア。理解が追いつかず、しばらくのちにフリーズから立ち上がったわたしは声を張り上げて言いました。
「……うそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお⁉」
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