17 / 238
4.人々との交わり
冒険者引退
しおりを挟む
僕、ラウールは10歳になった。
孤児院の双子とは時々街の外で採取しているときに声をかけたり、実は時々孤児院に遊びに行っている。冒険者として依頼を受けていると、意外に動物も狩れる。動物は、大物であればギルドに卸すけど、小さいものなら上げてもいいし。偽善でも気持ちはいい。
院長先生ともそれで話をするようになった。ずいぶん感謝されたが、そこは中身中年の子供。うまくかわして程よい距離で付き合っていると自分では思っている。院長先生、コリンさんと言うが、良い人だと思う。珍しく黒髪でお揃いだ。
それとまだ変化がある。もう1年で、父様母様は冒険者を引退すると決めていた。この数年一緒に依頼をしたり、訓練をしたりしていたけど、そろそろ衰えを感じてきたと言っていた。父ミック38歳、母ララ4・・・永遠の18歳。今は就職活動中だ。いくら貯蓄をしてきたとはいえ、この世界も地球と変わらい位の長寿を誇る。短命な人は魔物や盗賊に襲われたものが多い。無事に生き延びれたものは、さすが魔法の世界。怪我や病気は何とかなる。もしかして、地球より長生きかも?
今のところ母様は回復魔法を活かして治療院。父様は力を活かして、何かできることが無いか探している。
そして、父様母様はここサーシンに定住することを決め、家を購入した。
僕に対しては、そばにいてほしい様子があるが、もう少し年を重ねたら、旅に出ても良いと話している。色々な世界を見てほしいとも願っているようだ。
~~~~~~~~~~~~
この世界は僕が現在いるサーシン王国があり、その南にはラシーア帝国がある。サーシン王国の東にはフイエウ共和国があり、その南にはテザン皇国がある。テザン王国から海を南に渡ると交易都市サザにつく。
そして、人族がほとんど踏み込んだことのない土地、フイエウ共和国の東には魔の森と呼ばれる難所があり、そこを抜けると海に出て、そこを更に進むと、魔大陸と呼ばれる大陸があるようだ。魔大陸についてはよくわからない。ただ、人族がすんでいるこの大陸は一度は回ってみたいと考えている。
~~~~~~~~~~~
そして、9歳を迎えたころ、冒険者ギルドのギルドマスターと面談する機会があった。相手が会いたいと言っていたが、なかなか会えていなかったが、とうとう呼び出しをされて会うことになった。
ギルドマスター、ギルマスはどこの世紀末といった格好をしていた。スキンヘット、革ジャンの肩にとげはないが金属カバーを付け、大きな斧を担いで威圧してきた。ま~僕は威圧を無視して普通に挨拶をしていたら、苦笑いしていたが。何かあったら頼むと言われて分かれたが、子供に何を期待しているのか・・・。
偉い人だろうから無下にはできないけど。
~~~~~~~~~~
そういった状況になり、僕は一緒に旅する仲間が欲しいと思っている。できたら僕はもう2年くらいこのあたりで依頼をこなし、旅に出たいと思っている。12歳くらいはまだ子供だけど、中身は中年。この広い世界を旅するのは長い時間が必要だと思う。この世界でも時空間魔法はあるみたいだが、伝説になっている。覚えることになったら移動時間は短縮できるけど、必ずできるとは限らない。前世で色々なところに出かけることが出来ない生活をしていたからか、今は自由に旅したいと考えている。
両親の冒険者引退まであと1年。一緒に依頼をこなしつつ旅の準備をする。現在Dランクまで上がった。これでも異例の速さらしいが、出来たらもう少しランクを上げておきたい。
冒険者ランク上げ、旅の準備、出来たら仲間をつくる。そして一番重要な、父様、母様との思い出作りをすること。その先に、前世については・・・・語ることができるかな・・・・。
孤児院の双子とは時々街の外で採取しているときに声をかけたり、実は時々孤児院に遊びに行っている。冒険者として依頼を受けていると、意外に動物も狩れる。動物は、大物であればギルドに卸すけど、小さいものなら上げてもいいし。偽善でも気持ちはいい。
院長先生ともそれで話をするようになった。ずいぶん感謝されたが、そこは中身中年の子供。うまくかわして程よい距離で付き合っていると自分では思っている。院長先生、コリンさんと言うが、良い人だと思う。珍しく黒髪でお揃いだ。
それとまだ変化がある。もう1年で、父様母様は冒険者を引退すると決めていた。この数年一緒に依頼をしたり、訓練をしたりしていたけど、そろそろ衰えを感じてきたと言っていた。父ミック38歳、母ララ4・・・永遠の18歳。今は就職活動中だ。いくら貯蓄をしてきたとはいえ、この世界も地球と変わらい位の長寿を誇る。短命な人は魔物や盗賊に襲われたものが多い。無事に生き延びれたものは、さすが魔法の世界。怪我や病気は何とかなる。もしかして、地球より長生きかも?
今のところ母様は回復魔法を活かして治療院。父様は力を活かして、何かできることが無いか探している。
そして、父様母様はここサーシンに定住することを決め、家を購入した。
僕に対しては、そばにいてほしい様子があるが、もう少し年を重ねたら、旅に出ても良いと話している。色々な世界を見てほしいとも願っているようだ。
~~~~~~~~~~~~
この世界は僕が現在いるサーシン王国があり、その南にはラシーア帝国がある。サーシン王国の東にはフイエウ共和国があり、その南にはテザン皇国がある。テザン王国から海を南に渡ると交易都市サザにつく。
そして、人族がほとんど踏み込んだことのない土地、フイエウ共和国の東には魔の森と呼ばれる難所があり、そこを抜けると海に出て、そこを更に進むと、魔大陸と呼ばれる大陸があるようだ。魔大陸についてはよくわからない。ただ、人族がすんでいるこの大陸は一度は回ってみたいと考えている。
~~~~~~~~~~~
そして、9歳を迎えたころ、冒険者ギルドのギルドマスターと面談する機会があった。相手が会いたいと言っていたが、なかなか会えていなかったが、とうとう呼び出しをされて会うことになった。
ギルドマスター、ギルマスはどこの世紀末といった格好をしていた。スキンヘット、革ジャンの肩にとげはないが金属カバーを付け、大きな斧を担いで威圧してきた。ま~僕は威圧を無視して普通に挨拶をしていたら、苦笑いしていたが。何かあったら頼むと言われて分かれたが、子供に何を期待しているのか・・・。
偉い人だろうから無下にはできないけど。
~~~~~~~~~~
そういった状況になり、僕は一緒に旅する仲間が欲しいと思っている。できたら僕はもう2年くらいこのあたりで依頼をこなし、旅に出たいと思っている。12歳くらいはまだ子供だけど、中身は中年。この広い世界を旅するのは長い時間が必要だと思う。この世界でも時空間魔法はあるみたいだが、伝説になっている。覚えることになったら移動時間は短縮できるけど、必ずできるとは限らない。前世で色々なところに出かけることが出来ない生活をしていたからか、今は自由に旅したいと考えている。
両親の冒険者引退まであと1年。一緒に依頼をこなしつつ旅の準備をする。現在Dランクまで上がった。これでも異例の速さらしいが、出来たらもう少しランクを上げておきたい。
冒険者ランク上げ、旅の準備、出来たら仲間をつくる。そして一番重要な、父様、母様との思い出作りをすること。その先に、前世については・・・・語ることができるかな・・・・。
20
お気に入りに追加
2,751
あなたにおすすめの小説
拝啓神様。転生場所間違えたでしょ。転生したら木にめり込んで…てか半身が木になってるんですけど!?あでも意外とスペック高くて何とかなりそうです
熊ごろう
ファンタジー
俺はどうやら事故で死んで、神様の計らいで異世界へと転生したらしい。
そこまではわりと良くある?お話だと思う。
ただ俺が皆と違ったのは……森の中、木にめり込んだ状態で転生していたことだろうか。
しかも必死こいて引っこ抜いて見ればめり込んでいた部分が木の体となっていた。次、神様に出会うことがあったならば髪の毛むしってやろうと思う。
ずっとその場に居るわけにもいかず、森の中をあてもなく彷徨う俺であったが、やがて空腹と渇き、それにたまった疲労で意識を失ってしまい……と、そこでこの木の体が思わぬ力を発揮する。なんと地面から水分や養分を取れる上に生命力すら吸い取る事が出来たのだ。
生命力を吸った体は凄まじい力を発揮した。木を殴れば幹をえぐり取り、走れば凄まじい速度な上に疲れもほとんどない。
これはチートきたのでは!?と浮かれそうになる俺であったが……そこはぐっと押さえ気を引き締める。何せ比較対象が無いからね。
比較対象もそうだけど、とりあえず生活していくためには人里に出なければならないだろう。そう考えた俺はひとまず森を抜け出そうと再び歩を進めるが……。
P.S
最近、右半身にリンゴがなるようになりました。
やったね(´・ω・`)
火、木曜と土日更新でいきたいと思います。
灯る透明の染色方法
ナナシマイ
ファンタジー
時波の世界にまだ聖人が存在していた時代。世界がやわらかで、理はよく揺らぎ、不安定だった時代。
穏やかな魔女と苛烈な聖人は出会い、そして突然に婚姻を結ぶ。
――ちょうどよかったんだ。俺はどこかの国に肩入れする気はまったくないからな。
――あなたの事情に巻き込まないでください。わたしは静謐の魔女。騒がしいのは好みません。戦なんて、もってのほかです。
静謐と戦火。正反対ともいえる性質を持つふたり。
しかし魔女と聖人が一度結んだ繋ぎは解くことができない。好まない戦の要素を削ろうにも、婚姻によって紐づいてしまった自身の要素を崩すわけにもいかない。
静謐と戦火の繋ぎは成されたのだ。
しかたなく伴侶としての役目を果たすことにした静謐の魔女は、肌に合わぬ要素を最小限に抑えるため、友である明星黒竜たちに協力を仰ぎ魔法具を作ることにした――。
迷子が趣味な魔女と、国落としに精を出す聖人。
世話焼きお父さんな冬の竜と、貢物でレストランを営む秋の竜。
これは、最後の聖人を育んだ人ならざる者たちが紡ぐ、対話と幸福についての物語である。
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
転生貴族の異世界無双生活
guju
ファンタジー
神の手違いで死んでしまったと、突如知らされる主人公。
彼は、神から貰った力で生きていくものの、そうそう幸せは続かない。
その世界でできる色々な出来事が、主人公をどう変えて行くのか!
ハーレム弱めです。
僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~
SHIN
ファンタジー
それは、ある少年の物語。
ある日、前世の記憶を取り戻した少年が大切な人と再会したり周りのチートぷりに感嘆したりするけど、実は少年の方が凄かった話し。
『僕の兄上はチート過ぎて人なのに魔王です。』
『そういうお前は、愛され過ぎてチートだよな。』
そんな感じ。
『悪役令嬢はもらい受けます』の彼らが織り成すファンタジー作品です。良かったら見ていってね。
隔週日曜日に更新予定。
異世界に追放されました。二度目の人生は辺境貴族の長男です。
ファンタスティック小説家
ファンタジー
科学者・伊介天成(いかい てんせい)はある日、自分の勤める巨大企業『イセカイテック』が、転移装置開発プロジェクトの遅延を世間にたいして隠蔽していたことを知る。モルモットですら実験をしてないのに「有人転移成功!」とうそぶいていたのだ。急進的にすすむ異世界開発事業において、優位性を保つために、『イセカイテック』は計画を無理に進めようとしていた。たとえ、試験段階の転移装置にいきなり人間を乗せようとも──。
実験の無謀さを指摘した伊介天成は『イセカイテック』に邪魔者とみなされ、転移装置の実験という名目でこの世界から追放されてしまう。
無茶すぎる転移をさせられ死を覚悟する伊介天成。だが、次に目が覚めた時──彼は剣と魔法の異世界に転生していた。
辺境貴族アルドレア家の長男アーカムとして生まれかわった伊介天成は、異世界での二度目の人生をゼロからスタートさせる。
冴えないおっさんが没落貴族に異世界転生~売れ残りの悪役令嬢を妻にめとって世界征服目指します~
masa
ファンタジー
冴えないおっさんが没落真っ最中の田舎貴族に転生して、売れ残っていたかわいそうな悪役令嬢を妻にめとり、愛と魔法の力で異世界征服を企てる成り上がりストーリー。
小説家になろう様でも掲載してます。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる