143 / 247
そして、和平協議へ
143話 えっ、それってどういう
しおりを挟む
どっと言葉ではない声がひとつになり、球場が縦揺れしました。わたしもカヤお嬢様もそれに和しています。かっけええええええええええええええ!!!!!!!!
初球! 初球から! 宣言通り!!! ホーーーーーーーーーームラン!!!!
「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
わたしとカヤお嬢様の飛び上がっての絶叫がハモります。女性警備さんが「すっ、ごーい」と感心しながら拍手しています。ですよね! すごいですよね! 宣言からの! 初球!!!! なにこれちょうかっこいい!!!!
リュシアン・ポミエ選手がホームベースへ戻って来られたら、もう一度わっと歓声が上がりました。そりゃそうですよ。冬季リーグとはいえ、予告ホームランですよ! 沸きますって!
あのですね。元々は故障してからずっと自チームで二軍だったポミエ選手。じつは、今冬季リーグでもあんまり成績は良くなかったんです。そして今はリーグの最終週。通常のリーグに戻る選手たちには、移動の関係もあってもうこちらには参加されていない人もいます。わたしの最推し選手である、オリヴィエ様そっくりさんのティミー・ロージェル選手も、お国がラキルソンセンなので先週末離脱されました。
そんな中で、ポミエ選手が今日の試合でスタメンであるということ……チームは違いますが、彼もラキルソンセンにあるチームの選手です。……トライアウト的ななにか……他球団からのスカウト待ち……あんまり上手く行ってなかったんじゃないでしょうか。
そう考えたら本当に胸に来るものがあって。ベンチへ戻る前にすでにチームメイトたちからぼこぼこにされているポミエ選手の姿がかすんで見えました。すごい。すごいよ。がんばった。そしてすごくがんばってる。わたしもがんばろう。自然とそう思えました。
「すごい、すごいー! ソノコ様に、ソノコ様へのホームラン!」
カヤお嬢様が上気した顔でそうおっしゃったので、「えええええええええ」と反応してしまいました。「だって、だって!」とわたしに向き直って、満面の笑顔でカヤお嬢様は断言されました。
「ソノコ様は打球を見ていたからわからなかったかもしれないけど! ポミエ選手、打ったあと、ソノコ様を見ていたもの!」
「いやそれたまたまこっち向いただけ……」
「ぜったい! ぜったいよ! ぜったいソノコ様を見ていたわ!」
「はっはっはっは」
女性警備さんも苦笑いされていました。球場内の興奮冷めやらぬ中、わたしたちは席へ戻ります。
「あのね! さっきのホームランはね! ソノコ様へのなのよ!」
と、カヤお嬢様が興奮気味におっしゃり。美ショタ様が「へえ、どういうこと?」とお尋ねになり。……オリヴィエ様がとてもキレイな笑顔で「興味深いね、私も聞きたいな」とカヤお嬢様を促しました。え、なにそれこわい。「いえ、なにも、なにもないです問題ないです」と言ってみたところ「それは聞いてから私が判断するよ」とにっこりされました。え、なにそれこわい。で、カヤお嬢様の身振り手振りあることないこと報告が終わるまで、わたしはがっちりと右腕をとられていてですね。はい。カヤお嬢様の方を向いて適宜相づちを入れているオリヴィエ様の耳裏あたりを拝見しながら、まじかー、この角度でもかっこいいのかーと思ったりしていました。はい。かっこよかったです。はい。
「――ソノコ」
「はいなんでしょうここにおりますなんなりとお申し付けくださいどこへなりと参ります」
「ずっと私のそばにいて。いくつか尋ねたいことがあるけれど、いいかな?」
「はいもちろんです」
「ずっとそばにいてくれるんだね、うれしい。二十四番のポミエ選手とは、面識があるのかな」
「えっと、はい。一度練習場でお会いしました」
オリヴィエ様がにーっこりと笑顔を深められました。すてき。でもなんかこわい。
「なにか話した?」
「えーっと。冬季リーグに参加している理由とか……」
「そんなに込み入った話ができるくらい長い時間?」
「えっと。ごはん食べてて。屋台で」
「ふん? 選手が屋台にいたの?」
「えーっと、あの、スポンサーのシリル・フォールさんが。なんか、わたしたちのために貸し切ってくださって」
「ふん?」
「で、練習帰りに寄ってくださって。で、いっしょにごはん食べて」
「ふーん」
ちょっと目を細めてわたしをじっとご覧になってから、オリヴィエ様はわたしが着ているユニフォームのすそを引っ張りつつ「で、これを着るくらい仲良くなったんだ?」とおっしゃいました。
「えっ? あの、仲良くっていうか、応援したいなって」
「ふうん」
場内アナウンスが、四アウトで次は五回表になることを告げました。興奮が冷めやらぬざわざわとした空気感の中、オリヴィエ様はぎゅっとわたしの肩を引き寄せて、わたしの耳に口づけるように低い声でささやきました。
「――本当に、あなたは。だれでも彼でも魅惑して回る。閉じ込めておかなきゃだめかな」
えっと。その後の記憶があいまいです。はい。
ただ帰宅後、美ショタ様に「流されるなよ!」とこってり怒られたことははっきり覚えています。なぜ。
はい。で、次の日です。クロヴィスが公使館に来ました。民家仕様の建物に巨人の貴族がいる違和感たるや。シルバニアファミリーのお家を使ってジェニー人形で遊ぶみたいな。ごめんそれは言いすぎた。三階の、事務室として使用していた部屋にみんなで集まりました。なんだかんだそこが一番広いので。
「え……? 僕必要?」
ちょっと嫌そうな感じで美ショタ様がおっしゃいました。今後ルミエラへ戻るのにどうするかの話し合いの、関係者説明会っぽいものなので、警護対象の美ショタ様はもちろん必要です。はい。むしろなんでわたしがいるのか。いちおうレアさんや警備さんといっしょに階段側へ控えています。まあ給仕係みたいなものです。たぶん。
「複数の行程を考えました」
ミュラさんが仕事できるオーラで応接用ローテーブルに書類を並べて行きます。ちょっとつま先立ちしてみましたが当然見えませんでした。はい。おかしいな、視力5.0になったはずなのに。ちょっとだけレアさんに笑われました。
がんがん話が進んでいきます。嫌がったわりにはちゃんと話についていって、適宜質問や意見をしている美ショタ様です。「じゃあ僕は、あさっての午前に蒸気機関車で帰ろう」とおっしゃいました。えっ、なにそれ展開早い。
「冬季リーグの試合も観られたしね。兄さんとは別行動の方がいい」
「反抗期か。兄はさみしいよ」
「よく言う。ソノコさえいればいいくせに」
「わかっているね。さすが私の弟だ」
クロヴィスが一瞬きょっとーんとしました。それから「あ、そういう」と納得したような声をあげてわたしを見ました。なに。なんなの。なにがそういうなの。
「じゃあ荷造りするから僕は抜けるよ。せいぜい気をつけてね、オリヴィエ兄さん」
「ああ。先に戻って父さんと母さんにしぼられてろ」
「兄さんたちのバカアベックぶり伝えとくから。そっちが覚悟しときなよ」
ゆっくりと階段を降りて去っていく美ショタ様は、なんだかんだお兄ちゃんだいすきっ子なんだなあ、と思います。オリヴィエ様と別行動で先に帰ってしまえば、警備のみなさんはオリヴィエ様警護に集中できますからね。デレか。これがデレなのかツン九割九分の美ショタくん。わかりづらいな。かわいいじゃないか。
ミュラさんは、しばらくの間公使館に残って残務整理をされます。そしてこの公使館を、今後どのように用いていくかも道筋を立てて行くそうです。よかった、ずっとルミエラに戻らないわけではないみたい。
もう長いことレテソルに居るけれど、いざ帰るとなるとわたしもルミエラでの生活が懐かしくなってきました。みんな元気かな。トビくんにオレリーちゃん。それに、フォーコネ先生に、雑貨屋のユーグさん。カチカチもまたやりたいな。交通局のみなさんも、お元気かな。
そんなことを考えていたので、呼ばれていたのに気づきませんでした。レアさんに「ソノコお、あなたのことよ」と服を引っ張られて顔を上げます。
「私とソノコ。二人で領境を越えることにする。それでいいかい?」
オリヴィエ様が、すごくやさしい瞳で、わたしをご覧になっていました。
初球! 初球から! 宣言通り!!! ホーーーーーーーーーームラン!!!!
「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
わたしとカヤお嬢様の飛び上がっての絶叫がハモります。女性警備さんが「すっ、ごーい」と感心しながら拍手しています。ですよね! すごいですよね! 宣言からの! 初球!!!! なにこれちょうかっこいい!!!!
リュシアン・ポミエ選手がホームベースへ戻って来られたら、もう一度わっと歓声が上がりました。そりゃそうですよ。冬季リーグとはいえ、予告ホームランですよ! 沸きますって!
あのですね。元々は故障してからずっと自チームで二軍だったポミエ選手。じつは、今冬季リーグでもあんまり成績は良くなかったんです。そして今はリーグの最終週。通常のリーグに戻る選手たちには、移動の関係もあってもうこちらには参加されていない人もいます。わたしの最推し選手である、オリヴィエ様そっくりさんのティミー・ロージェル選手も、お国がラキルソンセンなので先週末離脱されました。
そんな中で、ポミエ選手が今日の試合でスタメンであるということ……チームは違いますが、彼もラキルソンセンにあるチームの選手です。……トライアウト的ななにか……他球団からのスカウト待ち……あんまり上手く行ってなかったんじゃないでしょうか。
そう考えたら本当に胸に来るものがあって。ベンチへ戻る前にすでにチームメイトたちからぼこぼこにされているポミエ選手の姿がかすんで見えました。すごい。すごいよ。がんばった。そしてすごくがんばってる。わたしもがんばろう。自然とそう思えました。
「すごい、すごいー! ソノコ様に、ソノコ様へのホームラン!」
カヤお嬢様が上気した顔でそうおっしゃったので、「えええええええええ」と反応してしまいました。「だって、だって!」とわたしに向き直って、満面の笑顔でカヤお嬢様は断言されました。
「ソノコ様は打球を見ていたからわからなかったかもしれないけど! ポミエ選手、打ったあと、ソノコ様を見ていたもの!」
「いやそれたまたまこっち向いただけ……」
「ぜったい! ぜったいよ! ぜったいソノコ様を見ていたわ!」
「はっはっはっは」
女性警備さんも苦笑いされていました。球場内の興奮冷めやらぬ中、わたしたちは席へ戻ります。
「あのね! さっきのホームランはね! ソノコ様へのなのよ!」
と、カヤお嬢様が興奮気味におっしゃり。美ショタ様が「へえ、どういうこと?」とお尋ねになり。……オリヴィエ様がとてもキレイな笑顔で「興味深いね、私も聞きたいな」とカヤお嬢様を促しました。え、なにそれこわい。「いえ、なにも、なにもないです問題ないです」と言ってみたところ「それは聞いてから私が判断するよ」とにっこりされました。え、なにそれこわい。で、カヤお嬢様の身振り手振りあることないこと報告が終わるまで、わたしはがっちりと右腕をとられていてですね。はい。カヤお嬢様の方を向いて適宜相づちを入れているオリヴィエ様の耳裏あたりを拝見しながら、まじかー、この角度でもかっこいいのかーと思ったりしていました。はい。かっこよかったです。はい。
「――ソノコ」
「はいなんでしょうここにおりますなんなりとお申し付けくださいどこへなりと参ります」
「ずっと私のそばにいて。いくつか尋ねたいことがあるけれど、いいかな?」
「はいもちろんです」
「ずっとそばにいてくれるんだね、うれしい。二十四番のポミエ選手とは、面識があるのかな」
「えっと、はい。一度練習場でお会いしました」
オリヴィエ様がにーっこりと笑顔を深められました。すてき。でもなんかこわい。
「なにか話した?」
「えーっと。冬季リーグに参加している理由とか……」
「そんなに込み入った話ができるくらい長い時間?」
「えっと。ごはん食べてて。屋台で」
「ふん? 選手が屋台にいたの?」
「えーっと、あの、スポンサーのシリル・フォールさんが。なんか、わたしたちのために貸し切ってくださって」
「ふん?」
「で、練習帰りに寄ってくださって。で、いっしょにごはん食べて」
「ふーん」
ちょっと目を細めてわたしをじっとご覧になってから、オリヴィエ様はわたしが着ているユニフォームのすそを引っ張りつつ「で、これを着るくらい仲良くなったんだ?」とおっしゃいました。
「えっ? あの、仲良くっていうか、応援したいなって」
「ふうん」
場内アナウンスが、四アウトで次は五回表になることを告げました。興奮が冷めやらぬざわざわとした空気感の中、オリヴィエ様はぎゅっとわたしの肩を引き寄せて、わたしの耳に口づけるように低い声でささやきました。
「――本当に、あなたは。だれでも彼でも魅惑して回る。閉じ込めておかなきゃだめかな」
えっと。その後の記憶があいまいです。はい。
ただ帰宅後、美ショタ様に「流されるなよ!」とこってり怒られたことははっきり覚えています。なぜ。
はい。で、次の日です。クロヴィスが公使館に来ました。民家仕様の建物に巨人の貴族がいる違和感たるや。シルバニアファミリーのお家を使ってジェニー人形で遊ぶみたいな。ごめんそれは言いすぎた。三階の、事務室として使用していた部屋にみんなで集まりました。なんだかんだそこが一番広いので。
「え……? 僕必要?」
ちょっと嫌そうな感じで美ショタ様がおっしゃいました。今後ルミエラへ戻るのにどうするかの話し合いの、関係者説明会っぽいものなので、警護対象の美ショタ様はもちろん必要です。はい。むしろなんでわたしがいるのか。いちおうレアさんや警備さんといっしょに階段側へ控えています。まあ給仕係みたいなものです。たぶん。
「複数の行程を考えました」
ミュラさんが仕事できるオーラで応接用ローテーブルに書類を並べて行きます。ちょっとつま先立ちしてみましたが当然見えませんでした。はい。おかしいな、視力5.0になったはずなのに。ちょっとだけレアさんに笑われました。
がんがん話が進んでいきます。嫌がったわりにはちゃんと話についていって、適宜質問や意見をしている美ショタ様です。「じゃあ僕は、あさっての午前に蒸気機関車で帰ろう」とおっしゃいました。えっ、なにそれ展開早い。
「冬季リーグの試合も観られたしね。兄さんとは別行動の方がいい」
「反抗期か。兄はさみしいよ」
「よく言う。ソノコさえいればいいくせに」
「わかっているね。さすが私の弟だ」
クロヴィスが一瞬きょっとーんとしました。それから「あ、そういう」と納得したような声をあげてわたしを見ました。なに。なんなの。なにがそういうなの。
「じゃあ荷造りするから僕は抜けるよ。せいぜい気をつけてね、オリヴィエ兄さん」
「ああ。先に戻って父さんと母さんにしぼられてろ」
「兄さんたちのバカアベックぶり伝えとくから。そっちが覚悟しときなよ」
ゆっくりと階段を降りて去っていく美ショタ様は、なんだかんだお兄ちゃんだいすきっ子なんだなあ、と思います。オリヴィエ様と別行動で先に帰ってしまえば、警備のみなさんはオリヴィエ様警護に集中できますからね。デレか。これがデレなのかツン九割九分の美ショタくん。わかりづらいな。かわいいじゃないか。
ミュラさんは、しばらくの間公使館に残って残務整理をされます。そしてこの公使館を、今後どのように用いていくかも道筋を立てて行くそうです。よかった、ずっとルミエラに戻らないわけではないみたい。
もう長いことレテソルに居るけれど、いざ帰るとなるとわたしもルミエラでの生活が懐かしくなってきました。みんな元気かな。トビくんにオレリーちゃん。それに、フォーコネ先生に、雑貨屋のユーグさん。カチカチもまたやりたいな。交通局のみなさんも、お元気かな。
そんなことを考えていたので、呼ばれていたのに気づきませんでした。レアさんに「ソノコお、あなたのことよ」と服を引っ張られて顔を上げます。
「私とソノコ。二人で領境を越えることにする。それでいいかい?」
オリヴィエ様が、すごくやさしい瞳で、わたしをご覧になっていました。
1
お気に入りに追加
299
あなたにおすすめの小説
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
(完結)「君を愛することはない」と言われて……
青空一夏
恋愛
ずっと憧れていた方に嫁げることになった私は、夫となった男性から「君を愛することはない」と言われてしまった。それでも、彼に尽くして温かい家庭をつくるように心がければ、きっと愛してくださるはずだろうと思っていたのよ。ところが、彼には好きな方がいて忘れることができないようだったわ。私は彼を諦めて実家に帰ったほうが良いのかしら?
この物語は憧れていた男性の妻になったけれど冷たくされたお嬢様を守る戦闘侍女たちの活躍と、お嬢様の恋を描いた作品です。
主人公はお嬢様と3人の侍女かも。ヒーローの存在感増すようにがんばります! という感じで、それぞれの視点もあります。
以前書いたもののリメイク版です。多分、かなりストーリーが変わっていくと思うので、新しい作品としてお読みください。
※カクヨム。なろうにも時差投稿します。
※作者独自の世界です。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
月が隠れるとき
いちい千冬
恋愛
ヒュイス王国のお城で、夜会が始まります。
その最中にどうやら王子様が婚約破棄を宣言するようです。悪役に仕立て上げられると分かっているので帰りますね。
という感じで始まる、婚約破棄話とその顛末。全8話。⇒9話になりました。
小説家になろう様で上げていた「月が隠れるとき」シリーズの短編を加筆修正し、連載っぽく仕立て直したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる