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そして、和平協議へ
120話 おどろくと、ひっこむし出てくるし
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「……ヴィゴ医師。あなたが見過ごしてきたことは、決して小さなことではない。なので、わたしが下した判断も変わらない。あなたはもうメラニーの医師ではない」
「承知しております……寛大なご処置に感謝いたします」
もう一度、ヴィゴ先生がしっかりと腰を折りました。クロヴィスはその姿をじっと眺めてから、階上にいるわたしたちの方へ視線を向けました。
「――医師団の者に尋ねる。……メラニーの、話し相手となる者を募集しようかと思っている。だれか適任はいないか」
ええええ、それって。待ってました、というようにレヴィ先生が声をあげました。すっごくたのしそう。
「あら、それでしたら僕、とてもいい人材を知っています。医師としての経験が長くて、メラニー夫人をよく知る人です。最近お仕事も辞められたそうですし。グザヴィエ・ヴィゴさんっておっしゃるんですけど」
「医師団としてその者を推薦するか」
「もちろんです。今から推薦状にみんなの署名もらってきましょうか? こんなに適任の人は、この世に存在しないってくらい」
「わかった。後ほどわたしの部屋に持ってきなさい」
なんでしょうこれデキレですか。マッチポンプですか。台本ありましたよね。なんでわたしにはくれなかったんです? とりあえず円満に終わりそうなので問題なしですけど!
クロヴィスはそのまま、ヴィゴ先生を見ずに階段を登ってきました。メラニーが肩越しにヴィゴ先生を見ています。すれ違うとき目が合って、クロヴィスは少しほほえんだように見えました。
「……ということで、推薦状書きたいの。ちょっと医師団の部屋来てくださらない? ヴィゴせんせ」
ヴィゴ先生はこちらに背を向けて立っています。帽子をもう一度ゆっくりとかぶったので、みんな身がまえました。考えるような時間があってから、ヴィゴ先生はおっしゃいます。
「……昨日、デュリュフレ領への汽車を取った。予約を、取り消してくる」
全力でみんなほっとしました。
レヴィ先生が「じゃあ僕もいっしょにお散歩行ってくるわぁ」と、ヴィゴ先生についていきました。ハンカチってきっとレヴィ先生のですよね。後日返しましょう。鼻水まみれですし。なんの香料か聞かなきゃ。
ということで一件落着しまして、わたしとオリヴィエ様は控室に戻りました。完全に道に迷いましたが近くにいらしたメイドさんが案内してくださいました。ありがとうございます。ミュラさんは白い典礼服でキリッとされていました。キリッと。で、警備兵としてアベルがいました。クロヴィスのおうちではもれなくついてくる感じですね。
オリヴィエ様は、昨夜なにもなかったかのように振る舞ってくれています。ミュラさんも紳士なのでもちろん「なにあったの?」とか聞いてくることはありません。なのでわたしひとりでぎくしゃくしています。はい、さっきはヴィゴ先生のことでなにもかも吹っ飛んでましたけど! でも! 忘れろというのは! むりな話でして! そして普通にしていろというのも! むりな話でして! だってやっぱりオリヴィエ様気づいていらしたんだものおおおおおおおおおおお!!!
とりあえず、お手洗いへ行ってきます! と宣言して、入ったばかりの控室から逃げました。メイドさんがにっこりと案内してくれました。結論から言うと顔がずたぼろだったので逃げてきて正解でした。応急処置します。応急じゃすまないくらい処置したいですけどむりなので応急処置します。どうにもならないので諦めが肝心と思っておきます。オリヴィエ様の近くをうろちょろするのにちょうどいい手頃な美少女とかだったらどれほどよかったことでしょう。残念ながらどういじくってもわたしの顔ですので。ええ。
なんだかんだいい時間にはなったようで、わたしが部屋に戻って少しくらいにお迎えがきました。ヤング執事さん。案内されて和平協議の場へ。よく知らないですけど会議場みたいのもあるんですね、クロヴィスのおうちって。まあ広いし公爵家だしね。
「では――ソノコ」
控室ドアを出たところでオリヴィエ様がわたしの左側に立たれ、わたしをご覧になって貴重なみ声でわたしの名前を呼んでくださいました。はいなんでしょうここに祭壇を築きますかお任せください捧げる心臓はわたしのでいいですか。心の質問の回答を待っていたところ沈黙が落ちました。ゆっくりとオリヴィエ様はみ口を開かれて「――エスコートを、ソノコ」とおっしゃいました。
「――え?」
「さあ、はやく」
たしかに、オリヴィエ様は右肘をわたしの側に――ぎゃああああああああああああああああわたし最近叫んでばかりだろぎゃあああああああああああ‼
否が応でもありません、もう周りの視線も痛かったですしオリヴィエ神の圧もすごかったので触れるか触れないかくらいの感じで手を浮かせました。あのですね、エスコートは。エスコートは。以前コンサートでのあの。あの。スライド手つなぎを思い出してですね。自分でも耳まで顔が赤くなっているのがわかります。触ってないのはすぐにバレて、歩きだしたらそっと「手をつないだ方がいいのかな」とわたしにだけ聞こえるような声で言われてしまいました。あわててわたしはオリヴィエ様のみ肘に手を添えました。触れた場所からわたしの異常脈拍が伝わらないか深刻に心配です。オリヴィエ様は案内の歩調ではなくて、わたしのリーチの長さにあわせて歩いてくださいました。やさしい。すき。
両開きの豪華な扉の前に来ました。前にミュラさんが謁見しに来たのとはまた違うところです。どこをどう通って来たとか考えられないのでここがどこかさっぱりです。全身よろい警備兵さん二人が、いっしょに扉を開けてわたしたちを中に入れてくれました。絵に描いたように国際会議とか開かれそうな楕円のテーブルがある会議室でした。会場係の侍従さんに指示された席へわたしが着こうとすると、オリヴィエ様がその椅子を引いてくださいます。ぎゃあああああああああああすてきすき。そのままオリヴィエ様はなぜかわたしの左隣の席へ。えいやそこどう見ても下座。わたしより下座。あなた様宰相様。おもいっきり案内の執事さんとか会場係さんとかが困っていらっしゃいましたが、しれっとされていました。ミュラさんはちょっと「ん?」というような顔をされただけで、わたしの右側に座られました。まあオリヴィエ様が最下座に着いちゃったからそうなるよね……しかたないね……。
すごく緊張感あふれる場の空気に、オリヴィエ様効果もあいまってかなりどきどきしていたら、やがて見たことあるようなないような顔のおじさんたちが中に入ってきて、わたしたちの向かい側に座っていかかれました。ありますね。見たことありますね。領境警備隊基地で、宣戦布告に関する軍議を行ったときにいらしたおじさんたちです。戦線のときと違ってちょっと豪華な服着てます。あちらもちらちらとわたしをご覧になっていました。で、入り口の警備兵さんたちがよろいの音を立てて敬礼したのがわかりました。そちらを見るとクロヴィスです。黒いジャケットの軍服に、真っ赤なマント。背が高いのですごく映えます。ミュラさんとオリヴィエ様が起立されたのでわたしもあわてて立ちました。おじさんたちもすっと立ちます。
「楽にしてくれ。席に着いていい。全員そろっ――てないな」
