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領境の街・リッカー=ポルカ
80話 群馬帰りたいって思っちゃいました
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「ドロワ!」
「なんの、エクラ!」
「やるじゃない。じゃあこれはどうかしら? フラウス!」
「ははっ、おもしろいねえ! キャリーだよ!」
――ぜんぜんわかりません! ノエミさんがそっと小声で解説してくれていますが、なるほど、やっぱりポーカーっぽいなチャーコ! たぶん配点とかが違うだけのポーカーです。たぶん。ところで疑問なんですけどこれって技術力関係あるんでしょうか。運ゲーじゃないんでしょうか。怒られそうなんで口にしませんが。
両者一向に譲らず、三十分くらいは必殺技みたいのの応酬になりました。チャーコはたぶんやるより見ている方がたのしいです。はい。むやみにデュエルスタンバイ! とか叫んでみたくなります。いえ、なりません。みんなのノリに合わせてくれているレアさんのプロ意識さすがですよね。なんのプロかわかりませんね。さすプロ。
いつのまにか五戦が終わったようです。それぞれの得点が集計されています。
「――ベレニス、二十八点、レア、二十六点。勝者、ベレニス!」
うわああああ! となりました。とくにハルハルクラブのみなさんからの熱い声援。どっちが勝つか本当にわからなかった接戦でしたねえ。「たのしかったわ」「あたしもだよ」と、両者もう一度固い握手。健闘をたたえた拍手が響きました。
さて、次はサルちゃんとおじーさんバーさんです。レアさんはわたしの隣に戻ってきて、「負けちゃったわ」と肩をすくめました。たぶん空気読んでいい感じに負けたんじゃないかな、ってわたしは思ってますけど。「おつかれさまです、技名詠唱かっこよかったです!」と労いました。
「いやあ、バーさんと対戦することになるなんて、考えたこともなかったよー」
たぶんサルちゃんが素で言っています。ええ、あの影の薄いおじーさんバーさんが、まさかハルハル武士だっただなんて。これでバーさんも将軍様とかだったとしても驚きませんよ。将軍様たちが通うコラリーさんのお店すげーってなりますけど。むしろその場合コラリーさんが何者って感じですけど。それちょっとたのしいね。ちょっとね。
サルちゃん、すごくたのしそうにプレイしています。バーさんはみんなの話を聴きながらうんうんとゆっくりうなずいているときと同じ微笑みです。こちらはお二人とも技名詠唱はありませんでした。ときどきサルちゃんが口笛吹いたり周囲の人々が出された手札を見てざわついたり、といった感じです。対戦にも個性が出るものなんですね。おもしろーい。
「――ラ・サル、二十五点、バー、二十六点。勝者、バー!」
うおおおおおおお⁉ バーさんが静かに勝ちました! びっくり! みんながざわめく中、ぺこぺこ頭を下げています。「驚いたなあ! バーさんがこんなに強いなんて!」負けたのにちょっとうれしそうな感じでサルちゃんが握手を求めました。おじーさんバーさんはぺこぺこしながらそれに応じていました。勝ったのになんか強そうに見えません。まったく。
十分休憩後、決勝です。にこにこしながらサルちゃんがこっちに来ようとしたので、すすすっと戸口から廊下に出ました。なるはやで自分の部屋に入ろうとしましたが捕まりました。はい。「なんで逃げるの、ソナコ?」「追いかけられたからです」「逃げるからじゃない」「そりゃ逃げますよ」「なんでさ」「なんでもですー」とやりあっていたら、「ちょ、ちょっとまったあああ!」とバス停三区間乗車さんがいらっしゃいました。お名前覚えられなかったんです。教えてくれたんですけど。そのセリフ口癖なんですかね。ちょっと動悸が激しくなってきて、めまいがするような、吐き気がするような、でもぜんぶ無視してしまえるような、そんな気分。なにかおっしゃっているけど、聴こえません。聞こえません。
「ソノコ!」
レアさんの顔が目の前にありました。びっじーん。「部屋に行くわよ」と連れて行かれました。レアさんのお部屋。スイートルーム。ひっろ。大部屋と同じくらいの大きさでした。問答無用でベッドに沈められました。「やっぱり、寝てなさいよ」と、頭をぽんぽんされます。たぶん高校生時代に女の子は頭ぽんぽんに弱いっていう言説が流れてやられた以来です。十数年ぶりですかね。加西くんにされるよりずっと安心する。
「……なんか、負けたくないんですよ」
いつまでもあんな出来事に振り回されていていいはずがない。――トビくんを刺した男性は、病院に入れられて、しかるべき処置を受けている、とマディア領へ来る前に聞きました。謝罪の手紙を受け取る気があるか、と聞かれてお断りしました。こちらから伝える言葉もありません。日本で言うところの接近禁止命令みたいのも出されました。前科がついたので、わたしに近づいたら今度は問答無用で牢屋みたいです。そこらへんのこと、詳しく聞いた気がするんですけど、あんまり覚えていない。
「ソノコは、他人に負けるのはいいのに、自分には負けず嫌いよね」
そんな風にレアさんが言いました。なんだか言い得ている気がします。そうだな、わたし、自分に負けるのが一番くやしい。うなずくと「食欲にはすぐ負けるくせに」と言われました。「それは仕方がないです。ごはんがおいしいのがわるい」二人で笑いました。
「決勝、始まったね。戻る? それともいっしょにごろごろする?」
その質問には、もちろん決勝後に行われるわたしに絡んだ一戦についての含みもあります。わたしは、負けない。
「いっしょにごろごろしてから、いっしょに戻りたいです」
「よし、じゃあごろごろー」
わたし、レアさんだいすき。
三十分くらいごろごろしてから戻りました。わっと声が聴こえたので、勝者が決まったのでしょう。入り口から中を覗きました。ジャッジの方がおじーさんバーさんの腕を取って高々と上げていました。バーさんはぺこぺこしていました。千手めくりのベレニスさんはテーブルに両手を着いてうなだれています。
「そんな……あたしが、このあたしが、うちの人以外に負けるなんて……」
降り落ちる涙に、みんななにも言えません。ハルハル仲間さんたちも、悔し涙にむせいでいました。「バーさん、だいたいあんた、クラブ所属じゃないのになんでそんなに強いんだ⁉」「そうだよ。まさかイカサマなんかしちゃいないだろうね!」と、とんでもないことを言い始めました。いやいやそれはちょっと……。
「……やめな、あんたたち。そんなかばわれ方しても、あたしが虚しくなるだけだよ」
静かにベレニスさんがおっしゃると、みなさん一斉に口をつぐみました。「……ごめん」と男性がつぶやきました。そこへ、すっとおじーさんバーさんが。
「――ベレニスさん。あんた、ご亭主亡くされて、しんどかったなあ。わしも、家内亡くしたときは、しんどかった。でもなあ、だからって、ご亭主みたいになろうとせんで、いいんじゃないかい。ご亭主は、あんたが一番強くなるより、たのしんでハルハルしてる方が、喜ぶんじゃないかい」
ベレニスさんとわたしに衝撃が走りました。――おじーさんバーさん、長文話せたんだ⁉ リッカー=ポルカ最大の驚きです‼
「わしがあんたに勝てたのは、わしがあんたより、強いからじゃないよ。きっとあんたが、勝つことばっかり考えて、たのしんでいなかったからだ。今度なあ、また心からたのしめるようになったとき、またやってくれなあ」
ベレニスさんがじっとバーさんを見ています。バーさんはいつも通りにこにこしています。「……当然だろう。万全の状態だったら、あたしがあんたに引けを取ることなんかなかったさ」と、ベレニスさんがツンデレ発動しました。
「――第二回リッカー=ポルカ杯……首を洗って待っておいで!」
またやるみたいです。はい。
そして、そわそわとわたしに視線が集まってきました。ベレニスさんとバーさんが袖に下がって、サルちゃんと三区間さんが進み出ます。サルちゃんは、あきらかに面白がっています。三区間さんはこちらを見ています。わたしは左のみぞおちあたりが痛くなってきました。やっぱりずっとごろごろしておけばよかった。わたしの様子を見て気を遣ってくれたのか、とくに名前のコールとかはなくて、ジャッジさんが速やかに手札を配り……始まりました。
「なんの、エクラ!」
「やるじゃない。じゃあこれはどうかしら? フラウス!」
「ははっ、おもしろいねえ! キャリーだよ!」
――ぜんぜんわかりません! ノエミさんがそっと小声で解説してくれていますが、なるほど、やっぱりポーカーっぽいなチャーコ! たぶん配点とかが違うだけのポーカーです。たぶん。ところで疑問なんですけどこれって技術力関係あるんでしょうか。運ゲーじゃないんでしょうか。怒られそうなんで口にしませんが。
両者一向に譲らず、三十分くらいは必殺技みたいのの応酬になりました。チャーコはたぶんやるより見ている方がたのしいです。はい。むやみにデュエルスタンバイ! とか叫んでみたくなります。いえ、なりません。みんなのノリに合わせてくれているレアさんのプロ意識さすがですよね。なんのプロかわかりませんね。さすプロ。
いつのまにか五戦が終わったようです。それぞれの得点が集計されています。
「――ベレニス、二十八点、レア、二十六点。勝者、ベレニス!」
うわああああ! となりました。とくにハルハルクラブのみなさんからの熱い声援。どっちが勝つか本当にわからなかった接戦でしたねえ。「たのしかったわ」「あたしもだよ」と、両者もう一度固い握手。健闘をたたえた拍手が響きました。
さて、次はサルちゃんとおじーさんバーさんです。レアさんはわたしの隣に戻ってきて、「負けちゃったわ」と肩をすくめました。たぶん空気読んでいい感じに負けたんじゃないかな、ってわたしは思ってますけど。「おつかれさまです、技名詠唱かっこよかったです!」と労いました。
「いやあ、バーさんと対戦することになるなんて、考えたこともなかったよー」
たぶんサルちゃんが素で言っています。ええ、あの影の薄いおじーさんバーさんが、まさかハルハル武士だっただなんて。これでバーさんも将軍様とかだったとしても驚きませんよ。将軍様たちが通うコラリーさんのお店すげーってなりますけど。むしろその場合コラリーさんが何者って感じですけど。それちょっとたのしいね。ちょっとね。
サルちゃん、すごくたのしそうにプレイしています。バーさんはみんなの話を聴きながらうんうんとゆっくりうなずいているときと同じ微笑みです。こちらはお二人とも技名詠唱はありませんでした。ときどきサルちゃんが口笛吹いたり周囲の人々が出された手札を見てざわついたり、といった感じです。対戦にも個性が出るものなんですね。おもしろーい。
「――ラ・サル、二十五点、バー、二十六点。勝者、バー!」
うおおおおおおお⁉ バーさんが静かに勝ちました! びっくり! みんながざわめく中、ぺこぺこ頭を下げています。「驚いたなあ! バーさんがこんなに強いなんて!」負けたのにちょっとうれしそうな感じでサルちゃんが握手を求めました。おじーさんバーさんはぺこぺこしながらそれに応じていました。勝ったのになんか強そうに見えません。まったく。
十分休憩後、決勝です。にこにこしながらサルちゃんがこっちに来ようとしたので、すすすっと戸口から廊下に出ました。なるはやで自分の部屋に入ろうとしましたが捕まりました。はい。「なんで逃げるの、ソナコ?」「追いかけられたからです」「逃げるからじゃない」「そりゃ逃げますよ」「なんでさ」「なんでもですー」とやりあっていたら、「ちょ、ちょっとまったあああ!」とバス停三区間乗車さんがいらっしゃいました。お名前覚えられなかったんです。教えてくれたんですけど。そのセリフ口癖なんですかね。ちょっと動悸が激しくなってきて、めまいがするような、吐き気がするような、でもぜんぶ無視してしまえるような、そんな気分。なにかおっしゃっているけど、聴こえません。聞こえません。
「ソノコ!」
レアさんの顔が目の前にありました。びっじーん。「部屋に行くわよ」と連れて行かれました。レアさんのお部屋。スイートルーム。ひっろ。大部屋と同じくらいの大きさでした。問答無用でベッドに沈められました。「やっぱり、寝てなさいよ」と、頭をぽんぽんされます。たぶん高校生時代に女の子は頭ぽんぽんに弱いっていう言説が流れてやられた以来です。十数年ぶりですかね。加西くんにされるよりずっと安心する。
「……なんか、負けたくないんですよ」
いつまでもあんな出来事に振り回されていていいはずがない。――トビくんを刺した男性は、病院に入れられて、しかるべき処置を受けている、とマディア領へ来る前に聞きました。謝罪の手紙を受け取る気があるか、と聞かれてお断りしました。こちらから伝える言葉もありません。日本で言うところの接近禁止命令みたいのも出されました。前科がついたので、わたしに近づいたら今度は問答無用で牢屋みたいです。そこらへんのこと、詳しく聞いた気がするんですけど、あんまり覚えていない。
「ソノコは、他人に負けるのはいいのに、自分には負けず嫌いよね」
そんな風にレアさんが言いました。なんだか言い得ている気がします。そうだな、わたし、自分に負けるのが一番くやしい。うなずくと「食欲にはすぐ負けるくせに」と言われました。「それは仕方がないです。ごはんがおいしいのがわるい」二人で笑いました。
「決勝、始まったね。戻る? それともいっしょにごろごろする?」
その質問には、もちろん決勝後に行われるわたしに絡んだ一戦についての含みもあります。わたしは、負けない。
「いっしょにごろごろしてから、いっしょに戻りたいです」
「よし、じゃあごろごろー」
わたし、レアさんだいすき。
三十分くらいごろごろしてから戻りました。わっと声が聴こえたので、勝者が決まったのでしょう。入り口から中を覗きました。ジャッジの方がおじーさんバーさんの腕を取って高々と上げていました。バーさんはぺこぺこしていました。千手めくりのベレニスさんはテーブルに両手を着いてうなだれています。
「そんな……あたしが、このあたしが、うちの人以外に負けるなんて……」
降り落ちる涙に、みんななにも言えません。ハルハル仲間さんたちも、悔し涙にむせいでいました。「バーさん、だいたいあんた、クラブ所属じゃないのになんでそんなに強いんだ⁉」「そうだよ。まさかイカサマなんかしちゃいないだろうね!」と、とんでもないことを言い始めました。いやいやそれはちょっと……。
「……やめな、あんたたち。そんなかばわれ方しても、あたしが虚しくなるだけだよ」
静かにベレニスさんがおっしゃると、みなさん一斉に口をつぐみました。「……ごめん」と男性がつぶやきました。そこへ、すっとおじーさんバーさんが。
「――ベレニスさん。あんた、ご亭主亡くされて、しんどかったなあ。わしも、家内亡くしたときは、しんどかった。でもなあ、だからって、ご亭主みたいになろうとせんで、いいんじゃないかい。ご亭主は、あんたが一番強くなるより、たのしんでハルハルしてる方が、喜ぶんじゃないかい」
ベレニスさんとわたしに衝撃が走りました。――おじーさんバーさん、長文話せたんだ⁉ リッカー=ポルカ最大の驚きです‼
「わしがあんたに勝てたのは、わしがあんたより、強いからじゃないよ。きっとあんたが、勝つことばっかり考えて、たのしんでいなかったからだ。今度なあ、また心からたのしめるようになったとき、またやってくれなあ」
ベレニスさんがじっとバーさんを見ています。バーさんはいつも通りにこにこしています。「……当然だろう。万全の状態だったら、あたしがあんたに引けを取ることなんかなかったさ」と、ベレニスさんがツンデレ発動しました。
「――第二回リッカー=ポルカ杯……首を洗って待っておいで!」
またやるみたいです。はい。
そして、そわそわとわたしに視線が集まってきました。ベレニスさんとバーさんが袖に下がって、サルちゃんと三区間さんが進み出ます。サルちゃんは、あきらかに面白がっています。三区間さんはこちらを見ています。わたしは左のみぞおちあたりが痛くなってきました。やっぱりずっとごろごろしておけばよかった。わたしの様子を見て気を遣ってくれたのか、とくに名前のコールとかはなくて、ジャッジさんが速やかに手札を配り……始まりました。
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