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第一章 新しい生活
第三話 初めての冒険者ギルド
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僕達は無事に冒険者ギルドの前まで到着した。
ここでも紋章は剣と盾なんだな。
クロスした剣の奥に盾がある絵が掲げられていた。
僕達は初めての冒険者ギルドに入ることにした。
もちろんこの世界の初めての冒険者ギルド、絡まれるだろう。
これは決定事項としてサクラと目で合図をした。
蝶番は壊れやすいのか、引き戸の入り口……雰囲気が台無しだ。
僕達はそれでも扉を引き中に入った。
冒険者ギルドはどこの世界でも変わらないのか、懐かしい雰囲気がある。
ざわついていて汗臭く、どこからか酒と料理のにおいが混じったにおいが漂う。
雑然とした場所。
そんな中に僕たちのような子供が入るのだから視線を浴びる。
初めは見定めるような視線。
その後はどんな依頼をするのかどこの受付に並ぶか確認するかのような視線。
馬鹿にしたような視線。
見ほれるような視線……。
そう、今回の世界での僕は三回目にしてイケメンになっているようだ。
サクラも美少女になり、美男美女がむさくるしいところに入って来ている。
そんな状況で有り、好奇な視線にさらされている。
説明しよう。
僕はサクラのこけしのような外見が好きだったが、今回は良くある美少女。
サクラは言ったが、元の僕が好きだったが、今回はイケメンすぎる。
そんなカップルの中に、黒い鳥がいる。
さすがに僕が他の人でも見てしまう人物像だ。
そんな僕たちは平民の格好をしている。
さすがに受付に行くまでは依頼を出しに来たのか、冒険者登録に来たのか分からないのだろう。
誰も絡むことなく先に進んだ。
この時間は冒険者は依頼を受け外に出ているのだろう。
ほとんど人はいない。
ここにいるのは、底辺な冒険者と割の良い依頼が張り出されるのを待つ中堅冒険者。
そして、情報を集める高ランクな冒険者がいる。
どの世界でも雰囲気は同じだ。
そんな中視線を浴びながらも僕たちは冒険者登録をしてくれるであろう所に行き、受付に声をかけた。
「僕たちの冒険者登録をお願いします。」
目の前にいる若い男の受付に声をかけた。
「はい? 冒険者登録ですか? 承りますが、年齢を確認させていただきたいのですが……。」
「どうやって証明したらいいのでしょう? 門番さんにも言いましたが、身分を証明するものが無いのです。お金を払って仮の身分証明を発行してもらいましたので……。」
「それは、まずは仮の身分証明をお貸しください。それで年齢を確認した後に、こちらの鑑定の魔道具に手をかざしてください。教会の身分証明のプレート、住民プレートがあった場合は簡単なのですが、無いとなると……。」
「はい、申し訳ありませんがお願いします。僕たちは田舎にいたため、身分が証明できないのです。これで身分が証明できるのならどうぞ。」
そう僕達は仮の身分証明を差し出した。
それを受け取った受付さんは内容を確認していた。
「はい確認しました。それではいくつか確認したいことがありますが、文字は書けますか?」
多分かけるよね?
「はい、書けます。」
「それではこの板に書いている文字を読み、答えを刻み込んでください。」
そう言うと受付さんは一枚の板を僕たちに渡した。
その板に書かれた文字は読める。
これは前も一緒だが、何か不思議パワーが働いているのだろう。
書く時もすらすらと手が進む。
言語チートだなこれも。
そう思いながら記入して受付さんに手渡した。
「田舎から来たわりには字も書けるなんて良い教育を受けましたね。これであれば学園に通う事もできるかもしれませんね。それは蛇足ですが、承りました。少々お待ちください。」
受付さんが奥に移動する。
そして周りの冒険者の視線が少し変わったように思える。
これはあれかな?
何か嬉し可笑し雰囲気を感じながら待つと受付さんが戻って来た。
「こちらは結構です。それであなたたちの能力を図るため、こちらの簡易鑑定の魔道具に手を添えていただきます。これは絶対に必要な行為ですので拒否はできません。どちらから手続きを進めますか?」
そう言われまずは僕が手続きを開始した。
受付さんに言われるように丸い魔道具、まるで水晶玉のような物に手を添えた。
何かやばい感じがしたので、少し隠蔽するつもりで……。
手をかざした瞬間……何もエフェクトはなかった。
ただ受付さんが結果が映し出されたプレートを確認するだけだった。
その後はサクラも同様で、特別変な出来事はなかった。
最後の仕上げで僕たちの血を一滴注ぎ手続きは終わった。
クロウに関してはこの世界でも魔物と思われていないのか、従魔登録の事を尋ねたが、魔物であれば登録が必要だがその鳥は魔物なのか?と言われ、従魔登録はしないことにした。
そしてようやく受け取った冒険者プレートはやはりステータスと言うものが見ることが出来るようだ。
この世界で初めて見るステータスはこれだ。
名前:ラウール
種族:人族?
レベル:1
身体:-
精神:-
魔力:-
ユニークスキル:超越
スキル:万能
加護:シチランジンの神達の加護
称号:シチランジンの神達に感謝された人
さすがにこれは誰にも見せることはできないと受付さんを見たが、本人以外は名前だけ見れるようで他は確認できないと説明してくれた。
ここでも謎技術があった。
サクラにも聞いてみたが、全て同じ内容のようで、手抜きされている印象を受けてしまった。
才能の神様ごめんなさい。
この世界でも不自由はしません、感謝しています。
自分のステータスでは誰とも比較する数値が出なかったので、どうにかして人のステータスを知る手段を得たいと考えてしまった。
ここでも紋章は剣と盾なんだな。
クロスした剣の奥に盾がある絵が掲げられていた。
僕達は初めての冒険者ギルドに入ることにした。
もちろんこの世界の初めての冒険者ギルド、絡まれるだろう。
これは決定事項としてサクラと目で合図をした。
蝶番は壊れやすいのか、引き戸の入り口……雰囲気が台無しだ。
僕達はそれでも扉を引き中に入った。
冒険者ギルドはどこの世界でも変わらないのか、懐かしい雰囲気がある。
ざわついていて汗臭く、どこからか酒と料理のにおいが混じったにおいが漂う。
雑然とした場所。
そんな中に僕たちのような子供が入るのだから視線を浴びる。
初めは見定めるような視線。
その後はどんな依頼をするのかどこの受付に並ぶか確認するかのような視線。
馬鹿にしたような視線。
見ほれるような視線……。
そう、今回の世界での僕は三回目にしてイケメンになっているようだ。
サクラも美少女になり、美男美女がむさくるしいところに入って来ている。
そんな状況で有り、好奇な視線にさらされている。
説明しよう。
僕はサクラのこけしのような外見が好きだったが、今回は良くある美少女。
サクラは言ったが、元の僕が好きだったが、今回はイケメンすぎる。
そんなカップルの中に、黒い鳥がいる。
さすがに僕が他の人でも見てしまう人物像だ。
そんな僕たちは平民の格好をしている。
さすがに受付に行くまでは依頼を出しに来たのか、冒険者登録に来たのか分からないのだろう。
誰も絡むことなく先に進んだ。
この時間は冒険者は依頼を受け外に出ているのだろう。
ほとんど人はいない。
ここにいるのは、底辺な冒険者と割の良い依頼が張り出されるのを待つ中堅冒険者。
そして、情報を集める高ランクな冒険者がいる。
どの世界でも雰囲気は同じだ。
そんな中視線を浴びながらも僕たちは冒険者登録をしてくれるであろう所に行き、受付に声をかけた。
「僕たちの冒険者登録をお願いします。」
目の前にいる若い男の受付に声をかけた。
「はい? 冒険者登録ですか? 承りますが、年齢を確認させていただきたいのですが……。」
「どうやって証明したらいいのでしょう? 門番さんにも言いましたが、身分を証明するものが無いのです。お金を払って仮の身分証明を発行してもらいましたので……。」
「それは、まずは仮の身分証明をお貸しください。それで年齢を確認した後に、こちらの鑑定の魔道具に手をかざしてください。教会の身分証明のプレート、住民プレートがあった場合は簡単なのですが、無いとなると……。」
「はい、申し訳ありませんがお願いします。僕たちは田舎にいたため、身分が証明できないのです。これで身分が証明できるのならどうぞ。」
そう僕達は仮の身分証明を差し出した。
それを受け取った受付さんは内容を確認していた。
「はい確認しました。それではいくつか確認したいことがありますが、文字は書けますか?」
多分かけるよね?
「はい、書けます。」
「それではこの板に書いている文字を読み、答えを刻み込んでください。」
そう言うと受付さんは一枚の板を僕たちに渡した。
その板に書かれた文字は読める。
これは前も一緒だが、何か不思議パワーが働いているのだろう。
書く時もすらすらと手が進む。
言語チートだなこれも。
そう思いながら記入して受付さんに手渡した。
「田舎から来たわりには字も書けるなんて良い教育を受けましたね。これであれば学園に通う事もできるかもしれませんね。それは蛇足ですが、承りました。少々お待ちください。」
受付さんが奥に移動する。
そして周りの冒険者の視線が少し変わったように思える。
これはあれかな?
何か嬉し可笑し雰囲気を感じながら待つと受付さんが戻って来た。
「こちらは結構です。それであなたたちの能力を図るため、こちらの簡易鑑定の魔道具に手を添えていただきます。これは絶対に必要な行為ですので拒否はできません。どちらから手続きを進めますか?」
そう言われまずは僕が手続きを開始した。
受付さんに言われるように丸い魔道具、まるで水晶玉のような物に手を添えた。
何かやばい感じがしたので、少し隠蔽するつもりで……。
手をかざした瞬間……何もエフェクトはなかった。
ただ受付さんが結果が映し出されたプレートを確認するだけだった。
その後はサクラも同様で、特別変な出来事はなかった。
最後の仕上げで僕たちの血を一滴注ぎ手続きは終わった。
クロウに関してはこの世界でも魔物と思われていないのか、従魔登録の事を尋ねたが、魔物であれば登録が必要だがその鳥は魔物なのか?と言われ、従魔登録はしないことにした。
そしてようやく受け取った冒険者プレートはやはりステータスと言うものが見ることが出来るようだ。
この世界で初めて見るステータスはこれだ。
名前:ラウール
種族:人族?
レベル:1
身体:-
精神:-
魔力:-
ユニークスキル:超越
スキル:万能
加護:シチランジンの神達の加護
称号:シチランジンの神達に感謝された人
さすがにこれは誰にも見せることはできないと受付さんを見たが、本人以外は名前だけ見れるようで他は確認できないと説明してくれた。
ここでも謎技術があった。
サクラにも聞いてみたが、全て同じ内容のようで、手抜きされている印象を受けてしまった。
才能の神様ごめんなさい。
この世界でも不自由はしません、感謝しています。
自分のステータスでは誰とも比較する数値が出なかったので、どうにかして人のステータスを知る手段を得たいと考えてしまった。
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