501 / 566
第二部
その499 荷運びミック
しおりを挟む
「おぉ【コリン】! また大きくなったな!」
「お兄ちゃん!」
ミナジリ邸の門番をする元奴隷の【ダイモン】。その娘がこの可愛い幼女――コリンである。現在はエメラやジェイル、シュバイツなどの指導の下、屋敷お手伝いとしてメキメキ成長中である。
数か月前までは炭にしか見えないパンを作ったり、炭にしか見えない目玉焼きを作ったり、食事と間違えて炭を出していたあのコリンが……適度な焦げを付けたトーストを提供してくれるこの喜び。
子供を持った事がない俺でも、この成長は嬉しいものである。
「よしよし」
「えへへ~。でもお兄ちゃん、毎日コリンの事『大きくなったー』って言ってるよ?」
「いいのいいの、子供は毎日成長するものなの」
そう、転移魔法のおかげでミナジリ共和国にいる事も多い。コリンに会う機会はそう少なくないのだ。だがそれでも、子供の成長や、無限の未来という可能性は素晴らしいものなのである。
食事を済ませ、コリンとそんな会話をしていると、シュバイツがコホンと咳払いをした。
「ミケラルド様、そろそろ出発のお時間です」
「あれ、もうそんな時間?」
「シェンドの町に用がおありなのでしょう?」
「あぁ、そういえばそうだった」
「では、お急ぎを」
シュッツにそう言われると、俺は名残惜しむコリンに別れを告げ、リーガル国のシェンドの町へ転移した。そこにいるある男に用があるからだ。
「よう【マックス】、元気そうじゃん?」
「ちょっと待てミック」
と、目を瞑り何か考えている様子のマックス。
「今……考えてる」
マックスみたいな考えるクマも珍しい。
「何を?」
そう聞くと、マックスが腰元の剣に手をポンと置き言う。
「剣を、ミックに向けるかどうかだ」
「何でだよ!?」
「関所からミナジリ共和国の元首がこちらに向かっているという連絡がないからだよ、アホたれ!」
「……盲点だった。あいや、でもほら、俺って冒険者でもあるじゃん?」
「冒険者でも国境は越えるんだよ!」
「空間を超越しただけだよ!」
「法王国ではよくてもリーガル国はダメなの!」
「俺とクマとの仲じゃん!」
「クマがどこにいるってんだ!」
「いつ俺がクマの話したんだよ!」
「たった今ですけどぉ!?」
くそ、マックスのヤツ、耳が変になってしまったのだろうか。
「いいから、調書とるからこっち来い」
「えー、いーじゃんいーじゃん」
「おい、見張りの交代頼む」
「はっ!」
などとクマは人間の言葉を話し、部下に見張りの任務を任せたのだった。
俺はマックスに連れられ、クマが聞く調書項目に答えながら、マックスの呆れ眼を見ていた。
「以上だ。あのな、これ毎回上に提出しても、初犯って事になるのどうにかならんのか?」
「いやね、今ブライアン殿と折衝中なんだよこれ。法王国だとクルス殿の鶴の一声で通ったらしいけど、リーガル国だとそうもいかないらしいんだ。まぁ、そういう訳でもうしばらく初犯ミケラルドが何人か見つかるかも」
「それを扱う俺の身にもなってみろよ!」
「えー、何かマックス君の給与明細に『ミケラルド手当』みたいなのがあるって聞いてるけどー?」
「ばっかおま! どこでそれ聞いたんだよ!」
「ブライアン殿」
「くっ、陛下……恨めない自分を恨みますぞ……!」
見事な忠誠心である。
大きな溜め息を吐いたクマックスは、頬杖を突きながら俺を面倒臭そうな目で見た。
「……で、取調室に俺を連れて来て、どういうつもりだ?」
「さっすがマックス、よく俺をわかってるじゃん」
「ぬかせ、お前がタダで警備に捕まると思うか。任務中の俺を個室に誘導した狙いは何だ?」
「ちょっと頼みがあって」
「……何だよ?」
「はい」
「あん?」
マックスが俺から手紙を受けとり、それを開封する。
で、開封した直後に封蝋を二度見する。そして驚きながら俺に言ったのだ。
「何でお前がリーガル国の書簡を持ってんだよ!?」
「今朝、ブライアン殿に書いてもらったから」
「王命じゃねぇか!」
バッと手紙を覗き込むくま。
直立不動で目を走らせるクマ。
段々と眉が八の字になっていく熊。
反省でもしているのか、壁に手を突き困った様子のKUMA。
「異動命令かよ……」
「行先は?」
「ミナジリ共和国のリーガル大使館」
「栄転だな」
「あぁそうだよ! お前っていう裏がなけりゃな! 一体何があった!?」
肉薄するマックスに、俺は事実だけを述べた。
「――――……なるほどな。俺も暗殺及び誘拐リストに載る可能性があるって事か」
「悪い」
「そいつは謝る事じゃないだろ。ミナジリ共和国の元首の友人。だから危険が迫ってる……名誉な事じゃないか?」
「そう言ってくれるのは嬉しいが、ここはお前の育った町だろう?」
「だったら、事が済んだらお前が陛下に言ってくれればいい。だろ?」
「……だな。ありがとう」
マックスの気遣いに感謝しつつ、【テレフォン】のマジックスクロールをテーブルに置き、俺はドアに手をかけた。
「荷をまとめたら【テレフォン】に連絡を。護衛をよこすから」
「わかった」
周りへの影響を考えるとそろそろ闇ギルドとの決着をつけたいところだ。……そのためには、まずはこの荷物からか。
◇◆◇ ◆◇◆
リーガル国、ミナジリ共和国の南に位置する法王国。その法王国の東にあるのが、【ウェイド・ガンドフ】が治めるドワーフの国【ガンドフ】である。多くの鉱脈があり、鉱石や宝石などの輸出は勿論、鍛冶の国とも称され、それらの加工品などがガンドフを支える基盤となっている。そんな首都ガンドフの南に位置する小さな農村。それが双黒の賢者プリシラがミケラルド・オード・ミナジリに指示した荷運び先、【コゾモフ村】である。
良く言えばのどかな村。悪く言えば何もない村。そんな場所だった。
「ここか……」
俺はコゾモフ村へ入り、約束の雑貨店へと向かうのだった。
「お兄ちゃん!」
ミナジリ邸の門番をする元奴隷の【ダイモン】。その娘がこの可愛い幼女――コリンである。現在はエメラやジェイル、シュバイツなどの指導の下、屋敷お手伝いとしてメキメキ成長中である。
数か月前までは炭にしか見えないパンを作ったり、炭にしか見えない目玉焼きを作ったり、食事と間違えて炭を出していたあのコリンが……適度な焦げを付けたトーストを提供してくれるこの喜び。
子供を持った事がない俺でも、この成長は嬉しいものである。
「よしよし」
「えへへ~。でもお兄ちゃん、毎日コリンの事『大きくなったー』って言ってるよ?」
「いいのいいの、子供は毎日成長するものなの」
そう、転移魔法のおかげでミナジリ共和国にいる事も多い。コリンに会う機会はそう少なくないのだ。だがそれでも、子供の成長や、無限の未来という可能性は素晴らしいものなのである。
食事を済ませ、コリンとそんな会話をしていると、シュバイツがコホンと咳払いをした。
「ミケラルド様、そろそろ出発のお時間です」
「あれ、もうそんな時間?」
「シェンドの町に用がおありなのでしょう?」
「あぁ、そういえばそうだった」
「では、お急ぎを」
シュッツにそう言われると、俺は名残惜しむコリンに別れを告げ、リーガル国のシェンドの町へ転移した。そこにいるある男に用があるからだ。
「よう【マックス】、元気そうじゃん?」
「ちょっと待てミック」
と、目を瞑り何か考えている様子のマックス。
「今……考えてる」
マックスみたいな考えるクマも珍しい。
「何を?」
そう聞くと、マックスが腰元の剣に手をポンと置き言う。
「剣を、ミックに向けるかどうかだ」
「何でだよ!?」
「関所からミナジリ共和国の元首がこちらに向かっているという連絡がないからだよ、アホたれ!」
「……盲点だった。あいや、でもほら、俺って冒険者でもあるじゃん?」
「冒険者でも国境は越えるんだよ!」
「空間を超越しただけだよ!」
「法王国ではよくてもリーガル国はダメなの!」
「俺とクマとの仲じゃん!」
「クマがどこにいるってんだ!」
「いつ俺がクマの話したんだよ!」
「たった今ですけどぉ!?」
くそ、マックスのヤツ、耳が変になってしまったのだろうか。
「いいから、調書とるからこっち来い」
「えー、いーじゃんいーじゃん」
「おい、見張りの交代頼む」
「はっ!」
などとクマは人間の言葉を話し、部下に見張りの任務を任せたのだった。
俺はマックスに連れられ、クマが聞く調書項目に答えながら、マックスの呆れ眼を見ていた。
「以上だ。あのな、これ毎回上に提出しても、初犯って事になるのどうにかならんのか?」
「いやね、今ブライアン殿と折衝中なんだよこれ。法王国だとクルス殿の鶴の一声で通ったらしいけど、リーガル国だとそうもいかないらしいんだ。まぁ、そういう訳でもうしばらく初犯ミケラルドが何人か見つかるかも」
「それを扱う俺の身にもなってみろよ!」
「えー、何かマックス君の給与明細に『ミケラルド手当』みたいなのがあるって聞いてるけどー?」
「ばっかおま! どこでそれ聞いたんだよ!」
「ブライアン殿」
「くっ、陛下……恨めない自分を恨みますぞ……!」
見事な忠誠心である。
大きな溜め息を吐いたクマックスは、頬杖を突きながら俺を面倒臭そうな目で見た。
「……で、取調室に俺を連れて来て、どういうつもりだ?」
「さっすがマックス、よく俺をわかってるじゃん」
「ぬかせ、お前がタダで警備に捕まると思うか。任務中の俺を個室に誘導した狙いは何だ?」
「ちょっと頼みがあって」
「……何だよ?」
「はい」
「あん?」
マックスが俺から手紙を受けとり、それを開封する。
で、開封した直後に封蝋を二度見する。そして驚きながら俺に言ったのだ。
「何でお前がリーガル国の書簡を持ってんだよ!?」
「今朝、ブライアン殿に書いてもらったから」
「王命じゃねぇか!」
バッと手紙を覗き込むくま。
直立不動で目を走らせるクマ。
段々と眉が八の字になっていく熊。
反省でもしているのか、壁に手を突き困った様子のKUMA。
「異動命令かよ……」
「行先は?」
「ミナジリ共和国のリーガル大使館」
「栄転だな」
「あぁそうだよ! お前っていう裏がなけりゃな! 一体何があった!?」
肉薄するマックスに、俺は事実だけを述べた。
「――――……なるほどな。俺も暗殺及び誘拐リストに載る可能性があるって事か」
「悪い」
「そいつは謝る事じゃないだろ。ミナジリ共和国の元首の友人。だから危険が迫ってる……名誉な事じゃないか?」
「そう言ってくれるのは嬉しいが、ここはお前の育った町だろう?」
「だったら、事が済んだらお前が陛下に言ってくれればいい。だろ?」
「……だな。ありがとう」
マックスの気遣いに感謝しつつ、【テレフォン】のマジックスクロールをテーブルに置き、俺はドアに手をかけた。
「荷をまとめたら【テレフォン】に連絡を。護衛をよこすから」
「わかった」
周りへの影響を考えるとそろそろ闇ギルドとの決着をつけたいところだ。……そのためには、まずはこの荷物からか。
◇◆◇ ◆◇◆
リーガル国、ミナジリ共和国の南に位置する法王国。その法王国の東にあるのが、【ウェイド・ガンドフ】が治めるドワーフの国【ガンドフ】である。多くの鉱脈があり、鉱石や宝石などの輸出は勿論、鍛冶の国とも称され、それらの加工品などがガンドフを支える基盤となっている。そんな首都ガンドフの南に位置する小さな農村。それが双黒の賢者プリシラがミケラルド・オード・ミナジリに指示した荷運び先、【コゾモフ村】である。
良く言えばのどかな村。悪く言えば何もない村。そんな場所だった。
「ここか……」
俺はコゾモフ村へ入り、約束の雑貨店へと向かうのだった。
0
お気に入りに追加
447
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
最弱テイマーの成り上がり~役立たずテイマーは実は神獣を従える【神獣使い】でした。今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティーに所属するテイマーのカイトは使えない役立たずだからと追放される。
さらにパーティーの汚点として高難易度ダンジョンに転移され、魔物にカイトを始末させようとする。
魔物に襲われ絶体絶命のピンチをむかえたカイトは、秘められた【神獣使い】の力を覚醒させる。
神に匹敵する力を持つ神獣と契約することでスキルをゲット。さらにフェンリルと契約し、最強となる。
その一方で、パーティーメンバーたちは、カイトを追放したことで没落の道を歩むことになるのであった。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる