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第二章 冒険者活動
第七十六話 ハルーシア市周辺での争い
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僕達は結局ハルーシア市から出て、外を探索することにした。
ただ一日で終わらない依頼を受けている、まだ情報を知らない冒険者には気をつけよう。
巡回騎士や訓練中の騎士、魔物を間引いている兵士などもだな。
そうやって警戒する人物は誰かサクラと話していると、案の定僕達をつけていた気配がそのまま後ろについてくる。
……
……
はあ……やはり僕達が狙いか……
何処までもついてくるな。
引き離したり撒いたりしても良いのだが、いつまでもまとわりつかれるだろうな。
僕達はどうするか相談し、結局は接触することにした。
テクテクテクテク……
テクテクテクテク……
道から外れ少し歩く。
テクテクテクテク……
テクテクテクテク……
「おい! ちょっと止まれよテメーら!」
その声に振り向くと、野蛮そうな男四人が武器を構えていた。
「テメーら! 傷つきたくなければ抵抗するなよ!」
一番前に立つリーダーらしき男がそう言う。
武器の他には……隷属の首輪……
あーーホワイティアが忠告してくれたやつか。
「僕達に何か用があるの? これから僕達はこの周辺を探索するんだけど?」
何が面白いのか、四人の男は笑っている。
「クックックック……余裕じゃねーか! だが俺達をボン、クラ、サンと一緒だと思うなよ! ……俺達はAランク冒険者だからな!」
冒険者……まだホワイティアが何もしていないからなーー
「おとなしくこれを首に着けろ! そうしたら痛い思いをしなくていいぜ!」
隷属の首輪を目の前に掲げるリーダー。
「ホワイティアの言う通りね! 面倒だわ。私が殺る?」
おいおいサクラ!
やるが殺るに聞こえるぞ!
「やったら面倒でしょ! 僕達が襲われた証拠でも……あーー隷属の首輪で良いか! 後はどうやって隷属の首輪をはめられそうになったかだね!」
「叩きのめしたら良いんじゃないの? 私達とこいつらの、どっちの顔を信じるかよ!」
「顔って……こいつらと他の奴らがどこまで繋がってるか分からないじゃないか!」
「……そうね、んーー倒してから考える?」
「あーーそれで良いか!」
「テメーら! 余裕を見せてるつもりか! ああん! 無傷は止めだ……行くぞ!」
リーダーがそう叫ぶと、男達が攻撃を仕掛けてきた。
僕達はこいつらを誘い込むために武器は持っていない。ついでに外に出るのには相応しくない軽装だ。
だが剣も槍も斧も魔法も全て避ける!
意外なことに、Aランク冒険者のステータスには及んでいないが、魔法も混ぜて攻撃を仕掛けてきている。
こんな奴らでも、連携は素晴らしい……
……しかし全て避ける!
延々と避け続けると、男達は肩で息をしている。
んー頃合いかな。
「じゃあ! 土の拘束!」
僕は男達を拘束した。
もう身動きはとれない!
……
……
身動きがとれなくなった男達はしばらく抜け出そうと動いていたが、疲労でその動きすらなくなった。
「さあ尋問をはじめようか……」
……
……
尋問はいつも通りだったが、Aランクの冒険者と言うのは本当だった。
更にこのくらいの人だと、今までより引き出せる情報が多く、幾人かの名前が出てきた。
商人ギルドのガイブン……
奴隷商の人間……
ハルーシア侯爵の部下の貴族……
騎士……
何人かの名前がAランク冒険者から出てきた。
ようやくガイブンが出てきたな。しかし冒険者なのにナンスイの名前は出てこない。
組織のようなものもあるようだが、中心はハルーシア侯爵の部下……ナンスイも組織の中の一人か?
「さあこいつらはホワイティアにつき出すとして、僕達はどう動こうか? 下っぱをいくら倒しても僕達を狙う動きは収まらないだろうから……決定的な証拠を掴んで、大本を叩く?」
……
「そうね……ハルーシア市は腐ってるから、私達の今後のためにも……。これはハルーシア侯爵が元凶だと思うから、もう少しやっつけちゃおうか? 私達が出歩いていたらどこまでも捕まえに動くでしょうね。……囮?」
「そうだね、プッチモ王子の仕事も思ったより進んでないようだしね。プッチモ王子側はクロウに頼んで、ハルーシア侯爵邸の中も探ってもらおうか?」
「クロウなら、見つけたよ我! ってすぐに決定的な証拠を見つけそうだね。」
そうと決めたら、こいつらをホワイティアに引き渡して、僕達は思う存分ハルーシア市内や市外を出歩くことにした。
……
……
僕達が襲ってきた冒険者を拘束してハルーシア市に入ろうとすると、冒険者の身柄は騎士で預かると言ったが断固拒否した。
しばらく通行門で揉めていると、一人、また一人と立場が上の騎士が集まってきた。
その中には流石に悪い組織側の人物ではない騎士もいて、勢力的には負けてそうだが、睨み合っている。
そうすると話も聞こえてきたのか、ホワイティアが現れた。
ホワイティアはこれは冒険者間の問題を解決するのが先だと言い、僕達もそれに同調した。
……
何だかんだあったが無事に冒険者ギルドに襲ってきた冒険者を引き渡した。
ホワイティアが自分の部下を使って尋問するそうだ。
近くにいる人から呼び寄せていると言っていたが、ホワイティアが信頼する冒険者が、ここハルーシア市に集まりはじめているそうだ。
僕達は良くも悪くも目立ちはじめているから、ここは自らを囮にする方針で動くことにした。
ただ一日で終わらない依頼を受けている、まだ情報を知らない冒険者には気をつけよう。
巡回騎士や訓練中の騎士、魔物を間引いている兵士などもだな。
そうやって警戒する人物は誰かサクラと話していると、案の定僕達をつけていた気配がそのまま後ろについてくる。
……
……
はあ……やはり僕達が狙いか……
何処までもついてくるな。
引き離したり撒いたりしても良いのだが、いつまでもまとわりつかれるだろうな。
僕達はどうするか相談し、結局は接触することにした。
テクテクテクテク……
テクテクテクテク……
道から外れ少し歩く。
テクテクテクテク……
テクテクテクテク……
「おい! ちょっと止まれよテメーら!」
その声に振り向くと、野蛮そうな男四人が武器を構えていた。
「テメーら! 傷つきたくなければ抵抗するなよ!」
一番前に立つリーダーらしき男がそう言う。
武器の他には……隷属の首輪……
あーーホワイティアが忠告してくれたやつか。
「僕達に何か用があるの? これから僕達はこの周辺を探索するんだけど?」
何が面白いのか、四人の男は笑っている。
「クックックック……余裕じゃねーか! だが俺達をボン、クラ、サンと一緒だと思うなよ! ……俺達はAランク冒険者だからな!」
冒険者……まだホワイティアが何もしていないからなーー
「おとなしくこれを首に着けろ! そうしたら痛い思いをしなくていいぜ!」
隷属の首輪を目の前に掲げるリーダー。
「ホワイティアの言う通りね! 面倒だわ。私が殺る?」
おいおいサクラ!
やるが殺るに聞こえるぞ!
「やったら面倒でしょ! 僕達が襲われた証拠でも……あーー隷属の首輪で良いか! 後はどうやって隷属の首輪をはめられそうになったかだね!」
「叩きのめしたら良いんじゃないの? 私達とこいつらの、どっちの顔を信じるかよ!」
「顔って……こいつらと他の奴らがどこまで繋がってるか分からないじゃないか!」
「……そうね、んーー倒してから考える?」
「あーーそれで良いか!」
「テメーら! 余裕を見せてるつもりか! ああん! 無傷は止めだ……行くぞ!」
リーダーがそう叫ぶと、男達が攻撃を仕掛けてきた。
僕達はこいつらを誘い込むために武器は持っていない。ついでに外に出るのには相応しくない軽装だ。
だが剣も槍も斧も魔法も全て避ける!
意外なことに、Aランク冒険者のステータスには及んでいないが、魔法も混ぜて攻撃を仕掛けてきている。
こんな奴らでも、連携は素晴らしい……
……しかし全て避ける!
延々と避け続けると、男達は肩で息をしている。
んー頃合いかな。
「じゃあ! 土の拘束!」
僕は男達を拘束した。
もう身動きはとれない!
……
……
身動きがとれなくなった男達はしばらく抜け出そうと動いていたが、疲労でその動きすらなくなった。
「さあ尋問をはじめようか……」
……
……
尋問はいつも通りだったが、Aランクの冒険者と言うのは本当だった。
更にこのくらいの人だと、今までより引き出せる情報が多く、幾人かの名前が出てきた。
商人ギルドのガイブン……
奴隷商の人間……
ハルーシア侯爵の部下の貴族……
騎士……
何人かの名前がAランク冒険者から出てきた。
ようやくガイブンが出てきたな。しかし冒険者なのにナンスイの名前は出てこない。
組織のようなものもあるようだが、中心はハルーシア侯爵の部下……ナンスイも組織の中の一人か?
「さあこいつらはホワイティアにつき出すとして、僕達はどう動こうか? 下っぱをいくら倒しても僕達を狙う動きは収まらないだろうから……決定的な証拠を掴んで、大本を叩く?」
……
「そうね……ハルーシア市は腐ってるから、私達の今後のためにも……。これはハルーシア侯爵が元凶だと思うから、もう少しやっつけちゃおうか? 私達が出歩いていたらどこまでも捕まえに動くでしょうね。……囮?」
「そうだね、プッチモ王子の仕事も思ったより進んでないようだしね。プッチモ王子側はクロウに頼んで、ハルーシア侯爵邸の中も探ってもらおうか?」
「クロウなら、見つけたよ我! ってすぐに決定的な証拠を見つけそうだね。」
そうと決めたら、こいつらをホワイティアに引き渡して、僕達は思う存分ハルーシア市内や市外を出歩くことにした。
……
……
僕達が襲ってきた冒険者を拘束してハルーシア市に入ろうとすると、冒険者の身柄は騎士で預かると言ったが断固拒否した。
しばらく通行門で揉めていると、一人、また一人と立場が上の騎士が集まってきた。
その中には流石に悪い組織側の人物ではない騎士もいて、勢力的には負けてそうだが、睨み合っている。
そうすると話も聞こえてきたのか、ホワイティアが現れた。
ホワイティアはこれは冒険者間の問題を解決するのが先だと言い、僕達もそれに同調した。
……
何だかんだあったが無事に冒険者ギルドに襲ってきた冒険者を引き渡した。
ホワイティアが自分の部下を使って尋問するそうだ。
近くにいる人から呼び寄せていると言っていたが、ホワイティアが信頼する冒険者が、ここハルーシア市に集まりはじめているそうだ。
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