クロヴィスが一番奥の上座に座ったのち許しを得て全員座ったので、わたしも座り直します。微妙に椅子が高くて深く座ると足が床に着きません。バレたら子ども用椅子とか持ってこられそうなのでおすまし顔で浅く座りました。くっとオリヴィエ様が小さく喉を鳴らされました。バレてやんの……。
しばらくして、がしゃんがしゃんとまたよろいの音が聞こえました。扉の方を見たら、クロヴィスと同じ軍服に、黒いマントを着こなした砂色の髪の男性が立っていました。胸についてる勲章の数がエグい。初めて会う人だなーと思って見ていたら、その軍人さんはのんびりとした声でおっしゃいました。
「いやあ、ごめん。遅くなっちゃった。僕で最後かな?」
自分で目が丸くなったのを自覚できるほどの驚きでした。えーっ、まじで⁉ ぜんぜん窓際感ないじゃん‼
扉のところから、黒の軍人さんはわたしを見てにっこりされました。「やあ、ソナコ。元気だった?」その言葉でもう確定です。びっくりしすぎてわたしは素で言ってしまいました。
「……サルちゃん‼ かぁあっこいい‼」
場が静まって、サルちゃんが「今ごろ気づいた? 式場予約する?」と言い、わたしの喉がひくっとしました。しゃっくりがぶり返しました。
「承知しております……寛大なご処置に感謝いたします」
もう一度、ヴィゴ先生がしっかりと腰を折りました。クロヴィスはその姿をじっと眺めてから、階上にいるわたしたちの方へ視線を向けました。
「――医師団の者に尋ねる。……メラニーの、話し相手となる者を募集しようかと思っている。だれか適任はいないか」
ええええ、それって。待ってました、というようにレヴィ先生が声をあげました。すっごくたのしそう。
「あら、それでしたら僕、とてもいい人材を知っています。医師としての経験が長くて、メラニー夫人をよく知る人です。最近お仕事も辞められたそうですし。グザヴィエ・ヴィゴさんっておっしゃるんですけど」
「医師団としてその者を推薦するか」
「もちろんです。今から推薦状にみんなの署名もらってきましょうか? こんなに適任の人は、この世に存在しないってくらい」
「わかった。後ほどわたしの部屋に持ってきなさい」
なんでしょうこれデキレですか。マッチポンプですか。台本ありましたよね。なんでわたしにはくれなかったんです? とりあえず円満に終わりそうなので問題なしですけど!
クロヴィスはそのまま、ヴィゴ先生を見ずに階段を登ってきました。メラニーが肩越しにヴィゴ先生を見ています。すれ違うとき目が合って、クロヴィスは少しほほえんだように見えました。
「……ということで、推薦状書きたいの。ちょっと医師団の部屋来てくださらない? ヴィゴせんせ」
ヴィゴ先生はこちらに背を向けて立っています。帽子をもう一度ゆっくりとかぶったので、みんな身がまえました。考えるような時間があってから、ヴィゴ先生はおっしゃいます。
「……昨日、デュリュフレ領への汽車を取った。予約を、取り消してくる」
全力でみんなほっとしました。
レヴィ先生が「じゃあ僕もいっしょにお散歩行ってくるわぁ」と、ヴィゴ先生についていきました。ハンカチってきっとレヴィ先生のですよね。後日返しましょう。鼻水まみれですし。なんの香料か聞かなきゃ。
ということで一件落着しまして、わたしとオリヴィエ様は控室に戻りました。完全に道に迷いましたが近くにいらしたメイドさんが案内してくださいました。ありがとうございます。ミュラさんは白い典礼服でキリッとされていました。キリッと。で、警備兵としてアベルがいました。クロヴィスのおうちではもれなくついてくる感じですね。
オリヴィエ様は、昨夜なにもなかったかのように振る舞ってくれています。ミュラさんも紳士なのでもちろん「なにあったの?」とか聞いてくることはありません。なのでわたしひとりでぎくしゃくしています。はい、さっきはヴィゴ先生のことでなにもかも吹っ飛んでましたけど! でも! 忘れろというのは! むりな話でして! そして普通にしていろというのも! むりな話でして! だってやっぱりオリヴィエ様気づいていらしたんだものおおおおおおおおおおお!!!
とりあえず、お手洗いへ行ってきます! と宣言して、入ったばかりの控室から逃げました。メイドさんがにっこりと案内してくれました。結論から言うと顔がずたぼろだったので逃げてきて正解でした。応急処置します。応急じゃすまないくらい処置したいですけどむりなので応急処置します。どうにもならないので諦めが肝心と思っておきます。オリヴィエ様の近くをうろちょろするのにちょうどいい手頃な美少女とかだったらどれほどよかったことでしょう。残念ながらどういじくってもわたしの顔ですので。ええ。
なんだかんだいい時間にはなったようで、わたしが部屋に戻って少しくらいにお迎えがきました。ヤング執事さん。案内されて和平協議の場へ。よく知らないですけど会議場みたいのもあるんですね、クロヴィスのおうちって。まあ広いし公爵家だしね。
「では――ソノコ」
控室ドアを出たところでオリヴィエ様がわたしの左側に立たれ、わたしをご覧になって貴重なみ声でわたしの名前を呼んでくださいました。はいなんでしょうここに祭壇を築きますかお任せください捧げる心臓はわたしのでいいですか。心の質問の回答を待っていたところ沈黙が落ちました。ゆっくりとオリヴィエ様はみ口を開かれて「――エスコートを、ソノコ」とおっしゃいました。
「――え?」
「さあ、はやく」
たしかに、オリヴィエ様は右肘をわたしの側に――ぎゃああああああああああああああああわたし最近叫んでばかりだろぎゃあああああああああああ‼
否が応でもありません、もう周りの視線も痛かったですしオリヴィエ神の圧もすごかったので触れるか触れないかくらいの感じで手を浮かせました。あのですね、エスコートは。エスコートは。以前コンサートでのあの。あの。スライド手つなぎを思い出してですね。自分でも耳まで顔が赤くなっているのがわかります。触ってないのはすぐにバレて、歩きだしたらそっと「手をつないだ方がいいのかな」とわたしにだけ聞こえるような声で言われてしまいました。あわててわたしはオリヴィエ様のみ肘に手を添えました。触れた場所からわたしの異常脈拍が伝わらないか深刻に心配です。オリヴィエ様は案内の歩調ではなくて、わたしのリーチの長さにあわせて歩いてくださいました。やさしい。すき。
両開きの豪華な扉の前に来ました。前にミュラさんが謁見しに来たのとはまた違うところです。どこをどう通って来たとか考えられないのでここがどこかさっぱりです。全身よろい警備兵さん二人が、いっしょに扉を開けてわたしたちを中に入れてくれました。絵に描いたように国際会議とか開かれそうな楕円のテーブルがある会議室でした。会場係の侍従さんに指示された席へわたしが着こうとすると、オリヴィエ様がその椅子を引いてくださいます。ぎゃあああああああああああすてきすき。そのままオリヴィエ様はなぜかわたしの左隣の席へ。えいやそこどう見ても下座。わたしより下座。あなた様宰相様。おもいっきり案内の執事さんとか会場係さんとかが困っていらっしゃいましたが、しれっとされていました。ミュラさんはちょっと「ん?」というような顔をされただけで、わたしの右側に座られました。まあオリヴィエ様が最下座に着いちゃったからそうなるよね……しかたないね……。
すごく緊張感あふれる場の空気に、オリヴィエ様効果もあいまってかなりどきどきしていたら、やがて見たことあるようなないような顔のおじさんたちが中に入ってきて、わたしたちの向かい側に座っていかかれました。ありますね。見たことありますね。領境警備隊基地で、宣戦布告に関する軍議を行ったときにいらしたおじさんたちです。戦線のときと違ってちょっと豪華な服着てます。あちらもちらちらとわたしをご覧になっていました。で、入り口の警備兵さんたちがよろいの音を立てて敬礼したのがわかりました。そちらを見るとクロヴィスです。黒いジャケットの軍服に、真っ赤なマント。背が高いのですごく映えます。ミュラさんとオリヴィエ様が起立されたのでわたしもあわてて立ちました。おじさんたちもすっと立ちます。
「楽にしてくれ。席に着いていい。全員そろっ――てないな」
クロヴィスが一番奥の上座に座ったのち許しを得て全員座ったので、わたしも座り直します。微妙に椅子が高くて深く座ると足が床に着きません。バレたら子ども用椅子とか持ってこられそうなのでおすまし顔で浅く座りました。くっとオリヴィエ様が小さく喉を鳴らされました。バレてやんの……。
しばらくして、がしゃんがしゃんとまたよろいの音が聞こえました。扉の方を見たら、クロヴィスと同じ軍服に、黒いマントを着こなした砂色の髪の男性が立っていました。胸についてる勲章の数がエグい。初めて会う人だなーと思って見ていたら、その軍人さんはのんびりとした声でおっしゃいました。
「いやあ、ごめん。遅くなっちゃった。僕で最後かな?」
自分で目が丸くなったのを自覚できるほどの驚きでした。えーっ、まじで⁉ ぜんぜん窓際感ないじゃん‼
扉のところから、黒の軍人さんはわたしを見てにっこりされました。「やあ、ソナコ。元気だった?」その言葉でもう確定です。びっくりしすぎてわたしは素で言ってしまいました。
「……サルちゃん‼ かぁあっこいい‼」
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