49 / 168
第二章 冒険者活動
第四十八話 家の魔改造に向けて
しおりを挟む
プッチモ王子から依頼の休みをもらい、僕達は王都ファンフート周辺で素材を採集する。
ファンフート王国の家などの建物は、コンクリート等は流石に使われておらず、岩や木を魔法で混ぜてた不思議物質だ。
建築方法も、大工による手作業と魔法やスキルによる作成がある。
腕の良い魔法使いやスキル使いと大工が一緒に建築にあたった家や城は、中世ヨーロッパの建築物と同じような見た目だ。
魔法だけでも出来るが、素材があった方が色々と便利なので、今日は沢山集める予定だ。
「それではこれから第一回、マイホーム改造作戦を開始する!」
「「はーーい!」」
「それでは役割分担として、クロウには海まで飛んでいってもらいます。あのとき出した素材には海のものもあったから、行ってきたんだよね?」
「我は西に飛んでシーサーペントを倒してきたよ!」
「じゃあ同じ所でも良いから、砂も回収してきて。あとは魔物を狩って魔石を多めに集めてよ。他はクロウが必要だと思ったものを適当に採取して!」
「我に任せて!」
よし、じゃあ次は……
「サクラは木や草を中心に採取してきて。一ヶ所だけを集中して刈ると不自然だから、なるべく場所を変えながらね。あとはクロウと同じで魔石かな。遭遇した魔物は殲滅しておいてよ!」
「了解よラウール! 早く私達のあ……げふん、マイホームを快適にするのよ!」
「頑張ろうね! 僕達の快適のために! それでは僕の役割だけど、岩を中心に壁や床を作るものを採掘してくるよ! 他にはみんなと一緒で魔石もかな。」
「「了解!」」
「だけど気を付けようね、なるべく姿は見られないようにね。不安なら魔法で姿を消しても良いだろうし……今回は隠密行動でね!」
「「任せて!」」
「更には、鑑定で珍しいものがあった場合は、採取してきて場所を覚えておいてね。地点登録していつでも行けるように。そしてそして、一応ファンフート王国は出ないことと、夕方までには王都ファンフートの門前まで戻ってくること。」
そんな決め事をして王都ファンフートから出た。
……
外に出てからはそれぞれが目的のものがある方向へ移動した。
……
僕は順調に素材を集めている。
なるべく人目につかないよう、町や都市には近づかないように移動している。
猛スピードで移動しているので、王都までは通常数日はかかる所まで移動している。
魔物も王都周囲とは違いがあった。
普通のオーガがいる。
アースドラゴンがいて、ついでに倒す。
ロックバードが飛んでおり、速さ勝負をしたあとに倒す。
キャタピラーやポイズンキャタピラーがいる。
アイアンスコーピオンもいる。
もちろんゴブリンやオークも沢山いた。
そんな魔物退治もついでにしていると、オークの集落を発見した。
そこにはハイオークをボスとして、三十匹ほどのオークがいる気配がした。
更に……魔物以外の気配もする……
人間族ではないこの気配は何だ?
獣人の気配に思えるが……
……
気づいてしまったからにはそのままにしてはおけない。
面倒事を持って帰りそうだけど、オークの集落は潰しておこう。
僕の今日の気分は鉈だな。鉈を手に持ちオークの集落に向かった。
オークの集落は外敵がいないのか柵もなく、崖に空いた横穴に住居を構えているようだった。
中には獣人の気配もあるから、魔法で一網打尽には出来ないので、面倒だが全てを叩き斬るつもりでいた。
ザザ……ジャシュ!……ザ……ズドン
テンポ良く横穴のオークを倒し進んで行く。
中には僕めがけて突進してくるオークもいたが、一撃で倒していく。
……
最後に待ち構えていたハイオークを魔法の麻痺雷で動きを止め、首を切り止めを刺した。
……
そこそこの奥行きがあった横穴だが一直線で、迷うことはなかった。
だから今ハイオークの後ろには、今まで発見できなかった獣人がいた。
気配は微かに感じたが……二人だった……
一人は僕の姿を確認し驚き、もう一人の獣人は息も荒く命の気配が薄い。
「……オークは全て倒しましたが、大丈夫ですか?」と出来るだけ優しそうな声を出す。
……
……
「……オークの次は人間族か……俺も運がないな……」
んーー何が運がないんだろう?
獣人と人間族は争っていなかったと思うけど……
んっ? あの首は……奴隷?
隷属の首輪か?
でも獣人の奴隷ってここまで見たことがなかったけど?
「あなたは……あなた達は奴隷?」
……
「……そうだ……みての通り奴隷だ……。お前が次の主になるのか? ……確か……持ち主が死んだ奴隷は……次の発見者が主になったはずだぞ?」
主?
いや奴隷はいらないな。
「そんなつもりはないけど、先ずはここから移動しようか?」
……
「お前が主になるかも知れないが……俺はこいつを置いていきたくない! 頼む……助けてくれ……」
こいつ?
死にそうな相棒か?
んーー何故マイホーム改造計画中にこんな面倒事が……
ファンフート王国の家などの建物は、コンクリート等は流石に使われておらず、岩や木を魔法で混ぜてた不思議物質だ。
建築方法も、大工による手作業と魔法やスキルによる作成がある。
腕の良い魔法使いやスキル使いと大工が一緒に建築にあたった家や城は、中世ヨーロッパの建築物と同じような見た目だ。
魔法だけでも出来るが、素材があった方が色々と便利なので、今日は沢山集める予定だ。
「それではこれから第一回、マイホーム改造作戦を開始する!」
「「はーーい!」」
「それでは役割分担として、クロウには海まで飛んでいってもらいます。あのとき出した素材には海のものもあったから、行ってきたんだよね?」
「我は西に飛んでシーサーペントを倒してきたよ!」
「じゃあ同じ所でも良いから、砂も回収してきて。あとは魔物を狩って魔石を多めに集めてよ。他はクロウが必要だと思ったものを適当に採取して!」
「我に任せて!」
よし、じゃあ次は……
「サクラは木や草を中心に採取してきて。一ヶ所だけを集中して刈ると不自然だから、なるべく場所を変えながらね。あとはクロウと同じで魔石かな。遭遇した魔物は殲滅しておいてよ!」
「了解よラウール! 早く私達のあ……げふん、マイホームを快適にするのよ!」
「頑張ろうね! 僕達の快適のために! それでは僕の役割だけど、岩を中心に壁や床を作るものを採掘してくるよ! 他にはみんなと一緒で魔石もかな。」
「「了解!」」
「だけど気を付けようね、なるべく姿は見られないようにね。不安なら魔法で姿を消しても良いだろうし……今回は隠密行動でね!」
「「任せて!」」
「更には、鑑定で珍しいものがあった場合は、採取してきて場所を覚えておいてね。地点登録していつでも行けるように。そしてそして、一応ファンフート王国は出ないことと、夕方までには王都ファンフートの門前まで戻ってくること。」
そんな決め事をして王都ファンフートから出た。
……
外に出てからはそれぞれが目的のものがある方向へ移動した。
……
僕は順調に素材を集めている。
なるべく人目につかないよう、町や都市には近づかないように移動している。
猛スピードで移動しているので、王都までは通常数日はかかる所まで移動している。
魔物も王都周囲とは違いがあった。
普通のオーガがいる。
アースドラゴンがいて、ついでに倒す。
ロックバードが飛んでおり、速さ勝負をしたあとに倒す。
キャタピラーやポイズンキャタピラーがいる。
アイアンスコーピオンもいる。
もちろんゴブリンやオークも沢山いた。
そんな魔物退治もついでにしていると、オークの集落を発見した。
そこにはハイオークをボスとして、三十匹ほどのオークがいる気配がした。
更に……魔物以外の気配もする……
人間族ではないこの気配は何だ?
獣人の気配に思えるが……
……
気づいてしまったからにはそのままにしてはおけない。
面倒事を持って帰りそうだけど、オークの集落は潰しておこう。
僕の今日の気分は鉈だな。鉈を手に持ちオークの集落に向かった。
オークの集落は外敵がいないのか柵もなく、崖に空いた横穴に住居を構えているようだった。
中には獣人の気配もあるから、魔法で一網打尽には出来ないので、面倒だが全てを叩き斬るつもりでいた。
ザザ……ジャシュ!……ザ……ズドン
テンポ良く横穴のオークを倒し進んで行く。
中には僕めがけて突進してくるオークもいたが、一撃で倒していく。
……
最後に待ち構えていたハイオークを魔法の麻痺雷で動きを止め、首を切り止めを刺した。
……
そこそこの奥行きがあった横穴だが一直線で、迷うことはなかった。
だから今ハイオークの後ろには、今まで発見できなかった獣人がいた。
気配は微かに感じたが……二人だった……
一人は僕の姿を確認し驚き、もう一人の獣人は息も荒く命の気配が薄い。
「……オークは全て倒しましたが、大丈夫ですか?」と出来るだけ優しそうな声を出す。
……
……
「……オークの次は人間族か……俺も運がないな……」
んーー何が運がないんだろう?
獣人と人間族は争っていなかったと思うけど……
んっ? あの首は……奴隷?
隷属の首輪か?
でも獣人の奴隷ってここまで見たことがなかったけど?
「あなたは……あなた達は奴隷?」
……
「……そうだ……みての通り奴隷だ……。お前が次の主になるのか? ……確か……持ち主が死んだ奴隷は……次の発見者が主になったはずだぞ?」
主?
いや奴隷はいらないな。
「そんなつもりはないけど、先ずはここから移動しようか?」
……
「お前が主になるかも知れないが……俺はこいつを置いていきたくない! 頼む……助けてくれ……」
こいつ?
死にそうな相棒か?
んーー何故マイホーム改造計画中にこんな面倒事が……
0
お気に入りに追加
262
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
アラヒフおばさんのゆるゆる異世界生活
ゼウママ
ファンタジー
50歳目前、突然異世界生活が始まる事に。原因は良く聞く神様のミス。私の身にこんな事が起こるなんて…。
「ごめんなさい!もう戻る事も出来ないから、この世界で楽しく過ごして下さい。」と、言われたのでゆっくり生活をする事にした。
現役看護婦の私のゆっくりとしたどたばた異世界生活が始まった。
ゆっくり更新です。はじめての投稿です。
誤字、脱字等有りましたらご指摘下さい。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
2番目の1番【完】
綾崎オトイ
恋愛
結婚して3年目。
騎士である彼は王女様の護衛騎士で、王女様のことを何よりも誰よりも大事にしていて支えていてお護りしている。
それこそが彼の誇りで彼の幸せで、だから、私は彼の1番にはなれない。
王女様には私は勝てない。
結婚3年目の夫に祝われない誕生日に起こった事件で限界がきてしまった彼女と、彼女の存在と献身が当たり前になってしまっていたバカ真面目で忠誠心の厚い騎士の不器用な想いの話。
※ざまぁ要素は皆無です。旦那様最低、と思われる方いるかもですがそのまま結ばれますので苦手な方はお戻りいただけると嬉しいです
自己満全開の作品で個人の趣味を詰め込んで殴り書きしているため、地雷多めです。苦手な方はそっとお戻りください。
批判・中傷等、作者の執筆意欲削られそうなものは遠慮なく削除させていただきます…
神眼の鑑定師~女勇者に追放されてからの成り上がり~大地の精霊に気に入られてアイテム作りで無双します
すもも太郎
ファンタジー
伝説級勇者パーティーを首になったニースは、ギルドからも放逐されて傷心の旅に出る。
その途中で大地の精霊と運命の邂逅を果たし、精霊に認められて加護を得る。
出会った友人たちと共に成り上がり、いつの日にか国家の運命を変えるほどの傑物となって行く。
そんなニースの大活躍を知った元のパーティーが追いかけてくるが、彼らはみじめに落ちぶれて行きあっという間に立場が逆転してしまう。
大精霊の力を得た鑑定師の神眼で、透視してモンスター軍団や敵国を翻弄したり、創り出した究極のアイテムで一般兵が超人化したりします。
今にも踏み潰されそうな弱小国が超大国に打ち勝っていくサクセスストーリーです。
※ハッピーエンドです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる